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2013年12月18日 (水) | Edit |
著名なオーディオ評論家である瀬川冬樹氏の著作に「虚構世界の狩人」というのがあります。当然ですが、これは「オーディオ」ではなく「オーディオ趣味」の観点から書かれた本です。

タイトル「虚構世界の狩人」は、オヂオ自体を「趣味」とする者(マニア/オタク)達の行動(僕の言う「ナイモンを求めて永遠にグルグル」)を見事に言い当てていると言えるでしょう。

オヂオ自体を趣味とせぬ、普通に再生音楽を楽しむためにオヂオ装置を使う人々の意識は、自然と音楽(アルモン)に向かいます。だって、大好きなアーチストさんの大好きな曲を聞きたいんだもん。。でしょ?

アルモンとは、媒体に記録されている音楽家の行為の結果です。媒体の記録は完全なものではないにしろ、媒体を造り込んだ音楽家達の行為自体は虚構などではなく、まごう事なき「現実」です。かつてベトベンという男があのような曲を作曲し、かつてジャコパストリアスという男があのようにジャズベースの弦を弾いた行為は、我々人間にとって貴重この上ない全くの「現実」であるという事です。

オヂオを趣味とはせぬ人間にとって、音がスピカから出てくるのはアッタリマエの現実、目の前には誰も居らずスピカがあるのはアッタリマエの現実です。再生音楽とは「ソーユーモノ」だと(ソレ以上のナニモノデモナイと)アッタリマエに受け入れます。マニアのようにそこに「虚構」を強く求めません。そんなもんよりも中身の「現実」をちゃんと聞かせてチョウダイ。。。です。

この「現実」をよりよくより深く楽しもうとした場合、媒体の中の「アルモン」をできるだけ正確に良い状態で(つまり自然に「ヨク聞こえる」ように、聞き取りやすいように)再生する必要があります。LEANAUDIOでやった事は、すなわちリスナの耳位置で周波数ドメイン/時間ドメイン的に正確に再生するという事は、全く一貫してそのためのアプローチです。「ナイモン」を勝手に付加すればするほど(虚構を求めれば求めるほど)、「アルモン」は聞こえ難くなります(最も貴き「現実」は希薄になります)。ナイモンは無いのであり、アルモン以上にはなりません。アルモン以上になったような気がしても、必ずアルモンからナニカを失い、また、それはちょっとした環境条件の変化やその場/その時の気分次第でフラフラ移ろう幻影に過ぎません(いわゆるコノミノモンダイ)。それが証拠に、マニア達は「これが至高!」と叫びながら、数ヶ月もすると「ナンカ」を買って交換して「ヒカクシチョー」し、それを何十年もの間延々と繰り返しますよね。僕に言わせれば、それらはトテモ「追究」と呼べるような行為ではありません。確たる目標を持たぬ(というか持ちようがナイ)ために、富士の樹海を永遠にグルグルするのは必至でしょう。しかし、それが「趣味」として楽しいというのであれば、それはそれで結構な事だと思います。。でもエラソーにする必要はありません。。好きでたまらないからやっている「趣味道楽」ですからね。そこにオンガクセーたらオンガクカノジョーカンたらレコードエンソーカたらをエラソーに持ち出す必要は無いでしょう。

対して、どう再生しようが「アルモン」は不変です。より良い状態で再生すれば、よりヨク聞こえる(より楽に、より自然に、ディティールと全体がより調和のとれた状態で聴き取りやすくなる)というダケです。自分にとって真に「ツマル」作品(音楽家の行為)は、録音が酷かろうがラジカセで聞こうが「ツマリ」ます。自分にとって「ツマラナイ」作品(音楽家の行為)は、ヒヨロンカ推薦の優秀録音盤であろうがパラゴンで聞こうが全く聞くに堪えません。ですよね。。

「虚構を追い求める」オーディオは、あくまでも趣味道楽/マニア/オタクのオーディオであって、本来の生活に密着した道具としてのオーディオではありませんし、ましてや道具として頂点に位置する偉くて上等なものでも、エンジニアリング的に高度なものでも、なんでもありません(鉄道界における鉄道マニアと同じ)。そいう「趣味」だというダケです。しかし、業界全体がそれを明確に認識せぬまま(あるいは商業的目論見の下に敢えて大衆に真実を伝えぬママ)、現在に到ってしまったと言えるでしょう。その結果として、普通のオヂオ装置の「道具」としての真っ当な進化が、他の民生分野に比べて大きく遅れてしまいました。

一方、誰でも簡単に安価にコンパクトに極めて高い音楽再生クオリティが得られる新しい民生オーディオ、すなわち携帯型プレーヤー+ヘッドフォンへと大衆が一気に向かうのは当然でしょう。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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