2012年05月08日 (火) | Edit |
今回は最終型ZAPシステムの計測結果と設定についてご紹介します。
調整は「Gain」(音量レベル)、「Freq」(ローパス フィルタのカットオフ周波数)、「Phase」(正相/逆相の選択)の3箇所で行います。
Mode 1: Frieve Audioを使わない場合
いわゆる一般的なアドオン式サブウーハとして使う場合の設定です。これはiTune、ネットラジオ、DVDやCDの直接再生等、Frieve Audioを介さない再生用に使います。マドンナを聴きながら聴感で良さそうな設定を探した後に測定してみました。
青がAlpair 6Mのみ。赤がAlpair 10をアドオンした状態です。正相で接続しています。クロスオーバーは約100Hz。40Hzまで十分に再生してくれます。
Mode 2: Frieve Audioを使う場合
1本の小径ドライバで音楽のほぼ全帯域を位相遅れ皆無で再生してしまうという、他では得られない馬鹿ブースト方式の良さをできるだけスポイルしないように、50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補うモードです。50Hzまでのブーストであれば、Alpair 6Mは十分な再生能力を持っており、大信号時に問題が生じる50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補います。Alpair 10は、例の「春の祭典」の超絶バスドラ(35~40Hzのほぼフルスパン信号)も難なく再生してくれるので、矢でも鉄砲でも持ってきやがれです。
青が50Hz~8kHzでフラットに補正した状態、赤がこれにサブウーハをアドオンした状態です。「Freq」(サブウーハーのカットオフ周波数)は最低位置(左に回しきった状態)です(実際のクロスオーバーは約50Hz)。「Gain」は上記の1)の場合と同じです。こちらも正相で接続しています。今までイロイロ試した中で間違いなくベストの結果が得られました。
小音量で聴く場合、人間の耳には低音が聞こえ難くなりますが、サブウーハを調整する事によって簡単に補正できます(ラウドネス補正)。プレートアンプの操作パネルを背面ではなく前面に向けて取り付けたおかげで、例えばベースラインが聞こえ難いなと感じた時に、仕事を中断する事なく左手をちょいと伸ばして調整できるので頗る具合がヨロシ。 基本的にMode 1では「Gain」を調整し、Mode 2では「Freq」を調整します。窓を開けて仕事する事が増えるこれからの季節、音量をあまり上げられないので重宝しそうです。
という事で、ZAPシステムの開発はここに完全終結しました。
今までの経験から、これ以上イヂッテも、ちょいとした気分や体調や環境騒音等の変化でグルグル同じところを周りそう(富士の樹海)なので、あくまでも「音楽」を聴くための「道具」として扱う場合、これ以上深入りせぬ方が賢明との判断です。
諸々の物理的および心理的な周辺条件の変化による音の感じ方の変動幅(耳の聞こえ具合だって血圧や気圧によっていつも同じではない)に埋もれてしまいそうな微小なオンシツのチガイに拘り始めるとキリがありません。例えば、二者を短時間で切り換えて直接比較すれば、微小なチガイを聞き分けられるのでしょうが、一部の楽曲のそのまた一部のパートを聴き比べて、その時の「好み」や「気分」でどちらかの方が「良い?」として選んだとしても、その差が極めて微小であり「良い?」の基準ももっぱら主観によるため、さらに、比較の条件が限られているため、周囲条件や体調や気分や楽曲が変われば、また違って感じられ、結局、何かを変えてはまた直接比較して「良い?」方を選ぶといった行為をひたすら繰り返すはめになり、「良い?」の拠(よりどころ)となる確たる基準もないため、どんどん高額商品に手を出し(値段だけは数値で表せる、「高価な方が良い?はず」という思い込み)、それでも少しずつ確実に「良い」方向に向かうならまだしも、所詮はその時々の「好み」や「気分」の問題なので、一周して元と同じような状態に戻っても気付かず(しかし装置は確実に高額になっている)、何周でも同じところをグルグル回る富士の樹海を彷徨う事になりがちではないかと思います。まぁ、それ自体を「趣味」とするならば、それが楽しいのであれば、それはそれで結構な事だと思いますが、あくまでも実用道具として扱う場合、その轍を踏む事は絶対に避けたいものです。
本システムはオーディオ自体を「趣味」とするヒトビトが求めるいわゆる主観的な「良い?音」(「ヒビキカン」「オンジョーカン」「リンジョーカン」「クーキカン」「オンガクセー」「ジョーカンノツタワル?」「ゲージツテキナ?」「イヤサレル?」等の嗜好的、趣味的、表層的、付帯的なナンタラ感やカンタラ感)は一切持ち合わせていません。媒体に記録されている音楽情報をできるだけ正確に、余計な事をせず素直に「耳」に届ける事を旨としています。手っ取り早く言えば、カナル型イヤフォンの聞こえ方に近付ける事を目標としたという事です。
装置ソノモノへの拘り、微細な表層的オンシツのチガイの聞き分け、「あたかも生演奏のような」リンジョーカンやオンジョーカンのツイキュー等に興味はなく、媒体に記録された「音楽」(表現者の表現の結果、音楽のホンシツ)を専ら興味の対象とする場合、そのように素直に再生するのが最も「音楽」を聴きやすく、従ってホンシツにアクセスしやすく、自然で違和感がなく、従って本来の「調和」を保って美しく聞こえ、長時間聴いても疲れず飽きないというのが、3年間イロイロやった上でのハチマルの結論です。基本的にオーディオ装置には、表現者と鑑賞者の間のコミュニケーションを媒介するためのインターフェイスとして、正確に機能する事を第一に求めます。
「良い?」オトとやらで鳴らすために、あるいはオンシツやリンジョーカンをツイキューとやらするためにオーディオ装置を使うのではなく、アーチストさんが遺してくれはった音楽表現に素直にアクセスするためにオーディオ装置を使うと言う事です。全くアタリマエですが。。。
ご覧のように、このような超小型の密閉型システムでも40Hzまで難なく再生できます。このような装置は、大多数のユーザの現実的な使用環境において、巨大で高額なハイエンド装置よりも、「真の意味」での高い再生クオリティで、「音楽」をリスナーの耳に届ける事ができるでしょう。すなわちリスナーは「表現者の行為の結果」をより容易により深く受け止める事ができるでしょう。
マンションの一般的な個室であれば、余程の大音量を求めない限り、このクラスのシステムで全く十分だと思われます。だいたい、ご近所や同居人の事を考えれば、また、一般家屋の構造を考えれば、100dB近い大音量を鳴らせる環境などめったにないはずですし、再生音楽をそのような大音量で鳴らす必然性についても甚だ疑問です。音楽演奏専用に入念に設計された広々としたホールとは音響的および心理的に全く異なる一般家屋の、平行面で囲まれた直方体の小さな閉鎖空間の内部で、そのような大音量を鳴らせば、真っ当な感覚を持った人間であれば苦痛に感じて音楽を楽しむどろこではないでしょう。ほとんど拷問です。もちろん健康にも良いわけがありません。
追記
あえて「音」で「遊ぶ」なら、直熱式の真空管アンプを使ったモノラルシステム(一体型のラヂオみたいなのも良いかも、iPod用)を一度試して見たいとは思いますが。。結局使わなくなりそうで。。。ガラクタ増えるの嫌だし。。。。とりあえずTU-870 (モノラル化)とAlpair 6P (タンデム)で試してみるかな? そのうち。。。
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調整は「Gain」(音量レベル)、「Freq」(ローパス フィルタのカットオフ周波数)、「Phase」(正相/逆相の選択)の3箇所で行います。
Mode 1: Frieve Audioを使わない場合
いわゆる一般的なアドオン式サブウーハとして使う場合の設定です。これはiTune、ネットラジオ、DVDやCDの直接再生等、Frieve Audioを介さない再生用に使います。マドンナを聴きながら聴感で良さそうな設定を探した後に測定してみました。
青がAlpair 6Mのみ。赤がAlpair 10をアドオンした状態です。正相で接続しています。クロスオーバーは約100Hz。40Hzまで十分に再生してくれます。
Mode 2: Frieve Audioを使う場合
1本の小径ドライバで音楽のほぼ全帯域を位相遅れ皆無で再生してしまうという、他では得られない馬鹿ブースト方式の良さをできるだけスポイルしないように、50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補うモードです。50Hzまでのブーストであれば、Alpair 6Mは十分な再生能力を持っており、大信号時に問題が生じる50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補います。Alpair 10は、例の「春の祭典」の超絶バスドラ(35~40Hzのほぼフルスパン信号)も難なく再生してくれるので、矢でも鉄砲でも持ってきやがれです。
青が50Hz~8kHzでフラットに補正した状態、赤がこれにサブウーハをアドオンした状態です。「Freq」(サブウーハーのカットオフ周波数)は最低位置(左に回しきった状態)です(実際のクロスオーバーは約50Hz)。「Gain」は上記の1)の場合と同じです。こちらも正相で接続しています。今までイロイロ試した中で間違いなくベストの結果が得られました。
小音量で聴く場合、人間の耳には低音が聞こえ難くなりますが、サブウーハを調整する事によって簡単に補正できます(ラウドネス補正)。プレートアンプの操作パネルを背面ではなく前面に向けて取り付けたおかげで、例えばベースラインが聞こえ難いなと感じた時に、仕事を中断する事なく左手をちょいと伸ばして調整できるので頗る具合がヨロシ。 基本的にMode 1では「Gain」を調整し、Mode 2では「Freq」を調整します。窓を開けて仕事する事が増えるこれからの季節、音量をあまり上げられないので重宝しそうです。
という事で、ZAPシステムの開発はここに完全終結しました。
今までの経験から、これ以上イヂッテも、ちょいとした気分や体調や環境騒音等の変化でグルグル同じところを周りそう(富士の樹海)なので、あくまでも「音楽」を聴くための「道具」として扱う場合、これ以上深入りせぬ方が賢明との判断です。
諸々の物理的および心理的な周辺条件の変化による音の感じ方の変動幅(耳の聞こえ具合だって血圧や気圧によっていつも同じではない)に埋もれてしまいそうな微小なオンシツのチガイに拘り始めるとキリがありません。例えば、二者を短時間で切り換えて直接比較すれば、微小なチガイを聞き分けられるのでしょうが、一部の楽曲のそのまた一部のパートを聴き比べて、その時の「好み」や「気分」でどちらかの方が「良い?」として選んだとしても、その差が極めて微小であり「良い?」の基準ももっぱら主観によるため、さらに、比較の条件が限られているため、周囲条件や体調や気分や楽曲が変われば、また違って感じられ、結局、何かを変えてはまた直接比較して「良い?」方を選ぶといった行為をひたすら繰り返すはめになり、「良い?」の拠(よりどころ)となる確たる基準もないため、どんどん高額商品に手を出し(値段だけは数値で表せる、「高価な方が良い?はず」という思い込み)、それでも少しずつ確実に「良い」方向に向かうならまだしも、所詮はその時々の「好み」や「気分」の問題なので、一周して元と同じような状態に戻っても気付かず(しかし装置は確実に高額になっている)、何周でも同じところをグルグル回る富士の樹海を彷徨う事になりがちではないかと思います。まぁ、それ自体を「趣味」とするならば、それが楽しいのであれば、それはそれで結構な事だと思いますが、あくまでも実用道具として扱う場合、その轍を踏む事は絶対に避けたいものです。
本システムはオーディオ自体を「趣味」とするヒトビトが求めるいわゆる主観的な「良い?音」(「ヒビキカン」「オンジョーカン」「リンジョーカン」「クーキカン」「オンガクセー」「ジョーカンノツタワル?」「ゲージツテキナ?」「イヤサレル?」等の嗜好的、趣味的、表層的、付帯的なナンタラ感やカンタラ感)は一切持ち合わせていません。媒体に記録されている音楽情報をできるだけ正確に、余計な事をせず素直に「耳」に届ける事を旨としています。手っ取り早く言えば、カナル型イヤフォンの聞こえ方に近付ける事を目標としたという事です。
装置ソノモノへの拘り、微細な表層的オンシツのチガイの聞き分け、「あたかも生演奏のような」リンジョーカンやオンジョーカンのツイキュー等に興味はなく、媒体に記録された「音楽」(表現者の表現の結果、音楽のホンシツ)を専ら興味の対象とする場合、そのように素直に再生するのが最も「音楽」を聴きやすく、従ってホンシツにアクセスしやすく、自然で違和感がなく、従って本来の「調和」を保って美しく聞こえ、長時間聴いても疲れず飽きないというのが、3年間イロイロやった上でのハチマルの結論です。基本的にオーディオ装置には、表現者と鑑賞者の間のコミュニケーションを媒介するためのインターフェイスとして、正確に機能する事を第一に求めます。
「良い?」オトとやらで鳴らすために、あるいはオンシツやリンジョーカンをツイキューとやらするためにオーディオ装置を使うのではなく、アーチストさんが遺してくれはった音楽表現に素直にアクセスするためにオーディオ装置を使うと言う事です。全くアタリマエですが。。。
ご覧のように、このような超小型の密閉型システムでも40Hzまで難なく再生できます。このような装置は、大多数のユーザの現実的な使用環境において、巨大で高額なハイエンド装置よりも、「真の意味」での高い再生クオリティで、「音楽」をリスナーの耳に届ける事ができるでしょう。すなわちリスナーは「表現者の行為の結果」をより容易により深く受け止める事ができるでしょう。
マンションの一般的な個室であれば、余程の大音量を求めない限り、このクラスのシステムで全く十分だと思われます。だいたい、ご近所や同居人の事を考えれば、また、一般家屋の構造を考えれば、100dB近い大音量を鳴らせる環境などめったにないはずですし、再生音楽をそのような大音量で鳴らす必然性についても甚だ疑問です。音楽演奏専用に入念に設計された広々としたホールとは音響的および心理的に全く異なる一般家屋の、平行面で囲まれた直方体の小さな閉鎖空間の内部で、そのような大音量を鳴らせば、真っ当な感覚を持った人間であれば苦痛に感じて音楽を楽しむどろこではないでしょう。ほとんど拷問です。もちろん健康にも良いわけがありません。
追記
あえて「音」で「遊ぶ」なら、直熱式の真空管アンプを使ったモノラルシステム(一体型のラヂオみたいなのも良いかも、iPod用)を一度試して見たいとは思いますが。。結局使わなくなりそうで。。。ガラクタ増えるの嫌だし。。。。とりあえずTU-870 (モノラル化)とAlpair 6P (タンデム)で試してみるかな? そのうち。。。
2012年05月06日 (日) | Edit |
久々のオーディオねたです。今日は写真だけ。
重い腰を上げてZAP BAS君をお化粧直ししました。これで完成!


バッフルにZAP本体と同じ本革を貼りました。本体の方はグレーで塗装していますが、こちらは未塗装のチョコレート色のままです。

アンプの筐体を合板で自作して側面に固定しました。もう少しコンパクトにまとめたかったのですが、これが限界です。後方は電源トランス。天井にはクッションシートを貼って、上に物を置けるようにしました。

操作パネルはインクジェットで作成。
これが3年間やったLEANAUDIOトライアルの結論。「音楽」を聴くだけのための必要にして十分なミュージック マシーンの完成です。iTuneやネットラジオ等、ソースを選ばずに十分な低音まで再生できます。Frieve audioを使う時は、基本的に8kHz~50Hzの範囲でフラットに補正し、50Hz以下の領域でサブウーハーをほんのりと効かせるといった使い方に落ち着きそうです。通常のジャズやロックでは大した効果はありませんが、春の祭典やマドンナ等の超低域に強い信号を含む一部の楽曲では具合よろしく聞こえます。次回は計測結果を交えて、そのへんをご紹介します。
追記1
連休中に不要物を思いっきり処分しました。大量に保管していた写真プリントは、コンテスト受賞作品やギャラリー展示作品を残して全て廃棄(全て画像データで残してある)。すさまじい量があったので、部屋の収納スペースが一気に広がりました。3年間でたまったオーヂオ関連のガラクタも一気に処分。改造したプレートアンプが正常に作動する事を最終的に確認できたので、不要になったチャンデバと業務用アンプも読者プレゼント用に既に梱包しました。これに関しては近々お知らせします。オタノシミニ。
追記2
5本指シューズに薄い中敷きを入れたところ舗装路でも走れなくはない状態になりました。それで調子に乗って野川公園までの一般道も5本指を履いたまま走って行ったところ、帰り道で右足のふくらはぎ(内側上部)に軽い肉離れを起こし、バスで帰宅しました。普段の生活にたいして支障はないのですが、違和感が完全になくなるまで、おそらく1月かそれ以上はランニングを控えた方が良さそうです。ネットで調べたところ、5本指シューズを履き始めた頃にふくらはぎを痛める方が多いようです。今まで使っていなかった足指(特に親指)を積極的に使うようになるので、鍛えられていなかった部位に負担がかかるためだと思われます。ということで、先週からスイムを再開しました(ほとんど半年ぶりです)。2kmくらい泳ぐのですが、最近の筋トレのおかげで明らかに速度が上がっています。ライバル?のオバチャンにあおられる事ももうありません。
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重い腰を上げてZAP BAS君をお化粧直ししました。これで完成!


バッフルにZAP本体と同じ本革を貼りました。本体の方はグレーで塗装していますが、こちらは未塗装のチョコレート色のままです。

アンプの筐体を合板で自作して側面に固定しました。もう少しコンパクトにまとめたかったのですが、これが限界です。後方は電源トランス。天井にはクッションシートを貼って、上に物を置けるようにしました。

操作パネルはインクジェットで作成。
これが3年間やったLEANAUDIOトライアルの結論。「音楽」を聴くだけのための必要にして十分なミュージック マシーンの完成です。iTuneやネットラジオ等、ソースを選ばずに十分な低音まで再生できます。Frieve audioを使う時は、基本的に8kHz~50Hzの範囲でフラットに補正し、50Hz以下の領域でサブウーハーをほんのりと効かせるといった使い方に落ち着きそうです。通常のジャズやロックでは大した効果はありませんが、春の祭典やマドンナ等の超低域に強い信号を含む一部の楽曲では具合よろしく聞こえます。次回は計測結果を交えて、そのへんをご紹介します。
追記1
連休中に不要物を思いっきり処分しました。大量に保管していた写真プリントは、コンテスト受賞作品やギャラリー展示作品を残して全て廃棄(全て画像データで残してある)。すさまじい量があったので、部屋の収納スペースが一気に広がりました。3年間でたまったオーヂオ関連のガラクタも一気に処分。改造したプレートアンプが正常に作動する事を最終的に確認できたので、不要になったチャンデバと業務用アンプも読者プレゼント用に既に梱包しました。これに関しては近々お知らせします。オタノシミニ。
追記2
5本指シューズに薄い中敷きを入れたところ舗装路でも走れなくはない状態になりました。それで調子に乗って野川公園までの一般道も5本指を履いたまま走って行ったところ、帰り道で右足のふくらはぎ(内側上部)に軽い肉離れを起こし、バスで帰宅しました。普段の生活にたいして支障はないのですが、違和感が完全になくなるまで、おそらく1月かそれ以上はランニングを控えた方が良さそうです。ネットで調べたところ、5本指シューズを履き始めた頃にふくらはぎを痛める方が多いようです。今まで使っていなかった足指(特に親指)を積極的に使うようになるので、鍛えられていなかった部位に負担がかかるためだと思われます。ということで、先週からスイムを再開しました(ほとんど半年ぶりです)。2kmくらい泳ぐのですが、最近の筋トレのおかげで明らかに速度が上がっています。ライバル?のオバチャンにあおられる事ももうありません。
2012年03月10日 (土) | Edit |
と言う事で、重い腰を上げてプッシュプル式の計測をしてみました。
結論から言うと、期待していたほどの効果は見られないため不採用!という事に。もともとシングルでも低音再生能力に全く十分な余裕があるのに、貧乏人根性と実験君根性を抑え切れず、全く余計な事をしてしまいました。オシマイオシマイモーオシマイにします。
それでは実験君結果をご覧ください。
ボリュームはハチマル絶対上限ボリューム(プリ全開 + Icon 2時)です。ほぼリスニング位置で計測しました。
まずは40Hz/-6dB信号の再生波形

青がプッシュプル式、赤がノーマルです。ボリュームは同じです。
まず予想が外れたのは、ダブルにしても音圧が殆ど変わらない事。なんで?
2次歪みは予想通り(といってもチョットだけ)下がりましたが、それよりも3次歪みが増えてしまいました。他の次数は少し増えると予測していたのですが、ダブルで音圧が上がる分アンプのボリュームを下げられるので、そのへんは相殺できるだろう。。との目論見は外れてしまいました。
次に30Hz/-6dB信号の再生波形

傾向は40Hzと同じです。シングルでも限界音量で30Hz/-6dBの正弦波を綺麗に再生できています。さすがAlpair10のソコヂカラ!でも殆ど聞こえないし。。。。
という事で、シングルで十分という結論となりました。というか最初っから十分なのは分かっていたのに。。要らぬ事をしなければヨカッタ。。穴塞ぐのメンドクセー。。これで開発は完全終結。。あとは穴塞いでバッフル面にZAP本体と同じ本革を貼って完成とします。
後は音楽を聴く「ダケ」。もう「音楽を聴くための機械」としては全く十分だと思います。これ以上の開発は何をやってもヌカルミの魔境に入ってグルグルしそうなので封印しましょう。当ブログもそろそろネタ切れですかね?
あ、それと、ブログ開設3周年記念「業務用パワーアンプ+チャンデバ もってけ泥棒! 読者プレゼント」を近いうちに考えています。オタノシミニ!
追記
ZAP 2.1chで暫く聴いていましたが、タイトなジャズ以外は2.1chでもOK。専らベトベン全集をiTuneでブラウズしながら聴くのに重宝しています。また、最近はネットラジオでラップを良く聴くのですが、低音がズンズン来て大変具合がヨロシ。でもね、クールでスピーディーでタイトなマイルスクインテットやジャコを聴く時は、ベースが時々気に障る事があるので、専ら馬鹿ブーZAPで愛聴しています。低音の量感が重要な場合は2.1ch、量感よりノリが重要な場合は馬鹿ブーという感じでしょうか。どっちか1つだけ選べと言われれば、迷わず馬鹿ブーを選びます。
1つのドライバで音楽の全域をフラットに再生するというのは、技術的に目指すべき理想でしょう。デジイコによるブーストを絶対前提として全く白紙からフルレンジドライバを開発すれば、もっと良好な結果が得られると思います。超高域が必要であれば、同軸でスーパツイータを埋め込む手もあるでしょう(この場合、気密性を保つ事が必要です)。DAC、デジイコ(パラメータ最適化済み)、デジチャンデバ(SツイータまたはSウーハを使う場合、位相補正済み)、パワーアンプを全部スピーカに内蔵してしまうと良いでしょう。PCとの接続は無線式が良いですね。箱物とデンセンは少ないに超した事はありません。ホンマニ。。将来の真面目なリスナ用音楽再生装置には、そんなのが良いと思うなぁ。。
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結論から言うと、期待していたほどの効果は見られないため不採用!という事に。もともとシングルでも低音再生能力に全く十分な余裕があるのに、貧乏人根性と実験君根性を抑え切れず、全く余計な事をしてしまいました。オシマイオシマイモーオシマイにします。
それでは実験君結果をご覧ください。
ボリュームはハチマル絶対上限ボリューム(プリ全開 + Icon 2時)です。ほぼリスニング位置で計測しました。
まずは40Hz/-6dB信号の再生波形

青がプッシュプル式、赤がノーマルです。ボリュームは同じです。
まず予想が外れたのは、ダブルにしても音圧が殆ど変わらない事。なんで?
2次歪みは予想通り(といってもチョットだけ)下がりましたが、それよりも3次歪みが増えてしまいました。他の次数は少し増えると予測していたのですが、ダブルで音圧が上がる分アンプのボリュームを下げられるので、そのへんは相殺できるだろう。。との目論見は外れてしまいました。
次に30Hz/-6dB信号の再生波形

傾向は40Hzと同じです。シングルでも限界音量で30Hz/-6dBの正弦波を綺麗に再生できています。さすがAlpair10のソコヂカラ!でも殆ど聞こえないし。。。。
という事で、シングルで十分という結論となりました。というか最初っから十分なのは分かっていたのに。。要らぬ事をしなければヨカッタ。。穴塞ぐのメンドクセー。。これで開発は完全終結。。あとは穴塞いでバッフル面にZAP本体と同じ本革を貼って完成とします。
後は音楽を聴く「ダケ」。もう「音楽を聴くための機械」としては全く十分だと思います。これ以上の開発は何をやってもヌカルミの魔境に入ってグルグルしそうなので封印しましょう。当ブログもそろそろネタ切れですかね?
あ、それと、ブログ開設3周年記念「業務用パワーアンプ+チャンデバ もってけ泥棒! 読者プレゼント」を近いうちに考えています。オタノシミニ!
追記
ZAP 2.1chで暫く聴いていましたが、タイトなジャズ以外は2.1chでもOK。専らベトベン全集をiTuneでブラウズしながら聴くのに重宝しています。また、最近はネットラジオでラップを良く聴くのですが、低音がズンズン来て大変具合がヨロシ。でもね、クールでスピーディーでタイトなマイルスクインテットやジャコを聴く時は、ベースが時々気に障る事があるので、専ら馬鹿ブーZAPで愛聴しています。低音の量感が重要な場合は2.1ch、量感よりノリが重要な場合は馬鹿ブーという感じでしょうか。どっちか1つだけ選べと言われれば、迷わず馬鹿ブーを選びます。
1つのドライバで音楽の全域をフラットに再生するというのは、技術的に目指すべき理想でしょう。デジイコによるブーストを絶対前提として全く白紙からフルレンジドライバを開発すれば、もっと良好な結果が得られると思います。超高域が必要であれば、同軸でスーパツイータを埋め込む手もあるでしょう(この場合、気密性を保つ事が必要です)。DAC、デジイコ(パラメータ最適化済み)、デジチャンデバ(SツイータまたはSウーハを使う場合、位相補正済み)、パワーアンプを全部スピーカに内蔵してしまうと良いでしょう。PCとの接続は無線式が良いですね。箱物とデンセンは少ないに超した事はありません。ホンマニ。。将来の真面目なリスナ用音楽再生装置には、そんなのが良いと思うなぁ。。
2012年02月25日 (土) | Edit |
ZAP BAS君の2本のドライバを使った方式についてネットで調べたところ、やはり製品化されていました。
一般的に「プッシュプル方式」と呼ぶようです。
主な狙いは、予想通り2次高調波成分の除去にあるようです。振動板/コイルの前進時と後退時で、サスペンション特性(ダンパ/エッジのバネ特性)とコイル-マグネット間の磁気特性が異なる事によって生じる2次歪みを効果的に除去できるとされています。
画像検索の結果(コチラ)をご覧ください。違う形式のも含まれているのでご注意。
下は製品化された例です。

MK Sound製(コチラ)

BlueSky製 (コチラ)
共に12"(30cmクラス)のウーハを2本使った大きめの業務用スタジオモニタです。民生用では見かけないですね。
ZAP BAS君の方はとりあえず聴感で適当に調整して聴いていますが、特に問題も感じません。もともと1本でも余裕があったので、2本にしたからといって明らかに良くなったと感じる事はありませんが、まあヨロシイのではないでしょうか。
明日計測予定。。気が乗ればね。。
追記
ハチマルには業務用製品の方が魅力的に見えます。
きっと音もナンチャラカンチャラと要らぬ事をしていないでしょうし。。。
民生用ハイエンドは絶対に胡散臭いし。。。
価格なんか絶対納得できないし。。。
真っ当に音楽を聴くなら、ケーブルやアクセサリを含めて全て業務用を使ってみる価値は十分にあると思います。
魔のトライアングル(ザッシ-ヒヨウロンカ-マニア)の勢力圏外ですしね。。。
安心かもしれません。いや、きっと安心です。
プロ用だから当然シロート臭いヘンテコリンなオンガクセーもないでしょうし。。
もしハチマルが、これから一切自作せずに一式揃えるなら、業務用にしますね。
きっと。。。
BlueSkyのチッチャイやつなんか魅力的だし。
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一般的に「プッシュプル方式」と呼ぶようです。
主な狙いは、予想通り2次高調波成分の除去にあるようです。振動板/コイルの前進時と後退時で、サスペンション特性(ダンパ/エッジのバネ特性)とコイル-マグネット間の磁気特性が異なる事によって生じる2次歪みを効果的に除去できるとされています。
画像検索の結果(コチラ)をご覧ください。違う形式のも含まれているのでご注意。
下は製品化された例です。

MK Sound製(コチラ)

BlueSky製 (コチラ)
共に12"(30cmクラス)のウーハを2本使った大きめの業務用スタジオモニタです。民生用では見かけないですね。
ZAP BAS君の方はとりあえず聴感で適当に調整して聴いていますが、特に問題も感じません。もともと1本でも余裕があったので、2本にしたからといって明らかに良くなったと感じる事はありませんが、まあヨロシイのではないでしょうか。
明日計測予定。。気が乗ればね。。
追記
ハチマルには業務用製品の方が魅力的に見えます。
きっと音もナンチャラカンチャラと要らぬ事をしていないでしょうし。。。
民生用ハイエンドは絶対に胡散臭いし。。。
価格なんか絶対納得できないし。。。
真っ当に音楽を聴くなら、ケーブルやアクセサリを含めて全て業務用を使ってみる価値は十分にあると思います。
魔のトライアングル(ザッシ-ヒヨウロンカ-マニア)の勢力圏外ですしね。。。
安心かもしれません。いや、きっと安心です。
プロ用だから当然シロート臭いヘンテコリンなオンガクセーもないでしょうし。。
もしハチマルが、これから一切自作せずに一式揃えるなら、業務用にしますね。
きっと。。。
BlueSkyのチッチャイやつなんか魅力的だし。
2012年02月22日 (水) | Edit |
ゼンゼン気が乗らないので、なかなか作業が進まなかったZAP BASS君ですが、やっと音を出せるようになりました。
慣らし中です。実は、Alpair10をまたブリッバリ!とやってしまって、さらにシワシワに。ドシェー。。なんとか指で扱いてシワを目立たなくしましたが、やはり見るに堪えず、もう1個新品を購入しました。新品では、もう絶対に実験君はやらない!と誓ったのですが、以前から考えていたあるアイデアを試してみたくて、結局マタマタ危険な実験君です。この性分だけは抑えようがありません。。。。

上のAlpair10は置いてあるだけではありません。2次の高調波歪みを改善するためのヒミツメカです(たぶん既知の技術だと思う)。振動板面積がダブルになるので、2次だけでなく全体的に歪みが減るはずです。別に1発でも全く余裕でOKなのですが、シワシワ君を使わないのもモッタイナイという貧乏人根性と、効果を確認したいという実験君根性から、こういう事になってしまいました。たんなる技術的興味だけ。。
慣らし後、計測したらまたご報告します。オッタノシミニ!
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慣らし中です。実は、Alpair10をまたブリッバリ!とやってしまって、さらにシワシワに。ドシェー。。なんとか指で扱いてシワを目立たなくしましたが、やはり見るに堪えず、もう1個新品を購入しました。新品では、もう絶対に実験君はやらない!と誓ったのですが、以前から考えていたあるアイデアを試してみたくて、結局マタマタ危険な実験君です。この性分だけは抑えようがありません。。。。

上のAlpair10は置いてあるだけではありません。2次の高調波歪みを改善するためのヒミツメカです(たぶん既知の技術だと思う)。振動板面積がダブルになるので、2次だけでなく全体的に歪みが減るはずです。別に1発でも全く余裕でOKなのですが、シワシワ君を使わないのもモッタイナイという貧乏人根性と、効果を確認したいという実験君根性から、こういう事になってしまいました。たんなる技術的興味だけ。。
慣らし後、計測したらまたご報告します。オッタノシミニ!
2012年01月29日 (日) | Edit |
今回は、アナログチャンデバによる位相の遅れについて検証してみます。
前の記事で、補正無しの時のウーハの位相について、「約90°の遅れに見えます」と書きました。「見えます」と書いたのは、以前の経験に比べると遅れが少なすぎると思ったためです。そこで他の波形で確認したところ実際には「270°」の遅れである事が分かりました。
今回の計測は、F特補正も位相補正も全くなしの生の出力です。

グレーが信号波形、赤がAlapir6もチャンデバに通した場合、青はウーハ(Alpair10)だけチャンデバに通した場合(アドオン)、緑がチャンデバのサブウーハ用モノラル出力を使用した場合です。チャンデバのLOW出力(赤と青)は約270°(3/4周期)遅れています。サブウーハ出力(緑)はさらに遅れます。
アドオン(青)では、チャンデバのR/LのLOW出力をアダプタでモノラルに合成してアンプに入力しています。また、アドオンの場合、クロスオーバー領域を綺麗に繋ぐためにチャンデバの位相を反転させる必要があるため、実際の波形は上下反転します。
サブウーハ出力を使った場合も「アドオン」形式で使う事になるのですが、位相を反転せずにクロスオーバ領域が綺麗に繋がりました。内部でなにかやっている模様です。このためか、サブウーハ出力はさらに遅れています。
前の記事で使った波形をもう一度見てみます。

前の記事で位相を見誤ったのは、信号波形を上下逆で比較したためです。このへんは、ホントニややこしいです。
下は、チャンデバを通さずにウーハのAlpair 10を直接駆動した場合の波形です。

遅れは45°(1/8周期)くらいしかありません。ステップの所で激しいピークが出ますが、これはF特補正を適用するとなくなります。
過去に試したパワードウーハ方式では、FrieveAudioは270°近い遅れも綺麗に補正してくれたのですが、今回はどういうわけか、FrieveAudioもハチマルと同じ錯覚に陥って90°くらいしか補正してくれません。ウーハを別体にしているためかもしれません。いずれにせよ、主にiTuneと組み合わせて使用するので、位相補正の事はとりあえずヨシとしましょう。
次にシミュレーションで検証してみます。
チャンデバのフィルタは24dB/Octですが、シミュレーションでは18dB/Octを使っています。そのへんが若干不安ですが、現象を理解する上では十分だと思われます。カットオフは実際と同じ60Hzに設定し、ツイータ側のアッテネータでレベル調整しています。ドライバのデータは、ツイータをAlpair6M(2.5L密閉)、ウーハをAlpair10V2(4.0L密閉)としました。グラフの位相曲線(下方の緑)は、200Hz以上で0°より前進していますが、これは無視して、基準は全て0°と考えたてください。
まず、両方をチャンデバに通す場合です。

正相どうしの接続で綺麗につながります。40Hzにおける0°に対する遅れは約3/4周期となっており、実測とよく一致します。
下は、ツイータとウーハを別々に表示したものです。


ツイータもフィルタを通すため、クロスオーバー領域でAlpair6Mの位相が遅れてウーハの位相とうまくつながる事がわかります。
次にアドオン方式です。まず正相どうし。

クロスオーバー領域で大きく落ち込みます。これも実測とよく一致します。この領域で位相に急激な変化(約180°の段差)が見られます。
下は、フィルタを通さないツイータ(Alpair6)の特性です。

フィルタを通さないので、低域の位相遅れは僅かです。このため、クロス領域では、フィルタを通ったウーハとの位相差が約180°(つまり波形の山と谷が真逆の関係)となり、お互いに音を打ち消しあってしまいます。
ウーハ(Alpair10)の位相を反転しました。

180°の位相差があったので、反転する事によりうまく繋がりましたね(山同士、谷同士が合致したという事)。低域の位相遅れも180°以下になっていますが、これに騙されてはいけません。これは、360°近く遅れた波形の極性を単純に反転しただけであり、実際に位相が「進んだ」(遅れ具合が減った)わけではありません(上の実測波形を見れば分かります)。従って、最初の1発目の波形が360°近く遅れる事に変わりはなく、単純に波形の上下が逆になるだけです。すなわち、動特性的には何ら改善されたわけではないという事です。
ついでに典型的な2WAYバスレフ型の例としてFOSTEXのFW168NとFT207Dの計算をしてみました。

