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2011年12月29日 (木) | Edit |
エフェクタの3回目。最終回です。
今回は、Frieve Audioが備えるその他のエフェクタについて書きます。最後に「まとめ」も書き加えました。

1) ステレオコントローラ
stereo-1.jpg
これは純粋にリスナ用に作られたものだと思います。

上段の4本のスライダを調整する事により、センターと左右のレベルを自由に調整できます。上の図はセンターを強めて左右を弱めた状態です。逆に左右を強める事もできますし、強める範囲も自由に調整できます。僕はこの機能を使用しません。

重宝しているのが最下段のスライダです。これでステレオ音場の拡がり具合を調整します。
stereo-2 copy
100%で通常のステレオ、0%でモノラルです

スタジオ録音されたジャズ等をヘッドフォンで聴いていると、完全に片方のチャンネルだけに割り振られた楽器が聴き辛くなります。そのような場合、音場の拡がりを狭める(100%より小さくする)と聴きやすくなります(上図の最上段)。0%にすると完全にモノラルになります。スライダをさらに左へ移動してRとLを反転する事もできます。Frieve Audioの「マトリクス」機能を使っても同じような事をできますが、ステレオコントローラではスライダひとつで調整できるので、とても便利です。

スライダを100%よりも右に移動すると、音場を通常のステレオよりも拡げる事ができます(上図の最下段)。原理はよく分かりません。一方のチャンネルの位相を反転した成分を他方のチャンネルに混ぜる等の処理をしているのかもしれません。ZAP君はスピーカの左右間距離が狭いので、交響曲を聴くと若干窮屈に感じるのですが、このエフェクタで適度に拡げてやると具合良く聞こえます。僕は人工的に演出されたステレオによる空間表現を嫌います(聴覚による不自然な空間認識を強いられたくない)。この方式だと、もともとスピーカの配置が狭いので空間表現(定位)は曖昧なまま、なんとなく音がぼやっと左右に拡がるので僕には丁度良く聞こえます。

2) コンボルバ
Frieve Audioにはエフェクタ以外に「コンボルバ」という機能が備わっています。これは、実際のホール等で計測したインパルス応答に基づいて残響音を付加する機能です。リバーブを使用するよりもリアルな残響効果が得られるのかもしれません。しかし、通常我々の手元に届く音楽ソースには、録音した実際のホールの残響音なり、スタジオでエフェクタやコンボルバを使用して付加された残響音が既に含まれているわけですから、リスナ側でコンボルバを使用する事には疑問を感じます。

コンボルバを使用するには、実測されたインパルス応答のWAVファイルをダウンロードする必要があります。世界中の著名なホールのデータも入手できるようですが、それらは有料です。無料のを見付けて使って見ましたが使い物になりませんでした。

例えば、理想的に整えられたリスニングルームのインパルス応答をバイノーラルで計測したものを使えば、ヘッドフォン再生に利用できるかもしれません。

3) まとめ
Frieve Audioで使えるエフェクタは以上です。7.1チャンネル サラウンドの各チャンネルの位相調整やレベル調整機能も備わっています。さらに、例の超高域音付加機能(HSC)や、アップサンプリング/ダウンサンプリング機能も使用できます。しかし、自動音場補正が可能な「イコライザ」こそが、「音楽再生クオリティ」の面で最も重要で最も基本的な機能である事は言うまでもありません。これらはは全て64bit分解能で内部処理されます(ソースは192kHz/32bit WAVまで対応)。しかも、このように高機能/高性能でありながら、2chステレオ再生であればAtomプロセッサ搭載の非力なPCでも、全ての重要機能が十分に作動します。このようなソフトウェアがたったの3,200円。ダウンロードはコチラ

