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2013年05月31日 (金) | Edit |
前回の記事でこの実験君シリーズは終わりにする予定だったのですが、追加でFrieveAudioのDSPを使って帯域分割した場合のデータを掲載しておきます。

計測条件(マイク位置等)は前の記事とほぼ同じです。

まず、60Hzの1サイクル正弦波の再生波形です。
Frieve 60
赤がZAP2.1+FrieveAudio、青がAlpair6M馬鹿ブー(前々回の記事)、緑がZAP2.1+DACのDSP(前回の記事)です。比較のため、今回も50Hzまでフラットに補正しています。位相補正は全てOFFです。
DACのDSPで帯域分割すると馬鹿ブーよりも約5ms遅れますが、FrieveAudioのDSPで帯域分割すればそのような遅れは発生しません。DACの遅れはハードウェアではなくソフトウェア(DSP)に起因すると言えます。やはりFrieveAudioのDSPは優秀ですね。

ZAP2.1+FrieveAudioのその他の周波数での波形です。
位相補正はOFF。横軸スケールは周期で合わせています。
Frieve Noc
灰が信号、青が40Hz、赤が60Hz、緑が80Hz。補正は50Hzまでなので、40Hzの振幅は小さめです。

位相補正をONにしました。
Frieve C
各周波数の波形が綺麗に揃い、2発目の波形で信号波形の位相にほぼ一致します。

次に補正済みの周波数特性です。リスニング位置(約70cmの距離、マイク手持ち)で計測しました。
FrieveAudioによる計測結果(クリックで拡大)
Frieve Ftoku1
100Hzでクロスさせています。FrieveAudioの補正済み特性の計測では、メインとサブウーハを同時に計測できません。また、各スピーカの絶対音圧レベルも分かりません。上図は、別々に計測した2つのスピーカの特性曲線をPhotoShopで適当に合成しただけなので、実際のサブウーハのレベルを確認する必要があります。

そこで、Daytonの計測システムで総合F特を計測しました。
まず、周波数レスポンス(F特)計測画面で計測した結果です。
frieve F4
2kHzより上でややHIGH上がり気味(+2.5dB程度)ですが、スムージングを強く(1/6オクターブ)しているので30Hz~20kHzで±2.5dB以内に入っています。実際のリスニング位置でです。。。なんだか凄い。

歪み計測用の画面でも計測してみました。
frieve F3
50Hz以下でレベルが下降しています。スピーカ保護のために元の信号レベルを下げているのでしょうか?それ以外は、こちらの結果も極めて良好にフラットです。こちらではHIGH上がり傾向は見られません。

以上の結果から、サブウーハのレベルは全くOKと言って良いでしょう。

FrieveAudioの補正係数の計測には、相変わらず安物パソコン用マイクを使っています(DAYTONマイクはFrieveAudioでは使えない)。その安物マイクによる補正結果を校正済みのDAYTONマイクで確認したわけですが、上記の結果を見る限り、安物マイクでもスピーカの大雑把なF特計測には全く十分であると言えます。無響室でもない普通のお部屋で、オシゴトの合間に殆どの場合マイク手持ちでチョイト計測するワケですから、あまりコマケーところを微に入り細に入り気にしても意味がありません。とにかく大雑把にやってオッキー問題からズバッと片付けるのが開発の鉄則です。

ただし、絶対音圧レベルを知りたい場合は校正済みのマイクが必要です。校正していないマイクは相対比較にしか使えませんので、ご注意ください。

100000001000180082_10203.jpg
エレコム MS-STM54
LEANAUDIOではF特計測や波形観測にずっとこのマイクを愛用しています。
ヨドバでたったの610YENなり。
断線したので先月新しいのを購入しました。
絶対音圧レベルを知る必要がなければ、全くこれで十分です。ホンマニ。

最後に20Hzまで完全フラット+位相補正ONで春の祭典を再生してみました。
Frieve春 copy
位相補正ONなので遅れは殆どなく、また、全域(30Hz~15kHz)をフラットに補正しているため、音響波形は信号波形によく一致しています。もちろん、コレも安物マイクで収録しています。

以上が4年間かけて開発したLEANAUDIOの現在の到達点です。FrieveAudioの方がiTune+DAC DSPよりも音質(聴きやすさ)は良いような気もしないでもないような気もするような気もしないではないのですが、最近は選曲しやすいiTuneを多用しています。多少音質に差があっても、面倒臭くなくて楽しい方に手が伸びるという事です。別にオンシツ(ヨイオト?)をツイキュしたりキキワケたりしたいワケでは全くないですから。

また、交響曲を真剣に聴きたい時は専らモニタヘッドフォンを愛用します。「広大なホールの反響音が重要な要素となる交響曲を聴くには部屋の影響を全く受けないヘッドフォンに限る」が僕の結論です。ホールに比べて圧倒的に狭くて四角いオウチでは、殆ど無響室にしない限りどう手を尽くそうがスピカでは無理。そもそも、携帯電話+カナル型イヤフォンでフルトベングラさんのベトベン交響曲を聴いて鳥肌立ったのがLEAUAUDIOに着手するきっかけでしたよね。マヂメにバイノラル録音されたベトベン交響曲全集が是非とも欲しい!

という事で、FrieveAudioの出番は殆どなくなってしまいましたとさ。オッシマイ。

追記
F特がドーダコーダとシツコク言うと毛嫌いされるようですが、これは音楽再生システムという「一定の目的を持たされた実用機械」をお部屋に設置したら、正しく機能するようまずイットウ最初に行うべきウルトラ超基本的調整です(もちろん、実際のリスニング位置でね)。好き嫌いの問題ではアリマセン。何もFrieveAudioのようにびったしフラットにする必要はありません。10数バンドのイコライザでも十分でしょう。この21世紀、610エンのマイクと無料のソフトを使って誰でも簡単に計測できます。スマホのアプリでもOKかもしれません。今時、「音楽鑑賞用」を謳う全ての家庭用オーディオ装置には自動的な調整機構を組み込むべきです。もう21世紀なんだからさ。。。全てのコマケーオコノミの調整はその後から始まります。設置環境に合わせた基本的調整が必要なのはどんな「機械」でも同じです。

真っ直ぐ走らぬ車の細部をいくら超精密にチューニングしても決して永遠に車として正しく機能しません。永遠にグルグル回ります。

追記2
交響曲の場合ZAP君にオデコがくっつくくらい近付いて聴くと結構良いです。AURA 1"とA10サブウーハを使ってデスクトップ用ウルトラ ニアフィールド(非接触ヘッドフォン)を作って見ようかと考えています。窓を開けるため音量を上げられず、かといってヘッドフォンでは汗をかく夏場用としては最適かもしれません。なんか、次のネタができたかな?ドデショウカ?

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2013年05月29日 (水) | Edit |
一連の実験君シリーズの最終回です。
今回はZAP 2.1システムの低音挙動を簡単に評価してみました。

サウンドブラスタDACに内蔵されているチャンデバ機能とイコライザを使っています。これはいつものiTuneで聴く時の設定です。FrieveAudioの補正は一切適用していません。

まずはおなじみ、リスニング位置のF特です。
ZAP21F.jpg
チャンデバのクロス周波数は105Hzに設定。50~200Hzのディップとピークは部屋の影響。マイクを近付けると平になります。たった約70cmの距離でも部屋の影響は大きいですね。

前回Alpair6M馬鹿ブーストで計測した1周期正弦波の再生波形と比較してみました。サブウーハとの兼ね合いでマイクの位置や距離が異なるため、あまり厳密な比較ではありませんのでご注意ください。

では結果です。

1) パルス位置で揃えました。
上から40、60、80Hzです。赤がAlpair6M、青がZAP 2.1。横軸のスケールは時間のママです。
ZAPa.jpg
2.1の方が遅れています。以前のWinXP PCでは殆ど遅れなかったのですが、PCをWin7 64bitにアップグレードしてドライバを更新してから少し挙動が変わったような気がします。以前のPCでは、FrieveAudioでASIO出力にするとDACのDSPは完全にスルーしたのですが、現在はASIOで出力してもDACのDSPが働きます。このあたり、ヨクワカリマセン。

2) 波形が重なるようにAlpair6Mのデータを右へシフトしました。
ZAPs_20130529125821.jpg
重ねると波形はよく一致しています。2.1の方が最後のオーバーシュートが少し大きいようですが、条件がピッタリ同じではないので今回のデータだけではなんとも言えません。Alpair10とAlpair6Mを全く同じ条件(マイク位置:正面20cm)で評価するとオーバーシュートは同程度でした。
遅れ時間は周波数が変わってもほぼ一定(約5ms)です。問題になるレベルではないでしょう。

ついでに春の祭典です。
ZAP21春 copy
Alpair6Mより波形は遅れますが、信号にはよく追従していると言えるでしょう。

実験君データは以上です。

という事で、最近は専らZAP 2.1 + iTune(またはネットラジオ)を愛用しています。もう何も不満を感じません。いよいよネタ切れですかね。。

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2012年12月01日 (土) | Edit |
覚えてます? 能率手帳のCM (竹村健一さん)。あの台詞が思い浮かびました。ダイタイヤネーで始まるやつです。

_1000241.jpg
Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 Proはマスターボリュームとヘッドフォン出力に加えてマイク入力(とライン入力)まで備えています。そしてリモコンも。小っこくて安っすいのに凄っごく多機能です。能率手帳ならぬ能率オーディオですね。21世紀ですから。他の分野の状況から考えれば、この価格でこの機能と性能はアッタリマエだと思います。どう考えても。。

サブとメインのボリュームを連動させたり計測時に入力を切り換えたりするために使っていたパッシブプリはもはや不要となりました(今までのDACにはマイク入力がなかったため、計測時にPCのサウンド機能に切り換える必要があった)。ヘッドフォンアンプも不要(音質は僕には十分)。10バンドのグライコをソフトで内蔵しているのでベリンガの9バンドグライコも不要。せっかく買ったのにね。。。不要品はまとめて読者プレゼントする事になるかもしれません。次は100万ヒットですね。

そして、このチッコイICアンプでもA10ウーハーを十分に駆動できます。でも、このアンプはクリスマスに姪に黒悪ケロ(早く作らないと!)と一緒にプレゼントする予定なので、同じTripath社製でパワーのあるTK2050を採用したデジタルアンプが良いのではないかなぁ、と物色中です。超小っこくて超安っすいやつを。NuForce IA7Eを試した経験では、ハイエンドのゴーヂヤス感(オンガクセー)のある「音」を演出した装置よりも、安っすいヤツとか業務用の方が余計な事をしていないので「音楽」を聞きやすいのではないかと思います。ダイタイヤネー、今時たかが音楽帯域信号を低ノイズ/低歪みで素直に電気的に増幅するだけでソンナニ高額になるとは考えられません。高額製品では、回路の物理特性を良くする(素直に増幅する)以外の余計な事(オンガクセー?)にコストがかかっているという事でしょうか。

_1000244.jpg
A10ウーハーの横に固定していたDaytonのプレートアンプ改も取り外しました。これもまたスッキリ。フィルタ部をバイパスできればソノママ使っても良かったのですが、回路の何処をバイパスすれば良いのやら、僕にはさっぱりわかりませんでした。基本的に機械屋さんなので。。。

さらに、FrieveAudioでも聴けるようになりました。ASIOの設定にちょっとしたコツが必要です。FrieveAudioは単なる2chソースとして認識してくれるので、馬鹿ブーストと同じ簡単な計測でF特も位相も30Hzまで完全にフラットにして聴けます。最近はズボラしてラジオとiTuneしか聴いていなかったのですが、久しぶりにFrieveAudioでフラット再生すると、やはり癖無く(地味で自然で)聴きやすく、良さを改めて実感しました。

「音」自体は癖がなくて地味な方が(ツマラナイ?方が)「音楽」は絶対に聴きやすくなります(ツマル音楽のツマルトコロがよりツマル)。「地味」というのは決して悪い事ではありません。ソースに元々含まれていない「音」の要素をソーチで好き勝手に付加したりチャンチャラ響かせたりすると、絶対に「音楽」(音楽家の行為の結果)は聞きにくくなります(実質的にS/Nが低下するのでアタリマエ)。このような行為は敢えて「再生クオリティ」を下げているわけであり、主観的コノミの問題なので、「ヨイ?オト」とか「ヂブンの?オト」とやらをツイキューとやらすればするほど永遠のグルグル地獄の深みから抜け出せなくなるでしょう。この業界の技術動向とオヂオマニア達のやっている事を見ると実際そうですよね?何十年たってもグルグルして根本的な進歩があったのやら無いのやら定かではありません。基本的に「音」の決定権は表現者側にあります。「オーディオ」ではなく「音楽」を楽しむ事を目的とするならば、そのようなツイキューとやらは程ほどにしておいた方が身のためでしょう。そもそも「音楽」は気持ちの良い音や綺麗な音や野菜の育つ音や癒される音や「自分の」好きな音だけで構成されているワケでは決してありません。

Sound Blasterのソフトウェアに音場補正機能が実装されれば、どんなソースでも完全フラットで聴けるようになります。そうすればFrieveAudioも要らなくなるし、僕が考えるほぼ完全なデジタルシステムになります。せっかくマイク入力があるのにモッタイナイですね。バージョンアップを切望します。

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2012年05月27日 (日) | Edit |
構成がほぼ固まったので、大雑把に周波数特性を計測してみました。

まずはAlpair6Pの設置状態
tono_20120526152348.jpg
いつものオシゴト ポジションからの視点。デスクトップ右上方の部屋のコーナーに天井からぶら下げました。例によってバラックの実験君状態です。箱は以前使っていたVictor製パワードウーハーの箱を流用。容積は約7L。ベッドの枕位置に真っ直ぐ向くように下方に傾けると高音がきつく聞こえるので、それよりは上向きです(少しだけ下に向けた状態)。完全にできあがったら、AirMac、イコライザ、アンプを本棚の上に移動して、ケーブル類を最短にする予定です。デンセン大嫌い。

まず、参考データとしてZAP君の周波数特性を再掲しておきます。zap.jpg
仕事中のいつものリスニング位置(距離は約65cm)で計測。補正は一切無し。赤はサブウーハON。黄色の領域は±6dBの範囲を示しています。実際のリスニング位置で計って40Hz~10kHzのレスポンスが±6dBに概ね収まれば、まぁえーんちゃう?というのが一応のハチマル基準です。

ではTONO君のデータをお見せします。データは全て背面ポートを塞いだ密閉型の状態で計測しています。吸音材は、内壁に貼り付けるだけでなく、内部空間全体に軽くフンワリと満たした状態です。ZAP君よりは大分少なめです(ZAP君はすり切り一杯という感じで充填している)。

1) まず、ドライバの真正面約20cmの距離でで計測しました。全てマイク手持ちなのであまり正確ではありません。
1.jpg
青がデスクの前端に置いて約20cmの距離で計測した結果です。典型的な密閉型の特性を示しています。赤が天井から吊り下げた状態で正面約20cmで計測した結果です。全く同じスピーカですが、こちらは50Hz近くまでフラットに伸びています。これがコーナー設置のソモソモの狙いです。ただし200Hz前後は低下しています。後の計測結果をご覧になれば分かると思いますが、どこかの帯域が増加すると、必ずと言って良い程、その隣の帯域が減少します。これは、音響系をイヂル場合の典型として心得ておく必要があります。

通常、このような部屋のコーナーへの設置は良くないとされますが、今回のトライは、それを逆手にとって、敢えて利用してしまおうという事です。最初は正三角形の平面バッフルだけ作って、壁/天井に直接固定して密閉箱にしようかと考えていました。しかし、使わない箱が邪魔でしょうがないので廃物利用の精神を発揮してしまいました。

2) 何度でもシツコク言いますが、重要なのはあくまでもリスニング位置での特性です。下は枕位置の特性。
bed.jpg
どしぇー!というくらい凄まじいディップが発生。100Hz以下はモリモリだし。。(ソモソモこれが狙いなんですけどね)。50~500Hzはベースの重要帯域です。ここで激しく凸凹するとベースが非常に聴き辛くなるため、ハチマルとしてはゼッタイに捨て置くわけには行きませぬ。ちなみに、ベースに関してイコライザーの使い方で良く言われるのは、「厚み 80-100Hz 抜け 200-500Hz」とか 「輪郭、重み 150Hzブースト250Hzブースト」です。
シャープ(狭帯域)なディップなら、何dB落ち込んでも大して気にする必要はないのですが、コイツは1オクターブにわたって落ち込んでいます。このようにF特曲線の全体的形状が明らかに変わるようなディップは問題です。これを埋める事ができれば、100Hz以下の盛り上がりは大した問題ではないでしょう。

各所の特性を重ね書きしました。
2.jpg
赤は正面約20cm、緑は部屋の丁度中央、青がベッドの枕の位置でのデータです。SP前面から枕の中央までの距離はざっと見積もって約3mあります。スピーカと枕は互いに直方体の対頂角を成す関係に近く、この部屋で現実的に取り得る最も長い距離だと言えます。
部屋中央(緑)では、約125Hzにピーク、約250Hzにディップが生じ、100Hz以下で赤(20cm)よりもレスポンスが低下しています。枕位置(青)まで離れると、250Hz前後のディップがさらに顕著となり、逆に100Hz以下ではレスポンスが赤よりも増加しています。一方、500Hz以上の領域は、測定位置にほとんど影響されない事がわかります。既に述べた理由により、青(枕)と緑(中央)はスピーカの軸線から下方に外れているため、10kHz以上では真正面で計測した赤よりもレスポンスが低下しています。

これらはiTuneのイコライザである程度補正できる事を確認済みです。しかし、前の記事で書いたように、iPadのラジオチューナーを使う場合イコライザは使えないため、9バンドのイコライザを購入しました。