クロスオーバーは3kHz、-12dB/Octです。本来逆相で使いますが、上記の理由により、それでは正しく位相の遅れを見る事はできないため、敢えて正相としています。40Hzにおける位相遅れは、0°に対して実に540°(つまり1回転半)近くにも達します。なんだか凄いですね。3ウェイのミドレンジ(ハイパスとローパス 2つのフィルタを使う)の場合、一体全体どうなるのでしょうか?あまり想像したくありません。やっぱり、「音楽」聴くならフルレンジのデジタル馬鹿ブーがいいなぁ。。。。と。。。思ってしまいます。
と言う具合に、アナログフィルタというのは、ほんとに厄介です。
ただ、ヒトは聴感でどの程度この問題を感じるのか?この程度の遅れが果たして音楽再生上重要なのか?という疑問は残ります。
例えば、ベースとピッコロのデュオを想定してみましょう。50Hzで360°遅れる場合、距離にすると、50Hzの単音を発生するベース奏者は、非常に高音階を発生するピッコロ奏者よりも約7m遠くに居る状態に相当します。もちろん、ベースの音階によって、この距離は変化します。高い音階だと、遅れに相当する距離は減少します(近付きます)。また、ベースの高次の倍音ほど先に届き、50Hzの基音は約20ms遅れて最後に届きます。従って波形もソース信号とは明らかに異なって見えるはずです(位相遅れの非常に小さい馬鹿ブースト方式で再生したマイルスのペット音ですらそうでしたよね-コチラの記事)。
例えば、テンポ120の曲をジャコが16ビートのノリでグリングリンとグルーブする状態を想定してみます。この場合、ビート(実際に弾くかどうかは別としてジャコの頭の中のビート、いわゆるノリ)の平均周期は120msとなります。50Hzで360°遅れる場合、20msの遅れとなります。つまり1/6ビート遅れる事になります。ジャコは高さの異なる音を、1小節内でも一定のテンポではなく微妙にタイミングを揺らがせながら(スイングしながら)ビートを刻んでいるはずです。1/6が大きいのか小さいのか?
さて、どうなんでしょうねぇ?????微妙ですね。そもそも楽器音は単音ではないですし。
ただ、はっきりと言えるのは、これらの位相遅れによる波形(すなわち音)の変化は、アンプやデンセンを10倍、100倍の値段のコーキュ品に交換した時の波形(すなわち音)の変化に対して、比べようもなく巨大だという事です(アンプやデンセンの違いをこのように雑な波形観測で検知する事は殆ど不可能でしょう)。
ハチマルが今まで試したパワードウーハ方式での経験では、ウーーーンと集中して聴き比べた場合、「別にモンダイナイヤン」という結論になるのですが、仕事中に毎日長時間聴いているうちに、結局馬鹿ブーストの方に自然と手が伸びて、ウーハは使わなくなってしまいました(たくさんスイッチを入れるのが面倒だという影響もあると思いますけどね。。)。位相や過渡応答性の素直さという点で、どうしても馬鹿ブーストに軍配が上がるのか、それともウーハがAlpairに比べてヘボだったから音の繋がりが悪かったのか。さて、どうなんでしょうねぇ???????
と言う事で、アナログフィルタを使う以上、厄介な位相の問題は避けられません。前々記事でコメントを頂いたTさんがおっしゃるように、こんなにメンドクサイならA10を素直にステレオで使ってチョイブーストした方が余程賢明ですね。冷静に考えるとハチマルも大納得ですよ。ホンマニ。。。既に嫌気が差してきました。Alpair 6M ZAP馬鹿ブーで実質的にスピーカ開発は終結しているので、スピーカに関しては単なる技術的趣味の領域という感がなきにしもあらず。。ですね。
それでも実験君は続きますよ。
次回はいよいよFrieveAudioのチャンデバ機能を使った方法をご紹介する予定です。お仕事PCのiTuneでラジオを聴くために使っていたDenDACがコネクタの根本から折れ曲がって、片チャンネルが聞こえなくなってしまったため、昨年末に安価な5.1ch対応DACを購入しました。イロイロと厄介な事が多くて、あまり実用的ではないのですが、なんとかFrieveAudioのチャンデバ機能を使える事も確認済みです。めちゃくちゃ面倒臭いのですが、頑張ってレポートしますね。 メンドクサイけど。
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前の記事で、補正無しの時のウーハの位相について、「約90°の遅れに見えます」と書きました。「見えます」と書いたのは、以前の経験に比べると遅れが少なすぎると思ったためです。そこで他の波形で確認したところ実際には「270°」の遅れである事が分かりました。
今回の計測は、F特補正も位相補正も全くなしの生の出力です。

グレーが信号波形、赤がAlapir6もチャンデバに通した場合、青はウーハ(Alpair10)だけチャンデバに通した場合(アドオン)、緑がチャンデバのサブウーハ用モノラル出力を使用した場合です。チャンデバのLOW出力(赤と青)は約270°(3/4周期)遅れています。サブウーハ出力(緑)はさらに遅れます。
アドオン(青)では、チャンデバのR/LのLOW出力をアダプタでモノラルに合成してアンプに入力しています。また、アドオンの場合、クロスオーバー領域を綺麗に繋ぐためにチャンデバの位相を反転させる必要があるため、実際の波形は上下反転します。
サブウーハ出力を使った場合も「アドオン」形式で使う事になるのですが、位相を反転せずにクロスオーバ領域が綺麗に繋がりました。内部でなにかやっている模様です。このためか、サブウーハ出力はさらに遅れています。
前の記事で使った波形をもう一度見てみます。

前の記事で位相を見誤ったのは、信号波形を上下逆で比較したためです。このへんは、ホントニややこしいです。
下は、チャンデバを通さずにウーハのAlpair 10を直接駆動した場合の波形です。

遅れは45°(1/8周期)くらいしかありません。ステップの所で激しいピークが出ますが、これはF特補正を適用するとなくなります。
過去に試したパワードウーハ方式では、FrieveAudioは270°近い遅れも綺麗に補正してくれたのですが、今回はどういうわけか、FrieveAudioもハチマルと同じ錯覚に陥って90°くらいしか補正してくれません。ウーハを別体にしているためかもしれません。いずれにせよ、主にiTuneと組み合わせて使用するので、位相補正の事はとりあえずヨシとしましょう。
次にシミュレーションで検証してみます。
チャンデバのフィルタは24dB/Octですが、シミュレーションでは18dB/Octを使っています。そのへんが若干不安ですが、現象を理解する上では十分だと思われます。カットオフは実際と同じ60Hzに設定し、ツイータ側のアッテネータでレベル調整しています。ドライバのデータは、ツイータをAlpair6M(2.5L密閉)、ウーハをAlpair10V2(4.0L密閉)としました。グラフの位相曲線(下方の緑)は、200Hz以上で0°より前進していますが、これは無視して、基準は全て0°と考えたてください。
まず、両方をチャンデバに通す場合です。

正相どうしの接続で綺麗につながります。40Hzにおける0°に対する遅れは約3/4周期となっており、実測とよく一致します。
下は、ツイータとウーハを別々に表示したものです。


ツイータもフィルタを通すため、クロスオーバー領域でAlpair6Mの位相が遅れてウーハの位相とうまくつながる事がわかります。
次にアドオン方式です。まず正相どうし。

クロスオーバー領域で大きく落ち込みます。これも実測とよく一致します。この領域で位相に急激な変化(約180°の段差)が見られます。
下は、フィルタを通さないツイータ(Alpair6)の特性です。

フィルタを通さないので、低域の位相遅れは僅かです。このため、クロス領域では、フィルタを通ったウーハとの位相差が約180°(つまり波形の山と谷が真逆の関係)となり、お互いに音を打ち消しあってしまいます。
ウーハ(Alpair10)の位相を反転しました。

180°の位相差があったので、反転する事によりうまく繋がりましたね(山同士、谷同士が合致したという事)。低域の位相遅れも180°以下になっていますが、これに騙されてはいけません。これは、360°近く遅れた波形の極性を単純に反転しただけであり、実際に位相が「進んだ」(遅れ具合が減った)わけではありません(上の実測波形を見れば分かります)。従って、最初の1発目の波形が360°近く遅れる事に変わりはなく、単純に波形の上下が逆になるだけです。すなわち、動特性的には何ら改善されたわけではないという事です。
ついでに典型的な2WAYバスレフ型の例としてFOSTEXのFW168NとFT207Dの計算をしてみました。

クロスオーバーは3kHz、-12dB/Octです。本来逆相で使いますが、上記の理由により、それでは正しく位相の遅れを見る事はできないため、敢えて正相としています。40Hzにおける位相遅れは、0°に対して実に540°(つまり1回転半)近くにも達します。なんだか凄いですね。3ウェイのミドレンジ(ハイパスとローパス 2つのフィルタを使う)の場合、一体全体どうなるのでしょうか?あまり想像したくありません。やっぱり、「音楽」聴くならフルレンジのデジタル馬鹿ブーがいいなぁ。。。。と。。。思ってしまいます。
と言う具合に、アナログフィルタというのは、ほんとに厄介です。
ただ、ヒトは聴感でどの程度この問題を感じるのか?この程度の遅れが果たして音楽再生上重要なのか?という疑問は残ります。
例えば、ベースとピッコロのデュオを想定してみましょう。50Hzで360°遅れる場合、距離にすると、50Hzの単音を発生するベース奏者は、非常に高音階を発生するピッコロ奏者よりも約7m遠くに居る状態に相当します。もちろん、ベースの音階によって、この距離は変化します。高い音階だと、遅れに相当する距離は減少します(近付きます)。また、ベースの高次の倍音ほど先に届き、50Hzの基音は約20ms遅れて最後に届きます。従って波形もソース信号とは明らかに異なって見えるはずです(位相遅れの非常に小さい馬鹿ブースト方式で再生したマイルスのペット音ですらそうでしたよね-コチラの記事)。
例えば、テンポ120の曲をジャコが16ビートのノリでグリングリンとグルーブする状態を想定してみます。この場合、ビート(実際に弾くかどうかは別としてジャコの頭の中のビート、いわゆるノリ)の平均周期は120msとなります。50Hzで360°遅れる場合、20msの遅れとなります。つまり1/6ビート遅れる事になります。ジャコは高さの異なる音を、1小節内でも一定のテンポではなく微妙にタイミングを揺らがせながら(スイングしながら)ビートを刻んでいるはずです。1/6が大きいのか小さいのか?
さて、どうなんでしょうねぇ?????微妙ですね。そもそも楽器音は単音ではないですし。
ただ、はっきりと言えるのは、これらの位相遅れによる波形(すなわち音)の変化は、アンプやデンセンを10倍、100倍の値段のコーキュ品に交換した時の波形(すなわち音)の変化に対して、比べようもなく巨大だという事です(アンプやデンセンの違いをこのように雑な波形観測で検知する事は殆ど不可能でしょう)。
ハチマルが今まで試したパワードウーハ方式での経験では、ウーーーンと集中して聴き比べた場合、「別にモンダイナイヤン」という結論になるのですが、仕事中に毎日長時間聴いているうちに、結局馬鹿ブーストの方に自然と手が伸びて、ウーハは使わなくなってしまいました(たくさんスイッチを入れるのが面倒だという影響もあると思いますけどね。。)。位相や過渡応答性の素直さという点で、どうしても馬鹿ブーストに軍配が上がるのか、それともウーハがAlpairに比べてヘボだったから音の繋がりが悪かったのか。さて、どうなんでしょうねぇ???????
と言う事で、アナログフィルタを使う以上、厄介な位相の問題は避けられません。前々記事でコメントを頂いたTさんがおっしゃるように、こんなにメンドクサイならA10を素直にステレオで使ってチョイブーストした方が余程賢明ですね。冷静に考えるとハチマルも大納得ですよ。ホンマニ。。。既に嫌気が差してきました。Alpair 6M ZAP馬鹿ブーで実質的にスピーカ開発は終結しているので、スピーカに関しては単なる技術的趣味の領域という感がなきにしもあらず。。ですね。
それでも実験君は続きますよ。
次回はいよいよFrieveAudioのチャンデバ機能を使った方法をご紹介する予定です。お仕事PCのiTuneでラジオを聴くために使っていたDenDACがコネクタの根本から折れ曲がって、片チャンネルが聞こえなくなってしまったため、昨年末に安価な5.1ch対応DACを購入しました。イロイロと厄介な事が多くて、あまり実用的ではないのですが、なんとかFrieveAudioのチャンデバ機能を使える事も確認済みです。めちゃくちゃ面倒臭いのですが、頑張ってレポートしますね。 メンドクサイけど。
オッタノシミニ!
2012年01月28日 (土) | Edit |
今回はZAP君スピーカシステムについて、計測結果を交えてご紹介します。
まずは細部の写真から。
Alpair 6Mのフランジ部です

締め付けネジを8本に増やしました。実は、前の黒ZAPで使っていた合成皮革が比較的厚めであったため、ネジ部だけが沈み込んでフランジが変形し、一部クラックが発生していました。このため、今回の薄い本革貼りで4本締めしたのでは盛大にエアが漏れしてしまったというわけです。
Alpairの樹脂製フランジの取り扱いには注意が必要ですね。バッフル面は堅くて平滑である事が重要です。
という事で、フランジ裏面にエアコン配管の穴埋め用パテを詰めた上で、8本締めにしました。これでエア漏れは完璧に退治できましたが、数々の実験君を経験したAlpair 6Mは満身創痍。もうZAP君の改造は止めにしましょう。
小容積密閉箱では気密性が極めて重要であり、細心の注意を払う必要があります。特にドライバのフランジ部からの漏れには注意が必要です。箱に小さな穴を開けて空気を写真用ブロアで吹き込む方法でもチェックできますが、この場合、余計な穴を開ける必要があります。
これを嫌う場合、実際に音を出してチェックする事もできます。信号には40または50Hzの正弦波を使います。これを再生して振動板を大振幅で振動させた時、エア漏れがあると直ぐに音で分かります。フェイズプラグ付きのドライバだと明らかに異常に聞こえるでしょう。
今回はフランジが歪んでいた事もあり、各ネジの締め付けトルクも、この音を聴きながら微調整しました。ボリュームを上げてゆくと、ある時点からボビンの接触によると思われるビビリ音(エア抜け音とは異なる)が出たため、これが出なくなるように各ネジのトルクを調整し、ビビリ音が消えたら、さらにボリュームを上げながら、トルク調整を追いみました。つまり、フレーム全体の歪みをフランジの締め付け具合で取り除いたという事です。この結果、限界振幅をかなり改善する事ができました。このような調整は、スピーカを立てた状態(すなわち実際に使用する状態)で行う必要があります。ボビンは重力によって偏心するため、ドライバを水平にした状態(上に向けた状態)で調整してから立てたのでは良好なな結果は得られません。
新品ドライバにこのような調整が必要かどうかは分かりませんが、今回のように何度も組み付けをしてフレームが歪んでいる可能性のあるドライバや、バッフルの平面度に問題がある場合には、効果があるかもしれません。

これはZAP君の上面です。いかにも「電線」という感じのスピーカケーブルを引き回すのが鬱陶しいので、Icon AMPを直結できるようにしました。電線がゴチャゴチャいっぱいあるのは見た目も良くないので大嫌いです。
ZAP箱の表面には、ユザワヤで安売りしていた半端物(穴、傷あり)の本革を貼ってみました。本革は、湿らせると良く伸びるので、作業は楽です。合成皮革ではこうは行きません。凹凸のあるフロント側も1枚で貼れました(濡らした皮を引っ張りながら各所をステープラで仮止めし、これを完全に乾かすと、そのままの形になる)。とても綺麗に貼れたのですが、チョコレート色がどうもヂヂクサク見えて気に入らなかったので、憧れの4311風つや消しグレーで塗装し、ついでにスピーカのフランジ部とIconAMPのケースも同色に揃えてみました。イカガでしょうか???
お次はZAP BAS君です。

まず、振動板に放射状のシワが見えますね。実は、アンプ(CP400)の電源が入った状態で、誤って入力信号ラインを抜いてしまい、「ブー、バリ!」と大音響が発生。その時に振動板がビローンと前に付きだして、シワができてしまいました。トホホです。恐るべし、業務用ハイパワーアンプ。。一個ずつMさんが手作りした貴重なドライバを、こんな事にしてしまい、申し訳ないやら情けないやら。。。幸い、F特にも超低音の正弦波にも、明らかな影響は見られませんでしたが、Alpair10をサブウーハーに使うなんぞという不埒な行為に天罰が下ったのでしょうか?
箱はDENONコンポの超補強改造箱ですが、表面をジルコンサンドでコーティングしています。箱の表面に透明ニスを厚めに塗り、その上にジルコンサンドを均等に撒いて固めました。別にオンシツ的効果を狙ったわけではなく、砂吹きつけ塗装風を狙ったのですが、上からラッカーを塗装するとゴジラ松井の顔面風になってしまい、大失敗です。塗装前の状態は、砂岩でできた箱みたいで、とっても頑丈そうに見えたのですが、グレーを吹き付けるとコンクリートの塊みたいになってしまいました。ちょっと見るに堪えないので、フロントバッフルにはインクジェットでグレーに印刷した高級画材用紙を貼り付けて応急措置。そのうち綺麗に仕上げたいと思います。
BAS君の後部です。

ケロ君と同様に3mHのコイルを挿入しています。これは無信号時のサー音を完全に除去してくれます。支柱にはZAP君と同じく、不要になった卓袱台の脚を使っています。スピーカの上部と下部を支柱に固定しているので、ビクともしません。
細部の紹介は以上です。
次に、いつもの計測結果をお見せします。

リスニング位置(65cm)で計測。赤がBAS OFFです。180Hz近辺のディップは部屋の影響。チャンデバの目盛り上のカットオフは60Hz。今回はメインSP側もチャンデバを通してローカットしています。マイクは左右の中央に設置しているので高域は落ち気味ですが気にしないでください。このように、デジタルイコライザでブーストしなくても、ソースを選ばず、十分にフラットな低音特性が得られます。
次は過渡応答性の評価です。
F特補正をONにした状態で、位相遅れ補正のONとOFFを比較しました。最近、200mほど離れた所で工場の解体工事をやっており、かなり低周波の騒音が入るため、あまり精度の良い計測はできていません(波形がフラフラする)。
BAS ONの2.1chでの結果

赤が位相補正OFF、青が補正ON。補正無しで約90°の遅れに見えます。補正しても少し遅れが残ってしまいましたが問題ないでしょう。補正しても1発目の波形はかなり崩れています。
BAS OFFの馬鹿ブーでの結果

同じく赤が位相補正OFF、青がON。アナログフィルタを全く介さない馬鹿ブー方式の方が応答性に優れます(今回はリスニング位置で計測しているので、以前にお見せした20cmでの計測結果ほど完璧には補正できていませんけどね)。特に1発目の波形の再現性は馬鹿ブー方式が明らかに優れます。今までに試した2.1または2.2方式でも、1発目のアタックの再現性が馬鹿ブー方式に比べると明らかに劣るという事を、様々な楽曲の波形で確認しています。このあたりが、特にジャズを聴く場合に、馬鹿ブー方式に手が伸びてしまう理由かもしれません。
今までに馬鹿ブー方式から主役の座を奪ったパワードウーハー方式はありません。はてさて、今回はどうでしょうね。暫く使って見ないと何とも言えません。
バスレフ型では、この初期のアタック波形がさらに崩れます。ハチマルが思うに、位相の多少の遅れは大して重要ではなく、アタックに対する初期応答性が重要なのではないかという気がしています。そのへんについては、追々確認したいと思います。
今回は、メインSPもチャンデバを通してみましたが、なんかイラッとさせられる事があるので、結局従来通りのアドオン方式に戻しました。次回は、そのへんについて書いて見ますね。
ではでは。。
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まずは細部の写真から。
Alpair 6Mのフランジ部です

締め付けネジを8本に増やしました。実は、前の黒ZAPで使っていた合成皮革が比較的厚めであったため、ネジ部だけが沈み込んでフランジが変形し、一部クラックが発生していました。このため、今回の薄い本革貼りで4本締めしたのでは盛大にエアが漏れしてしまったというわけです。
Alpairの樹脂製フランジの取り扱いには注意が必要ですね。バッフル面は堅くて平滑である事が重要です。
という事で、フランジ裏面にエアコン配管の穴埋め用パテを詰めた上で、8本締めにしました。これでエア漏れは完璧に退治できましたが、数々の実験君を経験したAlpair 6Mは満身創痍。もうZAP君の改造は止めにしましょう。
小容積密閉箱では気密性が極めて重要であり、細心の注意を払う必要があります。特にドライバのフランジ部からの漏れには注意が必要です。箱に小さな穴を開けて空気を写真用ブロアで吹き込む方法でもチェックできますが、この場合、余計な穴を開ける必要があります。
これを嫌う場合、実際に音を出してチェックする事もできます。信号には40または50Hzの正弦波を使います。これを再生して振動板を大振幅で振動させた時、エア漏れがあると直ぐに音で分かります。フェイズプラグ付きのドライバだと明らかに異常に聞こえるでしょう。
今回はフランジが歪んでいた事もあり、各ネジの締め付けトルクも、この音を聴きながら微調整しました。ボリュームを上げてゆくと、ある時点からボビンの接触によると思われるビビリ音(エア抜け音とは異なる)が出たため、これが出なくなるように各ネジのトルクを調整し、ビビリ音が消えたら、さらにボリュームを上げながら、トルク調整を追いみました。つまり、フレーム全体の歪みをフランジの締め付け具合で取り除いたという事です。この結果、限界振幅をかなり改善する事ができました。このような調整は、スピーカを立てた状態(すなわち実際に使用する状態)で行う必要があります。ボビンは重力によって偏心するため、ドライバを水平にした状態(上に向けた状態)で調整してから立てたのでは良好なな結果は得られません。
新品ドライバにこのような調整が必要かどうかは分かりませんが、今回のように何度も組み付けをしてフレームが歪んでいる可能性のあるドライバや、バッフルの平面度に問題がある場合には、効果があるかもしれません。

これはZAP君の上面です。いかにも「電線」という感じのスピーカケーブルを引き回すのが鬱陶しいので、Icon AMPを直結できるようにしました。電線がゴチャゴチャいっぱいあるのは見た目も良くないので大嫌いです。
ZAP箱の表面には、ユザワヤで安売りしていた半端物(穴、傷あり)の本革を貼ってみました。本革は、湿らせると良く伸びるので、作業は楽です。合成皮革ではこうは行きません。凹凸のあるフロント側も1枚で貼れました(濡らした皮を引っ張りながら各所をステープラで仮止めし、これを完全に乾かすと、そのままの形になる)。とても綺麗に貼れたのですが、チョコレート色がどうもヂヂクサク見えて気に入らなかったので、憧れの4311風つや消しグレーで塗装し、ついでにスピーカのフランジ部とIconAMPのケースも同色に揃えてみました。イカガでしょうか???
お次はZAP BAS君です。

まず、振動板に放射状のシワが見えますね。実は、アンプ(CP400)の電源が入った状態で、誤って入力信号ラインを抜いてしまい、「ブー、バリ!」と大音響が発生。その時に振動板がビローンと前に付きだして、シワができてしまいました。トホホです。恐るべし、業務用ハイパワーアンプ。。一個ずつMさんが手作りした貴重なドライバを、こんな事にしてしまい、申し訳ないやら情けないやら。。。幸い、F特にも超低音の正弦波にも、明らかな影響は見られませんでしたが、Alpair10をサブウーハーに使うなんぞという不埒な行為に天罰が下ったのでしょうか?
箱はDENONコンポの超補強改造箱ですが、表面をジルコンサンドでコーティングしています。箱の表面に透明ニスを厚めに塗り、その上にジルコンサンドを均等に撒いて固めました。別にオンシツ的効果を狙ったわけではなく、砂吹きつけ塗装風を狙ったのですが、上からラッカーを塗装するとゴジラ松井の顔面風になってしまい、大失敗です。塗装前の状態は、砂岩でできた箱みたいで、とっても頑丈そうに見えたのですが、グレーを吹き付けるとコンクリートの塊みたいになってしまいました。ちょっと見るに堪えないので、フロントバッフルにはインクジェットでグレーに印刷した高級画材用紙を貼り付けて応急措置。そのうち綺麗に仕上げたいと思います。
BAS君の後部です。

ケロ君と同様に3mHのコイルを挿入しています。これは無信号時のサー音を完全に除去してくれます。支柱にはZAP君と同じく、不要になった卓袱台の脚を使っています。スピーカの上部と下部を支柱に固定しているので、ビクともしません。
細部の紹介は以上です。
次に、いつもの計測結果をお見せします。

リスニング位置(65cm)で計測。赤がBAS OFFです。180Hz近辺のディップは部屋の影響。チャンデバの目盛り上のカットオフは60Hz。今回はメインSP側もチャンデバを通してローカットしています。マイクは左右の中央に設置しているので高域は落ち気味ですが気にしないでください。このように、デジタルイコライザでブーストしなくても、ソースを選ばず、十分にフラットな低音特性が得られます。
次は過渡応答性の評価です。
F特補正をONにした状態で、位相遅れ補正のONとOFFを比較しました。最近、200mほど離れた所で工場の解体工事をやっており、かなり低周波の騒音が入るため、あまり精度の良い計測はできていません(波形がフラフラする)。
BAS ONの2.1chでの結果

赤が位相補正OFF、青が補正ON。補正無しで約90°の遅れに見えます。補正しても少し遅れが残ってしまいましたが問題ないでしょう。補正しても1発目の波形はかなり崩れています。
BAS OFFの馬鹿ブーでの結果

同じく赤が位相補正OFF、青がON。アナログフィルタを全く介さない馬鹿ブー方式の方が応答性に優れます(今回はリスニング位置で計測しているので、以前にお見せした20cmでの計測結果ほど完璧には補正できていませんけどね)。特に1発目の波形の再現性は馬鹿ブー方式が明らかに優れます。今までに試した2.1または2.2方式でも、1発目のアタックの再現性が馬鹿ブー方式に比べると明らかに劣るという事を、様々な楽曲の波形で確認しています。このあたりが、特にジャズを聴く場合に、馬鹿ブー方式に手が伸びてしまう理由かもしれません。
今までに馬鹿ブー方式から主役の座を奪ったパワードウーハー方式はありません。はてさて、今回はどうでしょうね。暫く使って見ないと何とも言えません。
バスレフ型では、この初期のアタック波形がさらに崩れます。ハチマルが思うに、位相の多少の遅れは大して重要ではなく、アタックに対する初期応答性が重要なのではないかという気がしています。そのへんについては、追々確認したいと思います。
今回は、メインSPもチャンデバを通してみましたが、なんかイラッとさせられる事があるので、結局従来通りのアドオン方式に戻しました。次回は、そのへんについて書いて見ますね。
ではでは。。
2012年01月26日 (木) | Edit |
ご無沙汰です。仕事の合間にゴニョゴニョとやってました。
で、現在こんな状態です。。というのが今回の内容。
テキトーに調整して聴いていますが、非常にヨロシかと思います。今まででベストかもしれません。これから計測しながら微調整します。
今回はとりあえず写真だけ貼っておきます。ご覧ください。

リスニング位置からの眺め

New ZAP君と仲良しのピジョン君。Icon AMP君は直結です。Alpair 6MのフランジとIcon AMPのケースの色もお揃いになりました。

新しい仲間ZAP BAS君。Alpair 10のフランジの色もお揃いに。。

左からヘッドフォンアンプ、おなじみパッシブプリ(トグルSWが2つ付いてますね)、真空管バッファ、お仕事PC用のDAC(5.1ch対応だよ、DenDAC壊れたので)。手前のは超小型のワイヤレス キーボードです。

デスク左横。上から、USBディスプレイと音楽用PC、ウーハ駆動用パワーアンプ、チャンデバ、電源ユニット(買ったよ)。このへんはもっとリーン&コンパクトにしたいですね。
。。。。という状態です。
これから順次詳しくご紹介します。
オッタノシミニ!
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で、現在こんな状態です。。というのが今回の内容。
テキトーに調整して聴いていますが、非常にヨロシかと思います。今まででベストかもしれません。これから計測しながら微調整します。
今回はとりあえず写真だけ貼っておきます。ご覧ください。

リスニング位置からの眺め

New ZAP君と仲良しのピジョン君。Icon AMP君は直結です。Alpair 6MのフランジとIcon AMPのケースの色もお揃いになりました。

新しい仲間ZAP BAS君。Alpair 10のフランジの色もお揃いに。。

左からヘッドフォンアンプ、おなじみパッシブプリ(トグルSWが2つ付いてますね)、真空管バッファ、お仕事PC用のDAC(5.1ch対応だよ、DenDAC壊れたので)。手前のは超小型のワイヤレス キーボードです。

デスク左横。上から、USBディスプレイと音楽用PC、ウーハ駆動用パワーアンプ、チャンデバ、電源ユニット(買ったよ)。このへんはもっとリーン&コンパクトにしたいですね。
。。。。という状態です。
これから順次詳しくご紹介します。
オッタノシミニ!
2012年01月15日 (日) | Edit |
Alpair 10の設置方法が決まりました。ZAP君と同じ方法で窓枠にガッチリと固定したので、デスクを振動させる事なく超低音をブリブリ再生できます。さてその実力は如何に?

結局、DENONコンポの改造箱を使用しました。容積は約4Lです。コンポスピーカのあまりに酷い音に激怒して、ガチガチに補強したので、恐ろしく頑丈です。板厚はバッフルが30mm(集積材、一部15mm合板で補強)、その他が24mm(9mmパーチクルボード+15mm合板+一部制振パテ)。
正面上方(左右スピーカのセンター)に設置しようと思ったのですが、見た目の圧迫感を嫌って左方に設置し、数日間この状態で聴いてみた上でOKと判断しました。後でお見せするように超低音の再生クオリティが飛躍的に向上した事と、同じAlpair同士という事もあり、今まで試したパワードウーハ方式の中では最も自然に聞こえます。最初っからAlpair 10をウーハに使えば良かった。高価だし、20kHzまでアタリマエに再生してくれるフルレンジをサブウーハに使うのはもったいないと思って躊躇したのですが、今となっては安物買いの銭失いでしたね。随分遠回りをしてしまったものです。。。。。(でも逆に、貴重な知見がイロイロ得られたから、それはそれで良かったとも言えるか)。
以下、-6dBの正弦波の再生波形です。
40Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)

今までのAlpair 6M馬鹿ブーや13cmウーハでは激しく歪みました(トンガリモードを超えてビヨンビヨンになる)が、Alpair10はへっちゃらです。このボリュームでは40Hz/0dB信号まで大きく破綻せず再生できました(下の-6dB/Icon全開とほぼ同等でした)。
40Hz/-6dB Icon全開/プリ全開

Iconのボリュームをグイッと全開にしました。それでもまだ3次歪みは2次歪みを超えません。十分に聴ける状態です。スゴイ!
30Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)

30Hzでも余裕です。従来よりも高調波が劇的に減ったため、このボリュームだとハチマルには殆ど「音」として聞こえません。凄く静か。。。Iconフルボリュームも試しましたが、40Hzよりも歪みが少なく、波形は驚くほど良好でした!どして? でも、殆ど聞こえないから余り意味はない?
高調波歪みが大幅に低下したため、同じ正弦波信号を同じボリュームで再生しても今までより静かに聞こえます。特に30Hzは殆ど聞こえません。一般的に低域を本当に良好に再生すると(低歪みで再生すると)、低音の量感が落ちたように感じると言われます。これは、周波数が低いほど耳の感度が落ちるため、周波数の高い高調波成分が多いと耳には大きく聞こえてしまうためです。よく「良い低音は静かだ」と言われるのもこのためです。低域特性をフラットに伸ばすと「ドン」に聞こえるようであれば、正弦波を再生して波形を観察してみても良いかもしれません。駆動力の弱い真空管アンプだと、50Hzでもかなり歪んでいる可能性があります。
さてさて、これからZAP君ともども箱のお化粧に入ります。今回は本革貼りに挑戦!
オッタノシミニ!
追記
後で気付いたのですが、計測の時に真空管バッファを通していました。このような超低域でも真空管プリはゼンゼン問題ないみたいですね。真空管プリ付きでマドンナをガンガン聴いていましたが、やはり女性の声が魅力的に聞こえるような気がします。
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結局、DENONコンポの改造箱を使用しました。容積は約4Lです。コンポスピーカのあまりに酷い音に激怒して、ガチガチに補強したので、恐ろしく頑丈です。板厚はバッフルが30mm(集積材、一部15mm合板で補強)、その他が24mm(9mmパーチクルボード+15mm合板+一部制振パテ)。
正面上方(左右スピーカのセンター)に設置しようと思ったのですが、見た目の圧迫感を嫌って左方に設置し、数日間この状態で聴いてみた上でOKと判断しました。後でお見せするように超低音の再生クオリティが飛躍的に向上した事と、同じAlpair同士という事もあり、今まで試したパワードウーハ方式の中では最も自然に聞こえます。最初っからAlpair 10をウーハに使えば良かった。高価だし、20kHzまでアタリマエに再生してくれるフルレンジをサブウーハに使うのはもったいないと思って躊躇したのですが、今となっては安物買いの銭失いでしたね。随分遠回りをしてしまったものです。。。。。(でも逆に、貴重な知見がイロイロ得られたから、それはそれで良かったとも言えるか)。
以下、-6dBの正弦波の再生波形です。
40Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)

今までのAlpair 6M馬鹿ブーや13cmウーハでは激しく歪みました(トンガリモードを超えてビヨンビヨンになる)が、Alpair10はへっちゃらです。このボリュームでは40Hz/0dB信号まで大きく破綻せず再生できました(下の-6dB/Icon全開とほぼ同等でした)。
40Hz/-6dB Icon全開/プリ全開

Iconのボリュームをグイッと全開にしました。それでもまだ3次歪みは2次歪みを超えません。十分に聴ける状態です。スゴイ!
30Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)

30Hzでも余裕です。従来よりも高調波が劇的に減ったため、このボリュームだとハチマルには殆ど「音」として聞こえません。凄く静か。。。Iconフルボリュームも試しましたが、40Hzよりも歪みが少なく、波形は驚くほど良好でした!どして? でも、殆ど聞こえないから余り意味はない?
高調波歪みが大幅に低下したため、同じ正弦波信号を同じボリュームで再生しても今までより静かに聞こえます。特に30Hzは殆ど聞こえません。一般的に低域を本当に良好に再生すると(低歪みで再生すると)、低音の量感が落ちたように感じると言われます。これは、周波数が低いほど耳の感度が落ちるため、周波数の高い高調波成分が多いと耳には大きく聞こえてしまうためです。よく「良い低音は静かだ」と言われるのもこのためです。低域特性をフラットに伸ばすと「ドン」に聞こえるようであれば、正弦波を再生して波形を観察してみても良いかもしれません。駆動力の弱い真空管アンプだと、50Hzでもかなり歪んでいる可能性があります。
さてさて、これからZAP君ともども箱のお化粧に入ります。今回は本革貼りに挑戦!
オッタノシミニ!
追記
後で気付いたのですが、計測の時に真空管バッファを通していました。このような超低域でも真空管プリはゼンゼン問題ないみたいですね。真空管プリ付きでマドンナをガンガン聴いていましたが、やはり女性の声が魅力的に聞こえるような気がします。
2012年01月05日 (木) | Edit |
昨日は仕事が手に付かず、ちょくちょく中断しながらAlpair 10をざっと計測してみましたので、結果をご紹介します。
ソモソモAlpair 10を試して見ようと考えたのは、今まで試した13cmウーハ(DynavoxのPPコーン、六本木およびDaytonのアルミコーン)の超低音再生能力はAlpair 6M x2本とほぼ同等であり、従って、そのような13cmウーハーを使用して2.1ch方式にしても、馬鹿ブーストに比べて低音再生限界は殆ど向上しなかったためです(関連記事)。これらの一般的なウーハのカタログ上のXmax(振動板の最大振幅)はおしなべて3mm程度しかありません。
ちなみに、Xmaxと有効振動板面積の積(仮にVmaxと呼ぶ)はそのドライバの有効最大行程体積(エンジンの排気量のようなもの)に相当し、純粋に機械的に考えるならば、このVmax値が低域再生能力に直接関係するはずです。計算してみたところ、A6M 2本のVmax値と、Xmax=3mmの一般的13cmウーハ1本のVmax値はほぼ同等であり、これは上記の結果と対応しているように思えます。
マークオーディオ製フルレンジドライバのXmaxは同径の他社製品に比べて極端に大きく、13cmクラスのAlpair 10フルレンジのXmaxのカタログ値は7.5mmとなっています(標準的13cmウーハの2倍以上!A10ウーハーバージョンでは9.5mm!)。上記の推論に従えば、A10は大振幅が要求される超低音領域の再生能力に非常に優れているのではないかと単純に予測できます。ただ、メーカによってXmaxの定義が異なる可能性もあり、また、磁気回路側の限界も影響すると考えられるため、そのへんをどうしても確かめてみたいと言う純粋な興味から、昨年Alpair10を1本だけ購入しました。実用上はA6Mの馬鹿ブーでも十分に満足しているのですが、実験君としては確かめずに居られなかったという事です。悲しい性ですね。
という事で、今回は約7.5Lの実験用密閉箱(Victor製パワードサブウーハの箱を流用)を使用して実験君開始です。第1の目的はAlpair 10の超低域再生能力を確認する事ですが、今回は容積の影響も調べてみました。デスクトップで使うので、どこまで箱をコンパクトにできそうか、大まかな傾向を掴もうというのが狙いです。
下が今回使用した実験用箱です。

この箱は板厚12mmのパーチクルボード製ですが、フロントバッフルに板厚12mmの合板を接着して補強しています。とりあえず、オーディオテクニカのインシュレータを使用してデスクトップに設置しました。中に文庫本を詰め込んで容積を調整します。
まずはF特です。計測距離は25cmです。グラフは全てクリックで拡大できます。

