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2013年07月04日 (木) | Edit |
前回の補足です。

以前の記事に書いたように、Vienna Acoustics社のKlimt“The Music”は120Hzという市販スピーカとしては異例に低い周波数でウーハにクロスしています。今回は、クロス周波数を120Hzまで下げた場合を検討してみました。

各ドライバの共振周波数は前回と同じです。ウーハ/ミッド間のクロス周波数だけを400Hzから120Hzに下げています。

位相図です。
3ウェイ120クロス位相
- バスレフポートが効果的に働くのは、ほぼ2つめのインピダンスピークあたりまでですから(この例では70Hz)、120Hzでクロスしても、ポートの影響を殆ど出ないと思われます。従ってあまり問題無く繫がりそうです。
- ただし、フィルタのカットオフ周波数とドライバのインピダンスピークが近付くため、位相の回転は急激になります(群遅延は増える)。

縦軸を時間にしました。
3ウェイ120クロス時間
- クロス周波数における遅れ時間は約6msあります。400Hzでクロスした場合は2msでした。
- このようにネットワークフィルタの周波数を極端に下げると、時間的遅れは増加します。
- しかし、70Hzあたりから効果が強く出るバスレフポート音の急激な遅れ方を考えれば、120Hzあたりで多少遅れた方が繋がり方は自然に聞こえるかもしれません。

という事で、ウーハがバスレフ型であっても、バスレフの同調が40Hzあたりにある大型システムであれば、アナログフィルタを使って120Hzでクロスしても余り問題無く繫がりそうです。Vienna Acoustics社のKlimt“The Music”は良さそうですね。。。

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