3) 9バンド イコライザを使って補正した結果です。まずは枕位置。
3.jpg
青がイコライザOFF、マゼンタがONです。9バンドしかないため、大雑把な補正しかできませんが、特に200Hz前後のディップを埋める事によって、ベースが随分聴きやすくなりました。聴感上の効果も明らかです。そもそも、用途(ラヂオ、BGM)からして、ZAPのようなダイレクト感や位相の正確さを求めるわけではないため、今のところイコライザの弊害と思えるような違和感は感じません。後はイロイロな曲を聞いている中で、気に障る所があればチョコッと微調整を繰り返して設定を煮詰めれば良いでしょう。

イコライザの設定はこんな感じです。
eq1.jpg
兎にも角にもナニハトモアレ250Hzのディップを埋めた後、他のバンドで全体の帳尻を合わせました。1kHz以上はフラットなまま一律-6dBとしています。4kHzバンドは少し落とした方が良いかもしれません(ドライバの癖)。

ブーストする場合、信号のクリッピング(飽和)に注意が必要ですが、このイコライザには入力および出力の信号レベルを示すLEDインジケータが付いており、クリッピングには十分な余裕がある事を確認済みです。
ind.jpg
さすが業務用。iTuneのイコライザは飽和しても何もしてくれないので注意が必要です。

参考に中央位置での補正結果も掲載しておきます。
4.jpg

eq2.jpg
こちらは比較的小さな補正で済みました。やはり距離が近いと補正も楽です。この位置は、仕事に疲れた時に、椅子に座ったまま足をうーんと伸ばして後にふんぞり返った時の耳の位置に相当します。小休止モードですね。以前にも書いたように、低音の定在波を嫌う場合、できるだけ部屋の中央より前で聴く事をお薦めします。一般的住居において、100Hz以下の吸音は現実的に不可能だと考えた方が良いでしょう(お金とスペースの無駄使い)。どうしても離れて聴く必要がある場合はイコライザが必須でしょう。

最終的には、どちらの位置で聴いてもソコソコOKなイコライザ設定を見つけて、後は一切さわらないようにする予定です。メンドクサイのは嫌い。。。

4) 最後にオマケとしてバスレフ型の計測結果をお見せします。
5.jpg
枕位置で計測。緑がバスレフ。明らかに低音過多です。これではイコライザでも補正しきれません。バスレフ型としては異常なほど大量に吸音材をブチ込んだのですが、それでもこの状態です。背面ポートなので、背後のコーナーの影響を受けてポートの効果が大きく出るのかもしれません。じゃあ、というのでポートを思いっきり長くして同調を下げたのですが、そうすると時々ボーボーと鳴ってダメでした。もちろん、デスクトップに置いた状態で計測すれば、吸音材を最小限入れた状態でほぼ50Hzまで綺麗にフラットになる事を事前に確認済みです。

いつものシミュレーション結果
sim.jpg
デスクトップで計測すれば、ほぼシミュレーション通りの結果が得られるのですが。。設置場所や部屋の影響は凄まじいですね。ほんとに厄介です。特に背面にポートを持つバスレフ型は設置場所の影響を受けやすいので注意が必要です。部屋の隅近くに置く場合、ポートの詰め物(製品に同梱される場合が多い)が必要かもしれません。

という事で、やはり例によって密閉型に落ち着きそうです。

次回は、これらの結果を基に考察を加えたいと思います。

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2012年05月25日 (金) | Edit |
ファーフィールド モノラルシステムの構成がほぼ固まりました。名付けてTONO君でっす!

そこで突然読者クイズ!
TONO の由来はなんでしょうか? 正解者には。。。何もあげません。

システムはこんな感じ↓ クリックで拡大します
TONO.jpg

基本的に、ベッドに寝転んだ状態で、iPadを使ってネットラジオを受信?(実際なんて言うの?)し、無線(AirPlay)でAirMac Expressに音声信号を飛ばしてデスクトップのアンプで増幅します。ですからZAP君で再生する事も可能です。iPadには各ラジオ局(CalmRadioとJazzRadio)が無償配布している専用チューナアプリをインストールしました。共に操作性も良く安定して受信できます。有料サービスの最高bitrateでも音が途切れる事はありません。ベッドからスコブル快適にネットラジオを楽しめるので、もう手放せませんよ。これは。

デスクトップPCのiTuneでラジオを受信して、ベッドのiPadからリモートで操作する事もできます。こちらの方が音質が少し良いような気もしないではないような気もするけど。。。まぁ気にしない事にしましょう。AirMac Expressにはコアキシャルのデジタル出力が付いているので、高性能なDACを使えば少しは改善されるかもしれませんが、ハチマルは気にしない事にします。USBポートも付いていますが、こちらはプリンタ専用なので音声信号は出力されません。残念。

TONO君への信号は、ヘッドフォンアンプのスルー出力から取り出しました。パッシブプリに追加したトグルスイッチで瞬時にTONO君とZAP君を切り換える事ができます。仕事しながら聴いている時は、ラジオで今かかっている楽曲に合わせて、どちらかお好みのシステムに音が途切れる事なく切り換える事ができます。これまた便利。

専らiPadをチューナーとして使うわけですが、この場合、イコライザを使えない事が問題となります。ファーフィールドの場合、部屋の影響をモロに被るため、特に低音領域のイコライジングは必須です。各種のiPad用イコライザ アプリが配布されていますが、それらをラジオ局専用のチューナーと組み合わせて使う事はできません。そこで、例によって業務用の安価なイコライザを購入しました。ベリンガー製の9バンド グラフィック イコライザーFBQ800 MINIFBQです。例によってサウンドハウスさんで購入しました(製品ページはコチラ)。例によって激安ですが、例によって全く問題を感じません。

今まで、チャンデバとパワーアンプもサウンドハウスさんで購入しましたが、今回のイコライザも含めて、いずれも「価格の安い順」に並べ換えた時に一番上に表示される製品ばかりです。それらを実際に使ってみた感想として、業務用は性能および価格的に極めてリーズナブルであると感じます。こんなもんでしょう。どう考えても。

という事で、LEANAUDIOの新しい仲間 TONO君の概要をまずはご紹介しました。以後よろしくお見知りおきを。。。。

これからスピーカの微調整に入ります。今のところ背面ポートのバスレフ型に吸音材を大量にブチ込んでバスレフ効果を最小限に効かせた状態です。それでも、例によって、ごくたまに、ナニカの拍子に、あの大嫌いな、ハチマルとしてはどうしても許せない、ボーという音が聞こえるので結局穴を塞いでしまうかもしれません。次回はそのへんをデータを交えてご紹介する予定です。

追記
来週には50万ヒットに達しそうです。ご愛読ありがとうございます!

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2012年05月22日 (火) | Edit |
デスクトップシステムの開発は完全に終結しましたが、Alpair 6P 1本とTU-870をモノラルアンプとして使ったシステムの開発に着手しました。主に仕事の休憩中に仮眠ベッドに横になって、ボヤーンとBGM風にネットラジオを聴くためのシステムです(お昼寝用?)。また、ベッドから操作できるようにするために、AirMac Expressも導入しました。iPadでラジオを受信して音をデスクトップのアンプに無線で飛ばす事もできますし、従来通りPCのiTuneで受信してiPadから無線でリモート操作(選局や音量調整)する事もできます。これは重宝しそうですよ!

スピーカは元Victor製パワードサブウーハの箱(7L)にAlpair6Pという組み合わせです。デスクの右上方のコーナー付近に天井から吊り下げて設置しました。ベッドの頭の位置とは丁度対角をなす最も離れた位置関係にあるため、ウルトラ ニアフィールドのケロとは真逆のファーフィールド システムという事になります。部屋の影響を逆手にとって、サブウーハなしで低音まで十分なレスポンスを得ようというのが狙いです。量感はあってもケロのようにビシッとバシッとした低音再生は無理ですが、お昼寝用システムなのでホワンとしてても良いのではないかなぁと考えています(このシステムではマイルスなんかゼッタイ聴かない)。

簡単に測定してみたところ、案の定、ベッドの位置では100Hz以下のゲインが凄まじく、密閉箱でも50Hzまで過剰と言っても良いレスポンスが出てしまいます(凸凹も激しい)。この手のシステムではイコライザは必需品と言って良いでしょう。狭い部屋にデカイシステムをぶち込む場合、当然距離をイッパイにとって聴く事になり、そうするとコマケー事がアホらしくなるくらい部屋の影響が大きくなるはずです。

という事で、今回は予告編でした。だいたいの感触は掴めたので、これからボチボチ、データを取りながら作業を進めます。来週くらいからブログでも逐次ご紹介する予定ですので、オタノシミニ!

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2012年05月08日 (火) | Edit |
今回は最終型ZAPシステムの計測結果と設定についてご紹介します。

final3.jpg
調整は「Gain」(音量レベル)、「Freq」(ローパス フィルタのカットオフ周波数)、「Phase」(正相/逆相の選択)の3箇所で行います。

Mode 1:  Frieve Audioを使わない場合
いわゆる一般的なアドオン式サブウーハとして使う場合の設定です。これはiTune、ネットラジオ、DVDやCDの直接再生等、Frieve Audioを介さない再生用に使います。マドンナを聴きながら聴感で良さそうな設定を探した後に測定してみました。
Final0011.jpg
青がAlpair 6Mのみ。赤がAlpair 10をアドオンした状態です。正相で接続しています。クロスオーバーは約100Hz。40Hzまで十分に再生してくれます。

Mode 2: Frieve Audioを使う場合
1本の小径ドライバで音楽のほぼ全帯域を位相遅れ皆無で再生してしまうという、他では得られない馬鹿ブースト方式の良さをできるだけスポイルしないように、50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補うモードです。50Hzまでのブーストであれば、Alpair 6Mは十分な再生能力を持っており、大信号時に問題が生じる50Hz以下の超低域だけをサブウーハで補います。Alpair 10は、例の「春の祭典」の超絶バスドラ(35~40Hzのほぼフルスパン信号)も難なく再生してくれるので、矢でも鉄砲でも持ってきやがれです。
final002.jpg
青が50Hz~8kHzでフラットに補正した状態、赤がこれにサブウーハをアドオンした状態です。「Freq」(サブウーハーのカットオフ周波数)は最低位置(左に回しきった状態)です(実際のクロスオーバーは約50Hz)。「Gain」は上記の1)の場合と同じです。こちらも正相で接続しています。今までイロイロ試した中で間違いなくベストの結果が得られました。

小音量で聴く場合、人間の耳には低音が聞こえ難くなりますが、サブウーハを調整する事によって簡単に補正できます(ラウドネス補正)。プレートアンプの操作パネルを背面ではなく前面に向けて取り付けたおかげで、例えばベースラインが聞こえ難いなと感じた時に、仕事を中断する事なく左手をちょいと伸ばして調整できるので頗る具合がヨロシ。 基本的にMode 1では「Gain」を調整し、Mode 2では「Freq」を調整します。窓を開けて仕事する事が増えるこれからの季節、音量をあまり上げられないので重宝しそうです。

という事で、ZAPシステムの開発はここに完全終結しました。

今までの経験から、これ以上イヂッテも、ちょいとした気分や体調や環境騒音等の変化でグルグル同じところを周りそう(富士の樹海)なので、あくまでも「音楽」を聴くための「道具」として扱う場合、これ以上深入りせぬ方が賢明との判断です。

諸々の物理的および心理的な周辺条件の変化による音の感じ方の変動幅(耳の聞こえ具合だって血圧や気圧によっていつも同じではない)に埋もれてしまいそうな微小なオンシツのチガイに拘り始めるとキリがありません。例えば、二者を短時間で切り換えて直接比較すれば、微小なチガイを聞き分けられるのでしょうが、一部の楽曲のそのまた一部のパートを聴き比べて、その時の「好み」や「気分」でどちらかの方が「良い?」として選んだとしても、その差が極めて微小であり「良い?」の基準ももっぱら主観によるため、さらに、比較の条件が限られているため、周囲条件や体調や気分や楽曲が変われば、また違って感じられ、結局、何かを変えてはまた直接比較して「良い?」方を選ぶといった行為をひたすら繰り返すはめになり、「良い?」の拠(よりどころ)となる確たる基準もないため、どんどん高額商品に手を出し(値段だけは数値で表せる、「高価な方が良い?はず」という思い込み)、それでも少しずつ確実に「良い」方向に向かうならまだしも、所詮はその時々の「好み」や「気分」の問題なので、一周して元と同じような状態に戻っても気付かず(しかし装置は確実に高額になっている)、何周でも同じところをグルグル回る富士の樹海を彷徨う事になりがちではないかと思います。まぁ、それ自体を「趣味」とするならば、それが楽しいのであれば、それはそれで結構な事だと思いますが、あくまでも実用道具として扱う場合、その轍を踏む事は絶対に避けたいものです。

本システムはオーディオ自体を「趣味」とするヒトビトが求めるいわゆる主観的な「良い?音」(「ヒビキカン」「オンジョーカン」「リンジョーカン」「クーキカン」「オンガクセー」「ジョーカンノツタワル?」「ゲージツテキナ?」「イヤサレル?」等の嗜好的、趣味的、表層的、付帯的なナンタラ感やカンタラ感)は一切持ち合わせていません。媒体に記録されている音楽情報をできるだけ正確に、余計な事をせず素直に「耳」に届ける事を旨としています。手っ取り早く言えば、カナル型イヤフォンの聞こえ方に近付ける事を目標としたという事です。

装置ソノモノへの拘り、微細な表層的オンシツのチガイの聞き分け、「あたかも生演奏のような」リンジョーカンやオンジョーカンのツイキュー等に興味はなく、媒体に記録された「音楽」(表現者の表現の結果、音楽のホンシツ)を専ら興味の対象とする場合、そのように素直に再生するのが最も「音楽」を聴きやすく、従ってホンシツにアクセスしやすく、自然で違和感がなく、従って本来の「調和」を保って美しく聞こえ、長時間聴いても疲れず飽きないというのが、3年間イロイロやった上でのハチマルの結論です。基本的にオーディオ装置には、表現者と鑑賞者の間のコミュニケーションを媒介するためのインターフェイスとして、正確に機能する事を第一に求めます。

「良い?」オトとやらで鳴らすために、あるいはオンシツやリンジョーカンをツイキューとやらするためにオーディオ装置を使うのではなく、アーチストさんが遺してくれはった音楽表現に素直にアクセスするためにオーディオ装置を使うと言う事です。全くアタリマエですが。。。

ご覧のように、このような超小型の密閉型システムでも40Hzまで難なく再生できます。このような装置は、大多数のユーザの現実的な使用環境において、巨大で高額なハイエンド装置よりも、「真の意味」での高い再生クオリティで、「音楽」をリスナーの耳に届ける事ができるでしょう。すなわちリスナーは「表現者の行為の結果」をより容易により深く受け止める事ができるでしょう。

マンションの一般的な個室であれば、余程の大音量を求めない限り、このクラスのシステムで全く十分だと思われます。だいたい、ご近所や同居人の事を考えれば、また、一般家屋の構造を考えれば、100dB近い大音量を鳴らせる環境などめったにないはずですし、再生音楽をそのような大音量で鳴らす必然性についても甚だ疑問です。音楽演奏専用に入念に設計された広々としたホールとは音響的および心理的に全く異なる一般家屋の、平行面で囲まれた直方体の小さな閉鎖空間の内部で、そのような大音量を鳴らせば、真っ当な感覚を持った人間であれば苦痛に感じて音楽を楽しむどろこではないでしょう。ほとんど拷問です。もちろん健康にも良いわけがありません。

追記
あえて「音」で「遊ぶ」なら、直熱式の真空管アンプを使ったモノラルシステム(一体型のラヂオみたいなのも良いかも、iPod用)を一度試して見たいとは思いますが。。結局使わなくなりそうで。。。ガラクタ増えるの嫌だし。。。。とりあえずTU-870 (モノラル化)とAlpair 6P (タンデム)で試してみるかな? そのうち。。。

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2012年05月06日 (日) | Edit |
久々のオーディオねたです。今日は写真だけ。

重い腰を上げてZAP BAS君をお化粧直ししました。これで完成!

final5.jpg
final1.jpg
バッフルにZAP本体と同じ本革を貼りました。本体の方はグレーで塗装していますが、こちらは未塗装のチョコレート色のままです。

final99.jpg
アンプの筐体を合板で自作して側面に固定しました。もう少しコンパクトにまとめたかったのですが、これが限界です。後方は電源トランス。天井にはクッションシートを貼って、上に物を置けるようにしました。

final3.jpg
操作パネルはインクジェットで作成。

これが3年間やったLEANAUDIOトライアルの結論。「音楽」を聴くだけのための必要にして十分なミュージック マシーンの完成です。iTuneやネットラジオ等、ソースを選ばずに十分な低音まで再生できます。Frieve audioを使う時は、基本的に8kHz~50Hzの範囲でフラットに補正し、50Hz以下の領域でサブウーハーをほんのりと効かせるといった使い方に落ち着きそうです。通常のジャズやロックでは大した効果はありませんが、春の祭典やマドンナ等の超低域に強い信号を含む一部の楽曲では具合よろしく聞こえます。次回は計測結果を交えて、そのへんをご紹介します。

追記1
連休中に不要物を思いっきり処分しました。大量に保管していた写真プリントは、コンテスト受賞作品やギャラリー展示作品を残して全て廃棄(全て画像データで残してある)。すさまじい量があったので、部屋の収納スペースが一気に広がりました。3年間でたまったオーヂオ関連のガラクタも一気に処分。改造したプレートアンプが正常に作動する事を最終的に確認できたので、不要になったチャンデバと業務用アンプも読者プレゼント用に既に梱包しました。これに関しては近々お知らせします。オタノシミニ。