黒がAlpair 6M (2.5L吸音材タップリ)です。赤と青がAlpair 10です。赤は容積7.5Lですが吸音材を最小限しか入れていません。青は文庫本を大量にブチ込んで容積を約4.5Lに減らした吸音材タップリ仕様です。7.5Lの吸音材タップリ仕様は4.5LのF特と殆ど一致するのでグラフには載せていません。
さて、まずA6とA10を比較してみましょう。吸音材タップリ同士の黒(A6M、2.5L)と青(A10、4.5L)を比べます。A10の100Hz以下のレスポンスが約6dB増加している事が分かります。この差は大きいです。このため、ブーストしなくてもソコソコ音楽を楽しめますし、フラットにする場合のブースト係数を大幅に低減できます。スピーカの設置位置(デスクトップからの高さ)が同じではないため、200Hz~2kHzの範囲のF特の細かい凸凹は無視してください(デスクトップ反射音の影響が異なるため)。
5kHz以上の高域ではA10の方がフラットな特性を示しています。メタルコーンでは一般的に高域に特徴的なピークが発生するとされます。A6Mでは10kHzに振動挙動の変わり目と思われるディップが明確に存在します。Alpair 5では15kHz近辺に強いピークが見られましたし、六本木およびDaytonのアルミコーン ウーハにも強いピークが発生します。それらに比べるとAlpair 10の特性は素晴らしくフラットであると言えます。
A6Mは全体的に緩いカマボコ状の特性を示すため、例えばA5やA6Pと聴き比べると少し癖があるのですが、A10の特性は計測前の聴感評価からも予測された通り全体的に非常にフラットです。ただし基本的な音のキャラは、どちらも僕の愛して止まぬニュートラル/明瞭/ナチュラルなメタルコーンAlpairサウンドである事に全く変わりなく、シリーズとして非常に一貫性が保たれているように感じます。
次に、A10の赤(7.5L、吸音材少量)と青(4.5L、吸音材タップリ)を比較します。吸音材を少なくすると、ドライバの機械的共振によって100Hz前後のレスポンスが増加しています。スピーカのインピーダンスのピークがこの辺りにあるという事です。7.5L吸音材タップリ仕様の特性は、4.5L吸音材タップリ(青)と殆ど変わらないため、グラフに載せていません。つまり、吸音材をタップリとブチ込むと、共振効果が殺されるため(インピーダンスのピークが平になるため)、容積を変えてもF特にはあまり影響しないという事です。
下はAlpair5での計算結果です。吸音材なしの状態と考えてください。

密閉箱で容積をどんどん小さくした時の特性変化を示しています(最小0.2L)。容積を小さくするとスピーカのインピーダンス曲線が平坦になり、共振領域のレスポンスだけが低下する事がよく分かります。吸音材を大量にブチ込むと、容積が大きくてもインピーダンス曲線が平になるため、容積による特性変化はもっと小さくなります。
過去の経験から、ハチマルはどうもこの共振領域の音が気に入らないらしく、吸音材タップリを好みます。基本的にデジタルイコライザを使うので、何かとややこしい共振や共鳴を利用して低域特性を稼ぐ必要はありません。エンジンの吸排気系でもそうなのですが、共鳴現象を利用すると特定周波数(特定回転数領域)でメリットが得られる反面、一般的に好ましくない現象も伴うため、使わずに済むなら使わないに超した事はありません。デジイコを使うならば、わざわざリスクを背負いながら密閉型の機械的共振や、バスレフ型のヘルムホルツ共鳴を利用する必要は無いという事です。
という事で、F特を見る限り、容積は4.5Lでも問題無さそうですが、肝心の超低域の波形(歪み)や位相遅れの問題はどうなのでしょうか?と。。ここからがいよいよ本題です。
下は40Hzの正弦波を再生した時のスピーカ出力波形です。これも前方25cmにマイクを設置して計測しました。

黒がA6を2本使用した時の波形です。ボリュームをかなり上げているので、主に3次高調波によって音響波形が大きく歪んでいます。赤と青がA10一本だけの波形です。赤は7.5L吸音材少量、青は4.5L吸音材タップリ。この周波数領域はドライバの機械的共振領域の外なので、両者の間に殆ど差は見られません。A6Mと同じ絶対音量レベルでは綺麗な正弦波形状が保たれています。今まで試した13cmウーハ1本では、A6M 2本と同等に歪んでいましたので、この時点でAlpair 10の優位性は確定です。ヤタ!さらにボリュームを思いっきり上げてみましたが、波形が大きく歪む兆候は見られず、ズンと重い「音」を発生してくれます。スゴイ!
40Hzのまともな正弦波音をここまで大ボリュームで聴いたのは始めてです。これ以上ボリュームを上げると、デスク周辺が振動してスピーカ以外のアチコチから音が出始めるので、限界を見極めるのは諦めました。「春の祭典」でも全く問題なく再生できるのは明らかです。頑丈な箱を作って、窓枠にしっかりと固定したら本格的に評価してみたいと思います。しかし、ハチマルの実用レベルでは、どんなにボリュームを上げてもAlpair 10の限界に達する事はないでしょう。
下はFFTの結果です(40Hz正弦波、ほぼ同一音量)。

黒がA6M x2本、赤がA10 7.5L吸音材少量、青がA10 4.5L吸音材タップリです。A10では3次歪みが劇的に低下し、4次、5次、6次でも顕著な改善がみられます。基本的に赤と青は殆ど同じですが、5次の高調波だけ4.5Lの方が低くなっています。
2次高調波は振動板の前進方向と後退方向でバネ特性が異なる事に由来すると思われ、振幅の増加に伴って増加します。これはプラス側とマイナス側で波形が対称にならないA級真空管アンプではお馴染みの歪みです。基本的に2次歪みが多少増えても聴感的には余り気になりません。これに対し3次が2次と同等くらいまで増加すると、明らかに音が違って聞こえ、波形も明らかに変形します。ハチマル基準では、3次が2次と同等レベルになった状態を一応の限界の目安としています。
空気バネは非線形であるため、容積を小さくすると2次歪みが増加するのではないかと予測していました。今回の結果を詳しく見ると、小容積の4.5Lでは2次と4次が若干増えるものの、3次と5次は逆に低下するため、容積を減らしても問題無かろうと思われます(ヒトは偶数次よりも奇数次の歪みを嫌うと一般的に言われますしね)。
なお、上図のFFTの縦軸は対数です(1目盛り20dB)。A6Mだけを縦軸リニアで示すと下図のようになります。

基本周波数成分(40Hz)に対する3次高調波成分(120Hz)の大きさは約8%程度です。その他の高調波成分はほとんど見えません。
さらに、以前の記事で使用した、パルス入りの40Hz正弦波も再生してみました。色分けは他のグラフと同じです。今回の計測には全てIcon AMPを使用しています。

小径のA6Mに比べてA10の低音の位相が遅れるという事も無さそうです。また、A10の容積/吸音材違いによる差も殆ど見られません。信号の先頭部および末尾で若干A10の方がオーバーシュートが大きいようですが、Frieve Audioで補正すれば劇的に改善されるはずです。
という事で、Alpair 10の超低音再生能力は予測通り素晴らしく高そうです。馬鹿デカイXmax値は伊達ではないと言えましょう。「ウーハ」として売られている製品よりも、20kHzまで全くフラットに再生できる「フルレンジドライバ」の方が低音再生能力が遙かに高いというのは一体全体どういう事なんでしょうか? マークさん???
買ってみてよかった!
Mark audio Alpairの巨大なXmaxは、このようなヤクザな使い方を想定したものではなく、常用域でのリニアリティとコンプライアンスを可能な限り高めようとした結果だと思われますが、奇しくもハチマルLEANAUDIOにとってはこの上も無く有り難い特性だと言えましょう。Alpairのポテンシャル恐るべしです! イヤホンマ。8cmクラスのフルレンジドライバ(Alpair 6M)を馬鹿ブーストしただけでで十分に音楽が楽しめているのもAlpairだからこそ、と考えて宜しいかと思います。他社製同クラスの小径フルレンジで同じ事ができるかどうかは甚だ疑問です。
さて、本格的に頑丈な箱を作らねば。。メンドクサ。。容積は4.5Lで良さそうですね。剛性を稼ぐためにポチと組み合わせて一体型の2.1chボックスにしようと思います。ZAP君最終形態です。もうホントに春の祭典でも矢でも鉄砲でも持ってきやがれなシステムが完成します。それでスピーカ本体の開発は完全終結。絶対にオシマイ。のはず。。。
追記
ランキングが3位まで上昇していました。久しぶりです。応援ありがとうございます。でも、お年玉はもう十分ですよ。どうかブログ村の趣旨に則って応援してくださいね。
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ソモソモAlpair 10を試して見ようと考えたのは、今まで試した13cmウーハ(DynavoxのPPコーン、六本木およびDaytonのアルミコーン)の超低音再生能力はAlpair 6M x2本とほぼ同等であり、従って、そのような13cmウーハーを使用して2.1ch方式にしても、馬鹿ブーストに比べて低音再生限界は殆ど向上しなかったためです(関連記事)。これらの一般的なウーハのカタログ上のXmax(振動板の最大振幅)はおしなべて3mm程度しかありません。
ちなみに、Xmaxと有効振動板面積の積(仮にVmaxと呼ぶ)はそのドライバの有効最大行程体積(エンジンの排気量のようなもの)に相当し、純粋に機械的に考えるならば、このVmax値が低域再生能力に直接関係するはずです。計算してみたところ、A6M 2本のVmax値と、Xmax=3mmの一般的13cmウーハ1本のVmax値はほぼ同等であり、これは上記の結果と対応しているように思えます。
マークオーディオ製フルレンジドライバのXmaxは同径の他社製品に比べて極端に大きく、13cmクラスのAlpair 10フルレンジのXmaxのカタログ値は7.5mmとなっています(標準的13cmウーハの2倍以上!A10ウーハーバージョンでは9.5mm!)。上記の推論に従えば、A10は大振幅が要求される超低音領域の再生能力に非常に優れているのではないかと単純に予測できます。ただ、メーカによってXmaxの定義が異なる可能性もあり、また、磁気回路側の限界も影響すると考えられるため、そのへんをどうしても確かめてみたいと言う純粋な興味から、昨年Alpair10を1本だけ購入しました。実用上はA6Mの馬鹿ブーでも十分に満足しているのですが、実験君としては確かめずに居られなかったという事です。悲しい性ですね。
という事で、今回は約7.5Lの実験用密閉箱(Victor製パワードサブウーハの箱を流用)を使用して実験君開始です。第1の目的はAlpair 10の超低域再生能力を確認する事ですが、今回は容積の影響も調べてみました。デスクトップで使うので、どこまで箱をコンパクトにできそうか、大まかな傾向を掴もうというのが狙いです。
下が今回使用した実験用箱です。

この箱は板厚12mmのパーチクルボード製ですが、フロントバッフルに板厚12mmの合板を接着して補強しています。とりあえず、オーディオテクニカのインシュレータを使用してデスクトップに設置しました。中に文庫本を詰め込んで容積を調整します。
まずはF特です。計測距離は25cmです。グラフは全てクリックで拡大できます。

黒がAlpair 6M (2.5L吸音材タップリ)です。赤と青がAlpair 10です。赤は容積7.5Lですが吸音材を最小限しか入れていません。青は文庫本を大量にブチ込んで容積を約4.5Lに減らした吸音材タップリ仕様です。7.5Lの吸音材タップリ仕様は4.5LのF特と殆ど一致するのでグラフには載せていません。
さて、まずA6とA10を比較してみましょう。吸音材タップリ同士の黒(A6M、2.5L)と青(A10、4.5L)を比べます。A10の100Hz以下のレスポンスが約6dB増加している事が分かります。この差は大きいです。このため、ブーストしなくてもソコソコ音楽を楽しめますし、フラットにする場合のブースト係数を大幅に低減できます。スピーカの設置位置(デスクトップからの高さ)が同じではないため、200Hz~2kHzの範囲のF特の細かい凸凹は無視してください(デスクトップ反射音の影響が異なるため)。
5kHz以上の高域ではA10の方がフラットな特性を示しています。メタルコーンでは一般的に高域に特徴的なピークが発生するとされます。A6Mでは10kHzに振動挙動の変わり目と思われるディップが明確に存在します。Alpair 5では15kHz近辺に強いピークが見られましたし、六本木およびDaytonのアルミコーン ウーハにも強いピークが発生します。それらに比べるとAlpair 10の特性は素晴らしくフラットであると言えます。
A6Mは全体的に緩いカマボコ状の特性を示すため、例えばA5やA6Pと聴き比べると少し癖があるのですが、A10の特性は計測前の聴感評価からも予測された通り全体的に非常にフラットです。ただし基本的な音のキャラは、どちらも僕の愛して止まぬニュートラル/明瞭/ナチュラルなメタルコーンAlpairサウンドである事に全く変わりなく、シリーズとして非常に一貫性が保たれているように感じます。
次に、A10の赤(7.5L、吸音材少量)と青(4.5L、吸音材タップリ)を比較します。吸音材を少なくすると、ドライバの機械的共振によって100Hz前後のレスポンスが増加しています。スピーカのインピーダンスのピークがこの辺りにあるという事です。7.5L吸音材タップリ仕様の特性は、4.5L吸音材タップリ(青)と殆ど変わらないため、グラフに載せていません。つまり、吸音材をタップリとブチ込むと、共振効果が殺されるため(インピーダンスのピークが平になるため)、容積を変えてもF特にはあまり影響しないという事です。
下はAlpair5での計算結果です。吸音材なしの状態と考えてください。

密閉箱で容積をどんどん小さくした時の特性変化を示しています(最小0.2L)。容積を小さくするとスピーカのインピーダンス曲線が平坦になり、共振領域のレスポンスだけが低下する事がよく分かります。吸音材を大量にブチ込むと、容積が大きくてもインピーダンス曲線が平になるため、容積による特性変化はもっと小さくなります。
過去の経験から、ハチマルはどうもこの共振領域の音が気に入らないらしく、吸音材タップリを好みます。基本的にデジタルイコライザを使うので、何かとややこしい共振や共鳴を利用して低域特性を稼ぐ必要はありません。エンジンの吸排気系でもそうなのですが、共鳴現象を利用すると特定周波数(特定回転数領域)でメリットが得られる反面、一般的に好ましくない現象も伴うため、使わずに済むなら使わないに超した事はありません。デジイコを使うならば、わざわざリスクを背負いながら密閉型の機械的共振や、バスレフ型のヘルムホルツ共鳴を利用する必要は無いという事です。
という事で、F特を見る限り、容積は4.5Lでも問題無さそうですが、肝心の超低域の波形(歪み)や位相遅れの問題はどうなのでしょうか?と。。ここからがいよいよ本題です。
下は40Hzの正弦波を再生した時のスピーカ出力波形です。これも前方25cmにマイクを設置して計測しました。

黒がA6を2本使用した時の波形です。ボリュームをかなり上げているので、主に3次高調波によって音響波形が大きく歪んでいます。赤と青がA10一本だけの波形です。赤は7.5L吸音材少量、青は4.5L吸音材タップリ。この周波数領域はドライバの機械的共振領域の外なので、両者の間に殆ど差は見られません。A6Mと同じ絶対音量レベルでは綺麗な正弦波形状が保たれています。今まで試した13cmウーハ1本では、A6M 2本と同等に歪んでいましたので、この時点でAlpair 10の優位性は確定です。ヤタ!さらにボリュームを思いっきり上げてみましたが、波形が大きく歪む兆候は見られず、ズンと重い「音」を発生してくれます。スゴイ!
40Hzのまともな正弦波音をここまで大ボリュームで聴いたのは始めてです。これ以上ボリュームを上げると、デスク周辺が振動してスピーカ以外のアチコチから音が出始めるので、限界を見極めるのは諦めました。「春の祭典」でも全く問題なく再生できるのは明らかです。頑丈な箱を作って、窓枠にしっかりと固定したら本格的に評価してみたいと思います。しかし、ハチマルの実用レベルでは、どんなにボリュームを上げてもAlpair 10の限界に達する事はないでしょう。
下はFFTの結果です(40Hz正弦波、ほぼ同一音量)。

黒がA6M x2本、赤がA10 7.5L吸音材少量、青がA10 4.5L吸音材タップリです。A10では3次歪みが劇的に低下し、4次、5次、6次でも顕著な改善がみられます。基本的に赤と青は殆ど同じですが、5次の高調波だけ4.5Lの方が低くなっています。
2次高調波は振動板の前進方向と後退方向でバネ特性が異なる事に由来すると思われ、振幅の増加に伴って増加します。これはプラス側とマイナス側で波形が対称にならないA級真空管アンプではお馴染みの歪みです。基本的に2次歪みが多少増えても聴感的には余り気になりません。これに対し3次が2次と同等くらいまで増加すると、明らかに音が違って聞こえ、波形も明らかに変形します。ハチマル基準では、3次が2次と同等レベルになった状態を一応の限界の目安としています。
空気バネは非線形であるため、容積を小さくすると2次歪みが増加するのではないかと予測していました。今回の結果を詳しく見ると、小容積の4.5Lでは2次と4次が若干増えるものの、3次と5次は逆に低下するため、容積を減らしても問題無かろうと思われます(ヒトは偶数次よりも奇数次の歪みを嫌うと一般的に言われますしね)。
なお、上図のFFTの縦軸は対数です(1目盛り20dB)。A6Mだけを縦軸リニアで示すと下図のようになります。

基本周波数成分(40Hz)に対する3次高調波成分(120Hz)の大きさは約8%程度です。その他の高調波成分はほとんど見えません。
さらに、以前の記事で使用した、パルス入りの40Hz正弦波も再生してみました。色分けは他のグラフと同じです。今回の計測には全てIcon AMPを使用しています。

小径のA6Mに比べてA10の低音の位相が遅れるという事も無さそうです。また、A10の容積/吸音材違いによる差も殆ど見られません。信号の先頭部および末尾で若干A10の方がオーバーシュートが大きいようですが、Frieve Audioで補正すれば劇的に改善されるはずです。
という事で、Alpair 10の超低音再生能力は予測通り素晴らしく高そうです。馬鹿デカイXmax値は伊達ではないと言えましょう。「ウーハ」として売られている製品よりも、20kHzまで全くフラットに再生できる「フルレンジドライバ」の方が低音再生能力が遙かに高いというのは一体全体どういう事なんでしょうか? マークさん???
買ってみてよかった!
Mark audio Alpairの巨大なXmaxは、このようなヤクザな使い方を想定したものではなく、常用域でのリニアリティとコンプライアンスを可能な限り高めようとした結果だと思われますが、奇しくもハチマルLEANAUDIOにとってはこの上も無く有り難い特性だと言えましょう。Alpairのポテンシャル恐るべしです! イヤホンマ。8cmクラスのフルレンジドライバ(Alpair 6M)を馬鹿ブーストしただけでで十分に音楽が楽しめているのもAlpairだからこそ、と考えて宜しいかと思います。他社製同クラスの小径フルレンジで同じ事ができるかどうかは甚だ疑問です。
さて、本格的に頑丈な箱を作らねば。。メンドクサ。。容積は4.5Lで良さそうですね。剛性を稼ぐためにポチと組み合わせて一体型の2.1chボックスにしようと思います。ZAP君最終形態です。もうホントに春の祭典でも矢でも鉄砲でも持ってきやがれなシステムが完成します。それでスピーカ本体の開発は完全終結。絶対にオシマイ。のはず。。。
追記
ランキングが3位まで上昇していました。久しぶりです。応援ありがとうございます。でも、お年玉はもう十分ですよ。どうかブログ村の趣旨に則って応援してくださいね。
2011年11月02日 (水) | Edit |
今回はマークオーディオのAlpairについて、思うところを書いてみたいと思います。
僕は基本的に「オンシツ?」ではなく「音楽再生クオリティ」を求めると書きました。そうすると、キツイ音、死んだ音、楽しくない音、ジョーカン?とやらの伝わらない音、ウツウツとした音、ゲージツ的?ではない音、カラダに良くない音?癒されない音を、やせ我慢して聴いているのではないか?と思われるかもしれません。しかし、僕が主観的に感じるオンシツでは、付帯音等を徹底的に除去して素直に再生した音の方がずっと自然で美しく響くように聞こえますし、長時間聴いても疲れません。逆に、装置で響かせた場合、様々なジャンルの曲を聴いているうちに、なにがしか不自然さや不快感を覚えて耐えられなくなります。
ただ、最近になって、LEANAUDIOのアプローチを振り返ってみると、付帯音の徹底除去にせよ、馬鹿ブーストにせよ、Alpairを使用したからこそ可能であったのではないかという気がしないでもありません。例えば、以前の記事に書いたように、F80では吸音材を入れる事を嫌いましたし、恐らくF80でもブーストを試みたはずなのですがAlpair5のように深追いはしていません (よく覚えていないが、自分の性格上一度はぜったい試したと思う)。果たしてAlpair以外のドライバでもLEANAUDIO方式でこのように良好な結果が得られるのかどうか。。。もしかしたらAlpairというドライバが非常に特殊なのではないか?という気が最近しています。
実は、開発者のMark Fenlon氏(以下「マークさん」)には、来日された際にお会いした事があり、実に楽しい時間を過ごす事ができました。僕の技術屋としてのキャリアも既にご存じでしたので、お会いした瞬間からお別れする瞬間まで、僕にとってはほんとに久しぶりのテクニカルなディスカッションを存分に楽しむことができ、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
マークさんは一言で言って、純粋熱血系一直線技術屋です。食事中でも突然なにか思い付くと、ナプキンにスケッチを殴り書きしてこれどう思う?といった調子で、24時間スピーカの事ばかり考えているという感じでした。僕も現役時代は同様でしたので、すっかり意気投合してしまいました。
で、Alpairの開発について。。。。お互い技術屋同士の会話という事もあったのでしょうが、マークさんからは感覚的な発言は記憶する限りほとんどなく、全く透徹した技術的アプローチをされているように見受けられました。特に「F1エンジンの開発と全く同じだよ」と強調されていたのが印象的でした。必要な剛性を維持しながら運動系を徹底的に軽量化し、運動のロスを徹底的に低減しつつ(コンプライアンスを徹底的に高めつつ)付帯的な好ましくない運動や振動を徹底的に抑え込み、そのために各所の構造と材料を徹底的に吟味し、さらにフレームが発する付帯音まで除去する(プラスチック製フレームを使うのはこのため)。そして、これらを高いレベルで達成するために、共通部品を一切使用せずに全ての部品を専用設計する。
要は、電気信号を音響波に変換するトランスデューサとしての性能を、偏執狂的とも言える執念でもって、徹頭徹尾理想に近付けようとした結果がAlpairであると、僕には感じられました。もちろん、最終的には音楽を再生して耳で評価するのは言うまでもありませんが、そこに至るアプローチが技術的に極めて透徹しているという事です。まさにF1エンジンの開発と同じです。マークさんならきっと優秀な(すなわちクレージーな) F1エンジン開発者にもなれたと思いますよ(お父上はジャガーのV12の開発に携われたとのこと)。
特に最近のAlpairモデル(6以降だったと思う)では、部品が非常に繊細であるため、1個ずつ日本人技術者が組み上げているとの事。特にスパイダは、マークさんが突きつける無理難題に答えて日本人技術者(Mさんにもお会いできました)が開発した、マークさんご自慢の逸品のようです。あまりに薄すぎて従来の工法では固定できず大変苦労されたそうです。こんな生産体制で、よくあの価格で提供できるものだと驚かされます。
僕はAlpair以外の最新高性能ドライバを実際に使ってみた事がないため確たる事は言えませんが、マークさんにお会いして以来、Alpairは市場に現存するドライバの中で間違いなくOutstandingな存在であろうという確信を益々強めました。尋常ならぬ純粋な熱意とお人柄から、フィデリテムのナカジマ氏はじめ、日本人技術者が集結してマークさんのために尽力しているというのもよく分かります(マークさんの要求に応えるのはほんと大変だろうなぁと思いますよ)。技術的に突っ走るマークさんをコントロールするナカジマ氏のご苦労も(と同時にお喜びも)ヒシヒシと感じられました。そもそも僕は、Alpair5デビューの頃のカタログ写真を見た瞬間に、こいつはタダモンじゃねぇ!と直感したわけですが、その技術屋的直感が正しかったという事ですよ。うん。
追記1
日本のFeastrexもタダモンじゃねぇ!と思うのだが、コーンが紙である事と、あの凄まじい磁気回路のお値段のせいで手が伸びない。ただ、純粋な興味として、メタルコーンAlpairの運動系とFeastrexの磁気系を組み合わせたら、一体どんな事になるのか興味がある。マイルスとジャコの共演みたいな。。夢の競演だね。
追記2
そもそも、ソースを正確に再生する以上に「ウツクシク」聞こえるというのは、どう考えても眉唾だ。箱を響かせたりして付帯音を加えるという事は、ソース本来の音を人工的に「補う」という事だが、あの精妙極まりない形状をした様々な楽器から発せられる複雑多様極まりない音を再生装置で人工的に補おうとて、そいつぁ無理な相談ですぜダンナ。ではないのか? たとえ一部の楽器の一部の帯域をタマタマ良い具合に付帯音で補えたとて、その他の音では邪魔になるだけではないのか?。それは楽曲や環境条件や気分によって如何様にも左右される富士の樹海というやつではないのか? そんな誤魔化しではなく、ドライバのセンシティビティ(運動系の軽量化とコンプライアンス(動きやすさ)の改善)を徹頭徹尾進める事が重要なのではないだろうか?
F80とAlpair5の経験から考えるに、付帯音を消すと音がウツウツとしたり死んだりするのは、ドライバがきちんと信号を音に変換できていないからではないのか?どう考えても、録音された音そのものがウツウツとしてたり死んでたりするはずは無かろうと思うのだが。。。
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僕は基本的に「オンシツ?」ではなく「音楽再生クオリティ」を求めると書きました。そうすると、キツイ音、死んだ音、楽しくない音、ジョーカン?とやらの伝わらない音、ウツウツとした音、ゲージツ的?ではない音、カラダに良くない音?癒されない音を、やせ我慢して聴いているのではないか?と思われるかもしれません。しかし、僕が主観的に感じるオンシツでは、付帯音等を徹底的に除去して素直に再生した音の方がずっと自然で美しく響くように聞こえますし、長時間聴いても疲れません。逆に、装置で響かせた場合、様々なジャンルの曲を聴いているうちに、なにがしか不自然さや不快感を覚えて耐えられなくなります。
ただ、最近になって、LEANAUDIOのアプローチを振り返ってみると、付帯音の徹底除去にせよ、馬鹿ブーストにせよ、Alpairを使用したからこそ可能であったのではないかという気がしないでもありません。例えば、以前の記事に書いたように、F80では吸音材を入れる事を嫌いましたし、恐らくF80でもブーストを試みたはずなのですがAlpair5のように深追いはしていません (よく覚えていないが、自分の性格上一度はぜったい試したと思う)。果たしてAlpair以外のドライバでもLEANAUDIO方式でこのように良好な結果が得られるのかどうか。。。もしかしたらAlpairというドライバが非常に特殊なのではないか?という気が最近しています。
実は、開発者のMark Fenlon氏(以下「マークさん」)には、来日された際にお会いした事があり、実に楽しい時間を過ごす事ができました。僕の技術屋としてのキャリアも既にご存じでしたので、お会いした瞬間からお別れする瞬間まで、僕にとってはほんとに久しぶりのテクニカルなディスカッションを存分に楽しむことができ、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
マークさんは一言で言って、純粋熱血系一直線技術屋です。食事中でも突然なにか思い付くと、ナプキンにスケッチを殴り書きしてこれどう思う?といった調子で、24時間スピーカの事ばかり考えているという感じでした。僕も現役時代は同様でしたので、すっかり意気投合してしまいました。
で、Alpairの開発について。。。。お互い技術屋同士の会話という事もあったのでしょうが、マークさんからは感覚的な発言は記憶する限りほとんどなく、全く透徹した技術的アプローチをされているように見受けられました。特に「F1エンジンの開発と全く同じだよ」と強調されていたのが印象的でした。必要な剛性を維持しながら運動系を徹底的に軽量化し、運動のロスを徹底的に低減しつつ(コンプライアンスを徹底的に高めつつ)付帯的な好ましくない運動や振動を徹底的に抑え込み、そのために各所の構造と材料を徹底的に吟味し、さらにフレームが発する付帯音まで除去する(プラスチック製フレームを使うのはこのため)。そして、これらを高いレベルで達成するために、共通部品を一切使用せずに全ての部品を専用設計する。
要は、電気信号を音響波に変換するトランスデューサとしての性能を、偏執狂的とも言える執念でもって、徹頭徹尾理想に近付けようとした結果がAlpairであると、僕には感じられました。もちろん、最終的には音楽を再生して耳で評価するのは言うまでもありませんが、そこに至るアプローチが技術的に極めて透徹しているという事です。まさにF1エンジンの開発と同じです。マークさんならきっと優秀な(すなわちクレージーな) F1エンジン開発者にもなれたと思いますよ(お父上はジャガーのV12の開発に携われたとのこと)。
特に最近のAlpairモデル(6以降だったと思う)では、部品が非常に繊細であるため、1個ずつ日本人技術者が組み上げているとの事。特にスパイダは、マークさんが突きつける無理難題に答えて日本人技術者(Mさんにもお会いできました)が開発した、マークさんご自慢の逸品のようです。あまりに薄すぎて従来の工法では固定できず大変苦労されたそうです。こんな生産体制で、よくあの価格で提供できるものだと驚かされます。
僕はAlpair以外の最新高性能ドライバを実際に使ってみた事がないため確たる事は言えませんが、マークさんにお会いして以来、Alpairは市場に現存するドライバの中で間違いなくOutstandingな存在であろうという確信を益々強めました。尋常ならぬ純粋な熱意とお人柄から、フィデリテムのナカジマ氏はじめ、日本人技術者が集結してマークさんのために尽力しているというのもよく分かります(マークさんの要求に応えるのはほんと大変だろうなぁと思いますよ)。技術的に突っ走るマークさんをコントロールするナカジマ氏のご苦労も(と同時にお喜びも)ヒシヒシと感じられました。そもそも僕は、Alpair5デビューの頃のカタログ写真を見た瞬間に、こいつはタダモンじゃねぇ!と直感したわけですが、その技術屋的直感が正しかったという事ですよ。うん。
追記1
日本のFeastrexもタダモンじゃねぇ!と思うのだが、コーンが紙である事と、あの凄まじい磁気回路のお値段のせいで手が伸びない。ただ、純粋な興味として、メタルコーンAlpairの運動系とFeastrexの磁気系を組み合わせたら、一体どんな事になるのか興味がある。マイルスとジャコの共演みたいな。。夢の競演だね。
追記2
そもそも、ソースを正確に再生する以上に「ウツクシク」聞こえるというのは、どう考えても眉唾だ。箱を響かせたりして付帯音を加えるという事は、ソース本来の音を人工的に「補う」という事だが、あの精妙極まりない形状をした様々な楽器から発せられる複雑多様極まりない音を再生装置で人工的に補おうとて、そいつぁ無理な相談ですぜダンナ。ではないのか? たとえ一部の楽器の一部の帯域をタマタマ良い具合に付帯音で補えたとて、その他の音では邪魔になるだけではないのか?。それは楽曲や環境条件や気分によって如何様にも左右される富士の樹海というやつではないのか? そんな誤魔化しではなく、ドライバのセンシティビティ(運動系の軽量化とコンプライアンス(動きやすさ)の改善)を徹頭徹尾進める事が重要なのではないだろうか?
F80とAlpair5の経験から考えるに、付帯音を消すと音がウツウツとしたり死んだりするのは、ドライバがきちんと信号を音に変換できていないからではないのか?どう考えても、録音された音そのものがウツウツとしてたり死んでたりするはずは無かろうと思うのだが。。。
2011年10月28日 (金) | Edit |
前の記事からの続きです。。。。
今回のエアフローノイズの除去も含め、例のテーパーチューブ、エンクロージャの制振等、B&Wは付帯音を徹底的に除去する方向性を貫いているようですね。僕はあのノーチラスをスピーカの1つの理想形態であると考えています。

B&W Nautilus
カタログの写真を詳細に見てみましたが、グルグルの真ん中には穴が開いていないように見えます。密閉型だと思うのだが。。。
ただし、あのように多数の帯域別ドライバを縦に並べるのではなく、できるだけ数を減らして同軸に配置する努力も必要ではないかと思います。おそらくドライバ間の干渉を嫌ってあのような配置にしたのだと思いますが、「音楽」の全体的な自然な聞こえ方というのも重要だと思います。僕ならば低音用バスドライバと主要帯域用ワイドレンジミッド+(オプションでスーパツイータ、または同軸2ウェイ)くらいで良いのではないのかなぁと思います。ワイドレンジミッドとは、はやい話がフルレンジドライバの事(例えばAlpair 5)。まずフルレンジありきで、その上と下を必要に応じて補強するというのがLEANAUDIOの基本アプローチ。メーカはフルレンジドライバの改良に全力を傾けて欲しいと思う。
付帯音を減らす方向性には僕も大賛成です。ソースには美しくて精妙な音成分がしっかりと記録されているし、そもそも記録されていない成分を聴く事は絶対にできません(そりゃそーだ)。アーチストが拘り抜いて全生命をかけて記録した音であればこそ、また専門家が絶妙に調整した楽器の音であればこそ、要らぬ身勝手な思い入れで余分な成分など付加せずに素直に聴いた方が、よほど「音楽」を(精妙なる彼の表現と精妙なる楽器の音を)楽しめるように僕には感じられます。。「音」自体も結局その方が自然で美しく響くように聞こえるんだけどなぁ。絶対に。。(ALpairのおかげというのもあるかもしれないですが)。。。地味すぎる?そんなに響かせんとアカン?ウツウツとしてる?オモシロミがない?ジョーカンが伝わらない?ゲージツ的ではない??ホンマに??
音に「拘る」べきは表現者の側であり、鑑賞者たるもの天才達が「拘り抜いた音」にまずは「拘りなく素直に」真摯に耳を傾ける事が、音楽鑑賞に限らず他者の(ましてや遙か高みにある天才の)表現に接する際の基本的態度だと思う。。。というか、そうするのが結局イチバン「音楽」を楽しめると思う。。フニャーーーとスポンジみたいに弛緩して全てを素直に受け入れることがマズ第1の関門。そこからはじめて例の能動的アクセス(コミュニケーション)が始まるということ(まず相手の言っている事をよく聞きなさいって、小学校で習うよね?それと同じ。ましてや相手は命懸けの天才だよ。言わずもがなでしょ。)。
何かを付加すればするほど、元の音成分(アーチストさんが実際に言わはったコト)は聴きにくくなるというのが物の道理というやつでしょう。素直に「音楽」を聴いていて不自然に感じる成分、違和感を覚える成分(つまりアーチストさんが言うてはるコトが聴こえにくいやんけ!とイライラさせられる付帯的成分)を取り除いて、逆にヨク聞こえていない聞こえるべき成分(アーチストさんがナンカ大事なコト言うてはるけどよう聞こえへんやんけ!とイライラさせられる減衰した成分)を正しく聞こえるようにコツコツ積み重ねて来たのがLEANAUDIOアプローチです。全く素直でアタリマエ。。。。。でしょ?
何よりもまず「アーチストさんがやらはった事」ありきという事です。その尊い「やらはった事」をしっかりと聴き(感じ)取りたいという事です。彼にアクセスするために。。彼が垣間見たであろうセカイノヒミツノカケラをできるだけ多く感じ取るために。。。
追記
でも、市販品で欲しいのはやっぱりJBLモニターだな。カッコイーもん。音は知らんけど。。。。メチャクチャ矛盾してるけど。。LEANAUDIOはAlpairで自作するというコト。。安上がりだし。。
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今回のエアフローノイズの除去も含め、例のテーパーチューブ、エンクロージャの制振等、B&Wは付帯音を徹底的に除去する方向性を貫いているようですね。僕はあのノーチラスをスピーカの1つの理想形態であると考えています。

