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2013年05月16日 (木) | Edit |
今回はSONYの最高級モニタヘッドフォンMDR-Z1000の歪み測定結果をご紹介します。

このヘッドフォンは、スタジオ向けのプロ用モニタヘッドフォンで高い実績を誇るSONYの最上級モデルであり、メーカは「スタジオユースでの厳しい要求に応えるリファレンススタジオモニター」と謳っています。業界標準器的なMDR-CD900STがスタジオでの録音現場で使われるのに対し、MDR-Z1000は最終的なマスタリング等での使用を想定しているとかイナイトカ。まぁ、とにかくZAPシステムを評価するための基準として全く不足は無いと言って良いでしょう。

計測方法は簡単です。左右のパッドをピッタリと合わせて、隙間からマイクロフォンを突っ込んだダケ。パッド同士を強く圧着させると低音レベルが上がるため、実際の装着時の状態からかけ離れぬよう、パッドを押さえる力は最小限としました。

下はMDR-Z1000での測定結果です。
HeadPhone copy

比較のために前の記事の「標準ボリューム+7dB」を再掲します。
ZAP 82dBC 60

音圧レベルは共に約75dB @40Hzです。図中の歪みレベル(%)を表す赤ラインは75dBを基準として計算しています。あくまでも約40Hz(約75dB)を基準とする参考値として考えてください。僕が実用的音楽再生の下限周波数と考える40Hz一点に限って言えば、耳位置で同じ音圧(75dB)で比べた場合、ZAP 2.1とMDR-Z1000の歪みレベルは全く同等であると言えます。

なお、どちらもマイク手持ちのエーカゲンな計測であるため、グラフの細かい凸凹は計測のたびに結構変化します。ただし全体的なレベルは何度計っても安定していますので、コマケー事は気にせずに大まかなレベルを見比べてください。今回の結果を大雑把に見る限り、ZAPシステムの低音歪み(リスニング位置)はモニタヘッドフォンに比べて遜色のないレベルにあると言って良さそうです。これは日頃普通に使っていて感じていた事でもあります。

データの信頼性が未だ良く掴めていないため、細かい事象について確たる事は言えませんが、下記の2点が注目点として挙げられます。
1)全体的にZAPは2次歪みが高いものの3次歪みは低い(これはAlpair 10に負うところが大きい)
- ヘッドフォンでは約40Hzまで3次歪みの方が2次歪みよりも高く、3次歪みは1%を超えている
2)ZAPでは2次の60Hzあたり(つまり120Hzあたり)に何らかの共振現象が生じている可能性がある
- 正弦波周波数を段階的に変化させながら観察すると、明らかに60Hz前後でスピーカボックス全体の振動が増加する事から、何らかの共振現象が生じていると考えられる。これがユニット単体による現象なのか、ボックスおよびスタンドを含めた全体的な現象なのかは今のところ不明。実用状態で特に問題を感じないが、2次歪みを大幅に改善できる可能性は十分にありそう。

まぁ、コマケー事は置いといて、ZAP 2.1君の低音歪み(リスニング位置)はプロ用モニタヘッドフォンに比べて遜色ないレベルにあるという事を確認できました。いとウレシ。。。次回はZAP馬鹿ブー君を評価してみます。オッタノシミニ!

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