追記2
5本指シューズに薄い中敷きを入れたところ舗装路でも走れなくはない状態になりました。それで調子に乗って野川公園までの一般道も5本指を履いたまま走って行ったところ、帰り道で右足のふくらはぎ(内側上部)に軽い肉離れを起こし、バスで帰宅しました。普段の生活にたいして支障はないのですが、違和感が完全になくなるまで、おそらく1月かそれ以上はランニングを控えた方が良さそうです。ネットで調べたところ、5本指シューズを履き始めた頃にふくらはぎを痛める方が多いようです。今まで使っていなかった足指(特に親指)を積極的に使うようになるので、鍛えられていなかった部位に負担がかかるためだと思われます。ということで、先週からスイムを再開しました(ほとんど半年ぶりです)。2kmくらい泳ぐのですが、最近の筋トレのおかげで明らかに速度が上がっています。ライバル?のオバチャンにあおられる事ももうありません。

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2012年02月10日 (金) | Edit |
eBayで注文したDAYTON製の100Wプレートアンプが昨日届いたので、暫く使ってみました。

とりあえずZAP BAS君の下に置いて試用中です。
dayton1.jpg
特に問題なし。パワーも十分です。位相遅れもベリンガのチャンデバと同等(40Hzで270°弱)。無信号時に「サー」ノイズは殆ど出ません。追加の3mHコイルは不要かな。。結論として、ヨロシイのではないでしょうか。

DAYTONの製品サイトはコチラです。DAYTON製のプレートアンプは海外では定評があるようです。
eBayにて$99で購入しました。送料込みで約13K円。送料に5K円くらいかかっていますが、それでもお手頃価格です。電源仕様はUS向けの120Vですが、日本でも特に問題無く使えるようです(性能的にどの程度低下するのかは知りません)。電源プラグもそのまま使えますよ。

海外では、自作サブウーハ用に、このようなプレートアンプが各種出回っていますが、日本ではとんとお目にかかりません。

自作スピーカシステムでもサブウーハは非常に有望だと思います。密閉型小径フルレンジ + 密閉型サブウーハ(または左右にパワードウーハ)は、一般家庭で「音楽」を真っ当に再生するには好適だと思います。必要音量(部屋のサイズ、リスニング距離)に応じた最小限のサイズで、十分に低周波数までビシッとバシッと再生できます。お気に入りの小径フルレンジドライバを使って、自分の環境に合わせた「ジャストサイズ」の「リアルフルレンジ」システムを構築できるのが自作の強みです。正に自分専用のミュージック マシンですね。IconやTU-870等のコンパクトなアンプとiPod等をつないで手軽に「音楽」を堪能するのも良いでしょう。僕のケロ君は正にそう言うマシンです。ケロ級にはDAYTONの25Wプレートアンプ(コチラ)で十分でしょう。

下は8cm(3")フルレンジを使ったコンフィグレーション例です。
719 copy
リスニング距離や部屋の大きさに合わせて各種の組み合わせが考えられます。ZAP君は「SMALL」クラス、ケロ君は「MINI」より小さい「MICRO」クラスとなります。アホみたいな爆音で鳴らさない限り、マンションの6畳間であればデスクトップでなくても「SMALL」で十分でしょう。ハチマルの経験では、ウーハ用にサブウーハやウーハ専用ドライバを使うよりも、メインのフルレンジと同じシリーズの大径ドライバを使った方が自然な繋がりが得られるように思えます(例: ケロではAURAの1"と3"、ZAPではAlpair5または6とAlpair10)。そのへんについては後日詳細に書きたいと思います。

アナログフィルタを使う場合、位相的にはデジタルブースト方式よりも劣りますが、パワードウーハ方式はソースを選ばない(Frieve Audioや外付けデジイコを必要としない)という点、メインドライバを低音の大振幅から解放できるという点(高域のクオリティは多少良くなるはず)、ウーハのサイズを大きめにすればブースト方式より大音量で再生できるという点で優れています。さらにデジタルチャンデバを使い、FrieveAudioと併用すれば位相の問題も完璧に解消できます。

背面の密閉カバーを外してみました。
dayton2.jpg
通常、プレートアンプはサブウーハのエンクロージャに直接取り付けます。このため背面は樹脂製カバーで密閉されており、その容積は、比較的小型のこのモデルでも約2.5Lにもなります。極端に小容積のZAP BAS君に「内蔵」するわけには行かぬため、全ての部品をプレートから取り外してコンパクトな筐体にまとめて、底面(エンクロージャの外側)に取り付けようかと算段中です。明日から工作に入る予定。。。メンドクサイけど。ついでにZAP BAS君のお化粧直しもしないとね。

これが完成したら、ZAPシステムの開発は完全終結です。という事で、プレートアンプの改造が失敗しなければ、ベリンガのチャンデバと業務用パワーアンプが不要となるため、ブログ開設3周年記念「持ってけ泥棒!読者プレゼント」として、セットでご希望の方に進呈しようかなぁと考えています。パワードウーハ方式を試して見たい方には恰好のセットと言えましょう。詳しくはそのうちに。。。オッタノシミニ!

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2012年01月28日 (土) | Edit |
今回はZAP君スピーカシステムについて、計測結果を交えてご紹介します。

まずは細部の写真から。

Alpair 6Mのフランジ部です
A6.jpg
締め付けネジを8本に増やしました。実は、前の黒ZAPで使っていた合成皮革が比較的厚めであったため、ネジ部だけが沈み込んでフランジが変形し、一部クラックが発生していました。このため、今回の薄い本革貼りで4本締めしたのでは盛大にエアが漏れしてしまったというわけです。

Alpairの樹脂製フランジの取り扱いには注意が必要ですね。バッフル面は堅くて平滑である事が重要です。

という事で、フランジ裏面にエアコン配管の穴埋め用パテを詰めた上で、8本締めにしました。これでエア漏れは完璧に退治できましたが、数々の実験君を経験したAlpair 6Mは満身創痍。もうZAP君の改造は止めにしましょう。

小容積密閉箱では気密性が極めて重要であり、細心の注意を払う必要があります。特にドライバのフランジ部からの漏れには注意が必要です。箱に小さな穴を開けて空気を写真用ブロアで吹き込む方法でもチェックできますが、この場合、余計な穴を開ける必要があります。

これを嫌う場合、実際に音を出してチェックする事もできます。信号には40または50Hzの正弦波を使います。これを再生して振動板を大振幅で振動させた時、エア漏れがあると直ぐに音で分かります。フェイズプラグ付きのドライバだと明らかに異常に聞こえるでしょう。

今回はフランジが歪んでいた事もあり、各ネジの締め付けトルクも、この音を聴きながら微調整しました。ボリュームを上げてゆくと、ある時点からボビンの接触によると思われるビビリ音(エア抜け音とは異なる)が出たため、これが出なくなるように各ネジのトルクを調整し、ビビリ音が消えたら、さらにボリュームを上げながら、トルク調整を追いみました。つまり、フレーム全体の歪みをフランジの締め付け具合で取り除いたという事です。この結果、限界振幅をかなり改善する事ができました。このような調整は、スピーカを立てた状態(すなわち実際に使用する状態)で行う必要があります。ボビンは重力によって偏心するため、ドライバを水平にした状態(上に向けた状態)で調整してから立てたのでは良好なな結果は得られません。

新品ドライバにこのような調整が必要かどうかは分かりませんが、今回のように何度も組み付けをしてフレームが歪んでいる可能性のあるドライバや、バッフルの平面度に問題がある場合には、効果があるかもしれません。

A6TOP.jpg
これはZAP君の上面です。いかにも「電線」という感じのスピーカケーブルを引き回すのが鬱陶しいので、Icon AMPを直結できるようにしました。電線がゴチャゴチャいっぱいあるのは見た目も良くないので大嫌いです。

ZAP箱の表面には、ユザワヤで安売りしていた半端物(穴、傷あり)の本革を貼ってみました。本革は、湿らせると良く伸びるので、作業は楽です。合成皮革ではこうは行きません。凹凸のあるフロント側も1枚で貼れました(濡らした皮を引っ張りながら各所をステープラで仮止めし、これを完全に乾かすと、そのままの形になる)。とても綺麗に貼れたのですが、チョコレート色がどうもヂヂクサク見えて気に入らなかったので、憧れの4311風つや消しグレーで塗装し、ついでにスピーカのフランジ部とIconAMPのケースも同色に揃えてみました。イカガでしょうか???

お次はZAP BAS君です。
A10.jpg
まず、振動板に放射状のシワが見えますね。実は、アンプ(CP400)の電源が入った状態で、誤って入力信号ラインを抜いてしまい、「ブー、バリ!」と大音響が発生。その時に振動板がビローンと前に付きだして、シワができてしまいました。トホホです。恐るべし、業務用ハイパワーアンプ。。一個ずつMさんが手作りした貴重なドライバを、こんな事にしてしまい、申し訳ないやら情けないやら。。。幸い、F特にも超低音の正弦波にも、明らかな影響は見られませんでしたが、Alpair10をサブウーハーに使うなんぞという不埒な行為に天罰が下ったのでしょうか?

箱はDENONコンポの超補強改造箱ですが、表面をジルコンサンドでコーティングしています。箱の表面に透明ニスを厚めに塗り、その上にジルコンサンドを均等に撒いて固めました。別にオンシツ的効果を狙ったわけではなく、砂吹きつけ塗装風を狙ったのですが、上からラッカーを塗装するとゴジラ松井の顔面風になってしまい、大失敗です。塗装前の状態は、砂岩でできた箱みたいで、とっても頑丈そうに見えたのですが、グレーを吹き付けるとコンクリートの塊みたいになってしまいました。ちょっと見るに堪えないので、フロントバッフルにはインクジェットでグレーに印刷した高級画材用紙を貼り付けて応急措置。そのうち綺麗に仕上げたいと思います。

BAS君の後部です。
A10 rear
ケロ君と同様に3mHのコイルを挿入しています。これは無信号時のサー音を完全に除去してくれます。支柱にはZAP君と同じく、不要になった卓袱台の脚を使っています。スピーカの上部と下部を支柱に固定しているので、ビクともしません。

細部の紹介は以上です。

次に、いつもの計測結果をお見せします。
ftoku_20120128081605.jpg
リスニング位置(65cm)で計測。赤がBAS OFFです。180Hz近辺のディップは部屋の影響。チャンデバの目盛り上のカットオフは60Hz。今回はメインSP側もチャンデバを通してローカットしています。マイクは左右の中央に設置しているので高域は落ち気味ですが気にしないでください。このように、デジタルイコライザでブーストしなくても、ソースを選ばず、十分にフラットな低音特性が得られます。

次は過渡応答性の評価です。

F特補正をONにした状態で、位相遅れ補正のONとOFFを比較しました。最近、200mほど離れた所で工場の解体工事をやっており、かなり低周波の騒音が入るため、あまり精度の良い計測はできていません(波形がフラフラする)。

BAS ONの2.1chでの結果
21 phase
赤が位相補正OFF、青が補正ON。補正無しで約90°の遅れに見えます。補正しても少し遅れが残ってしまいましたが問題ないでしょう。補正しても1発目の波形はかなり崩れています。

BAS OFFの馬鹿ブーでの結果
A6 phase
同じく赤が位相補正OFF、青がON。アナログフィルタを全く介さない馬鹿ブー方式の方が応答性に優れます(今回はリスニング位置で計測しているので、以前にお見せした20cmでの計測結果ほど完璧には補正できていませんけどね)。特に1発目の波形の再現性は馬鹿ブー方式が明らかに優れます。今までに試した2.1または2.2方式でも、1発目のアタックの再現性が馬鹿ブー方式に比べると明らかに劣るという事を、様々な楽曲の波形で確認しています。このあたりが、特にジャズを聴く場合に、馬鹿ブー方式に手が伸びてしまう理由かもしれません。

今までに馬鹿ブー方式から主役の座を奪ったパワードウーハー方式はありません。はてさて、今回はどうでしょうね。暫く使って見ないと何とも言えません。

バスレフ型では、この初期のアタック波形がさらに崩れます。ハチマルが思うに、位相の多少の遅れは大して重要ではなく、アタックに対する初期応答性が重要なのではないかという気がしています。そのへんについては、追々確認したいと思います。

今回は、メインSPもチャンデバを通してみましたが、なんかイラッとさせられる事があるので、結局従来通りのアドオン方式に戻しました。次回は、そのへんについて書いて見ますね。

ではでは。。

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2012年01月26日 (木) | Edit |
ご無沙汰です。仕事の合間にゴニョゴニョとやってました。
で、現在こんな状態です。。というのが今回の内容。

テキトーに調整して聴いていますが、非常にヨロシかと思います。今まででベストかもしれません。これから計測しながら微調整します。

今回はとりあえず写真だけ貼っておきます。ご覧ください。

_1000129.jpg
リスニング位置からの眺め

_1000130.jpg
New ZAP君と仲良しのピジョン君。Icon AMP君は直結です。Alpair 6MのフランジとIcon AMPのケースの色もお揃いになりました。

_1000131.jpg
新しい仲間ZAP BAS君。Alpair 10のフランジの色もお揃いに。。

_1000133.jpg
左からヘッドフォンアンプ、おなじみパッシブプリ(トグルSWが2つ付いてますね)、真空管バッファ、お仕事PC用のDAC(5.1ch対応だよ、DenDAC壊れたので)。手前のは超小型のワイヤレス キーボードです。

_1000135.jpg
デスク左横。上から、USBディスプレイと音楽用PC、ウーハ駆動用パワーアンプ、チャンデバ、電源ユニット(買ったよ)。このへんはもっとリーン&コンパクトにしたいですね。

。。。。という状態です。

これから順次詳しくご紹介します。

オッタノシミニ!

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2012年01月15日 (日) | Edit |
Alpair 10の設置方法が決まりました。ZAP君と同じ方法で窓枠にガッチリと固定したので、デスクを振動させる事なく超低音をブリブリ再生できます。さてその実力は如何に?

new.jpg
結局、DENONコンポの改造箱を使用しました。容積は約4Lです。コンポスピーカのあまりに酷い音に激怒して、ガチガチに補強したので、恐ろしく頑丈です。板厚はバッフルが30mm(集積材、一部15mm合板で補強)、その他が24mm(9mmパーチクルボード+15mm合板+一部制振パテ)。

正面上方(左右スピーカのセンター)に設置しようと思ったのですが、見た目の圧迫感を嫌って左方に設置し、数日間この状態で聴いてみた上でOKと判断しました。後でお見せするように超低音の再生クオリティが飛躍的に向上した事と、同じAlpair同士という事もあり、今まで試したパワードウーハ方式の中では最も自然に聞こえます。最初っからAlpair 10をウーハに使えば良かった。高価だし、20kHzまでアタリマエに再生してくれるフルレンジをサブウーハに使うのはもったいないと思って躊躇したのですが、今となっては安物買いの銭失いでしたね。随分遠回りをしてしまったものです。。。。。(でも逆に、貴重な知見がイロイロ得られたから、それはそれで良かったとも言えるか)。

以下、-6dBの正弦波の再生波形です。

40Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)
new_40.jpg
今までのAlpair 6M馬鹿ブーや13cmウーハでは激しく歪みました(トンガリモードを超えてビヨンビヨンになる)が、Alpair10はへっちゃらです。このボリュームでは40Hz/0dB信号まで大きく破綻せず再生できました(下の-6dB/Icon全開とほぼ同等でした)。

40Hz/-6dB Icon全開/プリ全開
new 40 max copy
Iconのボリュームをグイッと全開にしました。それでもまだ3次歪みは2次歪みを超えません。十分に聴ける状態です。スゴイ!

30Hz/-6dB ハチマル実用限界ボリューム(Icon 2時/プリ全開)
new 30
30Hzでも余裕です。従来よりも高調波が劇的に減ったため、このボリュームだとハチマルには殆ど「音」として聞こえません。凄く静か。。。Iconフルボリュームも試しましたが、40Hzよりも歪みが少なく、波形は驚くほど良好でした!どして? でも、殆ど聞こえないから余り意味はない?

高調波歪みが大幅に低下したため、同じ正弦波信号を同じボリュームで再生しても今までより静かに聞こえます。特に30Hzは殆ど聞こえません。一般的に低域を本当に良好に再生すると(低歪みで再生すると)、低音の量感が落ちたように感じると言われます。これは、周波数が低いほど耳の感度が落ちるため、周波数の高い高調波成分が多いと耳には大きく聞こえてしまうためです。よく「良い低音は静かだ」と言われるのもこのためです。低域特性をフラットに伸ばすと「ドン」に聞こえるようであれば、正弦波を再生して波形を観察してみても良いかもしれません。駆動力の弱い真空管アンプだと、50Hzでもかなり歪んでいる可能性があります。

さてさて、これからZAP君ともども箱のお化粧に入ります。今回は本革貼りに挑戦!
オッタノシミニ!