このソフトウェアの最初のバージョンは2005年にリリースされていますが、世間で大して話題にも登らないし、正当に評価されているようにも思えないのが残念です。単なる再生ソフトウェアとして、たまにオーヂオ雑誌で小さく記事が載るようですが、その真価が全く読者に伝えられていません(オンシツはロック向きだとか、アホみたいな事しか書かない)。ナンチャラ感やカンチャラ感ではなく、真っ当に「音楽」を楽しみたい方には強力にお薦めします。是非お試しくださいませ。ホンマニ

PCはどんどん高性能化するでしょうし、ソースはハイレゾ化するでしょう。そうすると、DSPによる音質劣化も少なくなるため、ユーザ側でのエフェクタ使用というのも今後は普及するかもしれません。オリジナルのDSPプラグインを自作(プログラミング)するような新しいタイプのオーディオマニアが現れる可能性もあります。電線や真空管トッカエヒッカエのかわりにアルゴリズムとパラメータをチョメチョメ。。やってる事は全く同じです。ハードでやるかソフトでやるかの違いだけ。ただソフトでやった方がお金もかからないし、無駄なブツも増えない消費しない。

キチガイじみた高度成長期を体験した僕達オヂサン世代とは異なり、最近の若者はブツに対する執着や憧憬が希薄だと言われます。僕は時代の流れに則した自然な傾向だと思いますよ。僕達大消費時代を経験した日本人のブツに対する執着が異常だと考えた方がヨロシイカト思います。同世代の欧州人に比べると、日本人は必要以上あるいは分相応以上にデカイの高価なのを持ちたがる傾向は明らかです(僕も若い頃はロレックスデートナとかフェラーリ348が欲しいとかマヂで思った事もあるよ)。ケーザイは成長し続けるものというオッタンの論理はモハヤ通用しませぬ。オッタン達の勝手な思惑とは関係なく、時代は既に大きく舵を切っています。

それはさておき、何度でも言いますが、「音楽」を真っ当に聴こうと思うなら、音を好みに合わせて好き勝手にイヂル以前に、システム全体(ソースからリスニング位置まで)の基本中の基本的な物理特性(F特と位相)を必要十分なレベルで達成する事がまず重要です。何故ならば、そうする事によって「アーチストさんがやらはった事」をより明確/正確に聴き取ってより深く楽しむ事ができるからです。これマヂホント。。音楽で癒されたりとか、音楽で野菜や家畜が育つような、そんなレベルの「ゴリヤク」みたいなのを求めるのではなく、「音楽」をとことん楽しみたいのであれば、これは全く当然です。今時PCがあれば誰でも簡単に計測できます。マイクなんか絶対精度を求めないならパソコン用でも十分です。音楽再生をツイキューするマニアを自称するのであれば、最低限の計測は極めてアタリマエであると言えましょう。雑誌では計測方法とか紹介しているのかな??

モチロンそれが全てだとは決して申しません。しかし、それは表現者が世に問うた状態であり、鑑賞者がまず尊重すべき状態であり「基準」である事に異論を挟む余地は無いはずです。それを知った上でイヂルのと、端から無視して全く好き勝手イヂルのでは雲泥の差があります。ナンチャラ感やカンチャラ感を求めてエフェクタをイヂルにしろ装置やアクセサリをトッカエヒッカエするにしろ、基準状態に対して自分は一体何を、どうのような方向で、どの程度イヂッテいるのかを(つまり自分は一体全体ナニをやっとるのかを)ある程度認識しておかないと、泥沼の富士の樹海を一生グルグルと彷徨い続ける事になるでしょう。彷徨っている事を本人が自覚した上で楽しんで彷徨っているなら、まあそれはそれで本人は幸せかもしれませんが。。。。

