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2014年01月04日 (土) | Edit |
帰省の際に新幹線の車中でサウンドブラスターEVO ZxRのアクティブ ノイズ キャンセラー(ANC)の効果を確認しました。

オウチではANCの効果は全く感じられず、ホンマニ効くんかいな?と半信半疑だったのですが、新幹線の車中では確かに効果を実感できました。特にゴーーーという低い唸り音はかなり効果的に消音してくれます。しかし、ヒトの話し声等はよく聞こえるため、総合的な効果は期待した程ではないナァ。。というのが実感です。ANCなしのEVO Zxを買った方が良かったかな?というのが正直なトコロ。。。。おそらく安全のために人声や車のクラクション等は消音しないように設計しているのだと思います。

カナル型イヤフォンに遮音性の高い低反発イヤピースを使った方が音楽を聞きやすいかもしれません(ただし人声や警笛等も聞こえ難くなるので、歩行中等の使用では安全性に問題アリ)。喫茶店や車中の座席等、安全性に問題の無い使用条件では、これにANCを組み合わせるのがベストではないでしょうか。今使っているBluetoothイヤフォンが駄目になったら、今度はANC付きのイヤフォンを試してみようかな。

SONYのMDR-EX31BNというのが良さそうですね。周囲の騒音の種類に応じてANCのモード(3種類)を選択できるようです。
y_MDR-EX31BN_008.jpg


屋外で使う場合、コマケー音質がドータラコータラなんかよりも暗騒音の低減の方が遙かに決定的で効果的ですからね。ソラモーアンタホンマニ。また、何度か書いたように、暗騒音が下がれば快適音量も下がるため、ANCはお耳の健康のためにもヨロシイはず。

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2013年12月03日 (火) | Edit |
ヘッドフォン3種類のF特を計測してみました。

今回は下記の2通りの方法で計測しました。
1)ヘッドフォンを頭に装着した状態で、イヤパッドの隙間からマイクロフォンの先端を耳穴近辺まで突っ込んで計測(ちょっとコツが要ります)
2)中央に穴を開けた丸い板にマイクロフォンを差し込み、この板をイヤパッドにギュッと強く押しつけて計測

以下が結果です。赤が装着状態の耳位置、黄色が丸板ギュッと押しつけです。

MDR-Z1000 (密閉型モニタ)
F Z100 p

Evo ZxR (密閉型メカトロ、Surround 100%、イコライザON)
F Zxr p

密閉型の場合、イヤパッドをギュッと押し付けると低音が強くなります。これには2つの理由が考えられます
1)イヤパッドの接触面の気密性(シール性)が向上して低音の圧漏れが減った
2)イヤパッドの内面よって低音の圧力変動が吸収されてしまう度合が減った

密閉型の場合、密閉度が高くて、薄くて、堅くて、内周の小さいイヤパッドを使うほど低音を出しやすくなります。そうする事で、小径ダイアフラムでも十分な低音を耳に届ける事ができます。その究極がトップマウント式カナル型イヤフォンです。

Z1000に比べると柔らかくて分厚いイヤパッドを採用し、しかもイヤパッドの締め付け力が弱いZxRでは、パッドをギュっと押し付けると、装着状態よりも低音が大きく増加する事が分かります。つまり、装着状態では、柔らかくて分厚くて締め付けの弱いパッドによって低音が随分減衰してしまっているという事です。でも、そのおかげで、長時間装着しても苦になりません。また、分厚いイヤパッドで多少低音が減ったってヘッチャラです。ドライバ自体がタップリと低音を出してくれるので、イコライザで減衰させているくらいですからね。

MDR-F1 (完全オープンエア型)
F F1 p
完全にオープンな構造を持つMDR-F1では、頭部に装着した方が低音が出ています。計測に使った小さな丸板よりも、実際の頭部の方が大きいので、バッフル効果に差が出たのかも知れません。

装着状態のF特を重ねてプロットしました。
mix2.jpg
- 緑がZ1000、青がF1、赤がZxR(Surround100%、イコライザON)、白がDSPをOFFにした素のZxRの特性。
- オープンエア型のF1(青)では、圧力変動が逃げてしまうため、密閉型に比べると低音は弱くなります。このため、僕はサウンドカードのBassブースト エフェクタを使っていました。
- Z1000(緑)では、約80Hzを中心に低音が少し盛り上がっており、ちょっとブワッと感が気になるので、サウンドカードのイコライザで63Hzバンドを少し落としていました。
- DSPをONにしたZxR(赤)はほぼフラットな特性になっており、僕には音楽を「聴きやすい」状態です。一方、素の状態のZxR(白)では、明らかに低音が出すぎです。買って最初に聴いた時には驚いてしまいました。イコライザによる調整を前提とした製品であると考えるべきでしょう。

データは以上です。
Z1000では、低音に圧迫感があって長時間聴くのは辛いのですが、DSPで調整したZxRの低音には、そのような圧迫感を感じません。イヤパッドが分厚くて柔らかくて締め付けが弱い事が奏功しているのかもしれません。低音の聞こえ方だけでなく全体のF特および左右音のセパレート(音場感)を含めて、ZxRはZAPで聴いている状態に最も近いと言えます。おかげで、ZAPまで殆ど使わなくなってしまいました。。。。。

分厚くて柔らかいイヤパッドでは、装着状態(ユーザの頭部の大きさや形状および装着位置等)によって、耳に届く低音の特性が変化しやすいかもしれません。しかし、イコライザの使用が前提なので、ユーザ各自が調整すれば良いでしょう。内部にF特計測用のマイクロフォンを仕込み、低音のバランスを自動補正できるようにすると良いかもしれませんね。

このようにDSPを内蔵する事で、イヤパッドの設計にも自由度が得られ、低音を確保しながら装着感を改善できます。これを突き詰めれば、オープンエア型でも十分な低音特性が得られるはずです。音漏れを気にしなくて良い自宅専用に使うなら、MDR-F1のような完全オープンエア型の方が長時間の使用に適しているでしょう(特に夏期)。超低音までバッチリピッチシ再生可能なDSP内蔵完全オープンエア型ZxRを作って欲しいですね。SONYのMDR-F1+ZxR DSPって感じのヤツをさ。。。そしたら、また買っちゃうぞ。。きっとね。

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2013年11月28日 (木) | Edit |
Evo ZXRのSurroundエフェクタを使うと、すこぶる良い具合にステレオソースを聴けるのですが、「離れた前方にあるスピーカ」から聞こえるように感じるわけではありません。左右が適度にミクスされて、自然なセパレーションで快適に音楽を聴けるようになるというだけであって、音はあくまでもヘッドフォンから聞こえます。いわゆる「アタカモメノマエニ」とか「アタカモソノバニ」といった「リンヂョカン」を求めない僕には、これで全く問題アリマセン。

ところで、人間はどのようにして音源(スピカ)との距離を判別するのでしょうか?

視覚の場合、両眼の視差によって物体の遠近を判別します。これを利用したのがステレオ写真とか、飛び出る映画です(いわゆるステレオスコープ)。また、遠近によってピント位置が異なるため(水晶体の厚みを変化させている)、片目でも遠近を判別できます。このように、視覚は方向と遠近を極めて正確に認識できます。さらに、幾何学的情報(遠くの物体ほど小さく見える)や、空気の不透明さ(遠くの物体ほどぼやけて見える)等も補助的に利用します。平面に描く絵画では、これらを利用して遠近感を表現していますし、騙し絵はこれを逆手に取ったトリックです。

視覚に比べると、聴覚の空間認識能力は遙かに劣ります。左右は比較的正確に知覚できますが、前後や上下の方向感覚はあまり頼りになりません。音源との距離を聴覚だけで直接的に判別する事は殆ど不可能であり、視覚や経験および補足的聴覚情報に頼って「距離感」を得ていると思われます。補足的聴覚情報としては、音の大小関係(特に環境騒音または反響音に対する対象からの直接音の大小関係)や、音の時間的遅れ(遠くからの音ほど視覚情報に対して遅れる、ホールが大きいほど反響音は遅れる)等が挙げられます。
例えば、僕の持っているベトベン全集の録音にはホールトーンが多く(僕にとっては過剰に)含まれているため、ステージがなんだか遙か遠くに感じられて僕にはもどかしく思えます(オンガクがよく聞こえへんやないか!ベトベン聞かせんかい!ベトベンを!オイラはアタカモその場に居たいなんて微塵も思わないんだからさ!。。とね )。

全く暗闇の無響室では(つまり視覚情報も補足的音響情報も皆無の環境では)、果たしてどの程度音源(スピカ)の遠近を知覚できるのでしょうか。頼れるとすれば、極端な大音量において頭部以外で感じられる空気の振動(音圧)くらいしかありません。裸になったり、極端な厚着をしてみたりして実験するとオモシロイかもしれませんね。

以上の事から、ヘッドフォンで距離感を表現しようとする場合、特定の広さと反響特性を想定した反響音を人工的に加えると良いでしょう。しかし、それでも、離れた前方のスピカから聞こえるようには感じられないと思います。何故ならば「自分はヘッドフォンでき聞いている」という事を自覚しているからです。

なんなら、前方に実際のスピカを置いておけば良いでしょう(空間認識において視覚情報の影響が圧倒的に大きい)。また、ヘッドフォンを装着しているという事を感じさせない装着感も重要でしょう(触覚情報の影響も大きい)。最終的には「自分はヘッドフォンではなく前方のスピーカの音を聞いているのだ。。」と自己暗示にかけるのが最も効果的でしょう(ヘッドフォンを装着しているという自覚の影響が最も大きい)。純粋な聴覚の空間認識なんて、その程度のもんです。所詮は。。

まあ、それでも、反響音を加えた方が多少の距離感は演出できるでしょう。反響音の加え方にはいくつか考えられます。
1つは、リバーブ等のDSPエフェクタを使って後から追加する方法です。これはFrieveAudioでも簡単にできます。
もう1つは、著名ヒヨロンカセンセご自慢のリスニングルームなり(可能であれば丹精込めた自分のリスニングルーム)で、ダミーヘッドをリスニング位置において、左右スピカ位置から左右耳へのインパルス応答を計測し、そのデータをDSPのコンボルバに適用する方法です。FrieveAudioにはコンボルバ機能が備わっているので、インパルス応答データさえ入手できれば簡単に試せます。さらにFoober 2000なら、そのようなデータを含むプラグインを実際に入手できるようです。お試しあれ。。(なお、後者の方法では、当然ですが部屋の定在波の影響もそのまま再現されます)

また、無響室でも同様のレイアウトでインパルス応答を計測しておけば、リスナの好みに応じて反響音の強度を調整できます。そもそも殆どのステレオソースにはホールトーンなり人工的リバーブが既に加えられているので、ワザワザ再生場(部屋)で反響音を追加する必要性はあまり無いように思いますし、逆に重要な情報(せっかくのホールトーンやディティール)を損なうようにも思えます。ヘッドフォンにどうしてもスピカと同等の距離感等を求める(ヘッドフォンをスピカの代替と考える)方々や響かせ好きの方々には喜ばれるかもしれません。

追記
どのように理想的にバイノラル録音しようが、所詮は聴覚情報しか記録/再生できません。ですから、バイノラルのリンヂョ感に過剰な期待を寄せるのは危険です。あくまでも、耳位置におけるスタジオでの音響現象を、再生場の影響を全く受けずに、リスナの耳位置で正確に再現できるというに過ぎません。バイノラル録音/再生の最大の利点は、制作時と鑑賞時の環境を容易に近付ける事ができるという点にあります(部屋やソーチの影響を完全または大幅に排除できる)。
マニア達が強く求める、いわゆる「リンヂョ感」というやつには聴覚情報以外の様々な主観的要素が含まれます(全く個人的な好みの問題)。どんな機械でもそうですが、出来ること(アルモン)と出来ない事(ナイモン)を明確に理解し、アルモンを存分に楽しみ、ナイモンを徒に追い求めない事が重要です。でないと永遠にグルグルです(それを自覚した上でソレ自体を趣味として楽しむ分にはもちろん問題アリマセン。マニアとはそいうものですから。しかし業界のクロートさん達が率先してグルグルしてはアキマセン)。

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2013年11月23日 (土) | Edit |
前の記事では、Evo ZXRのSurroundエフェクタの効果を周波数ドメイン解析(F特計測)で確認しましたが、今回は時間ドメイン的に解析しました。はやい話が、位相を波形で観測したという事です。

バイノラル録音用のマイクを両耳に付けて、サインスイープ信号を右チャンネルだけに入力しました。Surround効果は100%です。

下のグラフでは、水色が右耳、赤が左耳での波形です。時間軸の1目盛りは10ms、図中の黄色四角の横幅は約1msです。

約50Hz~約120Hzの波形
delya1.jpg
前の記事で書いたように、500Hz以下の低音では左右の信号が均等に混ぜられて、左右の音の大きさはほぼ同じになります。しかし、単純に混合してモノラル化するのではなく、反対側(左耳)の信号を1ms弱遅らせている事がわかります。

約260Hzから1.4kHzの波形
delay2.jpg
前の記事で書いたように、500Hz以上の高音では左右信号の混ぜ具合は弱まります(セパレーションの度合が強まる)。右耳の遅れ時間は低音よりも若干小さくなるようですが、大きくは変わりません。

以上のように、このエフェクタは、左右の信号を単純に混ぜるのではなく、反対側の信号を1ms弱遅らせています。1msは距離にすると約34cmに相当します。僕の顔の横幅を測ってみると約20cmでした。ですから、このエフェクタは、ほぼ人間の耳の左右の間隔に相当する距離(時間)分だけ、反対側の音を遅らせているという事になります。要は、「右側スピカから左耳に届く音は右耳よりも少し遅れる」という現象をシミュレートしているという事です。

という事で、前の記事の結果と併せて、周波数ドメインおよび時間ドメイン的にほぼ予想通りの処理をしている事が分かりました。つまり、頭部における音の回析現象とスピカから左右耳への距離差を考慮して信号を改変しているという事です。

ステレオスピカ再生用に制作された音楽ソースをヘッドフォンで聴く場合、本来このようなDSPエフェクタは(少なくとも周波数ドメイン的処理は)必須であり、ヘッドフォン自体に内蔵されるなり、携帯型プレーヤやヘッドフォンアンプに内蔵されるべき機能であると言えます。今や、ヘッドフォン・イヤフォンが家庭における音楽再生の主役を占めつつある現在、このような信号処理技術は、「音楽」を自然に快適に楽しむ上で、ヤッタラコマケーオンシツの違いよりもヒャックオックマンバイ重要な事であるように僕には思えます。