追記
後で気付いたのですが、計測の時に真空管バッファを通していました。このような超低域でも真空管プリはゼンゼン問題ないみたいですね。真空管プリ付きでマドンナをガンガン聴いていましたが、やはり女性の声が魅力的に聞こえるような気がします。

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2012年01月05日 (木) | Edit |
昨日は仕事が手に付かず、ちょくちょく中断しながらAlpair 10をざっと計測してみましたので、結果をご紹介します。

ソモソモAlpair 10を試して見ようと考えたのは、今まで試した13cmウーハ(DynavoxのPPコーン、六本木およびDaytonのアルミコーン)の超低音再生能力はAlpair 6M x2本とほぼ同等であり、従って、そのような13cmウーハーを使用して2.1ch方式にしても、馬鹿ブーストに比べて低音再生限界は殆ど向上しなかったためです(関連記事)。これらの一般的なウーハのカタログ上のXmax(振動板の最大振幅)はおしなべて3mm程度しかありません。

ちなみに、Xmaxと有効振動板面積の積(仮にVmaxと呼ぶ)はそのドライバの有効最大行程体積(エンジンの排気量のようなもの)に相当し、純粋に機械的に考えるならば、このVmax値が低域再生能力に直接関係するはずです。計算してみたところ、A6M 2本のVmax値と、Xmax=3mmの一般的13cmウーハ1本のVmax値はほぼ同等であり、これは上記の結果と対応しているように思えます。

マークオーディオ製フルレンジドライバのXmaxは同径の他社製品に比べて極端に大きく、13cmクラスのAlpair 10フルレンジのXmaxのカタログ値は7.5mmとなっています(標準的13cmウーハの2倍以上!A10ウーハーバージョンでは9.5mm!)。上記の推論に従えば、A10は大振幅が要求される超低音領域の再生能力に非常に優れているのではないかと単純に予測できます。ただ、メーカによってXmaxの定義が異なる可能性もあり、また、磁気回路側の限界も影響すると考えられるため、そのへんをどうしても確かめてみたいと言う純粋な興味から、昨年Alpair10を1本だけ購入しました。実用上はA6Mの馬鹿ブーでも十分に満足しているのですが、実験君としては確かめずに居られなかったという事です。悲しい性ですね。

という事で、今回は約7.5Lの実験用密閉箱(Victor製パワードサブウーハの箱を流用)を使用して実験君開始です。第1の目的はAlpair 10の超低域再生能力を確認する事ですが、今回は容積の影響も調べてみました。デスクトップで使うので、どこまで箱をコンパクトにできそうか、大まかな傾向を掴もうというのが狙いです。

下が今回使用した実験用箱です。
_1000118.jpg
この箱は板厚12mmのパーチクルボード製ですが、フロントバッフルに板厚12mmの合板を接着して補強しています。とりあえず、オーディオテクニカのインシュレータを使用してデスクトップに設置しました。中に文庫本を詰め込んで容積を調整します。

まずはF特です。計測距離は25cmです。グラフは全てクリックで拡大できます。
Ftoku_20120103173627.jpg
黒がAlpair 6M (2.5L吸音材タップリ)です。赤と青がAlpair 10です。赤は容積7.5Lですが吸音材を最小限しか入れていません。青は文庫本を大量にブチ込んで容積を約4.5Lに減らした吸音材タップリ仕様です。7.5Lの吸音材タップリ仕様は4.5LのF特と殆ど一致するのでグラフには載せていません。

さて、まずA6とA10を比較してみましょう。吸音材タップリ同士の黒(A6M、2.5L)と青(A10、4.5L)を比べます。A10の100Hz以下のレスポンスが約6dB増加している事が分かります。この差は大きいです。このため、ブーストしなくてもソコソコ音楽を楽しめますし、フラットにする場合のブースト係数を大幅に低減できます。スピーカの設置位置(デスクトップからの高さ)が同じではないため、200Hz~2kHzの範囲のF特の細かい凸凹は無視してください(デスクトップ反射音の影響が異なるため)。

5kHz以上の高域ではA10の方がフラットな特性を示しています。メタルコーンでは一般的に高域に特徴的なピークが発生するとされます。A6Mでは10kHzに振動挙動の変わり目と思われるディップが明確に存在します。Alpair 5では15kHz近辺に強いピークが見られましたし、六本木およびDaytonのアルミコーン ウーハにも強いピークが発生します。それらに比べるとAlpair 10の特性は素晴らしくフラットであると言えます。

A6Mは全体的に緩いカマボコ状の特性を示すため、例えばA5やA6Pと聴き比べると少し癖があるのですが、A10の特性は計測前の聴感評価からも予測された通り全体的に非常にフラットです。ただし基本的な音のキャラは、どちらも僕の愛して止まぬニュートラル/明瞭/ナチュラルなメタルコーンAlpairサウンドである事に全く変わりなく、シリーズとして非常に一貫性が保たれているように感じます。

次に、A10の赤(7.5L、吸音材少量)と青(4.5L、吸音材タップリ)を比較します。吸音材を少なくすると、ドライバの機械的共振によって100Hz前後のレスポンスが増加しています。スピーカのインピーダンスのピークがこの辺りにあるという事です。7.5L吸音材タップリ仕様の特性は、4.5L吸音材タップリ(青)と殆ど変わらないため、グラフに載せていません。つまり、吸音材をタップリとブチ込むと、共振効果が殺されるため(インピーダンスのピークが平になるため)、容積を変えてもF特にはあまり影響しないという事です。

下はAlpair5での計算結果です。吸音材なしの状態と考えてください。
567_20120106081630.jpg
密閉箱で容積をどんどん小さくした時の特性変化を示しています(最小0.2L)。容積を小さくするとスピーカのインピーダンス曲線が平坦になり、共振領域のレスポンスだけが低下する事がよく分かります。吸音材を大量にブチ込むと、容積が大きくてもインピーダンス曲線が平になるため、容積による特性変化はもっと小さくなります。

過去の経験から、ハチマルはどうもこの共振領域の音が気に入らないらしく、吸音材タップリを好みます。基本的にデジタルイコライザを使うので、何かとややこしい共振や共鳴を利用して低域特性を稼ぐ必要はありません。エンジンの吸排気系でもそうなのですが、共鳴現象を利用すると特定周波数(特定回転数領域)でメリットが得られる反面、一般的に好ましくない現象も伴うため、使わずに済むなら使わないに超した事はありません。デジイコを使うならば、わざわざリスクを背負いながら密閉型の機械的共振や、バスレフ型のヘルムホルツ共鳴を利用する必要は無いという事です。

という事で、F特を見る限り、容積は4.5Lでも問題無さそうですが、肝心の超低域の波形(歪み)や位相遅れの問題はどうなのでしょうか?と。。ここからがいよいよ本題です。

下は40Hzの正弦波を再生した時のスピーカ出力波形です。これも前方25cmにマイクを設置して計測しました。
sine.jpg
黒がA6を2本使用した時の波形です。ボリュームをかなり上げているので、主に3次高調波によって音響波形が大きく歪んでいます。赤と青がA10一本だけの波形です。赤は7.5L吸音材少量、青は4.5L吸音材タップリ。この周波数領域はドライバの機械的共振領域の外なので、両者の間に殆ど差は見られません。A6Mと同じ絶対音量レベルでは綺麗な正弦波形状が保たれています。今まで試した13cmウーハ1本では、A6M 2本と同等に歪んでいましたので、この時点でAlpair 10の優位性は確定です。ヤタ!さらにボリュームを思いっきり上げてみましたが、波形が大きく歪む兆候は見られず、ズンと重い「音」を発生してくれます。スゴイ!

40Hzのまともな正弦波音をここまで大ボリュームで聴いたのは始めてです。これ以上ボリュームを上げると、デスク周辺が振動してスピーカ以外のアチコチから音が出始めるので、限界を見極めるのは諦めました。「春の祭典」でも全く問題なく再生できるのは明らかです。頑丈な箱を作って、窓枠にしっかりと固定したら本格的に評価してみたいと思います。しかし、ハチマルの実用レベルでは、どんなにボリュームを上げてもAlpair 10の限界に達する事はないでしょう。

下はFFTの結果です(40Hz正弦波、ほぼ同一音量)。
FFT.jpg
黒がA6M x2本、赤がA10 7.5L吸音材少量、青がA10 4.5L吸音材タップリです。A10では3次歪みが劇的に低下し、4次、5次、6次でも顕著な改善がみられます。基本的に赤と青は殆ど同じですが、5次の高調波だけ4.5Lの方が低くなっています。

2次高調波は振動板の前進方向と後退方向でバネ特性が異なる事に由来すると思われ、振幅の増加に伴って増加します。これはプラス側とマイナス側で波形が対称にならないA級真空管アンプではお馴染みの歪みです。基本的に2次歪みが多少増えても聴感的には余り気になりません。これに対し3次が2次と同等くらいまで増加すると、明らかに音が違って聞こえ、波形も明らかに変形します。ハチマル基準では、3次が2次と同等レベルになった状態を一応の限界の目安としています。

空気バネは非線形であるため、容積を小さくすると2次歪みが増加するのではないかと予測していました。今回の結果を詳しく見ると、小容積の4.5Lでは2次と4次が若干増えるものの、3次と5次は逆に低下するため、容積を減らしても問題無かろうと思われます(ヒトは偶数次よりも奇数次の歪みを嫌うと一般的に言われますしね)。

なお、上図のFFTの縦軸は対数です(1目盛り20dB)。A6Mだけを縦軸リニアで示すと下図のようになります。
fftliny.jpg
基本周波数成分(40Hz)に対する3次高調波成分(120Hz)の大きさは約8%程度です。その他の高調波成分はほとんど見えません。

さらに、以前の記事で使用した、パルス入りの40Hz正弦波も再生してみました。色分けは他のグラフと同じです。今回の計測には全てIcon AMPを使用しています。
pulse.jpg
小径のA6Mに比べてA10の低音の位相が遅れるという事も無さそうです。また、A10の容積/吸音材違いによる差も殆ど見られません。信号の先頭部および末尾で若干A10の方がオーバーシュートが大きいようですが、Frieve Audioで補正すれば劇的に改善されるはずです。

という事で、Alpair 10の超低音再生能力は予測通り素晴らしく高そうです。馬鹿デカイXmax値は伊達ではないと言えましょう。「ウーハ」として売られている製品よりも、20kHzまで全くフラットに再生できる「フルレンジドライバ」の方が低音再生能力が遙かに高いというのは一体全体どういう事なんでしょうか? マークさん???

買ってみてよかった!

Mark audio Alpairの巨大なXmaxは、このようなヤクザな使い方を想定したものではなく、常用域でのリニアリティとコンプライアンスを可能な限り高めようとした結果だと思われますが、奇しくもハチマルLEANAUDIOにとってはこの上も無く有り難い特性だと言えましょう。Alpairのポテンシャル恐るべしです! イヤホンマ。8cmクラスのフルレンジドライバ(Alpair 6M)を馬鹿ブーストしただけでで十分に音楽が楽しめているのもAlpairだからこそ、と考えて宜しいかと思います。他社製同クラスの小径フルレンジで同じ事ができるかどうかは甚だ疑問です。

さて、本格的に頑丈な箱を作らねば。。メンドクサ。。容積は4.5Lで良さそうですね。剛性を稼ぐためにポチと組み合わせて一体型の2.1chボックスにしようと思います。ZAP君最終形態です。もうホントに春の祭典でも矢でも鉄砲でも持ってきやがれなシステムが完成します。それでスピーカ本体の開発は完全終結。絶対にオシマイ。のはず。。。


追記
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2011年10月30日 (日) | Edit |
前の記事からの続きです。

「アーチストさんの言うてはるコト、やらはったコト」を漏らさずしっかりと聴き取って感じ取りたいというのがLEANAUDIOの最も基本的なモチベーションであると書きました。基本的にオンシツ?ではなく音楽再生クオリティを求めるという事です。

LEANAUDIOはそもそも、カナル型イヤフォンで音楽を聴いてショックを受けた事に端を発し、以来その聞こえ方をリファレンスとしてデスクトップシステムを開発してきたという事は、今まで再三述べました。また、マイクロフォンと同等あるいはそれ以下の極小ダイアフラムを使用し、ダイアフラムと鼓膜との間で密閉された極少量の空気だけをドライブするイヤフォンあるいはヘッドフォン方式は、ダイアフラムとリスナーの間に部屋という巨大な影響を持つ音響空間が介在し、その巨大な量の空気を駆動するためにマイクロフォンに比べて巨大な振動板を巨大なパワーで駆動せねばならないスピーカ方式に比べて、原理的に圧倒的に高音質である(音楽再生クオリティが高い)という事も述べました。ただ、仕事中に長時間イヤフォンやヘッドフォンを装着する事は耐えられないため、デスクトップシステムの開発に着手したという事です。結果として、従来のスピーカ方式とヘッドフォン方式の中間的存在である超ニアフィールドスタイルに帰結したのは当然の成り行きと言えるでしょう。

その経緯を振り返ってみたいと思います。

当時使用していたDENONのCD/MDコンポのスピーカは、結構立派に見える2way/13cmウーハー/6Lバスレフ型でした。しかし、カナル型イヤフォンの正確な再生を知った僕には、とても耐えられる代物ではありませんでした。メチャクチャ音が不明瞭(ブワブワのモゴモゴ)で音楽を聴くに堪えないため、こいつを破壊した時点からLEANAUDIOトライアルが始まります。

dmg33m.jpg
DENON ラビシアDMG-33というやつでした。口コミでは評判良かったのですが。。。

それまでに使った装置の中では、おそらく3"クラスのフルレンジを搭載していたであろうSONY製の高級な一体型CDプレーヤZS-F1が最も聴きやすかった事から、3"のフルレンジドライバが良かろうと判断し、これを破壊したスピーカボックスに取り付けてバスレフ型を作製しました。このスピーカボックスは低音再生時に不快極まりない振動を出す事が分かっていたため、徹底的に補強も加えました(このため容量は6Lから4Lに減少)。

zs-f1.jpg
名機とは知らず酷使したSONY ZS-F1。
多くのスタジオでモニタ用として使用されたらしい。いまだにエッジを貼り替えて使っている人もいるようだ。捨てるんじゃなかったなぁ。。。

各種3"ドライバを試聴した上でF80AMGメタルコーンドライバを選択し、バスレフのチューニングに手を尽くしました。しかし、カナル型イヤフォンで本当の低音ビートを知ってしまった僕には、どうチューニングしても低音(特にピチカートベース)の聞こえ方に満足できず、よく聞こえるようにしようとするとポートに吸音材を少しずつ詰める事になって、最終的に密閉型になってしまうというプロセスを何度も繰り返しました。容量が大きすぎるのかと想い、2.5Lのポチ型ボックスを作って、背面ポート、側面ポート、スリットダクト、超ロングダクトと手を尽くしましたが、結局徒労に終わりました。

という事で、バスレフ型はあきらめて密閉型とし、低音の不足を補うために小型のパワードサブウーハーを購入し、最初はblue skyの言うように床に置きましたが、デスクトップに置いた方が断然自然に聞こえたため、デスクトップサブウーハー方式でしばらく満足して聴いていました。この頃は計測しておらず、専ら聴感によるチューニングをしていました。

ただ、サブウーハーが正しく調整できているのか計測したくなり、ネットでいろいろ調べた結果、Frieve Audioという素晴らしいソフトウェアに出会うことができました。サブウーハと組み合わせた状態で音場補正を適用する事により、30Hzまでフラットなレスポンスおよび位相特性が得られ、目標としていたカナル型イヤフォンの聞こえ方に一気に近付く事ができ、LEANAUDIOの基礎が固まりました。

002b_20111030121834.jpg
なつかしいなぁ。サブウーハーのポートは最終的に粘土で塞ぎました。

その後、F80の明瞭さにやや不満を覚え、ツイータ等を追加してみたりした後に、Alpair5と出会い、そこから馬鹿ブースト+吸音材タップリという第2段階が始まった事は、最近の記事で述べた通りです。元々サブウーハーの使用を前提にAlpair5を選んだため、ブースト時の超低音のタフネスには限界がありましたが、逆に限界の低いAlpair5であったればこそ、ブースト方式に関する様々な知見を得る事ができました。

さて、Frieve Audioの音場補正とAlpair5の馬鹿ブーストにより、「音楽」の聞こえ方はますます目標とするカナル型イヤフォンに近づきましたが、僕自身、なんでこんな事が可能なのか、こんな極悪非道な方式で本当にまともに音楽を再生できているのか検証する必要性を感じたため、この頃からソース信号の解析や、スピーカからの音響波形の解析を試みるようになりました。

計測した物理特性ばかりに頼って開発したかのように思われがちなのかもしれませんが、最終的に馬鹿ブーストに辿り付くこの時点まで、計測と言えば、Frieve Audioの音場測定だけしか行っていません。これによって部屋の定在波の凄まじさを知ることができ、ニアフィールドリスニングの優位性を確信しましたが、それ以外は「聞こえ方」(主に違和感、不快感、不明瞭感を感じないかどうか)を頼りに開発を進めてきたという事です。ただ馬鹿ブーストが十分に実用に耐えると確信した時点で、それまでのLEANAUDIOアプローチの妥当性を後追いで確認しただけの事に過ぎません。

225_20111030122018.jpg
サブウーハーを撤去、F80はスタンドとして使用

なお、このような評価では、少なくともスピーカからの音響波形、理想的にはリスニング位置での音響波形(すなわちシステムの最終出力点)で評価する事が重要です。アンプでいくら矩形波が正確に再生されたとて、スピーカは絶対に矩形波の音響波形を出力できません。最も最初の入力である「ソース信号波形」と最も最後の出力である「リスニング位置の音響波形」を比較評価する事によって本当のシステム全体の再生クオリティを評価できるという事です。基本的に、電気信号を機械運動に変換してさらに音響現象に変換しなければならないスピーカがハードウェア システムのボトルネックとなり、さらに、スピーカとリスニング位置の間には、如何ともし難い厄介極まりない部屋という空間が介在し、特に低音の波形を大きく歪ませます。つまり、アンプ出力点(スピーカ入力点)からリスニング位置までの間の伝達関数が「音楽再生」に最も大きく影響するという事です。現代の技術で作られたアンプの歪みや周波数特性で究極を極めたとて、システム全体に対する影響は微々たるものでしょう。だからイチマンエンのアンプとサンビャクマンエンのアンプをブラインドで評価したらイチマンエンのが勝ってしまうてな事は条件次第でいくらでも有り得ます(でも真空管アンプはスピーカに次いで音の好みに合わせたセレクションを楽しめる因子だとは思う)。

Frieve Audioの自動音場補正は、ソースからリスニング位置までのシステム全体の伝達関数(ゲインと位相)を正確に補正(すなわちキャリブレート)してくれるという点で極めて理に適っており、真っ当に「音楽」を聴こうとする者にとって必須の機能であると言えます(オンシツ?ではなく音楽再生クオリティを飛躍的に高めてくれます)。

ちょっと脱線しました。話を元に戻します。

一連の追認試験の結果として下記を確認できました。

- バスレフポートによるピチカートベース波形の崩れ、位相遅れ
- アナログフィルタの位相遅れによるピチカートベースの波形の崩れ
- 吸音材を入れない場合の箱の定在波の発生(これは振動板を透過して前面に放射される)
- 吸音材を大量に入れる事により、ドライバの機械的共振が抑制されること(特に真空管アンプで顕著)
- Frieve Audioで補正したピチカートベース波形が位相も含めてソース信号波形に極めて正確に一致すること
- Frieve Audioの位相補正によってアナログフィルタやドライバ自身の影響で遅れた低音を極めて正確に補正できること

以上の結果は、「音楽を聴いている時に違和感を覚えた現象は波形で簡単に確認できる」という事、また、「音楽の聞こえ方を頼りに実施してきた各種方策によってそれらの問題が正しく解消された」という事を如実に示してくれました。また、これらの多くは、主に低音再生に関するものであり、この科学技術が進んだ現代においてすら、一般家庭用オーディオ装置が未だに抱える「音楽再生装置」として未解決の根幹的(カンセーがアーダコーダ言う以前のずーーーーと基本的な)かつ巨大な問題であると言えます。僕が最近オーヂオに手を染めて以来、未だに不思議なのは、アナログだ、デジタルだ、デンセンだ、ハイレゾだ、超高音だ、ナンチャラ感だ、ナンダカンダとやたらコマケー事に拘る以前に、「オンシツ?」にさして拘らぬ僕ですら「音楽」を真面目に聴こうとした時に「聴感」で確実に違和感や不快感を覚えた上記の「音楽再生クオリティ」上の根本的大問題に、業界もマニアもさして目を向けようとしないという点です。なして????