最近のこの業界では「ブツリトクセーはジューヨーではない」という風潮があからさまに見られます。「ブツリトクセーを重視して設定したのでは「オトガツマラナイ」云々。。」と堂々と宣う専門家すらいます(彼らは例外なく「オト」と言う。「オト」が○△×。。。「オト」が※◎◇。。「オンガク」はどうなのよ?)。しかしそれは、そのオッチャンの個人的な音楽の聴き方/接し方/音楽に対する価値観に基づくそのオッチャンの個人的感想を述べたに過ぎません。そのオッチャンにとっては「ツマラナイ」というだけです。社会に対して全く責任を負わない一般ユーザがこれを口にする分には全く問題ありません。しかし「音楽を大衆に伝達する装置」を扱うプロフェッショナルとして社会的責任を負い、広く一般ユーザに影響力を持つ立場の人間は、口が裂けてもコレを言ってはならないとハチマルは思います。何故ならば、これを言った瞬間に、オーディオ装置が本来担うべき第1の目的「表現者から鑑賞者への音楽の伝達」が根底から危うくなるからです。

何ら責任を負わない趣味のマニアと、社会的責任を負うべきプロフェッショナルの立場は全く異なります。それを職業とすると言う事は、社会に対して責任を負うという事です。「まあ、本職さんはあんな事を言うてはるけど、オイラはこの方が楽しいから好きにやるわ」とユーザが好き勝手に楽しむのには全く問題ありません。どこの業界でもそうです。しかし、本職さんや評論家というのは、常にユーザより高い見地に立って「基本はこうなんだよ。好きにやるのも良いけれど、大切な基本の事もしっかりわきまえて楽しんでね」と啓蒙する事を怠ってはならないはずです。それが玄人さんというもの。「楽しければ良い」で済まぬのが玄人さんの辛いトコロであるはずです。にもかかわらず、その玄人さん達がこぞってマニアと一緒になって(というか率先して)、好き勝手に遊んでしまうと、これはもう業界全体が魔界へと突き進むしかありません。本来の目的が疎かにされ、誰も抑制しないんですから無法地帯と化すのは当然です。

「音楽」は表現者が命懸けで世に問うた尊いものです(と、声高に言うと恥ずかしくなるような現在の音楽界ですが、トモアレ)。オーディオ装置とは、マニアが最終的にそれをどう使おうが関係なく、その音楽を大衆に伝達するための装置です。「芸術」を尊ぶ社会的風潮が衰退するのは恐ろしい事です。そんな事では良い作品も出てきません。

マニアの狭い領域だけでそれをやっているのなら、まだ問題ありません。しかし、業界の専門家に率先してソレをやられると、割を食うのがオーディオに趣味性をさして求めず、ただ「音楽」を真っ当に聴きたい一般「音楽」リスナです。だって、根幹的音楽再生クオリティの部分で装置が全然進化しないのに、やたら高価でデカイ。恐竜ですよね、こうなると。。。普通、進化しないのであれば周辺技術の進歩によって性能を維持したまま年々価格が下がるか、小型化します。同じ価格であれば、年々基本性能なり機能性が向上します。他の業界の製品を見れば一目瞭然でしょ。ブツとしてのソンザイカンたらショユーする喜びたら言うのは、それを趣味とするマニアの論理/価値観であって、我々一般リスナにはソンナモン通用しません。

ということで最近の一般リスナはヘッドフォンに走る。コチラの分野は最近すごく活気がありますね。新製品もどんどん出るし、正常に進化してるようにも見えますし、低価格で良い品も多いようです。新規参入メーカも多いのではないでしょうか。一般リスナ向けオーディオの主流は既にそっちにシフトしているように思えます。場所取らないし、アンプとかのデザインもコンパクトでクールだし、周囲に気兼ねしないし、何処ででも聴けるし、ハイエンドでも価格はリーズナブルだし、オンナノコが付けてると可愛いし、エラソーなマニアのオッチャンもいないし、何よりも、苦労せずに圧倒的に良好な音質(再生クオリティ)が得られるし。彼らは普段からシッカリとしたクオリティの音楽再生(例え圧縮音源であっても音楽の構造的再生クオリティは高い)を聴いているので基本的に耳も自然と肥えているでしょう(デンセン聞き分けるナンチャラ感の耳ではないよ)。そいういう人達にこそ、スピーカ再生用にFrieve Audioを試してみて欲しいな。それとコンパクトな非接触型ヘッドフォンLEANAUDIO方式もね。

