FC2ブログ
--年--月--日 (--) | Edit |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011年11月29日 (火) | Edit |
IA-7Eを長時間聴いていると、妙な響き感があって前頭葉のあたりがシュワシュワして来ると書きました。

ところがネットラジオを聴いていると、そのような違和感を覚えません。と言う事は、10数kHz以上の超高域音の影響が怪しいと考えられます。前の記事のF特比較で見る限り、20kHz以下の高域レスポンスにアンプの差は全く見られません(マイクの定格は16kHzまで)。IA-7Eでは、それ以上の帯域の超音波が強く出ているという事なのでしょうか? ホンマニ????ちなみにメーカ発表のAlpair 6Mの超高域特性は20kHzに対し30kHzで10数dB落ち程度です。IAE-7は20Hz(-0.3dB)~120kHz(-3dB)、Iconは20Hz~20kHz(+/-1dB)だそうです。

よくわかりませんが、ともあれ、Frieve Audioのリサンプリング(96kH出力)や超高域信号の追加(HSC)を全てOFFにして、44.1kHzストレートで再生してみたところ、シュワシュワ感が薄れて聴きやすくなったような気がします(あくまでも「気」がするだけですけどね)。それでも高域がキツク聞こえるのでイコライザで少し調整しました。超ニアフィールドで長時間聴く場合、超高域が出過ぎると鬱陶しく感じるようです。クーキ感とかケハイ感とやらは一切要らんし。邪魔だし。。

という事で、とりあえずこの状態で聴いていますが、Icon AMPよりもちょっと太めでパワフルな感じがします。。ジャコのエレキベースも良い感じです。それとピアノで時々ハッとさせられます。。暫くこれで聞いてみましょう。

オーバーサンプリングに関しては、NuForceからの興味深いコメントを見つけました。以下はNuForceのハイエンドD/AコンバータDAC-9の商品説明からの抜粋です。

DAC-9は、卓越したシンプリシティーを基礎としており、その上で複雑なニーズに対応しています。最低限の信号処理と出来る限り短い信号経路がDAC-9の再生音を際立たせます。選択された入力ソースからの信号は、直ちに24-bit/192kHz(USBの場合24bit/96kHz)対応のノンオーバーサンプリングDACによってD/A変換されます。さまざまなテスト試聴の結果、アップサンプリングとサンプルレート変換はNFBのように有害無益であるという結論を得ました。したがって、一切のアップサンプリングやサンプルレート変換は行っていません。

下手な小細工するよりも、CDの信号をそのまま素直に増幅した方がヨロシイという事でしょうかね? 同社のハイエンドCDP (CDP-8)の内蔵DACも44.1kHz/16bitのままアナログに変換していると聞いた事があります。

確かに、信号のクオリティはソースの情報量で決まってしまうわけで、オーバーサンプリングしようがビット数を上げようが、泣いても笑っても、後処理でソースの真のクオリティや情報量を追加できるわけではありません。モトモトナイモンハナイノヨというやつですね。元の信号を改変しているので、真のクオリティは逆に低下していると言えなくもありません。さすがNuForce、徹底していますね。好きですよ、そういうアプローチ。DAC-9が数年後に中古で安く出回るようになったら手に入れても良いかもしれません。

さて、オマケの実験君コーナーです。

今回は、高域の再生波形を比較してみました。

下が信号波形です。クリックで拡大してご覧ください。
signal copy
基本的に5kHzの正弦波ですが、最初の立ち上がりはゼロレベルからプラス側最大まで1サンプリング周期で一気に立ち上がります。最後もマイナス側最大からゼロレベルに一気に変化します。また、途中の2箇所のデータを間引いて、1サンプリング周期でマイナス側最大からプラス側最大(またはその逆)に一気に変化させています。CDフォーマットでは、原理上、これ以上の急激な信号変化は存在しません(22kHzのフル振幅信号に相当)。

下がマイクロフォンで計測した音波波形です(Alpair 6M、モノラル、距離約10cm、ボリュームは相当大きい)
wave copy
赤がIA-7E、青がIcon AMPです。グレーで薄くソース信号波形を重ねています(時間方向のシフトは適当)。アンプ差は全く無いと言えるほどよく一致しています。音波波形は、最初と最後および途中2箇所の急激な信号変化には追従していません。これにはAlpair 6Mのレスポンスとマイクロフォンの感度が影響するため、全てがアンプのせいではありません。ただ、同一条件で比較した場合、アンプによる明確な差は見られないという事です。