僕は何もブツリトクセーとやらを頼りに開発してきたわけではありません。上記問題はデスクトップシステムの開発に着手して真っ先に「聴感」で違和感を覚えて対策した現象であり、それを後から計測で(といっても極めて雑で簡単な方法で)追認したに過ぎません。これらはカンセーだブツリトクセーだがどーだこーだのレベルの問題ではなく、あまりに明白な超基本的問題です(というかずっと放ったらかしにされてきた超古典的問題。僕が中学生の頃に読んだオーヂオ誌にアタリマエのように書かれていた問題)。。わざわざ御大カンセー様のお出ましを願う程のものではゴザイマセン。ホンマニ。

例えば、メタルコーンのAlpair6Mと紙コーンのALpair6Pを自動音場補正でフラットに補正すれば、全く同じF特で比較できますが、やはり「音調」は微妙に異なります。この違いを波形で明らかにしようなどとは微塵も考えた事はありません。余程精密な計測をしない限り明らかな事は分からないでしょうし、それが分かったとしても、僕は「聴感」で好ましく感じられるメタルコーンを選ぶ事に変わりないからです。

また、僕は正弦波の再生を評価する際に、高調波歪み率が何パーセントかという値を提示しません。波形を見て「概ね」見慣れた正弦波の形をしていれば、音の方も「概ね」正弦波のブー音に聞こえるからです。これは明らかに正弦波ちゃうねと言える程度に波形が歪んだ時は、明らかに音も異なって聞こえます。同様に、実際の楽曲のビートの再生波形が「概ね」ソース波形に一致すれば、「概ね」カナル型イヤフォンで聴くのに近いビシッとタイトな気持ち良いビート音に聞こえます。それ以上精密な測定を行って深追いしても実用的なメリットはたいして得られないでしょう。必要十分な「概ね」を見切る事がいずれの場合も重要です。

もちろん「音楽」に限らず芸術は感性の領域です。これを楽しむにあたり、まずは「理性」や「知識」は邪魔ものとなります(だから僕はモードチェーンジする)。しかし、これを伝達するためのオーディオ装置は物理法則に従う厳然たる電気機械装置です。基本的に感性の領域は装置の両側(すなわち表現者側と鑑賞者側)にあり、装置は両者の橋渡しをするものです。基本的技術領域において技術者の透徹した理知的アプローチがまず重要である事は言うまでもありません。もちろん、どのような機械であれ(たとえ最新のハイテク戦闘機であれ宇宙船であれ)、そこには人間としての開発者の思想や感性が反映されますし、またメーカとしてのブランドイメージも重要でしょう。それはどの業界も同じです。ユーザはそれらの個性の中から、自分の好みの製品を選べばよろしい。しかし、開発者はいたずらに「カンセー」あるいは「シュミ」の領域に踏み込んで本来の根幹的な部分(いったいこの製品は何のために存在するのか、この製品は社会にどのような貢献をもたらすものなのか、この製品に求められる最も基本的で重要な機能は何なのか、この製品が伝達しなければならない音楽とはいったい何なのか)での進化を疎かにしてはならないと思います。

オーティオ装置とは何もオーディオそのものを趣味とする人々のためだけにあるのではないという事です。鉄道でも、カメラでも、時計でも、自動車でも、自転車でも、航空機でも、パソコンでも、最近は一般家電でも、果ては銃器でも兵器でもなんでも、本来の用途とは離れてそれ自体に強い美意識を持ちそれ自体を趣味とする限られた数のマニアと呼ばれる層が必ず存在し、一定規模のマーケットを形成しています。しかしマニア層が好むと好まざるに関係なく、本来の用途でそれを必要とする圧倒的大多数の人々のために技術は進化しています。交通機関に関しては安全性と経済性の追求に終わりはありません。マニアがSLをどのように懐かしもうが鉄道は進化するという事です(リニアの必要性は疑問ですけどね)。中には、これ以上便利にせんでもエーンチャウ?という分野もありますし、兵器なんぞ金輪際進化して欲しくはありません。しかし、民生用オーディオ分野では、人々のために根本的に改善されなければならない基幹的技術領域(ネットワークだ、ハイレゾだあるいはやたらコマケー オンシツ?だ以前の基本的音楽再生能力(小型化/低価格化を含む)の領域)が随分放ったらかしにされているような気がしてなりません。。

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2011年10月21日 (金) | Edit |
と、当ブログを読んでいて思われる方も多いのではないでしょうか?

この点については、Mark Audio Alpair吸音材タップシ密閉箱で十分に僕が満足できるレベルに達しているという事です(カナル型イヤフォンと聴き比べても違和感や遜色を覚えるところがなく、自然かつ明瞭に「音楽」を聴く事ができる)。不満がないので、書く事もない。。。というコト。

Alpair 5に出会うまでは、巷で評判の良かった各社の3インチドライバを色々試した後に、最も音がナチュラルに聞こえたF80AMGという当時人気のメタルコーン ドライバを気に入って使用していました(「ハチマル」の名前はこのドライバ名に由来する)。しかし、どうもディティールが全体的に聴き取りにくく(ベールのかかったようなちょっと重くて鈍くてモドカシイ感じ)、ツイータやスーパツイータを追加したりもしましたが満足できませんでした。高音が足りないとかの問題ではなかったようです。また、その頃は吸音材も最低限しか入れていませんでした(例の戸澤を入れただけ)。というのはF80で吸音材を増やすと、ますます音が鈍くなってしまって、さらにディティールを聴き取りにくく感じたからです。そういえば、密閉型だと内圧が振動板の動きを邪魔してディティールを殺しているのかも知れないと考えて、ポチに圧抜きの長い尻尾を付けたりとかもしました。思い返せばアホな事をしたもんです。

その後Alpair 5に出会い、音を出した瞬間にゼンゼンチャウヤン!というくらい「音楽」が「よく」聞こえるのに驚きました。しかもナチュラル。。次元が違うぜ!ホンマニ。。というヤツです。僕はその頃既に紙やPPのキャラの立った音を嫌っていました。キャラが立つと一部のディティールが「よく」聞こえるような気がするのですが、全体的な音楽の聞こえ方(主に低めの周波数帯域だと思う)にはなにがしかの違和感を覚えたからです。F80で吸音材を入れない方がディティールがよく聞こえるような気がしたのも、定在波によるキャラが出て「よく」聞こえるような気がしただけだと思います。

で、A5のおかげで中高域にそこそこ満足できた時点から馬鹿ブーストによる低音再生へのトライが始まります。これは、その頃使っていた安物のパワードサブウーハーでは音がダルくて、シャープなAlpair5と釣り合わなかったためです(音がダル気味だったF80とでは特に違和感なく聞けたのですが)。そして、ブースト時の低音のダンピングを改善するために吸音材を段々に増やしてゆくという段階に入ります。Alpair5では、吸音材を増やしても音が鈍くなるどころか、付帯音が減って逆にますます磨きがかかった(より澄んだ、より自然な、より明瞭な、より聴き取りやすい)ように聞こえました。つまり、もともと周波数の全域で「よく」聞こえるので付帯音は邪魔なだけという事みたいです。特にブースト時の50Hzまでの低域音が安物サブよりもシッカリと良質に聞こえるのには驚かされました(それ以下はブリブリ気味)。だからこそ馬鹿ブーなどというキチガイじみた事にも挑戦する気になったという事です。また、「吸音材タップリ」というのも、実はAlpairだからこそなのかもしれません。

現在は低域限界が大幅にタフなAlpair 6Mを愛用しています。こいつはAlpairシリーズ中唯一ある磁気回路部品を使っていないというやや異色のドライバであり、高域が他のAlpairに比べると控えめであるため一聴しただけではジミヘン(地味でちょっと異色)に聞こえるのですが、長く使っていると自分でも気付かないうちに惚れ込んでしまっているという、ちょっと不思議なドライバなようです(僕はもうA5には戻れない)。同じ事を感じているA6M愛用者が僕以外に少なくとも2名居るという事を最近知りました。

という事でですね、僕は決して低音マニアというワケではないのですが、現在のところ中高域で違和感を覚える現象がないので、圧倒的に問題が多くて技術的に困難な低音再生にどうしても話題が偏ってしまうという事です。

中高音域に関して最近行った対策としては、左右のスピーカ距離をケロ並に縮めた事くらいですね。でも、これは効果大でした。ケロ級に音楽を聴きやすくなったので、「スピーカ開発もそろそろ終結かな?」と考えるきっかけとなりました。それくらい決定的だったという事です。

でもですね、終結を一端決断したのですが、先日Alpair 10を1個だけ購入してしまいました。こいつの低音タフネスがどれくらいあるのか、早く知りたくなったという技術的好奇心だけなんですけどね。。。。近いうちにご報告できると思います。オタノシミニ。。。またポチ箱の改造か。。メンドクサ。

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2011年10月10日 (月) | Edit |
英語の要約版の末尾に掲載したLEANAUDIOアプローチに関する「注意書き」を和訳して掲載します。

基本的に、デジタルブーストは50Hzまでに留めておく事をお薦めします。この場合、レスポンスは50Hzから12dB/Octで減衰し、概ね-10dB/30Hzの特性が得られます。この設定にしておけば、特別な配慮を必要とせずに大概の音楽を安心して聴くことができます。Alpair 6Mは50Hz以上では極めてタフです。通常、この周波数特性で十分に満足して音楽を楽しめるはずです。

理想目標を掲げるならば、-3dB/40Hz程度がリーズナブルであろうと思います。私の経験では、これ以上特性を伸ばしても、効果はほとんど感じられません。実際、私は普段音楽を聴く際に、40Hzまでフラットにイコライジングし、35Hzから20Hzにかけて急峻なローカット フィルタを適用しています。

超低域(<50Hz)では、振動板の振幅は劇的に増加します。まるで別世界と言っても良いかもしれません。私は、ある意味、純粋な技術的挑戦としてこのような超低域の再生に取り組んでいます。私のように、超低域の再生を試みる場合、危険な楽曲のスペクトルを把握し、なによりもシステムの限界を熟知する事が重要です。さもないと、ドライバを破損してしまう可能性すらあります。

また、リスニング位置がスピーカから離れている場合(すなわち、ニアフィールド リスナーでは無い場合、例えば部屋の中央より後で聴いている場合)、部屋の影響で50Hz以下のレスポンスが増加します。このため、スピーカで30Hまでフラットに再生すると、低音過多でブーミーに聞こえてしまう場合があります。

超小型のシステムを比較的大音量で使用する場合、ドライバを保護するために、ケロのような急峻なローカット フィルタの適用をお薦めします。


英語版LEANAUDIOはコチラです。

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2011年09月11日 (日) | Edit |
はい、という事でザップ君以外は全て撤収し、ザップ君を少し見栄え良くしました。ウーハーもちょっと高級なメタルコーンに交換。実はこのウーハー、フルレンジとしても十分に使用できます。これにより黒い新型ZAPは第3の戦闘モードを身に付け、ミュージック マシーンとしてさらに強化されたのである!シャキーン

こんな感じ
853.jpg
リスニング位置から。ウーハーにはメタルコーンのYSC Aoudio YS137A-PSCを使用。コイズミ無線ではフルレンジ スピーカとして売っています(1個4,560円、お試し特価中!)。黒とゴールドでシックな感じ?に仕上がりました。 失敗したところを隠すためにジャコのステッカーを作って貼りました。
857.jpg

854.jpg
百難隠すマットブラック仕上げ。強そうかも。。サブウーハーは4本のネジで本体にガッチリ固定しています。ウーハーが前に飛び出し過ぎですが、基本的に低音の位相は遅れ気味になるので問題なし。側面にステッカー「LEANAUDIO ZAP The Music Machine」を作って貼りました。
858.jpg

856.jpg
初公開。ポチのお尻です。同じポチ型ボックスを3個使っている事がよく分かります。残りの1個は既にケロ君に使用しました。無駄使い無し。。見えないところなのでターミナルの穴と背面バスレフポートの穴を粘土で埋めてガムテをペタ。

855.jpg
ユニット取り付け前。例によって吸音材をタップリとぶち込んでいます。

このZAPシステムは3つのモードで使用できます。オトコノコは合体モード チェーンジ!に萌えるもの。ですよね。。。
1) Alpair 6M x2のステレオ馬鹿ブースト モード
2) ケロと同じ2.1ch モード
3) YS137A-PSC x1のモノラル馬鹿ブースト モード

YS137A-PSCは六本木工学研究所製の13cmアルミコーン スピーカーです。基本的にウーハーとして設計されていると思われますが、コイズミ無線では~12kHzのフルレンジ スピーカーとして扱っています。このドライバーはコーンの色以外Park Audioの13cmアルミコーン ウーハーDCU-131Aとそっくりで、特性も非常に似通っており、両者になんらかの関連性があると思われます。ParkのDCU-131Aはウーハーとして売られていますが、フルレンジとして使用している方も実際に居られるようです。

で、フルレンジとして売られるだけあって、こいつ1本で十分に音楽を楽しめます。まだ慣らしもついていなし、チョイ聴きだけですが、Frieve Audioでフラットに馬鹿ブーして聴いてみたところ、Alpair 6Mに似た極めてナチュラルなハチマル好みの音調でした(ハチマルはやっぱり紙よりメタルが好きだなぁ)。こいつをフルレンジて使わぬ手はない!という事で、当初予定していなかった「モード3」を追加実装。シャキーン!

やはりモノラルは聴きやすいです。モノラル盤のフルトベングラはコイツで聴きたいですね。モノラル盤を2本のSPで再生すると正面に定位しますが、これはいわゆるゴースト(聴覚の錯覚)なので1本だけで再生した方が理想的です(参考記事)。モノラル盤をステレオで愛聴されている方には、正面にモノラル専用SPを追加される事を強くお薦めします。
811_20110911052248.jpg812_20110911052247.jpg
左が1本のSPによるモノラル再生。右が2本のSPによるモノラル再生。左右で同じ音を出せば中央に定位するが、2本のSPによって干渉が発生するので、なにがしか違和感を覚える事がある。

次回はYS137A-PSCの詳細と例によって計測データをご紹介します。実はYS137A-PSCにはちょっとしたトラブルがありました。

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2011年09月06日 (火) | Edit |
結論から申します。ガマ君は失格です。

仕事しながら2日間ほどアレコレ調整しつつ聴いてみましたが、Alpair6Mザップ君(+サブウーハー)がベストと判断。Alpair5ガマ君は残しておいても使用しないだろうという事で潔く撤収。せっかく作ったのに残念ですが使わんモンを置いておいても仕方ないので。。

結局下の写真のようにザップ君+サブウーハーという当初考えていた構成で落ち着きました。
849.jpg
850.jpg

Alpair 6Mのナチュラルな(悪く言えばちょっと地味な)音にすっかり慣れてしまったのでしょうか。Alpair5のキラリとシャープな音を長時間聴くのが辛く感じました。また、アンプがTU-870だとさらにシャラリンキラリンとするので、これにもだんだん鬱陶しくなってきて、最後の方はIcon AMPで聴いていました。しかし、どう調整しても明らかに自分はAlpari 6Mのシットリ控えめな音の方を好むという事がはっきりと分かったという次第です。

今回、A6Mの良さを改めて再認識できたとも言えます。他のAlpairメタルコーン ドライバーを聴いた事はありませんが、A6Mと同じようなキャラクターだとすると、本当に好きな「音楽」をたくさん聴き込むには最適なドライバーだと思います。ちなみに、Alpair 6Mのこの音質的特長は、高音がやや不足気味(というか300Hz~2kHzが少し盛り上がった弱カマボコ傾向)というF特に由来するものではありません。なぜなら僕はFrieveAudioでどのドライバーもフラットに補正して聴いているからです。これは長い時間愛用した後に他のドライバーと比較してみて始めて真に認識できる類の良さかもしれません。

いつもの測定結果です。ほぼリスニング位置での結果です。距離は約65cm。
848.jpg
赤がザップ君単体、青がサブをアドオンした結果です。黄色の帯は35Hz~15kHz/±6dBの領域を示しています。

50Hzのピーク、50~100Hzの落ち込み、180Hzのシャープなディップは部屋の影響、10kHzのディップはドライバーの特性によるものです。これらのディップを除けば、部屋の影響を含むリスニング位置での実効値としては極めて良好な特性が得られていると言えます。これでネットラジオやiTuneをイコライザなしで十分に楽しめるようになりました。

このシステムはサブウーハーをアドオンしています(フルレンジ側はチャンデバを通していません)。前の記事で、アドオン式にすると位相が大きく乱れると書きましたが、今回のサブウーハーの位相遅れはザップ君単体の密閉型馬鹿ブーストの遅れと殆ど同程度しかありません。今まで散々試したAlpair5との組み合わせでは位相が大きく遅れたのに、どうして今回はOKなのか??理由は全く分かりませんが、とりあえず願ってもない結果ではあります。

Frieve Audioで計測した位相遅れ。マイナス(下)側が遅れです。縦軸のスケール値は不明。750Hzのピークはデスクトップの反射の影響と思われる。
852.jpg
ほとんど同じ2本がAlpair6M単体と+サブウーハー アドオン、大きく遅れているのがAlpair5+サブウーハー(アドオン方式ではない)の結果です。Alpair5でアドオンすると、50~100Hzでもっと遅れます。ドシテ?

