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2016年11月03日 (木) | Edit |
ご紹介したBluetoothスピーカは、現在最も技術的に進んだオーディオ再生用スピーカであると言えます。私が以前から提言しているようにDAC、DSP、アンプ、スピーカを1つのシステムとして構築し、ソフトウェアで制御する事により、性能は飛躍的に向上します。事実、これらのBluetoothスピーカは、安価かつ非常にコンパクトでありながら10cmクラスのブックシェルフ型と同等の低音性能を実現しています。

これらは全てバッテリを内蔵した非常にコンパクトな可搬型です。この技術を据置型のもう少し大きめのクラスに適用すれば、家庭用として全く十分なシステムができるはずです。例えば、これらの可搬型システムのパッシブラジエータの共鳴周波数は約70Hzですが、これを50Hz以下に下げる事ができれば十分だと思います。もちろん、共鳴を利用しないシンプルな密閉型であれば言う事はありません。

勘違いされやすいので言っておきますが、サブウーハ等を使ってF特を低い側へフラットに伸ばしても別に低音がドンドンとかバンバンと大きく聞こえるようになるのではありません。低音の「量感」や「迫力」が増すのではゼンゼンないという事です。それまで聞こえていなかった(でも音楽には確実に含まれていた)非常に低い音が聞こえるようになるというだけです。その違いは思いの外大きくありません。サブウーハをONにし忘れても、しばらく気付かない程度の違いです。

非常に低い音が聞こえるようになると、音の「重み」が増し、音楽全体の重心が下がります。これは特にクラシックを聴くとよく分かります。クラシック曲の低音信号の大きさは他のジャンルの楽曲に比べて決して大きくはないのですが、この非常に低い音が聞こえるかどうかがとても重要であるように私には思えます。クラシック曲の低音は基本的にビートではないからかも知れません。私は、初めてカナル型イヤフォンでベトベン交響曲を聴いた時にこの事に気付き、ショックを受けました。音楽って、こういうバランスで作られていたのね。。。と。それをスピカでも聴きたいと考えたのがLEANAUDIOのソモソモの始まりです。

私の経験では、40Hzまで、できるだけ歪ませず遅らせず信号波形をそのまま耳に届ける事ができれば十分ではないかと思います。それ以上を求めると装置は極端に大型化し、一般家庭用としては非現実的になるからです。また、その効果も僅かでしょう。なぜなら、どのジャンルの楽曲も40Hzより低い音はほとんど含まれておらず(パイプオルガンは除く)、また聴覚の感度も極端に低下するからです。30Hzの歪みのない正弦波の音は、振動板が激しく動いているのに驚くほど微かにしか聞こえません(なんかもう、振動板の風切り音みたいなのしか聞こえない)。

いかにコンパクトかつ安価な装置でいかに十分な低音再生能力を提供するかが、これからの装置の重要課題であると言えます。その最先端を進んでいるのが、ご紹介したBluetoothスピーカ達です。家庭用の装置は可能な限りコンパクトである事が重要です。馬鹿デカイ装置に貴重な住空間を占領されたくなんかアリマセンからね。

そのような小型装置の低音再生を考える場合、どの程度の音量まで性能を保証するのか適切に判断する事が重要です。なぜなら、システムの再生可能最大音量は、最低音域でのスピカ振動板の振幅によって決まるからです。マニヤ達が望むような100dB超とかの極端な大音量に対応しようとすると、装置はどんどん巨大化します。一般の人が静かな部屋で音楽を楽しむ時の平均的な音量は、楽曲の音の大きいパートで精々80dB(耳位置)程度に過ぎません。このような小型装置では、極端な大音量時にドライバの振幅を制限するためのDSP保護機能が不可欠でしょう。

低音のオハナシばかりでしたが、200Hz以上の中高音域では、最近の真面目に作られた小径(2"~3")フルレンジドライバはどれも十分に音楽再生の基準を満たしていると思います。ドレデモエーヤン好みの問題領域と言って良いでしょう。私は過去にツイータやスーパーツイータを追加してみましたが、結局不要であると判断しました。

私の経験によると、マニヤ達が拘る微妙な音のキャラクタの大部分は、中高域のF特曲線の微妙な形状によって決まります。例えば、メタルコーンのAlpair6Mと紙コーンのAlpair6Pの音のキャラクタは聞いてすぐ分かるほど大きく異なりますが、F特をフラットに補正して聞き比べると驚くほど同じに聞こえます。ですから、ノーマル状態でフラットに音が出るように内蔵イコライザ(DSP)をデフォルト設定しておき、ユーザがプリセットまたはグライコで自由にキャラクタを変更できるようにしておけば宜しかろうと思います。DSP内蔵であれば、その他のキャラクタ(響き感、拡がり感)もユーザのお好みに合わせて自由に設定できます。

最後に、このような小型装置で重要となるのが設置方法です。ROAR等の装置をデスクトップで聴く場合、デスクに直置きしたのではせっかくの高性能もダイナシです。低音が強力なので、デスクに伝わる振動も小さくありません。リスナの耳の高さまで持ち上げるようなスタンドがオプションで提供されると嬉しいと思います。ライトのような可動アーム式なんかも良いですね。

さらに、2つのスピカの真ん中でマンヂリともせずに聴かないと正しく機能しないようなステレオ方式(似非オンヂョ)は普通に音楽を聴く人々には重要ではないでしょう(というか邪魔)。そういう意味でも、また、鬱陶しいデンセンを無くすという意味でも、さらに、持ち運びが容易という意味でも、左右一体型が主流となるでしょう。

今後、各社の技術競争によって、趣味オヂオの泥沼から脱却した真に高品位な家庭用オーディオ装置が正常に進化する事を切に願いまする。

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