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2009年02月13日 (金) | Edit |
カナル型イヤフォンの聴きやすさをスピーカーで再現する事を目標にしてきた僕には、この音場補正が決定的な効果を上げてくれました。

この機能を使用するにはシェアウェア版Frieve Audio (M-Class)とASIOドライバ(またはASIO4ALL)に加えてマイクロフォンが必要となります。僕はスカイプとかで使用する1000円くらいの安物を使用しています。カタログ上の帯域は16kHzまでとなっていますが、20kHzまでフラットなのは上等なやつでも少ないみたいです。特性の凸凹をとりあえずフラットにするのには問題なかろうと考えています。最終的には聴感によるイコライジング調整を行いますから。

087.jpg
ELECOM MS-STM54
定格 20~16,000kHz
1,312 YEN
先端の穴あきキャップとスポンジ状のフィルタを外して
ユニットむき出しの状態で使用しています。
いろいろな条件で測定してみてわかりましたが
20kHzまでほぼフラットな特性を持っているようです。
音場補正の目的であればこれで十分だと思います。
いたずらに高級なマイクを使用する必要はありません。
 
手順を説明します。前回の記事で説明した設定が行われた状態を前提とします。

DenDACにはマイク入力がありませんので、測定にはオンボードのサウンドデバイスを使用します。従って予めマイクとアンプの入力ラインをサウンドデバイスへ接続しておく必要があります。DACに入力がある場合は当然そちらを使用します。

まずオンボードサウンド デバイスをASIOで使用できるようにします。
メインメニューの「設定」から「環境の設定」を選択して環境設定ダイアログを開きます。

「ASIOドライバ」タブで「ASIOコントロールパネル」ボタンをクリックしてASIOの設定ダイアログを開いて、オンボードのサウンドデバイス(僕のPCではIDT High Definition Audio CODEC)を選択します。僕の場合バッファのサイズを変更する必要はありませんが、以降の動作で問題が出る場合は大きめの値に変更してみてください。
056_20090807203624.jpg

このASIO設定の変更を有効にするために、「環境の設定」ダイアログの「OK」ボタンをクリックして一度閉じます。

再度メニューから「環境の設定」ダイアログを開いて「ASIOドライバ」タブを開きます。「出力デバイスのアサイン」で「L,R」に対してオンボード サウンドデバイスのフロントL/Rチャンネルを割り当てます(僕のPCではIDT Audio 1)。
その下の「入力デバイスのアサイン」ではオンボード サウンドデバイスのマイク チャンネルを割り当てます(これもIDT Audio 1)。
057_20090807203708.jpg

「音響特性の測定」タブでは測定に関する設定変更ができますが、デフォルトで特に問題が無いので一切手をつけていません。

以上で設定は終わりです。

アンプのセレクタを切り換えるのも忘れないようにします。

それでは実際に測定を行います。
通常はマイクを実際のリスニング位置に設置します(僕の場合左右から均等に約1mの距離)。
しかし今回はマイクをわざと左側へオフセットして置きました(左が約80cm、右が約1mの距離)。
さらに、右側のスピーカーをわざと逆相に接続しました。
というのはFrieve Audioはこれらを全て補正してくれるからです。

では測定を始めます。

前の記事の設定が済んだら、DSPのイコライザ画面を表示して、「音響特性の測定」ボタンをクリックすると、下のダイアログが開きます。この図は測定が終了した状態を示しています。
058_20090807203231.jpg

 
最初は「STEP1」タブが表示され、右側のテーブルは空白になっています。「測定信号のプロット」ボタンを押すと、測定に使用する信号の特性が表示されます。デフォルトでは-3dB/octで高音側を減衰した特性になっています(多分ツイーター保護のため)。この設定はユーザによる変更が可能ですが、僕はデフォルトのまま使用しています(前回説明した環境の設定で変更可能)。

アンプのボリュームを絞ってから「STEP2」タブを開くと、左右のチャンネルへ交互に信号が送られます(デフォルトでは自動切り替え)。マイクの入力レベルが表示されるので、これがL/Rともに-30dB前後となるようにアンプのボリュームを調整します。

ボリュームを設定した後に「STEP3」タブを開くと、自動的にLチャンネルから測定が始まります。信号が環境設定で定義された回数だけ繰り返し再生されます。再生回数も環境設定内で変更できます。ボリュームが適正であれば、右側のテーブルに測定結果が自動的に表示されます。自動的に表示されない場合はボリュームを少し上げてみてください。Lチャンネルの測定が終わると自動的にRチャンネルの測定が行われ、その後信号が自動的に停止します。
テーブル内の測定結果を見ると、スピーカーからの距離が大きいRがLに対してレベルが4.8dB低く、0.6ms遅れている事がわかります。また、位相はLが逆、Rが正になっています。どういうわけかスピーカーを正相(アンプの赤をスピーカーの赤に接続)した状態ではFrieveは逆相として認識します。従って逆相で接続したRが正として認識されています。
以上で測定は終わりです。

「STEP4」タブを開いて、テーブル内のLまたはRをクリックすると、測定結果のグラフが表示されます。
059_20090807203259.jpg
060_20090807203310.jpg
上がL下がRです。マイクの位置がスピーカー正面に近いL側では、補正の必要もないくらいフラットになっていますが、R側は凸凹が目立ちます。特に高域の低下と150Hzのピークが目立ちます。

おかしなところがなければ、「周波数特性を保存」ボタンをクリックして測定結果を保存します。さらに「マスターに反映」をクリックすると左右のレベル/遅延の補正値がDSPの「マスター」へ反映されます。「終了」を押してダイアログを閉じます。

下図に結果を反映した「マスタ」の状態を示します。
061.jpg
ここではLチャンネルのレベルを4.8dB下げて、0.63msec遅らせています。この0.63msecは距離にして213mmに相当する事が示されています。これはほぼ実際の距離差に一致します。さらにLチャンネルの位相を反転させています(φマークが赤になる)。

「イコライザ」画面を開くと、測定値に基づいたイコライザ特性が表示されます。黒の線は位相遅れを示しています。通常は低音側で遅れが発生します。
063_20090807203446.jpg
これはL側のイコライザ曲線です。当然ですが測定された特性曲線を上下逆さまにした形状となります。

この状態では測定結果はまだ完全には保存されていません。イコライザ画面最上段の「測定結果」フィールドに適当な名前を入力してからフロッピー アイコンをクリックすると、測定結果ファイルが作成/保存されます。お忘れ無く。。。

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