従来はスピーカシステムがメインであって、音量を上げられない時に仕方なくヘッドフォンを使うというのが一般的な使い分けでしたが、この関係は逆転しつつあるように思えます。つまり、普段真剣に聴く時はヘッドフォンを使用し、装着に疲れてBGM的に聴きたい時、家事や仕事等で動き回らないといけない時、誰かと一緒に聴きたい時にコンパクトなスピーカシステムをサブ的に使うという具合です。最近ハチマルも慣れてきたのか、ヘッドフォンの使用比率が徐々に増えています。周囲に一切気兼ねしなくて良いのがアリガタイ。ヘッドフォン再生でもFrieve audioは大活躍してくれますよ(イコライザによる低域補正はモチロン(Sonyのは低域出過ぎなのでフラットに削る)、ステレオコントローラと微妙なリバーブはヘッドフォン再生で特に効果的です)。

ソースの方もヘッドフォン用とスピーカ用の両方でリリースして欲しいなぁ。。ソロソロそいう時代じゃないかな?

追記
Frive Audio (Mクラスではない)を息子のEeePC (Windows 7)にインストールしてみましたが、問題無く動作しました。今度はMクラスをインストールしてみて完全動作するか確認してみますね。Frieve Audioは2007年以来アップデートされていないので、今後のOSの進化にどこまで対応できるのか、そろそろ不安になってきました。

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テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年12月27日 (火) | Edit |
今回はリバーブについてです。

リバーブやディレイは、音に残響効果を与えて空間的な拡がりを作り出すために、ミクスダウンの過程で広く用いられる代表的エフェクタです。このような効果はデジタル信号処理(DSP)で簡単に加える事ができますが、アナログ時代には特殊な部屋を使用したり、鉄板やスプリング等の機械的振動を利用した装置が使われたそうです。鉄板式は独特な質感を出せるため、デジタル時代の今でもスタジオで使われているとの事です(鉄板のサイズは4~5畳程度の巨大なものらしい)。

僕のコレクションは、80年代初頭(ジャコ)までのジャズと、父のクラシックLPコレクションの中から気に入ったのをCDで集めたものが殆どです。つまりアナログ時代に録音されたものが殆どだと言う事です。なので、最近買ったベトベン全集の録音には正直驚かされました。僕の耳には異様と思えるほど残響効果が加えられていて、肝心の偉大なるベトさんが作らはった「音楽」が非常に聴き辛く感じられたからです(ベトさんご自身にアクセスし辛い、不自然に感じるほど音がキレイ、生演奏の音はそんなにやたらキンキラしていない)。最近のクラシックCDは、ほぼ例外なくDSPで残響効果が加えられていると聞いた事があります。聴衆がそのような録音を好むというのもあるのでしょうが、プロである製作側がしっかりと抑制を効かせて欲しいと思います。聴覚に対する「エコー」というやつは味覚に対する「ウマ味」と同じで、慣れてしまうと物足りなくなって、どんどんエスカレートするような気がします。

と、前置きはそれくらいにして、Frieve AudioにはReverb G2とその簡易版であるReverb G2 Lite、さらにサラウンド用のReverbが付属しています。これらはいずれも非常に多機能で自由度の高い本格的なものです。今回は、Reverb G2を使用してみました。Liteも全く同じ機能を備えていますがCPU負荷を軽くできるようです。しかし、Atomプロセッサ搭載の非力なPCでもLiteではない普通のG2を問題無く使用できました。

下がReverb G2のパラメータ設定画面です。
3 copy
4種類の定義済み設定が用意されています。「Default」は各種パラメータを分かりやすく配置しただけのもの、「Ambient」は一般的な空間の残響特性をシミュレートしたもの、「Long」は残響時間を極端に長くしたもの、「Plate」は上記の鉄板式をシミュレートしたものだと思われます。

