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2013年04月03日 (水) | Edit |
今回は、僕が考える音楽ソノモノを聴きやすい装置について、実体験に基づいて具体的に書いてみます。

まず、はっきりさせておきたいのは、これから僕が述べる装置は、いわゆるハイエンドをピラミッドの頂点とするヒエラルキに全く属さない、全く別の使用目的を持った装置であるという事です(敢えて言えば、ヘッドフォン オディオから派生したと言えなくもない)。つまり、オヂオザッシやヒヨロンカやマニア達がツイキューしてきた装置とは根本的に全く(180°)用途が異なるため、彼らが言っている事の大部分はゼンゼン気にする必要はありません。僕に言わせれば「全く不幸にして」、オーディオ技術はそちら方面(趣味性)に重きを置く者達によって今まで先導されてきました。その結果がこの現状です。泥沼から抜け出してゼロから各自が全く自由に考え直してみてください。それが何より重要です。僕の意見もあくまでも僕個人の意見にすぎませんからね。

さて彼らは、装置に由来する音の微細な個性にどこまでもドコマデモDOKOMADEMO拘り、オヂオ道に日々ショージンして耳を鍛え、それらのチガイをシューチュしてキキワケ、それらをアレコレ選択して組み合わせる(トッカエヒッカエする)事に無上の喜びを感じるようですが、これから述べる装置は、そのへんのマニアックな拘りには全く興味や意識が向かわず、専ら「特別な才能を授かってこの世に生まれ、幾多の奇跡的とも言って良い出会いや幸運に恵まれて世に出でたアーチストさん達が、破滅ギリギリの命懸けでそれこそ精進して集中して僕達のために創ってくらはったスンゲー音楽をより良く聴くための全く実用的な道具」を求めるヒトビトのための装置です。僕が今まで散々書いて来たソレハソレコレハコレをしっかりとワキマエテ読んでくださいね。

基本は極めてシンプルです。ソースに記録されている音を全く普通に全く真面目に再生して耳まで届ければ良いのです。原音ドータラとかそんな大層な事ではありません。全く普通の全くアッタリマエの事です。しかし、現実にはそれを阻害する要因が存在するため、それらの要因を「大きくて重要なものから順番に」潰してゆけば良いのです。大きな要因に真っ先にズバッと切り込んで対策せずにコマケー事をティマティマやってもグルグルするだけで何時まで経ってもラチガアキマヘン(ハチマル用語でこれを「泥沼」と言う)。全くアッタリマエの開発アプローチです。

その第1の要因は「オヘヤ」です。スピカでどれだけ正確にソースの音を再生しても、音が耳に届くまでに必ずオヘヤの音響特性の影響を受けてしまいます。常識的なサイズの四角いオヘヤでは、特に500Hz以下の低音領域で定在波の問題が顕著となります。困った事に、低周波音の吸音は高周波音に比べて困難であり、特に100Hz以下では絶望的です。しかも、その領域で最も顕著に影響が現れます。最も手っ取り早い対策は、スピカに近付く事すなわちニアフィールドリスニングであり、究極は部屋の影響を完全に排除可能なヘッドフォン・イヤフォン方式です。

その第2の要因は、スピカ自体の低音(100Hz以下)再生能力です。僕の実体験によるならば、良質な低音再生は西洋音楽を真に楽しむ上で決定的に重要であり、望むらくは40Hzまでフラットに時間的遅れや乱れなく再生したいものです。100Hz以下の低音再生は特に小径ドライバで(しかし、それに限らずどのように大径のドライバでも)問題になります。この問題を解決すべく、古来から(全く遙か古来から)各種の音響-機械的共振現象(バスレフ型のヘルムホルツ共振や各種の気柱振動等を利用した方式)が利用されてきました。しかし、それらはタイムドメイン的に問題を抱え各種の付帯音を伴う苦肉の策であり、ゼンゼン聞こえんよりは聞こえた方がマシやんという程度のものに過ぎません。また、共振周波数を十分に下げるにはサイズが大きくならざるを得ません。最も手っ取り早い対策は吸音材たっぷり密閉型の低音信号デジタルブーストあるいは同じく密閉型デジタル帯域分割2.1ch方式方式であり、究極はやはり一切のブーストや帯域分割を必要とせず極めて小径のドライバ1つで極めて低い周波数まで殆ど遅れなくアッタリマエに「耳」に届ける事ができる密閉型ヘッドフォン・イヤフォン方式です。