聴感ではIA-7Eの高域がシャープに聞こえるため、信号変化の激しいとろころで音波波形に差が出るかもしれないと期待したのですが、予想は裏切られました。計測のサンプリング周波数がCDと同じ44.1kHzなので、これよりも速い現象は観測できません。超音波領域に感度を持つマイクロフォンを使用して、もっと高速な計測を行えば差が出るかもしれませんが、今のところ「可聴帯域の波形を見る限り」明確な差は無いと言えます。

下は信号が停止した後の音波波形の収束状態です。
gensui copy
赤がIA7-E、青がIcon AMPです。いずれのアンプでも、信号が停止した後に弱い振動が見られますが、Icon AMPの方が振幅が小さめです。複数回の信号を比較してみましたが、再現性は良好でした。

今まで波形やスペクトルに明らかな違いが見られた「密閉型とバスレフ型の比較」「デジタル音場補正ON/OFF比較」「デジタル位相遅れ補正ON/OFF比較」「アナログおよびデジタルフィルタの位相遅れ比較」「吸音材あり/なし比較」「Alpair 6 M&P F特比較」等に比べると、前回と今回の実験君結果を見る限り「音楽再生クオリティ」に関する両アンプの違いは極めて微小であると言えそうです。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年11月27日 (日) | Edit |
非常にラッキーな事に、以前勤めていた会社の友人からブログ見てるよ、と突然連絡があり、Nuforce IA-7Eを暫く借りる事ができました。IA-7Eは現行のV3のひとつ前のバージョンです(V2に相当)。歯に衣着せぬ意見を聞かせろとの事でしたので、心得たと、いつもの調子で感想を書いてみたいと思います。ちなみに、その友人は今は上等な真空管アンプを専ら愛用しているとの事でした。Nuforceが気に入ったら格安で譲るよ。。とのこと。さてさて。。

photo.jpg
Icon AMP 対 IA7-E
出力: 24W / 100W
価格: YEN 27K / 220K (V3)
大きさ: 見ての通り
さて音の方はどうでしょうか?

聴き慣れたIcon AMPと比べた時の第1印象は。。。
一聴して「ジョートー」というか「コーキュー」で「ゴーヂャス」な音になったなぁ。。という印象を受けました。ブワッと来るというか、リッチ感が漂うというか。。僕はIcon AMPよりも、もっとビシバシ感のある、もっと味も素っ気もない、もっとクールな音を期待していたので、ちょっと驚きました。量販店の試聴室でイロイロ聞かせてもらった時に感じた、あの僕の嫌いなオーヂオ臭が微かに漂っているような。。期待していた音とはちょっと違うぞ。こりゃ。。

Nuforceと言えども、ハイエンドを標榜する以上、ある程度「コーキュ」で「ジョート」で「ゴジャス」な音にしないと売れないという事なのかなぁ。。ハイスピード、ビシバシで評判のNuforceがこれだと、他のハイエンドアンプはどういう事になっているのか?

Nuforceは新しいモデルほど本来のNuforceらしさがマイルドになっているらしく、Icon AMPはNuforceの原点に回帰したようなアンプだというレビューを見た事があったので、記憶を頼りにその記事を探したところコチラで見つけました。。「ザ・ステレオ屋」さんの黒江店長さんのブログです。店長さん曰く、

(Icon AMPは)本当に初期のNuForceを聴いているような感覚で、V2~V3のパワー、S付きのプリと変わり続けているNuForceですが、(最後に出た)こいつ(Icon AMP)で原点回帰か!(笑)…と、思ってしまったくらいです。(スピード感は初期のIA-7 (V1)には劣るけど、IA-7 V3には勝ってるんじゃないかなぁ。)

IA-7の最新V3よりスピード感があるとか。。。ハチマルのV2に対する感想もそれほど的を外してないかもしれませぬ。Icon AMPよりもスピード感があるというIA-7の初期バージョン(V1)を是非聴いてみたいものです。