カタログの写真を詳細に見てみましたが、グルグルの真ん中には穴が開いていないように見えます。密閉型だと思うのだが。。。
ただし、あのように多数の帯域別ドライバを縦に並べるのではなく、できるだけ数を減らして同軸に配置する努力も必要ではないかと思います。おそらくドライバ間の干渉を嫌ってあのような配置にしたのだと思いますが、「音楽」の全体的な自然な聞こえ方というのも重要だと思います。僕ならば低音用バスドライバと主要帯域用ワイドレンジミッド+(オプションでスーパツイータ、または同軸2ウェイ)くらいで良いのではないのかなぁと思います。ワイドレンジミッドとは、はやい話がフルレンジドライバの事(例えばAlpair 5)。まずフルレンジありきで、その上と下を必要に応じて補強するというのがLEANAUDIOの基本アプローチ。メーカはフルレンジドライバの改良に全力を傾けて欲しいと思う。
付帯音を減らす方向性には僕も大賛成です。ソースには美しくて精妙な音成分がしっかりと記録されているし、そもそも記録されていない成分を聴く事は絶対にできません(そりゃそーだ)。アーチストが拘り抜いて全生命をかけて記録した音であればこそ、また専門家が絶妙に調整した楽器の音であればこそ、要らぬ身勝手な思い入れで余分な成分など付加せずに素直に聴いた方が、よほど「音楽」を(精妙なる彼の表現と精妙なる楽器の音を)楽しめるように僕には感じられます。。「音」自体も結局その方が自然で美しく響くように聞こえるんだけどなぁ。絶対に。。(ALpairのおかげというのもあるかもしれないですが)。。。地味すぎる?そんなに響かせんとアカン?ウツウツとしてる?オモシロミがない?ジョーカンが伝わらない?ゲージツ的ではない??ホンマに??
音に「拘る」べきは表現者の側であり、鑑賞者たるもの天才達が「拘り抜いた音」にまずは「拘りなく素直に」真摯に耳を傾ける事が、音楽鑑賞に限らず他者の(ましてや遙か高みにある天才の)表現に接する際の基本的態度だと思う。。。というか、そうするのが結局イチバン「音楽」を楽しめると思う。。フニャーーーとスポンジみたいに弛緩して全てを素直に受け入れることがマズ第1の関門。そこからはじめて例の能動的アクセス(コミュニケーション)が始まるということ(まず相手の言っている事をよく聞きなさいって、小学校で習うよね?それと同じ。ましてや相手は命懸けの天才だよ。言わずもがなでしょ。)。
何かを付加すればするほど、元の音成分(アーチストさんが実際に言わはったコト)は聴きにくくなるというのが物の道理というやつでしょう。素直に「音楽」を聴いていて不自然に感じる成分、違和感を覚える成分(つまりアーチストさんが言うてはるコトが聴こえにくいやんけ!とイライラさせられる付帯的成分)を取り除いて、逆にヨク聞こえていない聞こえるべき成分(アーチストさんがナンカ大事なコト言うてはるけどよう聞こえへんやんけ!とイライラさせられる減衰した成分)を正しく聞こえるようにコツコツ積み重ねて来たのがLEANAUDIOアプローチです。全く素直でアタリマエ。。。。。でしょ?
何よりもまず「アーチストさんがやらはった事」ありきという事です。その尊い「やらはった事」をしっかりと聴き(感じ)取りたいという事です。彼にアクセスするために。。彼が垣間見たであろうセカイノヒミツノカケラをできるだけ多く感じ取るために。。。
追記
でも、市販品で欲しいのはやっぱりJBLモニターだな。カッコイーもん。音は知らんけど。。。。メチャクチャ矛盾してるけど。。LEANAUDIOはAlpairで自作するというコト。。安上がりだし。。
2011年10月27日 (木) | Edit |
以前、フェイズプラグ付きのドライバは、コイル-マグネット間のギャップからのエア漏れが発生するため、小容積密閉型でガシガシ振動板を駆動するLEANAUDIO方式には適さないという事を書きました。フェイズプラグ付きの御大B&Wもそのへんを認識しているというのが今回の内容です。僕の実験では、小容積密閉箱で低域ブーストした場合、バスドラ等の大振幅時にエアフローノイズがはっきりと聞こえる事を確認しています。また、低域のレスポンスも多少低下するようです(正確な確認はできていない)。

フェイズプラグ付きドライバ(右側)では、コイルボビンとマグネットの間の隙間からエアが漏れます。
B&Wホームページのコチラをご覧ください。これはPM1という13cmウーハーを使用したコンパクトなバスレフ型2ウェイスピーカの技術紹介記事です。


B&W PM1: ウーハーにはB&Wお得意のフェイズプラグを使用していません
以下英文記事の抜粋
As bass drivers get smaller, it becomes increasingly important to prevent residual noise from turbulence as air is forced through the magnet system from pressure inside the cabinet.
The bobbin needs to be totally sealed and the open design of the fixed ‘bullet’ approach, effective in midrange-only applications, becomes less viable. A standard dust cap will seal off the bobbin as well, but, unlike the solid construction of the plug, its membrane structure does not damp resonances on the cone itself.
意訳
バスドライバ(ウーハー)が小型になるほど、エンクロージャ内圧によって空気が磁気システムを通過する際に生じる乱流ノイズを除去する事が重要となります。このためボビンを完全に密閉する必要があります。固定ビュレット(フェイズプラグ)方式のオープンな(気密ではない)構造は、ミッドレンジ専用としては(すなわち低域の大振幅領域で使用しない場合には)効果的ですが、小型バスドライバ用には適さなくなります。普通のダストキャップでもボビンを密閉できますが、(当ドライバが備える)強固なプラグ(マッシュルーム型キャップ)とは異なり、コーンの共振を抑える事はできません。
(訳以上): 同サイトでは日本語訳も見れますが、全く技術的内容を理解せずに訳しているので意味がチンプンカンでんす。
このB&Wウーハは、普通のダストキャップではなくボビンの内側に挿入してボビンも補強するマッシュルーム(茸)型のセンターキャップ(プラグ)を使用しているとの事です。これによりコーンの共振を抑えるとともに、ボビンも補強しているようです。ウーハーなので重量増は多少許せるという事でしょう。

インパルス応答: 青がフェイズプラグ付き、緑がマッシュルーム型センターキャップ付き
フェイズプラグ付きでは、エアフロー ノイズと思われる高周波が乗っています。エア漏れのせいか、若干挙動が異なります。

インパルス応答: 赤が普通のダストキャップ、緑がマッシュルーム型
普通のダストキャップでは、コーンの共振と思われる振動が見られます。平均的な挙動は似ています。
という事で、小径のウーハーを小容積の箱に入れて大振幅で駆動すると、エアフロー ノイズが生じるというのは御大B&Wも認識しているようです。ただし、一般的サイズのバスレフ型の場合、それほどクリティカルではないと思います(実際、B&Wはこんな事を言いながらも、他のシリーズの似たようなサイズの2ウェイバスレフ(CM1等)でフェイズプラグ付きウーハーを使っている。だから余り気にする必要はないと思う)。ただ、LEANAUIOのように極端な小容積密閉箱にブチ込んで低域ブーストで大振幅駆動する極悪非道な使用条件では確実に影響が出ると考えた方が良いようですね。
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フェイズプラグ付きドライバ(右側)では、コイルボビンとマグネットの間の隙間からエアが漏れます。
B&Wホームページのコチラをご覧ください。これはPM1という13cmウーハーを使用したコンパクトなバスレフ型2ウェイスピーカの技術紹介記事です。


B&W PM1: ウーハーにはB&Wお得意のフェイズプラグを使用していません
以下英文記事の抜粋
As bass drivers get smaller, it becomes increasingly important to prevent residual noise from turbulence as air is forced through the magnet system from pressure inside the cabinet.
The bobbin needs to be totally sealed and the open design of the fixed ‘bullet’ approach, effective in midrange-only applications, becomes less viable. A standard dust cap will seal off the bobbin as well, but, unlike the solid construction of the plug, its membrane structure does not damp resonances on the cone itself.
意訳
バスドライバ(ウーハー)が小型になるほど、エンクロージャ内圧によって空気が磁気システムを通過する際に生じる乱流ノイズを除去する事が重要となります。このためボビンを完全に密閉する必要があります。固定ビュレット(フェイズプラグ)方式のオープンな(気密ではない)構造は、ミッドレンジ専用としては(すなわち低域の大振幅領域で使用しない場合には)効果的ですが、小型バスドライバ用には適さなくなります。普通のダストキャップでもボビンを密閉できますが、(当ドライバが備える)強固なプラグ(マッシュルーム型キャップ)とは異なり、コーンの共振を抑える事はできません。
(訳以上): 同サイトでは日本語訳も見れますが、全く技術的内容を理解せずに訳しているので意味がチンプンカンでんす。
このB&Wウーハは、普通のダストキャップではなくボビンの内側に挿入してボビンも補強するマッシュルーム(茸)型のセンターキャップ(プラグ)を使用しているとの事です。これによりコーンの共振を抑えるとともに、ボビンも補強しているようです。ウーハーなので重量増は多少許せるという事でしょう。

インパルス応答: 青がフェイズプラグ付き、緑がマッシュルーム型センターキャップ付き
フェイズプラグ付きでは、エアフロー ノイズと思われる高周波が乗っています。エア漏れのせいか、若干挙動が異なります。

インパルス応答: 赤が普通のダストキャップ、緑がマッシュルーム型
普通のダストキャップでは、コーンの共振と思われる振動が見られます。平均的な挙動は似ています。
という事で、小径のウーハーを小容積の箱に入れて大振幅で駆動すると、エアフロー ノイズが生じるというのは御大B&Wも認識しているようです。ただし、一般的サイズのバスレフ型の場合、それほどクリティカルではないと思います(実際、B&Wはこんな事を言いながらも、他のシリーズの似たようなサイズの2ウェイバスレフ(CM1等)でフェイズプラグ付きウーハーを使っている。だから余り気にする必要はないと思う)。ただ、LEANAUIOのように極端な小容積密閉箱にブチ込んで低域ブーストで大振幅駆動する極悪非道な使用条件では確実に影響が出ると考えた方が良いようですね。
2011年10月25日 (火) | Edit |
前の記事で、デスクトップシステムの左右スピーカ間の軸間距離をケロと同等に狭める事によって、大きな効果が得られたと書きました。また、これをきっかけにデスクトップスピーカの開発終結を考えるに至ったとも書きました。
それ以前の、ほぼ教科書通りの正三角形配置(1辺約65cm)で聴いていた頃は、ケロの聴きやすさに比べて微妙にもどかしさを感じ、一時期は片側のモノラルで聴いたりもしていました。モノラルで聴く場合、FrieveAudioでR/Lを単純にミックスして再生します。その時感じたのは、交響曲の場合、最初からモノラル録音された盤をモノラル再生しても当然問題を感じないのですが、ステレオ版をモノラル再生すると、どうもモノラル盤を聴くようには聞こえず、なにがしかの違和感を覚えました。ステレオ盤の場合、広い空間を表現するために、編集段階でなにか細工をしているのかもしれません。あるいは、ピンポイント ステレオではなく、距離を離した2本のマイクロフォンで収録したステレオ盤では単純にモノラル化すると問題が生じると聞いた事もあります(左右のマイクに音が到達するまでの時間が異なるため)。いつも思うのですが、音源が巨大な交響曲の再生は特別です。ステレオなんて中途半端な事するくらいなら、いっその事、居直って最初からモノラルで真面目に録音してくれた方が聞きやすいのではないかとすら感じます。フルトベングラなんかを聴いていると、これで録音の音質さえ良ければ十分ちゃう?という気がしないでもありません。
特にヘッドフォンで聴くとフルさんのモノラル盤の方がずっと聴きやすい。携帯電話+カナル型イヤフォンでフルさんを聴いたのがそもそもLEANAUDIOを始めるキッカケだけど、最近、改めて上等のヘッドフォンで聴くとフルさん(モノ)+ヘッドフォンは聴きやすいと思う。ステレオ盤をモノラルにして聴いても駄目なのよ。是非一度、最新技術で真面目に録音されたバイノーラル盤ベトベン交響曲を聞いてみたいものです。バイノーラルで録音しても左右の音は今のステレオソースみたいにはっきりとは異ならないと思うのよね。ほとんどモノラルと変わらないかもしれない。
さて、デスクトップシステムの方ですが、その後、ディスプレイ上方の正面に2本のSPを配置できるように仮設スタンドを作って、ケロの時と同様に左右の距離を色々変えながら聴いてみた結果、結局ケロと同じくらい(両耳の幅より少し広いくらい、30cm以内)で僕には具合良く感じる事が分かりました。で、ポチ型ボックスの底面同士を合わせてくっつけると、軸間距離が丁度ケロと同じ230mmになるので、これ幸いと手っ取り早く合体させて1本のスタンドで支持したのが現在のZAP君です。
この配置で約65cmの距離で聴いているのですが、左右の違いはホンノリと認識できます。交響曲も自然にほんのりと左右に拡がって聞こえます。スタジオ録音のジャズコンボもメンバーが左右に拡がり過ぎず、明らかに聴きやすいです。実際にライブで聴いている時って、余程前の方の席でもない限り、こんなもんちゃう?。という気もしないではない。というかその場では音の聞こえる方向(音場)なんか気にもしないし。。とにかく、この方が僕には圧倒的に聴きやすいというのは確かです。
以前にも書きましたが、これは、ステレオフォニック効果による擬似的な「音場」の「演出」が効き過ぎると、したくもない聴覚による空間認識を強要されて鬱陶しく感じるためだと思われます。音がほぼ正面前方から出てきてくれた方が、視覚とも一致し、ゴーストではない実体感のある音を聞けるので、音楽をを聴きやすく、また音楽に集中しやすく感じるのだと思います。また、2点音源による高域音の干渉の問題も当然弱まります(何もない真ん中にポッカリ浮かんだなんかシュワシュワとしたコソバユイ感じもなくなる)。このように、「音場感」とやらを余り重視しないのであれば、左右のスピーカを狭めに配置した方が、心理的にも物理的にも、音楽を聴きやすくなるのではないかなぁ。。。と考えるハチマルです。
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それ以前の、ほぼ教科書通りの正三角形配置(1辺約65cm)で聴いていた頃は、ケロの聴きやすさに比べて微妙にもどかしさを感じ、一時期は片側のモノラルで聴いたりもしていました。モノラルで聴く場合、FrieveAudioでR/Lを単純にミックスして再生します。その時感じたのは、交響曲の場合、最初からモノラル録音された盤をモノラル再生しても当然問題を感じないのですが、ステレオ版をモノラル再生すると、どうもモノラル盤を聴くようには聞こえず、なにがしかの違和感を覚えました。ステレオ盤の場合、広い空間を表現するために、編集段階でなにか細工をしているのかもしれません。あるいは、ピンポイント ステレオではなく、距離を離した2本のマイクロフォンで収録したステレオ盤では単純にモノラル化すると問題が生じると聞いた事もあります(左右のマイクに音が到達するまでの時間が異なるため)。いつも思うのですが、音源が巨大な交響曲の再生は特別です。ステレオなんて中途半端な事するくらいなら、いっその事、居直って最初からモノラルで真面目に録音してくれた方が聞きやすいのではないかとすら感じます。フルトベングラなんかを聴いていると、これで録音の音質さえ良ければ十分ちゃう?という気がしないでもありません。
特にヘッドフォンで聴くとフルさんのモノラル盤の方がずっと聴きやすい。携帯電話+カナル型イヤフォンでフルさんを聴いたのがそもそもLEANAUDIOを始めるキッカケだけど、最近、改めて上等のヘッドフォンで聴くとフルさん(モノ)+ヘッドフォンは聴きやすいと思う。ステレオ盤をモノラルにして聴いても駄目なのよ。是非一度、最新技術で真面目に録音されたバイノーラル盤ベトベン交響曲を聞いてみたいものです。バイノーラルで録音しても左右の音は今のステレオソースみたいにはっきりとは異ならないと思うのよね。ほとんどモノラルと変わらないかもしれない。
さて、デスクトップシステムの方ですが、その後、ディスプレイ上方の正面に2本のSPを配置できるように仮設スタンドを作って、ケロの時と同様に左右の距離を色々変えながら聴いてみた結果、結局ケロと同じくらい(両耳の幅より少し広いくらい、30cm以内)で僕には具合良く感じる事が分かりました。で、ポチ型ボックスの底面同士を合わせてくっつけると、軸間距離が丁度ケロと同じ230mmになるので、これ幸いと手っ取り早く合体させて1本のスタンドで支持したのが現在のZAP君です。
この配置で約65cmの距離で聴いているのですが、左右の違いはホンノリと認識できます。交響曲も自然にほんのりと左右に拡がって聞こえます。スタジオ録音のジャズコンボもメンバーが左右に拡がり過ぎず、明らかに聴きやすいです。実際にライブで聴いている時って、余程前の方の席でもない限り、こんなもんちゃう?。という気もしないではない。というかその場では音の聞こえる方向(音場)なんか気にもしないし。。とにかく、この方が僕には圧倒的に聴きやすいというのは確かです。
以前にも書きましたが、これは、ステレオフォニック効果による擬似的な「音場」の「演出」が効き過ぎると、したくもない聴覚による空間認識を強要されて鬱陶しく感じるためだと思われます。音がほぼ正面前方から出てきてくれた方が、視覚とも一致し、ゴーストではない実体感のある音を聞けるので、音楽をを聴きやすく、また音楽に集中しやすく感じるのだと思います。また、2点音源による高域音の干渉の問題も当然弱まります(何もない真ん中にポッカリ浮かんだなんかシュワシュワとしたコソバユイ感じもなくなる)。このように、「音場感」とやらを余り重視しないのであれば、左右のスピーカを狭めに配置した方が、心理的にも物理的にも、音楽を聴きやすくなるのではないかなぁ。。。と考えるハチマルです。
2011年10月21日 (金) | Edit |
と、当ブログを読んでいて思われる方も多いのではないでしょうか?
この点については、Mark Audio Alpair+吸音材タップシ密閉箱で十分に僕が満足できるレベルに達しているという事です(カナル型イヤフォンと聴き比べても違和感や遜色を覚えるところがなく、自然かつ明瞭に「音楽」を聴く事ができる)。不満がないので、書く事もない。。。というコト。
Alpair 5に出会うまでは、巷で評判の良かった各社の3インチドライバを色々試した後に、最も音がナチュラルに聞こえたF80AMGという当時人気のメタルコーン ドライバを気に入って使用していました(「ハチマル」の名前はこのドライバ名に由来する)。しかし、どうもディティールが全体的に聴き取りにくく(ベールのかかったようなちょっと重くて鈍くてモドカシイ感じ)、ツイータやスーパツイータを追加したりもしましたが満足できませんでした。高音が足りないとかの問題ではなかったようです。また、その頃は吸音材も最低限しか入れていませんでした(例の戸澤を入れただけ)。というのはF80で吸音材を増やすと、ますます音が鈍くなってしまって、さらにディティールを聴き取りにくく感じたからです。そういえば、密閉型だと内圧が振動板の動きを邪魔してディティールを殺しているのかも知れないと考えて、ポチに圧抜きの長い尻尾を付けたりとかもしました。思い返せばアホな事をしたもんです。
その後Alpair 5に出会い、音を出した瞬間にゼンゼンチャウヤン!というくらい「音楽」が「よく」聞こえるのに驚きました。しかもナチュラル。。次元が違うぜ!ホンマニ。。というヤツです。僕はその頃既に紙やPPのキャラの立った音を嫌っていました。キャラが立つと一部のディティールが「よく」聞こえるような気がするのですが、全体的な音楽の聞こえ方(主に低めの周波数帯域だと思う)にはなにがしかの違和感を覚えたからです。F80で吸音材を入れない方がディティールがよく聞こえるような気がしたのも、定在波によるキャラが出て「よく」聞こえるような気がしただけだと思います。
で、A5のおかげで中高域にそこそこ満足できた時点から馬鹿ブーストによる低音再生へのトライが始まります。これは、その頃使っていた安物のパワードサブウーハーでは音がダルくて、シャープなAlpair5と釣り合わなかったためです(音がダル気味だったF80とでは特に違和感なく聞けたのですが)。そして、ブースト時の低音のダンピングを改善するために吸音材を段々に増やしてゆくという段階に入ります。Alpair5では、吸音材を増やしても音が鈍くなるどころか、付帯音が減って逆にますます磨きがかかった(より澄んだ、より自然な、より明瞭な、より聴き取りやすい)ように聞こえました。つまり、もともと周波数の全域で「よく」聞こえるので付帯音は邪魔なだけという事みたいです。特にブースト時の50Hzまでの低域音が安物サブよりもシッカリと良質に聞こえるのには驚かされました(それ以下はブリブリ気味)。だからこそ馬鹿ブーなどというキチガイじみた事にも挑戦する気になったという事です。また、「吸音材タップリ」というのも、実はAlpairだからこそなのかもしれません。
現在は低域限界が大幅にタフなAlpair 6Mを愛用しています。こいつはAlpairシリーズ中唯一ある磁気回路部品を使っていないというやや異色のドライバであり、高域が他のAlpairに比べると控えめであるため一聴しただけではジミヘン(地味でちょっと異色)に聞こえるのですが、長く使っていると自分でも気付かないうちに惚れ込んでしまっているという、ちょっと不思議なドライバなようです(僕はもうA5には戻れない)。同じ事を感じているA6M愛用者が僕以外に少なくとも2名居るという事を最近知りました。
という事でですね、僕は決して低音マニアというワケではないのですが、現在のところ中高域で違和感を覚える現象がないので、圧倒的に問題が多くて技術的に困難な低音再生にどうしても話題が偏ってしまうという事です。
中高音域に関して最近行った対策としては、左右のスピーカ距離をケロ並に縮めた事くらいですね。でも、これは効果大でした。ケロ級に音楽を聴きやすくなったので、「スピーカ開発もそろそろ終結かな?」と考えるきっかけとなりました。それくらい決定的だったという事です。
でもですね、終結を一端決断したのですが、先日Alpair 10を1個だけ購入してしまいました。こいつの低音タフネスがどれくらいあるのか、早く知りたくなったという技術的好奇心だけなんですけどね。。。。近いうちにご報告できると思います。オタノシミニ。。。またポチ箱の改造か。。メンドクサ。
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この点については、Mark Audio Alpair+吸音材タップシ密閉箱で十分に僕が満足できるレベルに達しているという事です(カナル型イヤフォンと聴き比べても違和感や遜色を覚えるところがなく、自然かつ明瞭に「音楽」を聴く事ができる)。不満がないので、書く事もない。。。というコト。
Alpair 5に出会うまでは、巷で評判の良かった各社の3インチドライバを色々試した後に、最も音がナチュラルに聞こえたF80AMGという当時人気のメタルコーン ドライバを気に入って使用していました(「ハチマル」の名前はこのドライバ名に由来する)。しかし、どうもディティールが全体的に聴き取りにくく(ベールのかかったようなちょっと重くて鈍くてモドカシイ感じ)、ツイータやスーパツイータを追加したりもしましたが満足できませんでした。高音が足りないとかの問題ではなかったようです。また、その頃は吸音材も最低限しか入れていませんでした(例の戸澤を入れただけ)。というのはF80で吸音材を増やすと、ますます音が鈍くなってしまって、さらにディティールを聴き取りにくく感じたからです。そういえば、密閉型だと内圧が振動板の動きを邪魔してディティールを殺しているのかも知れないと考えて、ポチに圧抜きの長い尻尾を付けたりとかもしました。思い返せばアホな事をしたもんです。
その後Alpair 5に出会い、音を出した瞬間にゼンゼンチャウヤン!というくらい「音楽」が「よく」聞こえるのに驚きました。しかもナチュラル。。次元が違うぜ!ホンマニ。。というヤツです。僕はその頃既に紙やPPのキャラの立った音を嫌っていました。キャラが立つと一部のディティールが「よく」聞こえるような気がするのですが、全体的な音楽の聞こえ方(主に低めの周波数帯域だと思う)にはなにがしかの違和感を覚えたからです。F80で吸音材を入れない方がディティールがよく聞こえるような気がしたのも、定在波によるキャラが出て「よく」聞こえるような気がしただけだと思います。
で、A5のおかげで中高域にそこそこ満足できた時点から馬鹿ブーストによる低音再生へのトライが始まります。これは、その頃使っていた安物のパワードサブウーハーでは音がダルくて、シャープなAlpair5と釣り合わなかったためです(音がダル気味だったF80とでは特に違和感なく聞けたのですが)。そして、ブースト時の低音のダンピングを改善するために吸音材を段々に増やしてゆくという段階に入ります。Alpair5では、吸音材を増やしても音が鈍くなるどころか、付帯音が減って逆にますます磨きがかかった(より澄んだ、より自然な、より明瞭な、より聴き取りやすい)ように聞こえました。つまり、もともと周波数の全域で「よく」聞こえるので付帯音は邪魔なだけという事みたいです。特にブースト時の50Hzまでの低域音が安物サブよりもシッカリと良質に聞こえるのには驚かされました(それ以下はブリブリ気味)。だからこそ馬鹿ブーなどというキチガイじみた事にも挑戦する気になったという事です。また、「吸音材タップリ」というのも、実はAlpairだからこそなのかもしれません。
現在は低域限界が大幅にタフなAlpair 6Mを愛用しています。こいつはAlpairシリーズ中唯一ある磁気回路部品を使っていないというやや異色のドライバであり、高域が他のAlpairに比べると控えめであるため一聴しただけではジミヘン(地味でちょっと異色)に聞こえるのですが、長く使っていると自分でも気付かないうちに惚れ込んでしまっているという、ちょっと不思議なドライバなようです(僕はもうA5には戻れない)。同じ事を感じているA6M愛用者が僕以外に少なくとも2名居るという事を最近知りました。
という事でですね、僕は決して低音マニアというワケではないのですが、現在のところ中高域で違和感を覚える現象がないので、圧倒的に問題が多くて技術的に困難な低音再生にどうしても話題が偏ってしまうという事です。
中高音域に関して最近行った対策としては、左右のスピーカ距離をケロ並に縮めた事くらいですね。でも、これは効果大でした。ケロ級に音楽を聴きやすくなったので、「スピーカ開発もそろそろ終結かな?」と考えるきっかけとなりました。それくらい決定的だったという事です。
でもですね、終結を一端決断したのですが、先日Alpair 10を1個だけ購入してしまいました。こいつの低音タフネスがどれくらいあるのか、早く知りたくなったという技術的好奇心だけなんですけどね。。。。近いうちにご報告できると思います。オタノシミニ。。。またポチ箱の改造か。。メンドクサ。
2011年10月12日 (水) | Edit |
英語版に掲載したデータを転載します。
僕のコレクション中で最強の低音信号であるストラビンスキー「春の祭典」(シャイー指揮/クリーブランド)の超絶バスドラをなんとかやっつけたどー。という自己満データです。



グレーがCDのソースデータ、赤と青がリスニング位置でマイクロフォン(モノラル)で計測した実際の音です。赤は超低音をウーハーでアシストして30Hzフラットにイコライジングした最強仕様、青がAlpair 6Mだけでイコライジング全くなしの素の状態です。以前の記事に書いた「耳に届く音を信号波形から歪ませている最大の要因は、特に小型のスピーカの低音特性の減衰(ロールオフ)にある」という意味がよくお分かり頂けると思います。
プリのボリュームは最大です。この時リスニング位置で計測した音圧レベルは概ね75~85dBAの範囲で変化し、SLOWフィルタで計測したピーク音圧レベルは91dBA(高音の金管パート)でした。僕としては、かなりの大音量です。家内の外出中に計測しました。これは、以前の記事で紹介したホール中央席におけるベト5第一楽章の最大音圧レベル(単純なピーク値で89.9dB、Aフィルタなし)を余裕で超えています。
ご覧のように、スペクトル、生波形ともにソースに非常に良く一致しています。スペクトルをよく見ると、127Hz前後に3次高調波の影響が少し見られます。また180Hzには、イコライザでは補正しきれなかった部屋の影響による急峻なディップが見られます。
このような超低域(約40Hz)の極めて強烈なアタック音をこのように正確にリスニング位置で再現できるというのは、なかなか大したもんだと思います。通常はカナル型イヤフォンか密閉型のモニタヘッドフォンでもない限り聴けません。古典的スピーカの場合、共鳴点が40Hz以下の最大級バスレフ型でもない限り正確な再生は困難であろうと思われます(通常サイズのバスレフ型では低くて大っきなナンカの音が出ているという程度。位相の遅れはもちろん、ソース信号と並べてもどの山がソースのどのピークに対応するのかすら定かではなくなる程波形は変形し、果ては基本周波数すら一致しなくなる)。さらに、そのような大型スピーカを小さなお部屋にぶち込んで離れて聞く場合、この周波数領域では部屋の定在波が猛威を振るうため、正確な低音再生はさらに困難となります(部屋を何度も行ったり来たりした音を聴く事になる)。通常の古典的スピーカシステムを通常の部屋で離れて聞いている場合、超低音ではレスポンスがあっても波形はかなり出鱈目であると考えた方が良いでしょう。
ということで、自分の限界ボリューム設定でコレクション中最大最強の低音を退治できたと言えましょう。まあ、ここまで来ると単なる自己満ですけどね。「春の祭典」自体は滅多に聴かないのでドーデモヨイのですが、プリ全開でも全コレクションの低音をズッコケなしで正確に聞けるという安心感は大きいです。マドンナのズンドコくらい屁でもありません。究極の最悪条件でも十分に良好な結果が得られた事から、通常の音量(プリ開度1/2~3/4程度)では30Hzまで完全にフラットにしても全曲を十分以上に高品位な低音再生で楽しめていると自信を持って言えるという事です。アンシン アンシン。
追記
クラシックのオーケストラ曲の場合、低音部におけるタイムドメイン的正確さはさほど重要であるとは感じない。量感があればOKなような気もする。これは、もともと広いホールで比較的離れて聴く事を前提に製作された音楽だからであろう。そういう意味でも、交響曲には真面目に録音されたバイノーラル盤の出現を切に望む。ホールという巨大な楽器の内部で聴いている状態を表現するには、ステレオ方式ではどうあがいても無理。土台ムリ。それなりに受け入れて聴くしかない。無理にやっても所詮は嘘っぱち。交響曲の再生は別格だと思う。
ただしクラシックでもピアノ曲は全く別。ピアノの再生ではタイムドメイン的にビシッとバシッとしてないと気色悪い。そいえば、関係ないかもしれないけど、カセットテープの時代にピアノ曲ではワウフラが非常にシビアに感じられた事を思い出した。ピアノの再生は難しいと思う。全てアタック音で、しかも音域がやたら広いからだからだろう。
ジャズ等の場合、低音部はほぼビート(ピアノ含む)で構成され、とりわけジャズではこのビートの絶妙な「ノリ」(グルーブ、スイング)が極めて重要であるため、タイムドメイン的にビシッとバシッとしていると俄然楽しめる。ビシッとバシッとしないと気色悪い。そんなスピーカはハンマーで破壊したくなる。
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僕のコレクション中で最強の低音信号であるストラビンスキー「春の祭典」(シャイー指揮/クリーブランド)の超絶バスドラをなんとかやっつけたどー。という自己満データです。



グレーがCDのソースデータ、赤と青がリスニング位置でマイクロフォン(モノラル)で計測した実際の音です。赤は超低音をウーハーでアシストして30Hzフラットにイコライジングした最強仕様、青がAlpair 6Mだけでイコライジング全くなしの素の状態です。以前の記事に書いた「耳に届く音を信号波形から歪ませている最大の要因は、特に小型のスピーカの低音特性の減衰(ロールオフ)にある」という意味がよくお分かり頂けると思います。
プリのボリュームは最大です。この時リスニング位置で計測した音圧レベルは概ね75~85dBAの範囲で変化し、SLOWフィルタで計測したピーク音圧レベルは91dBA(高音の金管パート)でした。僕としては、かなりの大音量です。家内の外出中に計測しました。これは、以前の記事で紹介したホール中央席におけるベト5第一楽章の最大音圧レベル(単純なピーク値で89.9dB、Aフィルタなし)を余裕で超えています。
ご覧のように、スペクトル、生波形ともにソースに非常に良く一致しています。スペクトルをよく見ると、127Hz前後に3次高調波の影響が少し見られます。また180Hzには、イコライザでは補正しきれなかった部屋の影響による急峻なディップが見られます。
このような超低域(約40Hz)の極めて強烈なアタック音をこのように正確にリスニング位置で再現できるというのは、なかなか大したもんだと思います。通常はカナル型イヤフォンか密閉型のモニタヘッドフォンでもない限り聴けません。古典的スピーカの場合、共鳴点が40Hz以下の最大級バスレフ型でもない限り正確な再生は困難であろうと思われます(通常サイズのバスレフ型では低くて大っきなナンカの音が出ているという程度。位相の遅れはもちろん、ソース信号と並べてもどの山がソースのどのピークに対応するのかすら定かではなくなる程波形は変形し、果ては基本周波数すら一致しなくなる)。さらに、そのような大型スピーカを小さなお部屋にぶち込んで離れて聞く場合、この周波数領域では部屋の定在波が猛威を振るうため、正確な低音再生はさらに困難となります(部屋を何度も行ったり来たりした音を聴く事になる)。通常の古典的スピーカシステムを通常の部屋で離れて聞いている場合、超低音ではレスポンスがあっても波形はかなり出鱈目であると考えた方が良いでしょう。
ということで、自分の限界ボリューム設定でコレクション中最大最強の低音を退治できたと言えましょう。まあ、ここまで来ると単なる自己満ですけどね。「春の祭典」自体は滅多に聴かないのでドーデモヨイのですが、プリ全開でも全コレクションの低音をズッコケなしで正確に聞けるという安心感は大きいです。マドンナのズンドコくらい屁でもありません。究極の最悪条件でも十分に良好な結果が得られた事から、通常の音量(プリ開度1/2~3/4程度)では30Hzまで完全にフラットにしても全曲を十分以上に高品位な低音再生で楽しめていると自信を持って言えるという事です。アンシン アンシン。
追記
クラシックのオーケストラ曲の場合、低音部におけるタイムドメイン的正確さはさほど重要であるとは感じない。量感があればOKなような気もする。これは、もともと広いホールで比較的離れて聴く事を前提に製作された音楽だからであろう。そういう意味でも、交響曲には真面目に録音されたバイノーラル盤の出現を切に望む。ホールという巨大な楽器の内部で聴いている状態を表現するには、ステレオ方式ではどうあがいても無理。土台ムリ。それなりに受け入れて聴くしかない。無理にやっても所詮は嘘っぱち。交響曲の再生は別格だと思う。
ただしクラシックでもピアノ曲は全く別。ピアノの再生ではタイムドメイン的にビシッとバシッとしてないと気色悪い。そいえば、関係ないかもしれないけど、カセットテープの時代にピアノ曲ではワウフラが非常にシビアに感じられた事を思い出した。ピアノの再生は難しいと思う。全てアタック音で、しかも音域がやたら広いからだからだろう。
ジャズ等の場合、低音部はほぼビート(ピアノ含む)で構成され、とりわけジャズではこのビートの絶妙な「ノリ」(グルーブ、スイング)が極めて重要であるため、タイムドメイン的にビシッとバシッとしていると俄然楽しめる。ビシッとバシッとしないと気色悪い。そんなスピーカはハンマーで破壊したくなる。
2011年10月10日 (月) | Edit |
英語の要約版の末尾に掲載したLEANAUDIOアプローチに関する「注意書き」を和訳して掲載します。
基本的に、デジタルブーストは50Hzまでに留めておく事をお薦めします。この場合、レスポンスは50Hzから12dB/Octで減衰し、概ね-10dB/30Hzの特性が得られます。この設定にしておけば、特別な配慮を必要とせずに大概の音楽を安心して聴くことができます。Alpair 6Mは50Hz以上では極めてタフです。通常、この周波数特性で十分に満足して音楽を楽しめるはずです。
理想目標を掲げるならば、-3dB/40Hz程度がリーズナブルであろうと思います。私の経験では、これ以上特性を伸ばしても、効果はほとんど感じられません。実際、私は普段音楽を聴く際に、40Hzまでフラットにイコライジングし、35Hzから20Hzにかけて急峻なローカット フィルタを適用しています。
超低域(<50Hz)では、振動板の振幅は劇的に増加します。まるで別世界と言っても良いかもしれません。私は、ある意味、純粋な技術的挑戦としてこのような超低域の再生に取り組んでいます。私のように、超低域の再生を試みる場合、危険な楽曲のスペクトルを把握し、なによりもシステムの限界を熟知する事が重要です。さもないと、ドライバを破損してしまう可能性すらあります。
また、リスニング位置がスピーカから離れている場合(すなわち、ニアフィールド リスナーでは無い場合、例えば部屋の中央より後で聴いている場合)、部屋の影響で50Hz以下のレスポンスが増加します。このため、スピーカで30Hまでフラットに再生すると、低音過多でブーミーに聞こえてしまう場合があります。
超小型のシステムを比較的大音量で使用する場合、ドライバを保護するために、ケロのような急峻なローカット フィルタの適用をお薦めします。
英語版LEANAUDIOはコチラです。
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基本的に、デジタルブーストは50Hzまでに留めておく事をお薦めします。この場合、レスポンスは50Hzから12dB/Octで減衰し、概ね-10dB/30Hzの特性が得られます。この設定にしておけば、特別な配慮を必要とせずに大概の音楽を安心して聴くことができます。Alpair 6Mは50Hz以上では極めてタフです。通常、この周波数特性で十分に満足して音楽を楽しめるはずです。
理想目標を掲げるならば、-3dB/40Hz程度がリーズナブルであろうと思います。私の経験では、これ以上特性を伸ばしても、効果はほとんど感じられません。実際、私は普段音楽を聴く際に、40Hzまでフラットにイコライジングし、35Hzから20Hzにかけて急峻なローカット フィルタを適用しています。
超低域(<50Hz)では、振動板の振幅は劇的に増加します。まるで別世界と言っても良いかもしれません。私は、ある意味、純粋な技術的挑戦としてこのような超低域の再生に取り組んでいます。私のように、超低域の再生を試みる場合、危険な楽曲のスペクトルを把握し、なによりもシステムの限界を熟知する事が重要です。さもないと、ドライバを破損してしまう可能性すらあります。
また、リスニング位置がスピーカから離れている場合(すなわち、ニアフィールド リスナーでは無い場合、例えば部屋の中央より後で聴いている場合)、部屋の影響で50Hz以下のレスポンスが増加します。このため、スピーカで30Hまでフラットに再生すると、低音過多でブーミーに聞こえてしまう場合があります。
超小型のシステムを比較的大音量で使用する場合、ドライバを保護するために、ケロのような急峻なローカット フィルタの適用をお薦めします。
英語版LEANAUDIOはコチラです。
2011年10月07日 (金) | Edit |
読者の方から、何m以内のリスニング距離をニアフィールドと呼ぶのか? というご質問を頂きました。
ニアフィールドリスニングの最大の目的は、リスニング位置での部屋の反射波(主に低音で発生する定在波)に対する直接波の比率を高めて、リスニング位置で音楽(特に低音)をクリアに聴き取れるようにする事にあります。この効果が十分に得られる距離は、部屋の大きさや反射特性によって異なるため、一概に何m以内と定義する事はできません(極端な話、完全な無響室では、どんなに離れようとも直接音だけを聴くことができる)。
また、ニアフィールドリスニングでは、上記の効果以外に、耳位置での音量を確保しながらSPから放出される絶対音量を下げられる(アンプの出力を下げられる)事から、音質(=音楽再生クオリティ)面、サイズ面、コスト面で数多の利点を得る事ができます。
現実的な環境でニアフィールド効果が得られるリスニング距離の目安としては、自分の部屋をアチコチ計測(参考記事)した結果ならびにシミュレーション結果から判断して、大まかに下記が言えると思います。
● 少なくとも、
部屋の前後方向の中央よりも前寄りで聴く事を推奨します。
● もっと端的に言えば、
部屋の真ん中より後には絶対に下がらない事を強くお薦めします。前後壁間の真ん中は、それより後に下がってはならない絶対限界ラインだと思ってください。
● さらに言えば、
部屋の前寄り1/3以内で聴く事により、ほぼ理想的なニアフィールド条件が得られるのではないかと思われます。
僕の部屋の前後方向の壁間距離は2.95mであり、リスニング位置は前方壁から約95cmです(SP前端は壁から約30cm前方。従ってSPからのリスニング距離は約65cm)。すなわち、ほぼ前寄り1/3の位置で聴いている事になります。
以下僕の部屋での実測値です。青がSP直前のF特、赤が部屋で実測したF特。

