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2013年02月05日 (火) | Edit |
今日は、音楽とオーディオ、何を中心に考えるかによって物の見方が180°変わるというオハナシを、例によって思い付くままに書いてみます。さて、どうなりますか?

言うまでもありませんが、僕は自然と「音楽」を中心に据えて「オーディオ」について考えています。つまり、オーディオ装置(録音/制作/媒体/再生を含めたシステム)とは音楽作品を表現者から鑑賞者に伝達するための実用装置/システムであるとの基本観点から全てを語っているという事です。そもそもLEANAUDIOは、オヂオを趣味とするわけではなく、オウチでもっと音楽を聴きやすくしたいという実用的必要性に迫られての行為です。

このような観点では、

表現者が望む全く十分なクオリティで思うがママに作品(媒体)を制作できる事

そして

世界中がそれと全く同じクオリティでその作品を聞ける事

がオーディオ装置/システムの基本的命題となります。それがオーディオ装置/システムに課せられた世の中に対して担うべき基本的役割であるという事です。アッタリマエですよね。つまり、

個々の再生装置に個性は無いに超した事は無い

となります。余りにもアッタリマエですが重要なのは個々の音楽作品が持つ個性であって、それを鑑賞者に伝達するのが再生装置の役目です。再生装置の個性は重要ではないどころか邪魔だという事になります。そして、その命題を必要十分に達成できる限りにおいて、

装置は可能な限り使用が容易であり安価でなければならない

となります。この観点において、もちろん小型化も非常に重要です。

「オーディオ」を中心に考えるオヂオマニアにとっては全く受け入れがたいでしょうが、「音楽」を中心に考えれば余りにもアッタリマエです。しつこいですが、僕はアッタリマエの事をアッタリマエに言っているダケです。

もちろん、自動車でもカメラでもそうですが、民生向け個人消費製品である以上、そこに趣味的な要素が生じるのは当然です。また、民生分野に限らず産業および軍事分野であっても、命題に対してどれほど真摯にアプローチしようとも人間が神様ではない以上どのような技術も不完全であり、そこに技術者/製造者の技量と思想が反映された製品の個性が生まれます。特に技術の黎明期の製品では、そのような個性に味わい深いストーリーを読み取る事ができるのも確かです。例えば僕は、第二次大戦の戦闘機や80年代以前のレーシングカーからは技術者達の葛藤の跡を生々しく読み取る事ができ、興をそそられますし、技術屋を職業とする者として随分と勉強もさせて頂きました。それらは個性のために作られた個性ではなく、当時の技術的制約から図らずも生じた個性であり、そのような個性はそれに携わったヒトビトの真剣な悪戦苦闘の痕跡であり、チャンチャラとした表層的な個性のために作られた個性とは本来異なります。

しかし技術が成熟するにつれてそのような個性の幅は収束するのが当然であり、各社はその中で自社製品の差別化を図るために四苦八苦する事になります。当然の成り行きとして低価格化が進み、競争力のないメーカーは淘汰されて減少あるいは統合の一途をたどります。黎明期には技術的に重要な役目を果たしたものの成熟期では存在意義がなくなってしまった企業が消滅するは当然の成り行きです。余った優秀な人的リソースは社会が次に必要とする新たな黎明期の活動に自然と流動してゆくのが理想でしょう。そのようにして人間社会は常にダイナミックに変化するのがアッタリマエです。諸行無常が世の常でしょ。

ハナシが逸れましたが、
しかし、何時如何なる場合も、上記の基本的命題は、必要十分に達成されて世の中の多くの人々に行き渡るまでは決して疎かにされてはならぬはずです。ソレハソレ、コレハコレを常に明確に認識する(ワキマエル)必要があるという事です。各業界では、そこのところのワキマエをうまく保つにおいて、ジャーナリズムが適度に機能してきたように僕には思えます。対してオヂオ業界では、基本的命題が十分に達成されているとは到底思えない状態で(技術的にも製造者側/使用者側の意識的にも十分に成熟したとは思えない状態で)恐らく80年代頃(バブル?)から、極端に趣味の方向に偏向してしまったように僕には見えます。その結果、それほど極端な趣味とは考えず、ただ良い状態で音楽を聴きたかっただけの層、あるいは技術的な面で興味があった層は興味を失うのも当然でしょう。なにせ、普通の感覚(経済的/技術的/一般的常識)を備えたヒトビトから見れば、理屈もヘッタクレモない魔境ですからね。また、なんだかエラクテジョートーなシュミ(シュミノオーサマ?)というふうに意識付けされてしまっているように見える点も非常に鼻に付きます。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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