正直言って、LEANAUDIOシステムで、こと「音楽」を楽しむ上で、IA-7Eには確たるメリットを感じません。大型システムを駆動するならパワーは必要ですが、ニアフィールドではコストに見合うメリットを感じないという事です。後でデータをお見せしますが、定格パワーに余裕があるからといって、超低音のスピーカ駆動に余裕が出るわけでもなさそうです。これを二ジューマンエンも出して買う気は、今のところ全く致しませぬ。。とは言え、リビングへの進出を画策しているので、パワーのあるジョートーなアンプも1台くらい確保しておいても良いなぁ。。と、思案中。

こと「音楽」を聴くという使い方をする限り、この価格差でこの程度の違いか。。。というのが正直な感想です。例えば、F80AMGをAlpair 5に交換して音が出た瞬間に「次元が違うぜ!」と感じた2度と比較し直す必要のない違い、Frieve Audio自動音場補正やバスレフを密閉+デジタルブーストに変更した事による明らかな再生クオリティの違い、吸音材ありなしの違い、Alpair 6MとAlpair 6Pを補正なしで聴き比べた時のオンシツの違い等に比べると、随分微妙な違いだと思います。また、「音楽」を聴く分にはIcon AMPの方が自然で聴きやすいとさえ感じます。

僕には業務用アンプの方が向いているのかもしれません。コチラをご覧ください。総じて民生用に比べると驚くような低価格。だいたいどこのメーカも同じモデルで定格出力違いを出しており、お値段は出力で決まるという感じです。周辺回路が殆ど無いとは言え、とってもリーズナブルですね。ACCUPHASE製もあって、さすがに他に比べると高価ですが、一番大出力の600Wバージョンでも360,700YENなり。。再生クオリティは民生用と比べてどうなんでしょうね? 余計なナンチャラ感一切なしで再生クオリティさえ十分高ければ、これはお買い得です。

さて、今回もオマケで計測データをご覧に入れます。

まずはスピーカ(Alpair 6M)の前方約10cmで計測した周波数特性です。
ftoku.jpg
青がIcon AMP、赤がIA-7Eです。50Hz以下の超低域では、IA7-Eの方が少し出力が高くなっています。アンプ自体のF特差という事でしょう。ハチマルの場合、フラットに補正するので、この違いは重要ではありません。

さて注目の超低音再生波形ではどうでしょうか? 50Hzで波形振幅を揃えていますが、前の記事のデータよりも音量設定を大幅に上げています。青がIcon AMP、赤がIA7-Eです。

50Hz
50.jpg
50Hzでは同等ですね。

40Hz
40.jpg
ほぼ同等ですが、Icon AMPの方が3次高調波が少し低く、わずかにIcon AMPの方が良いようにも思えます。

30Hz
30.jpg
おやおや。。これもIcon AMPの方が少し良いみたいですよ。ただ、F特から分かるように、IA-7Eの方がレスポンスが高いため振幅が大きくなっており、それを勘案すればほぼ同等と言えるのかもしれません。

定格パワーって、このへんの再生能力には関係ないようですね?

期待していた超低音の再生能力も殆ど変わらないか、わずかにIcon AMPの方が優れているようにすら見えます。ちょっと残念な結果となりました。期待してたんだけどなぁ。。それとも原点回帰したIcon AMPが凄いという事なのでしょうかね?

とりあえず暫く使ってていいよ。。という事なので、ご厚意に甘えたいと思います。
時々アンプを入れ換えながら、仕事中に聴いてみます。例によって無意識にどちらに手が伸びるか?ココロがどっちを欲するか?ハチマルにとっては、これが最も信頼できる評価方法なんですよ。切り換えながらオンシツを集中して聴き比べても、あまり正しい結果が出たためしがありませぬ。

今のところIcon AMPの方が好きですね。IA7-Eは低音(といっても超低音ではないと思う)が少し不自然に膨らむ感じ、また全体的に少し響く感じがして、時々違和感を覚えます(脳の中の方または前頭葉のあたりがちょっとコソバユク?感じる)。ちょうどAplair6 MとPをフラットに補正した時のオンシツの違いに似ているかもしれません。

