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2011年07月07日 (木) | Edit |
前の記事からの続きで、モニタースピーカーの特性って、どんなだろう?と思って簡単に調べてみました。
今回は放送局(NHKとBBC)の規格について。

1) NHK
NHKがFOSTEXのRS-N2リファレンス スピーカーを採用したのは有名ですよね。NHKの要求仕様値は見つかりませんでしたが、製品のカタログ値(出典)には 40Hz〜20kHz±3dB と記載されています。これはNHKの要求に沿うものだと思われます。30Hzで-7dB くらいとの事。

これはLEANAUDIOが音楽再生装置の最低要求仕様として掲げている「50Hzまでフラット、30Hzで約-9dB」を余裕でクリアしています。大概はこれで十分に音楽を楽しめると思います。要求仕様値としても現実的で妥当な線ではないかと思います。これ以上の低域特性を望む場合は、デジイコでブーストするか、サブウーハーの追加が必要でしょう。

2) BBC
2つ見つけました。

- LS3/5a
これは有名ですよね。古い規格だと思いますが、今でもこの規格に沿うタイプが数社から売られているのではないでしょうか。
主な要求仕様(出典)
: 2ウェイ/密閉型//80Hz~20kHz ±3dB/82dB/W /16Ω~10Ω/最大入力50W/寸法 12" H x 7.5" W x 6.25" D /容積5L 等

80Hz~20kHz ±3dBのF特では、音楽再生用として低域レスポンスが明らかに不足だし。。。と首をかしげたのですが、このタイプはBBCでは「グレード2」と呼ばれ、主にナレーション(スピーチ・プログラム)のチェック用に使われたらしいという事がわかりました。納得。。

- LS5/12A
この規格が「グレード1」に分類されるようです。これは「スタジオから送信機へ送る前の段階での音声チェックに使用する最高グレードのモニタースピーカー」とされています。「音声」には「音楽」も含まれるという事だと思います。

主な要求仕様(出典):
BBC Specifications:
Position Nearfield.
System Type 2 way passive
Size mm 296Hx184Wx206D.
Weight/Kg 7.2.
Sensitivity dB/1Watt at 1 metre 82.
Impedance/ohms 8.
Typical SPL at 1.25 metre, 2 cabs/dB 108.
Frequency response 50Hz-20kHz (3dB)
Long term powerhandling RMS/Watts 100.
Maximum power handling/Watts 1000.
ABES Option (discontinued)/Output levels up to 114dB, with 35Hz-20kHz frequency response.

こちらは 50Hz~20kHz ±3dBですから、LEANOUDIO要求仕様をギリギリ満たせそうかな?密閉型でこの特性を達成できていれば、まずは十分はだと思うけど交響曲を聴くには少し物足りないかな?。。。と思ったら、どうやらサブウーハーの使用もオプションに含まれるようです(でもdiscontinued ?) 。上の要求仕様最下段の「ABES」オプションとは「Active Bass Extension System」の事で、パワードサブウーハーに相当するシステムではないかと思われます。このオプション装着時の要求仕様は 35Hz~20kHz とされています。これなら十分だね。これも納得。

仕様で「ニアフィールド」と明記し、要求寸法も非常にコンパクトである事から、LS3/5aと同様にスタジオ外での可搬使用を想定しているものと思われます。自社設備内のスタジオではもっとデカイのを使っているかもしれません。

いずれのモニタスピーカーも、±3dBという、かなり厳しい条件でフラットな周波数特性が要求されている事がわかりますね。モニタ用に限った事ではなく、周波数特性は、真っ当な「音楽」再生における基本中の基本、最初の1歩です。最近は表面的で微視的な「オト」の「ナンチャラ感?」ばかりが取りざたされ、基本的な「音楽」再生が疎かにされる風潮にあるようで気になります。装置を製造する者は言うまでもなく、これを使う側もこと「オーディオ = 音楽再生」に拘りを持つのであれば、もっと「音楽」を大切に扱ってほしいな。ハチマルはそう思うぞ。

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