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2009年07月20日 (月) | Edit |
最近気になるのが真空管アンプです。

ネットでいろいろ調べてみると、真空管アンプはトランジスタアンプに比べて明らかに音が異なる「らしい」ということが分かってきました。高調波歪みの出方がどうやら違う「らしく」、それで聴感上の響きが違うように聞こえる「らしい」。特に、意図的に適度なディストーションをかけるギターアンプの領域では未だに真空管アンプが一般的に愛用されている「らしい」です。「らしい」ばかりでゴメンなさい。

 
まあとにかくトランジスタとはかなりはっきりと違って聞こえるというのは確かなようで、多分それは信号の忠実再生がどうのこうのというのではなく、音楽がより気持ちよく聞けるという点で熱心な愛好者が多数居られるということなのかな。。というのが今のところの僕的理解です。

はい、それでは本題です。
「真空管VSトランジスタアンプ」というちょっと興味深い記事を発見したので読んでみてください。アメリカのレコーディングエンジニアが書いた論文の和訳が掲載されています。コチラからどうぞ。
これを訳された方のホームページ「アンプなぜによもやま話」本体はコチラからアクセスできます。こちらも是非参考にしてください。ただし、オーディオアンプではなくギターアンプがメインですのでご注意ください。

で、その論文から重要と思われる部分をざっと抜粋してみました。

1).........ポップスのレコーディングなどにおいても真空管のサウンドとトランジスタのサウンドの違いが直接議論の的になる。その違いは目に見えて顕著であり、ソリッドステート・コンソールに関してはなお更である。

2)....... (トランジスタ、ハイブリッド、真空管の3つのマイクロフォン用プリアンプの比較において)......アンプのサウンドクオリティにおける違いは、早い段階でのオーバーロード領域の音質のみ、ということが判ったのである。一度アンプが深い歪み領域に入ってしまうと、全てのアンプはその歪みによって同じようなサウンドになってしまう。また、それぞれのアンプがリニア領域であれば、そのサウンドもとてもクリーンである。.................今回のテスト結果は、はっきり気づくところに至るまでに全てのプリアンプがある程度のオーバーロード状態になっていることを示しているのである。そして真空管とトランジスタのサウンド間にはっきりと違いを生じさせるのは、この早い段階での歪みであるという結論に至った。

3)シンプルな分類をするならば、低い周波数の高調波は以下の2つのグループに分けることが出来る。奇数の高調波(第3、第5)は“閉鎖音”や“覆われた”サウンドを作り出す。一方、偶数の高調波(第2、第4、第6)は“合唱のような”または“唄うような”サウンドを作り出す。第2、第3高調波は、前述の電気的歪みのグラフの観点から、最も重要な成分であることが判る.........(以下、各種高調成分の音響心理学的な影響についての記述)

4)基本的な真空管とトランジスタの違いの原因は、オーバーロード状態における高調波成分の重み(量)である。トランジスタアンプはオーバーロード時には強い第3高調波を発生させる。この高調波は“覆われた”感じを出し、レコーディングにおいては制限された音質を与える。一方、オーバーロード状態における真空管アンプは全ての成分の高調波を発生させる。特に強いのは第2高調波であり、第3、第4、第5高調波はトーンに厚みを加える。.........

5)基本的に、オペアンプはほんの数dBオーバーロード状態に入った段階で強い第3、第5、第7高調波を発生する。その結果、サウンドはメタリックなザラザラしたものとなり、耳には非常に歪んだ音に聞える。このサウンドはとても不快であるので、オーバーロードの警告として働く。結果的に、オペアンプはそのような飽和領域ではほとんど使われない。これはアンプの限界以内のとてもクリーンな音ではほとんどサウンドにカラーが無く、また正確に音を再生するという結果につながる。

以上

これはあくまでもマイクプリアンプ(ギター用?)での実験なので、そのままオーディオ再生用のパワーアンプに適用可能かどうかはよく分かりませんが、下記のようにまとめることができるかと思います。

どのタイプのアンプも、リニアな特性領域で歪みの極端に少ない状態あるいは逆に完全に歪ませた状態であれば大した音質的差はない。しかし、トランジェントで適度なオーバーロードがかかる領域では、アンプ間で高調波の出方に明らかに差があり、聴感上もはっきりとした差が感じられる。高調波はその次数によって心理音響的な影響が異なるので、どの次数が高いかによって試聴者が受ける印象が異なる。

ま、とにかく高調波の出方の違いが主要因らしいですね。しかし、オーディオアンプの場合その適度なオーバーロードっていうのはどうやってかけるのか? たとえばパワー的に余裕のある真空管アンプを小音量で使用した場合は効果が薄れるのか?真空管アンプはたいがい小出力なので、普通に使えば適度なオーバーロードがかかっている状態になるのか?などなど、まだまだ不明な点があります。

ちなみにギタリストは一般的に適度なディストーションがかかるようにゲインを調整してアンプを使うので、真空管アンプのシェアが高いというのも納得できます。


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