以下、マニュアルの説明です。
[スライダー]
Diffusionはリバーブをぼかす強さです(上図の1)
Sizeは部屋のサイズです(2)
Spreadはリバーブの広がりの大きさです(3)
Colorはリバーブの質感です(4)
Densityはリバーブ音の密度です。100%に近いほど豊かなリバーブ音が得られ
ますが、多くのCPUパワーを消費します(5)
E.R.Denstyは初期反射音の密度です(6)
Wet Gainはリバーブのレベルです(7)
Dry-Wetは、直接音とリバーブ音の割合です(8)


下はグラフの部分を拡大したものです。マウスのドラッグでこれらのパラメータを簡単に変更できます。
1 copy

以下はマニュアルの説明です。
[上のディスプレイ]
リバーブの先頭をドラッグしてプリディレイ、直接音の大きさを調節します(上図のA)
リバーブの後方をドラッグしてリバーブタイムを調節します(B)

[下のディスプレイ]
下のポイントをドラッグしてLPF、HPFの周波数を調節します(DE)
上のポイントをドラッグして減衰を開始させる周波数を調節します(F)
バーを上下にドラッグして、高域のフィードバックレシオを調節します(G)


マニュアルには(C)の説明がありませんが、これはER(初期反射音)の強さを設定するものです。
これについては、コチラが参考になります。以下抜粋です。
間接音には、遅れとして感じられるものと、響きとして感じられるものがあります。遅れと感じられる間接音は初期反射音(アーリーリフレクション)と呼ばれ、響きと感じられる間接音は残響音(リバーブ)と呼ばれます。「ウァーン」というリバーブの、「ウ」の部分が初期反射音、「ワーン」の部分が残響音だと考えればわかりやすいと思います。

FGは、一般的なホールの残響特性を表現するためのパラメータです(ホールでは高域の方が吸収されやすく残響時間が短い)。Gのバーを下げる事によって、Fより高い周波数の残響時間をBで設定した残響時間より短くできます(上の図では約50%に短縮している)。

このように、Frieve Audioのリバーブ エフェクタは、極めて多数のパラメータを持つ本格的なものです。しかし余りにもパラメータが多すぎるため、影響の大きなパラメータだけを使用して、できるだけ簡単かつ汎用的に使える設定を探してみました。それが下の図です。
2 copy
僕はホールの残響をシミュレートして空間効果を演出したいわけではなく、音に微妙な響きを加えて少しだけ「軽やか」あるいは「メロー」な感じを出したいだけなので、「Plate」の設定を基本としました。従ってER(初期反射音)(C)はゼロ、高域の残響時間(G)は100%です。

Diffusion: リバーブをぼかす強さ(1)、Spread: リバーブの広がり(3)、Color: リバーブの質感(4)の効果は微妙すぎて僕にはよく分からないので、とりあえず全てゼロとしました。つまりソース信号(直接音)に単純に数回のディレイをかけて減衰させるという事です。Size: 部屋のサイズ(2)は最小の20mとしました。

Density(5)は高いほど質感が向上するという事なので最大としました(CPU負荷が増加しますが、Atomプロセッサでも問題なく処理できました)。E.R Density(6)は関係ないのでゼロです。

低域はあくまでもビシッとバシッとさせたいので、下限周波数(D)を2kHzまで上げました。高域の調整はしないのでGは100%です。

Dry-Wet: 直接音と反響音の割合(8)は100%:100%としました。このスライダを右端まで移動すると反響音だけを聞くことができます。

以上の設定は基本的に変更しません。効果の強さは下記の2つのパラメータだけで調整します。

1) Bで残響時間を調整します。これを右に移動すると残響時間が長く(すなわちライブに)なります。僕には1.5~2.0sくらいで具合良く聞こえます。

2) Wet Gain(7)で残響音のレベルを調整します。0dBを標準とし、±3dB程度の範囲で調整します。

このようにして微妙な響きを加えると、音が少し「軽やか」で「メロー」な感じになります。真空管アンプの効果に似ているかもしれません。あくまでも最小限だけホンノリと効かせるのがコツです。はっきりとわかる程度に効かせると、明らかにディティールが失われます(例えばピアノのアタックが鈍る)。