追記
そういえば、最近早朝に愛用しているSONYのハイエンドなモニタ型ヘッドフォン(MDR-Z1000)を始めて聴いた時にも、同じように低音がブワッと膨らむ感じがして違和感を覚えました。交響曲には良い感じなので、もっぱらベトベン交響曲を聴く時に使用しています。Icon AMPとIA7-Eの違いは、ちょうど、ひたすらダイレクトなトップマウント型カナル型イヤフォン(Victor製)とMDRーZ1000の違いに似ているかもしれません。世間では、低音のこのブワッと膨らむ感じがコーキューでジョートーな音として認知されているのかなぁ?。。ハチマルには、あまり上等なオーヂオは馴染まぬようです。普通に正確に素直に信号を音に変換してくれるだけで良いのだけどなぁ。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年11月20日 (日) | Edit |
久しぶりの実験君です。なかなか興味深い結果が得られたのでご紹介します。

普段は相変わらずFrieveAudio + Nuforce Icon AMP + Alpair 6Mの馬鹿ブースト(40Hzフラット)で快適に音楽を楽しんでいます。僕には、やはりこの馬鹿ブー方式が最も自然で気持ち良く聞こえます。「春の祭典」さえ聴かなければ全く問題を感じません。

フルレンジ ドライバ一発で真に音楽のフルレンジを再生できるというのは、「音楽全体の自然な聞こえ方、調和のとれた聞こえ方」という面で圧倒的に優れているように感じます。どの周波数で分割しようが、この自然さには適わないでしょう。音楽の周波数帯域に「ココ」という切れ目はありません。それを複数の出音源(ドライバ)に分割するというアプローチは、考えようによっては、デジタルブースト方式よりも、余程「無理矢理」で「強引な」やり方に思えなくもありません。

さて馬鹿ブーに関して、50Hz以下の超低音領域での正弦波の再生波形が、なぜあのような形態で歪むのか、以前から釈然としませんでした。超低域の歪みがドライバの機械的な限界に起因するのであれば、波形は単純に頭打ちになって丸くなるはずです(振幅が過大であるために非線形領域に入るため)。しかし、実際には、高調波が顕著に現れて波形が尖ります。変ですね????どして????

これが機械的な問題によるものではなく、電気的および磁気的な問題によるものだとすると、アンプによって歪み方が変わるかもしれないぞ、と考えるのが実験君というもの。そこで手持ちのアンプ4台で波形を比較してみました。

供試アンプは下記の通りです。
- Nuforce Icon AMP: 24W (4Ω)、18W (8Ω)
- ONKYO A-905FX: 60W (4Ω)、40W (8Ω)
- KENWOOD KA-S10: 12W (8Ω)
- ELEKIT TU-870R改: 2W (8Ω)

スピーカにはAlpair 6M (1本だけ)を使用し、マイクロフォンをスピーカ前方約10cmに設置して音響波形を計測しました。

以下に、50、40、30Hzの0dB正弦波信号を再生した時の各アンプによる再生音響波形を示します。50Hzの音響波形の最大振幅がほぼ同じになるように、各アンプのボリュームを調整しています(50Hzで音量を同じに揃えたという事です)。普段の標準的ボリューム位置くらいだと思います。TU-870を含めるために、あまり大音量にはできませんでした。なお、グラフ中の数値は気にしないでください。カーソル位置の設定が正しくありませんでした。

●まずは50Hzの波形です。
50Hzまでは危なげなく確実にビシッと再生して欲しいものです。

Icon AMP /50Hz、ボリュームは12時
ICON 50

A-905FX /50Hz、ボリュームは9時半くらい
ONKYO 50
Iconに比べて2次が多く、4次が少なめ。波形はIconよりもやや尖り気味に見えます。

KA-S10 /50Hz、ボリュームは1時半くらい
KEN 50
波形を見ただけでも結構歪んでいるように見えます。FFTで見ても高調波は上の2つに比べると多めです。

TU-870 /50Hz、ボリュームは3時半くらい(ほぼ全開)
TU 50
50Hzでもかなり歪んでいます。これは比べるのが可哀想かもしれません。真空管式シングルアンプの場合、プラス側とマイナス側で振幅と波形が多少異なるのは、真空管の特性上ある程度仕方ない事です。また、それが独特の心地よさを演出してくれるわけですからね。

●次は40Hzです。
通常の曲では、この周波数領域の信号はそれほど高くありません。この周波数まである程度ビシッと再生してくれれば、過激なズンドコ系や最強バスドラにも対応できます。
Icon AMP /40Hz
ICON 40 copy
2次、3次によって波形が尖ります。ただし、マドンナのズンドコ信号レベルでも-12dB程度ですので、通常の再生時にここまで歪む事はありません。

