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2009年02月13日 (金) | Edit |
補正を反映した結果を測定して、その効果を確認します。

まずDSPのイコライザ画面でイコライザの設定を行います。
062_20090807202852.jpg

これはR側です。
 
「周波数特性の補正」と「位相特性の補正」をONにします。どんなスピーカーでもついてまわる低音側の位相遅れも補正してくれます。

「補正の強さ」は通常100に設定します(補正量を100%反映)。

「補正範囲」の低音側はスピーカーの性能によって決まります。極端な補正量にならないように、このスピーカーでは50Hzに設定しています。僕は+12dBを大きく超えない事を目安にしています。高音側はマイクロフォンの定格周波数以下にすべきですが、ここでは試しに20kHzに設定しています(通常は10kHzに設定しています)。L側の結果を見る限りこのマイクは20kHzまでかなりフラットな特性を持っているようです。

「ピーク重視」の効果はいまいちよく分かりません。いつも0に設定しています。

「平滑化」はイコライザの平滑化の程度を設定します。この値を大きくするとイコライザ曲線がなまされて細かい凹凸は補正されなくなります。僕は通常0に設定しています。これを0に設定しても、グラフに示されているイコライザ特性がそのまま反映されるわけではなく、タップ数の設定によってかなり平滑化されます。「イコライザ係数の確認」を押すと実際の補正特性を見る事ができます。これは別の機会に説明します。

「終端」は上記周波数範囲外の補正量を決めます。0にすると範囲外の補正量は全て0になります。最大の200にすると、境界周波数の補正量がそれより上または下の周波数に一律に適用されます。

以上の設定はLとRそれぞれで行う必要がありますが、シフトを押しながら設定するとR/L同時に変更できます。

最後にイコライザをONにするのを忘れないでください。

測定を始めます。
メニュー「設定」から「音響特性補正結果の測定」を選びます。後の操作は最初の測定と全く同じです。マスターの設定が反映されるので、今度は測定結果テーブルのレベルと遅延はほぼゼロで共に正相となります。「STEP4」に進んでテーブルをクリックして測定結果を確認します。特性がフラットになっているはずです。OKであれば忘れずに測定結果を保存します。
064_20090807202926.jpg
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上図が補正された特性です。上がL、下がR。50Hzから20kHzまで見事にフラットになります。しかもL/Rのレベル差と遅延も補正されます。

ダイアログを閉じたら、もう一度イコライザ画面上段の「測定結果」フィールド横のフロッピー アイコンをクリックします。お忘れ無く。名前を変更する必要はありません。

以上で終了です。イコライザ画面内の「測定結果の確認」と「補正結果の確認」ボタンでいつでも測定結果が見られます。

最後にイコライザ画面最上段の「プリセット」に適当な名前を入力してフロッピー アイコンをクリックすると、全ての設定がプリセットとして保存されます。これは便利です。

以上でリスニング位置の周波数特性がフラットになりましたが、最後にイコライザーのMasterチャンネルで最終調整を行います。一旦フラットになった特性を基準として、自分の聴感に合わせたイコライザ調整が行えます。音場補正を行わない凸凹の特性から聴感だけをたよりに調整するのに比べて格段に効率と精度が上がります。僕は曲だけでなく体調やその日の気分に合わせて結構こまめに調整してます。

このチャンネルは全てのチャンネルに対して適用されます。

DSPの「イコライザ」画面の「チャンネル」リストボックスで、一番上にある「Master」を選択します。
最初は0dBでフラットな設定となっています。

この画面上で各種のマウス操作(クリック、ダブルクリック、スクロールダイヤルの回転)を行う事により、フィルタが自由自在に設定できます。マウス操作だけで全ての設定が行えます。非常に良くできています。
一例を下に示します。
070_20090807202345.jpg

これは極端な例ですが、低域側のローカットと高域側の減衰は現実的な設定です。
中域の凸凹は見本としてわざと設定してみました。

 
この状態でLチャンネルを表示すると下のようになります。
071_20090807202414.jpg

マスタの設定を重畳したイコライザ特性が青線で示されます。緑がLチャンネル本来の特性です。
このLチャンネル上で同様ににフィルタを追加する事もできます。この場合は他のチャンネルへは影響しません。

Frieveの作者は特性をフラットにすると高域がきつく感じる場合があるので、2kHzから20kHzにかけて適当に減衰させる事を薦めています。クラシックでは僕もそのように設定する場合があります。ジャズの場合は逆に5kHzくらいから上をフラットに3dB程度ブーストしてシンバルのチッチキチを聞こえやすくしたりもします。このへんはお好み次第です。

僕が特に重視しているのは低域の急峻なカットです。下に例の尻尾付きスピーカーの計算結果を示します。
072b_20090807202443.jpg

スピーカーの振幅(紫色の線)に注目してください。共鳴周波数(40Hz)以下では振幅が激増し、かつ出力が激減します。つまり、これより低周波の信号が入ってもスピーカーがバタバタ動くだけで音が出て来ない事を意味します。フルレンジは働き者で、低域信号でバタバタしながらも20kHzの音を出してくれます。しかし無駄に大振幅でバタバタ動けば高域音に良いはずありません。という事で、このようなスピーカー設定では40Hz以下を急激にカットします (サブウーハーを使用しない場合)。デジタルフィルタであれば、こんなのお手の物です。

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