最適な設定は盤によっても異なります。これは製作時のリバーブのかけ具合が盤によって異なるからかもしれません。例えば、総じて録音がシャープなマイルスクインテット(Nefertiti)で丁度よく響いても、同時代のハビハンコックのリーダーアルバム(Speak like a child)では「メロー」になりすぎます。さらに、ソースで十分以上に響かせているベトベン全集ではリバーブは全く不要です。

今までLEANAUDIOでやってきた「音楽再生クオリティ」の領域とは異なり、このへんの「好み」の領域になると、普遍的最適条件というのはソモソモ存在し得ないという事です。この領域を細かく追いかけ回すとキリがありません。上で紹介したハチマル標準設定は、常時効かせっぱなしにしても大概の盤で概ねOKヤネという設定です。録音に合わせてイチイチ微調整する気なんぞ、ハチマルは全く持ち合わせていません。メンドクサイ事は大嫌いなのよ。

ただし、基本的にクラシックを聴く時にはリバーブを使用したくありません。というのは、クラシックでは(特に交響曲では)、製作時にかなり気を遣って残響音を収録(あるいは調整/付加)しているように思われるからです。カナル型イヤフォンでじっくり聴くと、そのへんの事がよく分かります。携帯電話+カナル型イヤフォンでフルトベングラさんのベトベン交響曲を聴いたのがLEANAUIDOに着手する大きなきっかけとなったわけですが、響きの気持ち良いところで鳥肌が立つくらい感動しました。フルさんがホールの響きに合わせて音を止めたり出したりしている様子もよくわかりました(たとえ50年代のモノラル録音であっても、ケータイ電話でもあっても、圧縮した音源であってもです)。ですから、下手に好き勝手に響かせたり、好き勝手な帯域だけを強調したりすると、せっかくソースに含まれているそのへんの醍醐味が台無しになってしまうような気がします。

そのように慎重に記録された「音楽」を構成する全ての音(重要な残響音を含む)を、可聴帯域の下限近くまで正しい位相でしっかりと耳に届ける事がまずは何よりも肝要であって、今回のエフェクタ効果や装置をトッカエヒッカエしてツイキューとやらをするナンチャラ感とかカンチャラ感は、あくまでもその後の、好みや気分や体調に合わせた最小限の味付け程度に留めておいた方が、そこに記録されたせっかくの「音楽」の醍醐味をより深く楽しめるようにハチマルには思えます。

次回は、その他のエフェクタと、まとめを書く予定です。オタノシミに!

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テーマ:オーディオ
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2011年12月25日 (日) | Edit |
Merry Christmass !

xmastree_anime.gif



greatest_20111225065529.jpg



全てから全く自由で全く独立した個人として
全人類を対象に音楽を強烈な表現手段とした
偉大なる先駆者とその継承者たち
みんなカコエーナー !
天国でジャムッてるかな?
(ポールとリンゴ以外ね)



xmastree1_anime.gif


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テーマ:音楽的ひとりごと
ジャンル:音楽
2011年12月24日 (土) | Edit |
今回から何回かにわたって、Frieve Audioに付属しているデジタル エフェクタについて書いてみます。最近まで全く使っていなかったのですが、スピーカ開発がほぼ終結した事もあり、少しイヂッテみました。なかなか使えそうなのでご紹介しますね。

Frieve Audioの作者はセンスの良い非常に優秀な方だと想像しているのですが、音楽製作畑の方のようで、Frieve Audio以外に単体のデジタルエフェクタ ソフトウェアもいくつかリリースしていた模様です。Frieve Audioにはそれらのエフェクタが最初から付属しており、必要に応じて使用できるようになっています。