前方壁より約120cm (部屋の中央よりやや前): リスニング位置より数10cm後

前方壁より約170cm (部屋の中央よりやや後): 100Hz前後の極端な落ち込みと、50Hz以下の盛り上がりが顕著となる。中央より後ではどこで計測しても状況は大きく変わらない。このような条件で30Hzまでフラットなレスポンスを持つ大型SPを使用すると超低音がブーミーに聞こえ、極端に大音量で再生した場合、健康を害する可能性すらある。マンションの一般的なサイズの部屋では、ほぼ例外なく50Hz以下でゲインが発生するため、ニアフィールドではない通常レイアウトで音楽を聴く場合、スピーカは50Hzまでフラットでそこから-12dB/Octで減衰するLEANAUDIOのミニマム要件を満たせば十分であろう。ニアフィールド条件で聴かない限り、100Hz以下の低音はほぼ部屋の特性に支配されると考えるべきである。ただし遮音性の低い純和風家屋の場合、状況は大きく変わるかもしれない。
リスナーから背後壁までの距離をできるだけ大きくとった方が、一般的に有利となるように思われます。従って部屋が長方形である場合、短辺側にSPを配置して(すなわち部屋の前後長さを大きくして)、部屋の中央より前側(可能であれば1/3近く)で聴く事を推奨します。確かBlue Skyも同様の配置を推奨していたように記憶しています。

同じ部屋、同じリスニング距離でも、右側の配置では良好なニアフィールド効果は得られません。
再三申しているように、僕は「音場感」とか「音場の拡がり」とか言うヤツを全く重視していません。というか、過剰に演出された「音場感」には嫌悪すら感じます(だって肝心の「音楽」が聴きにくくなるんだもん)。上記のコメントは主に低音(特に100Hz以下)をクリアに耳まで届ける事を主眼とするものである事をご理解ください。また、部屋の条件は全く千差万別であり、上記コメントはあくまで一般的なガイドラインとしてお考えください。
PCと安物マイクで誰でも簡単に計測できます。あるいは例えば40Hz~80Hzの正弦波を再生しながら段々と後に下がると耳で一発でわかります。凄まじい影響ですから!
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ニアフィールドリスニングの最大の目的は、リスニング位置での部屋の反射波(主に低音で発生する定在波)に対する直接波の比率を高めて、リスニング位置で音楽(特に低音)をクリアに聴き取れるようにする事にあります。この効果が十分に得られる距離は、部屋の大きさや反射特性によって異なるため、一概に何m以内と定義する事はできません(極端な話、完全な無響室では、どんなに離れようとも直接音だけを聴くことができる)。
また、ニアフィールドリスニングでは、上記の効果以外に、耳位置での音量を確保しながらSPから放出される絶対音量を下げられる(アンプの出力を下げられる)事から、音質(=音楽再生クオリティ)面、サイズ面、コスト面で数多の利点を得る事ができます。
現実的な環境でニアフィールド効果が得られるリスニング距離の目安としては、自分の部屋をアチコチ計測(参考記事)した結果ならびにシミュレーション結果から判断して、大まかに下記が言えると思います。
● 少なくとも、
部屋の前後方向の中央よりも前寄りで聴く事を推奨します。
● もっと端的に言えば、
部屋の真ん中より後には絶対に下がらない事を強くお薦めします。前後壁間の真ん中は、それより後に下がってはならない絶対限界ラインだと思ってください。
● さらに言えば、
部屋の前寄り1/3以内で聴く事により、ほぼ理想的なニアフィールド条件が得られるのではないかと思われます。
僕の部屋の前後方向の壁間距離は2.95mであり、リスニング位置は前方壁から約95cmです(SP前端は壁から約30cm前方。従ってSPからのリスニング距離は約65cm)。すなわち、ほぼ前寄り1/3の位置で聴いている事になります。
以下僕の部屋での実測値です。青がSP直前のF特、赤が部屋で実測したF特。

前方壁より約120cm (部屋の中央よりやや前): リスニング位置より数10cm後

前方壁より約170cm (部屋の中央よりやや後): 100Hz前後の極端な落ち込みと、50Hz以下の盛り上がりが顕著となる。中央より後ではどこで計測しても状況は大きく変わらない。このような条件で30Hzまでフラットなレスポンスを持つ大型SPを使用すると超低音がブーミーに聞こえ、極端に大音量で再生した場合、健康を害する可能性すらある。マンションの一般的なサイズの部屋では、ほぼ例外なく50Hz以下でゲインが発生するため、ニアフィールドではない通常レイアウトで音楽を聴く場合、スピーカは50Hzまでフラットでそこから-12dB/Octで減衰するLEANAUDIOのミニマム要件を満たせば十分であろう。ニアフィールド条件で聴かない限り、100Hz以下の低音はほぼ部屋の特性に支配されると考えるべきである。ただし遮音性の低い純和風家屋の場合、状況は大きく変わるかもしれない。
リスナーから背後壁までの距離をできるだけ大きくとった方が、一般的に有利となるように思われます。従って部屋が長方形である場合、短辺側にSPを配置して(すなわち部屋の前後長さを大きくして)、部屋の中央より前側(可能であれば1/3近く)で聴く事を推奨します。確かBlue Skyも同様の配置を推奨していたように記憶しています。

同じ部屋、同じリスニング距離でも、右側の配置では良好なニアフィールド効果は得られません。
再三申しているように、僕は「音場感」とか「音場の拡がり」とか言うヤツを全く重視していません。というか、過剰に演出された「音場感」には嫌悪すら感じます(だって肝心の「音楽」が聴きにくくなるんだもん)。上記のコメントは主に低音(特に100Hz以下)をクリアに耳まで届ける事を主眼とするものである事をご理解ください。また、部屋の条件は全く千差万別であり、上記コメントはあくまで一般的なガイドラインとしてお考えください。
PCと安物マイクで誰でも簡単に計測できます。あるいは例えば40Hz~80Hzの正弦波を再生しながら段々と後に下がると耳で一発でわかります。凄まじい影響ですから!
2011年10月02日 (日) | Edit |
スピーカ開発を終結する前に、やり残しがありました。
ウーハーを通常のサブウーハーとしてアドオンする場合、100Hz以下の低音はほとんどサブウーハーだけが負担する事になります。前の記事で書きましたが、2本のAlpair 6Mと1本のDaytonウーハーの超低音再生能力はほぼ同等です。ということは馬鹿ブーストしても、2.1chモードにしても、低音の限界タフネス(超低音が破綻しはじめる音量)は変わらないという事です。
これは下記のデータからも頷けます。
Alpai6M 2本の有効振動板面積: 36.3 x 2 = 72.6 cm2、Xmax = 3.4mm
Daytonウーハーの有効振動板面積: 75.4 cm2、Xmax = 3 mm
両者の有効面積 x Xmaxはほぼ同等になります。これが低音再生能力の確たる指標になり得るかどうかは、今のところ不明ですが、このパラメータから見る限り、DAYTONウーハーにもう少し頑張れというのは酷な事かもしれません。逆に言うと3"ドライバとしてはXmaxが大きいAlpair 6Mがよく健闘していると言えなくもありません。
馬鹿ブーストにしろ2.1chにしろ、正弦波信号を再生した場合、僕の再生音量範囲において50Hzまでは相当な余裕を持って再生できます。また、実際の楽曲から抽出した低音では、40数Hzのマドンナのズンドコ低音までは、30Hzフラットの馬鹿ブーストでも顕著な高調波の発生なく再生できる事を前回の記事で確認しました。
下図は、ベト5第一楽章のエンディング(最大音圧となる箇所)、マイルスのMadness(曲中低音の強いところ)と、前回使用したマドンナEroticaおよび春の祭典の馬鹿ドラムのスペクトルを比較したものです。黄色は30~50Hzの帯域です。

赤が春の祭典、青がErotica、緑がマイルスMadness、グレーがベト5です。一般的に、ジャズ(エレキ含む)、ロック、クラシック(ベトベン交響曲)の50Hz以下の信号強度は高くありません(このためAlpair 5の馬鹿ブーストでもなんとかなった) 。このグラフからは、僕のコレクションの中では春の祭典とマドンナの超低音(50Hz以下)の信号レベルが抜きん出ている事がわかります。従ってマドンナの低音を、僕の上限音量レベル(max 80dBA+α)で破綻する事なく再生できれば、僕のコレクションの大部分の曲を全く問題なく再生できるという事です。実際、僕は仕事中、大概はAlpair6M馬鹿ブーストで様々なジャンルの音楽を聴いているわけですが、実用上全くと言って良いほど問題を感じません。初期の頃は、たまに歪みっぽく聞こえた場合にリファレンスとして使用しているカナル型イヤフォンで確認してみたりもしましたが、そのような場合、例外なくイヤフォンでも歪みっぽく聞こえました。Alpair5を使用していた頃は、一部の曲で顕著な歪み(ブリブリ)を感じる事がありましたが、Alpair 6Mではそれらはほぼ完全に解消されました。
で、残された問題は春の祭典です。実用上は十分に満足できるレベルなのですが、こうなったら意地ですね。こいつを退治すべく、以前から考えていた作戦を開発終結の前に実行する事にしました。作戦名は「三本の矢」。
2本のA6MとDaytonウーハーで半分ずつ低音を負担してもらうというのが基本的考え方です。作戦名「3本の矢」は「1本の矢は容易く折る事ができても、3本の矢を束ねれば簡単には折れない」という、有名な逸話からとったものです。つまり、1本のスピーカーでは春の祭典のバスドラを再生できなくても、3本で分担すれば再生できるのではないか?というのが基本アイデア。
この方式の場合、厄介な問題が生じます。つまり、大きさが同じ2つの波形(A6Mx2とDaytonウーハ)を重ねるわけですから、両方のスピーカの位相がピッタリと一致しないと、合成波形がヘンテコリンに崩れてしまいます。アドオン サブウーハー方式では、クロスオーバ後メインスピーカーの出力は急激に減衰するため、合成波形はほとんど崩れません。僕が使用しているアナログチャンデバでは、クロスオーバー付近の位相は揃うのですが、そこから低周波に向かうにつれてウーハーの位相が変化します。従って、100Hz以下全体に「3本の矢」作戦を適用すると、肝心の50Hz以下の波形は大きく崩れてしまいます。極端な場合、2こぶラクダみたいになったり、さらに逆相近くになると、片方の音量を下げた方が全体の音量が増えるという、奇妙な現象が発生します。このへんはデジタルチャンデバを採用すれば解消すると思います。欲しいなぁ。。。
さて、上記のような問題があるため、今回は50Hz以下だけでウーハーを作動させる事とし、40HzでA6M 2本とDaytonウーハーが同等の音量となるように、チャンデバのカットオフ周波数とウーハー用アンプのボリュームを調整しました。やはり位相の変化は明らかに影響し、40Hzでベストな状態に調整すると、30Hzで既に波形が崩れ始めます。30Hzはほとんど聞こえないし、信号レベルも低いため、今回は40Hzで最良の結果が得られるように調整しました。周波数が高い側への影響はほとんどありません。
下図がその周波数特性です。

赤がウーハーONです。オシロで観察しながら、Alpair 6M 2本だけとDyatonウーハー1本だけの音波波形の振幅が同じになるようにバランスを調整しています。この結果、ウーハーをONにすると40Hzで約3dBのゲインが得られます。
これをFrieve audioで20Hzまで完全フラットに自動補正すると下図の特性が得られます。

青はウーハーOFFです。50Hzまでフラットに馬鹿ブーストして、そこにサブウーハーをアドオンしたのに近いかもしれません。
下が春の祭典の最強バスドラの波形です。

グレーがCDの生の波形、赤が60Hz以上を急峻にカットした波形です。高調波の発生を見やすくするために、以下では赤の波形を再生します。
下がスピーカ前方で計測した再生波形です(60Hz以上をカット)。全て20Hzまで完全にフラット化した上に、思い切ってプリのボリュームを全開にしています。以前の記事に書きましたが、僕はプリとメインのバランスを、プリ側全開で自分にとっての絶対的限界音量になるように調整しています。普段のプリ開度は50%~75%程度です(この程度で概ね最大音圧80dBAが得られる)。従って、非常に厳しい条件での評価となります。
馬鹿ブースト(黒はCDの信号波形)

ウーハーONで「3本の矢」状態

馬鹿ブーでは4次の高調波が顕著に出ています。ウーハーONでも3次の高調波による波形の尖りが観察されますが、明らかに改善されたと言えます。音も危なげなく聞こえるようになりました。でも、破綻気味の方が迫力があったような気もします。1発目の波形の立ち上がりは馬鹿ブーの方が良いですね。このへんが馬鹿ブーの魅力なのかな?そのうち詳細に調べてみたいと思います。
この絶対最大ボリュームでマドンナのズンドコも再生してみましたが、マドンナ程度であれば馬鹿ブーストだけでも破綻せず、ウーハーの効果は顕著ではありません。このボリュームで実際にマドンナを再生すると、一発レッドカード必至です。

青がウーハーON、赤が馬鹿ブースト。途中の波形が1箇所変ですね。
下は春の祭典とマドンナの波形を比較したものです。

青が春の祭典、赤がマドンナ、グレーは-6dBと-12dBの正弦波信号です。春の祭典のバスドラ信号は飛び抜けて強大である事がわかります。
という事で、僕のリスニング条件: 距離65~70cm、最大音圧レベル80dBA+αであれば、春の祭典の馬鹿ドラムも大きく破綻する事無く再生できるようになりました。別にここまでやる必要もないと思いますが、「矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!」という心理的余裕は大きいと思います。FrieveAudioで聴く時は、これが標準モードとなりそうです。
やはりデジタル チャンデバが欲しいですね。位相が変化しなければ、A6Mがロールオフする100Hz以下でウーハーと半分ずつ負担する事により、低音で増加する歪みを全体的に低減できます。デジタル チャンデバを前提として、同じAlpair6Mを低音で4本(さらには6本)使う方式が理想的かもしれません。
このようなLEANAUDIOのアプローチは、いわゆるオーヂオそのものを趣味とされる方々には全くツマラナク感じられるでしょうが、僕の経験では、耳に届く波形が源信号に近付くほど、確実に音楽がより自然に聞こえ、音楽が聴きやすくなります(従って音楽をよりストレスなく楽しめるようになります)。そこに記録されている表現者の行為の結果を素直に聴き取ろうとするならば、これは至極当たり前の事です。LEANAUDIOで今まで採用した方策を振り返るならば、それらは全て一貫してこの方向(すなわち記録されている信号波形を正確に耳にとどける事)を目指したものであったと言えます(例: 密閉箱、吸音材タップリ、箱の徹底補強/制振、ニアフィールドリスニング、可聴帯域下限近くまでの低音再生、自動音場補正による特性のフラット化と位相の補正等)。
ちなみに、耳に届く音波波形を信号波形から歪ませている最大の要因は、特に小型システムにおいて顕著となるスピーカの低域レスポンスの減衰(ロールオフ)です(だって、源信号に含まれている低周波成分がゼンゼン聞こえなくなるんですから、スペクトルだけでなく生波形も一目瞭然に変形します。細かいオンシツがどうのこうの言う以前に、まず聞こえるべきものが正確に聞こえないというのは大きな問題です)。これに続く大きな要因としては、バスレフポートとアナログフィルタが挙げられます。これらは装置側(専らスピーカ)の問題ですが、部屋の音響特性(定在波)も大きく影響します。これらに比べると今時の電気信号系統(アンプ等)の歪みなんぞ屁みたいなモンです。。。ましてやデンセンとなると。。チッコイ事ばかり見てると肝心のオッキイ事を見落としがちです。下限近くの低音まで耳にしっかり正確に届けると、音楽を聴く楽しみがグッと増します。僕は携帯電話とカナル型イヤフォンで交響曲を聴いてショックを受け、早速コレクションを全部一通り聴き直してみて、もう一度しっかりと聴き直さないと駄目じゃん!と思い立ってLEANAUDIOに着手したというのがソモソモの経緯です。なので、学生時代にせめてケロが欲しかったとつくづく思います。
LEANAUDIOのアプローチは、それが観念的にあるいは理論的に「正しいから」というのではなく、あくまでも実体験に基づく聴感上の違和感や不快感をひとつづつ取り除いて来た結果として帰結したものです。音楽を聴いていて違和感を覚えた現象は、大概リスニング位置の波形またはスペクトルで極めて容易に安物のマイクロフォン1本で追認できるレベルの顕著なものであり、それらの問題をひとつずつ解消する事により、僕の望んでいた「音楽再生装置」あるいは「ミュージック マシーン」として満足のゆく状態に辿り付く事ができたという事です。
計測はあくまでも現象の確認と理解およびそれを改善するための指針またはインスピレーションを得るために行うものです。別にやたら観念論的な「原音再生」を求めているのではありません。マイク1本で簡単に確認できるレベルの問題は、「音楽」を真剣に聴こうとした時に何らかの違和感を生じると言う事です。これらの問題は、主に低音領域で発生します。再三申しているように、西洋音楽を真に楽しむ上で、可聴帯域の下限近くまでフラットなレスポンスと位相特性を持つ低音成分を耳にしっかりと正確に届ける事は極めて重要です。音楽再生においてこのように重要な低音再生技術は、その手立てが既に十分に存在するにも関わらず長年にわたって根本的に改善されておらず、この時代に及んでも、万人が安価にそれを享受できるレベルにまで至っていません。どして?
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ウーハーを通常のサブウーハーとしてアドオンする場合、100Hz以下の低音はほとんどサブウーハーだけが負担する事になります。前の記事で書きましたが、2本のAlpair 6Mと1本のDaytonウーハーの超低音再生能力はほぼ同等です。ということは馬鹿ブーストしても、2.1chモードにしても、低音の限界タフネス(超低音が破綻しはじめる音量)は変わらないという事です。
これは下記のデータからも頷けます。
Alpai6M 2本の有効振動板面積: 36.3 x 2 = 72.6 cm2、Xmax = 3.4mm
Daytonウーハーの有効振動板面積: 75.4 cm2、Xmax = 3 mm
両者の有効面積 x Xmaxはほぼ同等になります。これが低音再生能力の確たる指標になり得るかどうかは、今のところ不明ですが、このパラメータから見る限り、DAYTONウーハーにもう少し頑張れというのは酷な事かもしれません。逆に言うと3"ドライバとしてはXmaxが大きいAlpair 6Mがよく健闘していると言えなくもありません。
馬鹿ブーストにしろ2.1chにしろ、正弦波信号を再生した場合、僕の再生音量範囲において50Hzまでは相当な余裕を持って再生できます。また、実際の楽曲から抽出した低音では、40数Hzのマドンナのズンドコ低音までは、30Hzフラットの馬鹿ブーストでも顕著な高調波の発生なく再生できる事を前回の記事で確認しました。
下図は、ベト5第一楽章のエンディング(最大音圧となる箇所)、マイルスのMadness(曲中低音の強いところ)と、前回使用したマドンナEroticaおよび春の祭典の馬鹿ドラムのスペクトルを比較したものです。黄色は30~50Hzの帯域です。

赤が春の祭典、青がErotica、緑がマイルスMadness、グレーがベト5です。一般的に、ジャズ(エレキ含む)、ロック、クラシック(ベトベン交響曲)の50Hz以下の信号強度は高くありません(このためAlpair 5の馬鹿ブーストでもなんとかなった) 。このグラフからは、僕のコレクションの中では春の祭典とマドンナの超低音(50Hz以下)の信号レベルが抜きん出ている事がわかります。従ってマドンナの低音を、僕の上限音量レベル(max 80dBA+α)で破綻する事なく再生できれば、僕のコレクションの大部分の曲を全く問題なく再生できるという事です。実際、僕は仕事中、大概はAlpair6M馬鹿ブーストで様々なジャンルの音楽を聴いているわけですが、実用上全くと言って良いほど問題を感じません。初期の頃は、たまに歪みっぽく聞こえた場合にリファレンスとして使用しているカナル型イヤフォンで確認してみたりもしましたが、そのような場合、例外なくイヤフォンでも歪みっぽく聞こえました。Alpair5を使用していた頃は、一部の曲で顕著な歪み(ブリブリ)を感じる事がありましたが、Alpair 6Mではそれらはほぼ完全に解消されました。
で、残された問題は春の祭典です。実用上は十分に満足できるレベルなのですが、こうなったら意地ですね。こいつを退治すべく、以前から考えていた作戦を開発終結の前に実行する事にしました。作戦名は「三本の矢」。
2本のA6MとDaytonウーハーで半分ずつ低音を負担してもらうというのが基本的考え方です。作戦名「3本の矢」は「1本の矢は容易く折る事ができても、3本の矢を束ねれば簡単には折れない」という、有名な逸話からとったものです。つまり、1本のスピーカーでは春の祭典のバスドラを再生できなくても、3本で分担すれば再生できるのではないか?というのが基本アイデア。
この方式の場合、厄介な問題が生じます。つまり、大きさが同じ2つの波形(A6Mx2とDaytonウーハ)を重ねるわけですから、両方のスピーカの位相がピッタリと一致しないと、合成波形がヘンテコリンに崩れてしまいます。アドオン サブウーハー方式では、クロスオーバ後メインスピーカーの出力は急激に減衰するため、合成波形はほとんど崩れません。僕が使用しているアナログチャンデバでは、クロスオーバー付近の位相は揃うのですが、そこから低周波に向かうにつれてウーハーの位相が変化します。従って、100Hz以下全体に「3本の矢」作戦を適用すると、肝心の50Hz以下の波形は大きく崩れてしまいます。極端な場合、2こぶラクダみたいになったり、さらに逆相近くになると、片方の音量を下げた方が全体の音量が増えるという、奇妙な現象が発生します。このへんはデジタルチャンデバを採用すれば解消すると思います。欲しいなぁ。。。
さて、上記のような問題があるため、今回は50Hz以下だけでウーハーを作動させる事とし、40HzでA6M 2本とDaytonウーハーが同等の音量となるように、チャンデバのカットオフ周波数とウーハー用アンプのボリュームを調整しました。やはり位相の変化は明らかに影響し、40Hzでベストな状態に調整すると、30Hzで既に波形が崩れ始めます。30Hzはほとんど聞こえないし、信号レベルも低いため、今回は40Hzで最良の結果が得られるように調整しました。周波数が高い側への影響はほとんどありません。
下図がその周波数特性です。

赤がウーハーONです。オシロで観察しながら、Alpair 6M 2本だけとDyatonウーハー1本だけの音波波形の振幅が同じになるようにバランスを調整しています。この結果、ウーハーをONにすると40Hzで約3dBのゲインが得られます。
これをFrieve audioで20Hzまで完全フラットに自動補正すると下図の特性が得られます。

青はウーハーOFFです。50Hzまでフラットに馬鹿ブーストして、そこにサブウーハーをアドオンしたのに近いかもしれません。
下が春の祭典の最強バスドラの波形です。

グレーがCDの生の波形、赤が60Hz以上を急峻にカットした波形です。高調波の発生を見やすくするために、以下では赤の波形を再生します。
下がスピーカ前方で計測した再生波形です(60Hz以上をカット)。全て20Hzまで完全にフラット化した上に、思い切ってプリのボリュームを全開にしています。以前の記事に書きましたが、僕はプリとメインのバランスを、プリ側全開で自分にとっての絶対的限界音量になるように調整しています。普段のプリ開度は50%~75%程度です(この程度で概ね最大音圧80dBAが得られる)。従って、非常に厳しい条件での評価となります。
馬鹿ブースト(黒はCDの信号波形)

ウーハーONで「3本の矢」状態

馬鹿ブーでは4次の高調波が顕著に出ています。ウーハーONでも3次の高調波による波形の尖りが観察されますが、明らかに改善されたと言えます。音も危なげなく聞こえるようになりました。でも、破綻気味の方が迫力があったような気もします。1発目の波形の立ち上がりは馬鹿ブーの方が良いですね。このへんが馬鹿ブーの魅力なのかな?そのうち詳細に調べてみたいと思います。
この絶対最大ボリュームでマドンナのズンドコも再生してみましたが、マドンナ程度であれば馬鹿ブーストだけでも破綻せず、ウーハーの効果は顕著ではありません。このボリュームで実際にマドンナを再生すると、一発レッドカード必至です。

青がウーハーON、赤が馬鹿ブースト。途中の波形が1箇所変ですね。
下は春の祭典とマドンナの波形を比較したものです。

青が春の祭典、赤がマドンナ、グレーは-6dBと-12dBの正弦波信号です。春の祭典のバスドラ信号は飛び抜けて強大である事がわかります。
という事で、僕のリスニング条件: 距離65~70cm、最大音圧レベル80dBA+αであれば、春の祭典の馬鹿ドラムも大きく破綻する事無く再生できるようになりました。別にここまでやる必要もないと思いますが、「矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!」という心理的余裕は大きいと思います。FrieveAudioで聴く時は、これが標準モードとなりそうです。
やはりデジタル チャンデバが欲しいですね。位相が変化しなければ、A6Mがロールオフする100Hz以下でウーハーと半分ずつ負担する事により、低音で増加する歪みを全体的に低減できます。デジタル チャンデバを前提として、同じAlpair6Mを低音で4本(さらには6本)使う方式が理想的かもしれません。
このようなLEANAUDIOのアプローチは、いわゆるオーヂオそのものを趣味とされる方々には全くツマラナク感じられるでしょうが、僕の経験では、耳に届く波形が源信号に近付くほど、確実に音楽がより自然に聞こえ、音楽が聴きやすくなります(従って音楽をよりストレスなく楽しめるようになります)。そこに記録されている表現者の行為の結果を素直に聴き取ろうとするならば、これは至極当たり前の事です。LEANAUDIOで今まで採用した方策を振り返るならば、それらは全て一貫してこの方向(すなわち記録されている信号波形を正確に耳にとどける事)を目指したものであったと言えます(例: 密閉箱、吸音材タップリ、箱の徹底補強/制振、ニアフィールドリスニング、可聴帯域下限近くまでの低音再生、自動音場補正による特性のフラット化と位相の補正等)。
ちなみに、耳に届く音波波形を信号波形から歪ませている最大の要因は、特に小型システムにおいて顕著となるスピーカの低域レスポンスの減衰(ロールオフ)です(だって、源信号に含まれている低周波成分がゼンゼン聞こえなくなるんですから、スペクトルだけでなく生波形も一目瞭然に変形します。細かいオンシツがどうのこうの言う以前に、まず聞こえるべきものが正確に聞こえないというのは大きな問題です)。これに続く大きな要因としては、バスレフポートとアナログフィルタが挙げられます。これらは装置側(専らスピーカ)の問題ですが、部屋の音響特性(定在波)も大きく影響します。これらに比べると今時の電気信号系統(アンプ等)の歪みなんぞ屁みたいなモンです。。。ましてやデンセンとなると。。チッコイ事ばかり見てると肝心のオッキイ事を見落としがちです。下限近くの低音まで耳にしっかり正確に届けると、音楽を聴く楽しみがグッと増します。僕は携帯電話とカナル型イヤフォンで交響曲を聴いてショックを受け、早速コレクションを全部一通り聴き直してみて、もう一度しっかりと聴き直さないと駄目じゃん!と思い立ってLEANAUDIOに着手したというのがソモソモの経緯です。なので、学生時代にせめてケロが欲しかったとつくづく思います。
LEANAUDIOのアプローチは、それが観念的にあるいは理論的に「正しいから」というのではなく、あくまでも実体験に基づく聴感上の違和感や不快感をひとつづつ取り除いて来た結果として帰結したものです。音楽を聴いていて違和感を覚えた現象は、大概リスニング位置の波形またはスペクトルで極めて容易に安物のマイクロフォン1本で追認できるレベルの顕著なものであり、それらの問題をひとつずつ解消する事により、僕の望んでいた「音楽再生装置」あるいは「ミュージック マシーン」として満足のゆく状態に辿り付く事ができたという事です。
計測はあくまでも現象の確認と理解およびそれを改善するための指針またはインスピレーションを得るために行うものです。別にやたら観念論的な「原音再生」を求めているのではありません。マイク1本で簡単に確認できるレベルの問題は、「音楽」を真剣に聴こうとした時に何らかの違和感を生じると言う事です。これらの問題は、主に低音領域で発生します。再三申しているように、西洋音楽を真に楽しむ上で、可聴帯域の下限近くまでフラットなレスポンスと位相特性を持つ低音成分を耳にしっかりと正確に届ける事は極めて重要です。音楽再生においてこのように重要な低音再生技術は、その手立てが既に十分に存在するにも関わらず長年にわたって根本的に改善されておらず、この時代に及んでも、万人が安価にそれを享受できるレベルにまで至っていません。どして?
2011年09月21日 (水) | Edit |
前の記事からの続きです。今回は50Hz以下の超低音の再生波形を確認してみました。LEANAUDIOでは50Hzより下を「超低音」と呼ぶ事にしますね。なお、今回でスピーカシステムの開発は一端終結します。その締めくくりとして長文となってしまいました。ご容赦を。。
今までに再三申しているように、LEANAUDIOでは音楽再生装置の最低要件として50Hzまでフラットな低域特性を掲げています(密閉型による-12dB/Octの減衰を前提とする: 30Hzで-10dB程度)。ジャズやロックを聴く場合、この要件を満たしていれば十分に楽しめるように思えます(これ以上伸ばしても嬉しさはあまり感じない。それよりも低音ビートの位相が重要)。しかしクラシックの交響曲を聴く場合(ほとんどベトベンしか聴かないが)、レスポンスがそれ以下に伸びていると微妙に嬉しく感じる事があります。FOSTEXによると、これは「弱音で演奏される低音楽器のうなりや響き」というヤツだそうで「フルオーケストラの醍醐味のひとつ」としています。
以上を念頭に、今回は下記の条件で計測してみました。
1) 音量はハチマル快適音量の上限
- 約65cmのリスニング距離におけるベト5第1楽章の最大音圧レベルで約80dBA相当(参考記事)のアンプ ボリュームとする
2) 現実的な信号レベルとして、フルスパンに対して-6dBAの正弦波信号を再生
- CDにフルスパンの純正弦波が記録されている事はまずないため(参考記事)
- ハチマル コレクションの最強低音である「春の祭典」(シャイー指揮/クリーブランド、参考記事)のバスドラピークでも35Hz/-12dB程度(参考記事))
以下、スピーカ前方約20cmで計測した波形です。赤がAlpair 6M 2本の馬鹿ブースト、青がDAYTONウーハです。両者の絶対音量は同じに調整しています。クリックで拡大してご覧ください。
50Hz

両者ほぼ同等。どちらも、不安になるくらい音量を上げても顕著には崩れません。下段のFFTを見ると、DAYTONの方が2次、3次の高調波成分が少し低い事がわかります。
40Hz

これも両者ほぼ同等ですが、波形が明らかに歪んで尖ってしまいました。FFTを見ると、3次の高調波が強い事がわかります。ボリュームを少し下げれば正弦波に近付きます。40Hzまでは余裕で正確に再生して欲しいと思います。Alpair6Mはともかく、ウーハにはも少し頑張ってもらわないとね。今後の課題だな。
30Hz

波形はさらに崩れます。Alpair 6Mは4次の高調波が強く出るために、DAYTONよりも歪んで見えます。どちらのドライバでも、ボリュームを下げて行くと40Hzと同様のトンガリ波形を経て正弦波に戻ります。50Hzでもボリュームを思いっきり上げると、波形が尖り始めます。つまり、周波数が変わっても歪みのパターンは同じだと言う事です。なお、周波数が30Hzまで下がると、フルスパン信号をカナル型イヤフォンで聴いても微かにしか聞こえないので、ここまでの低周波はあまり重視していません。Frieve Audioでは振動板の無用な振幅を避けるために30数Hzから20Hzにかけて急峻にローカットしています。
以上から下記が言えます。
1) DAYTONウーハ 1本とAlpair 6M 2本はほぼ同等か、ややDAYTONが優れる
2) 両者とも50Hzまでは十分な余裕を持つが、それ以下では高調波が急激に目立ち始める
3) 歪みのパターンはドライバが変わっても周波数が変わっても基本的に同じであり、単純に振動板の「振幅」によって支配されているように見える(歪みの主要因はスピーカの構造的限界(大振幅時の非直線性)に起因するらしい)
- しかし、何故波形が尖るのか? 不思議。。普通に考えれば、振幅が頭打ちになって波形は丸くなると思うのだが。。。調査が必要。
-6dBの単音正弦波というのはかなり厳しい条件であり、通常、50Hz以下の信号レベルはそれほど高くないため、大概の楽曲の再生では聴感上問題ありません。特にベトベン交響曲やアコースティック ジャズでは50Hz以下の信号レベルが十分に低いため、30Hzまで馬鹿ブーストしても歪み領域に全く入りません。また、古典ロック(新しいのは知らない)も、50Hz以下の重いビートは意外と含まれていません。
ハチマルのコレクションの中で最強の低音は、再三取り上げた「春の祭典」の中に1発だけ含まれている超絶バスドラ(曲中他のバスドラは問題なし)と、マドンナの曲中延々と通奏されるズンドコ ビートです。これらの楽曲を再生して波形を確認してみました。
手順は下記の通りです。
1) 音量をハチマル快適音量の上限に調整
- 実際の曲を普通に再生し、約65cmのリスニング距離における大音量時の平均的音量が75dB~80dBになるようにアンプのボリュームを調整。普段は平均75dB前後、あるいはそれ以下で聴いているので、かなり頑張ったボリュームです。家内のイエローカード必至の音量。
2) 楽曲の問題の部分だけ(数秒間)を抜き出したWAVファイルを作成(左右をミックスしてモノラル化)
3) 高調波の発生を見やすくするために、Frieve Audioで60Hz以上を急峻にカットして、上記で決めたアンプ ボリュームでリピート再生
結果は以下の通りです。
マドンナの Erotica
数秒間を抜き出したサンプル音源のスペクトル

約45Hzのビートが曲中延々と続きます。ピーク信号レベルは-12dB弱。マドンナの曲の典型的パターンです。
下がスピーカ前方で計測した波形です。
青がソース信号の波形、赤がマイクロフォンで計測した出力波形です。
Alapri6M馬鹿ブースト(30Hzフルフラット)

Daytonウーハー

どちらも、顕著な高調波歪みは観測されません。ズシッと重くてビシッとタイトなビートを聴くことができます。3"クラスのフルレンジSPだけでこの低音を再生するとは、Alpair 6M君は頑張りますね。凄いぞ。
なお、マイクは手持ちですし、環境騒音が結構影響するため、波形の細かい部分はサイクルごとにかなり変動しています。多少の波形の変形は多めに見て下さい。
春の祭典 第一楽章
最強バスドラ1発だけを抜き出したサンプル音源のスペクトル