以上のようにザップ君で極めて良好な結果が得られましたが、Frieve Audioで聴く場合は相変わらず馬鹿ブーストを好みます。特にスピーディーでタイトなジャズは馬鹿ブーストの方が気持ち良く聴けます。細かい音質に集中して聴き比べれば、ブーストによる悪影響も分かるのかも知れませんが、僕は別に「音質」を細かく聴き分けたいわけではないので、「音楽」の全体的な聞こえ方(自然さ、違和感の無さ、聴きやすさ、スピード感)を重視すると、馬鹿ブーの方に食指が動くという事です。

どうもウーハーの低音がダルく聞こえるので、メタルコーン型に交換してみようかと考えています。100Hz以下しか使わないので、Alpair10ではもったいなさ過ぎるため、そこそこ廉価なアルミコーンウーハーを物色中です。交換したら、またご報告しますね。

という事で、今までやってきたデスクトップ スピーカー システムもほぼ終着駅にたどり着いた感があります。
つまり、
「小径フルレンジ(お好みの音調のやつ)」+「小容積密閉型エンクロージャ」+「吸音材たっぷり」+「耳幅配置超ニアフィールド リスニング」+「デジタルイコライザまたは密閉型小径サブウーハ(2.1ch)による低域補強」+「デジタルイコライザによるF特/位相フラット化」+「お好みで真空管アンプまたはDSPによる味付け(ハチマルには不要みたい)」
これが、LEANAUDIOの「ステレオ スピーカー方式音楽再生装置」に対する1つの解答だという事です。

今後はヘッドフォン再生について、ゴチョゴチョやってみようかな?と考えています。

追記
装置の音を評価するに際して短時間のチョイ聴きでは正しい判断はできないという事をつくづく感じる。これは、例えばナニかを交換して「音質」を評価または聞き分けようとする行為は、「本来の実用状態」すなわち「音質」の事など念頭になく「音楽」を聴き込んでいる時の行為とは全く異なるからだと思う。A6Pの交響曲用システムにしろ、今回のAlpair5ガマにしろ、TU-870にしろ、最初は凄く良いと感じたのだが、「音楽」を聴き続けていると「ありゃ?」となって、結局撤収となった。たぶん、その時は気になる一部の「音質」にしか注意を払わず、しかし実際に音楽を聴く時はもっと総合的に音を聴いているからなんだろう。

別にワザワザ細かい音質?の違いを聞き分けたいわけではない。音楽を違和感なくより快適に楽しめる総合的な音楽再生音質が重要だと思う。だって「音楽」を聴くための装置なのだから。

自作の強みは、仕事中でも音楽を聴いている時に「ありゃ?」と感じたら、すぐに対策できる点にある。それを繰り返してここまで辿り付いたのだが、おかげでポチ2型ボックスは、そこらじゅう粘土で穴を埋めた満身創痍の実験君状態。。。そろそろ終着駅も見えたし、新しい綺麗な箱を作らないとね。メンドクサ。。。

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2011年09月03日 (土) | Edit |
LEANAUDIOに新しい仲間が加わりました!

名付けて「GAMA」(ガマ)君です。

Alpair5とPPコーン13cmウーハー(DYNAVOX LW5002)を組み合わせた一体型2.1chシステムです。「KERO(ケロ)」君の兄貴分なので「GAMA(ガマ)」君。。細かい調整はまだですが、とりあえず写真を公開します。

846.jpg
LEAUAUDIO 3兄弟。真ん中のがガマです。新参者のくせに一番押し出しが強そう。

最近ネットラジオを聴く事が多く、またiTuneのイコライザはどうも信用できないので、イコライザを通さなくても十分な帯域幅でフラットな特性を持つ再生装置の必要性を強く感じました。このため手持ちの材料を有効利用して、手っ取り早く「ガマ」君をでっち上げたというのが今回の経緯です。

ウーハー用のボックスにはポチ1型(ケロの片割れ)を使用し、これに13cmウーハーをムリヤリ取り付けました(厚さ30mmの集積材の端材で箱の断面よりも大きなバッフルを作成してポチに接着!。。かなり強引な作り方です)。。

844.jpg
Alpair 6Mの上に載っけて使用します。雑な仕上げを目立たなくするためにマットブラックで塗装したら、ちょっとメカニカルな悪役ロボ的外観になりました(というか帝国軍のTIEファイター?)。ぜんぜんカエルっぽくありませんが、ケロの兄貴なので、名前は「ガマ」で問題なし!としましょう(ほんとはカエルぽくしたかったのですが、ALpair 5が大きすぎてデザイン的にまとまりませんでした)。

Alpair 5のエンクロージャには呼び径75の塩ビ管エルボー継ぎ手を使用し、上下に角度調整可能としました。写真ではやや下向きにしています。今回買い足したのは、このエルボーだけです。容積は500ccくらいかな? サブの容積は基本的にポチなので2.5Lです。もちろん、どちらも密閉型+吸音材ぎっしり仕様です。総容積3.5Lと結構コンパクトな構成なのですが、見た目は厳つくなってしまいました。。ケロのような可愛らしさはありません(こちらは総容積たったの1L)。R/Lスピーカの軸間距離は約290mm。ケロやA6Mよりもやや広めです(あり合わせの材料で極力メンドクサイ事をしないで作ったらこの寸法になってしまったのよ)。

アンプにはKENWOOD KA-S10(メインSP用)とONKYO A-905FX(サブ用、片チャンネルだけ)を使用します。チャンデバ(ベリンガー CX2310 SuperX Pro)にはモノラルのサブウーハー用出力も備わっているので、2.1chシステムにも容易に対応できました。

今回のシステムでは、メインSPの信号もチャンデバ(HIGHチャンネル)を通してからKA-S10で増幅しています。メインSP信号をチャンデバを介さずにダイレクトにアンプで増幅し、サブウーハー信号だけチャンデバ(LOWチャンネル)経由でハイカットしてから増幅する、いわゆるアドオン方式も当然可能ですが、このチャンデバの場合アドオン方式で使用すると、ダイレクト信号とLOWチャンネル出力信号間の位相差がかなり大きくなるため、今回はアドオン方式を採用しませんでした。以前のバイアンプ システム(2.2chシステム)ではアドオン方式を採用しましたが、それはFrieve Audioが位相遅れを完璧に補正してくれるためです。しかし、今回はFrieve Audioを使用しない事が前提であるため、位相特性を優先したという次第です。それでも密閉型の2倍かそれ以上位相が遅れます。このへんはアナログフィルタ方式なので仕方ありません。手軽なデジタルチャンデバ内蔵DACの製品化が望まれます。

細かい調整はまだですが、40Hz/-6dB程度は簡単に確保できそうです。また、Alpair 6Mをイコライザなしで使用すると高域(4kHz以上)が不足気味(コモリ気味)に聞こえるのですが、Alpair 5は高域がフラットに伸びているため、イコライザなしを前提とする本システムには理想的です。先ほどからネットラジオを聴いていますが、今のところすこぶる具合良しと言えそうです。今のところはね。。

これから暫くオシゴト中に聴きながら、調整を進めます。僕の場合、いわゆる「音質?」というのではなく、長時間聴いて違和感がないか?不自然に聞こえないか?聴きたい音が聴きにくくてフラストレーションが溜まらないか?等が重要な指標となります。A6P交響曲用システムのように、短時間聴いて「良い!」と感じても、癖があるとどうしても段々と違和感がつのり始め、最終的に耐えられなくなってNGとなります。今回はそうならない事を祈ります。

ある程度調整が済んだら、計測結果等を適宜ご紹介したいと思います。オタノシミニ!

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2011年08月16日 (火) | Edit |
もともとの音源が巨大な交響曲を聴く場合、Alpair6Mのニアフィールド馬鹿ブーシステムだと寂しく感じる事があります。かといってAlpari6Pバスレフ(一辺120cmの正三角形配置)だと、左右に拡がり過ぎて音が全体に希薄になり、なんかタヨリナイし、細部を聴きにくい。これだったらA6M馬鹿ブーで聴く方がマシ。。と言うことで、A6Pバスレフも撤去しようと思ったのですが。。。

827.jpg
Alpair5でセンターSPを作って追加してみたところ、なかなか具合良くなりました。このSPボックスは、あり合わせの端材(内径約80mmの塩ビ管、9mm合板、ケロのあまりの合成皮革)で作りました。モノラルではなく左右別々のステレオです。容積は約500cc x 2。もちろん密閉型です。エアコン配管用のシール材と、分厚いフェルト材とガムテープで徹底的に制振しているので全く響きません。

Alpair 6Pは約45°上向きにしています。左右の高音を天井に反射させる事により、左右SPからの直接音の干渉を和らげて自然なステレオ感を得るのが狙いです。これが意外と効きました。ホワンと響いて喫茶店のBGM風になりますがポップス系だと意外とOK。ボーカルも中央に自然に定位します。ただし響き過ぎのホワンホワン。。死の臭い漂うJAZZを聴く気にはとてもなれませんし、肝心の交響曲でも拡がり過ぎ/響き過ぎで密度感が低下してタヨリナイ。バッハの無伴奏チェロなんか全く聴けません。

センターSPは楽団からの直射音に相当する音を追加するのが狙いです。これを加えた事で交響曲あるいはフルオーケストラ曲を聴く楽しさがグッと増しました。今までのLEANAUDIOトライアルの中で最も交響曲を楽しめるシステムに仕上がりそうな気配がします。チャント仕上がったら、塩ビ管に色を塗らないとね。。

さらに6Pバスレフのポートチューニングを変更しました。以前は特性がフラットになるように約50Hzにポートをチューニングしていました。以下、いつものシミュレーションで説明します。
829.jpg
この場合、50Hz以下で位相が大きく遅れ、レスポンスも急減するため、50Hz以下をブーストする事はできません。これでは交響曲を聴くには物足りない。

そこでポートを伸ばして共鳴周波数を約34Hzまで下げました。
830.jpg
100Hz以下がダラダラと下がりますが、デジイコで+10dBブーストするだけで30Hzまで問題無くフラットにできます。問題の位相遅れも大きく改善されます。

下は密閉型です。
828.jpg
上の34Hzバージョンは、密閉型に対して30Hzで+8dBのゲインがり、共鳴前の40Hzでの位相遅れは密閉型とあまり変わらない事が分かります。

以上のように、バスレフ型にデジイコを組み合わせる事により、ポートの同調を思いっきり下げて、ブースト率をそれほど上げずに低域を可聴帯域下限近くまで伸ばす事ができます。すなわち、ポート効果+デジタルブーストの組み合わせで低音を増強する事ができるという事です。

下はAlpair6M + 2.5L密閉です。
831.jpg
小型密閉箱の場合、30Hzまでフラットにするには20dB以上のブーストが必要です。大容積バスレフと長いポートにより、このブースト量を約1/2にできるということです。A6M密閉の場合、ブーストは通常40Hzまで(約+15dB)にしています。

とはいえ低音のタイトさ、スピード感、正確さという点では小容積密閉型(A6M)馬鹿ブーの方が圧倒的に有利です。ジャズは絶対にA6M密閉で聴く方が好きですね。クラシックでも、特にピアノソナタは密閉型で聴きます。ピアノはアタック音ですので、とりわけ低音部は密閉型の方が気持ち良く感じます。チェロソナタやチェロ独奏も密閉型の方が好きかもしれません。響きが加わると演奏が聴きにくくてもどかしく感じます。反面、オーケストラ曲のホールと一体となった低音のウナリは、バスレフ型+センターSPの方が雰囲気良く聞こえます。オーケストラを聴く場合、多数の楽器とホールで構成された巨大な一塊の楽器として聴こうとしているのかもしれません。僕には、交響曲(フルオーケストラ)の再生というのは、以前から特別のように思えてなりません。

さて、最後にお決まりの測定結果をお見せします。全てリスニング位置での測定結果です。全て左右同時に音を出して計測しています。

Alpair 6Pバスレフ、11L、同調34Hz、上向き45°
821.jpg
上に向けたので2kHz以上はダラダラ低下します。部屋の影響で50Hzにピーク、200~500Hzにディップが発生しています。吸音材は以前より少し増やしました(片側4枚から6枚に増やした)。低域もダラダラ低下するので、概ね40万ヘルツの法則に従うカマボコ型となっています。

Alpair 5 密閉、0.5L
822.jpg
200Hz以上は綺麗にフラットです。久しぶりに聴いたけど、やっぱり良いユニットだなぁ。。これでA6Mなみに低音が出てくれたら。。。

Alpair 5 + Alpair 6P
823.jpg
50Hzに部屋のピークがあるので、うまい具合に50Hzまでほぼフラットな特性が得られています(タマタマですけどね)。このためiTuneでイコライザなしで再生しても十分に楽しめます。

アンプですが、A6PにKENWOODのKA-S10(ヘッドフォン用に使っていた)、A5にIcon AMPを使用し、ボリューム位置を両方とも12時の位置にしています(全体のボリュームはパッシブプリのボリュームで調整)。比較的センターを強めに効かせたハチマル好みの設定なので、左右のステレオ感はあまりありません(もともとフルトベングラ盤を楽しく聴く事を目標にしてましたし)。ステレオソースの場合、センターのボリュームを少し下げると楽器が左右に分かれ始めます。このへんはお好み次第。

833.jpg
これ以外にはPC本体だけ。。リーン&コンパクトなシステムです。

832.jpg
ポチ2型の上に置いたスピーカセレクタです。Icon AMPをA6M用とA5用に切り換えます。

次回は、久しぶりにバイノーラル録音してみようかな。。

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2011年08月15日 (月) | Edit |
最近モノラルの聴きやすさが気に入ってずっとモノラルで聴いていたのですが、2週間ほど前にAlpair6M馬鹿ブーをディスプレイ上方の真正面に置けるようにして、仕事の合間にイロイロと配置を試していました。その結果、L/Rの軸間距離を約23cm(ケロと同じ、ほぼ両耳の左右距離と同じ)にしたステレオレイアウトが、ステレオ感をホンノリ感じながらモノラルなみに聴きやすいという結論に達し、写真のようなレイアウトを採用しました。
825.jpg
ポチ2型ボックスの底面同士を付き合わせて合体すると、L/R軸間距離は偶然ですがケロと同じ230mmになります。ニアフィールドだと左右耳の距離と同じくらいのLR距離って聴きやすいのでしょうかねぇ? ケロ開発の時も、聴きやすさを求めてイロイロ試した結果、この距離に落ち着きました。ちょうど小型のステレオラジカセという感じです。ちなみに、上に乗っけているのはスピーカー セレクターと、ディスプレイ清掃用のピジョン君です。

826.jpg
YAMAHA製のスピーカーブラケットを使用して前方の窓枠に固定しました(製品情報)。ジャズを聴くにはコイツが一番。低音までほとんど直射音で聞けるので、タイミングが正確でタイトなベースを存分に楽しめます。ジャコの超高速ベースやマイルス クインテットのロンさんのベースの、スピーディでタイトなウネリというかドライブ感というか、神業的微妙なユラギというか、ソイツを最高に気持ち良く聴けます。やっぱりコレでしょう。ジャズは。ベースとドラムスのインパクトのタイミングがビシッとせんと。ビシッと。。ビシッとしないと酔ったみたいになって気色悪いのよ。

デスクトップ全景です。
824.jpg
Alpair5 + バイアンプ駆動13cmウーハーを撤去したので、レイアウトがすっきりしました。A6M馬鹿ブーストで30Hzまでブーストしても殆どの楽曲で全く問題ないし、こちらの方が低音がビシッとタイトで自然に聞こえるので、バイアンプシステムは全く使用しませんでした。なのでボツ。。。邪魔だし。
ディスプレイのセンターが右にシフトしているのは、オシゴト中に左半分をメイン(正面)に使うためです(左側に翻訳原稿を置いて、右側に辞書(英辞ろう)や参考文書を開く)。左方の小さなディスプレイは音楽用PCのUSBディスプレイです。FrieveAudioやiTuneの操作だけなのでこれで十分。。。