A-905FX /40Hz
ONKYO 40
Iconよりも明らかに歪んでいます。2次が多めです。

KA-S10 /40Hz
KENWOOD 40
波形は905FXとほぼ同等。さらに3次が増加しています。

TU-870 /40Hz
TU 40
チッコイTU-870にこの領域の再生クオリティを求めるのは酷すぎです。

●最後に30Hzです。
この周波数ではソースの信号レベルは一般的に非常に低いため、あまり重要ではないと思います。
Icon AMP /30Hz
ICON 30
結構頑張っていると思います。

A-905FX /30Hz
ONKYO 30
Iconよりも明らかに歪んでいます。

KAーS10 /30Hz
KEN 30
意外にもIcon同等以上ですね。

TU-870 /30Hz
TU 30
。。。。。

と言う事で、アンプによって超低音の歪み方が異なる事がわかりました。この周波数領域で見る限りIcon AMPが最も優れているように思えます。A-905FXは定格出力が大きい割りには、ちょっと期待外れでした。定格出力の低いKA-S10が良く健闘しています(注: このアンプは4Ω負荷での動作を保証していない)。なお、トランスの小さいTU-870にこの領域の再生能力を求めるのは全く酷だと思います。ケロでは200Hz以下をサブウーハー用デジタル アンプに受け持たせているので問題はありませんが、この結果だけを見て真空管アンプは駄目だとは決して思わないでください。そこんとこヨロシク。

以上の結果を見ると、定格出力はあまり関係無さそうです。EIAJ(日本電子機械工業会)の定める実用最大出力というのがあって、これは1kHzで歪み率(THDだと思う)が10%!に達する出力とされているようです。TU-870の実測データを見た事がありますが、2Wというカタログ値はほぼ正確にこの実用最大出力に一致していました。ただし、各メーカがカタログに記載している出力値がこのEIAJに必ず準拠しているかどうかは定かではありません。

このような超低音の再生能力において、重要なのは「駆動力」と言われるやつなのでしょうか? あるいはダンピング ファクタと言われるやつなのでしょうか? 出自が機械屋さんなので電気系はどうも苦手です。「駆動力」というのが理論的にどのような電気的特性値によって定義されるのかよく理解できませんが、そのような「駆動力」の高いアンプを使用すれば、馬鹿ブーの限界を改善できる可能性があります。「駆動力」あるいは「ドライブ力」というのは、多くの場合、例によって極めて感覚的に捉えられているようですが、このへんを特性値としてキチンと定量化して欲しいものです。

今回の結果を見る限り、Icon AMPは安くて小さい割りに極めて優秀だと言えます。デザインがクールで超コンパクト。お値段は超お手頃。素晴らしい製品だと思います。国産品も頑張らないと。。

なのでNuforce社の上等のプリメインアンプIA-7 (最新はV3)には凄く興味があります。評判を見る限り、超ニュートラルで癖は一切なし、スピード感ブリブリ(ドラマーの方がドラムの音が他のアンプに比べて圧倒的にリアルだと言っている)、非常に明瞭、しかし音はカリカリし過ぎないという、ソース波形を素直に正確に再生してくれる「音楽再生マシーン」的アンプであるように思えます。
nuforce.jpg
普段聴いている生音に近い音が聞けるという事で
Nuforceを好むミュージシャンも多いとか
しかも、ハイエンド機としては超コンパクト
デザインもGOOD
価格以外はLEANAUDIOにぴったり
定格出力は100W

ドラムスがリアルって事は、きっと「駆動力」「瞬発力」が素晴らしく高いのだろうなぁ。試してみたいなぁ。とは思うのですが、定価が22マンエン。アンプだけに二ジューマンエン以上。これはもうハチマル的経済観念による許容範囲を遙かに超えています。Iconでも十分に満足できているわけで、50Hz以下の駆動力が大幅に上がったとて、実際に音楽を日常的に聴く上で、如何ほどの効果を実感できるのやら? せめてジューマンエン以下なら考える余地もあるのですが。中古を探しても、ほとんど出回っていませんでした。気長に探してみますか。。。デスクトップとハイエンドの中間的プロダクトラインを出して欲しいなぁ。。。