この1発のバスドラだけを抜き出すと、ピークは約40Hzに表れます。ピークレベルは-12dB弱ですから、ソース信号レベルとしては上のマドンナとほぼ同等です。しかーし、この曲は最強バスドラを収録するためにダイナミックレンジが非常に広い(すなわち、平均的な録音レベルが非常に低い)ため、上記の平均音量に設定するにはアンプのボリュームを大幅に上げる必要があります(プリのボリューム位置で比較すると、マドンナが約1/2開度に対して春の祭典はほぼ全開!)。ですから、ソース信号レベルが同じでも、スピーカに入力されるパワーはマドンナの比ではありません。この最強バスドラは全く尋常ではありません。
Alpair6M馬鹿ブースト(30Hzフルフラット)

DAYTONウーハー

注: 横軸のスケールはマドンナとは異なります。
吸音材たっぷりの密閉型なので基本波形をかなり正確に追従しますが、さすがに、このアンプボリュームでは高調波出まくり状態です。尖りモードを飛び越えて4次の高調波が顕著に出ています。しかしAlpair6Mは頑張りますね。偉いぞ!
この曲中の、これ以外のバスドラは難なく再生できますが、この1発だけはどうしようもありません。この曲を聞くときは、最強君のところだけボリュームを下げるか、イコライザで50Hz以下を減衰させるしかありません。それともWAVファイルをここだけ編集するか。。。

赤はブーストなし、青はフルブーストで再生したAlpair6Mスピーカ出力波形。一箇所だけ青の振幅がデカイのが問題の1発です。上の波形グラフは1本抜きん出ているヒゲの部分を時間軸方向に拡大したものです。このように強烈なのは全曲中1発だけ。こいつのために全体の録音レベルが低くなっています。他の盤ではどうなんでしょうか?
そこそこ大型のスピーカでも、この最強の一発をサイズに見合ったそれなりの音量で正確に再生するのは簡単ではないと思います。特にバスレフ型だと、余程大型のもの(共鳴点が40Hz以下、JBLだと4365以上)でないと、波形はかなり崩れるでしょう。どうあがいても、穴っぽこから噴出する音と振動板前面から直接送り出される音は異なります(特に打撃音)。
自分が聴く楽曲、自分が聴く音量がはっきりと限定されており、システムの限界を認識した上で使用するのであれば問題無いのですが、このようなシステムを広く一般に製品として市販する場合、そうも行きません。どのような楽曲でも(例え春の祭典でも)大音量で破綻せぬ事を保証するために、例えば50Hz以下を減衰させるローカット フィルタを適用べきであると言えます。実際、Victor製13cmパワード サブウーハのアンプは約50Hzのローカットフィルタを実装しています(解除不能)。このアンプは現在ケロに使用しており、その特性は下図のように50Hz以下で急激に減衰します(密閉型なのでフィルタが無ければ-12dB/Octで減衰するはず)。

余談となりますが、デジタル信号処理をフルに活用すれば、振幅がある一定量を超えぬように制御しながらドライバの能力をギリギリまで使い切る事ができるはずです。最も単純な方法として、アンプのボリュームと連動したイコライザ設定が考えられます(ボリュームと連動して低域信号レベルを制限する事により、振幅を安全な範囲に保つ。低ボリューム時はフルフラット)。さらに進めれば、波形を先読みしながらダイナミックに処理する事もできます(例えば、春の祭典の最強バスドラだけ信号レベルを少し下げる)。そのような方式を前提とするならば、ハードウェア(スピーカ)の設計自由度も大幅に向上するはずです。ソースだけ、アンプだけ、スピーカだけというのではなく、信号入力から音響出力(さらにルーム アコースティック)を含むシステムトータルで考える事により、音質(音楽再生クオリティ)、サイズ、コストを飛躍的に改善できるはずです。スピーカ屋はスピーカだけ、アンプ屋はアンプだけを見るのではなく、トータルなシステムで考える事が重要です。システムの中で最も大きな問題を抱えるのがスピーカ(さらに言えば部屋の音響特性)であり、この弱点をシステム全体で補う事が肝要かと思います。
さて、上記したように、このような超低域での高調波歪みは、振動板振幅とドライバの構造的限界(直線性の限界)の関係に支配されると考えられます。これを改善する方法として、同一振幅でも低音レベルを上げられる大径ドライバを使用するか、あるいはドライバの数を増やすのが最も直接的です。これとは別に、サイズ据え置きでドライバの構造的限界(線形性をある程度維持できる最大許容振幅: Xmax)を向上させる方向性があります。コンパクトさを追究するLEANAUDIOでは当然後者の方向性に興味が向かいます。そこで、2つ前の記事で紹介した各ドライバの公称Xmax値を調べてみました。
MarkAudio Alpair10v2 13cmフルレンジ: 7.5mm
HiVi M5a マグネシウム・アルミ合金 13cmウーファー: 3mm
DAYTON AUDIO DA135-8 13cmウーファー: 3mm
MarkAudio CHR-70v3 10cmフルレンジ: 4.5mm
MarkAudio Alpair 6Mフルレンジ: 3.4mm
HiVi M4N メタルコーン10cmフルレンジ: 3mm
FOSTEX M100HR-W: 不明
10~13cmクラスだと、判で押したようにXmax = 3mmと記載しているドライバが多く、あまり重視されていないように見受けられます。これに対し、Mark Audioは常にXmaxを重視する姿勢を前面に打ち出し、カタログ値を見る限り同サイズのドライバに比べてXmax値が異様に大きくなっています。13cmクラスで見るならば、HiVi M5aおよびDAYTON AUDIO DA135-8がともに3mmと記載しているのに対し、MarkAudio Alpair10v2は7.5mmを掲げています(実に2.5倍!)。以前製造されていた13cmのAlpair 10ウーハのXmaxは9.0mmにも達します。これは別にズンドコを狙った物ではなく常用振幅領域での直線性を重視した結果だと思われますが、ヤクザなLEANAUDIOコンセプトにとっても好適なドライバであると言えそうです。
メーカによってXmaxの定義や計測方法が異なる可能性があるため、単純には比較できないかもしれませんが、Mark AudioがXmaxを重視する姿勢は明らかです。Alpair6Mがここまで頑張れるのも、その基本姿勢に因るところが大きいかもしれません。このように飛び抜けたXmaxは、全ての部品を専用設計するという基本方針によって可能になったものと思われます。他社製のドライバは標準的なコンポーネント(内部部品やフレームまで)を組み合わせて使用している例が多く、部品をよく見ると他メーカのドライバと同じ部品だったりします。Xmaxがどのメーカでも同じような値になっているのは、そのへんに起因するのかもしれません。
まだ何も知らなかった初期の頃にたまたまMark Audioドライバを採用したわけですが、偶然にもそれらが気密性と大Xmaxという特性を備えていたからこそ、現在のLEANAUDIOがあると言えます。もし、LEANAUDIO初期に例えばフェイズプラグ付きの標準的なXmaxを持つドライバを採用していたとしたら、小容積密閉箱に入れて信号ブーストまたは別アンプで強引に駆動するという基本コンセプトには絶対にたどり付かなかったでしょう。Mark Audioドライバとの出会いは幸運であったと言わざるをえません。また、当ブログを見てLEANAUDIO方式をちょこっと試してみたけど駄目だったという方は、今一度ドライバの適性(まずは気密性)を確認してみてください。フェイズプラグ付きやコアキシャル型ではまず駄目だと思います。センター(ダスト)キャップ付きでも布製や真ん中に穴の開いたタイプでは駄目です。
現在のシステムの50Hz以下のタフネスを向上させるには、ウーハ用にAlpair 10(できればウーハバージョン)を選択するか、あるいは、面倒くさい2.1ch方式は捨ててAlpair10 (または7) 2本の馬鹿ブーストってのがシンプルで良いかもしれません。今回改めてAlpair馬鹿ブーストのポテンシャルを再認識しました。また来年の夏くらいですかね。何か変えるとすれば。
今回サブウーハを追加したそもそもの目的は、iTuneやネットラジオをイコライザなしで聴くためであって、Frieve Audio用には馬鹿ブーストを前提としています。しかし、ブースト方式には欠点が2つあります。すなわち、1)デジタル信号のオーバーフローを回避するために全体の信号レベルを下げる必要がある(アンプのボリュームを上げる必要がある、つまり信号クオリティとS/N比が多少低下する)、2)振動板が大振幅で動くため高域音が多少劣化する、という事です。従って、メタルコーン ウーハを採用した事によって今まで感じていた違和感が無くなるのであれば、2.1ch方式を常用する可能性もあります。
とりあえずは毎日聴いてみないと何とも言えません。無意識にどちらに手が伸びるか? 駄目なシステムには自然と手が伸びなくなり、全く使わなくなります。3つも電源を入れる手間をかけてでもウーハ付きに手が伸びるようであれば大成功と言えましょう。「音質?」の事なんか念頭になく、意識が自然に「音楽」を追いかけている時に、違和感や、不自然さや、聴き取りにくさを感じるようであれば「音楽再生装置」としてNGです。
冒頭でも述べたように、かれこれ3年以上続けてきたデスクトップ スピーカの開発は今回で一端終結します。
基本的にAlpair6M + Frieve Audio自動音場補正による耳幅配置超ニアフィールド馬鹿ブーストでハチマルが望んでいた「音楽再生クオリティ」言い換えれば「音楽の聴きやすさ(自然さ、違和感のなさ、正確さ、明瞭さ)」を十分に達成できたという事です。従来になく「音楽が聴きやすい」システム(そう、ハチマルの欲しかった「ミュージック マシーン」)となりました。また、数々の実験を通して多くの貴重な知見を得る事ができました。それらの経緯は全て当ブログに記載していますので、是非ご参考にしてください。「春の祭典」はめったに聴かないし、これ以上のものはとりあえず不要かなと思えますが、今まで年に1回ペースで何か作っているので、来年の今頃には新しい物をリリースするかもしれません。
マークさんに英語の要約版を約束しているので、そちらが終わるまで暫くブログの更新はお休みになると思います。以降はヘッドフォン再生がメインテーマとなる予定です。既に、ハチマルとしては大奮発のハイエンドなヘッドフォンを購入して早朝に愛用しています(最近奥さんからのイエローカードが頻発しているので。。)。オタノシミニ。
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今までに再三申しているように、LEANAUDIOでは音楽再生装置の最低要件として50Hzまでフラットな低域特性を掲げています(密閉型による-12dB/Octの減衰を前提とする: 30Hzで-10dB程度)。ジャズやロックを聴く場合、この要件を満たしていれば十分に楽しめるように思えます(これ以上伸ばしても嬉しさはあまり感じない。それよりも低音ビートの位相が重要)。しかしクラシックの交響曲を聴く場合(ほとんどベトベンしか聴かないが)、レスポンスがそれ以下に伸びていると微妙に嬉しく感じる事があります。FOSTEXによると、これは「弱音で演奏される低音楽器のうなりや響き」というヤツだそうで「フルオーケストラの醍醐味のひとつ」としています。
以上を念頭に、今回は下記の条件で計測してみました。
1) 音量はハチマル快適音量の上限
- 約65cmのリスニング距離におけるベト5第1楽章の最大音圧レベルで約80dBA相当(参考記事)のアンプ ボリュームとする
2) 現実的な信号レベルとして、フルスパンに対して-6dBAの正弦波信号を再生
- CDにフルスパンの純正弦波が記録されている事はまずないため(参考記事)
- ハチマル コレクションの最強低音である「春の祭典」(シャイー指揮/クリーブランド、参考記事)のバスドラピークでも35Hz/-12dB程度(参考記事))
以下、スピーカ前方約20cmで計測した波形です。赤がAlpair 6M 2本の馬鹿ブースト、青がDAYTONウーハです。両者の絶対音量は同じに調整しています。クリックで拡大してご覧ください。
50Hz

両者ほぼ同等。どちらも、不安になるくらい音量を上げても顕著には崩れません。下段のFFTを見ると、DAYTONの方が2次、3次の高調波成分が少し低い事がわかります。
40Hz

これも両者ほぼ同等ですが、波形が明らかに歪んで尖ってしまいました。FFTを見ると、3次の高調波が強い事がわかります。ボリュームを少し下げれば正弦波に近付きます。40Hzまでは余裕で正確に再生して欲しいと思います。Alpair6Mはともかく、ウーハにはも少し頑張ってもらわないとね。今後の課題だな。
30Hz

波形はさらに崩れます。Alpair 6Mは4次の高調波が強く出るために、DAYTONよりも歪んで見えます。どちらのドライバでも、ボリュームを下げて行くと40Hzと同様のトンガリ波形を経て正弦波に戻ります。50Hzでもボリュームを思いっきり上げると、波形が尖り始めます。つまり、周波数が変わっても歪みのパターンは同じだと言う事です。なお、周波数が30Hzまで下がると、フルスパン信号をカナル型イヤフォンで聴いても微かにしか聞こえないので、ここまでの低周波はあまり重視していません。Frieve Audioでは振動板の無用な振幅を避けるために30数Hzから20Hzにかけて急峻にローカットしています。
以上から下記が言えます。
1) DAYTONウーハ 1本とAlpair 6M 2本はほぼ同等か、ややDAYTONが優れる
2) 両者とも50Hzまでは十分な余裕を持つが、それ以下では高調波が急激に目立ち始める
3) 歪みのパターンはドライバが変わっても周波数が変わっても基本的に同じであり、単純に振動板の「振幅」によって支配されているように見える(歪みの主要因はスピーカの構造的限界(大振幅時の非直線性)に起因するらしい)
- しかし、何故波形が尖るのか? 不思議。。普通に考えれば、振幅が頭打ちになって波形は丸くなると思うのだが。。。調査が必要。
-6dBの単音正弦波というのはかなり厳しい条件であり、通常、50Hz以下の信号レベルはそれほど高くないため、大概の楽曲の再生では聴感上問題ありません。特にベトベン交響曲やアコースティック ジャズでは50Hz以下の信号レベルが十分に低いため、30Hzまで馬鹿ブーストしても歪み領域に全く入りません。また、古典ロック(新しいのは知らない)も、50Hz以下の重いビートは意外と含まれていません。
ハチマルのコレクションの中で最強の低音は、再三取り上げた「春の祭典」の中に1発だけ含まれている超絶バスドラ(曲中他のバスドラは問題なし)と、マドンナの曲中延々と通奏されるズンドコ ビートです。これらの楽曲を再生して波形を確認してみました。
手順は下記の通りです。
1) 音量をハチマル快適音量の上限に調整
- 実際の曲を普通に再生し、約65cmのリスニング距離における大音量時の平均的音量が75dB~80dBになるようにアンプのボリュームを調整。普段は平均75dB前後、あるいはそれ以下で聴いているので、かなり頑張ったボリュームです。家内のイエローカード必至の音量。
2) 楽曲の問題の部分だけ(数秒間)を抜き出したWAVファイルを作成(左右をミックスしてモノラル化)
3) 高調波の発生を見やすくするために、Frieve Audioで60Hz以上を急峻にカットして、上記で決めたアンプ ボリュームでリピート再生
結果は以下の通りです。
マドンナの Erotica
数秒間を抜き出したサンプル音源のスペクトル

約45Hzのビートが曲中延々と続きます。ピーク信号レベルは-12dB弱。マドンナの曲の典型的パターンです。
下がスピーカ前方で計測した波形です。
青がソース信号の波形、赤がマイクロフォンで計測した出力波形です。
Alapri6M馬鹿ブースト(30Hzフルフラット)

Daytonウーハー

どちらも、顕著な高調波歪みは観測されません。ズシッと重くてビシッとタイトなビートを聴くことができます。3"クラスのフルレンジSPだけでこの低音を再生するとは、Alpair 6M君は頑張りますね。凄いぞ。
なお、マイクは手持ちですし、環境騒音が結構影響するため、波形の細かい部分はサイクルごとにかなり変動しています。多少の波形の変形は多めに見て下さい。
春の祭典 第一楽章
最強バスドラ1発だけを抜き出したサンプル音源のスペクトル

この1発のバスドラだけを抜き出すと、ピークは約40Hzに表れます。ピークレベルは-12dB弱ですから、ソース信号レベルとしては上のマドンナとほぼ同等です。しかーし、この曲は最強バスドラを収録するためにダイナミックレンジが非常に広い(すなわち、平均的な録音レベルが非常に低い)ため、上記の平均音量に設定するにはアンプのボリュームを大幅に上げる必要があります(プリのボリューム位置で比較すると、マドンナが約1/2開度に対して春の祭典はほぼ全開!)。ですから、ソース信号レベルが同じでも、スピーカに入力されるパワーはマドンナの比ではありません。この最強バスドラは全く尋常ではありません。
Alpair6M馬鹿ブースト(30Hzフルフラット)

DAYTONウーハー

注: 横軸のスケールはマドンナとは異なります。
吸音材たっぷりの密閉型なので基本波形をかなり正確に追従しますが、さすがに、このアンプボリュームでは高調波出まくり状態です。尖りモードを飛び越えて4次の高調波が顕著に出ています。しかしAlpair6Mは頑張りますね。偉いぞ!
この曲中の、これ以外のバスドラは難なく再生できますが、この1発だけはどうしようもありません。この曲を聞くときは、最強君のところだけボリュームを下げるか、イコライザで50Hz以下を減衰させるしかありません。それともWAVファイルをここだけ編集するか。。。

赤はブーストなし、青はフルブーストで再生したAlpair6Mスピーカ出力波形。一箇所だけ青の振幅がデカイのが問題の1発です。上の波形グラフは1本抜きん出ているヒゲの部分を時間軸方向に拡大したものです。このように強烈なのは全曲中1発だけ。こいつのために全体の録音レベルが低くなっています。他の盤ではどうなんでしょうか?
そこそこ大型のスピーカでも、この最強の一発をサイズに見合ったそれなりの音量で正確に再生するのは簡単ではないと思います。特にバスレフ型だと、余程大型のもの(共鳴点が40Hz以下、JBLだと4365以上)でないと、波形はかなり崩れるでしょう。どうあがいても、穴っぽこから噴出する音と振動板前面から直接送り出される音は異なります(特に打撃音)。
自分が聴く楽曲、自分が聴く音量がはっきりと限定されており、システムの限界を認識した上で使用するのであれば問題無いのですが、このようなシステムを広く一般に製品として市販する場合、そうも行きません。どのような楽曲でも(例え春の祭典でも)大音量で破綻せぬ事を保証するために、例えば50Hz以下を減衰させるローカット フィルタを適用べきであると言えます。実際、Victor製13cmパワード サブウーハのアンプは約50Hzのローカットフィルタを実装しています(解除不能)。このアンプは現在ケロに使用しており、その特性は下図のように50Hz以下で急激に減衰します(密閉型なのでフィルタが無ければ-12dB/Octで減衰するはず)。

余談となりますが、デジタル信号処理をフルに活用すれば、振幅がある一定量を超えぬように制御しながらドライバの能力をギリギリまで使い切る事ができるはずです。最も単純な方法として、アンプのボリュームと連動したイコライザ設定が考えられます(ボリュームと連動して低域信号レベルを制限する事により、振幅を安全な範囲に保つ。低ボリューム時はフルフラット)。さらに進めれば、波形を先読みしながらダイナミックに処理する事もできます(例えば、春の祭典の最強バスドラだけ信号レベルを少し下げる)。そのような方式を前提とするならば、ハードウェア(スピーカ)の設計自由度も大幅に向上するはずです。ソースだけ、アンプだけ、スピーカだけというのではなく、信号入力から音響出力(さらにルーム アコースティック)を含むシステムトータルで考える事により、音質(音楽再生クオリティ)、サイズ、コストを飛躍的に改善できるはずです。スピーカ屋はスピーカだけ、アンプ屋はアンプだけを見るのではなく、トータルなシステムで考える事が重要です。システムの中で最も大きな問題を抱えるのがスピーカ(さらに言えば部屋の音響特性)であり、この弱点をシステム全体で補う事が肝要かと思います。
さて、上記したように、このような超低域での高調波歪みは、振動板振幅とドライバの構造的限界(直線性の限界)の関係に支配されると考えられます。これを改善する方法として、同一振幅でも低音レベルを上げられる大径ドライバを使用するか、あるいはドライバの数を増やすのが最も直接的です。これとは別に、サイズ据え置きでドライバの構造的限界(線形性をある程度維持できる最大許容振幅: Xmax)を向上させる方向性があります。コンパクトさを追究するLEANAUDIOでは当然後者の方向性に興味が向かいます。そこで、2つ前の記事で紹介した各ドライバの公称Xmax値を調べてみました。
MarkAudio Alpair10v2 13cmフルレンジ: 7.5mm
HiVi M5a マグネシウム・アルミ合金 13cmウーファー: 3mm
DAYTON AUDIO DA135-8 13cmウーファー: 3mm
MarkAudio CHR-70v3 10cmフルレンジ: 4.5mm
MarkAudio Alpair 6Mフルレンジ: 3.4mm
HiVi M4N メタルコーン10cmフルレンジ: 3mm
FOSTEX M100HR-W: 不明
10~13cmクラスだと、判で押したようにXmax = 3mmと記載しているドライバが多く、あまり重視されていないように見受けられます。これに対し、Mark Audioは常にXmaxを重視する姿勢を前面に打ち出し、カタログ値を見る限り同サイズのドライバに比べてXmax値が異様に大きくなっています。13cmクラスで見るならば、HiVi M5aおよびDAYTON AUDIO DA135-8がともに3mmと記載しているのに対し、MarkAudio Alpair10v2は7.5mmを掲げています(実に2.5倍!)。以前製造されていた13cmのAlpair 10ウーハのXmaxは9.0mmにも達します。これは別にズンドコを狙った物ではなく常用振幅領域での直線性を重視した結果だと思われますが、ヤクザなLEANAUDIOコンセプトにとっても好適なドライバであると言えそうです。
メーカによってXmaxの定義や計測方法が異なる可能性があるため、単純には比較できないかもしれませんが、Mark AudioがXmaxを重視する姿勢は明らかです。Alpair6Mがここまで頑張れるのも、その基本姿勢に因るところが大きいかもしれません。このように飛び抜けたXmaxは、全ての部品を専用設計するという基本方針によって可能になったものと思われます。他社製のドライバは標準的なコンポーネント(内部部品やフレームまで)を組み合わせて使用している例が多く、部品をよく見ると他メーカのドライバと同じ部品だったりします。Xmaxがどのメーカでも同じような値になっているのは、そのへんに起因するのかもしれません。
まだ何も知らなかった初期の頃にたまたまMark Audioドライバを採用したわけですが、偶然にもそれらが気密性と大Xmaxという特性を備えていたからこそ、現在のLEANAUDIOがあると言えます。もし、LEANAUDIO初期に例えばフェイズプラグ付きの標準的なXmaxを持つドライバを採用していたとしたら、小容積密閉箱に入れて信号ブーストまたは別アンプで強引に駆動するという基本コンセプトには絶対にたどり付かなかったでしょう。Mark Audioドライバとの出会いは幸運であったと言わざるをえません。また、当ブログを見てLEANAUDIO方式をちょこっと試してみたけど駄目だったという方は、今一度ドライバの適性(まずは気密性)を確認してみてください。フェイズプラグ付きやコアキシャル型ではまず駄目だと思います。センター(ダスト)キャップ付きでも布製や真ん中に穴の開いたタイプでは駄目です。
現在のシステムの50Hz以下のタフネスを向上させるには、ウーハ用にAlpair 10(できればウーハバージョン)を選択するか、あるいは、面倒くさい2.1ch方式は捨ててAlpair10 (または7) 2本の馬鹿ブーストってのがシンプルで良いかもしれません。今回改めてAlpair馬鹿ブーストのポテンシャルを再認識しました。また来年の夏くらいですかね。何か変えるとすれば。
今回サブウーハを追加したそもそもの目的は、iTuneやネットラジオをイコライザなしで聴くためであって、Frieve Audio用には馬鹿ブーストを前提としています。しかし、ブースト方式には欠点が2つあります。すなわち、1)デジタル信号のオーバーフローを回避するために全体の信号レベルを下げる必要がある(アンプのボリュームを上げる必要がある、つまり信号クオリティとS/N比が多少低下する)、2)振動板が大振幅で動くため高域音が多少劣化する、という事です。従って、メタルコーン ウーハを採用した事によって今まで感じていた違和感が無くなるのであれば、2.1ch方式を常用する可能性もあります。
とりあえずは毎日聴いてみないと何とも言えません。無意識にどちらに手が伸びるか? 駄目なシステムには自然と手が伸びなくなり、全く使わなくなります。3つも電源を入れる手間をかけてでもウーハ付きに手が伸びるようであれば大成功と言えましょう。「音質?」の事なんか念頭になく、意識が自然に「音楽」を追いかけている時に、違和感や、不自然さや、聴き取りにくさを感じるようであれば「音楽再生装置」としてNGです。
冒頭でも述べたように、かれこれ3年以上続けてきたデスクトップ スピーカの開発は今回で一端終結します。
基本的にAlpair6M + Frieve Audio自動音場補正による耳幅配置超ニアフィールド馬鹿ブーストでハチマルが望んでいた「音楽再生クオリティ」言い換えれば「音楽の聴きやすさ(自然さ、違和感のなさ、正確さ、明瞭さ)」を十分に達成できたという事です。従来になく「音楽が聴きやすい」システム(そう、ハチマルの欲しかった「ミュージック マシーン」)となりました。また、数々の実験を通して多くの貴重な知見を得る事ができました。それらの経緯は全て当ブログに記載していますので、是非ご参考にしてください。「春の祭典」はめったに聴かないし、これ以上のものはとりあえず不要かなと思えますが、今まで年に1回ペースで何か作っているので、来年の今頃には新しい物をリリースするかもしれません。
マークさんに英語の要約版を約束しているので、そちらが終わるまで暫くブログの更新はお休みになると思います。以降はヘッドフォン再生がメインテーマとなる予定です。既に、ハチマルとしては大奮発のハイエンドなヘッドフォンを購入して早朝に愛用しています(最近奥さんからのイエローカードが頻発しているので。。)。オタノシミニ。
2011年09月19日 (月) | Edit |
現在DAYTON AUDIO DA135-8を取り付けて試用中です。
PPコーンよりも「ドン」としっかりとした低音を出してくれるので、一応狙い通りの効果が得られたと思います。正弦波の音を聴き比べても、PPコーンよりも混じりけの少ない「ブー」音が聞こえます。40Hz以下の正弦波を再生すると、PPコーンではフサフサとかハタハタという団扇で扇ぐような音が結構混じっていましたが、DAYTONウーハーではそのような音は殆どしません(LEANAUDIO初期に使用していたVicotr製のパワードサブウーハー(ごつい紙コーン)でもフサフサ/ハタハタ音がしました)。ただ余分な音が無くなった分、高調波成分が耳に付くような気がしますので、次回の記事で確認したいと思います。低音大振幅のタフネスはPPコーンと同等です(ボリュームを上げてもビチビチとかブリブリとかバチバチと明らかに異常とわかる音がしない)。まずは使えるレベルと言えましょう。

色がゴールドではないのが寂しい。「サー」ノイズ防止用に3.0mHのコイルを直列にかましています。ケロは同じコイルを本体に内蔵していますが、ZAP君の場合ウーハをフルレンジとして使用する可能性があるので、とりあえず外付けです。
なんとかまともに聴ける状態になりましたが、Dayton君も一筋縄では行きませんでした。
まず、フレームがペラペラの鋼板プレス製であるため、フランジ部のシール性を確保するために、3mm厚の合板でリング状のパッキンを作製しました。このパッキンにシール材を盛りつけ、これをビニールテープで覆った上にドライバを取り付けて気密性に完璧を期したのですが。。。前回同様に写真用ブロワでブシュッとやってエア漏れをチェックしたところ。。スカッ。。漏れ漏れ。。ナンデヤネン ???
と、センターキャップに触ってみるとペコペコの布のような薄い素材でできています。この表面にビニールチューブを押し当ててフーっと吹いてみたところ、空気は難なく通過してしまいました。メーカの資料を見ると「高ダンピングのコンポジット材を使用したダストキャップ」とあります。そう言えば「ダストキャップ」とも呼ばれますね。気密性を保つためではなくゴミ避け用の蓋なのね。。。アルミコーン特有の高域のピークを抑える事を狙って「ゴミ避け蓋」に高ダンピング材を採用したという事らしいです。
センターキャップが付いているからといって、必ずしも気密性があるとは言えないという事を、またまた勉強させて頂きました。世の中のスピーカって、気密性には意外と無頓着なんですね。。で、困ったなぁと思案する間もなく、即思い付いたアイデアが、ダストキャップに白い木工用ボンドを塗布して気密性を確保するという方法。木工ボンドは固まっても完全にカチカチにはならず、柔らかい半透明皮膜となります(中学生の時、木工(技術家庭)の時間に、こいつを下敷きの上でハート型やウサギ型に固めて、マジックで色を塗ってソフトなワッペンを作ったら、クラスの女子に大受けだったのを思い出した。どんな経験でも役立つものだ)。どうせこのままでは使えないのだからと居直って、指とヘラで素材に染み込ませるようにヌリヌリしました。

例によって作業が雑なので見た目美しくありませんが、均質な状態よりムラがあった方が共振を抑えられるのですよ(言い訳です)。ボンドが固まってからブロワで漏れチェックしたところOKでした。さて特性の方はどうなんでしょうか?
下はメーカ発表の特性グラフです。

六本木工学のYS137A-PSCでもそうでしたが、高域のピークが9kHz付近に見られます。顕著な高域ピークはアルミ(メタル)コーンの典型的特性であり、ウーハでは疎まれます。Alpairドライバでは、このピークを巧妙に制御して広域を伸ばしているようです。多分。
ボンドが固まってからドライバ前方で計測したデータを重ねてみました(塗る前に計測するの忘れました)。

案の定、高域は落ちますが、特徴的なピークが消えて素直な特性になりました。匠の技のムラだらけの塗りが効いたのでしょうか? これだとウーハー側ハイカットなしで、コンデンサ1個だけ使用して簡単にツイータをアドオンできそうです。オリジナルの特性よりもウーハーとして使いやすいのではないでしょうか。なお、箱が小さいので、標準箱で計測されたメーカデータに比べて低音は当然出ていません。
以下、リスニング位置でのいつもの計測データです。
まずはAlpair 6Mだけのデータです。

赤が左、青が右。このドライバの場合、10kHzから上で振動モードが変わるようで、まるで別のツイータに受け持たせているような特性に見えます。
注意: このマイクの感度は公称15kHz以下ですので、それ以上の周波数帯域のデータは参考になりません。
次はDaytonウーハーとAlpair 6Mの比較です。

木工ボンドを塗ったDAYTONウーハーは、-6dBレベルで50Hz~10kHzをカバーする素直なカマボコ特性を示しています。ボーカルやラジオ的に聴くには良いかもしれません。元々ピークになっていた9kHzが逆にディップになり、そこから上で振動モードが変わるように見えます。メタルキャップにするとAlpairのように高域を延ばせるかもしれません。先日、ガラクタ コレクション箱(オトコノコならそういう箱を1つは持ってますよね)を整理していたら、模型用の極薄アルミ板の端材を見つけたので、Alpair風トンガリコーンを作ってマークさんに挑戦してみるか?
最後に2.1ch構成での特性です。

説明不要ですね。位相も問題ありませんでした。Alpair6単独と同等レベルの位相遅れでした。ウーハーは「同相」で接続しています。「同相」の場合、クロスオーバー付近(100Hz)前後で両SPの音が「同相」となり、図のようにスムースにつなげる事ができます。しかし、アナログフィルタの位相変化のせいか、50Hz以下ではどうやら「逆相」となっているようです。「逆相」で接続すると、クロスオーバー付近のレスポンスは大きく低下しますが、50Hz以下は少し増加します。このあたり、もう少し検証が必要かもしれません。お手軽価格のDAC内蔵デジタルチャンデバが欲しいなぁ。
狙い通り、以前のPPコーンウーハーよりも「ドン」と、しっかりとした低音が聴けるようになり、Alpair 6Mとのつながりもより自然になったような気がします。馬鹿ブーに完全にとって代われるか、これから毎日使用してみないと結論は出せませんが、標準的な音量で音楽を普通に聴いている分には、今のところとりあえず「良し」という感じです。ただし、冒頭に書いたように、正弦波の単音を聴いた感じでは40Hz以下で高調波がかなり出ているように聞こえます。次回はこのウーハーがどの程度正確に50Hz以下の超低音を再生してくれるのか、波形を見ながら検証してみたいと思います。オタノシミニ。。。
追記
ZAP上方の、Alpair 6Pバスレフを撤収した跡地に棚を吊り、増えてしまったオーヂオ関連のガラクタを収納しました。

物を増やしたくないのだが、ついつい増えてしまいます。
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PPコーンよりも「ドン」としっかりとした低音を出してくれるので、一応狙い通りの効果が得られたと思います。正弦波の音を聴き比べても、PPコーンよりも混じりけの少ない「ブー」音が聞こえます。40Hz以下の正弦波を再生すると、PPコーンではフサフサとかハタハタという団扇で扇ぐような音が結構混じっていましたが、DAYTONウーハーではそのような音は殆どしません(LEANAUDIO初期に使用していたVicotr製のパワードサブウーハー(ごつい紙コーン)でもフサフサ/ハタハタ音がしました)。ただ余分な音が無くなった分、高調波成分が耳に付くような気がしますので、次回の記事で確認したいと思います。低音大振幅のタフネスはPPコーンと同等です(ボリュームを上げてもビチビチとかブリブリとかバチバチと明らかに異常とわかる音がしない)。まずは使えるレベルと言えましょう。

色がゴールドではないのが寂しい。「サー」ノイズ防止用に3.0mHのコイルを直列にかましています。ケロは同じコイルを本体に内蔵していますが、ZAP君の場合ウーハをフルレンジとして使用する可能性があるので、とりあえず外付けです。
なんとかまともに聴ける状態になりましたが、Dayton君も一筋縄では行きませんでした。
まず、フレームがペラペラの鋼板プレス製であるため、フランジ部のシール性を確保するために、3mm厚の合板でリング状のパッキンを作製しました。このパッキンにシール材を盛りつけ、これをビニールテープで覆った上にドライバを取り付けて気密性に完璧を期したのですが。。。前回同様に写真用ブロワでブシュッとやってエア漏れをチェックしたところ。。スカッ。。漏れ漏れ。。ナンデヤネン ???
と、センターキャップに触ってみるとペコペコの布のような薄い素材でできています。この表面にビニールチューブを押し当ててフーっと吹いてみたところ、空気は難なく通過してしまいました。メーカの資料を見ると「高ダンピングのコンポジット材を使用したダストキャップ」とあります。そう言えば「ダストキャップ」とも呼ばれますね。気密性を保つためではなくゴミ避け用の蓋なのね。。。アルミコーン特有の高域のピークを抑える事を狙って「ゴミ避け蓋」に高ダンピング材を採用したという事らしいです。
センターキャップが付いているからといって、必ずしも気密性があるとは言えないという事を、またまた勉強させて頂きました。世の中のスピーカって、気密性には意外と無頓着なんですね。。で、困ったなぁと思案する間もなく、即思い付いたアイデアが、ダストキャップに白い木工用ボンドを塗布して気密性を確保するという方法。木工ボンドは固まっても完全にカチカチにはならず、柔らかい半透明皮膜となります(中学生の時、木工(技術家庭)の時間に、こいつを下敷きの上でハート型やウサギ型に固めて、マジックで色を塗ってソフトなワッペンを作ったら、クラスの女子に大受けだったのを思い出した。どんな経験でも役立つものだ)。どうせこのままでは使えないのだからと居直って、指とヘラで素材に染み込ませるようにヌリヌリしました。

例によって作業が雑なので見た目美しくありませんが、均質な状態よりムラがあった方が共振を抑えられるのですよ(言い訳です)。ボンドが固まってからブロワで漏れチェックしたところOKでした。さて特性の方はどうなんでしょうか?
下はメーカ発表の特性グラフです。

六本木工学のYS137A-PSCでもそうでしたが、高域のピークが9kHz付近に見られます。顕著な高域ピークはアルミ(メタル)コーンの典型的特性であり、ウーハでは疎まれます。Alpairドライバでは、このピークを巧妙に制御して広域を伸ばしているようです。多分。
ボンドが固まってからドライバ前方で計測したデータを重ねてみました(塗る前に計測するの忘れました)。

案の定、高域は落ちますが、特徴的なピークが消えて素直な特性になりました。匠の技のムラだらけの塗りが効いたのでしょうか? これだとウーハー側ハイカットなしで、コンデンサ1個だけ使用して簡単にツイータをアドオンできそうです。オリジナルの特性よりもウーハーとして使いやすいのではないでしょうか。なお、箱が小さいので、標準箱で計測されたメーカデータに比べて低音は当然出ていません。
以下、リスニング位置でのいつもの計測データです。
まずはAlpair 6Mだけのデータです。