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2013年11月20日 (水) | Edit |
Evo ZXRをすっかり気に入ってしまい、最近では他の装置をほとんど使っていません。他の装置ではなくコイツに自然と手が伸びてしまうという事です。コマケーオンシツがドーノコーノではなく、音楽再生クオリティと利便性を含めて総合的に、コイツで聴くのが最も快適に感じるという事でしょう。

ZXRの良い点としては、
- F特さえフラットにしてしまえば、音に意図的でヘンテコリンな味付けがなくナチュラル
- 40Hzまでしっかりとした低音をフラットに再生してくれる
- イヤパッドの締め付けが弱いため長時間着用しても苦にならない
- Surround効果のおかげで音場が自然で、音楽を聴きやすい

といったトコロでしょうか。
他のヘッドフォンでは、iPodで聴く場合はもちろん、PCで聴く場合もBluetoothで無線化するとZXRサウンドカードのSurroundエフェクタを使えないため、抵抗入りアダプタを使わざるを得ません。DSPをヘッドフォンに内蔵してしまえば、ソースを選ばず常に同じエフェクタを使えるという大きな利点が得られます。Bluetooth + DSP内蔵は最強のコンビネーションと言えるでしょう。これはヘッドフォンに限らず、スピカにも言える事です。

さて、このSurroundエフェクタの具合がナカナカ良いわけですが、今回は左右の信号をどんな風に混ぜているのか、簡単にF特を計測して調べてしました。

全てSurroundを100%に設定しています。
Surround_20131120111101736.jpg
- 黄色は、左右チャンネルに同じ(モノラルの)サインスイープ信号を入力して、右耳で計測した結果です。
この条件で特性がほぼフラットになるよう、イコライザを調整しています。

- 赤は、右チャンネルにだけスイープ信号を入力して、右耳で計測した結果です。
通常は(エフェクタがOFF)ならば、F特は全く変化しません。しかし、エフェクタを効かせた事で、500Hz以下の出力だけが減衰しています。つまり、低音成分だけが一部左側に割り振られたという事です。

- 青は、右チャンネルにだけスイープ信号を入力して、左耳で計測した結果です。
通常は(エフェクタがOFF)ならば、反対側(左)のチャンネルに音は全く出力されません。しかし、エフェクタを効かせる事で、かなり大きな音が左チャンネルにも出力され、特に500Hz以下では右耳とほぼ同じレベルになっています。これはつまり、500Hz以下の低音はほぼモノラル状態だという事です。一方、500Hz以上の出力は直線的に減衰しており、高音ほど左右のセパレートが強まる事がわかります。

「低音はたくさん混ぜて、高音はあまり混ぜない」という、正に前の記事に書いた通りの混ぜ方ですね。

抵抗入りアダプタの場合は、周波数に関係なく一律に混ざってしまうのに対し、DSPを使うと、このようにより実際の現象に近い混ぜ方ができます。

今回はF特(周波数ドメイン)だけで解析しましたが、左右間の位相差(遅延)に関しても(時間ドメイン的に)ナニカやっているかもしれません。そのうち調べてみたいと思います。

追記
ZXRは100Hz以下の低音もエー感じです。SONYのMDR Z1000の場合、イヤパッドの密閉性が高いためか、低音に圧迫感があるのですが、パッドの締め付けが弱いZXRでは、耳位置のF特が同程度でも圧迫感をそれほど感じません。イヤパッドの気密性が下がると、圧が漏れて低音のレスポンスは下がるのですが、ZXRではドライバ自体で低音を強く出しておいて、イヤパッドの密閉性を下げるという考え方かも知れません。このへんについても、そのうち実験君してみますね。。PC屋さんの製品ですが、侮れませんよ。。。ホントに。

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2013年11月17日 (日) | Edit |
EVO ZXRは期待していた以上にエー具合です。仕事中もZAPを使わずに、ほとんどコイツで聴いています。イヤパッドの締め付けが弱いため、長時間着用でも苦になりません(ただし、うつむくと落ちてしまいます。外出時は注意が必要そう)。

イコライザやDSPの設定もほぼ固まりました。という事で、今回はDSPがどのようにF特に影響するのか、簡単に調べてみました。マイクを挿入するコツを掴んだので、高域まで安定して計測できるようになりましたよ。

まずはSurroundエフェクタの効果から。
普段は効果を最強(100%)に設定しています。ですから、イコライザもSurround 100%でほぼフラットになるように設定しています。
SR.jpg
赤がSurround(効果100%)、水色がSurround OFFです。効果をOFFにすると約1kHzを中心とする中域が盛り上がります。これはSurround 100%の状態を基準にしてイコライザを設定した場合の結果ですから、逆にOFF状態を基準にすると、Surround効果によって低域と高域が強調される(ドンシャリ化される)と言えます。

次にCrystalizerというエフェクタの影響を調べてみました。
説明には「自然なダイナミックレンジを適切に最適化します」と書いてありますが、具体的にどのような処理をしているのかは不明です。
Cr1.jpg
赤がCrystalizer OFFです(Surround 100%)。緑がCrystalizer効果を30%に設定した場合、黄が100%に設定した場合です。F特で見る限り、約1kHzを中心に低域と高域を盛り上げる「ドンシャリ化エフェクタ」のように見えます。ほとんど使いませんが、音に少しメリハリ感が欲しいと感じた時等にこのエフェクタを20~30%効かせています。

基本的に、どちらのエフェクタも、効果を効かせるとF特はドンシャリ化されるようです。僕は、Surround 100%でF特がほぼフラットになるようイコライザを設定し、必要に応じてCrystalizerでメリハリを付けるといった使い方をしています。

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2013年11月15日 (金) | Edit |
今やヘッドフォンは家庭用音楽再生装置の主流を占めつつあると言って良いでしょう。新規参入するメーカーも後を絶ちませんし、老舗の高級オーディオ専業メーカー(B&W、JBL等)も自社ブランド ヘッドフォンの販売に熱心ですよね。

そのような中、JBLがDSPを内蔵した意欲的な製品(有線式)を発売しました。
intro.jpg
JBL S700 (製品ページ)
ヨドバで34,800YEN
独自のデジタル信号処理(DSP)機能"LiveStage™"シグナル・プロセッシング・テクノロジーを採用。ヘッドホン・ハウジングに内蔵された "LiveStage™"DSPをオンにすることで、目の前に広大なライブステージが広がったような臨場感を体験することができます。

DSP内蔵ヘッドフォンについてネットで調べていたところ、さる方のブログで下記のような気になるコメントを見つけました。

JBLのヘッドフォンS700は興味深いコンセプトのもとに作られています。ヘッドフォンに直接インストールされたバッテリー駆動の「LiveStage」DSPは、普通なら非現実なアイデアだと警笛を鳴らされるかもしれません。少なくとも良質な設計がなされたヘッドフォンを持っていれば、今さら必要のない技術かもしれません。なぜなら、左右それぞれの耳に対して厳密にミックスされたレコーディング音源は、精巧なヘッドフォンのイヤーカップ(あるいはスピーカーなど)を通して再生すれば三次元空間の効果を生み出すはずだから。

これは大いなる勘違いです。これが世間の標準的な認識であるとするならば、メーカーは正しい情報を提供する事に注力する必要があるでしょう。

一般に出回っているステレオソースは、前方に設置した2本のスピカで再生する事を前提に制作されています。つまり、左右のクロストークが盛大に発生する状態を前提としているという事です。左のスピカから出た音は右耳にもハッキリと聞こえますよね。でも、左耳の方が少しだけ大きく聞こえ、少しだけ早く音が届きます。ヒトはこの左右の聞こえ方の僅かな違いを頼りに空間を認識します。

ヘッドフォンの場合、左右耳のクロストークは一切発生しません。左チャンネルの音は右耳には絶対届かないという事です。このため、音場は完全に左右に拡がってしまい、全体的に散漫に聞こえるため、僕には「音楽」に集中し辛く感じられます。

例えば、僕がよく聴く60年代のジャズのスタジオ録音盤では、ベースが殆ど片方の耳だけでしか聞こえない場合が多くあり、これは非常に気になります。通常、低音は高音に比べて頭部を回り込んで反対側の耳にも届きやすい(回折現象が強く生じる)ので、低周波音ではほとんど方向感覚(定位感)が生じません。サブウーハは部屋の何処に置いてもよいと言われるのはそのためです。それなのに、ヘッドフォンではベースの低音が片側だけからはっきりと聞こえます。これでは、不自然に感じて当然でしょう。

これに対する最も原始的な対策として、左右の信号を適度に混ぜてクロストークを人為的に発生させるという方法があります。以前の記事では、自作の抵抗入りアダプタを紹介しましたよね(コチラ参照)。

DSPを使えば、さらに複雑な処理が可能です。
例えば、周波数に応じてクロストークの度合を変化させる事ができます。低音ほど反対側の耳に届きやすく、高音ほど届きにくいという現象を人工的に発生させるという事です。また、反対側の耳への音の到達を遅延させる事もできます。

さらには、理想的な広さと残響特性を持つリスニングルーム(モニタルーム)を想定して、擬似的な反響音を生成する事もできます(もちろん定在波はなし)。部屋の広さ、残響特性、スピカの左右の間隔、スピカとの距離等をパラメータ化して、ユーザが好みに合わせて調整できるようにしても構いません。お好みのバーチャル リスニングルームを作れるという事です。

しかし、「生の音場」を再現しようとすると、またまた幻影を追いかけてグルグルする事になります。あくまでも、スタジオ(モニタルーム)または理想的リスニングルームにおける2chステレオ スピカ再生の擬似的再現を目指すべきでしょう。なぜならば、「生」を再現しようとしても、ソースによって録音条件が千差万別だからです。ソースから「生」に遡る手立てが無いという事です。「生の音場」の再現を目指すのであれば、最初からバイノラル方式で録音すべきです。絶対に。。。

以上で述べたヘッドフォン用DSP処理は、早い話が、ステレオソースの擬似的バイノーラル化であると言えます。もちろん、ソースが最初からヘッドフォン再生を前提に制作されるようになれば理想的です。その場合、逆にスピカ再生時に多少のDSP処理を通せば良いでしょう。そもそもスピカによるステレオ再生の音場は、再三申しておるように、極めてエーカゲンです(グリコのオマケ)。あくまでもヘッドフォンを基準として制作し、スピカで再生する場合は多少処理を加える(あるいはモノラルでもOK)という方が理に適っているように僕には思えます。

DSPなら何でもできます。小さなヘッドホンにすら内蔵できます。コストも大してかかりません。上手に使い倒さない手はありません。ホンマニ。

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2013年11月13日 (水) | Edit |
ヘッドフォンのF特を簡単に計測してみました。

例によってハチマル流のいたって雑で簡単な方法です。ヘッドフォンを頭に装着した状態で、イヤパッドの隙間からDaytonのマイクロフォンを突っ込んで、先端を耳穴の位置に(といっても、手探りです)来るように保持して計測しました。

下が計測結果です。
EQ Off
5kHz以上の帯域では、マイクとヘッドフォンのちょっとした位置の違いで特性が大きく変化するため、グラフには表示していません。
緑がSONY MDR-Z1000(密閉型モニタ)水色がSONY MDR-F1(オープン型)赤がSoundBraster EVO ZXR (イコライザOFF)です。ご覧の通り、EVO ZXRはかなり低音寄りの特性を示しています。デフォルトのDSP設定では、さらにバスブーストを効かせていたので、とんどもない事になっていたはずです。お店で試聴される場合は、気を付けてください。

ちなみに、MDR-Z1000でも僕には少し低音が出すぎるように聞こえるので、サウンドカード(SoundBraster ZXR)のイコライザ設定では63Hzバンドを-6dBに設定しています。逆にMDR-F1に対しては、サウンドカードのDSPでバスブーストを効かせています。

EQ On
F特を観察しながら、iPod Touchのアプリを使ってEVO ZXRのイコライザを調整しました(赤)。昨日は、この設定でイロイロな曲を聴いてみましたが、ZAPと同様に違和感なく聴く事ができました。ヨロシーノデハナイデショーカ。

下がアプリ画面です。
EQ.jpgDSP.jpg
前記事と同様、イコライザの125/250Hzバンドは-7dBに設定しています。今回の設定では、2/4kHzバンドも調整しています。DSP効果は、基本的に「Surround」だけをONにしています。ライブラリをランダム再生する場合は、ボリュームレベルを揃えるために「Smart Volume」をONにします。

買ったままのデフォルト設定では低音が出すぎて、僕にはとても音楽を聴ける状態ではありませんでしたが、このような調整によって、ZAP君と同様にゴキゲンに音楽を聴けるようになりました。恐らく、今後イコライザを変更する必要は殆どないでしょう。

今回のEVO ZXRの場合、同シリーズの他のモデルよりも大径(50mm)のダイアフラムを採用したせいか、素の状態では低音が出すぎるため、イコライザで減衰させる必要がありました。だったら大径ダイアフラムは無駄なのか?というと、決してそうではありません。イコライザで信号を減衰させる事によって、ダイアフラムの振幅を抑える事ができ、低音の歪みを改善できるからです。つまり、ダイアフラムを小径にして素のF特をフラットにした場合よりも、振幅を下げて歪みを改善できるという事です。特に、ゲームやムービーのような強い「重低音」を含むソースには有利かもしれません(音楽再生専用であれば、40mm径で十分だとは思いますけどね。。)。

追記
DSPを内蔵してメカトロ化を進める事で、メカ側(すなわちスピーカ)の設計自由度が大幅に向上します。すなわち、素のF特をフラットにするために、機械設計に各種の妥協を強いられる事がないという事です。最終的に、システムトータル(リスナの耳位置)で最善の結果が得られれば良いわけですからね。単品だけで最適化したコンポーネントを組み合わせても、システムトータルで最適な結果が得られるとは限りませんし(大概は困難)、莫大なコストがかかり、システムは巨大化/複雑化します。そういう事です、メカトロ化するという事は。。このようなアプローチや考え方は、オヂオに対してヘンテコリンな拘りの無いPC屋さんの方が得意でしょう。きっとね。。。

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EVO ZXRは販売店限定です。
下はノイズキャンセラなしのEVO Zxです。
お間違いなく。

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2013年11月12日 (火) | Edit |
実家の父母も年老いて、そろそろ介護が必要になりそうです。今は、近所に住んでいる妹に頼りっぱなしなのですが、これから大変になるかもしれないので、僕も実家にちょくちょく滞在して、妹と2人体制でお世話をさせて頂こうと準備中です。

