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2013年03月30日 (土) | Edit |
前の記事からの続きです。

前の記事で、僕はソーチから出てくる音の諸々の現象ではなく、
媒体に記録されている「音楽」ソノモノをより良い状態で聴きたいのだ
と書きました。
「音楽ソノモノを聴く」とはどういう事でしょうか?
今回はそのへんについて書いてみたいと思います。

僕が言わんとしているのは何も難しい事ではありません。
オヂオ趣味に手を染める以前に、オヂオ雑誌やヒヨロンカや周囲のオヂオマニア達が言う事に強く影響を受けてしまう前に、ラジオであれ蓄音機であれラジカセであれ親父殿のステレオであれ、オンシツやオンジョーなんか微塵も気にせずに「自分が」本当に大好きなアーチストさんの大好きな曲を「自分なりの聴き方で」夢中になって繰り返し繰り返し聴いた経験のある方は、その頃の事を思い出せば分かるでしょう。たとえば、リアルタイムに強烈なビトルズ体験をした殆どのヒトビトはラジオや蓄音機で夢中になって聴いたはずです。そのように自発的で自然な「自分なりの」音楽体験を十分に積み重ねることなくオヂオ趣味の影響を強く受けてしまった方、あるいは音楽には元々強い興味はなく積極的に聞きたい音楽も特にない状態で全くの趣味としてオヂオイヂリを始めた方(ジョートな装置(趣味)にはジョートな音楽を。。と専らザッシやヒヨロンカの推奨盤を聴いている方)には、このへんの事は全く理解不能かも知れません。グルッと180°異なりますから。

何度も紹介した論文の抄録
音楽家の多くは高精度のハイファイ音を楽しむのではなく、音楽の本質を聴く。したがって、彼等は名演奏であれば、SPから再生されたCDでも満足して聴いていることが多い。
で言っている「音楽の本質」というのも全く同じ事です。ラジオや蓄音機でビトルズを夢中になって聴いている状態と、ここで言っている音楽家達がCDを聴いている状態は、本質的に同じでであると思います。ここでは「高精度のハイファイ音」と言っていますが、これは著者が最近のハイエンドオヂオの本質を知らないためでしょう。現在マニア達がやっているオヂオは高精度でもHiFi(高忠実度)でもありません。彼らがツイキューしているのは全く別の(180°異なる)ナニカです。それは、彼らが「音楽を聞くダケなら.......」という時の「ダケ」以外のマニアック領域であると言えるでしょう。

以前にLEANAUDIOの音は端的に言って「ラジオの音を広帯域/低歪み/低ノイズにしたダケの音」だと書きました。これは音楽を聴くダケのために(つまり音楽の聴きやすさを求めて)開発した結果です。着手した最初の頃は、マニア達が言うように、それダケではツマラナクて楽しく聴けないのだろうな。。と思っていたのですが、程なく彼らがツイキューしているのは全く別の事なのだと分かりました。

僕が求めるのは「ダケ」の部分を、もっと高いクオリティで、もっと手軽に、もっと安価に、もっとコンパクトに、もっとクールに楽しめる装置です。大層で立派な装置ではありません。オヂオにマニアックな興味を全く持たない、「音楽」を楽しみたいダケのヒトビトのための本来あるべき姿の本当のオーディオ装置です。現在の世の中の技術レベルからして、80年代以降も正常に進化し続けていれば今現在実現していたはずのオーディオ装置であるとも言えます。

とは言っても、最近はヘッドフォン・イヤフォンの音質が素晴らしく、着用感も随分改善され、iPod等の携帯音楽プレーヤも十分に高音質・コンパクト・クールであり、価格帯も十分にリーズナブルであるため、僕が求める本来のオーディオ装置はある程度既に実現しているとも言え、であるからこそ、世の多くの人々がソチラへ雪崩れ込むのだと言えなくもありません。マニアオヂオの単なる廉価版として全く安直に開発された一般向け旧来型オヂオ装置のレベルを考えれば、それは至極当然真っ当アッタリマエな現象だと僕には思えます。市場の反応は結局正直だという事です。僕だって、そもそも携帯電話+カナル型イヤフォンで聴いたフルトベングラさんのベトベン交響曲に感激し、安直極まりない旧来型オヂオのスピカに激怒して破壊し(それは根本的にコストの問題ではない)、イヤフォンサウンドをスピカに置き換えるべくLEANAUDIOに着手したわけですしね。

最近はベッドでiPod+モニタヘッドフォンを使ってフルさんのベトベン交響曲をよく聴きます。そいう周期が来たようです。2番と8番は録音状態がかなり酷いのですが、携帯で聴いていた頃のように、あまり気にせずに楽しんでいる事にふと気付きました。僕の中でオーディオ開発に向かう意識が完結したという事だと思います。これは好ましい状態であると言えましょう。

ハイエンドオヂオをヒエラルキの頂点とする従来型オヂオは完全に進化の袋小路にはまり込んでいるように思えます。根本的な部分で80年代から全く何も進化していないですよね。今後のスピーカ再生オーディオ技術は、そのような袋小路からではなく、新しく枝分かれしたヘッドフォン オーディオから派生した方が良かろうと思います。実際LEANAUDIOはそうです。また、ヘッドフォン オーディオも、最近ブログで書いているように、その良さを最大限に発揮できる再生方式あるいはソース制作方式での進化が強く望まれます。今のままでは本当にモッタイナイ。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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