という事で、また前置きが長くなりました。以下では出力側から順番にソーチについて具体的に書いてみます。

1)音響出力
最も高い再生クオリティ(音楽の聴きやすさ)を最も手っ取り早く、最もコンパクトに、最も安価に実現できるのがヘッドフォン・イヤフォン方式です。世がこぞってコチラに雪崩れ込むのも全く当然ですね。最大の問題は身体に直接装着するという煩わしさとソースがスピカ再生を前提に造られている点です。後者に関しては、コチラの記事に書いた方法でかなり改善できます。抵抗を挿入したアダプタは強くお薦めします。もう手放せません。

イヤフォンであれば実売5K~10K円、ヘッドフォンであれば実売20K円くらいので十分だと思います。オヂオ装置全般に言える事ですが、超高額装置では何らかのオンガクセー?が作り込まれている可能性があります。そりゃそうですよね、高価な分「ナンカ違う!」感とか「ゴヂャス」感をユーザに実感させる必要があるわけで、ソチラ方面に興味がなく音楽ソノモノを聴きたいダケであれば、要らぬ事をしていない真面目に作られたソコソコのにしておいた方がかえって宜しかろうと思います。装置自体を趣味とせぬのであれば、コマケー違いの泥沼は避けて通るのが賢明です。一度気にし出すと地獄のスパイラルですよ。僕も開発初期の頃は意識が音楽に向かわず悩まされました。しかし、結局オンシツなんか気にせずに専ら音楽を楽しんでいる状態でないと(つまり本当の実用状態でないと)ホンマの事は評価できないという点に気付いてからは、その状態を脱しました。ヒヨロンカやマニア達の言う事は根本の目的が異なる別世界の事だと心得ましょう。

しかし、僕のように仕事しながら1日中音楽を聴く場合、やはりヘッドフォンやイヤフォンは辛いですから、それらに匹敵する再生クオリティを持ったスピカシステムが必要になります。不幸な事に、その要求を満たすコンパクトで真面目に作られたオヂオ装置がこの世に存在せぬため、メンドクサイけど仕方なく4年間かけて自分で開発したのがZAP君です。欲しいヒトは当ブログを参考にして自作してください。。。と言うしかアリマセン。残念ながら。

お薦めのドライバはXmaxの大きなメタルコーンタイプです(フェイズプラグや同軸ツイータ付きは気密性の点でお薦めできません)。メタルというとキンキンと金属的な音をイメージされるかも知れませんが、僕の経験ではメタルの方が紙やPPに比べて音が地味で癖がありません(付帯音が少ないのだと思う)。特にメタルは大振幅の低音をしっかりと再生してくれます(紙やPPではドンがバン気味に聞こえる)。いずれもコーンの剛性が関係しているものと思われます。僕の耳では超音波領域の再生の必要性を全く感じないため、良質な小径フルレンジを使えばツイータは要りません。このへんはご自分のお耳と相談してください。カタログ値をイロイロ眺める限りMarkAudio Alpairシリーズ(ZAPに使用)またはAuraSoundの小径フルレンジ シリーズ(KEROに使用)が好適だと思います。

2.1chにする場合、同じフルレンジ シリーズの小径および大径ドライバの組み合わせが薦めです(Alpair10のような上等なフルレンジドライバを100Hz以下のサブウーハ用に使うのはちょっと贅沢ですけどね)。できるだけスピーカを自分の近くに設置し(1m以内がお薦め)、必要音量(パワー)に見合った最小径のドライバを選択する事も重要です。また、箱は十分に頑丈かつ気密性を確保できるように制作し、吸音材をたっぷりブチ込んでください。

設置方法も非常に重要です。デスクトップに直接置く場合は、デスクに振動が伝わらないよう柔らかいインシュレータ等が必要です。振動の遮断には相当悩まされると思います。僕はスピカをデスク正面のかなり頑丈な窓枠にガッチリ固定してデスクへの振動を完全に遮断しています。これは効果絶大でした。床からスタンドを立てるのも良いでしょう。できるだけ直接デスクに置かない事をお薦めします。また、デスクの反射の影響を抑えるために、スピカはデスク表面からできるだけ離して(十分高い位置に)設置する事をお薦めします。これもトッテモ重要ですよ。

以上のような対策により、不快な振動やそれらに起因する付帯音を取り除いてクリーンな音を聴く事ができ、耳に届く周波数特性を十分フラットにできます。経験に基づく僕の目標基準は40~10kHzで±6dBです(実際のリスニング位置で)。

ここで時間切れ。
次回はアンプとDAC等について書いてみます。オッタノシミに!

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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