という事で、実家に滞在中もオシゴトできるようにと、ノート型PCを購入しました。DELLの法人向けキャンペーンとクーポン(1万円)を使ったので、十分に高性能な機種を驚くほどお安く購入できました。なので余った予算を使って、以前から注目していたサウンドブラスターのメカトロヘッドフォンを購入しちゃいました! というオハナシです。

100000001001889821_10204_001.jpg
SOUND BLASTER EVO ZXR
アクティブ ノイズキャンセラー付きのシリーズ最上級型です!(製品ページ)

EVO ZXRはBluetoothレシーバ(AAC、aptx対応)、ヘッドフォンアンプ、DSP、アクティブ ノイズキャンセラーを内蔵しており、現在最も先進的なヘッドフォンであると言えます。一番の売りは、なんと言ってもPCやスマホから自由に設定可能な高機能DSPを内蔵している事でしょう。

愛用中のPC内蔵型5.1ch サウンドカード(DAC)とほぼ同じDSP機能をヘッドフォン本体に内蔵しています(コチラの記事参照)。
100000001001889821_10204_001.jpg
SoundBlaster ZXRサウンドカード

特に、左右の信号を適当に混ぜてくれる「Surround」機能はヘッドフォン再生には必須であると言えます。もちろん、グライコも内蔵しているため、再生機側でいちいちイコライザを設定する必要はありません。色々な再生装置に接続して使う場合は、とても便利です。

DSPは、PCからUSBケーブル経由で、またはスマートフォン等からBluetooth経由で設定できます。同時に2系統のBluetooth接続が可能であるため、PCからBluetooth経由でiTuneを再生しながら、スマートフォンで設定を変更できるため非常に便利です。なかなか良く出来ています。

DSP機能の詳細については、アクティブノイズキャンセラーを内蔵していないEVO Zxの詳しいレビュー記事(コチラ)を参照してください。

さて、音質の方ですが、デフォルトのDSP設定では低音が出すぎて驚いてしまいました。

このヘッドフォンは、DSPを完全にOFFにした状態でも低音が出すぎる傾向にあります。デフォルトの設定では、さらにBASSブーストまでONになっていたため、普段ほとんどフラットな特性で聴いている僕には非常に不自然に聞こえました。そこで、聴感を頼りにイコライザを調整したところ、下記の設定でとりあえず自然に聞こえるようになりました。
31Hz: 0dB
62Hz: -3dB
125Hz: -6dB
250Hz: -6dB
500Hz: -3dB
1kHz以上は0dBで補正なし

ごく大雑把に計測してみましたが、そこそこフラットでした(これでも、やや右下がりですけど)。一応、この状態を標準として、気分やソースに合わせてiPodTouchでチョコヨコと調整しています。そのうち、ドコカに落ち着くでしょう。

その他の音質に関しては、僕には全く十分です。スイッチ類は非常に操作しやすいですし、仕事中に長時間装着しても苦になりません。ソフトウェアも含めて、全体的に非常に良く造り込まれていて、好感が持てます。音楽再生以外にムービー用とゲーム用のDSP機能や設定もあるため、幅広く使えるのではないでしょうか。ヘッドセットなので、高性能な通話用のマイクも内蔵しています。あとは、帰省する際の新幹線の中でノイズキャンセラがどの程度効果的なのかを確認してみます。

今後は、Bluetoothはもちろん、このようなDSP機能を内蔵した音楽再生用ヘッドフォンが増えると思います。最近JBLも、有線式ですが、DSPとアンプを内蔵したヘッドフォンを発売しました(製品ページ)。スピーカ再生用に制作されたステレオソースをヘッドフォンで快適に聴くには、DSPが非常に効果的です。必須と言ってよいかもしれません。

ノイズキャンセラーが不要な方には、1つ下のグレードのEVO Zxをお薦めします。DSP機能は全く同じです。ダイアフラム径はZxRが50mmに対してZxが40mmと小さくなりますが、ZxRでは低音が出すぎるくらいですので、Zxの方がかえってバランスは良いかも知れません。オウチの中ではキャンセラーは全く不要です(何の効果も確認できませんでした)。

オヂオ界の泥沼に全く毒されていないPC屋さん系の自由な発想によるオーディオ装置に今後ますます期待したいと思います。

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2013年09月21日 (土) | Edit |
以前から僕は無線インターフェイス、DAC、DSP、アンプを一体化したメカトロスピーカの可能性を提唱しています。このようなシステム全体での最適化によって性能、価格、サイズ、使いやすさを飛躍的に改善できます。

このコンセプトはヘッドフォンにも有効であり、正にそのようなヘッドフォンがサウンドブラスタから発売されたのでご紹介します。

詳しくは
メーカの製品ページ
レビュー記事
をご覧ください。


この製品は、通常のワイヤレスヘッドフォンが内蔵するBluetoothインターフェイス(DAC含む)とアンプだけでなく、USBインターフェイスとDSPハードウェア(マルチコア サウンドプロセッサ)も内蔵しています。ですから、PCとはBluetoothだけでなくUSBケーブルを介して接続する事もできます(通常のライン接続も可能)。

重要なのは、DSPハードウェアを内蔵しており、




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2013年09月04日 (水) | Edit |
LEANAUDIO初期の頃に、TAKET Batpureという小さなスーパーツイータを試した事があります。買ってすぐの頃は、嬉しくて? なんだか効果があるような気がしたのですが、その後数ヶ月間、仕事中に付けたり外したりしながら長時間使ってみたところ、結局効果は感じられず、使わなくなりました。その後も、何度か試したのですが、結局効果は感じられず、ガラクタ箱の中で眠っていました。

083.jpg
TAKET-BATPURE
詳しくはTAKET社のHPを見てください。

TAKETのサイトを久しぶりに見てみたところ、ポータブルプレーヤでイヤフォン・ヘッドフォンと併用するタイプが新発売されていました。
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2013年08月26日 (月) | Edit |
今回はアナログ入力式のBluetoothトランスミッタを試してみました。。というオッハナシ。

その前に。。。

実は、大分以前にサウンドブラスタの5.1ch DACをお手軽品のX-Fi Surround 5.1 ProからハイエンドのSound Blaster ZxRに交換しています。これはPCにボードとして内蔵するタイプです。

BT ZXRbanner1
定価は19,800YEN。詳細はコチラ

サブウーハ用チャンデバの位相回転が改善されるかも?と期待しての購入でしたが、X-Fi Surround 5.1 Proと同じでした。ザンネン。。。また、ボリュームが大きくて使いやすそうに見えたのも購入の動機でしたが、このボリュームはヘッドフォン出力専用であって、DACアナログ出力のマスタ音量の調整はできませんでした。これまた、ザンネン。。。

オンシツは、例によってトッカエヒッカエして聞き比べていないのでヨックワッカリマセンが、良いはずです。キットね。オンシツにウルサイ人用にオペアンプを交換できるようになっているそうです。

複数の設定(スピカ構成、DSP設定、イコライザ等)を「プロファイル」として保存できるので、例えば、iTune用、FrieveAudio用、ヘッドフォン用の設定を作成して名前を付けて保存しておき、簡単に切り換えられるようになった点は便利です。以前のX-Fi Surround 5.1 Proだと、スピカ再生からヘッドフォン再生に切り換えるには、個々の設定を1つずつ変更する必要がありました。

また、ヘッドフォン再生には相当注力しており、ヘッドフォン専用の大きなボリュームと、最高600Ωインピーダンスも駆動可能な独立したヘッドホン出力を備えています。

下はヘッドフォン出力を選んだ時のDSPエフェクト設定画面です。
BT ZXR DSP
交響曲をヘッドフォンで聴く際、このサラウンド機能が僕には非常に具合良く聞こえます。サラウンドといっても僕には別に囲まれたようには聞こえません。しかし、ステレオソースでは左右いっぱいに拡がっていた楽器が中央に適度に寄せられ、反響音は少し拡がって聞こえるような感じでしょうか。

また、Bassブースト機能を使うと、イコライザを使わずに低音を増強できます。MDR-F1で聴く時は、上図のように少しブーストを効かせてイコライザをOFFにします。MDR-Z1000を使う場合はブーストせず、逆にグライコで60Hzを6dB弱落とします。設定プロファイルをそれぞれのヘッドフォン用に作成してあるので、設定の切り換えは容易です。

さて、これからが本題。
この優れた機能をBluetoothで飛ばした時にも使えるようにしよう!というのが今回の狙いです。

それには、サウンドブラスタのヘッドフォン出力に接続できるアナログ入力式のトランスミッタが必要です。

この場合、DSP後のデジタル信号をアナログ信号に変換し、ヘッドフォンアンプで増幅した信号をトランスミッタに入力します。トランスミッタでは、このアナログ信号を再度デジタルに変換してから無線で飛ばす事になり、デジタル信号のまま飛ばしてしまうUSB直指し型に比べると、信号クオリティ的には当然不利になります。

つまり、信号クオリティの劣化とDSP効果のトレードオフになるという事です。

で、下記の条件を満たすアナログ入力式Bluetoothトランスミッタを物色しました。
1) 据え置きで使うので、充電しながら送信できる事
2) 高音質コーデック(AACまたはapt-X)に対応している事

この両方の要件を満たす製品は1つだけ見つかりました。
それがコチラ
BT 61+TgNBuDLL__AA1500_
Avantalk BTTC-200X(apt-X)
Amazonで4KYEN弱で購入
詳細はコチラ

BluetoothバージョンはV2.1+EDR、コーデックはapt-Xに対応しています。クラス2なので、通信距離は最大10m。スイッチの切り換えで受信機としても使えます。ネットでの評判も良いようなので購入してみました。

で、使ってみたのですが、ロジテック製レシーバとの相性が悪いのか、残念な結果となりました。

問題としては、
1) PCのボリュームを40%以下にしないと、入力が飽和して音が歪む
このため、ヘッドフォン側で十分な音量を得るには、レシーバの音量をほぼ最大にする必要があり、レシーバ側のS/Nが不利になる。ただし、実用上許容できるレベル。

2) 時々グリッチが発生する
時々プツ、プツと音が途切れる(グリッチが発生する)現象が生じた。特に、PCのUSBポートから電源を取ると現象は酷くなる。電源を別のアダプタから取り、トランスミッタをレシーバから見通しの良い位置に置く事で改善されたようだが、クラス1のUSB直指し型に比べると通信状態は脆弱。

3) 微小音量で音が途切れる
上記1)と2)を対策した後でも、交響曲の最弱音パートで音が細かく途切れる。上記のグリッチとは異なり、もっと細かい間隔で途切れるように聞こえる。PC側のボリュームを上げると改善されるが、上げ過ぎると大音量の信号で音が歪む。この点でも脆弱。

結局3)が致命傷となって使用を断念しました。ネットでは評判が良いみたいなので、ロジテック製レシーバとの相性の問題かもしれません。オーディオ用としてはまだ発展途上の感があるBluetoothですので、トランスミッタとレシーバは同じメーカのものを使った方が当面は安心かも知れませんね。

という事で、Bluetoothで聴く場合は、例の抵抗入りアダプタでセパレーションを弱めて聴く事にしました。交響曲を真剣に聴きたい時はモニタヘッドフォンを有線で接続すれば良いでしょう。そのうち最新型のアナログ入力式トランスミッタが発売されたら、また試してみたいと思います。しかし、据え置き用のアナログ入力式高性能Bluetoohトランスミッタの需要なんか殆どないでしょうから、あまり期待できません。

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2013年08月24日 (土) | Edit |
Bluetoothヘッドフォンはホントに快適です。

どちらのヘッドフォンも、もう有線で使う事はないのではないか? とすら思います。例によって有線とトッカエヒッカエしてキキクラベルという事をしていませんが、ワザワザ粗探しをしなければ、普段普通に「音楽」を愛聴するには全く十分なクオリティを確保できていると思います。

通常、我々はステレオスピカ再生を前提に制作されたソースをそのままヘッドフォンで聴くわけですが、ヘッドフォン再生では左右耳間でクロストークが全く発生しないため、ソースによっては左右チャンネルのセパレーションが強すぎて聴き辛い場合があります。特に、僕が良く聴く'60代ジャズのスタジオ録音盤では、ベースが殆ど一方のチャンネルだけから聞こえるようなソースが結構多くあり、ベースを基準に全体を聴く癖がある僕には非常に煩わしく感じられます。また、一般的なソースでも、音が左右に拡がり過ぎるため、希薄に感じたり全体像を捉えにくく感じたりします。

ヘッドフォン再生用エフェクタ」に書いたように、ヘッドフォン用のデジタル信号処理(DSP)を使うと、この問題をかなり改善できます。しかし、最も多用するiTune(またはネットラジオ)+USB直指しBluetoothトランスミッタの組み合わせでは、これらのエフェクタを使う事はできません。

そのような場合、「ステレオ感を低減するiPod用アダプタを試作」で紹介したように、ヘッドフォン出力のL/Rラインの間に抵抗を挿入する事で左右の信号を適度にミクスできます。以前に作ったヤツは、あり合わせのデカイ抵抗器(2W)を使ってデッチアゲタ実験君用試作品でしが、今回は1/4Wの小型金属皮膜抵抗を使ってミニマムなアダプタを作ってみました。

ストレート型とL字型を作ってみました。
BT2 Plug
左端は失敗作。半田の熱で駄目になりました。
プラグとジャックの端子を、L/R間に抵抗(4Ω,1/4W)を挿入して直接半田で接合し、エポキシで固めてデッキアガリ。
チッチャクできたでしょ。外装には本革でも貼ってみますかね。

さらに、MDR-F1には抵抗を直付けしてしまいました。アダプタは不要です。
BT2 F1 inside

BT2 F1
デンセンを極端に短くするとノイズが発生しやすくなる事がわかったので、ラインを約50cmまで長くしました。

モニタヘッドフォンの方にはL字型アダプタを使います。
BT2 monitor
こちらはデンセン(約1.2m)を短縮せずにマジックテープで束ねています。こちらも果たして有線で使う事があるのかどうか?それくらいワイヤレスは快適です。

よく問題にされるBluetoothのノイズですが、レシーバにアルミテープを貼ったりデンセンの長さを調整したりでかなり改善され、さらにPC側の出力ボリュームを最大にしてレシーバ側のボリュームを絞る事で、実用上全く問題を感じなくなりました。頗る快適ですよ。

