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2013年06月10日 (月) | Edit |
今回はLEANAUDIO初期の頃から、やってみたいけどメンドクサイからやっていない実験君アイデアをご紹介。。。

どうもオヂオというのは、やたらコマケー事に非常に拘る割に、大きくて根本的なモンダイは放ったらかしにされているような気がしてなりません。その1つは、最近の記事で書いたバスレフ方式ですが、今回はマルチウェイ方式による帯域分割について考えてみます。

僕は、連続的で切れ目のない音楽の帯域を複数に分割して、形も大きさも位置も構造も場合によっては基本動作原理すら異なる複数の発音体でツギハギするというのが、非常に乱暴でムリヤリで野蛮な行為に思えて仕方ありません。個々の発音体のオトに関しては、それはもう微に入り細に入りツイキュされているようですが、それらをツギハギする事による総合的音楽再生クオリティという観点では如何なものなのでしょうか?

例えば、20cm(8")のペーパーコーン ウーハと1"弱のメタルなりシルクなりのドーム ツイータやホーン型ツイータあるいは駆動原理の異なるリボン型ツイータを使う場合、クロス周波数(例えば2kHz)近辺の正弦波音なり信号音は2つのドライバで同じように聞こえるのでしょうか? 20cmもあるオッキクて重くて剛性の低い紙のコーンと小っちゃくて軽くて剛性の高いダイアフラムから出る音がですよ。。。。

メッチャコマケー事に拘って個々のドライバのオトのチガイをキキワケてツイキュしているワケですから、このへんの聞こえ方のチガイだってメッチャ気になると思うのですが、どなんでしょうか? 一度聴き比べて見たいと思っているのですが、フルレンジスピカしか持っていないので、試してみた事がありません。

技術の方向性としては、当然1つのドライバで音楽の全域を再生可能な真のフルレンジ ドライバを目指すべきであろうと思いますが、どうも業界は全く熱心ではなく、フルレンジと言えば自作。。というのが現状のようです。

初期の頃から僕は100数10Hz~10数kHzを十分なクオリティでフラットに再生してくれる3"クラスの高性能フルレンジドライバの可能性に着目し、これに100Hz以下の低音性能さえ加われば全く十分な音楽再生が可能であろうと考え、3"ドライバを核としてブースト方式と2.1ch方式を採用してきました。

今回の記事では、そんな僕がキガムケバ一度実験君してみたいなぁ。。。と、ずーっと思いつつもメンドクサイので今後もまず着手しないであろうというアイデアについて書いてみます。デスクトップ向けではなく、比較的広いリビング向けのコンセプトです。

といっても別に目新しい事ではなく単純です。
multi.jpg
9個の3"ドライバを3x3に配列するだけ。各ドライバには1L程度の独立した容積を割り当てます。実験君セットアップなら自由度を考えて各ドライバに1chづつアンプを割り当てても良いですね。例のミニミニICアンプは10W/chですから合計90Wです。

左端の(A)は全てのドライバに同じ信号を与えてオッキなフルレンジドライバとして使います。当然ですが、デジタルイコライザで低音をフラットにします。同一音量で比べれば、ドライバ1個よりも振動板振幅は大幅に減少し、歪みは非常に小さくなります。同一歪みであれば音量を大きくできます。大径のフルレンジ1個を使うよりも振動板の剛性は圧倒的に高く、重量も小さいため、動的挙動と分割振動の面で非常に有利でしょう。

中央の(B)は、センターのドライバをフルレンジあるいはワイドレンジ ツイータとして使い、周囲のドライバをウーハとして使います。2Wayのコアキシャルドライバに相当します。

右端の(C)は、外周のドライバを2つのグループに分割して、3段階に分割する同軸3ウェイ方式です。この図では、ドライバは高周波側から、1個→5個→9個と作動しますが、1個→3個→9個と作動させた方が良いですね。このようにする事により、クロス領域でのセンタードライバと周辺ドライバの振幅の違いを小さくでき、繋がりをスムースにできる可能性があります。

デジタル処理すれば、この他にも様々なバリエーションが考えられ、どこでどのように分割しようが全く自由自在です。また、中央と周辺の位相を変える事だって簡単にできます。
しかし、どうなんでしょうね? 結局最もシンプルな(A)が良かったりするんですよね。こういうのって。。

以上はセンタードライバをフルレンジで作動させる事を想定していますが、低周波側をカットすればドップラ歪みを低減できます。また、基本的に全て同じドライバであり、発音中心は移動しないため、クロス周波数の選択の自由度は高いでしょう。また、非常に緩やかなフィルタ特性を使っても良いでしょう。なにせ全く同じフルレンジドライバですからね。もちろん、位相回転が無く、全く自由なプロファイルでフィルタリングできるデジタルフィルタとデジタルイコライザの使用が大前提であるのは言うまでもありません。

Alpair6Mの有効振動板面積を単純に9倍すると327cm2となり、ほぼ25cmウーハに匹敵します。実際の有効面積はこれよりも大きいと考えられます(ドライバ間の複合的効果のため)。9個(または8個)のドライバは大きな1つのウーハとして動作するため、低音の放射効率は大型ウーハ並に向上するという事です。

また、9個のドライバが球面の一部を成すように配置する事もできます。あるいは平面に配置すれば大きな平面ドライバに近付きます。ドッチの方が自然に聞こえるのでしょうかね?それとも大して重要な違いは無いのでしょうか?

driver layout

このような方式を採用すれば、同じドライバを多数個使うため、量産効果によってドライバのコストを下げられます。また同じドライバの個数を変える事でモデルのバリエーション(オッキイのチッサイの)も容易に展開できます。

もっとタクサン並べれば、例のツイタテみたいな平面発音体も作れます。個々のドライバの箱容積は1Lもあれば十分でしょうから、装置の厚みだって大した事はありません。30個使ったって30Lですからね。上にも書きましたが、中央部と周辺部の位相を変化させる事だってお茶の子さいさいです。ソレコソなんだって試せますよ。また駆動原理は勝手知ったるダイナミック型ですから、ドライバを多数使ったって製造コストはリーズナブルでしょうし、低音までバッチリ再生可能です。アンプも選びませんし取り扱いだって容易です。なんか作りたくなってきた。。。。

センタードライバをワイドレンジツイータとして使う場合、大きなXmaxは不要です。一方周囲のドライバには非常に繊細な設計が必要とされる高音特性は不要である一方、柔らかいサスペンションと大きなXmaxが必要です(すると高域は延びなくなる傾向らしい)。できるだけ部品を共有した2種類のドライバを用意しても良いでしょう。

Alpairだとちょっと高価なので、Auraの3"あたりを使ってこういの作って遊んで見たいとは思いますが、ちょっと大げさだし、実験君が終われば邪魔なダケだし。。。ね。

MarkaudioのCHR-70ならペアで7.5K YENですから、マークさんがこれの3"版をお安く作ってくれてペア5K YENとして、こいつを20個(10ペア)買って5万円。これだとかなりリーズナブルですね。OEM向けに外観が貧相なやつを大量に作れば相当お安くなるはずです。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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