で、Alpair5は窓枠の上(Alpair6Pバスレフの下)に移動しました。なぜかAlpair6 Pは上向いてるし。。
次回はAlpair5 + Alpair6Pバスレフの交響曲用システムについてご紹介します。まだ実験君段階ですが、こいつはナカナカ手応えアリですよ。オタノシミニ。。。

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2011年04月12日 (火) | Edit |
Alpair5を復活させました。

4Lのバイアンプ駆動用13cmウーハーの箱(もちろん密閉型)にAlpair 5を組み込んで2 Way化。元はDENONコンポの6Lの箱ですが、内部をガチガチに補強したので実容積は4L(正確には3.9L)しかありません。
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隔壁には内径約83mmの塩ビ管を使用しました。容積は約1L。従って13cmウーハーの容積は約3Lです。バッフル面は塗装ではなく、上等の画材用紙にインクジェットプリンタでJBL風ブルーをベタで印刷して両面テープで貼り付けています。

たまたまベランダで見つけた45mmx45mmの角材を使用してSPボックスを正面の窓枠(しっかりした木製)に固定しています。木ねじで結構がっしりと固定する事ができました。おかげでSPの低音振動がデスクに全く伝わらず、すこぶる快適です。
724.jpg
実は、この方式に変更したのは地震発生の3日前のこと。おかげでSPは全く無事でした。それ以前は、デスクへの振動伝達をできるだけ遮断するために、柔らかめのインシュ(3点指示)を2段使用した2階建て構造で、しかも最上段に2.5kgの重りを置いた不安定極まりない状態でした。このままだと確実に悲惨な事になるところでした。
現在
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以前
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くわばら。くわばら。

周波数特性です(20cm前方で測定)。
720.jpg
赤がAlpair5単独の特性です(チャンデバを介さずダイレクトにアンプで駆動)。ウーハー容積はたった3Lですが、イコライザ補正なしで40Hzまでほぼフラット(-6dB/30Hz)な特性が得られます(ブーストは全く不要)。500Hz近辺の落ち込みはデスクトップの反射の影響です。SPをもっと上に持ち上げれば改善されますが、いたしかたありません。50Hzのポッコリは部屋の影響と思われます(Alpair5もこの位置で少し盛り上がる)。システムの詳細はコチラを参照してください。このシステムのコンセプトは一般的な2 Way型とは異なり、Alpair 5をあくまでもフルレンジドライバとして使用し(ツイータではない)、不足する低域を別アンプ駆動のウーハーでアシストするという考え方です。従ってAlpair5はチャンデバを介さずに直接アンプで駆動されます。このシステムはイコライザなしでも十分フラットなので、iTuneのブラウザでベトベン全集データベースをジャンル別や年代別に一気聴きする場合に重宝しています。あと、買ったCDをリッピングする前に即聞きたい時とかも。

ジャズにはFrieveAudio+6Mの馬鹿ブーを使用しています(こちらの方がベースラインの聞こえ方が微妙に気持ち良いので)。
721.jpg
現在のポチ2型ボックス。ケロの余りの人工皮革を貼ってつや消しグレーで塗装しました。目の前に尖った角があると鬱陶しいので、コーナーを斜めにカットしています。内部にもゴッツイ補強を追加しました。効果は未だによくわかりませんがBatpure(小さなスーパーツイータ)も復活させました。

さて、ご覧に入れたように、
フルレンジSP + バイアンプ駆動ウーハー(密閉型)の組み合わせによって、トータルたった4Lの密閉箱で上記のような周波数特性がイコライザによるブーストなしで簡単に得られます。しかも、基本コンセプトはあくまでもフルレンジSPなので200Hz以上で一切のクロスオーバーがなく、小径フルレンジドライバならではの良さをたっぷりと堪能できます。ALpair5は3"ドライバとしては径が小さく低音性能は貧弱ですが、極めて優れた高域音質を持つので(なにせ半ばツイータとして設計されている)、このような使い方(または2.1システム)には最適です。このドライバで馬鹿ブーストしてたんですから、ホントの馬鹿と言えましょう。。。

と言うことで、Alpair 5を想定したバイアンプ駆動(または2.1ch)のコンフィグレーションをいくつか考えてみました。組み合わせるウーハーには10cmまたは13cmを想定しています。なお、10cmx2と13cmx1がほぼ同等(面積xストロークがほぼ同等)と考えました(ストローク相似で考えても13cm一本の方が少し有利みたい)。同じMarkaudio製メタルコーン ドライバを使用するのであれば、Alpair10 (13cm、できればウーハーバージョン)またはCHR-70 (10cm)が使えると思います。ただ、実際に必要なのは200Hz以下だけなので、高域まで気を使って設計されたフルレンジドライバを使うのはもったいないですね。このような用途向けに最適設計されたメタルコーン アシスト ウーハーが欲しいところです(フルレンジドライバとのデザイン統一性も重要だよ)。

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どのコンフィグレーションを選ぶかは、必要な音量(リスニング距離、部屋の広さ等)によって決まります。この方式では、小さくても大きくても低域の周波数限界はほとんど変わりません。再三申しているように、どんなに小さくても低音楽器の音をしっかりと正確に聴けてこそ「音楽再生装置」と言えるというのがLEANAUDIOの基本コンセプトです。デスクトップ用であればMINIかSMALLクラスで十分だと思います(なにせAlpair6一本の馬鹿ブーでも十分なんですからね)。僕のAlpair5システムはCOMPACTクラスに属します。ちなみにケロはMINIよりさらに小さいMICROクラスと言えましょう。

LARGEはシャレのつもりで載せましたが、13cmクラスより大きな振動板というのは、どうも直感的に(見た目ですが)無理があるような気がして使う気がしません(厚さと径の関係、剛性、重量等の面)。あくまで僕の直感ですが(。。ちっちゃいのが好きなのよ。基本的に)。

もちろん、どのコンフィグレーションも全て完全密閉型のバイアンプ(または2.1)方式です。デジタル チャンネル デバイダを内蔵したDAC (1つのデジタル入力から2つのアナログ信号(HIとLO)を出力するDACがあると良いのになぁ。。と以前から思っています。クロスオーバーの設定はPCからやれば宜しい。どこか作ってくれないかなぁぁ。。と。

追記
そういえばAlpair5ってもう販売していないんですね。MarkAudioのスーパーカブとして是非復活して欲しいものです。その時にはパートナーとなる専用ウーハーや、できればチャンデバDAC等も一緒に展開してくれると良いなのになぁ。。。このクラスのフルレンジドライバにはまだまだ大きな可能性が秘められていると思います。

追記2
13cmよりも大きな振動板を使いたくないと書きましたが、これは極低域だけをハイパワーで駆動する(あるいはブーストする)方式では振動板を大きくする必然性があまりないためです。従来方式でウーハーを使用する場合、低域限界は単純にウーハーのサイズ(面積)でほぼ決まります。しかし本方式あるいは低域ブースト方式では、再三お見せしたように小さな振動板でも十分な低域性能が得られます。基本的に振動板は小さいほど軽くて剛性が高く、音質面で有利になります。本方式では、必要振動板面積は低音限界ではなく必要音量によって決まります。

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2011年02月18日 (金) | Edit |
バイノーラル方式でデスクトップ システムの再生音を録音してみました。

その前に現在のデスクトップの状況です。
以前の記事「最も手っ取り早い音質改善法」に書いたように、スピーカーをできるだけ耳に近付けるために、現在は下記のようなレイアウトになっています。仕事に差し障りのない範囲で、できるだけスピーカーを手前に移動しました。デスクに頬杖をついて音楽に聴き入っている状態で、耳までの距離は約40cmです。
670.jpg

単なる台として使用している下側のウーハーを出来るだけ手前に移動し、さらにポチ型ボックスをサブウーハーから前方にオーバーハングして載せています。また、低音時振動を抑えるために、ポチの上には2.5Kgのウェイトを載せています。オーディオテクニカの比較的低周波を吸収するタイプのインシュレータをウーハーの脚とポチの下に3個ずつ(片Ch2段で計6個)使用していますが、それでもバスドラ等で振動が手に伝わって気になります。音にも影響していそうな気がします。なのでデスクから完全に独立したスタンドを検討中です。
671.jpg

距離40cmでの測定結果です。
672.jpg
黒がL、赤がRです。70cmでの測定結果に比べると、特に100Hz以下で特性が大幅に改善されています。以前の記事と比較してみてください。スピーカーは近いに超した事はない。というやつです。

今さらお見せする必要もないですが、一応今回の録音条件という事で。。。
673.jpg
30Hzフルフラットの馬鹿ブーストの測定結果です。もちろん下側のウーハーはOFFです。30Hzから20Hzにかけて急峻なローカットフィルタを適用しています。

さて、バイノーラル録音の方ですが、SANYO製のPCMレコーダICR-PS004M(製品ページ)とバイノーラルマイク(製品ページ)を使用しました。どちらも音楽録音用としてはチョット不安ですが、合計で11K円程度だったので、まあこの値段ならばモノは試しと考えて思い切って購入してみました。

今回はバイノーラルマイクを耳に装着した状態で、机の前端に頬杖をつく姿勢をとって録音しています。WAVファイルに記録し、必要箇所を切り出してレベルをノーマライズしてから、MP3ファイルに変換しています。エンコーダにはLameを使用し、ビットレートは192kbpsに設定しました。このブログではファイルサイズが500Kバイト以下に制限されるため、WAVファイルを直接添付する事はできません。

サンプル楽曲には、マイルスの Freedom Jazz Dance (Miles Smiles)から約20秒、ブロムシュテット指揮ベトベン交響曲No.5 第一楽章から約12秒を選びました。

では以下にサンプルを添付しますので、ご試聴ください。

バイノーラル録音は原理的にヘッドフォンまたはイヤフォンで聴く事を前提としています(参考記事)。
極低音まで再生可能なそこそこの性能のカナル型イヤフォンでのご試聴をお薦めします。小さなスピーカーでは肝心の低音がよく聞こえません。PCにオーディオ用DACを接続していない方は、ファイルをMP3プレーヤーにコピーしてご試聴になる事をお薦めします。PCのサウンドボードは一般的に音質がかなり劣ります。

1) Freedom Jazz Dance /Miles Davis
ソース: Freedom Jazz_SOURCE
イコライジングなし: Freedom Jazz_NO EQ
イコライジングあり(30Hzまでフラット): Freedom Jazz_EQ30
イコライジングあり(50Hzまでフラット): Freedom Jazz_EQ50

2) ベートーベン交響No.5、第1楽章/ブロムシュテット指揮
ソース: Beethoven SOURCE
イコライジングなし: Beethoven NO EQ
イコライジングあり(30Hzまでフラット): Beethoven EQ30
イコライジングあり(30Hzまでフラット、マイクをSP前方20cmに設置): Beethoven EQ30 20cm

如何ですか?
バイノーラルで録音しても、僕には別に音が前から聞こえるようには感じません。もっとリアルな感じを期待していたのですが。ちょっと期待外れかな?

以下、気付いた点を上げてみます。
● Freedom Jazz Danceの場合、ソースをイヤフォンで聴くとベースのロンさんが完全に左端に寄ってしまうのに対し、バイノーラル録音では実際に耳できくのと同じクロストークが発生するので少し中央よりに定位します。

● マイクの性能のせいか、低音は実際に耳で聴くよりも少しコモリ気味に聞こえます。

● ジャズの場合50Hzフラットで十分という感じです。

● No.5でも、バイノーラル録音の方が全体的に中央寄りに定位します。低音がこもり気味に聞こえるので、左右のマイクを手持ちでSP前方20cmに置いて録音してみました。こちらの方が実際の聞こえ方に近いような気がします。別にバイノーラルでなくてもエーンチャウという気もしますね。

これからイロイロと遊んでみようかな?
Alpari6 M 対 P の時に、このような録音サンプルを添付できれば良かったかな?
そのうちM対Pも録音してみたいと思います。

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2010年12月24日 (金) | Edit |
LEANAUDIOにとってFrieveAudioとMarkAudio Alpairは無くてはならいない存在。

当ブログへの検索キーワードの上位一覧もそれを如実に表わしています。
660_20101224071627.jpg

ダントツの1位は「Frieve Audio 設定」です。この極めて優れたソフトウェアの普及に多少なりとも貢献できていれば嬉しいのですが。
このソフトウェアの最終版は2007年にリリースされて以来アップデートされていません。Windows XPまでしかサポートしていないので、今後が心配だと思っていたのですが、最近になってやっと同等の機能を備えたソフトウェアが他から出始めた模様です。ただ、これらのソフトウェアはXPに対応していないようなので、ハチマルは当分試せません(まだXPから乗り換える気はナイ)。それらがFrieveAudioに比べてどの程度使いやすいのか楽しみです。これらのソフトウェアは先駆者のFrieveAudioの機能を十分に研究した上で開発されているとは思いますが、マニアみたくコマケー事を気にしければ「音質」は大して変わらないと思います(なんかの雑誌に「FrieveAudioはロック向き」とか書いてたけど意味不明。ワケワカラン。そんなコトしか書けんのか?他に書くべきもっと重要な事があると思うのだが。。。)。
最も重要なのはユーザインターフェイスの使い勝手です。ブラウザの使いやすさが特に重要ですね。できればiTuneなみのブラウザを装備して欲しいところです。それとチャンデバ機能は是非充実させて欲しいですね(FrieveAudioでもチャンデバは可能なのですが、全チャンネルを同時に測定できないので不便)。Atomプロセッサでも最低限動作可能なくらいの軽量さもモチロン重要だと思います。ハイパワーPCは冷却ファンがウルサイノヨ。静音化には金がかかるし。。ヤタラ微細な音質を欲張ってもPCのファンノイズが大きいと何やってんだかわかりませんので。このへんはソフトウェア開発者のセンスが問われるところです。「何のために使うのか」を念頭に「必要十分」のバランス感覚を大切にして使いやすいツールを開発して欲しいものです。その点、FrieveAudioの作者は非常に優れたセンスの持ち主だと思います。難しいコードは書けても、使いやすく作れる人はそうそう居ないんですよ。FrieveAudioのアップデートを切に願います。

Alpair5との出会いも大きかったですね。
8cmフルレンジを5タイプほど試したのですが、A5は圧倒的に音楽が「よく聞こえました」。それまでに試したドライバーとは次元が違ったというか(値段もちょっと高価でしたが)。。「よく」とは「良く」という意味とはちょっと違います。「よく聞こえる」のです。ワカルカナ?
で、スパイダー付きのAlpair6はどうなんだろか?と心配していたのですが、ほとんど遜色ありませんでした。あいかわらず「よく聞こえます」。これがMarkAudioドライバの、というか設計者マーク氏の基本方針なんでしょうかね。しかもブースト耐性が飛躍的に上がったので、もう他に何も必要ない状態になってしまいました。小さなIcon AMPとの組み合わせがスコブル具合よろしい。Lean & Compactコンセプトの面目躍如ってとこですね。
A5とA6Pが余っているのですが、当分手つかずでしょう。ウーハーは単なるスピーカー台になってしまいました。差し迫った必要がないのにメンドクサイ事したくないのよ。暖かくなったらボチボチ動き出すかもしれません。

お名前は存じませんがFrieveAudioの開発者の方と、MarkAudioのMark Fenlon氏に心から敬意を表したいと思います。

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2010年11月23日 (火) | Edit |
20万ヒットという一区切りを迎えたのを機に、ハチマルのLEAUAUDIOコンセプトについて振り返ってみたいと思います。

何度も書きましたが、カナル型イヤフォンの低音の聞きやすさに感動した事からハチマルのオーヂオイヂリが始まりました。当時使っていたDENON CD/MDコンポの見た目ご立派なスピーカー(13cmウーハー、2ウェイ、6Lバスレフ)ではモゴモゴして不明瞭な低音しか聞こえず、アタマに来たので、この箱を徹底的に補強してF80/AMGに換装した事からLEANAUDIOトライアルが始まったというワケです。。。

とっとと結論から言うと、LEANAUDIOコンセプトが第一に重視するのは「音楽の聴きやすさ」すなわち「耳を澄まさなくても録音されている「内容」が耳にそして意識に「自然」かつ「明瞭」に届く」という事です。
「正確」=「自然」&「明瞭」な音楽再生がLEANAUDIOの基本コンセプトです。

聴きやすさを求めてイロイロ試し、その後測定で追認してきたわけですが、結局「媒体に記録されている信号波形をできるだけ正確に耳に届ける」事によって目標とする「音楽の聴きやすさ」が得られるというのがハチマルの結論です。ハチマルがやってきた事の大部分は、ほぼこの1点に集約されます。
これって、考えてみれば極々アタリマエの事です。だって録音されている「内容」を聴きたいワケですからね。。。

媒体上の信号波形をリスニング位置まで正確に届けようとした場合に問題となる要因として下記が挙げられます。
1) 部屋の音響特性
2) スピーカーの低域再生限界
3) マルチウェイSPのネットワークやアンプのトーンコントロール等のアナログ式フィルタ
4) バスレフポート
5) SPボックス内部の定在波
6) 密閉型SPの機械的共振

これらは主として低音領域(ざっと言って200または500Hz以下)に関係しています。基本的に高音は苦労なく耳へ届ける事ができます。
ハチマルは実際にこれらの影響を受けた音に違和感を覚え、またこれらの現象は全て極めて簡単な測定で明確に確認できるほどの大きな問題である事が分かりました。