現在、ネットラジオ(AccuRadio)を聴きながらこの記事を書いています。おそらく64~128kbps/AAC程度のクオリティだと思いますが、「ワザワザオトノアラサガシ」をするのではなく「音楽を楽しむ」分には、全く必要十分な音楽再生クオリティを確保できているように感じられます。常々思うのですが、「基本の音楽再生クオリティ」(音楽重要帯域の周波数ドメイン/時間ドメイン的に正しい再生)がしっかりと「実際のリスニング位置(または耳元)」で確保できていれば、コマケーオンシツは多少どうであれ、十分に「音楽」を楽しめます。逆に、どんなにコーキュなハイエンド装置でも、「リスニング位置」で「基本の音楽再生クオリティ」が必要十分に確保できていなければ、どんなにキレイ?なオンガクセー?たらジョーカン?のある音がしようが、「音楽」は聴くに堪えないでしょう。

音楽家が制作した「音楽作品」をより良く聴こうとするならば、全くアッタリマエですが、そして何度でもシツコク言いますが、「リスニング位置(耳元)」での「基本の音楽再生クオリティ」が一等第一に重要です。これはウルトラ超スーパーアルチメットにアッタリマエの事です。非常に微細で表層的なオトノコノミノモンダイは「それ自体に拘りたい特殊な人だけが拘れば良い」問題でしょう。

現在一般に市販されている従来型スピカ再生システム(オヂオ)では、ハイエンドであろうがローエンドであろうが、ソレが余りにも疎かにされています。全く重要で超基本的な技術的課題が長年にわたって放ったらかしにされているという事は、当ブログで実験君データを交えながら繰り返し主張してきました。現在の進んだ周辺技術をもってすれば簡単に低コストで解決可能であるにもかかわらずです。もう21世紀なのに。。。

対して、躍進著しいヘッドフォン・イヤフォン再生では、非常に高い「基本の音楽再生クオリティ」が「耳元で」いとも簡単に得られる事も再三述べました(お部屋の影響を全く受けず、アナログフィルタもバスレフポートも使わずに、チッチャナ振動板1つで、十分に低い周波数まで、ソース波形をソノママ正確に、僕達のお耳まで届けてくれるという事)。ヘッドフォン・イヤフォン再生が本来持つ原理的かつ圧倒的なアドバンテージを生かし切るために、ソースそのもの(制作側)の最適化(バイノラル化)と、従来のステレオ録音で遺された莫大な遺産を最善の状態でヘッドフォン再生するための信号処理技術が、今後の重要な課題であると思います。

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2013年08月22日 (木) | Edit |
一般的に、ステレオソースは前方に距離を置いて設置した2つのスピカで再生する事を前提に制作されています。これをそのまま

主に60年代のスタジオ録音盤ジャズには、ベースがほぼ完全に片方のチャンネルにだけ割り振られているものが少なからずあります。そのようなソースをヘッドフォンで聴くと、僕には非常に
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2013年08月20日 (火) | Edit |
3年ほど愛用しているオープンエア型MDR-F1の長いコード(3m)を最小限の長さに切り詰めて、Bluetoothレシーバを直接ヘッドフォンに固定しました。

BT F1
レシーバはマジックテープでヘッドフォンに固定。
デンセンは最小限の長さしかありません。ボリュームの操作も手探りで難なくできるのでコイツはゴッキゲンです。

レシーバのボディはアルミテープで覆っています。
時々ですが、「シュルルル・・・」というFMのチューニングが少し外れた時に聞こえるようなノイズがR側だけから聞こえました。レシーバのボディ前面を覆うように指を置くとノイズが消える事から、クッキング用のアルミホイルを巻き付けてみたところノイズは聞こえなくなりました。感度は多少落ちるような気もしますが、実用上全く問題ない事を確認した後に、流し台補修用のアルミテープを貼り付けて最終的な対策としています。今のところ問題のノイズは発生していませんし、リビングでも十分に聞こえる感度は確保できています(ベランダは無理)。

あ、それと、レシーバのボディに付いていたクリップは簡単に壊れてしまいました。このへんは一流家電メーカ品のようには参りませぬ。

BT Z1000
密閉型モニタMDR-Z1000にもマジックテープでレシーバを固定できるようにしました。
低音がしっかりと聞こえるMDR-Z1000は主に交響曲等のオーケストラ曲用に愛用しています。基本的に有線で使用する予定なのでデンセンは切り詰めていません(コード長は1.2m)。

ワイヤレス ヘッドフォンの最大の欠点は充電が必要だという事です。レシーバをもう1個買って交互に使おうかな?と思ったところ、ソフマップの特価品(白)は既に売り切れでした。2,980YENで購入したのですが、今は黒しかなく4,860YENもします。これだったら次の新型が出るのを待った方が良かろうと判断し、購入を見送りました。

使わなくなったヘッドフォンが手元にあるのなら、試しにBluetooth化してみるのも良いのではないでしょうか。断然快適ですよ。移動しないスピーカの無線化は部屋の美観の向上が主なメリットですが、ヘッドフォンを無線化すると身体にまとわりつく鬱陶しいデンセンから完全に解放されるので、その恩恵は遙かに大きいでしょう。ホンマニ快適です。今後、お手軽品から高級品まで、各社から豊富にワイヤレス ヘッドフォンが出回るようになると良いですね。音質やバッテリの寿命も日進月歩で向上するはずです。

追記
ヘッドフォンでは音質と同等(音質が横並びであればそれ以上)に装着感が重要です。MDR-F1は耳の周囲を完全にオープンにするというユニークな構造を持ち、非常に軽量で装着時の開放感に優れるため、僕のように長時間使用するには最適です。昨年に生産終了となったのが惜しまれます。LEANAUDIO以前に愛用した高級一体型CDプレーヤZS-F1('94発売、「過去に最も愛用したオーディオ製品」参照)と同様、SONYらしい良い製品だったと思います。どちらも「F1」と命名され、カラーリングも似ていますね。このMDR-F1には根強いファンが多く、ヘッドフォンとしては異例の長寿命機種('97~2012?)でした。後継モデルとして、ダイアフラムを大径化して低音の強化を図ったMDR-MA900という機種が売られていますが、僕にはあまり魅力的に見えません。MDR-F1を精々大切に使いたいと思います。

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2013年08月15日 (木) | Edit |
ジム用オヂオはBluetooth化できたので、今度はオウチのヘッドフォンとPCをBluetooth化しました。

リビングのクーラ1台で家中を冷やす我が家では、夏場は仕事部屋のドアを開けっ放しにします。また、早朝は窓を開けます。そのような事情から、この季節はヘッドフォンを多用せざるを得ません。そこで、オウチオヂオにもBluetoothを導入して鬱陶しいデンセンを無くしてしまおう!というのが今回のオハナシです。

次の2製品を購入しました。どちらもロジテック製です。このへんの機器はオヂオ屋さんよりも、パソコン屋さんの方が充実しています。

トランスミッタ
BDドングルtop
LBT-UAN04C1BK (製品ページはコチラ)

PCのUSBポートに直指します。ソフマップにて2,010円なり。
Bluetoothバージョンは最新の4.0、コーデックは高音質のapt-Xに対応しています(AACには非対応)。
また、高出力型のClass 1なので、通信距離は最大100m(理論値)です。トイレの中でも全く問題無く聞けましたよ!
本製品にはドライバCD ROMが付属しますが、途中でエラーが発生してインストールできませんでした。ネットで調べると、やはりインストールできなかったという方が多いようです。結局、付属ドライバをインストールせずにこいつをUSBに接続し、Windowsが自動的に探してくれたドライバをインストールしたところ問題無く通信できました。僕のPC環境はWin7 Pro 64bitです。

レシーバ
BT レシーバ
LBT-AVAR300WH (製品ページはコチラ)

ソフマップで2,980円なり。Bluetoothバージョンは3.0ですが、コーデックはapt-XとAACに対応しています。ですから、上のトランスミッタと組み合わせるとapt-Xで通信できます。こちらはClass 2なので通信距離は最大10m(理論値)です。

今現在、PC上のiTune (Applerロスレス)で再生してオープンエア型のMDR-F1で聴いていますが、頗る快調です。このレシーバはLEDの点滅パターンで現在使用中のコーデックを表示します。確認したところ、確かにapt-Xで作動しているようです。付属のドライバでなくても大丈夫みたいですね。良かった。。。PC側の設定は48kHz/16bitです。

トランスミッタがClass1(最大100m)、レシーバがClass2(最大10m)という組み合わせですが、ドアを閉めたトイレの中やリビングでも問題無く聴けました。ベランダでも場所を選べば届きます。蛍族の僕にはアリガタイ。。。

カナル型イヤフォンやモニタヘッドフォンでも聴いてみましたが、音質の方は「なんかゼンゼン問題ナイントチャウ」。。。という感じです。無信号時のノイズも僕には聞こえません。たった5K円の超チッコイパーツだけで、鬱陶しいデンセンから開放されてこんなに快適に音楽が聴けるようになるだなんて、電子技術の進歩には全く驚かされます。この進んだ21世紀に、従来オヂオ製品のあの価格とデカサは一体全体ナンナノヨ?ホンマニ。

レシーバのアンプ出力も十分です。iTuneとレシーバ側のボリュームを最大にした場合、PCのボリュームは約1/2位置で丁度良い音量に聞こえます。

仕様によるとレシーバのバッテリ持続時間は SBC:7.5時間、AAC:9.5時間、apt-X:6.5時間(最大値目安)です。コーデックによって消費電力が異なるんですね。apt-Xが最も負荷の高い処理をしているという事でしょう。バッテリ充電中以外は専らワイヤレスを愛用する事になりそうです。

次回は、MDR-F1をBluetooth専用に改造して、完全にデンセンを無くしてしまいたいと思います。

追記
カメラの分野でもそうですが、機器の電子化(デジタル化)が進むと、老舗のカメラメーカ製よりも新参の家電メーカ製の方が発想が自由で使いやすいように思えます。僕は作品撮影のメインにSIGMAのデジタル一眼SD-9、14を使っていましたが、サブとしてSONYサイバーショットの上級機を2世代にわたって愛用しました(最初のは可動式の大砲みたいなレンズにコンパクトデジカメのボディを付けたようなやつ、次のはナントカカントカ-R1というやつ)。今はPanasonicの「女流一眼」(ファインダ付きのやつ)を愛用しています。

オヂオ業界の場合、この関係は老舗の家電/オヂオ メーカに対するPC系メーカ(なんといってもApple!そしてLogitecやCreative(サウンドブラスタのメーカ)等)に当てはまるでしょう。これらのメーカが得意とする電子/電気/ソフトウェア系に真にクオリティの高い機械系すなわちスピーカ(MarkaudioのOEMドライバとかね)が組み合わされば、将来大いに期待できると思います。カメラがカメラマニア達のためにあるのではないのと同様に、オヂオ装置はオヂオマニア達のためにあるのではアリマセン。普通の人はデンセンなんか大っ嫌いです。フツーの人は音楽を楽しむ上で「必要十分以上にコマケーオンシツやオンヂョ」にお金や手間をかけたくなんかアリマセン。マニアオヂオのグルグル泥沼(異常な値付け、無神経なサイズを含む)から全くフリーであったPC系メーカの活躍が今後ますます楽しみです。普通の人に向けた真に高品位で使いやすい装置が真剣に開発されるようにならないとイケマセン。それが技術というものです。

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2013年08月13日 (火) | Edit |
iPodTouchはネットラジオ用に購入したので8GBの容量しかなく、128kbpsに圧縮してもコレクションの一部しか収まりません。

僕は通常、ストレッチ(我流ヨガ)を座禅のポーズから始めるので、ジムのフロアでヨッコラショと蓮華座を組んでから、その時々の気分に合わせて選曲します。なので、何を聴くか(聴きたいか)は、自分でもその瞬間までマッタクわかりません。静かなクラシックを聴く事もあれば、テイラーさんや山下さんのフリージャズでぶっ飛ぶ事もあります。なので、全コレクションをAppleロスレスで収めたiPod Classicをジムでも愛用していました(上腕に巻き付けるポーチを使用)。

また、例のCover Flow機能を使ってアートワークをパラパラしながら直感的に選曲するわけですが、画面に直接タッチするiPodTouchよりもiPod Classicのクルクル パッドの方が断然選曲しやすく感じます。このへんは単機能機の良いトコロですね。iPod Classicは今後も継続して販売して欲しいものです。ゼヒ。

そこでiPod ClassicをBluetooth化しよう!というのが今回のオハナシ。

iPodのコネクタに直指しするトランスミッタがSONY(逆輸入)を含む数社から販売されている(いた)模様です。しかし、いざ購入しようと検索すると「現在は扱っておりません」ばかりが目立ちます。今時、みんなBluetoothを搭載したスマホを使うので、ディスコンに近い状態なのかもしれません。

そんな中、やっと見付けたのがコレ。
BT Kokkia
KOKKIA i10s Apple公認iPod/iPhone/iPad用小型Bluetooth iPodトランスミッタ
NANOの下に付いている白くてチッチャイヤツですよ。
青色LED以外にはボタンも何もアリマセン。

amazonで約6.5Kエンで購入しました。ちょっと高価ですが背に腹はかえられません。Bluetooth v2+EDRで、標準コーデック(SBC)にのみ対応しています。僕のロジテック製イヤフォンと同じ仕様です。ペアリングも簡単にできました。これでジムに全曲持ち込めるのでメデタシメデタシ。ただしiPod Classicのバッテリの消耗がちょっと気になります。

次回はオウチのPCと愛用ヘッドフォン(MDR-F1)をBluetooth化します。オッタノシミニ!

追記
ワイヤレス ヘッドフォン・イヤフォンの快適さを一度体験するとデンセン付きにはもう戻れません。ちょっとくらいの音質の劣化がドナイヤッチューネンという感じです。オーディオ機器において「音質」が唯一無二の重要因子ではアリマセン。心身を快適な状態に置ける事や、選曲のしやすさ(ユーザ インターフェイス)、そしてデザインも同様に重要だと思います。やっぱり音楽を取り巻く環境はクールでないとアキマセン。クールでないと。。。音楽やアートってのは当世当代最高にカッコイー存在なんですからね。

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2013年08月10日 (土) | Edit |
Bluetoothは音質的にどうなんでしょうか?

