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2009年05月14日 (木) | Edit |
以前にも同じテーマで記事を書きましたが、時間もたったので再度考えてみたいと思います。
以前の関連記事はコチラ

僕にとっては、やはり「聴きとりやすさ」あるいは「明瞭さ」が音楽を聴く上で最も重要みたいです。「音」そのものの「質」ではなく「音楽」の「聴き取りやすさ」ですね。例えば落語とか誰かの講演を聴く場合、話者の話している「内容」をストレスなく聴き取れることが何にも増して重要になりますが、僕が音楽を聴く場合もこれに近いのかもしれません。なので細かい音質よりも音楽全体の構造がはっきりと聴きとれることを重要視します。

低音を重視するのもそのためです。というのは中高音は苦労しなくても普通に再生できるのですが、特にコンパクトなシステムでは低音の再生が難しくなります。そうすると僕の大好きなベース君の「声」が聴き取りにくくなるので、どうしても耳をそばだてるような感じになってしまいます。

一般的に西洋の音楽はクラシックに限らず低音を土台にしてピラミッドのようにハーモニー(和音)を構成するので、低音がしっかりと聴き取れないと、そのハーモニーの土台(基音)がぼやけてしまいます。ジャズだって決められたコード進行に基づいて各楽器が音を出し合うわけですから、その最低音部を受け持つベースが良く聞こえないと、どうもイライラするんですね。昔からの癖ですが。。。

楽器の最低音階はコントラバスが41.2Hz(エレキベースも同じはず)、ピアノだと27.5Hzですから、やはり30Hzくらいまではできるだけフラットに再生して欲しいと思います。パイプオルガンはもっと低いそうです(僕は聴かんけど)。

低音と並んで重視したいのが定在波の影響です。

一般的な部屋サイズだと50から100Hzの重要パートに定在波の影響が出るので、これはなんとしてでも避けなければなりません。50Hz以下だと音階情報はかなり希薄になるので我慢できるかもしれませんが、50から100Hzはもろベース帯域ですので絶対に許せませんってなわけでお手軽に回避できるニアフィールドリスニングが僕にとってはベストなわけです。

だいたいオーディオ「システム」はスピーカーで終わるわけではなく、スピーカーから耳に届くまでの伝達経路 (すなわち部屋) も含めて1つの音響システムを構成していると考えるべきです。並のレベルのオーディオ機器であれば、音源からアンプ出力までの電気システムにおける信号歪みなどは、スピーカー以後の音響的歪みに比べて随分小さいはずです。例えば100Hzから出力が減衰するスピーカーから出る音は、既に原音から大きく歪んでしまっているわけです。波形を見てすぐ分かる程度に変形しているはずです。定在波による大きなピークやディップがあると、耳に届く音波の波形はさらに激しく歪みます。

「原「音」再生」を唱える人ほどイコライジングは「信号」を歪めるからと拒絶する傾向にあるようですが、イコライジングしない「音」(信号ではない)の方がもっと歪んでいる場合が多いはずです。というかイコライジングはこのようなスピーカー特性や定在波による本来あってはならないが現実的にはいかんともしがたい音響的な歪み(信号の歪みではない)を修正するために使用しているわけです(最終的に大事なのは信号の歪みではなく耳に届く音波の歪みです。鼓膜を振動させて初めて「音」になるわけですから)。アナログ回路によるイコライジングにはとかく問題がありますが、音源が既にデジタル化されて随分年数が経った現在においてデジタルイコライジングはもっと積極的に使っても宜しいのではないでしょうか?

僕がオーディオシステムを考える場合、まずスピーカーから出る音が低音までしっかりフラットな音響出力を持つ事、次にスピーカーを取り巻く環境 (部屋や反射物) とリスナーの位置を含めたトータルな音響システムの伝達関数も可能な限りフラットである事が大前提であり、それをおざなりにして必要以上に細かい事にこだわっても、「音楽」の「内容」を「聴き取る」上で大きな効果は得られないと思っています。

そんなわけでカナル型イヤフォンの低域の聴きやすさに感激し、それを目標にオーディオシステムをあれやこれや試してきたわけですが、現在は馬鹿ブーストのおかげでたいていの楽曲を8cmフルレンジ一発で30Hzから20kHzまでフラットに聴けるようになり、しかもAlpair5は全域極めて明瞭な音を出してくれるので、僕の望む理想に近い状態がほぼ得られたと思ってます。まああとは「春の祭典」をどうやっつけるかですが。。これに対しては、精密なデジタル チャンネルデバイダを使用して50Hz以下の低音だけを最小限にサポートする高品位なアシストウーハーを考えています。窓が閉められるようになる秋以降までは何もしませんが。。。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
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