これらの問題を解消するために、LEANAUDIOシステムでは下記の方策を採用しています。

1) 特に低音に致命的影響を与える部屋の定在波を回避するためにニアフィールドリスニングを基本とし、高性能なデジタルイコライザ(FrieveAudio)による音場補正を適用してリスニング位置の周波数特性/位相特性をフラットに修正する
2) 下記の手段にて少なくとも50Hzまで、望むらくは30Hzまでフラットな周波数特性を確保する
- FrieveAudioデジタルイコライザによる低域信号ブースト(馬鹿ブースト)
または
- パワードウーハー(バイアンプ駆動または2.1chシステム)による100Hz以下の低音アシスト
3) 100Hz~20kHzを1本でカバーできる8cmフルレンジドライバをメインとして使用し、重要帯域でのクロスオーバーを回避する
4/5/6) 吸音材を大量に入れた小容積の密閉型ボックスを採用し、バスレフ型の位相(トランジェント)問題、箱の定在波、ドライバの機械的共振を抑える

これらの方策を適用して媒体に記録されている信号をできるだけ「正確」に耳に届ける事により、「自然」で「明瞭」で「聴きやすい」音楽再生が可能になります。また、これらの方策の効果は全て測定でも確認する事ができました。

LEANAUDIOシステムの音は、いわゆるHiFiオーディオ的な音ではないかもしれません。ハチマルには、オーディオを趣味とされる方々の間で一般に「良い」とされる(響き感のある?、アトラクティブな?ライブ感のある?音場感のある?飛び感のある? その他諸々のXX感のある?と言われる)音にするために手を加えられた、いわゆるオーディオ的な音は不自然に に感じられて (つまり音楽が聴きにくく、音楽がよく聞こえない)、長時間聴くには耐えられません(ハチマル用語ではこれを「ステレオ臭い」音という)。たとえば、ハチマルは昔から立派なオーディオ装置でFM放送を聴くのが凄く嫌いでした(ナレーションが変に響いて、不自然に聞こえるため)。LEANAUDIOシステムではネットラジオを聴いても極自然なナレーションを聴く事ができます。

誤解を恐れずに言えばLEANAUDIOの音は「普通のラジオの音を広帯域/低ノイズ/低歪みにしただけ」のような音と言えるかも知れません。これは「オーディオ装置とは音そのものを嗜むための装置ではなく、音楽を聴くための装置」というハチマルの基本姿勢を如実に反映していると言えます。別に音そのものを楽しみたいわけではなく、可聴帯域の様々な音で複雑に構成された音楽作品(音楽家の行為/表現の結果)を苦労せず明確に聴き取って楽しみたいという事です。

でもね、生音って意外とそんなにキンキラしてないと思いますよ。。。だって媒体に記録されている音そのものはそんなにキンキラしてないですから。。

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2010年09月19日 (日) | Edit |
ハチマルが過去に所有したオーディオ製品の中で最も愛用したのがSONYの ZS-F1 というスピーカ一体型のCDプレーヤーです。88年に発売されたモデルですが、ネットで"SONY ZS-F1"で検索すると、エッジ交換してまで愛用を続けている方や、スタジオでモニターとして愛用されているプロの方などの書き込みが見つかります。

当時の定価は9万円を超えたそうですが、僕は半額近い値段で購入したように記憶しています。ラジカセにしか見えないのに高額であったためかあまり売れず、最後の投げ売り状態の時に何も知らずに購入したんだと思います。
004aa_20100919073523.jpg

最近知ったのですが、このモデルはいわゆる「名機」らしく、現在でもYahooオークションで結構な値段で取り引きされたりしています。外部入力を備えるため、多くのプロがスタジオのモニタースピーカーとして愛用していたようでもあります。

当時はそんな名機であるともつゆ知らず随分酷使しました。5年間ほど使用した頃にCDのトレーが開かなくなってしまったので、DENON製の定価6万円くらいのCD-MDコンポに買い換えたのですが、見た目ご立派な2ウェイスピーカーはモゴモゴとしか聞こえずガッカリ(その後激怒してボックスを破壊)。ちっこいZS-F1の方が余程音楽を楽しめたのに。。と後悔したものです。光学デジタル入力も備えていたので、捨てずにCDプレーヤだけ購入すれば良かったのにね。。。なんともモッタイナイ。

ZS-F1は僕のイメージする「一般リスナー向けにマジメに作られた音楽再生装置」にかなり近いです。コストダウンのためにCDプレーヤを取り外してiPod用デジタル入力と外部デジタル入力のみとし、デジタルイコライザを内蔵して低域ブーストするか、内蔵サブウーハーを追加すれば、はいデキアガリ。デザインを統一したVAIOや、DSP付き高機能プレーヤ ソフトウェアも欲しいぞ。スピーカー別体型も欲しいな(イコライザ型なら2.5Lくらいの密閉型10cmフルレンジ、サブウーハを本体に内蔵するなら0.5Lのの5~3cmで十分)。VAIO抜きでジュウマンエン以下でできるでしょう。コンパクトで良いのが出来ると思います。そしたらハチマルはオーヂオイヂリから開放されるし。

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2010年05月29日 (土) | Edit |
「新システム」と偉そうな事を言っていますが、早い話がフルレンジ スピーカーにステレオ式のパワード サブウーハーを追加しただけのものです。

サブを2本にした一番の理由は「メインスピーカーのスタンドが2本必要だから」と「使ってないちょうど良い大きさの箱が2つあったから」です。

以前は右側にパワード サブウーハーを置いて、片方には使用していないガラクタのスピーカーボックスをスタンドとして使用していました(下の写真)。
504_20100529061323.jpg
旧レイアウト。右側にサブ。左のボックスは単なる台に使用。

「では、2本にした事によって何かメリットはあったか?」ですが、下記の点でメリットが得られたと思います。

1) 一般的に100Hz以下等の低域では波長が長いため(100Hzで3.4m)、サブウーハーは(庶民レベルの一般的サイズの)部屋のどこに置いても良いと言われます(人間は低い音の出所を耳で聞き分けられない)。
ところが、前回の記事で出てきたロンさんの曲みたいに信号レベルの高いベースソロを聴いた場合、メインスピーカーからの倍音を聴く事によってロンさんはR/Lの中央に定位するのですが、デスクトップから手に伝わる微妙な振動がマウスを持った右手でしか感じられないため、かなり違和感を憶えました(ちょっと気色悪い感じ)。

つまり、人間は、両耳で低い音の方向を識別する事が出来なくても、振動あるいは風圧の方向は身体で感じる事ができるという事です。この違和感はウーハーを2本にする事によって解消されました。
僕の場合、デスクトップにサブウーハーを置くという、かなり特殊な条件ではありますが、スピーカー システムが比較的身体に近い場合、あるいは逆に部屋が大きくてR/Lのスピーカー間距離が広い場合は、サブをできるだけR/Lの中央に置くに超した事はありません。中央に置けない場合は2本にするのも有効な手だと思います。

2) 1本から2本にする事によって、当然ですが1本あたりの負荷が下がって振動板の振幅を下げる事ができます。これは歪みを低減し低音のスピード感に有利に働きます。大振幅に対応したサブ専用のドライバを使用しない場合は、特に有利に働くと思います。音楽専用にサブを使うのであれば、ドライバには振動板の軽い普通のウーハー用ユニットを使用した方が良いと思います。ただしシアター用に使うと壊れるかもしれません。

3) 音質とは関係ありませんが、R/Lが対称になるのでレイアウトしやすいというのも大きなメリットです。多くの場合、R/Lの中央には映像用のディスプレイや装置類を置くため、サブを中央に置く事は困難でしょうからね。

蛇足ですが、サブを使いこなすには測定が必須です。特に、既にある程度の低域性能を持った大型スピーカーにサブを追加する場合の調整は難しいと思います。

普通のアコースティック音楽を聴く場合、正しく調整されたサブはそれ程大きくは働きません(効果は意外と地味なんです)。特に大型のメインシステムに追加するような場合(カットオフが50Hz以下になるような場合)には、余程気を付けて聴かない限り効果は認識しづらいと思います(元々ソースの低域レベルが低い)。このような低カットオフ設定でサブをONにしてすぐにそれと分かるようであれば、明らかにボリュームを上げすぎです。正しく調整すれば、普段はいるのかいないのか分からないけれど、例えば「春の祭典」の35Hz超絶ティンパニー等の大入力が入った瞬間に大活躍してくれるはずです。
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春の祭典のティンパニーの信号。CDの最大レンジの振幅で35Hzの信号が記録されています(参考記事)。

測定には計測器クラスのたいそうな装置は全く不要です。最低性能のパソコンと1000円くらいのPC用マイクロフォンがあれば、フリーソフトを使用して簡単に測定できます。コチラを参考にしてください。

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2010年05月28日 (金) | Edit |
新システムのコンセプトについてまとめてみます。

基本コンセプト
1. 音色を支配する100Hz以上を好みのフルレンジ1発で持たせる
2.音色を支配する100Hz以上を好みのアンプで駆動する
3.音楽を下支えする100Hz以下は別の高出力/高DFアンプを使用してウーハーをバキバキ駆動する(バイアンプ)
4.両帯域間のレベル差は両アンプのボリュームで揃える
5.全体の音量はプリのボリュームで調整する
6. 全体をFrieveAudioのイコライザで調整して部屋の影響を修正する

このようなシステムでは、土台の低音システムを変えずにメイン システムだけ好みに合わせて変更できるので経済的なソリューションだと言えます。特に、低域の駆動力(DF)が弱い小型真空管アンプの弱点を補う事ができる点でも魅力的ではないでしょうか。100Hzという低い周波数でクロスするため、一般的な周波数でクロスするよりもつながりは自然だと思います。我ながら良くできたコンセプトだと自画自賛であります。
しかーーし

それでもやっぱりIcon AMPとAlpair5だけで馬鹿ブーストした方が、差は僅かですが低音がビシッとタイトで明瞭かつ自然に聞こえます。ロンさんのスピーディーなベースがGOOD。スピーカーが近い事もあり、この自然さを超えるのはかなり難しいようですね。。。と、ちょっとがっかり。

ところで、僕のジャズ コレクションの大部分はLPでリリースされた時代の(だいたい1985年以前)の楽曲です。これらの録音では、レコードプレーヤの針飛びを考慮してか低域信号レベルが高くなく、馬鹿ブーストでもほとんど問題無く聞く事ができます。従って新システムでも、ウーハーが常時ズンドコ動くわけではありません。ちなみにウーハー用のアンプをONにするのを忘れても、暫く気付かない程度です(苦労した割にはそんなもんなんです)。30Hzフラットと言うとさぞかしズンドコだと思われるかもしれませんが、基本的にジャズもクラシックもLP時代の録音では低域信号はあまり高くありません。特に50Hz以下なんてほどしかありません(ところが交響曲ではこの屁が重要なようか気がしてます。楽器の音というよりはホールの響きですかね?)。
228b_20100528154432.jpg
(参考記事はコチラ)

ところが、完全にCDだけの時代になってからの録音では、ちょっと事情が異なるのではないかという気がします。
僕のシステムは60年代のマイルス クインテットのロンカーターのベースの聞こえ方を重視してチューニングしていますが、彼の比較的最近のアルバムではベース音で馬鹿ブーストしたAlpair5が完全に破綻してしまいます(ブリブリとかビチビチとはしたない音が出る)。何もそこまでベース音を上げて録音せんでも良さそうなものですが、マイルス時代にひたすら伴奏に徹した反動ですかねぇ。ロンさん?

で、最近は全ジャズコレクションをランダム選曲で常時流しっぱなしにする事が多いため、馬鹿ブーストだとたまにズッコケルのが鬱陶しくて、これをなんとかするために今回の新システムに着手したというのが事の次第です。あ。それと、なんとか真空管アンプを使いたかったのよね。

ちょっと気が早いですが、新システムの改良案として、ウーハーにMarkAudioのCHR-70を片チャンネル2発使って見ようかなぁ。。なんて考えています。ちなみに10cmドライバー2発の振動板面積はほぼ13cmドライバーと同等になります。これにより、次の効果が期待できます(かな?)。

1) よりスピード感のある低音(振動板1個の質量が低い、剛性が高い)
2) より自然なつながり(ダイアフラムの材質、設計思想が同じ)
3) 音の発生中心が移動しない(Alpair5の上下にCHR-70を配置)

でもねぇ。。。考えてみたらAlpair7 一発で馬鹿ブーストした方が良いような気もするのね(低域がもう少し伸びるのと、Xmaxがでかいのでブースト耐性が高い)。あ、でも馬鹿ブーストだとまたシンクーカンがブチバチと。まぁ、新システムができたばかりだし、ボチボチ行きましょう。

追記
新システムとか偉そうに言ってますが、実はこれフルレンジ スピーカーにステレオ式サブウーハーを付けただけの事なんですよね。次回は「サブウーハーは2本必要か?」について書いてみるかな?

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2010年05月27日 (木) | Edit |
今回はリスニング位置での測定値です(スピーカーからマイクロフォンまでの距離は約75cm)。

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前回紹介した20cmでの測定値との比較です(L側、Icon AMPを使用)。スピーカーの位置は同じで、マイクロフォンの位置だけが異なります。このようにスピーカーから少し離れただけで特性が随分凸凹になりますが、1m以上離れると低域がさらに激しく歪みます。

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これは以前に測定した参考データです。この時はF80AMGをデスクトップの前端に置いて、スピーカー軸上で測定しています。135cm離れただけで500Hz以下が凄まじい事になります。

528.jpg
再び今回のデータです。リスニング位置で測定したR/Lスピーカーのデータを比較しています。500Hz以下の低域では、R/Lが一緒に上下する周波数領域と、R/Lで明らかに異なる変化を示す周波数領域が存在します。単純に考えれば、前者は前後壁または上下壁(天井/デスク)の反射の影響、後者は左右壁の反射の影響によるものと推察できます。500Hz以上の凸凹はデスクトップの影響と思われます(スピーカーをデスク前端に置いて測定した場合、500Hz以上の凸凹はほとんど発生しない - 1つ前の参考グラフ参照)。

近いうちに新聞紙か何かで巨大な戸澤式レゾネータを作って部屋の特性を改善できるかどうか試してみる予定です。市販されている音響調整用ボードは随分高価ですが、新聞紙でこれに挑戦してみたいと思います。

なお、TU-870のデータは割愛します。アンプによる違いはほとんどありません。

529.jpg
新システムのイコライザ係数とおなじみAlpair馬鹿ブーストのイコライザ係数を示します。新システムでは全域で±6dB程度の補正だけで、30Hzまで完璧にフラットな特性が得られます(というか補正しなくても十分な特性が得られます)。補正後の測定データはお見せするまでもないと思いますので割愛します。

次回は、このようなコンセプトの利点について考えてみたいと思います。

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2010年05月26日 (水) | Edit |
新システムの測定データをご紹介します。

今回はスピーカー前方20cmのデータだけを取り上げます(部屋の影響が少ないため、こちらの方が見やすいので)。

1. ウーハーの特性
523.jpg
「3.0mH」のデータはチャンネルデバイダを使用せずに3.0mHのコイルだけを通した場合の特性です(コイルも外すと5kHzまでほぼフラットな特性になります)。グラフには、チャンネルデバイダのカットオフ周波数を200Hz、120Hz、60Hzに設定した場合の測定値をプロットしています。フィルタの減衰特性はほぼカタログ通り24dB/Octになっています(縦軸の1目盛りは3dBです)。

2. メインスピーカー(Alpair5)の駆動にIcon AMPを使用する場合521.jpg
メインスピーカーへの信号はチャンネルデバイダを通さずに直接Icon AMPで増幅します(つまり、ドライバーの自然なロールオフ特性をそのまま利用します)。チャンデバを経由しないため、信号クオリティ的にはこちらの方が若干有利になるはずです。

最終的に下図の特性が得られました。30Hz/-3dBまでほぼフラットなので、基本的にブーストの必要はありません。音場補正で部屋の影響だけ修正すれば、完璧にフラットな特性が得られます。
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チャンデバのクロスオーバー周波数を60Hzに設定し、ウーハー用アンプ(A-905FX、60W/4Ω)のボリュームを1/2(12時)の位置に固定した状態で、メインスピーカー用アンプ(Nuforce Icon Amp、24W/4Ω)のボリュームでf特がフラットになるようにレベル調整しました。上図は約1時のボリューム位置で得られた結果です。チャンデバの設定クロスfは60Hzですが、実質的なクロスfは約100Hzとなります。この状態では、プリコントローラのボリュームを12時~3時の位置にするとちょうど良い音量が得られます。アンプ側のボリュームを上げすぎると、プリ側で信号レベルを絞り過ぎる事になり、バックグラウンドのノイズレベルが増加します。チャンデバでのS/Nをある程度高く維持するために、アンプのボリュームは上げすぎ無い事が重要です。

3.メインスピーカーの駆動にTU-870を使用する場合
522.jpg
この場合は、メインスピーカー用信号もチャンデバに通して低域をカットしています。過去の経験から、低域ブーストによって真空管の寿命が極端に縮まる(ブチバチ ノイズが発生する)傾向があるため、真空管保護の目的でこのような構成としました。ちなみにチャンデバによる音質劣化は聴感上全く感じません(ハチマルのボケ耳ではね)。

525.jpg
ウーハー用アンプとチャンデバの設定はIconの時と同じまま(ボリューム12時、クロス60Hz)、TU-870のボリュームでレベル調整した結果、約3時の位置で上図の結果が得られました。Iconの場合に比べてクロス前後のレスポンスが若干落ち気味ですが、最終的に自動音場補正で完璧にフラットにしてしまうので、気にする必要はありません。

この設定で3週間ほど毎日12時間連続使用していますが、今のところブチバチ ノイズは発生していません。少なくとも半年はもって欲しいものです。

次回はリスニング位置での測定結果をご紹介します。

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