以下のサイトを参考にさせて頂きました。
ウィキペディア「Bluetooth」
Bluetoothのオーディオ機器を高音質で楽しむための「AAC」と「apt-X」
Bluetoothという名称ですが、これは、10世紀頃に実在したバイキングの王様の名に由来しているそうです(規格を初めに提唱したのはスウェーデンのエリクソン社)。

さて、音質面ですが、
現在のBluetooth仕様ではCD音質のWAVファイル(16bit/41kHz/2ch)をそのまま転送する事はできません。元の音楽ファイルが非圧縮のWAVであっても、転送前に圧縮されて音質的に劣化します。

BluetoothではA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)というプロファイルが標準的に使われ、データの圧縮にはSBC (SubBand Codec)というコーデックが使われます(ビットレートは推奨設定の高音質モードで345kbps/ジョイントステレオ)。基本的に、全てのソースはSBCに変換されてから転送されます。SBCは圧縮率が高く、他のコーデックに比べて音質の劣化が大きいと言われており、これが「Bluetoothは音質が悪い」と言われる大きな要因となっているようです(まぁ、例によって業界筋が言う事ですから、果たして実用的に(一般音楽愛聴者にとって)どの程度知覚できる音質劣化なのかは不明です)。

これを改善すべく、最近ではより高音質なコーデック(AACまたはapt-X)に対応した製品が出回っています。このような製品では、例えばソースがAACであればAACのまま転送できるという事です(しかし、実際に一切の変換(音質的劣化)なく転送されるのかどうかは怪しいかも?)。

AACはApple製品でおなじみのコーデックですね。apt-Xは聞き慣れませんが、「動画の再生に使っても音のずれを感じにくい」と言われているようです(圧縮後のビットレートは352kbps)。

ビットレート的には、SBCでも345kbps(推奨)(上限は512kbps)が確保されているのであれば、携帯型プレーヤで標準的に使われる128kbps~256kbpsのソースには十分ではないかと思います。僕の実験君による経験では、256kbpsのMP3とWAVの音質的違いはモニタヘッドフォンでも聞き分けられませんでした(世間では一般的に192kbpsがWAVとのキキワケの限界と言われているらしい。)。オンシツやオンヂョにシューチュしたりショーヂンしたりしてワザワザ超微細なオトのキキワケに多大な意識と労力を割かない限り(オヂオヒヨロンカゴッコしない限り)、つまり普通に大好きな「音楽」を愛聴するのであれば、ビットレート的にはまず十分であろうと思われます。圧縮音源のクオリティが必要十分レベルに達すれば、オーディオ本体(ヘッドフォン・イヤフォン、内蔵アンプ等)のクオリティの影響の方が大きくなるでしょう。

Bluetooth規格にはいくつかのバージョンが存在し、バージョンを追う毎に通信速度や消費電力が改善されています。現在のところバージョン4が最新のようです(コチラ参照)。

BT速度
基本仕様の通信速度はv3まで同じです(下り723.2kbps/上り57.6kbps)。ただし、v2でEDRという高速オプションが追加され、v3で超高速なHSオプションが追加されています。しかし、動画等ではなく圧縮音楽データの転送だけであれば、今のところ標準速度でも十分ではないでしょうか。将来、非圧縮データの転送に対応するようになれば、高速化オプションを活かせるかもしれません(CDデータの必要ビットレートは1.4Mbps)。

下はSONYの高級ワイヤレスヘッドフォンMDR-1RBTのBluetooth仕様です。
BT MDR1
バージョン3.0を採用し、AACに対応している事が分かります。廉価版のDR-BTN200も同じでした。

僕が購入したロジテックのLBT-MPHP06はバージョン2.1+EDRを採用し、コーデックは標準のSBCにのみ対応しています。僕が使っているソースはiPod Touch(128kbps/AAC)ですが、ジムや屋外で聴く分には全く十分です。僕の感触としては、コーデックよりもイヤフォン(ドライバ)自体をもっと高品位なオーディオ用に変更した方が音質改善の効果は大きいように思えます。この製品のイヤフォン本体は音楽鑑賞用として最低限のものですからね。

ロジテック社の最新型(外観は僕のと全く同じ)であるLBT-AVHP06SEBKはバージョン4.0を採用し、コーデックはSBC以外にAACとaptXにも対応しています。このようにBluetooth規格も日進月歩で高音質化が図られているようです。

現時点では、Bluetoothと言えばスマホ用ヘッドセットという感じで、ドライバ本体やアンプ等にあまり高品位な物は使われていません。オーディオ用としては最低限の物という感じでしょうか。今後より高品位なドライバやアンプがが組み合わされるようになれば、音質は飛躍的に改善されるでしょう。上で紹介したSONYのMDR-1RBTは正にそのような製品の先駆け的存在であると言えます。「Bluetoothは音が悪い」と一般に言われ、インターフェイスそのものが音質的に劣るような印象を与えていますが、他に多くの問題があるように思います。インターフェイスそのものの改善と、オーディオ機器本体の高品位化によって音質はまだまだ向上するでしょう(価格も上がるけどね)。

最後に、ヘッドフォン側だけAAC等の高音質コーデックに対応していても、送信側のBluetoothが対応していなければ標準のSBCで圧縮されて送信されます。たとえプレーヤ本体でAACを再生できたとしても(つまり有線イヤフォンでAACを聞けたとしても)、プレーヤが内蔵するBluetoothがAACに対応していないければ、ワイヤレスヘッドホンにはSBCデータが送信されるという事です。機器を選ぶ際に気を付ける必要があるでしょう(コチラ参照)。

僕のZAPシステムからBluetoothヘッドホンに音を飛ばすにはトランスミッタが必要です。次回はBluetoothトランスミッタについて調べて見ますね。オッタノシミニ!

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2013年08月08日 (木) | Edit |
例のBluetoothイヤフォンですが、トレッドミル(ランニング)でも、フロアで様々な姿勢をとるストレッチでも頗る快適に使えました。iPod Touchは身体に付けずにミルのフロントパネルや床に置きましたが、音が途切れたりノイズが乗る事は一度もなく、コイツはマッタク使えるゼ!という確かな実感を得ました。

オウチでも、夏場は窓やドアを開けっ放しにするので、仕事中にヘッドフォンを多用します。無線式であれば、資料を取ろうと席を立つ際にデンセンがブチッて事もありませんし、休憩のためにベッドで横になる際もそのまま聴けます。直接身に付けるヘッドフォン・イヤフォンにとって、ワイヤレス式の恩恵は非常に大きいと言えるでしょう。つまり、ワイヤレス化によってヘッドフォン・イヤフォン方式の最大の弱点である「直接身に付ける事の煩わしさ」が大幅に解消されるという事です。

さらに、音楽ソース自体がヘッドフォン・イヤフォン向けに最適化(バイノラル化)されれば、ますますヘッドフォン・イヤフォンが有利となるでしょう(注: マニヤオヂオについて言及しているのではない)。真の意味でクオリティの高い「音楽再生」(マニヤの言うオンシツではない)を極めて簡単、快適、コンパクト、安価に万人に提供できるようになって欲しいものです。21世紀ですからね。もう。。。

バイノラルソース+ワイヤレス式ヘッドフォンこそが21世紀の民生向け音楽再生装置における主流となるかもしれません(注: マニヤオヂオについて言及しているのではない)。パーソナルな音楽鑑賞用としてマルチチャンネル サラウンドはアカンでしょう。アンナモン。大層だし、高価だし、不自由だし。所詮は部屋に縛られる似非音場だし。オッチャン向け?

で、現在市販されている無線式ヘッドフォン・イヤフォンを探してみたのですが、Bluetooth方式の場合、多くはヘッドセットと称され(スマホで通話が可能なやつ)、本格的な音楽鑑賞用モデルへと普及するのはこれからといった感があります。そのような中、唯一SONYのMDR-1RBTが頑張っています。評判も良いみたいですし、僕もこれ欲しいですね。ヨドバで34Kエン。
MDR-1BT.jpg

最近SONYはお手頃価格のDR-BTN200というモデルも発売しました(ヨドバで6.7Kエン)。これは売れるかも知れません(装着感さえ良ければ、僕にはこれでも十分カモ)。今後の市場および業界の反応が楽しみです。。Bluetoothは一気にドドーンと急展開するかもヨ(注: マニヤオヂオについて言及しているのではない)。
DR-BTN200.jpg

以前から各社はBluetooth以外(独自規格?)のコードレス ヘッドフォンを提供していますが、あまり魅力的ではありません。SONYが最新型主力機種であるMDR1-Rのコードレス型にBluetoothを採用した事からも、今後はBluetooth方式が主流となるのかもしれません。極めて汎用的なUSBがデジタルオーディオでも事実上標準インターフェイスとなったのと同様に、Bluetoothもオーディオ用無線インターフェイスの主流となるのでしょうかね(注: マニヤオヂオについて言及しているのではない)。一般大多数の音楽愛聴者(非オヂオマニヤ)にとって必要十分な音質が確保できるのであれば、コストと利便性の面で有利な汎用インターフェイスに最終的に落ち着くのが当然でしょう。

という事で、次回はBluetoothインターフェイスの音質面での性能を調べてみますね。オッタノシミニ!

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2013年08月06日 (火) | Edit |
当ブログで再三書きましたが、僕は常々、表現者側がもっと積極的に民生用オーディオに関わるべきだと考えています。表現者として、丹精込めて作り込んだ自分の作品が最終的に鑑賞者の耳に「正しく」伝わるまで責任を持つべきだし、僕がこんな事を偉そうに言うまでも無く、彼らはそれを強く望むのが当然だからです。アッタリマエの事です。

現状では、本来表現者から鑑賞者に音楽作品を伝達するための民生向け実用道具であるオーディオ装置および技術それ自体に特殊な愛着を持つ特殊なヒトビトが民生用オーディオに強い影響力を持ち続け、全く好き勝手にアーダコーダ言っているだけにしか僕には見えません。また、そのようなヒトビト以外の、一般人向けに作られたスピーカ方式オヂオは、音質(音楽再生クオリティ)面で余りに安直に作られているように僕には見えます。

僕がもしミュージシャンだったら、もう絶対にヘッドフォン・イヤフォン再生を前提に作品をリリースするだろうし、自分が制作時に使ったヘッドフォンの機種も明示するでしょう。だって、やっぱり、「イーネー!俺様って、やっぱ天才っしょ!フォー!皆の者、俺様の音楽を、俺様の音を聴きやガレ!」(表現者とは多かれ少なかれそういうモンです)とリリースした作品を、そのまんま産地直送で皆に聴いて欲しいですモン。アッタリマエですよね。アッタリマエ。ウルトラ超スーパー アッタリマエ。

ヘッドフォン・イヤフォン再生の利点を以下に挙げます。
1) 再生場における最大の不確定要素であり最大の障害である部屋の影響を全く受けない
2) 安価に、コンパクトに、鬱陶しいセッティングや専門的知識を必要とせずに、誰でも買ってポンと繋げば、一般的スピカシステムでは絶対に得られない最高レベルの音楽再生クオリティ(マニアの言うオンシツではない)が得られる
3) 制作時の音場をそのまま正確に再現できる(バイノラル)
4) オヂサン(オヂオ)臭くなくてクール

という事で、僕はヘッドホン再生を前提とした(バイノラル)音楽ソースの普及を強く待ち望んでいるわけです。

スピカ再生方式は、そのように作成されたソースを気楽に聞き流したい場合や、僕のように長時間仕事しながら聴きたい場合の代替システムとして使えば良いでしょう。そもそもLEANAUIDOは、ヘッドフォン・イヤフォンの代替方式として開発したそのようなシステム(非接触型ヘッドフォン)の一例です。

スピカ方式の場合、一般的に言って、周波数および時間ドメイン的にしっかりと正しく「リスナの耳」に届ける事が最重要であり、世の大多数のヒトビトにはモノラル再生で全く十分だと思います。2つのスピカの中央で聴かない限り正しく聞こえないのでは全く不自由ですし(普通、ヒトビトはセンターに陣取ってマンヂリともせずに音楽を楽しむわけでは断じてナイ)、部屋の影響を圧倒的に受けるステレオ式スピカ再生に正確なオンヂョ再生を求めるのはソモソモ酷です(というか、ソモソモ原理的に不可能)。

そんな僕にとってちょっと嬉しいニュースをご紹介。。。例によって、やっと本題です。

コチラの記事をご覧ください:
「サカナクション、バイノーラル録音をメンバー自ら 解説した最新トレーラー映像をYouTubeに公開」



以下抜粋
- 今回のトレーラー映像は通常の宣伝を主な目的としたトレーラー映像とは異なり、作品の正しい視聴方法を案内するという特殊なもの。
- TVやPCのスピーカーで視聴しているリスナーが多いと感じたメンバーが、リスナーに正しい視聴方法を改めて案内したいという思いで、このトレーラー映像を制作することを発案した。


制作サイド(音楽のクロートさん)からのこのような働きかけが絶対に必要であると思います。彼らは、今まで、余りに末端の再生環境に対して無関心過ぎたと言えるでしょう。その結果が現状のオヂオです。。。コラアカンでしょう。

これも再三申している事ですが、音楽再生において何が「正しい」かを定義できるのは、唯一表現者自身だけです。オヂオヒヨロンカでは断じ全く絶対にアリマセン。

今後、このような制作サイドから民生オーディオへの働きかけが急速に拡がる事を切に期待します。

追記
Bluetoothイヤフォンをオウチの中で使ってみましたが、ワイヤレス方式はオウチの中でも圧倒的に快適です。今後はインドア用高音質型にも無線化が進むのは明らかでしょう。バッテリ寿命(低消費電力化)、充電時の給電技術(非接触給電方式 → 完全なデンセンからの開放)、軽量化といった面での進化が望まれます。技術の進化に伴い、今後もますますヘッドフォン・イヤフォン方式が普及し続けるものと思われます。

絶対に音楽制作側の対応が必要です。
また、スピカ方式も根本的にマヂメに進化しないとアキマセン。

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2013年08月05日 (月) | Edit |
最近なにかと忙しく、更新が滞ってしまいました。ネタもないしね。。。

今回はBluetoothイヤフォンを買ってみました。というオハナシ。

音楽を聴くコツ - ストレッチをしながら」 で書いたように、僕はジムの広々としたフリーエリアでたっぷり1時間近くストレッチをします。1年以上地道に続けたおかげで、随分身体が柔らかくなり、90°くらいしか開かなかった開脚も120°以上開くようになりました。最近はストレッチというよりは我流ヨガに近いかも知れません。