下はFrieve Audioの「エフェクタ」タブです。ここで各種のエフェクタを選択してON/OFFします。
effector.jpg
Frieve Audioには最初から5種類のエフェクタ(Dyanamics、3種類のReverb、Stereo Controller)が付属しています。また、追加のエフェクタをダウンロードしてプラグインする事もでき、最大8種類のエフェクタを同時に使用できます。上の図には、そのうちの3種類のエフェクタの設定画面を表示しています(画像は全てクリックで拡大表示できます)。

我々リスナには余り馴染みがありませんが、製作現場ではアナログ領域およびデジタル領域で様々なエフェクタが使われており、上記の付属エフェクタはいずれもプロが使用しているデジタルエフェクタと同等の機能を備えています。

エフェクタに関してはコチラが参考になります。これらのエフェクタは本来製作者用に作られたものですが、我々リスナにも一部のエフェクタを有効に利用できるかもしれません。

という事で、Frieve Audioのオマケエフェクタを試しに使った結果をご報告します。今回はDyanamics(ダイナミクス)についてです。

このダイナミクスには3つの機能(コンプレッサ、エキスパンダ、ゲート)が組み込まれています。製作現場でのこれらの使い方については、コチラ(コンプレッサ)コチラ(エキスパンダ/ゲート)を参考にしてください。

まずはコンプレッサから試してみました。上記の参考サイトによると、ギタリストたちはこのコンプレッサを使用して「音をパキパキにしたり、アタックを強調したり」するそうです。

僕はこれを例の「春の祭典」の最強バスドラの信号ピークだけを弱めるために使ってみました。この最強バスドラは全曲中たった1発だけ発生し、馬鹿ブー方式では、僕の全コレクション中この曲のこの1発だけ低音が顕著に歪みます。
Dynamic wave 1
例のバスドラの信号波形です(スピーカの音響波形ではありません)。グレーが馬鹿ブーストを適用した波形です。馬鹿ブーした時の最強ピークの振幅は24bitの出力レンジを完全に使い切ります。赤がこれにコンプレッサを適用した時の波形です。振幅の大きな波形だけが圧縮(コンプレス)され、その他の波形はほとんど変化していない事がわかります。全曲中、コンプレッサがはっきりと効果を発揮するのはこの3山だけです。

下はマドンナのエロチカのズンドコです。
ero wave
マドンナのズンドコ程度ではエフェクタはほとんどかかりません。

下がそのパラメータ設定です。
Dyanamic 1
コンプレッサ以外の部分はグレーで隠しています。

まず右端のグラフを見てください。横軸は入力、縦軸は出力を表します。PhotoShop等の画像処理ソフトウェアのトーンカーブの調整と同じです。この設定では、信号入力の大きい右端で右上がりの直線の傾きが緩やかになっています。つまり、最大入力レベル付近の信号出力を少しだけ抑えている(圧縮している)という事です。各パラメータについて、もう少し詳しく説明します。

Threshhold: -6.2dB
0dBはCDの最大信号レベルです。「基本的に」-6.2dBよりも大きな入力信号に対してエフェクタを効かせるという事です。
Ratio: 9.0:1
上記のレベルを超えた入力信号をどの程度圧縮するのかを設定します。
Attack: 3.1ms
入力信号が上記のレベルを超えても即座にエフェクタを効かせるのではなく、3.1msの遅延後にエフェクタを効かせます。
Release: 21ms
エフェクタが効き始めてから21msの遅延後にエフェクタの効果をOFFにします。
Knee: 8.2dB
補正カーブをどの程度滑らかにするのかを設定します。これを0にすると、補正カーブは折れ線になります。

とりあえず波形を観察しながら上記のように設定しました。これが最適な設定かどうかは、しばらく実際の音楽を聴いてみないと何とも言えません。思わぬ弊害が潜んでいるかもしれませんね。

馬鹿ブーストする場合、このような大振幅信号は必ず超低音でしか発生しません。従ってエフェクタも大きな超低音信号が発生した時にのみ発動します。このような補正をアンプのボリュームと連動させる事により、どのような音量でもドライバの限界以内でブースト効果を最大限に効かせる事ができます。