「音質」というと、どうしても「中高音」のキャラ(ナンタラ感)に耳目が集まるように見受けられますが、徒にディティールのオンシツに拘らず「音楽」を全体的に捉えながら聴く場合、僕には低音領域がビシッとバシッとしている事(スピード感というやつ?)が、「音楽再生クオリティ」にとって極めて重要な因子であるように思えます。音波波形の基本形状を決定付ける低音の再生クオリティこそが、音楽再生のキモだと言っても過言ではないかもしれません。Alpairドライバを非常に高く評価しているのも、大信号がドンと入った時にスパッと動いてビシッと止まるという、運動性能の高さ故ではないかと考えています。恐らく、Alpairに出会っていなければ、馬鹿ブーには辿りつかなかったでしょう。

Nuforceは、Mark audioと並ぶLEANAUDIOお気に入りブランドになるかもしれません。どちらもクオリティの高さを視覚的にもうまく表現しており、クールで理知的な製品イメージをしっかりと訴求しています。重厚長大ジョーカンタップシ木目調オーヂオとは明らかに異なる、新しくてカコイー オーディオを予感させてくれると言えるでしょう。音楽に限らずアートとは、常に若者が憧れる時代の最先端を行くカコイーものであるはずです。そんなカコイー音楽に深く関わるオーヂオも、もっとクールてファッショナブルにならないとね。

今時はヘッドフォンという事ですかね?
確かに、セッティングなんかで何も苦労せず、スピーカよりも圧倒的に高いクオリティの再生音を、安価に、周囲を気にせず、手軽に聞けるわけですから、人気があるのも納得です。僕は極めて現実的で賢明な選択だと思いますよ。特に密閉型ヘッドフォンやカナル型イヤフォンで低音ビートの正確なノリを体験してしまうと、そんじょそこらのスピーカでは満足できませんやね。

3949521055_892d52d099_o copy
ヘッドフォン少女、いいですね

オッチャン達のように大層な装置で、コマケーオンシツやリンジョーカンにやたら拘って聴くよりも、余程素直に「音楽」を楽しめますよね。装置なんぞに苦労せずに、高いクオリティの再生音で大好きな音楽に集中できる事は、とても大切です。若者がヘッドフォン再生で気軽に音楽に親しむ事に、とかくアータラ言う向きもあるようですが、大層な装置をトッカエヒッカエして、オンシツやリンジョーカンにやたら拘って聴くのが「エラク」て「ジョートー」な音楽の聴き方では決してありませぬ。「エラソー」にしてるけど、あれはアーユー「趣味」だと言うだけです。装置の事など一切気にせず、必要十分な本当の意味での良質な再生クオリティで、自分の大好きな音楽を、自分なりのスタイルで、カッコよくガンガン楽しむのが何よりです。

でも、オウチで聴くには鬱陶しくないかい? 僕は最近とっても上等な密閉型モニタ ヘッドフォンを早朝に愛用していますが、CD 2枚が限度だな。音は申し分ないのだけど、あの装着感がね。。。ま。。だから苦労してLEANAUDIOを開発したというコトです。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年11月18日 (金) | Edit |
前の記事「「音」ではなく「音楽」を聴くということ」がブログ村のピュアオーディオ注目記事で暫く1位をキープしていました。こんな事は当ブログ開設以来始めてなので、驚いています。

考える事はとても大切な事だと思います。

若い人は特に、今一度、周囲や情報に惑わされず、自分は本当にどのように「音楽」に接したいのか、自分にとって本当に何が楽しいのか何が重要なのかを、よーーーーく掘り下げて考えてみてください。そして自分らしい音楽の楽しみ方を見つけてください。

雑誌とかヒョウーロンカとかオッチャンの言う事を(ハチマルの言う事も含め)決して鵜呑みにしてはなりませぬ。かなり出鱈目な事も含まれています。

オーヂオ評論家のような聴き方を真似する必要は全くありません。
あれはナンカ記事を書くための聴き方です。
彼らは、製品についてとりあえずナニカ記事を書かねばならぬため、たいした違いが無くとも、誌面を埋めるために、さも大層な違いがあるかのように書かざるを得ません。しかも、技術が成熟した現代において、製品間の違いは黎明期ほど大きくはありません。さらに、この業界では、製品を「ユーザのために」評価するに際して、客観的データやリクツは異様に毛嫌いされ、専ら「主観的感覚」のみが重視されます。メーカが提出したヘンテコリンで意味不明な原理の説明をそのママ転載し「だということです」で締めくくり、それ以上、解説しようとも追究しようともしません。