「柔軟体操」というと退屈で辛い運動のように思われるかもしれませんが、自分の身体と深く静かに対話するような感じで行うと、つまり「自分にとって」どうすれば「気持ち良いのか」を常に探るように行うと、呼吸も自然と深く静かになり、精神的にとてもリラックスできます(フニャー。。。。とね)。なんというか、過去も未来もなくただただ現在の一瞬一瞬(刹那)に集中できる状態と言えるかも知れません。なんか難しい事を言ってしまいましたが、ハヤイハナシとても気持ち良くなるという事です。「アレ」より気持ち良いのではないかと思う事すらあります。

また、柔軟性が向上した事でランニングや水泳の運動効率も向上したように思います(楽に長く続けられるという事)。精神的/肉体的健康法として、インドでヨガが何千年にもわたって続けられてきたというのも全く理に適った事だと思います。

さて、そのように日常とは異なる、精神的にも肉体的にも非常にリラックスした状態で音楽を聴くと、ハチマル用語で言う「シンクロ」状態に入りやすくなります。これは僕にとって最も音楽に集中でき最も音楽を楽しめる状態です。「聴覚」で「音」を知覚して「聞いている」状態から、「聴覚」(および雑多な意識や理性)に邪魔されずにダイレクトに音楽が意識に流れ込む状態と言えるかも知れません。これを僕はDMA (Direct Music Access)と呼びます。

再生音楽の最大の利点は、場所や時間に縛られずに、今現在「自分にとって」精神的にも肉体的にも最も良い状態で、今現在「自分が」最も求めている音楽を聞く事ができる点にあります。これは、必要十分以上のコマケーオンシツなんかよりも、音楽をより深く楽しむ上で、圧倒的に巨大で重要な因子であると言えるでしょう。

そして、最近の携帯型プレーヤとヘッドフォン・イヤフォンの進化は、その利点を飛躍的に拡張してくれたと言えます。なにせ、お気に入りのコレクションを大量に何処にでも持ち運べて、好きな時に好きな場所で好きな格好をしてポンと耳に突っ込めば、一般的スピカシステムでは到底得られない非常に高いクオリティで音楽を聴けるわけですからね。そらアンタ爆発的に普及して当然ですよ。ホンマニ。

そんなこんなでジムでイヤフォンを愛用しているのですが、先日、手が引っ掛かってブチッと断線してしまいました。これで2回目。。これに懲りて、無線式のBluetoothイヤフォンを買ってみました。。。やっと本題です。

現在市販されているBluetoothイヤフォンは、大まかに3つのスタイルに分類できます。
1) 補聴器のようなヤツを耳朶に引っかけるタイプ(DENON AH-W150が人気らしい)
2) 眼鏡を前後逆に装着するようなネックバンドタイプ(モトローラのS10-HDとか)
3) 普通のカナル型イヤフォンのように装着するやつ
1)のタイプは補聴器みたいなのが鬱陶しいし、2)のタイプは床に仰向けに寝転がった時に邪魔そうだという事で、3)のタイプにしました。ランニングを専らの用途とする場合は、プラプラ揺れるデンセン部が無い1)または2)が良いと思います。

で、買ったのがコレ。
logitec.jpg
Logitec LBT-MPHP06
メーカサイト
Amazonで約3.7K YENで購入(普通は6K YENくらいするらしい)

ちょっと試聴してみました。
今まで愛用していたVictorのトップマウント型に比べると、低音に締まりがない点がまず気になりますが、一緒に買ったSONY製のSSサイズのイヤプラグに交換して耳穴にできるだけ深く突っ込み、iPod Touchのイコライザを Treble Booster にすると聞きやすくなりました。ジムで使う分には十分でしょう。これで暫く試してみたいと思います。

追記
上のリンク先記事に記載した重要なコメントを再掲します。

僕は、音楽再生装置に対して、ソースに記録されている情報を、余計な事をせずに、できるだけ余す事なく、正確に、明瞭に、素直に「聴覚」というインターフェイスまで伝達してくれる事を第一に望みます。そこから先の「音楽の本質」へのアクセスは、ココロの領域だという事です。「音楽」を楽しむのは耳ではなくココロだという事です。

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2013年03月12日 (火) | Edit |
SONYのWalkmanにはサラウンド エフェクタが内蔵されているようです。

walkman.jpg

SONY独自のアルゴリズムらしいですが、サウンドブラスタやWindowsのサラウンド機能と似たようなものであれば十分に使えると思います。iPodにも欲しいナァ。。。別にヤヤコシイ事する必要はなく、適当に左右を混ぜられるようにしてくれるだけで僕には十分です。

それと自由に設定できるイコライザも欲しいですね(iPodではプリセットしか使えない)。ソースによってはヒスノイズが目立つものがあり、大概4kHzバンドを下げると改善されます。欲を言えばヒスノイズ キャンセラーみたいなのがあるとアリガタイ。ヘッドフォンだとスピーカで聴くよりもヒスノイズが目立ちますからね。まぁ、若い子達はヒスノイズが乗ったような古いソースを聴かないのでしょうが、先日Appleストアからダウンロードした古いジャズのソースではヒスノイズが目立ちました。

こういうのって、やたらコマケーオンシツがドシタコーシタよりも音楽を快適に聴く上で余程切実で基本的な事柄だと思うのですよね、僕としては。もうコマケーオンシツは全く必要十分なレベルに達していると思います。

ところで新型Classicの噂は全く聞かないですね。無くなるのじゃないか。。。という噂すら聞きます。ドナンデショウカ?

今後はiPodやWalkman等の音楽再生専用機種は減少するでしょう。なにせ電話機で全く同じ事がデキルンですからね。iPhoneとiPodを両方持ち歩くヒトは居ないでしょう。コンパクトデジカメと似たような運命ですね。そのような中でiPod Classicが生き残れるのかどうか?あるいは存在意義が逆に高まるのかどうか?結局iPod Classicを欲しがるのはオッサンだけなのかどうか?

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2013年03月11日 (月) | Edit |
という事で、あり合わせのパーツを使って手っ取り早くステレオ信号のセパレーションを弱める(適度にミクスする)アダプタをでっち上げてみました。昨日スポーツジムでも使ってみましたが聞こえ具合はスコブルヨロシ。

例によって超雑な作りです。。。
adapter0.jpg
adapter01.jpg
構造はいたって簡単。ステレオミニプラグ用延長コードのRとLの信号線を適当な抵抗で接続するダケ。抵抗にはアンプのダミー負荷用として持っていた4Ω抵抗を使用しました(8Ωも試した上で4Ωを選択)。この抵抗値が大きいほど信号はセパレートされて音は左右に拡がり、小さいほど信号はミクスされて音はセンターに集まります(短絡すると完全にモノラル)。可変抵抗を使って調整可能にしてもよいでしょう。なお、効果の度合にはヘッドフォン・イヤフォンのドライバのインピーダンスが影響するはずです。同じセパレーション(ミクス)の効果を得たい場合、ドライバのインピーダンスが高いほど挿入する抵抗値も大きくする必要があると思われます。

カタログ値によると、密閉型のMDR-Z1000が24Ω、オープンエア型のMDR-F1が12Ω、カナル型イヤフォン(Victor HA-FXD70)が20Ωです。この3つで色々な曲をを聞いてみた結果4Ωを選びました。これで左右のセパレーションが弱まって音楽が断然聴きやすくなります。これは手放せないかもしれません。

このようなセパレーションを調整する場合、当然イロイロな曲を聞いてみるわけですが、僕は1つのリファレンスとしてオーネット・コールマンのFree Jazz(1961)というアルバムを参考にします。KERO君の左右SPの配置を決める際にもこの作品を参考にしました。
FreeJazz.jpg
このアルバムは2つのバンド(カルテット)を左右のチャンネルに振り分けて延々とフリージャズを演奏とするいうかなりアバンギャルドな作品です。ヘッドフォンでダイレクトに聴くと2つのバンドが左右の真横に居るように聞こえますが、4Ωを接続した状態では左右のバンドがギュッと中央に集まり、なんとなく左右を聞き分けられる程度になります。スピカを60°に配した教科書的レイアウトよりもステレオ効果は相当弱く、KEROやZAPに近い聞こえ方と言えるでしょう。僕の場合、KEROでもZAPでもヘッドフォンでも、自然な聞こえ方を求めて調整すると結局このような最小限のステレオ効果になってしまいます。

外出時にもなんとか使えるようブチルゴムテープで束ねてみました。
adapter2.jpg
雑。。。ミイラ状態。。。。
adapter4_20130310092537.jpg

何もこんなに馬鹿デカイ抵抗を使う必要はなく、1/4Wのを使えば大幅に小型化できます。秋葉原に行くついでがあればパーツを入手してウルトラコンパクトなヤツを何個か作ってみましょう。姪にもプレゼントしないと。。ソノウチね。。。というかAudioTechnicaさんあたりが製品化してくれると助かるのですがねぇ。。。数百円でできるでしょう、コンナモン。。作るのメンドクサイし。。もしかしたら既に市販されているのかな???。。。。と、それよりも何よりも、iPodのファームウェアに信号ミクス(または擬似サラウンド機能)を組み込んでもらった方が更にアリガタイのは言うまでもアリマセン。

追記
このような接続をすると負荷のインピーダンスが低下します。例えば抵抗を使わずに短絡した場合、12ΩのMDR-F1の負荷抵抗は6Ωになり、SONY製ポタアンの対応インピーダンスは8~600Ωですから下限を下まわる事になります(iPodの対応インピーダンスは不明)。本当は各チャンネルのラインに適当な直列抵抗を挿入した方が良いのかもしれません。僕の場合とりあえず今のところ問題はアリマセンが、一応ご注意くださいませ。

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2013年03月09日 (土) | Edit |
通常のステレオソースはリスナの前方に置かれた2本のスピーカを使って再生する事を前提に制作されています。この場合、L(R)側SPの音は右(左)耳にも届きます(つまりクロストークが生じる)。そのような状態で一応自然に聞こえるように作られているという事です。

そのように制作されたソースをヘッドフォンで再生すると、左右耳のクロストークが一切発生しないため、ソースによっては聴きにくくなる事があります。例えば60、50年代のジャズの録音では、各奏者をほぼ完全に左右どちらかのチャンネルに振り分けてしまっている場合があり、僕には少し聴き辛く感じられます。

例えばマイルスのアルバムMiles Smiles(1966)に納められているFootprintsという僕の大好きな曲(ショタさん作曲)では、ロンさん(b)、ハビさん(p)、ショタさん(sax)は殆ど左のSPからしか聞こえず、トニさん(Dr)は殆ど右のSPからしか聞こえません。そして御大マイルス様が中央に陣取っています。ジャズでは個々の奏者の演奏をよく聴き取って楽しみたいので、中途半端に振り分ける事を嫌った結果このような配置になったのかも知れません。

余談になりますが、帝王マイルス様が左右合成のゴースト(錯覚)というのもモッタイナイハナシですよね。僕には2chスッテレオという方式が単に2倍売り上げるためのエーカゲンで中途半端な方式に思えて仕方アリマセン。こんな中途半端なコトするくらいならモノラルにするか、オンジョーとやらがそんなに欲しいなら、あくまでも主役をセンターSPに割り振る事ができるフロント3ch方式(モノラル+オマケのオンジョー用サテライト)にすべきだと思います。

ハナシは戻って、
ヘッドフォン再生では左右音源間で干渉は一切生じず、また音源と耳の位置関係は完全に固定されるため、スピカによる2chステレオ再生とは事情が異なります。しかし、スピカ再生を前提として録音された通常の2chソースをヘッドフォンで再生すると、バンドメンバーが殆ど180°左右に広がるため散漫に聞こえる事があります。ベースのロンさんが左の真横に居てドラムスのトニさんが右の真横に居るワケですからね。ベースとドラムス(特にベース)に他の楽器が乗っかるという感じでジャズを聴く癖がある僕にはあまり聴きやすい状態とは言えません。人間というのは興味のあるものに正対しようとする習性がありますから、バンドがあまり左右に拡がり過ぎるのはどう考えてもヨロシクアリマセン。

なので、以前にも紹介したように、FrieveAudioでヘッドフォン再生する場合はマトリクスで左右チャンネルをミクスするか、ステレオ効果を調整するエフェクタを使って殆どモノラルに近い状態にしていました(参考記事:ステレオソースのバイノーラル化その他のエフェクタのまとめ)。

最近はアルバムアートワークが嬉しくてiTuneをよく使いますが、iTuneは上記のようなエフェクタを備えていません。さてどうするか。。。

1) サウンドブラスタDACソフトウェアのSurround効果を使う
このソフトウェアはTHX TruStudio Proという高機能なエフェクタを備えており、その中の「Surround」という機能を利用できます。この機能は2chソースとステレオ再生装置(ステレオスピーカまたはヘッドフォン)を使って擬似的なサラウンド効果を生成します。ZAPではスピーカ間距離が極端に狭いため、このエフェクタの効果は殆ど感じられません。

しかしヘッドフォン再生ではなかなか有効に使えます。別段サラウンド(囲まれた)ようには感じませんが、調整スライダを50%くらいにしておくと各奏者が少し中央に寄ってくれて具合がヨロシイ。別段不自然な感じもなく全体的な周波数バランスも殆ど変化しません。なかなかの優れものだと思います。あ、テーイの明瞭さは全く気にしない(というか嫌う)ので、そのへんの影響についてはコメントできません。

また、このDACが内蔵しているヘッドフォンアンプの音質自体にも特に不満を感じません。ただヘッドフォンで聴くときにDACの設定をイチイチ変更するのが面倒臭いという理由でDAC内蔵ポタアンを導入したまでです。
Surround.jpg

2) Windowsの「ヘッドホンによる立体音響化」を使う
せっかく買ったSONYのポタアンで内蔵DACを介して再生する場合、当然ですがサウンドブラスタのエフェクタは使えません。この場合、Windows(Vista以降のバージョン)が標準で備えるサウンド機能を利用できます。この機能にはスクリーンの右下隅にあるタスクバー内のスピーカアイコン(ボリューム調整に使うアイコン)経由で簡単にアクセスできます(コントロールパネルからアクセスする事も可能)。

「音の明瞭化」タブ内の「ヘッドホンによる立体音響化」を有効にします。
Surround Win

サウンドブラスタのように効果の強度をスライダで調整する事はできませんが、「設定」ボタンをクリックすると「スタジオ」「ジャズクラブ」「コンサートホール」のいずれかを選択できます。
Surround Win 2
これらによって残響効果が多少異なるようですが、お察しの通り僕は残響効果が最も少ないと思われる「スタジオ」を選択しています。音源の空間的配置に関する効果はサウンドブラスタの「Surround」(50%)と似たようなものだと思います。効果を有効にすると少し音量が上がり周波数特性も少し変化するように感じられますが、そのまま聴き続けていれば特に不自然さも感じません。僕としては残響効果と空間効果を別々に設定できるようにして欲しいですね。