次はエキスパンダと組み合わせた使用例をご紹介します。
Dynamic wave 2
同じ「春の祭典」の波形です。コンプレッサだけの場合と異なり、ピーク部の振幅はソースと同等ですが、それ以外の波形の振幅がソースよりも大きくなっています。つまり、大音部と小音部の音量差が小さくなって、音量が全体的に均一化されたという事です。

下はそのパラメータ設定です。
Dyanamic2.jpg
右端のグラフを見ると何をやっているのか一目瞭然だと思います。小信号部の傾きを強く(エキスパンド)して、大信号部の傾きを弱く(コンプレス)しています。これにより、小さな音が大きく聞こえ、大きな音は相対的に小さく聞こえます。また、全体的なゲインを右端のダイヤルで+18dBにしているため、全体の音量も上がります。

この設定例では極端に効果を強めているため、音楽は明らかに不自然に聞こえます。しかし、適度に調整する事によって、例えば交響曲を小音量で聴く場合等に有効に利用できるかもしれません (交響曲を小音量で聴く場合、静かなパートが聞こえにくくなります。かといって、小音パートが聞こえるようにボリュームを調整すると、大音部であわててボリュームを絞る必要があります)。

下はベト4第1楽章全曲の信号です。
bet4_20111224070301.jpg
僕は冒頭の静かなパート(千秋君が失敗したよね)が大好きで、ついついボリュームを上げてしまいます。なのでスピーカで聴く場合、大音量になる直前にすかさずボリュームを絞ります(家族とご近所様に気兼ねするので)。そういう事情もあり、最近は交響曲用に専らヘッドフォンを愛用しています。しかしコンプレッサを適度に使えば、不自然に感じない範囲で小音パートの音量を相対的に大きくする事ができるかもしれません。

最近のポップス系では、コンプレッサを積極的に効かせて音量感を高めているそうです(同じボリュームでも音がのべつくまなく大きく聞こえる)。しかし、音楽の微妙なニュアンスが失われるため、最近の行き過ぎた傾向を危惧するアーチストさんも居られるようです。

下はマドンナのエロチカ全曲の信号です。
madona_20111224070302.jpg
最初さから最後まで信号がびっしりですね。最近のJポップ等ではコンプレッサをバリバリ効かせているので、このように信号を表示するとほとんど長方形にしか見えないくらいだそうですよ。

最後の「ゲート」エフェクタは、あるレベル以下の信号をカットしてノイズを除去する場合等に使用するそうです。再生時には不要かと思います。

次回は「リバーブ」についてご紹介する予定です。オッタノシミニ!

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2011年12月20日 (火) | Edit |
その後も仕事中に時々アンプをつなぎ変えながら聞いていたのですが、IA7-Eで聞いていると、Frieve AudioのHSCをOFFにしても、前頭葉のあたりがシュワシュワしてくるというか、締め付けられるような圧迫感を感じるというか、とにかく気分が悪くなるので、これ以上は使えないという判断です。これは体調にもよるようで、そうでもない場合と、今朝のように聴き始めて直ぐに気分が悪くなる場合があります。

超音波がタクサン出ているのでしょうか??
スピーカをオデコの正面(距離約60cm)に置いているために特に敏感に感じるのでしょうか?
それともアンプ本体からスイッチングによる強い電磁波でも出ているのでしょうか?

原因はよく分かりませんが、「耳」で感じる「音」ではなく「気分」がどうも優れません。ハチマルには体質的に合わないという事のようです。もうハイエンドの領域に手を出すのは止めた方が良いかもしれません。

普通に可聴帯域の「音楽」を聴くだけであれば、Icon AMPなりCP400で十分な再生クオリティを確保できているように思えます。ハイエンドというのは、高額な価格なりの何らかの効果(例えばシズル感とか?)をユーザが体感できるようにするために、余計なナニカが付加されているのでしょうか。

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