赤が左、青が右。このドライバの場合、10kHzから上で振動モードが変わるようで、まるで別のツイータに受け持たせているような特性に見えます。
注意: このマイクの感度は公称15kHz以下ですので、それ以上の周波数帯域のデータは参考になりません。
次はDaytonウーハーとAlpair 6Mの比較です。

木工ボンドを塗ったDAYTONウーハーは、-6dBレベルで50Hz~10kHzをカバーする素直なカマボコ特性を示しています。ボーカルやラジオ的に聴くには良いかもしれません。元々ピークになっていた9kHzが逆にディップになり、そこから上で振動モードが変わるように見えます。メタルキャップにするとAlpairのように高域を延ばせるかもしれません。先日、ガラクタ コレクション箱(オトコノコならそういう箱を1つは持ってますよね)を整理していたら、模型用の極薄アルミ板の端材を見つけたので、Alpair風トンガリコーンを作ってマークさんに挑戦してみるか?
最後に2.1ch構成での特性です。

説明不要ですね。位相も問題ありませんでした。Alpair6単独と同等レベルの位相遅れでした。ウーハーは「同相」で接続しています。「同相」の場合、クロスオーバー付近(100Hz)前後で両SPの音が「同相」となり、図のようにスムースにつなげる事ができます。しかし、アナログフィルタの位相変化のせいか、50Hz以下ではどうやら「逆相」となっているようです。「逆相」で接続すると、クロスオーバー付近のレスポンスは大きく低下しますが、50Hz以下は少し増加します。このあたり、もう少し検証が必要かもしれません。お手軽価格のDAC内蔵デジタルチャンデバが欲しいなぁ。
狙い通り、以前のPPコーンウーハーよりも「ドン」と、しっかりとした低音が聴けるようになり、Alpair 6Mとのつながりもより自然になったような気がします。馬鹿ブーに完全にとって代われるか、これから毎日使用してみないと結論は出せませんが、標準的な音量で音楽を普通に聴いている分には、今のところとりあえず「良し」という感じです。ただし、冒頭に書いたように、正弦波の単音を聴いた感じでは40Hz以下で高調波がかなり出ているように聞こえます。次回はこのウーハーがどの程度正確に50Hz以下の超低音を再生してくれるのか、波形を見ながら検証してみたいと思います。オタノシミニ。。。
追記
ZAP上方の、Alpair 6Pバスレフを撤収した跡地に棚を吊り、増えてしまったオーヂオ関連のガラクタを収納しました。

物を増やしたくないのだが、ついつい増えてしまいます。
2011年09月17日 (土) | Edit |
YS137A-PSCは音も見た目も良かったのですが、気密性というLEANAUDIOにとって非常に重要な要件を満たさないため使用を断念し、他のウーハー用ドライバを物色しました。
条件としては
1) 13cm径(または10cm)
2) メタル(アルミ)コーン
3) 気密性(フェイズプラグ付きはNG)
4) ポチ型改ボックスに取り付け可能なこと
5) 1個売りしていること
6) できればフルレンジとしても使用できること
検討したドライバは下記の通りです。
以下はミクセルさん調べです。
HiVi M5a マグネシウム・アルミ合金 13cmウーファー

1個 6,200YEN
詳細はこちら
逆ドーム型の振動板なので気密性はバッチリ。この形状の振動板は剛性が高そうなので、LEANAUDIOのサブウーハー用には適していると思います。色もゴールドでAlpair6Mと組み合わせるには良さそう。しかーし、フレームと背後のマグネットがデカ過ぎてポチ型ボックスにはとりつかないので断念。箱を新作する時はコイツが有力候補になりそう。ただしフルレンジとしての使用は無理かも。
同じHiViの10cmフルレンジも良さそうです。
HiVi M4N メタルコーン10cmフルレンジ

1個 2,480円
詳細はこちら
1個売りが嬉しい。最初はこれにしようと思っていたのですよ。多分10cmサイズで十分だろうから。でもその時は売り切れだったので断念。その後ポチに13cmウーハーサイズのバッフルを無理矢理付けてしまったので、もうこれには戻れない。ミクセルさんからご丁寧に入荷のお知らせを頂いたのですが残念です。
お次はご存じMark Audio製ドライバです。
MarkAudio Alpair10v2 13cmフルレンジゴールド

1個 1,6900円
詳細はこちら
サブウーハーだけに使うのはモッタイナイですが、3モード コンセプトでモノラル用フルレンジとしても使うならコイツが問題無くベスト。低域タフネスはAlpair 6Mの実力から推して全く問題ないでしょう。しかし、デカ過ぎてポチ型には入りません。だいたいMark Audio製はフランジがデカ過ぎる。穴もデカイのを開けないといけないし。。ということで箱を新作する場合の最有力候補ですね。コイツは。
MarkAudio CHR-70v3 10cmフルレンジ・ゴールド(ペア)

2個で8,480円
詳細はこちら
10cmクラスのCHR-70またはAlpair 7でも能力的に十分だと思うのですが、1個売りしてません。無駄な物を増やしたくないので断念。
以上はミクセルさん調べでした。
以下はコイズミ無線さん調べです。
FOSTEX M100HR-W

1個 16,120円
詳細はこちら
振動板が軽くて剛性が非常に高そう。もしかしてコイツが最も理想的かもしれない。フルレンジとしても使えそうだし。。ともう少しでポチっとしそうになったのですが、巨大なマグネットが邪魔でポチ箱には入らないため断念。こいつも新作時の候補に入れときましょう(ただし限定販売なので、その時入手可能かどうか?)。
DAYTON AUDIO DA135-8(1本)

1個 3,960円
詳細はこちら
アルミコーン ウーハーでフェイズプラグなしという条件だと、他にはコイツくらいしかありません。マグネットが小さめなので楽勝でポチに取り付けられます。とりあえず、これを使ってみる事にしました(今現在、既に組み付けてモノラルで慣らし中です)。
以上はコイズミ無線さん調べでした。
ドライバの選定に際して、僕はTSパラメータを全く重視していません。というのは、吸音材たっぷりの小さな密閉箱に押し込んで無理矢理駆動するという、極悪非道のLEANAUDIO方式では、気密性が確保されていれば振動板の面積だけでほぼ特性が決まってしまうからです。共振周波数は低域性能にほとんど影響しません(共振を抑え込むため)。重要なのは振動板の限界振幅(Xmax)なのですが、メーカー毎に定義や計測方法が異なるようなので、あまり参考になりません。
LEANAUDIO方式に安心して使えるドライバとしては、上記のMark AudioまたはHiVi製、あるいはケロに使用したAura Sound製のメタルコーン製品をお薦めします。これらのドライバでは気密性も確実に確保されています。
振動板が金属だと、いかにもキンキンした音が出そうにイメージされるかもしれませんが、僕の経験では、総じてメタルコーンの方が紙コーンやPPコーンに比べて音がナチュラル(悪く言えば地味)に聞こえます。紙コーンやPPコーンには独特の華(悪く言えば癖、紙臭さ)があるように聞こえるため僕は好みません。あくまでも僕の経験した範囲での話ですが、紙またはPPコーンでは「ドン」が「バン」気味に聞こえるような気もします。これらはコーン材質の剛さの関係ではないかと思います。小容積の密閉箱で強引に振動板を駆動するLEANAUDIO方式では、紙やPPコーンでは不安を感じてしまいます(あくまで気分的に。ですが。。)。
参考: 上記コメントは下記ドライバの実使用経験に基づきます。
● メタルコーン: DIY Audio F80/AMG、Mark Audio Alpair 5と6M、Aura Sound NSW1-205とNS3-193、YSC Audio YS137A-PSC、Dayton Audio DA115-8(ウーハー)
● 紙コーン: FOSTEX FE87N、Tangband W3-971SC、Mark Audio Alpair 6P
● PPコーン: Tangband W3582SC、DYNAVOX LW5002PPR-S(ウーハー)
さて、DAYTON AUDIO DA135-8は既に取り付けも終わって現在モノラル再生で慣らして(鳴らして)いますが、具合はすこぶるよろしい。しかーし、ちょっと苦労しました。そのへんの顛末は次回ご紹介します。オタノシミに。。
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条件としては
1) 13cm径(または10cm)
2) メタル(アルミ)コーン
3) 気密性(フェイズプラグ付きはNG)
4) ポチ型改ボックスに取り付け可能なこと
5) 1個売りしていること
6) できればフルレンジとしても使用できること
検討したドライバは下記の通りです。
以下はミクセルさん調べです。
HiVi M5a マグネシウム・アルミ合金 13cmウーファー

1個 6,200YEN
詳細はこちら
逆ドーム型の振動板なので気密性はバッチリ。この形状の振動板は剛性が高そうなので、LEANAUDIOのサブウーハー用には適していると思います。色もゴールドでAlpair6Mと組み合わせるには良さそう。しかーし、フレームと背後のマグネットがデカ過ぎてポチ型ボックスにはとりつかないので断念。箱を新作する時はコイツが有力候補になりそう。ただしフルレンジとしての使用は無理かも。
同じHiViの10cmフルレンジも良さそうです。
HiVi M4N メタルコーン10cmフルレンジ

1個 2,480円
詳細はこちら
1個売りが嬉しい。最初はこれにしようと思っていたのですよ。多分10cmサイズで十分だろうから。でもその時は売り切れだったので断念。その後ポチに13cmウーハーサイズのバッフルを無理矢理付けてしまったので、もうこれには戻れない。ミクセルさんからご丁寧に入荷のお知らせを頂いたのですが残念です。
お次はご存じMark Audio製ドライバです。
MarkAudio Alpair10v2 13cmフルレンジゴールド

1個 1,6900円
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サブウーハーだけに使うのはモッタイナイですが、3モード コンセプトでモノラル用フルレンジとしても使うならコイツが問題無くベスト。低域タフネスはAlpair 6Mの実力から推して全く問題ないでしょう。しかし、デカ過ぎてポチ型には入りません。だいたいMark Audio製はフランジがデカ過ぎる。穴もデカイのを開けないといけないし。。ということで箱を新作する場合の最有力候補ですね。コイツは。
MarkAudio CHR-70v3 10cmフルレンジ・ゴールド(ペア)

2個で8,480円
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10cmクラスのCHR-70またはAlpair 7でも能力的に十分だと思うのですが、1個売りしてません。無駄な物を増やしたくないので断念。
以上はミクセルさん調べでした。
以下はコイズミ無線さん調べです。
FOSTEX M100HR-W

1個 16,120円
詳細はこちら
振動板が軽くて剛性が非常に高そう。もしかしてコイツが最も理想的かもしれない。フルレンジとしても使えそうだし。。ともう少しでポチっとしそうになったのですが、巨大なマグネットが邪魔でポチ箱には入らないため断念。こいつも新作時の候補に入れときましょう(ただし限定販売なので、その時入手可能かどうか?)。
DAYTON AUDIO DA135-8(1本)

1個 3,960円
詳細はこちら
アルミコーン ウーハーでフェイズプラグなしという条件だと、他にはコイツくらいしかありません。マグネットが小さめなので楽勝でポチに取り付けられます。とりあえず、これを使ってみる事にしました(今現在、既に組み付けてモノラルで慣らし中です)。
以上はコイズミ無線さん調べでした。
ドライバの選定に際して、僕はTSパラメータを全く重視していません。というのは、吸音材たっぷりの小さな密閉箱に押し込んで無理矢理駆動するという、極悪非道のLEANAUDIO方式では、気密性が確保されていれば振動板の面積だけでほぼ特性が決まってしまうからです。共振周波数は低域性能にほとんど影響しません(共振を抑え込むため)。重要なのは振動板の限界振幅(Xmax)なのですが、メーカー毎に定義や計測方法が異なるようなので、あまり参考になりません。
LEANAUDIO方式に安心して使えるドライバとしては、上記のMark AudioまたはHiVi製、あるいはケロに使用したAura Sound製のメタルコーン製品をお薦めします。これらのドライバでは気密性も確実に確保されています。
振動板が金属だと、いかにもキンキンした音が出そうにイメージされるかもしれませんが、僕の経験では、総じてメタルコーンの方が紙コーンやPPコーンに比べて音がナチュラル(悪く言えば地味)に聞こえます。紙コーンやPPコーンには独特の華(悪く言えば癖、紙臭さ)があるように聞こえるため僕は好みません。あくまでも僕の経験した範囲での話ですが、紙またはPPコーンでは「ドン」が「バン」気味に聞こえるような気もします。これらはコーン材質の剛さの関係ではないかと思います。小容積の密閉箱で強引に振動板を駆動するLEANAUDIO方式では、紙やPPコーンでは不安を感じてしまいます(あくまで気分的に。ですが。。)。
参考: 上記コメントは下記ドライバの実使用経験に基づきます。
● メタルコーン: DIY Audio F80/AMG、Mark Audio Alpair 5と6M、Aura Sound NSW1-205とNS3-193、YSC Audio YS137A-PSC、Dayton Audio DA115-8(ウーハー)
● 紙コーン: FOSTEX FE87N、Tangband W3-971SC、Mark Audio Alpair 6P
● PPコーン: Tangband W3582SC、DYNAVOX LW5002PPR-S(ウーハー)
さて、DAYTON AUDIO DA135-8は既に取り付けも終わって現在モノラル再生で慣らして(鳴らして)いますが、具合はすこぶるよろしい。しかーし、ちょっと苦労しました。そのへんの顛末は次回ご紹介します。オタノシミに。。
2011年09月12日 (月) | Edit |
六本木工学研究所製の13cmアルミコーン スピーカーYS137A-PSCの使用を断念する事にしました。音調と外観は凄く気に言っていたので残念です。最近は「断念」バカリ。。今回は、そのへんの経緯を。
まずは、製品不良と思われる現象がありました。
暫く慣らして、徐々に音量を上げていったところ、ロンさんのベースソロで「ビリビリ」と明らかに異常音といえる音が出ました。このCDはロンさんの比較的新しい作品で、ベースの録音レベルが非常に高いのでチェック用に重宝しています。
そこで、曲を流したままドライバを箱から取り外してみましたが、ビビリは収まりません。すなわち箱のせいではないという事です。ドナイヤチューネンとぼやきながら、音を出したままドライバーを色々な角度から観察していると、時々ビビリが出なくなります。ナンデヤネンといろいろ試してみたところ、ドライバーを元の取り付け状態から180度回転させる(すなわち上下逆に取り付ける)とビビリは完全に収まる事が分かりました。ハハーン、これはボビンの偏心やね、と思って正面から見ると案の定。。。

見た目も明らかに偏心しています。つまり、取り付け方向によってコイル+振動板にかかる重力の方向が変わり、製造時の偏心を相殺したり増長したりすると言う事です。こりゃ絶対返品もんやね。。と思いながらも、上下逆さまに取り付けて暫く様子を見ることにしました。
そのまま使用を続け、最初は控えていたボリュームをだんだんと上げていくと、低音大入力に対するタフネス(音が破綻しはじめるアンプ ボリューム位置、上記のビビリ音とは異なる)がやたらと低い事が分かってきました。Alpair 6M 2本よりもタフネスが低い感じです。振動板がデカイのにそんなはずは無かろうと怪訝に思いながら観察していると、振動板がやたらと動きます(密閉箱の空気バネが効いていない感じ)。さらにバスドラがズドンと入ると「シュッ」と空気が漏れるような音がします。これは以前ケロで経験したボックスのエア漏れと同じような症状です(その時はケロの高さ調整式ゴム脚を付け忘れてボルト穴が明いていた)。
そこでハタと気付きました。フェイズプラグです。以前、フェイズプラグ付きのドライバの気密性に関して疑問に思った事があります。そこで、サブウーハーボックスの横に粘土で埋めた直径6mmの穴(Alpair5 取り付け用の穴)があるので、そこからカメラ用の大型ブロアで空気をブシュッと送り込んだところ、振動板はポコッと前進した後すぐに元に戻ってしまいました。明らかにエア漏れやん。。念のためPPコーンウーハーに交換して同じ実験をしたところ、振動板はゆっくりと元に戻ります(ブロワから少しエアが漏れるため)。これで原因は明らかになりました。LEANAUDIO方式ではボックスの気密性が極めて重要なのです。
下に一般的なセンターキャップ付きとフェイズプラグ付きのドライバの模式断面図を示します。

左がセンターキャップ型(Alpair等)、右がフェイズプラグ型のYS137A-PSCの断面図です。このドライバはスパイダ(ダンパ)背面室にもスリットが開けられ、さらにスパイダにも穴が4箇所開けられた、やたら風通しの良い構造となっています。


このような構造では、ボックス内の空気はコイルボビンの小さなギャップからたやすく漏れてしまいます。恐らく、バスレフ型や十分な容積を持つ密閉型であれば問題ないのでしょうが、極小の密閉箱を使用して信号ブーストまたは別アンプでガシガシ駆動する極悪非道のLEANAUDIO方式では、このエア漏れが無視できなくなるという事です(設計時の想定外ということ)。問題のスリットをポリパテで塞ぎ、スパイダの穴も紙か布で塞ぎ、さらにコイルギャップ部に磁性流体を注入すれば、気密性は上がると思います。あるいはフェイズプラグ(多分接着されている)をなんとか引っこ抜いてセンターキャップを自作する手もあります(この場合、特性によってはフルレンジとしての使用を諦める必要があるかも)。しかし、そこまでやる気にはちょっと。。。
一方、Alpair等のセンターキャップ型では、内部構造がどうあれ、振動板前後の気密性は完璧に保たれます。
フェイズプラグ付きのドライバであっても、スパイダ背面室にエア抜きスリットがなく、かつスパイダにも穴が明いていなければ、エア漏れはかなり改善されると思われます。ただし、最近の向こうが透けて見えるほど薄い軽量のスパイダ(多分布製)にどの程度の気密性を期待できるのかは不明です。
フェイズプラグの換わりにツイータを取り付けたコアキシャル型ドライバでも構造は基本的に同じであると考えられます。気密性が極めて重要となるLEANAUDIO方式では、このようなタイプのドライバを選択する際に注意が必要だと言えます。ひとつ勉強になりました。。。
YS137A-PSCの音質面では不満はありません。PPコーンでは「ドンッ」という音が「バンッ」気味に聞こえるので今ひとつ好きにはなれないのですが、そのへんも改善されました(ちなみにペーパーコーンのAlpair 6PとPPコーンウーハーは相性が良かった)。また、フルレンジとしても、ハチマル好みのナチュラルな音調であり十分使用に耐えると思います(まあ、ハチマル基準ですが)。外観も非常に高級感があります(特に問題の樹脂製フェイズプラグの仕上げが美しい)。
ご参考までにYS137A-PSCのデータを掲載します。
下は製品に添付されていた特性グラフです。

20kHzまでレスポンスを維持しますが、7kHz付近に強いピークが見られます。このような特性はパークオーディオ製のアルミコーン ウーハーとそっくりです。
下はリスニング位置での測定結果です。

赤がYS137A-PSC、青がAlpair 6Mです。YSは公称値通り12kHzまでほぼフラットに伸びていますが、やはり7kHz付近にピークが見られます。そのまま聴いてみましたが、特に気になる事はありませんでした。気になるようであればFrieve Audioでピークを消す事もできます。低域は、容積が2.5Lと極端に小さい事もありますが、Alpair 6Mとほとんど同等しか出ていません。PPコーンウーハーでは3Lの箱でもっと低域が出ていましたので、上記のエア漏れの影響かもしれません(ドライバのフランジの締め付けが足りずにエア漏れがあると、やはり低域が低下した経験があります。)。結論として、この種のドライバを極端に小容積の密閉箱と組み合わせる場合注意が必要です(普通そんな事しないと思いますが)。
さて、ZAP君のサブウーハをどうするか? ですが、そのへんは次回に。とりあえずPPコーンに戻しました。
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まずは、製品不良と思われる現象がありました。
暫く慣らして、徐々に音量を上げていったところ、ロンさんのベースソロで「ビリビリ」と明らかに異常音といえる音が出ました。このCDはロンさんの比較的新しい作品で、ベースの録音レベルが非常に高いのでチェック用に重宝しています。
そこで、曲を流したままドライバを箱から取り外してみましたが、ビビリは収まりません。すなわち箱のせいではないという事です。ドナイヤチューネンとぼやきながら、音を出したままドライバーを色々な角度から観察していると、時々ビビリが出なくなります。ナンデヤネンといろいろ試してみたところ、ドライバーを元の取り付け状態から180度回転させる(すなわち上下逆に取り付ける)とビビリは完全に収まる事が分かりました。ハハーン、これはボビンの偏心やね、と思って正面から見ると案の定。。。

見た目も明らかに偏心しています。つまり、取り付け方向によってコイル+振動板にかかる重力の方向が変わり、製造時の偏心を相殺したり増長したりすると言う事です。こりゃ絶対返品もんやね。。と思いながらも、上下逆さまに取り付けて暫く様子を見ることにしました。
そのまま使用を続け、最初は控えていたボリュームをだんだんと上げていくと、低音大入力に対するタフネス(音が破綻しはじめるアンプ ボリューム位置、上記のビビリ音とは異なる)がやたらと低い事が分かってきました。Alpair 6M 2本よりもタフネスが低い感じです。振動板がデカイのにそんなはずは無かろうと怪訝に思いながら観察していると、振動板がやたらと動きます(密閉箱の空気バネが効いていない感じ)。さらにバスドラがズドンと入ると「シュッ」と空気が漏れるような音がします。これは以前ケロで経験したボックスのエア漏れと同じような症状です(その時はケロの高さ調整式ゴム脚を付け忘れてボルト穴が明いていた)。
そこでハタと気付きました。フェイズプラグです。以前、フェイズプラグ付きのドライバの気密性に関して疑問に思った事があります。そこで、サブウーハーボックスの横に粘土で埋めた直径6mmの穴(Alpair5 取り付け用の穴)があるので、そこからカメラ用の大型ブロアで空気をブシュッと送り込んだところ、振動板はポコッと前進した後すぐに元に戻ってしまいました。明らかにエア漏れやん。。念のためPPコーンウーハーに交換して同じ実験をしたところ、振動板はゆっくりと元に戻ります(ブロワから少しエアが漏れるため)。これで原因は明らかになりました。LEANAUDIO方式ではボックスの気密性が極めて重要なのです。
下に一般的なセンターキャップ付きとフェイズプラグ付きのドライバの模式断面図を示します。

左がセンターキャップ型(Alpair等)、右がフェイズプラグ型のYS137A-PSCの断面図です。このドライバはスパイダ(ダンパ)背面室にもスリットが開けられ、さらにスパイダにも穴が4箇所開けられた、やたら風通しの良い構造となっています。


このような構造では、ボックス内の空気はコイルボビンの小さなギャップからたやすく漏れてしまいます。恐らく、バスレフ型や十分な容積を持つ密閉型であれば問題ないのでしょうが、極小の密閉箱を使用して信号ブーストまたは別アンプでガシガシ駆動する極悪非道のLEANAUDIO方式では、このエア漏れが無視できなくなるという事です(設計時の想定外ということ)。問題のスリットをポリパテで塞ぎ、スパイダの穴も紙か布で塞ぎ、さらにコイルギャップ部に磁性流体を注入すれば、気密性は上がると思います。あるいはフェイズプラグ(多分接着されている)をなんとか引っこ抜いてセンターキャップを自作する手もあります(この場合、特性によってはフルレンジとしての使用を諦める必要があるかも)。しかし、そこまでやる気にはちょっと。。。
一方、Alpair等のセンターキャップ型では、内部構造がどうあれ、振動板前後の気密性は完璧に保たれます。
フェイズプラグ付きのドライバであっても、スパイダ背面室にエア抜きスリットがなく、かつスパイダにも穴が明いていなければ、エア漏れはかなり改善されると思われます。ただし、最近の向こうが透けて見えるほど薄い軽量のスパイダ(多分布製)にどの程度の気密性を期待できるのかは不明です。
フェイズプラグの換わりにツイータを取り付けたコアキシャル型ドライバでも構造は基本的に同じであると考えられます。気密性が極めて重要となるLEANAUDIO方式では、このようなタイプのドライバを選択する際に注意が必要だと言えます。ひとつ勉強になりました。。。
YS137A-PSCの音質面では不満はありません。PPコーンでは「ドンッ」という音が「バンッ」気味に聞こえるので今ひとつ好きにはなれないのですが、そのへんも改善されました(ちなみにペーパーコーンのAlpair 6PとPPコーンウーハーは相性が良かった)。また、フルレンジとしても、ハチマル好みのナチュラルな音調であり十分使用に耐えると思います(まあ、ハチマル基準ですが)。外観も非常に高級感があります(特に問題の樹脂製フェイズプラグの仕上げが美しい)。
ご参考までにYS137A-PSCのデータを掲載します。
下は製品に添付されていた特性グラフです。

20kHzまでレスポンスを維持しますが、7kHz付近に強いピークが見られます。このような特性はパークオーディオ製のアルミコーン ウーハーとそっくりです。
下はリスニング位置での測定結果です。

赤がYS137A-PSC、青がAlpair 6Mです。YSは公称値通り12kHzまでほぼフラットに伸びていますが、やはり7kHz付近にピークが見られます。そのまま聴いてみましたが、特に気になる事はありませんでした。気になるようであればFrieve Audioでピークを消す事もできます。低域は、容積が2.5Lと極端に小さい事もありますが、Alpair 6Mとほとんど同等しか出ていません。PPコーンウーハーでは3Lの箱でもっと低域が出ていましたので、上記のエア漏れの影響かもしれません(ドライバのフランジの締め付けが足りずにエア漏れがあると、やはり低域が低下した経験があります。)。結論として、この種のドライバを極端に小容積の密閉箱と組み合わせる場合注意が必要です(普通そんな事しないと思いますが)。
さて、ZAP君のサブウーハをどうするか? ですが、そのへんは次回に。とりあえずPPコーンに戻しました。
2011年09月11日 (日) | Edit |
はい、という事でザップ君以外は全て撤収し、ザップ君を少し見栄え良くしました。ウーハーもちょっと高級なメタルコーンに交換。実はこのウーハー、フルレンジとしても十分に使用できます。これにより黒い新型ZAPは第3の戦闘モードを身に付け、ミュージック マシーンとしてさらに強化されたのである!シャキーン
こんな感じ

リスニング位置から。ウーハーにはメタルコーンのYSC Aoudio YS137A-PSCを使用。コイズミ無線ではフルレンジ スピーカとして売っています(1個4,560円、お試し特価中!)。黒とゴールドでシックな感じ?に仕上がりました。 失敗したところを隠すためにジャコのステッカーを作って貼りました。


百難隠すマットブラック仕上げ。強そうかも。。サブウーハーは4本のネジで本体にガッチリ固定しています。ウーハーが前に飛び出し過ぎですが、基本的に低音の位相は遅れ気味になるので問題なし。側面にステッカー「LEANAUDIO ZAP The Music Machine」を作って貼りました。


初公開。ポチのお尻です。同じポチ型ボックスを3個使っている事がよく分かります。残りの1個は既にケロ君に使用しました。無駄使い無し。。見えないところなのでターミナルの穴と背面バスレフポートの穴を粘土で埋めてガムテをペタ。

ユニット取り付け前。例によって吸音材をタップリとぶち込んでいます。
このZAPシステムは3つのモードで使用できます。オトコノコは合体モード チェーンジ!に萌えるもの。ですよね。。。
1) Alpair 6M x2のステレオ馬鹿ブースト モード
2) ケロと同じ2.1ch モード
3) YS137A-PSC x1のモノラル馬鹿ブースト モード
YS137A-PSCは六本木工学研究所製の13cmアルミコーン スピーカーです。基本的にウーハーとして設計されていると思われますが、コイズミ無線では~12kHzのフルレンジ スピーカーとして扱っています。このドライバーはコーンの色以外Park Audioの13cmアルミコーン ウーハーDCU-131Aとそっくりで、特性も非常に似通っており、両者になんらかの関連性があると思われます。ParkのDCU-131Aはウーハーとして売られていますが、フルレンジとして使用している方も実際に居られるようです。
で、フルレンジとして売られるだけあって、こいつ1本で十分に音楽を楽しめます。まだ慣らしもついていなし、チョイ聴きだけですが、Frieve Audioでフラットに馬鹿ブーして聴いてみたところ、Alpair 6Mに似た極めてナチュラルなハチマル好みの音調でした(ハチマルはやっぱり紙よりメタルが好きだなぁ)。こいつをフルレンジて使わぬ手はない!という事で、当初予定していなかった「モード3」を追加実装。シャキーン!
やはりモノラルは聴きやすいです。モノラル盤のフルトベングラはコイツで聴きたいですね。モノラル盤を2本のSPで再生すると正面に定位しますが、これはいわゆるゴースト(聴覚の錯覚)なので1本だけで再生した方が理想的です(参考記事)。モノラル盤をステレオで愛聴されている方には、正面にモノラル専用SPを追加される事を強くお薦めします。


左が1本のSPによるモノラル再生。右が2本のSPによるモノラル再生。左右で同じ音を出せば中央に定位するが、2本のSPによって干渉が発生するので、なにがしか違和感を覚える事がある。
次回はYS137A-PSCの詳細と例によって計測データをご紹介します。実はYS137A-PSCにはちょっとしたトラブルがありました。
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こんな感じ

リスニング位置から。ウーハーにはメタルコーンのYSC Aoudio YS137A-PSCを使用。コイズミ無線ではフルレンジ スピーカとして売っています(1個4,560円、お試し特価中!)。黒とゴールドでシックな感じ?に仕上がりました。 失敗したところを隠すためにジャコのステッカーを作って貼りました。


百難隠すマットブラック仕上げ。強そうかも。。サブウーハーは4本のネジで本体にガッチリ固定しています。ウーハーが前に飛び出し過ぎですが、基本的に低音の位相は遅れ気味になるので問題なし。側面にステッカー「LEANAUDIO ZAP The Music Machine」を作って貼りました。


初公開。ポチのお尻です。同じポチ型ボックスを3個使っている事がよく分かります。残りの1個は既にケロ君に使用しました。無駄使い無し。。見えないところなのでターミナルの穴と背面バスレフポートの穴を粘土で埋めてガムテをペタ。

ユニット取り付け前。例によって吸音材をタップリとぶち込んでいます。
このZAPシステムは3つのモードで使用できます。オトコノコは合体モード チェーンジ!に萌えるもの。ですよね。。。
1) Alpair 6M x2のステレオ馬鹿ブースト モード
2) ケロと同じ2.1ch モード
3) YS137A-PSC x1のモノラル馬鹿ブースト モード
YS137A-PSCは六本木工学研究所製の13cmアルミコーン スピーカーです。基本的にウーハーとして設計されていると思われますが、コイズミ無線では~12kHzのフルレンジ スピーカーとして扱っています。このドライバーはコーンの色以外Park Audioの13cmアルミコーン ウーハーDCU-131Aとそっくりで、特性も非常に似通っており、両者になんらかの関連性があると思われます。ParkのDCU-131Aはウーハーとして売られていますが、フルレンジとして使用している方も実際に居られるようです。
で、フルレンジとして売られるだけあって、こいつ1本で十分に音楽を楽しめます。まだ慣らしもついていなし、チョイ聴きだけですが、Frieve Audioでフラットに馬鹿ブーして聴いてみたところ、Alpair 6Mに似た極めてナチュラルなハチマル好みの音調でした(ハチマルはやっぱり紙よりメタルが好きだなぁ)。こいつをフルレンジて使わぬ手はない!という事で、当初予定していなかった「モード3」を追加実装。シャキーン!
やはりモノラルは聴きやすいです。モノラル盤のフルトベングラはコイツで聴きたいですね。モノラル盤を2本のSPで再生すると正面に定位しますが、これはいわゆるゴースト(聴覚の錯覚)なので1本だけで再生した方が理想的です(参考記事)。モノラル盤をステレオで愛聴されている方には、正面にモノラル専用SPを追加される事を強くお薦めします。


左が1本のSPによるモノラル再生。右が2本のSPによるモノラル再生。左右で同じ音を出せば中央に定位するが、2本のSPによって干渉が発生するので、なにがしか違和感を覚える事がある。
次回はYS137A-PSCの詳細と例によって計測データをご紹介します。実はYS137A-PSCにはちょっとしたトラブルがありました。
2011年09月06日 (火) | Edit |
結論から申します。ガマ君は失格です。
仕事しながら2日間ほどアレコレ調整しつつ聴いてみましたが、Alpair6Mザップ君(+サブウーハー)がベストと判断。Alpair5ガマ君は残しておいても使用しないだろうという事で潔く撤収。せっかく作ったのに残念ですが使わんモンを置いておいても仕方ないので。。
結局下の写真のようにザップ君+サブウーハーという当初考えていた構成で落ち着きました。


Alpair 6Mのナチュラルな(悪く言えばちょっと地味な)音にすっかり慣れてしまったのでしょうか。Alpair5のキラリとシャープな音を長時間聴くのが辛く感じました。また、アンプがTU-870だとさらにシャラリンキラリンとするので、これにもだんだん鬱陶しくなってきて、最後の方はIcon AMPで聴いていました。しかし、どう調整しても明らかに自分はAlpari 6Mのシットリ控えめな音の方を好むという事がはっきりと分かったという次第です。
今回、A6Mの良さを改めて再認識できたとも言えます。他のAlpairメタルコーン ドライバーを聴いた事はありませんが、A6Mと同じようなキャラクターだとすると、本当に好きな「音楽」をたくさん聴き込むには最適なドライバーだと思います。ちなみに、Alpair 6Mのこの音質的特長は、高音がやや不足気味(というか300Hz~2kHzが少し盛り上がった弱カマボコ傾向)というF特に由来するものではありません。なぜなら僕はFrieveAudioでどのドライバーもフラットに補正して聴いているからです。これは長い時間愛用した後に他のドライバーと比較してみて始めて真に認識できる類の良さかもしれません。
いつもの測定結果です。ほぼリスニング位置での結果です。距離は約65cm。

赤がザップ君単体、青がサブをアドオンした結果です。黄色の帯は35Hz~15kHz/±6dBの領域を示しています。
50Hzのピーク、50~100Hzの落ち込み、180Hzのシャープなディップは部屋の影響、10kHzのディップはドライバーの特性によるものです。これらのディップを除けば、部屋の影響を含むリスニング位置での実効値としては極めて良好な特性が得られていると言えます。これでネットラジオやiTuneをイコライザなしで十分に楽しめるようになりました。
このシステムはサブウーハーをアドオンしています(フルレンジ側はチャンデバを通していません)。前の記事で、アドオン式にすると位相が大きく乱れると書きましたが、今回のサブウーハーの位相遅れはザップ君単体の密閉型馬鹿ブーストの遅れと殆ど同程度しかありません。今まで散々試したAlpair5との組み合わせでは位相が大きく遅れたのに、どうして今回はOKなのか??理由は全く分かりませんが、とりあえず願ってもない結果ではあります。
Frieve Audioで計測した位相遅れ。マイナス(下)側が遅れです。縦軸のスケール値は不明。750Hzのピークはデスクトップの反射の影響と思われる。

ほとんど同じ2本がAlpair6M単体と+サブウーハー アドオン、大きく遅れているのがAlpair5+サブウーハー(アドオン方式ではない)の結果です。Alpair5でアドオンすると、50~100Hzでもっと遅れます。ドシテ?
以上のようにザップ君で極めて良好な結果が得られましたが、Frieve Audioで聴く場合は相変わらず馬鹿ブーストを好みます。特にスピーディーでタイトなジャズは馬鹿ブーストの方が気持ち良く聴けます。細かい音質に集中して聴き比べれば、ブーストによる悪影響も分かるのかも知れませんが、僕は別に「音質」を細かく聴き分けたいわけではないので、「音楽」の全体的な聞こえ方(自然さ、違和感の無さ、聴きやすさ、スピード感)を重視すると、馬鹿ブーの方に食指が動くという事です。
どうもウーハーの低音がダルく聞こえるので、メタルコーン型に交換してみようかと考えています。100Hz以下しか使わないので、Alpair10ではもったいなさ過ぎるため、そこそこ廉価なアルミコーンウーハーを物色中です。交換したら、またご報告しますね。
という事で、今までやってきたデスクトップ スピーカー システムもほぼ終着駅にたどり着いた感があります。
つまり、
「小径フルレンジ(お好みの音調のやつ)」+「小容積密閉型エンクロージャ」+「吸音材たっぷり」+「耳幅配置超ニアフィールド リスニング」+「デジタルイコライザまたは密閉型小径サブウーハ(2.1ch)による低域補強」+「デジタルイコライザによるF特/位相フラット化」+「お好みで真空管アンプまたはDSPによる味付け(ハチマルには不要みたい)」
これが、LEANAUDIOの「ステレオ スピーカー方式音楽再生装置」に対する1つの解答だという事です。
今後はヘッドフォン再生について、ゴチョゴチョやってみようかな?と考えています。
追記
装置の音を評価するに際して短時間のチョイ聴きでは正しい判断はできないという事をつくづく感じる。これは、例えばナニかを交換して「音質」を評価または聞き分けようとする行為は、「本来の実用状態」すなわち「音質」の事など念頭になく「音楽」を聴き込んでいる時の行為とは全く異なるからだと思う。A6Pの交響曲用システムにしろ、今回のAlpair5ガマにしろ、TU-870にしろ、最初は凄く良いと感じたのだが、「音楽」を聴き続けていると「ありゃ?」となって、結局撤収となった。たぶん、その時は気になる一部の「音質」にしか注意を払わず、しかし実際に音楽を聴く時はもっと総合的に音を聴いているからなんだろう。
別にワザワザ細かい音質?の違いを聞き分けたいわけではない。音楽を違和感なくより快適に楽しめる総合的な音楽再生音質が重要だと思う。だって「音楽」を聴くための装置なのだから。
自作の強みは、仕事中でも音楽を聴いている時に「ありゃ?」と感じたら、すぐに対策できる点にある。それを繰り返してここまで辿り付いたのだが、おかげでポチ2型ボックスは、そこらじゅう粘土で穴を埋めた満身創痍の実験君状態。。。そろそろ終着駅も見えたし、新しい綺麗な箱を作らないとね。メンドクサ。。。
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仕事しながら2日間ほどアレコレ調整しつつ聴いてみましたが、Alpair6Mザップ君(+サブウーハー)がベストと判断。Alpair5ガマ君は残しておいても使用しないだろうという事で潔く撤収。せっかく作ったのに残念ですが使わんモンを置いておいても仕方ないので。。
結局下の写真のようにザップ君+サブウーハーという当初考えていた構成で落ち着きました。