と、以上のようにPCでヘッドフォン再生する場合は必要に応じてステレオ効果を調整できます。しかーーーーし、iPod Classicにはそのような機能はアリマセン。ちなみにiPod TouchやiPadでは音声出力をモノラルに設定できるようになっています。このような機能は片耳の聴力に問題があるユーザ向けに追加されたものと思われますが、モノラル好きの僕としてはファームウェアの更新でiPod Classicにも是非追加して欲しい機能です。贅沢を言えば、擬似サラウンドまでは不要としても左右音声のミキシング度合を調整できるようにして欲しいトコロです。

しかしナイモンは仕方ありません。1つの方法としてiTuneライブラリ内のソースをモノラルにしてしまう事が考えられます。ZAPで聴いている時も殆どモノラルに近い状態ですから、この方法でも良いかもしれません。それに、ソースをモノラルにすればファイルサイズも半分になるので、WAVのままでも全てのコレクションをiPod Classicに格納できます。でも、いまさら面倒クサイしなぁ。。。

もう1つの方法は、iPodのR/Lの出力を短絡してしまう事が考えられます。イヤフォン用の短い延長コードがあるので、途中で左右のラインを短絡してしまえば簡単にデキアガリ。あるいは、単純に短絡せずに適当な抵抗を介して左右のラインを接続すると適度なステレオ効果を残せるかもしれません。。。どうなんでしょうか? ものは試しです。今週末はそのへんでチョット遊んでみたいと思います。

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2013年03月07日 (木) | Edit |
今後もしヘッドフォンを前提にソースが制作されるようになるならば、僕は過剰にギミック的な視覚的定位感を強調したような空間表現ではなく、そのような空間表現自体が全く意識に登らないほど自然な雰囲気で音楽を聴ける事を望みます。

ライブで聴く際に音の定位や音場なんぞ全く気にしませんよね。再生音楽を聴く際も意識はそれと何ら変わりません。そもそも聴覚の空間認識は極めてあやふやですし、実際のホールでは残響音も四方八方から耳に届くため目を瞑ればそれほどはっきりとは定位しません。昨年聴いたブルネロさんのソロリサイタル(三鷹風のホール)では、ホールの反響が強いために一瞬PAなの?と耳を疑うほど視覚と聴覚が大きく乖離して不思議な感覚を覚えました(目を瞑るとブルネロさんが何処に居るのやら全く認識不能)。現在のステレオソースに含まれる残響音は前方のスピーカからしか出ないため、そもそもホールの音響空間のサイゲンは原理的に無理ですし、だいたい、残響効果(響き)を過剰に求めながら視覚的に明確な定位も過剰に求める事自体が不自然でしょう。

空間表現そのものを全く意識させないほど自然な、ヘッドフォンの着用を全く忘れてしまうような空間表現。。。それが僕にとっての理想です。音楽そのものを聴く事を邪魔しない自然で適度な残響・空間効果さえあれば、僕は殆どモノラルだって別に構ないと思います。

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2013年03月06日 (水) | Edit |
ヘッドフォン方式の最大の弱点は機器を身体に直接装着しなければならないという点ですね。最近のヘッドフォンは随分進化して装着感はかなり改良されましたが、完全に無くす事はできません。

再生音の空間的表現に関しては、録音・制作時の技術によって大きく改善されると思います。今のソースはあくまでもスピーカ方式を前提に制作されている点に根本的な問題があります。あるいは良質なプロセッサがヘッドフォンアンプやポータブルプレーヤに組み込まれるようになると良いなぁ。。と思います。少なくともL/Rを適度にミキシングする程度の調整ができるようにして欲しいですね。

ただし、どちらの欠点も、慣れてしまえばそれほど気にならなくなります。ワザワザ「音場」や「オンシツ」に過剰に意識を向けたりせず(音楽を鑑賞するにおいて「擬似的体験」(リンジョーカンとかクーキカンとかアタカモ。。。とか)を強く求めず)、普通に「音楽」に意識が向かうならば、僕を含め多くのヒトにとってそれらは大して重要な問題ではありません。従来型のスピーカ式オヂオに比べれば(ましてや安直なコンポに比べれば)、それはもう圧倒的に音質(音楽再生クオリティ)が高くて「音楽」が聴きやすいですからね。であるからこそ、ヘッドフォンがこのように普及したわけであり、そのような問題が「音楽」を鑑賞する上で事ほどさように致命的な問題であるならば、このように普及したりするわけがありません。常に市場の反応は正直です。

しかし、いずれにせよ、ソースが最初っからヘッドフォン再生を前提として専用に制作されるようになれば、クオリティはさらに大きく改善されるでしょう。僕としては、ドシロート臭い過剰に視覚的・エンターテインメント的・ギミック的なテーイ感たらリンジョー感たらクーキ感を演出する方向には向かって欲しくはアリマセン。あくまでも自然に快適に音楽を聴ける事を目指して欲しいと思います。現在のステレオソースに比べればほとんどモノラルに近く、少し空間的残響効果が入る程度で十分ではないかと思います。

ヘッドフォン方式が今後ますます主流を占めるようになれば、スピーカ方式はその代替的方式として使われるようになるでしょう。考えてみれば、僕もカナル型イヤフォンの聞こえ方をスピーカ方式に置き換えるべくLEANAUDIOに着手したわけですから、スピーカをイヤフォンの代替と考えているわけです。イヤフォン・ヘッドフォンで聴きたいけれど、仕事しながら一日中イヤフォンやヘッドフォンを装着するのは鬱陶しいので、しかしかといってDENONコンポの腐れスピーカではとても耐えられないため、必要に迫られてLEAUAUDIOに着手したというのがソモソモの経緯です。

今後は、そのような要求を満たすスピーカシステムへの需要が高まると思われます。多くのヒトが、特に拘りのない若者が音楽体験の初期から、ヘッドフォン・イヤフォンで極めて高い再生クオリティを体験するわけですから、その代替として使われるスピカシステムには、小型で身近に置ける事はもちろん、低音までフラットに位相の乱れなく正確にリスナの耳に届けられるヘッドフォン・イヤフォンに負けない本当の意味で良質な「音楽再生クオリティ」が求められます。それはまさに僕のZAP君やKERO君や姪にプレゼントしたGAMA君が目指した方向です。

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2013年03月03日 (日) | Edit |
僕は通常遅くともPM9時には就寝し、AM3時前後に起床して仕事を始めます。この生活パターンは僕にとって非常に効率が良いわけですが、早朝は音量を上げられないのでヘッドフォンをよく使います。僕はソニーの密閉型モニタMDR-Z1000とオープンエア型のMDR-F1を持っていますが、今の季節は汗をかかないので、低音がしっかりと聞こえる密閉型のZ1000を多用します。

サウンドブラスタDACのヘッドフォン出力を使う場合、DACの設定を5.1モードからヘッドフォンモードに切り換え、イコライザやサブウーハのON・OFF等の設定を数カ所変更する必要があります(音楽再生中にDACにヘッドフォンをいきなり差すとDACの動作が暫く異常になる)。これでは面倒クサイのでDAC付きのコンパクトなヘッドフォンアンプを物色していました。DACの付いていないAudioTechnicaのヘッドフォン アンプは持っているのですが、これだとラインをつなぎ変える必要があるのでさらに面倒クサイ事になります(このアンプにはスルー出力が付いているのですが、僕の環境だと時々ノイズが乗るので使えない)。音質より何よりとにかく面倒クサイの大嫌い。

そのような理由からSONYのPHA-1を購入しました。このアンプは本来携帯用(いわゆるポタアン)ですが、僕は主に据え置きで使っています。WindowsのコントロールパネルでPHA-1を既定のデバイスに設定しておくと、PHA-1の電源をONにするだけでスピーカの音が消えてヘッドフォンから音から出ます。スイッチを切ると、またスピーカから音が出ます。これは面倒クサがりの僕にとって最高にアリガタイ。

基本的にポタアンなので、再生しながら充電はできない構造になっていますが、ヘッドフォンは早朝の数時間しか使わないので全く問題ありません。再生中はPCからの電源が切断されてバッテリ駆動となるため、音質的にも有利ではないでしょうか(余り気にしないけど)。アンプのスイッチをOFFにすると自動的に充電が始まります。PCからUSB経由で充電されるので、あの鬱陶しいACアダプタも不要です。

せっかくのポタアンなので、ベッドでiPod Classicを聴く時にも使ってみました。PHA-1はiPodから直接デジタルで信号を取り出せる構造となっています(本来はこれが一番の売りではないかと思う)。MDR-Z1000との組み合わせで使ってみましたが、まず、音が聞こえ始めてすぐに、全体的に「静か」になったように感じました。S/Nが向上しているという事ではないかと思います。また、巷でよく言われるように、確かにポタアンを使うと低音(ベース)がよりシッカリと聞こえるような「気がします」。例によって、差し換えながらキキクラベルという事はしていませんが、ポタアンを介して聞いた方が全体的に「良い」と言えそうな気もしないではないような感じもしないではアリマセン。ただし、聴きながら寝てしまった場合、iPodは自動的にシャットダウンするのですが、アンプはOFFにならず、朝起きると充電が空っぽになってしまいます。次期製品では自動シャットダウン等の省電力機能を組み込んで欲しいですね。

potaan.jpg
僕としてはちょっと贅沢なヘッドフォン オーディオ システムです。なおZAP君は元もとカナル型イヤフォンをリファレンスとして開発してきたので、僕のヘッドフォンシステムとスピーカシステムの音楽の聞こえ方は非常に似ており、途中で切り換えても違和感なく楽しめます。もちろん音場は全く異なりますが、ソモソモ僕は音場に全然注意を払わないので関係アリマセン。

誰でも買って繋げば簡単に非常に高いクオリティで音楽を再生できるわけですから、世の中がこぞってヘッドフォン オーディオに雪崩れ込むのも当然です。普通のオヂオはアーダコーダ面倒クサ過ぎ。何よりも厄介な部屋の影響を全く受けず、小さな振動板1つで十分な低域まで単純に再生できてしまうヘッドフォン再生の優位性にはスピーカシステムでは絶対に太刀打ち出来ません。最初っからヘッドフォン再生だけを前提にして音楽ソースを作れば、いろいろ妥協する必要もなくなるため制作段階でのクオリティを飛躍的に高める事ができるはずです。現状を考えれば、そのような作品がソロソロ出てきても良いのではないかな?ドデショウカ?

このPHA-1は非常に気に入っています。実は発売当初からナンカ「欲しいな」と思っていたのですよ。デザインも良いですし、手に持った時の質感にも「良品」の雰囲気があります。また、iPod等をベルトで簡単かつスマートに固定できる等、細部にも配慮されています。詳しくはコチラのレビュー記事を見てください。

AppleのiPodシリーズやNuForceのIconシリーズには、特に必要がなくてもナンカ「欲しいな」と思わせる商品的魅力がありますが、PHA-1にもそのような魅力を感じます。このようなクールさ、カッコ良さ、スマートさって重要だと思いますよ。音楽とかアートってやっぱりクールでカッコ良くないとね!それを聴くための道具なんですから。

なお、外出時にiPodと一緒にこのアンプを持ち歩くつもりは全くアリマセン。外出時はイヤフォンを使うので、パワーも要らないでしょうしね。

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2012年05月13日 (日) | Edit |
アクセス解析をチェックしたら、Yahoo知恵袋から11件アクセスがあり、コチラの質問のベスト回答に当ブログの記事へのリンクが貼られていました。

質問の内容は
「音楽をスピーカーで聞くよりも、ヘッドホンで聞いた方が音が素晴らしいと実感できるのは何故なのでしょうか?」
です。

極めて素直な感覚だと思います。かくいうLEANAUDIOも、元々カナル型イヤフォンでの体験をきっかけに始まり、常にカナル型イヤフォンをリファレンスとしてスピーカを開発してきました。

音楽体験の初期からiPod等に親しんだ、従来の「オーヂオザッシ」的オヂサン オーヂオの常識やお作法に毒されていない若い人達には、素直にそう感じる方が多いのではないでしょうか。当ブログでも再三取り上げてきたように、イヤフォン/ヘッドフォンはスピーカに比べて圧倒的に高音質です。何の苦労もセッティングも要りません。部屋の定在波や反射波の影響を受け、大量の空気を巨大なダイアフラムとパワーで駆動しなければならないスピーカシステムでは、どう転んでもイヤフォン/ヘッドフォンに勝てるわけがありません。

問題は、ソースがスピーカ再生を前提に制作されているという点にあります。

以前にも書いたとおり、マニアを除く一般音楽愛聴者たちは「音場」をさして重視しないとはいえ、イヤフォン/ヘッドフォンの性能が飛躍的に向上し、今やオーディオ装置の主流を占めつつある今日において、制作側もこれに早急に真面目に対応して欲しいと願います。今のままでは、その「高音質」が余りにももったいない。ちなみにハチマルは、ヘッドフォンで聴く時には、FrieveAudioで左右の信号を適度にミキシングしています(コチラ参照)。

ハチマルとしては、特にベトベン交響曲全集の真面目なバイノーラル録音盤の出現を切に願います。バイノーラルは音楽再生の最終兵器であると言えるでしょう(しかも超シンプル)。ただし、人工的に過剰演出気味のステレオ方式やサラウンド方式に比べると定位感はあやふやに感じるでしょうから、オヂオマニア的な聴き方をすると物足りなく感じるかもしれません。ライブで聴いている時と同様の感覚で、定位やナンチャラカンなんぞ意識せずに「音楽」に素直に浸れば、自然な聞こえ方で「音楽」を存分に楽しめると思います。ですから、制作側は「立体音響」的な謳い文句を安易に強調してはならないでしょう。近接マイクの音をDSPを使って多少ミキシングする事により、適度に演出するのはアリだとは思います。

補足として、以前に紹介した耳元での再生音響波形とソース波形の比較を再掲します(トランペットとベース)。グレーがソース波形、赤が再生した音響波形です。(参考記事)