あげくオクチノオーーキサガアータラとかオンジョーノヒロガリガコータラとか、アノテコノテで「違い」を「聞き分ける」あるいは「違いをなんとか記事にする」ただそれだけのための泥沼に嵌り、音楽再生装置としての根本の大事なところを完全に見失っているように見えます。

彼らは、ただただただただただ「違い」を「感覚的」に「聞き分け」てその違いを記事にします。「XXXXを変えたら、音が変わりました」。。。それがどんどんエスカレートし、電線だ、半田だ、メッキだによる音の違いまで「聞き分け」始めたのが現状です。もはや、そのような超微細な違いが「再生音楽を楽しむ」上で現実的にユーザにとって本当に意味があるのか、本当に重要なのかなど考えてみようともしません。民生用音楽再生装置として他にもっと大きくて重要な事がないのか、高く広い視野に立って考えてみようともしません。

思考が全く浅く、根本を見ようとせず、表層的で微視的な面ばかりを追い求め、極めて感覚的にしかモノゴトを捉えようとしない。それが彼らのオシゴトです。なにもユーザが、そんな彼らのオシゴトの真似事をする必要は全くないでしょう。それは決して「素敵な」音楽の楽しみ方ではありませぬ。オーディオ趣味のお手本にすらならぬでしょう(こんなトッカエヒッカエ遊びではなく、機械をイヂル以上、従来もっと理知的趣味であったと思うのだが)。ましてや「ジョートー」で「コーキュー」で「エライ」音楽の聴き方では全くありませぬ。というか全く「不毛」です。

情報過多のこの時代、オーディオに限らず、「自分は。。。」と考える事がとても大切だと思います。電車に乗っている時に、ケータイで暇を潰すのではなく、色々な事をちょっと掘り下げて考えてみてください。

電車に乗ると、ほとんどの人がケータイをイヂッテますが、僕にはとても恐ろしい光景に見えます。ぼーーっとするというのは、とても大切な時間です。考えていないようで、必ずナニカを考えているからです。情報ばかりを取り込んで、思考する時間がどんどん減っています。一億総アホへの道を驀進しているように見えて、ほんとに恐ろしく感じます。

僕がオーディオ業界に大きな違和感を覚える根本は、この「思考」を全く放棄し、表層的/微視的で感覚的にしかモノゴトを捉えようとしないように見えるからかもしれません。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年11月15日 (火) | Edit |
「音」ではなく「音楽」を聴くとはどういう事なのか、難しいけど考えて見たいと思います。

「音楽」を聴くには「音楽再生クオリティ」が重要であり、それは例えば最新のハイテク ドライバ'(Alpair等)やデジタル信号処理(Frieve Audio等)により大きく改善できると、今まで再三述べてきました。もちろん、何も狂信的「原音再生」を求めるわけではありませんから、それなりに好みのオンシツを選ぶ余地はあると思いますが、まずは「再生クオリティ」を優先するという事です。

さて、そのようなアプローチに対して、マニアの間でよく言われるのは「オンガクは「ゲージツ」だから「カンセー」が重要であり、そのような「データ」とかリクツでアプローチしたのでは「ジョーカン」が伝わらない。云々。。。」というやつです。これは典型的に見られる論調です。

彼らが言うジョーカンなりゲージツとやらがアーチストさんの表現なり作品の芸術性 (芸術性なんてコトバを気軽には使いたくないですが、ともあれ) を指すとするならば、それらはソースに、すなわちアーチストさんが記録しはった事にしか残されていないわけで、泣いても笑ってもそれを正確に素直に聴く以上に本当のソレをよりよく聴く方法はないはずです。でしょ?

