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2013年07月25日 (木) | Edit |
表題の興味深いサイトを見付けました。

ご興味のある方はご覧ください。
「リズム知覚の基礎としての時間知覚に関する精神物理学研究」中島 祥好

>>Green (1971) の実験によると、同じパワー・スペクトルを持ちながら、周波数成分によって耳への到達時刻が異なるような音を被験者に聴かせたときに、どの成分が遅れているかを聴き分けるには、音の長さが最低 2 ms 程度は必要である。Green は、その他の実験結果についても考察を進め、音の時間的な変化を捉える最短の限界を1~2 ms 程度であるとしている。この辺りが、時間知覚について考える際の最短の時間間隔となる。<<

これは、前の記事で書いた「100Hzを基音とするサンプルで、基音の位相が2次および3次高調波に対して90°(2.5ms)変化すると違って聞こえるような気がする」という実験君結果に対応しています。

ただし、筆者によると、1~2msというのは人が「ナンカ音がチャウンチャウ?」と感じられる限界の時間分解能であって、それがどう違うかという事(どっちの音が先か?といった時間構造とか)を知覚するには、もっと長い時間(数10ms~数100ms)が必要だとしています。

>>このように見てくると、聴覚系の時間分解能は一概には決まらず、状況に応じて1~700 ms の値によって表される。時間分解能について論ずる際には、具体的にどのような場面を想定しているのかをはっきりさせないと、議論のすれ違いになる。<<

まぁ、とにかく、条件にもよりますが、人は最小で1msの音現象の「何らかの違い」を「何らかのカタチ」で聴覚的に感じる事ができるようです。

我々が「音」ではなく「音楽」を、「聞く」のではなく「楽しむ」時(前者と後者では全く異なる、マッタク)、個々の「音」を1つずつ知覚しているというよりは、一定の規則(リズム、ハーモニー、メロディ)で反復しつつも複雑絶妙にユラギ、ダイナミックに変化する「音の構造体の流れ」を「細部と全体を同時進行でごちゃ混ぜに」「広くボンヤリと、しかし極めて細部まで透徹して」「半ば無意識に」追跡しています。

そのような場合、特定周波数における数msの現象でも、のべつくまなく繰り返し聞かされると、特定の条件によっては違和感を覚える事は十分にあるような気がしますし、鍛え抜かれた感覚を持つ音楽家達は、もっと微妙なところで勝負しているようにも思えます。

何事もそうですが、μsオーダーの問題に拘泥する以前にmsオーダーの問題を潰すのが常道というものです。

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