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2012年03月03日 (土) | Edit |
以前の記事に、「オーディオ界にとっての悲劇は、本当の意味での専門家が不在である事」だと書きました。その結果、ハチマルには魑魅魍魎が跋扈する魔界と化しているように見えると。。コレはある意味、「しっかりとした基本になる規範や基準が無い」と言い換える事ができるかもしれません。

この規範には、ハードウェア面とソフトウェア面があると思います。

ハチマルが言うところの「ハードウェア面」とは、純粋に技術的な領域であり、装置の性能(物理特性)に関する領域です。これは分かりやすいですね。

一方の「ソフトウェア面」とは、「音楽とは何なのか」「音楽を聴くとはどういう事なのか」「真に音楽を楽しむには何が重要なのか」「音楽家は聴衆にどのように聴いて欲しいと考えているか」等々、「音楽」そのものに関する洞察から、ひいては「オーディオ装置の本来の目的とは何なのか」「それを達成する上でまず重要な事は何なのか?、次に重要な事は何なのか?、その次は?、そのまた次は?」「オーディオ装置には最低限どのような性能が必要なのか」「大多数の人々にとって必要十分な実用的性能とは何なのか」「高級機であるならば、望むらくはどのような高性能を備えるべきなのか」「音楽-オーディオを通して人々の幸福にさらに貢献するにはどのような技術的課題に取り組むべきなのか」。。。といったような事です。

「ソフトウェア面」は極めて抽象的であり、絶対的な「正解」はあり得ませんし、いろいろな考え方があって良いと思います。しかし、この面をしっかりと真面目に思考しない限り、健全な「ハードウェア」にたどり着けるわけがありません。「技術」とは総じてそういうものです。本来「玄人さん」であるべきオーディオ装置の開発/製造/流通に携わるプロフェッショナルと、大衆に広く影響を及ぼすジャーナリズムが、そのような思考を放棄し、大衆(マニア)と一緒になってドシロート化てしまっているのが現状ではないでしょうか。

本来、オーディオ界から音楽界に対して「謙虚」にアプローチして、上記の理解を深める努力を重ねる事が必要なはずです。この際、何よりも「音楽」に対して「謙虚」である事が重要でしょう。何故ならば、オーディオ装置とは、表現者から鑑賞者へ「音楽を伝達する」ための装置だからです。何故ならばオーディオ界とは音楽界に従属する領域だからです。オーディオマニアの言動の端々には、「音楽に対する傲慢さ」が見え隠れし、ドキッとさせられたり、違和感や嫌悪感を覚える事が多々あります。これらは結局、この業界の玄人さん達の意識レベルをそのまま反映しているように思えます。

ハチマルは、一音楽ファンとして、「音楽界」「オーディオ界」「関連学会」が一体となって、オーディオ装置に関するガイドラインを明確にする事を望みます。

すなわち、非マニアの一般音楽愛聴者が安心してオーディオ装置を選んで購入できるようにするための基準です。現在のザッシやマニアやショップ店員の発言はあくまでも「マニアック」領域に強く偏向しているため、一般リスナーにとっては何の参考にもならぬでしょう。そもそも「音楽の聴き方」あるいは「主たる興味の対象」が根本的に異なるわけですから、参考になるわけがありません(魔境に見える → ミニコンポでいいや → 真面目に作られていない → コストの問題ではない → ハチマル激怒!→ LEANAUDIO)。

これは、「装置がこの基準を満たしていれば、必要十分に「音楽」を楽しめますよ」という最低限の真面目な基準です。どのような技術分野においても「大部分にとっての必要十分」を広い視野で総合的に見極める事が非常に重要です。「技術」とは即ちそういう事だと言い切っても良いかもしれません。この見極めが正しければ必ず良い結果が得られます。これを誤れば、如何なる技術的努力を払おうとも無駄骨に終わります。妥協せずにどこまでも理想を追求する方がどれだけ楽で単純な事か。それが許されるのはアマチュアの趣味の世界だけです。そうは行かぬのが玄人さんの辛いトコロでもあり、責任でもあります。そういう意味でも、CDの基準の策定は当時の技術レベルから考えて極めて妥当な玄人さんの判断であったと思います。大多数の人々がその音質と利便性に満足したと言って良いでしょう。

この基準の策定にあたっては、極めて多数の音楽家、音楽評論家(断じてオーヂオヒヨウロンカではない)、一般音楽愛聴者(断じてオーヂオマニアではない)を含むリスニング評価も必要でしょう。そのような大々的なリサーチの結果を反映して、装置に求められる性能基準を定め、それらに基づく認証を実施しては如何かと思います。また、基準にいくつかのグレードを設けても良いと思います。これらの基準を満たしても、装置のオンシツ面、デザイン面、機能面の個性が完全に失われる心配は全く無いでしょう。ユーザは、それらの基準を満たす製品の中から、自分の好みに合う製品を選ぶ事ができるはずです。

リサーチの結果がどのように出るか分かりませんが、ハチマルが思うに、それらの基準を満たす装置は、現在のハイエンドと呼ばれる装置に比べて、大幅に低価格で実現できるはずです。少なくともスピーカを除く電気/電子装置については、驚く程低価格でも十分という結果が出るかもしれません。現在のハイエンドと呼ばれる領域の装置は、「音楽を正確に伝達する」「音楽を再生して楽しむ」という本来の目的とは全く別の領域での極めて趣味的で微視的な「好み」や「拘り」の部分(彼らの言うところのオンガクセーってやつか?)の「ツクリコミ」に大きなコストが割かれているように思われます。普通に考えれば、そんなアホみたいな価格になるはずがありません。その部分を必要としない一般音楽愛聴者にとっては「無用の長物」の感が強いように思えます。

だいたい、関連基礎技術が成熟した現代において、オーディオ装置の開発に要するコストは、他の業種(例えばカメラ)に比べて圧倒的に低いはずです。開発に要するリソース(人員、設備)だって本当に微々たる物で済むはずです。

現代の電気/電子技術において、音楽信号の増幅なんぞは超ローテクの部類に属するでしょう。技術屋の腕の見せどころは、信号入力からリスナーの「耳」までのトータルシステムでアプローチし、「音楽」を楽しむために真に必要十分な再生性能を、コンパクトかつ低コストに実現する事にあります。インダストリアル デザイナー達にも存分に腕を振るって欲しいと思います。「音楽」を取り巻く環境(オーディオを含む)は、若者にとってクールでカッコイーものであって欲しいと願います。それがマズ重要ではないでしょうか。

このような動向により、高価格品が売れなくなると危惧する向きもあるでしょうが、健全なマーケットは必ず発展するはずです。このままではジリ貧でしょう(団塊世代と心中する気?)。次世代にきちんとした文化を遺すのが世のプロフェッショナルなオッチャンの責務ではないでしょうか?

追記
上記にはマニアック オーディオの領域は含まれません。この領域はこの領域で永遠に存続するでしょう。それが「趣味」「マニア」の領域というものです。それはどの業界でも同じです。ですからご心配なく。上記はマニア領域を侵害する物では決してありません。マニアも上記の領域に決して侵害してはなりませぬ。誇り高きマニアには静観して頂ければと思います。

追記2
Alpair 10のプッシュプル式サブウーハの方は、テキトーに調整してiTuneとラジオを聴いていますが、とっても OK!なのでワザワザ計測する気がしない。。今週末には計測して記事を書きたいと思うのですが。。。。。。気持ち的に開発は完全終結しています。。そうすると途端に興味を失うというのがハチマルの性格なんです。昔から。。。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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