従って彼らが言うところのジョーカンなりゲージツとやらは、彼らが勝手に思い描く、あるいは彼ら自身が「好きな」ジョーカンなりゲージツであり、それはアーチストさんがやらはった事とは無関係なはずです。要するに彼らが言いたいのは「上記のようなオーディオでは、「音」をあまり好きにイヂられなくなるため、「趣味」としてはツマラナイ、あるいは「音」そのものにオモシロミがない」という事だと思われます。

素直にオーディオ趣味を楽しんで居られる方には「装置やセッティングによって生じる微妙な音の変化を楽しむのがオーディオ趣味だ」と明言される方もおられます。それならば問題無く納得できます。しかし、そこに本来アーチストの側にあるべきゲージツセーやジョーカンとやらを気安く持ち出されると、ハチマルは非常に混乱してしまいます。嫌悪すら覚えます。

「音楽を聴くためのオーディオ」は「音」やそれ自体を「趣味」とするマニアックなオーディオとは基本的に異なるため、それ自体に趣味性を求める人にはオモシロミが無くて当然です。ゲージツだカンセーだとかを持ち出す問題ではなく、そもそも目的が異なるだけの話だと思います。

本当に「音楽」を楽しもうと思うのなら、「音楽」を分かりやすい卑近な事象(例えばオンシツとか臨場感とかナンチャラ感とか)に引きずり下ろすのではなく、自分の側から高みにあるアーチストの行為の結果に素直に真摯にアプローチする事が大切だと思います。そのように素直に音楽を聴こうとした場合、過剰にジョーカンや臨場感を演出されたゲージツ的?な「音」や、「音」そのもの(オンシツ)および「臨場感」に過剰に意識を消耗する事は、かえって邪魔となるでしょう。

音楽家に限らずアーチストとは、全く自由で全く独立した精神をよりどころに、全世界を相手にたったヒトリで喧嘩を売るような輩です。ほんま命を削るようなシンドイ仕事だと思います。僕もほんのちょっとだけ写真表現でまねごとをしてみましたが、そんなオママゴトでもほんとに悩んでシンドかったです。正解というのは全くなく、ここで完成というキリもありません。荒野の真ん中にたったヒトリで立って、己の感性ひとつを頼りに、全く新しい道を切り開くというのは、シンドイ事だと思います。

そのような輩の言い分に素直に耳を傾けてみよう、まずは彼の言うように世界を感じてみよう見てみよう、という事だと思います。彼の「作品」を鑑賞するという事は。その際、鑑賞者としては真っ白な素直さで全てを受け入れる事が大切ではないでしょうか。。だから僕は「モードチェーンジ」する。

素直に「受容」してこそ彼のメッセージをより多く感じ取る事ができるはずです。しかし言葉なり理性で解釈できるわけではありません。「理性」で「理解」できない(ワカラナイ)からこそ、彼らはシンドイ目してやっているわけですから、そこで始めて我々の側にも本当の意味での「感性」というやつが必要となります。

人間の理性では理解できない領域に、鍛え抜かれた「感性」ひとつを武器にして、身を挺して挑んでいるのがアーチストです。彼らとて確たる事は「わかろう」はずもありません。彼らにできるのは、我々よりもソレに「近付く」事だけです。それを我々が「わかろう」としても端から「わかる」はずなどありません。我々も我々なりの「感性」でもって、彼が彼の冒険から持ち帰ったソレ(すなわち作品)に素直にアプローチするしかないという事です。

といっても1曲聴き終わった後に、さあ「感性さん」どうぞ!というのではなく、リアルタイムで同時進行ですよ、モチロン。そんなの誰でも無意識にやってる事です。

これは受容する以前の、「音」そのものや「臨場感」に対して、「カンセー」とやらで徒に意識を消耗するのとは全く異なります。「音」ではなく「音楽」を聴くとは、そういう事だと思います。

LEANAUDIOでは、そのように「音楽」を聴いている時に、不自然に感じる要素、違和感を覚える要素、聴きにくく感じる要素を素直に取り除いて来たと言う事です。

話が難しくなってしまいました。

音楽を再生する装置というものを考えるために、「音楽」あるいは「音楽を聴く」という事について掘り下げて考えてみようかなと思って書き始めたのですが、うまくまとまりませんでしたね。

普段別にそんな難しい事を考えながら聴いているわけでは決してありませんよ。モチロン。
ただただ素直に「スッゲー」とか「カッコイー」と恐れ入ったり憧れたり、なんでこんか凄い作品が作れるんだ、クソ!と嫉妬にもだえたり、という感じで聴いているだけですどね。。。でも、音楽って凄いと思う。クソ。若い子タチ、いろんな音楽をたくさん素直に聴いてみてね!

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。