1) 密閉型モニタ用ヘッドフォン(SONYで一番上等のやつ)、全く未補正のソノママ
ヘッドフォン
ヘッドフォンは、十分な低周波数域までフラットかつ位相遅れも殆どなく、いとも容易に極めて正確に再生してくれます。何の苦労も要りません。オーヂオ自体を趣味としないのであれば、わざわざ「苦労」なんかしたくはないですよね。

2) 8cmフルレンジ/密閉型(Alpair 6M ZAP)、距離65cm
位相 OFF OFF
低音のレスポンスが圧倒的に不足しているためベースの低周波波形を正確に再生できません。そこでデジタル低音ブーストを適用します。

3) 2)の周波数特性をFrieveAudioで20Hzまで完全にフラットにデジタル補正した結果
位相 ON OFF
スピーカシステムとしては最もシンプルなフルレンジ密閉型ですら、位相遅れにより波形はかなり変形します。特に周波数の低いベースが遅れますが、注目すべきなのは、比較的周波数の高いトランペットの波形も崩れている事です(倍音の出てくる順番が違うように見える)。現在主流を占めるマルチウェイ/バスレフ型の波形は推して知るべしでしょう。カナル型イヤフォンのビシバシに正確なビートを知ってしまったハチマルには、バスレフ型はどうしても受け入れられません。

4) さらに3)の位相遅れを補正した結果
位相 ON ON
密閉型+ニアフィールドリスニング+デジタル補正により、やっとヘッドフォンに匹敵する再生が可能となります。カナル型イヤフォン級の聴きやすさを目標に開発したLEANAUDIOシステムがここに帰結したのは当然の成り行きと言えましょう。

なお、スピーカからの距離が離れると、部屋の影響が強く出るため、完全な補正は困難になります。すなわち「スピーカは小さくて近いに超した事はない」という事です。その究極がカナル型イヤフォンです。

若者がイヤフォン/ヘッドフォン再生で音楽体験を始めるのがアタリマエになりつつある昨今です。知恵袋の質問者のように感じる方がどんどん増えるでしょう。彼らにとっては原理的に圧倒的「高音質」(マニアの言うオンシツではない)のヘッドフォンが基準です。そのように「高音質」(繰り返すが、マニアの言うオンシツではない)に耳が肥えた彼らが現在主流の古典的スピーカシステムに満足できるかどうか疑問です。齢50前にして初めてカナル型イヤフォンを体験したオヂサンのハチマルですら、そうでしたから。。。。

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2011年12月04日 (日) | Edit |
Frieve Audioの自動音場補正は、「周波数特性」と「位相特性」の両方を補正してくれます。すなわち周波数ドメインと時間ドメインで補正してくれるという事です。これらの補正は別々にON/OFF可能です。「周波数特性」の補正効果はF特グラフを見れば直ぐに確認できますし、聴覚でも比較的容易に効果を実感できます。これに対し「位相特性」の補正効果は簡単には確認できません。

アナログチャンデバを介する2.1システムやバスレフ型では、位相の遅れによって特にピチカートベース音で違和感を覚え、波形でも簡単に確認できました。しかし、密閉型馬鹿ブー方式では位相特性の補正をOFFにしても違和感を殆ど感じません。今回の実験君レポートでは、馬鹿ブー方式で位相補正がどの程度影響しているのかを検証すると共に、比較のためにヘッドフォンで初の計測を試みました。

以前は、ベースソロの信号を使用して密閉、バスレフ、サブウーハー方式で位相遅れ補正効果を確認しましたが、今回は密閉型馬鹿ブー方式だけを対象に、高音楽器の音も混じった信号を使用して、より明確に補正効果を確認しました。

サンプルに使用したのはマイルスのMadnessという曲です。ロンさんのベースとマイルスのトランペットがうまく重なっている部分を抽出しました。下がその波形とスペクトルです。
波形
Madness.jpg
約55Hzのロンさんベース音に、約520Hzを基音として綺麗な倍音を含むマイルスのペット音が重なっています。

部屋の反射波の影響を小さくするために、マイクロフォンはスピーカ前方約10cmに設置しました。下はFrieve Audioが計測したAlpair 6Mの位相遅れ特性です。
位相遅れ
密閉形であっても、周波数が下がるほど位相が遅れます。バスレフ型の場合はもっと大きく遅れます。500Hz近辺の位相の乱れは主にデスクトップからの反射によるものです。

それでは、波形を比較してみます。グレーが信号波形、赤がスピーカ出力波形です。再生音量はハチマルの実用上限音量です。クリックで拡大してご覧ください。

● まずは全く補正していない波形です。
位相 OFF OFF
なんだかゼンゼン違いますね。


● 周波数特性と位相遅れの両方の補正をONにしました。補正範囲は20Hz~20kHzです。
位相 ON ON
嘘みたいにバッチリ合っています。ここまで一致するとは、ちょっと予想していませんでした。


● 位相遅れ補正だけをOFFにしてみました。
位相 ON OFF
低周波数のベース音がトランペット音に対して遅れている事がよくわかります。ペットの波形もなんだか変ですね。


● 今度は位相補正をONにして周波数特性補正をOFFにしてみました。
位相 OFF ON
ペットの波形はかなりソース波形に近付きましたが、低域がブーストされないのでベース音が弱まって、全体的に平らな波形となっています。


● 最後に、SONYの高級密閉形モニタ ヘッドフォンMDR-Z1000でも計測してみました。マイクロフォンは例のバイノーラル録音用です。初のヘッドフォン再生での計測です。
ヘッドフォン
さすがですね。もちろん全くの未補正です。何の苦労もありません。再三申しているように、ヘッドフォン/イヤフォン再生はスピーカ再生に比べて「圧倒的に高音質」であるという事をご理解いただけると思います。でも、波形を詳しく見るとベースが若干進み気味です。

下はFrieve Audioで測定したヘッドフォンの位相遅れ特性です。
HP位相遅れ copy
やはり低域で位相がわずかに進んでいます。こんな事ってあるのね?

下はヘッドフォンのF特です。
HP F
このバイノーラル用マイクの周波数特性はあまり信用できません。特に高域の特性は全く信用できません(マイクの表と裏の両方で音を拾う構造であるため、耳穴の気柱振動が影響している模様)。聴感では、カナル型イヤフォンや馬鹿ブーフラット再生よりも低音がブワッと出過ぎる気がしていたのですが、やはり低音が盛り上がり気味ですね。しかし、そのおかげで、40Hzまで中域と同等レベルのレスポンスが確保されています。Frieve audioで500Hz以下をフラットに補正すれば、馬鹿ブーやカナル型イヤフォンとと比べて違和感のない低音を聴けるかもしれません。

と言う事で、Frieve Audioの音場補正により、周波数ドメインだけでなく時間ドメインでも、密閉形モニタヘッドフォンに匹敵する非常にクオリティの高い音楽再生を実現できるという事を再確認できました。非接触型ヘッドフォンを標榜するLEANAUDIOニアフィールド方式の面目躍如ってとこですね。

Alpair5を使っていた頃は、アナログチャンデバを介してサブウーハーを使用すると、大幅にウーハーの位相が遅れたため、位相遅れ補正をOFFにすると時々違和感を覚える事がありました。しかし、密閉型の馬鹿ブー方式の場合、OFFにしても殆ど違和感を覚えた事がありません。ですので、OFFにするとこんなに波形が崩れてしまうという今回の結果には逆にちょっと驚きました。ONにした場合の弊害というのも特に感じませんし、CPU利用率もほとんど増えないめ、今後も位相遅れ補正ONを標準設定にしたいと思います。

オーディオを趣味とされる方々は、こんなのツマラナイと思われるかもしれませんが、このように「音楽再生クオリティ」を高める事によって、「音楽」(アーチストさんがやらはった事)を非常に聴き取りやすくなります。また、僕には「音」自体も癖や違和感のない素直で自然な、従って美しい、「響き」方に聞こえます。これはマイクで拾った波形が素直にそのまま耳に届くからだと思われます。例えば、録音されたストラディバリの響きを本当に味わいたいのであれば、倍音をタップリ含んだ精妙極まりない波形を出来るだけ正確に耳に届ける以外に方法はないはずです。

今回驚いたのは、密閉型スピーカであっても、位相を補正しないと、トランペットの各倍音成分の波形の時間的順番がソースとは異なっているよう見える事です(スペクトルは同じはずですが、波形が全然違って見える)。僕の耳では同じようなペットの音にしか聞こえませんが、電線の違いを聞き分けられるくらい耳の良い方には違いが分かるかもしれません。例えば、ストラディバリの微妙な響きを真剣に聞き分けようとする場合、このへんの波形の崩れはどの程度影響するのでしょうか? (僕にはそこまで聞きわけようという熱意はありませんが。。。)

スピーカとしては最もシンプルなフルレンジ1発でも、スピーカの位相特性によって、このように大きく波形が変形しているというのは驚きです。アナログフィルタを介したマルチウェイ方式の状態は「推して知るべし」ではないでしょうか。

対して、ヘッドフォンでは、何の苦労もなく非常に正確な波形を耳に届けられるという事が、今回の計測で実証されました。ヘッドフォン/イヤフォン再生は、テーイがドータラコータラを無視してしまえば、めっちゃ気持ち良いですよ。ホンマニ。特にベトベン交響曲はヘッドフォンで聴く方が好きだな、未だに。。。。真面目なバイノラル盤出ないかなぁ。。でも、長時間の装着が鬱陶しいのよね。。。

LEANAUDIOでは、常にカナル型イヤフォンの聞こえ方をリファレンスとしてきました。そこそこ上等のカナル型イヤフォンなり密閉型モニタヘッドフォンを真剣に聴いた事のない方には、一度じっくりと聴いてみる事をお薦めします(あんまりジョートーなやつはジョートー感を演出している可能性があるので、イヤフォンなら1マンエン前後のクラスが適当かと思います)。僕はジョートーすぎるヘッドフォンを買ってしまった事を少し後悔しています(超特価を見付けて衝動的にポチしてしまったのよ)。多くのスタジオで愛用されているMDR-CD900STくらいにしておけば良かったかもしれません。ハチマルはVictor製のダイアフラムがトップマウントされたタイプのカナル型イヤフォン(HA-FXC71、6K円くらい)をリファレンスとして使用しています。外出時およびジョギング中も、いつもこいつを愛用しているので、ボロボロになってきました。値段も手頃ですのでお薦めします。

ヘッドフォン/イヤフォンで定位に違和感を覚える方は、モノラルにして「オンジョー」とか「テーイ」を気にせずに「オンガク」を聴いてみてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。ハチマルもソースによってはモノラルで聴いています。

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2011年08月21日 (日) | Edit |
前の記事からの続きです。「圧倒的」高音質なんてタイトルを付けてしまったので、カウントが一気に跳ね上がって驚きました。内容を見てがっかりされた方も多いと思います。ハチマルの言う「音質」とは「音楽再生クオリティ」の事です。またイヤフォン/ヘッドフォンは、この面で「原理的に」圧倒的に有利であるという意味ですのでご理解ください。オーヂオ関連では「至高の」とか「究極の」とかヤタラ多く使われるようなので、相対的表現である「圧倒的」くらい使っても良いかなと。。。

今回は、通常のステレオソースをイヤフォンやヘッドフォンで聞きやすくするための方法について考えて見ます。通常のCDやLPは前方に置いた左右のSPで再生する事を前提に製作されているため、ヘッドフォン再生では不自然に聞こえ、これを嫌う方も多いと思います。最初からヘッドフォン再生を前提として製作されたソースが出回るようになるのが理想的ですが、現存するソースは殆どステレオ盤であるわけで、これらをもっと快適に聴けるようにしたいものです。

下はスピーカーでステレオ再生を聴いている時の模式図です。
611_20110821063759.jpg
話を単純にするために、以下では無響室(壁からの反射ゼロ)を想定します。
前方に2つのSPを置いて聴くステレオ再生の場合、L側(R側)の音は右耳(左耳)にも聞こえます。クロストークが発生するという事です。また、反対側の耳に届く音の位相は若干遅れます。さらに、クロストークの発生度合は周波数によって異なります。波長の長い音ほどクロストークは強くなるはずです(音の回析現象)。ステレオソースは、このようにクロストークが発生する事を前提に調整/製作されています。

このように製作されたステレオソースをヘッドフォンやイヤフォンで再生した場合、クロストークは一切発生しません。例えば、図のトランペットが独立したブースで録音されて、Lチャンネルだけに割り振られている場合、この音は左耳にしか聞こえません。これは、例えばそのプレーヤーの演奏に意識の焦点を合わせようとしたときに非常に聴き辛く感じます。このため、自宅で深夜/早朝にヘッドフォンで聴く場合、FrieveAudioのマトリクスを使用して左右チャンネルを少しミックスしています(図ではLchにRch-12dB、RchにLch-12dBをミックス)。このミックス度合によって、音場の拡がり度合を自在に調整できます。完全にL/Rをミックスするとモノラルとなって全てセンターに定位します。しかもSPによるステレオ再生とは異なり、左右音波の干渉は一切発生しません。
644_20110821071308.jpg

僕には適度なL/Rミックスで十分なような気もしますが、例えば周波数ごとにミックスする度合と位相差を調整する事によって、あたかも前方のスピーカーでステレオ再生して聴いているような感じに近付ける事も可能なはずです(左右だけを考慮した疑似的なバイノーラル化)。つまり、左右スピーカーを点音源と考え、それぞれのSPから左右の各耳までの伝達関数(各周波数で耳に届く音の大きさと位相)を求め、これを基に再生信号をデジタル処理すれば良いわけです。それほど精密に補正する必要はないはずです(ニンゲンの聴覚による空間認識はかなり曖昧なので)。ホンノリと効果を効かせるだけで十分でしょう。この種の補正はあまり厳密にやるとかえって不自然に聞こえる事が多いかと思います。

パラメータで仮想SPの左右距離を好みに応じて変更したり、あるいは適度な反響を持つ理想的な仮想リスニングルームを想定した伝達関数を使用する事も可能なはずです。この場合もデッド/ライブ、部屋の広さ等をパラメータで調整できるようにしておけば、好きな人には結構楽しめるかもしれません。

このような信号処理機能がiPod等の携帯型プレーヤーに実装されると、非常にありがたいとハチマルは思います。少なくとも左右の単純なミックス機能だけでも早急に採用してくれないかなぁ?

ヘッドフォン/イヤフォンをメインで使用して音楽を愛聴するリスナーの数は確実に増えています。ソース製作および再生技術において、この方面での取り組みにも期待したいと思います。オーヂオ業界が取り組むべき技術的課題はたくさんあると思うのだが。。。

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