Alpair 6Mのナチュラルな(悪く言えばちょっと地味な)音にすっかり慣れてしまったのでしょうか。Alpair5のキラリとシャープな音を長時間聴くのが辛く感じました。また、アンプがTU-870だとさらにシャラリンキラリンとするので、これにもだんだん鬱陶しくなってきて、最後の方はIcon AMPで聴いていました。しかし、どう調整しても明らかに自分はAlpari 6Mのシットリ控えめな音の方を好むという事がはっきりと分かったという次第です。
今回、A6Mの良さを改めて再認識できたとも言えます。他のAlpairメタルコーン ドライバーを聴いた事はありませんが、A6Mと同じようなキャラクターだとすると、本当に好きな「音楽」をたくさん聴き込むには最適なドライバーだと思います。ちなみに、Alpair 6Mのこの音質的特長は、高音がやや不足気味(というか300Hz~2kHzが少し盛り上がった弱カマボコ傾向)というF特に由来するものではありません。なぜなら僕はFrieveAudioでどのドライバーもフラットに補正して聴いているからです。これは長い時間愛用した後に他のドライバーと比較してみて始めて真に認識できる類の良さかもしれません。
いつもの測定結果です。ほぼリスニング位置での結果です。距離は約65cm。

赤がザップ君単体、青がサブをアドオンした結果です。黄色の帯は35Hz~15kHz/±6dBの領域を示しています。
50Hzのピーク、50~100Hzの落ち込み、180Hzのシャープなディップは部屋の影響、10kHzのディップはドライバーの特性によるものです。これらのディップを除けば、部屋の影響を含むリスニング位置での実効値としては極めて良好な特性が得られていると言えます。これでネットラジオやiTuneをイコライザなしで十分に楽しめるようになりました。
このシステムはサブウーハーをアドオンしています(フルレンジ側はチャンデバを通していません)。前の記事で、アドオン式にすると位相が大きく乱れると書きましたが、今回のサブウーハーの位相遅れはザップ君単体の密閉型馬鹿ブーストの遅れと殆ど同程度しかありません。今まで散々試したAlpair5との組み合わせでは位相が大きく遅れたのに、どうして今回はOKなのか??理由は全く分かりませんが、とりあえず願ってもない結果ではあります。
Frieve Audioで計測した位相遅れ。マイナス(下)側が遅れです。縦軸のスケール値は不明。750Hzのピークはデスクトップの反射の影響と思われる。

ほとんど同じ2本がAlpair6M単体と+サブウーハー アドオン、大きく遅れているのがAlpair5+サブウーハー(アドオン方式ではない)の結果です。Alpair5でアドオンすると、50~100Hzでもっと遅れます。ドシテ?
以上のようにザップ君で極めて良好な結果が得られましたが、Frieve Audioで聴く場合は相変わらず馬鹿ブーストを好みます。特にスピーディーでタイトなジャズは馬鹿ブーストの方が気持ち良く聴けます。細かい音質に集中して聴き比べれば、ブーストによる悪影響も分かるのかも知れませんが、僕は別に「音質」を細かく聴き分けたいわけではないので、「音楽」の全体的な聞こえ方(自然さ、違和感の無さ、聴きやすさ、スピード感)を重視すると、馬鹿ブーの方に食指が動くという事です。
どうもウーハーの低音がダルく聞こえるので、メタルコーン型に交換してみようかと考えています。100Hz以下しか使わないので、Alpair10ではもったいなさ過ぎるため、そこそこ廉価なアルミコーンウーハーを物色中です。交換したら、またご報告しますね。
という事で、今までやってきたデスクトップ スピーカー システムもほぼ終着駅にたどり着いた感があります。
つまり、
「小径フルレンジ(お好みの音調のやつ)」+「小容積密閉型エンクロージャ」+「吸音材たっぷり」+「耳幅配置超ニアフィールド リスニング」+「デジタルイコライザまたは密閉型小径サブウーハ(2.1ch)による低域補強」+「デジタルイコライザによるF特/位相フラット化」+「お好みで真空管アンプまたはDSPによる味付け(ハチマルには不要みたい)」
これが、LEANAUDIOの「ステレオ スピーカー方式音楽再生装置」に対する1つの解答だという事です。
今後はヘッドフォン再生について、ゴチョゴチョやってみようかな?と考えています。
追記
装置の音を評価するに際して短時間のチョイ聴きでは正しい判断はできないという事をつくづく感じる。これは、例えばナニかを交換して「音質」を評価または聞き分けようとする行為は、「本来の実用状態」すなわち「音質」の事など念頭になく「音楽」を聴き込んでいる時の行為とは全く異なるからだと思う。A6Pの交響曲用システムにしろ、今回のAlpair5ガマにしろ、TU-870にしろ、最初は凄く良いと感じたのだが、「音楽」を聴き続けていると「ありゃ?」となって、結局撤収となった。たぶん、その時は気になる一部の「音質」にしか注意を払わず、しかし実際に音楽を聴く時はもっと総合的に音を聴いているからなんだろう。
別にワザワザ細かい音質?の違いを聞き分けたいわけではない。音楽を違和感なくより快適に楽しめる総合的な音楽再生音質が重要だと思う。だって「音楽」を聴くための装置なのだから。
自作の強みは、仕事中でも音楽を聴いている時に「ありゃ?」と感じたら、すぐに対策できる点にある。それを繰り返してここまで辿り付いたのだが、おかげでポチ2型ボックスは、そこらじゅう粘土で穴を埋めた満身創痍の実験君状態。。。そろそろ終着駅も見えたし、新しい綺麗な箱を作らないとね。メンドクサ。。。
2011年09月03日 (土) | Edit |
LEANAUDIOに新しい仲間が加わりました!
名付けて「GAMA」(ガマ)君です。
Alpair5とPPコーン13cmウーハー(DYNAVOX LW5002)を組み合わせた一体型2.1chシステムです。「KERO(ケロ)」君の兄貴分なので「GAMA(ガマ)」君。。細かい調整はまだですが、とりあえず写真を公開します。

LEAUAUDIO 3兄弟。真ん中のがガマです。新参者のくせに一番押し出しが強そう。
最近ネットラジオを聴く事が多く、またiTuneのイコライザはどうも信用できないので、イコライザを通さなくても十分な帯域幅でフラットな特性を持つ再生装置の必要性を強く感じました。このため手持ちの材料を有効利用して、手っ取り早く「ガマ」君をでっち上げたというのが今回の経緯です。
ウーハー用のボックスにはポチ1型(ケロの片割れ)を使用し、これに13cmウーハーをムリヤリ取り付けました(厚さ30mmの集積材の端材で箱の断面よりも大きなバッフルを作成してポチに接着!。。かなり強引な作り方です)。。

Alpair 6Mの上に載っけて使用します。雑な仕上げを目立たなくするためにマットブラックで塗装したら、ちょっとメカニカルな悪役ロボ的外観になりました(というか帝国軍のTIEファイター?)。ぜんぜんカエルっぽくありませんが、ケロの兄貴なので、名前は「ガマ」で問題なし!としましょう(ほんとはカエルぽくしたかったのですが、ALpair 5が大きすぎてデザイン的にまとまりませんでした)。
Alpair 5のエンクロージャには呼び径75の塩ビ管エルボー継ぎ手を使用し、上下に角度調整可能としました。写真ではやや下向きにしています。今回買い足したのは、このエルボーだけです。容積は500ccくらいかな? サブの容積は基本的にポチなので2.5Lです。もちろん、どちらも密閉型+吸音材ぎっしり仕様です。総容積3.5Lと結構コンパクトな構成なのですが、見た目は厳つくなってしまいました。。ケロのような可愛らしさはありません(こちらは総容積たったの1L)。R/Lスピーカの軸間距離は約290mm。ケロやA6Mよりもやや広めです(あり合わせの材料で極力メンドクサイ事をしないで作ったらこの寸法になってしまったのよ)。
アンプにはKENWOOD KA-S10(メインSP用)とONKYO A-905FX(サブ用、片チャンネルだけ)を使用します。チャンデバ(ベリンガー CX2310 SuperX Pro)にはモノラルのサブウーハー用出力も備わっているので、2.1chシステムにも容易に対応できました。
今回のシステムでは、メインSPの信号もチャンデバ(HIGHチャンネル)を通してからKA-S10で増幅しています。メインSP信号をチャンデバを介さずにダイレクトにアンプで増幅し、サブウーハー信号だけチャンデバ(LOWチャンネル)経由でハイカットしてから増幅する、いわゆるアドオン方式も当然可能ですが、このチャンデバの場合アドオン方式で使用すると、ダイレクト信号とLOWチャンネル出力信号間の位相差がかなり大きくなるため、今回はアドオン方式を採用しませんでした。以前のバイアンプ システム(2.2chシステム)ではアドオン方式を採用しましたが、それはFrieve Audioが位相遅れを完璧に補正してくれるためです。しかし、今回はFrieve Audioを使用しない事が前提であるため、位相特性を優先したという次第です。それでも密閉型の2倍かそれ以上位相が遅れます。このへんはアナログフィルタ方式なので仕方ありません。手軽なデジタルチャンデバ内蔵DACの製品化が望まれます。
細かい調整はまだですが、40Hz/-6dB程度は簡単に確保できそうです。また、Alpair 6Mをイコライザなしで使用すると高域(4kHz以上)が不足気味(コモリ気味)に聞こえるのですが、Alpair 5は高域がフラットに伸びているため、イコライザなしを前提とする本システムには理想的です。先ほどからネットラジオを聴いていますが、今のところすこぶる具合良しと言えそうです。今のところはね。。
これから暫くオシゴト中に聴きながら、調整を進めます。僕の場合、いわゆる「音質?」というのではなく、長時間聴いて違和感がないか?不自然に聞こえないか?聴きたい音が聴きにくくてフラストレーションが溜まらないか?等が重要な指標となります。A6P交響曲用システムのように、短時間聴いて「良い!」と感じても、癖があるとどうしても段々と違和感がつのり始め、最終的に耐えられなくなってNGとなります。今回はそうならない事を祈ります。
ある程度調整が済んだら、計測結果等を適宜ご紹介したいと思います。オタノシミニ!
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名付けて「GAMA」(ガマ)君です。
Alpair5とPPコーン13cmウーハー(DYNAVOX LW5002)を組み合わせた一体型2.1chシステムです。「KERO(ケロ)」君の兄貴分なので「GAMA(ガマ)」君。。細かい調整はまだですが、とりあえず写真を公開します。

LEAUAUDIO 3兄弟。真ん中のがガマです。新参者のくせに一番押し出しが強そう。
最近ネットラジオを聴く事が多く、またiTuneのイコライザはどうも信用できないので、イコライザを通さなくても十分な帯域幅でフラットな特性を持つ再生装置の必要性を強く感じました。このため手持ちの材料を有効利用して、手っ取り早く「ガマ」君をでっち上げたというのが今回の経緯です。
ウーハー用のボックスにはポチ1型(ケロの片割れ)を使用し、これに13cmウーハーをムリヤリ取り付けました(厚さ30mmの集積材の端材で箱の断面よりも大きなバッフルを作成してポチに接着!。。かなり強引な作り方です)。。

Alpair 6Mの上に載っけて使用します。雑な仕上げを目立たなくするためにマットブラックで塗装したら、ちょっとメカニカルな悪役ロボ的外観になりました(というか帝国軍のTIEファイター?)。ぜんぜんカエルっぽくありませんが、ケロの兄貴なので、名前は「ガマ」で問題なし!としましょう(ほんとはカエルぽくしたかったのですが、ALpair 5が大きすぎてデザイン的にまとまりませんでした)。
Alpair 5のエンクロージャには呼び径75の塩ビ管エルボー継ぎ手を使用し、上下に角度調整可能としました。写真ではやや下向きにしています。今回買い足したのは、このエルボーだけです。容積は500ccくらいかな? サブの容積は基本的にポチなので2.5Lです。もちろん、どちらも密閉型+吸音材ぎっしり仕様です。総容積3.5Lと結構コンパクトな構成なのですが、見た目は厳つくなってしまいました。。ケロのような可愛らしさはありません(こちらは総容積たったの1L)。R/Lスピーカの軸間距離は約290mm。ケロやA6Mよりもやや広めです(あり合わせの材料で極力メンドクサイ事をしないで作ったらこの寸法になってしまったのよ)。
アンプにはKENWOOD KA-S10(メインSP用)とONKYO A-905FX(サブ用、片チャンネルだけ)を使用します。チャンデバ(ベリンガー CX2310 SuperX Pro)にはモノラルのサブウーハー用出力も備わっているので、2.1chシステムにも容易に対応できました。
今回のシステムでは、メインSPの信号もチャンデバ(HIGHチャンネル)を通してからKA-S10で増幅しています。メインSP信号をチャンデバを介さずにダイレクトにアンプで増幅し、サブウーハー信号だけチャンデバ(LOWチャンネル)経由でハイカットしてから増幅する、いわゆるアドオン方式も当然可能ですが、このチャンデバの場合アドオン方式で使用すると、ダイレクト信号とLOWチャンネル出力信号間の位相差がかなり大きくなるため、今回はアドオン方式を採用しませんでした。以前のバイアンプ システム(2.2chシステム)ではアドオン方式を採用しましたが、それはFrieve Audioが位相遅れを完璧に補正してくれるためです。しかし、今回はFrieve Audioを使用しない事が前提であるため、位相特性を優先したという次第です。それでも密閉型の2倍かそれ以上位相が遅れます。このへんはアナログフィルタ方式なので仕方ありません。手軽なデジタルチャンデバ内蔵DACの製品化が望まれます。
細かい調整はまだですが、40Hz/-6dB程度は簡単に確保できそうです。また、Alpair 6Mをイコライザなしで使用すると高域(4kHz以上)が不足気味(コモリ気味)に聞こえるのですが、Alpair 5は高域がフラットに伸びているため、イコライザなしを前提とする本システムには理想的です。先ほどからネットラジオを聴いていますが、今のところすこぶる具合良しと言えそうです。今のところはね。。
これから暫くオシゴト中に聴きながら、調整を進めます。僕の場合、いわゆる「音質?」というのではなく、長時間聴いて違和感がないか?不自然に聞こえないか?聴きたい音が聴きにくくてフラストレーションが溜まらないか?等が重要な指標となります。A6P交響曲用システムのように、短時間聴いて「良い!」と感じても、癖があるとどうしても段々と違和感がつのり始め、最終的に耐えられなくなってNGとなります。今回はそうならない事を祈ります。
ある程度調整が済んだら、計測結果等を適宜ご紹介したいと思います。オタノシミニ!
2011年08月24日 (水) | Edit |
なんか行き着いた感じでしょうか。。Alpair 6M馬鹿ブーのケロ的耳幅配置で。。
当初は「ナカナカエーヤン!」と思ったAlpair 6Pの交響曲用システムですが、長時間聴いていると例によって違和感がつのり始め、例によってバスレフポートに吸音材を詰め始め、例によって内部の吸音材の量を増やし始め。。例によってこりゃ駄目だ。。。という結論に。。。もう無駄な事は止めよ。
一方のAlpair 6M馬鹿ブー耳幅配置は、聴けば聴くほど聴きやすい。
ステレオ感も僕にとっては十分にあるので交響曲でもこれでエーヤン
(モノラルだとちょっと寂しいけど)
30Hzまでブーストしても破綻しないし(通常は40Hzまでブースト)
敢えてパワードウーハーで低音をアシストする必要性も感じないし
出音点(ユニット数)は少ないに限る(音場はシンプルに限る)
付帯音は無いに限る
スピーカーは近いに限る
音が地味(ナチュラル)なAlpair 6Mは聴けば聴くほど耳に馴染むし。
。。そろそろ実験君段階を終了して綺麗な箱を作るかな。。
元々ソースにナイモンは無いのよ。
それを無理に聴こうとすると何かしら不自然に(ステレオ臭く)なる。
それよりもアルモンをしっかり正確に、
すなわち可聴帯域の下限近くまでフラットに位相遅れなく、
耳に届けて素直に聴けばエーヤン。
結局それがイチバン「音楽」を楽しめる。
考えて見りゃ、そらそうだ。
だって記録されている「内容」を聴きたいのだから。
。。というのがLEANAUDIOトライアルの結論ですかね。やっぱり。
なんか富士山のまわりをグルッと回って元どおり。。
と。。再確認したと言う次第です。
撤収ですね。使わんモンは。
次はヘッドフォン再生の研究でもしてみるかな?
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当初は「ナカナカエーヤン!」と思ったAlpair 6Pの交響曲用システムですが、長時間聴いていると例によって違和感がつのり始め、例によってバスレフポートに吸音材を詰め始め、例によって内部の吸音材の量を増やし始め。。例によってこりゃ駄目だ。。。という結論に。。。もう無駄な事は止めよ。
ステレオ感も僕にとっては十分にあるので交響曲でもこれでエーヤン
(モノラルだとちょっと寂しいけど)
30Hzまでブーストしても破綻しないし(通常は40Hzまでブースト)
敢えてパワードウーハーで低音をアシストする必要性も感じないし
出音点(ユニット数)は少ないに限る(音場はシンプルに限る)
付帯音は無いに限る
スピーカーは近いに限る
音が地味(ナチュラル)なAlpair 6Mは聴けば聴くほど耳に馴染むし。
。。そろそろ実験君段階を終了して綺麗な箱を作るかな。。
元々ソースにナイモンは無いのよ。
それを無理に聴こうとすると何かしら不自然に(ステレオ臭く)なる。
それよりもアルモンをしっかり正確に、
すなわち可聴帯域の下限近くまでフラットに位相遅れなく、
耳に届けて素直に聴けばエーヤン。
結局それがイチバン「音楽」を楽しめる。
考えて見りゃ、そらそうだ。
だって記録されている「内容」を聴きたいのだから。
。。というのがLEANAUDIOトライアルの結論ですかね。やっぱり。
なんか富士山のまわりをグルッと回って元どおり。。
と。。再確認したと言う次第です。
撤収ですね。使わんモンは。
次はヘッドフォン再生の研究でもしてみるかな?
2011年08月22日 (月) | Edit |
Alpair6Pバスレフ + Alpair5の交響曲用システムをチョコヨコイヂリながら暫く聴いていたのだが。。。確かに一聴するとライブでブリリアントでゴーヂャスなんだけど、1日中聴いていると、どう調整してもイライラしてくる。。。ステレオ臭いというか。。オーヂオ臭いというか。。ウソ臭いというか。。ネットラジオ聴いたらナレーションが不自然だし。。どうイヂッテも、どうあがいても所詮はツクリモノというか。。そもそも理想状態は存在しないワケだし。。ダッテ元々ナイモンを聴こうとしているワケで。。この方面をアーダコーダしてもグルグル地獄というか。。富士の樹海というか。。泥沼というか。。。結局、元々ソースに無いモンハ無いと居直ってAlpair6M馬鹿ブーの素直でストレートで自然で正確なサウンドをソノママ聴いた方が音楽に集中できるし。。一聴すると地味なんだけど。。結局それがイチバン聴きやすい。。。そこに記録されているモノを存分に楽しめば良い。。。というか、そこに記録されているモノを存分に楽しもうと思ったら要らぬモノを加えない方が良い。。。元々ソコニアルモノしか聴けないワケだし。。録音が古いものは古いなりに聴けば良い。。。Alpair6Pは撤収するか。。な?。。邪魔だし。。でも撤収したらしたで、邪魔だしなぁ。。まぁ。。たまに聴くには良いか。。
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2011年08月16日 (火) | Edit |
もともとの音源が巨大な交響曲を聴く場合、Alpair6Mのニアフィールド馬鹿ブーシステムだと寂しく感じる事があります。かといってAlpari6Pバスレフ(一辺120cmの正三角形配置)だと、左右に拡がり過ぎて音が全体に希薄になり、なんかタヨリナイし、細部を聴きにくい。これだったらA6M馬鹿ブーで聴く方がマシ。。と言うことで、A6Pバスレフも撤去しようと思ったのですが。。。

Alpair5でセンターSPを作って追加してみたところ、なかなか具合良くなりました。このSPボックスは、あり合わせの端材(内径約80mmの塩ビ管、9mm合板、ケロのあまりの合成皮革)で作りました。モノラルではなく左右別々のステレオです。容積は約500cc x 2。もちろん密閉型です。エアコン配管用のシール材と、分厚いフェルト材とガムテープで徹底的に制振しているので全く響きません。
Alpair 6Pは約45°上向きにしています。左右の高音を天井に反射させる事により、左右SPからの直接音の干渉を和らげて自然なステレオ感を得るのが狙いです。これが意外と効きました。ホワンと響いて喫茶店のBGM風になりますがポップス系だと意外とOK。ボーカルも中央に自然に定位します。ただし響き過ぎのホワンホワン。。死の臭い漂うJAZZを聴く気にはとてもなれませんし、肝心の交響曲でも拡がり過ぎ/響き過ぎで密度感が低下してタヨリナイ。バッハの無伴奏チェロなんか全く聴けません。
センターSPは楽団からの直射音に相当する音を追加するのが狙いです。これを加えた事で交響曲あるいはフルオーケストラ曲を聴く楽しさがグッと増しました。今までのLEANAUDIOトライアルの中で最も交響曲を楽しめるシステムに仕上がりそうな気配がします。チャント仕上がったら、塩ビ管に色を塗らないとね。。
さらに6Pバスレフのポートチューニングを変更しました。以前は特性がフラットになるように約50Hzにポートをチューニングしていました。以下、いつものシミュレーションで説明します。

この場合、50Hz以下で位相が大きく遅れ、レスポンスも急減するため、50Hz以下をブーストする事はできません。これでは交響曲を聴くには物足りない。
そこでポートを伸ばして共鳴周波数を約34Hzまで下げました。

100Hz以下がダラダラと下がりますが、デジイコで+10dBブーストするだけで30Hzまで問題無くフラットにできます。問題の位相遅れも大きく改善されます。
下は密閉型です。

上の34Hzバージョンは、密閉型に対して30Hzで+8dBのゲインがり、共鳴前の40Hzでの位相遅れは密閉型とあまり変わらない事が分かります。
以上のように、バスレフ型にデジイコを組み合わせる事により、ポートの同調を思いっきり下げて、ブースト率をそれほど上げずに低域を可聴帯域下限近くまで伸ばす事ができます。すなわち、ポート効果+デジタルブーストの組み合わせで低音を増強する事ができるという事です。
下はAlpair6M + 2.5L密閉です。

小型密閉箱の場合、30Hzまでフラットにするには20dB以上のブーストが必要です。大容積バスレフと長いポートにより、このブースト量を約1/2にできるということです。A6M密閉の場合、ブーストは通常40Hzまで(約+15dB)にしています。
とはいえ低音のタイトさ、スピード感、正確さという点では小容積密閉型(A6M)馬鹿ブーの方が圧倒的に有利です。ジャズは絶対にA6M密閉で聴く方が好きですね。クラシックでも、特にピアノソナタは密閉型で聴きます。ピアノはアタック音ですので、とりわけ低音部は密閉型の方が気持ち良く感じます。チェロソナタやチェロ独奏も密閉型の方が好きかもしれません。響きが加わると演奏が聴きにくくてもどかしく感じます。反面、オーケストラ曲のホールと一体となった低音のウナリは、バスレフ型+センターSPの方が雰囲気良く聞こえます。オーケストラを聴く場合、多数の楽器とホールで構成された巨大な一塊の楽器として聴こうとしているのかもしれません。僕には、交響曲(フルオーケストラ)の再生というのは、以前から特別のように思えてなりません。
さて、最後にお決まりの測定結果をお見せします。全てリスニング位置での測定結果です。全て左右同時に音を出して計測しています。
Alpair 6Pバスレフ、11L、同調34Hz、上向き45°

上に向けたので2kHz以上はダラダラ低下します。部屋の影響で50Hzにピーク、200~500Hzにディップが発生しています。吸音材は以前より少し増やしました(片側4枚から6枚に増やした)。低域もダラダラ低下するので、概ね40万ヘルツの法則に従うカマボコ型となっています。
Alpair 5 密閉、0.5L

200Hz以上は綺麗にフラットです。久しぶりに聴いたけど、やっぱり良いユニットだなぁ。。これでA6Mなみに低音が出てくれたら。。。
Alpair 5 + Alpair 6P

50Hzに部屋のピークがあるので、うまい具合に50Hzまでほぼフラットな特性が得られています(タマタマですけどね)。このためiTuneでイコライザなしで再生しても十分に楽しめます。
アンプですが、A6PにKENWOODのKA-S10(ヘッドフォン用に使っていた)、A5にIcon AMPを使用し、ボリューム位置を両方とも12時の位置にしています(全体のボリュームはパッシブプリのボリュームで調整)。比較的センターを強めに効かせたハチマル好みの設定なので、左右のステレオ感はあまりありません(もともとフルトベングラ盤を楽しく聴く事を目標にしてましたし)。ステレオソースの場合、センターのボリュームを少し下げると楽器が左右に分かれ始めます。このへんはお好み次第。

これ以外にはPC本体だけ。。リーン&コンパクトなシステムです。

ポチ2型の上に置いたスピーカセレクタです。Icon AMPをA6M用とA5用に切り換えます。
次回は、久しぶりにバイノーラル録音してみようかな。。
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Alpair5でセンターSPを作って追加してみたところ、なかなか具合良くなりました。このSPボックスは、あり合わせの端材(内径約80mmの塩ビ管、9mm合板、ケロのあまりの合成皮革)で作りました。モノラルではなく左右別々のステレオです。容積は約500cc x 2。もちろん密閉型です。エアコン配管用のシール材と、分厚いフェルト材とガムテープで徹底的に制振しているので全く響きません。
Alpair 6Pは約45°上向きにしています。左右の高音を天井に反射させる事により、左右SPからの直接音の干渉を和らげて自然なステレオ感を得るのが狙いです。これが意外と効きました。ホワンと響いて喫茶店のBGM風になりますがポップス系だと意外とOK。ボーカルも中央に自然に定位します。ただし響き過ぎのホワンホワン。。死の臭い漂うJAZZを聴く気にはとてもなれませんし、肝心の交響曲でも拡がり過ぎ/響き過ぎで密度感が低下してタヨリナイ。バッハの無伴奏チェロなんか全く聴けません。
センターSPは楽団からの直射音に相当する音を追加するのが狙いです。これを加えた事で交響曲あるいはフルオーケストラ曲を聴く楽しさがグッと増しました。今までのLEANAUDIOトライアルの中で最も交響曲を楽しめるシステムに仕上がりそうな気配がします。チャント仕上がったら、塩ビ管に色を塗らないとね。。
さらに6Pバスレフのポートチューニングを変更しました。以前は特性がフラットになるように約50Hzにポートをチューニングしていました。以下、いつものシミュレーションで説明します。

この場合、50Hz以下で位相が大きく遅れ、レスポンスも急減するため、50Hz以下をブーストする事はできません。これでは交響曲を聴くには物足りない。
そこでポートを伸ばして共鳴周波数を約34Hzまで下げました。

100Hz以下がダラダラと下がりますが、デジイコで+10dBブーストするだけで30Hzまで問題無くフラットにできます。問題の位相遅れも大きく改善されます。
下は密閉型です。

上の34Hzバージョンは、密閉型に対して30Hzで+8dBのゲインがり、共鳴前の40Hzでの位相遅れは密閉型とあまり変わらない事が分かります。
以上のように、バスレフ型にデジイコを組み合わせる事により、ポートの同調を思いっきり下げて、ブースト率をそれほど上げずに低域を可聴帯域下限近くまで伸ばす事ができます。すなわち、ポート効果+デジタルブーストの組み合わせで低音を増強する事ができるという事です。
下はAlpair6M + 2.5L密閉です。

小型密閉箱の場合、30Hzまでフラットにするには20dB以上のブーストが必要です。大容積バスレフと長いポートにより、このブースト量を約1/2にできるということです。A6M密閉の場合、ブーストは通常40Hzまで(約+15dB)にしています。
とはいえ低音のタイトさ、スピード感、正確さという点では小容積密閉型(A6M)馬鹿ブーの方が圧倒的に有利です。ジャズは絶対にA6M密閉で聴く方が好きですね。クラシックでも、特にピアノソナタは密閉型で聴きます。ピアノはアタック音ですので、とりわけ低音部は密閉型の方が気持ち良く感じます。チェロソナタやチェロ独奏も密閉型の方が好きかもしれません。響きが加わると演奏が聴きにくくてもどかしく感じます。反面、オーケストラ曲のホールと一体となった低音のウナリは、バスレフ型+センターSPの方が雰囲気良く聞こえます。オーケストラを聴く場合、多数の楽器とホールで構成された巨大な一塊の楽器として聴こうとしているのかもしれません。僕には、交響曲(フルオーケストラ)の再生というのは、以前から特別のように思えてなりません。
さて、最後にお決まりの測定結果をお見せします。全てリスニング位置での測定結果です。全て左右同時に音を出して計測しています。
Alpair 6Pバスレフ、11L、同調34Hz、上向き45°

上に向けたので2kHz以上はダラダラ低下します。部屋の影響で50Hzにピーク、200~500Hzにディップが発生しています。吸音材は以前より少し増やしました(片側4枚から6枚に増やした)。低域もダラダラ低下するので、概ね40万ヘルツの法則に従うカマボコ型となっています。
Alpair 5 密閉、0.5L

200Hz以上は綺麗にフラットです。久しぶりに聴いたけど、やっぱり良いユニットだなぁ。。これでA6Mなみに低音が出てくれたら。。。
Alpair 5 + Alpair 6P

50Hzに部屋のピークがあるので、うまい具合に50Hzまでほぼフラットな特性が得られています(タマタマですけどね)。このためiTuneでイコライザなしで再生しても十分に楽しめます。
アンプですが、A6PにKENWOODのKA-S10(ヘッドフォン用に使っていた)、A5にIcon AMPを使用し、ボリューム位置を両方とも12時の位置にしています(全体のボリュームはパッシブプリのボリュームで調整)。比較的センターを強めに効かせたハチマル好みの設定なので、左右のステレオ感はあまりありません(もともとフルトベングラ盤を楽しく聴く事を目標にしてましたし)。ステレオソースの場合、センターのボリュームを少し下げると楽器が左右に分かれ始めます。このへんはお好み次第。

これ以外にはPC本体だけ。。リーン&コンパクトなシステムです。

ポチ2型の上に置いたスピーカセレクタです。Icon AMPをA6M用とA5用に切り換えます。
次回は、久しぶりにバイノーラル録音してみようかな。。
2011年08月15日 (月) | Edit |
最近モノラルの聴きやすさが気に入ってずっとモノラルで聴いていたのですが、2週間ほど前にAlpair6M馬鹿ブーをディスプレイ上方の真正面に置けるようにして、仕事の合間にイロイロと配置を試していました。その結果、L/Rの軸間距離を約23cm(ケロと同じ、ほぼ両耳の左右距離と同じ)にしたステレオレイアウトが、ステレオ感をホンノリ感じながらモノラルなみに聴きやすいという結論に達し、写真のようなレイアウトを採用しました。

ポチ2型ボックスの底面同士を付き合わせて合体すると、L/R軸間距離は偶然ですがケロと同じ230mmになります。ニアフィールドだと左右耳の距離と同じくらいのLR距離って聴きやすいのでしょうかねぇ? ケロ開発の時も、聴きやすさを求めてイロイロ試した結果、この距離に落ち着きました。ちょうど小型のステレオラジカセという感じです。ちなみに、上に乗っけているのはスピーカー セレクターと、ディスプレイ清掃用のピジョン君です。

YAMAHA製のスピーカーブラケットを使用して前方の窓枠に固定しました(製品情報)。ジャズを聴くにはコイツが一番。低音までほとんど直射音で聞けるので、タイミングが正確でタイトなベースを存分に楽しめます。ジャコの超高速ベースやマイルス クインテットのロンさんのベースの、スピーディでタイトなウネリというかドライブ感というか、神業的微妙なユラギというか、ソイツを最高に気持ち良く聴けます。やっぱりコレでしょう。ジャズは。ベースとドラムスのインパクトのタイミングがビシッとせんと。ビシッと。。ビシッとしないと酔ったみたいになって気色悪いのよ。
デスクトップ全景です。

Alpair5 + バイアンプ駆動13cmウーハーを撤去したので、レイアウトがすっきりしました。A6M馬鹿ブーストで30Hzまでブーストしても殆どの楽曲で全く問題ないし、こちらの方が低音がビシッとタイトで自然に聞こえるので、バイアンプシステムは全く使用しませんでした。なのでボツ。。。邪魔だし。
ディスプレイのセンターが右にシフトしているのは、オシゴト中に左半分をメイン(正面)に使うためです(左側に翻訳原稿を置いて、右側に辞書(英辞ろう)や参考文書を開く)。左方の小さなディスプレイは音楽用PCのUSBディスプレイです。FrieveAudioやiTuneの操作だけなのでこれで十分。。。
で、Alpair5は窓枠の上(Alpair6Pバスレフの下)に移動しました。なぜかAlpair6 Pは上向いてるし。。
次回はAlpair5 + Alpair6Pバスレフの交響曲用システムについてご紹介します。まだ実験君段階ですが、こいつはナカナカ手応えアリですよ。オタノシミニ。。。
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ポチ2型ボックスの底面同士を付き合わせて合体すると、L/R軸間距離は偶然ですがケロと同じ230mmになります。ニアフィールドだと左右耳の距離と同じくらいのLR距離って聴きやすいのでしょうかねぇ? ケロ開発の時も、聴きやすさを求めてイロイロ試した結果、この距離に落ち着きました。ちょうど小型のステレオラジカセという感じです。ちなみに、上に乗っけているのはスピーカー セレクターと、ディスプレイ清掃用のピジョン君です。

YAMAHA製のスピーカーブラケットを使用して前方の窓枠に固定しました(製品情報)。ジャズを聴くにはコイツが一番。低音までほとんど直射音で聞けるので、タイミングが正確でタイトなベースを存分に楽しめます。ジャコの超高速ベースやマイルス クインテットのロンさんのベースの、スピーディでタイトなウネリというかドライブ感というか、神業的微妙なユラギというか、ソイツを最高に気持ち良く聴けます。やっぱりコレでしょう。ジャズは。ベースとドラムスのインパクトのタイミングがビシッとせんと。ビシッと。。ビシッとしないと酔ったみたいになって気色悪いのよ。
デスクトップ全景です。

Alpair5 + バイアンプ駆動13cmウーハーを撤去したので、レイアウトがすっきりしました。A6M馬鹿ブーストで30Hzまでブーストしても殆どの楽曲で全く問題ないし、こちらの方が低音がビシッとタイトで自然に聞こえるので、バイアンプシステムは全く使用しませんでした。なのでボツ。。。邪魔だし。
ディスプレイのセンターが右にシフトしているのは、オシゴト中に左半分をメイン(正面)に使うためです(左側に翻訳原稿を置いて、右側に辞書(英辞ろう)や参考文書を開く)。左方の小さなディスプレイは音楽用PCのUSBディスプレイです。FrieveAudioやiTuneの操作だけなのでこれで十分。。。
で、Alpair5は窓枠の上(Alpair6Pバスレフの下)に移動しました。なぜかAlpair6 Pは上向いてるし。。
次回はAlpair5 + Alpair6Pバスレフの交響曲用システムについてご紹介します。まだ実験君段階ですが、こいつはナカナカ手応えアリですよ。オタノシミニ。。。