FC2ブログ
2013年02月03日 (日) | Edit |
前の記事からの続きです。

FrieveAudio + ASIO4ALLで再生するとサウンドブラスタのチャンデバ機能が働かずサブウーハから音が出ないという件ですが、結局それがアタリマエなのかもしれません。FrieveAudio自体は全く問題なく動作しています。

いろいろやってみたところ、ASIO4ALLで出力すると、サウンドブラスタのソフトウェア設定が全く効果を持たない事がわかりました。チャンデバだけでなくグライコも各種エフェクタ(SmartVolume等)も一切効きません。つまりソフトウェア処理が全てバイパスされているという事です。ただし、DAC本体のマスタボリュームだけは使えます。

考えて見れば、ASIOは本来、途中の処理を全てバイパスして遅延を少なくしようというのが狙いのはずですから、今の状態が正しいのではないか?という気もしないではありません。以前のXP PCではFrieveAudio + ASIO4ALLでもサウンドブラスタ ソフトウェアの全ての効果を使えたので便利だったのですが、そちらの方がASIOの働きとしては変と言えば変なよう気もします。便利だったのですがねぇ。

という事で新しいWin7環境でFrieveAudioを使って2.1ch再生するには、ASIO4ALLを経由せずに標準ドライバに出力してサウンドブラスタ ソフトウェアのチャンデバ機能を使うか、それとも、FrieveAudioのチャンデバ機能を使って帯域分割した後の3チャンネル信号をASIO4ALL経由でDACへ直接出力する事になります。

FrieveAudioでの計測にはASIO4ALLが必須であるため、サブウーハを同時に作動させながらRとLの全域F特を計測する事はできず、L/R/SWを別々に計測する必要があります(参考記事)。これが結構面倒クサイ。

ZAP君は以前から何も変わっていないため、今のところ以前のPCで計測したデータをそのまま使ってFrieveAudioで帯域分割してASIO4ALLで直接DAC入力へ信号を送るという方法で聴いています。理屈上はこの方法が信号クオリティ的にはベストであろうと思われますが、まぁ、例によってワザワザシューチューして聞き分けようとしないので、本当に良いのかどうか僕には違いがヨックワカリマセン。。。。。

ハナシは変わって、
例のDAYTON計測システムが届きました。少しだけ使ってみましたが、ソフトウェアはマイクのオマケ程度の出来という感じです。なんとソフトウェアにテスト信号生成機能が組み込まれていないため、添付CDのテスト信号(サインスイープ等)を再生しながら計測する必要があります。余りにお粗末。。。さっそくリッピングしておきましたが、信号を別のソフトウェアで再生してから計測ソフトウェアの計測開始ボタンを押す必要があるため、とても面倒クサイです。ソフトウェアのUIもあまり良い出来であるとは言えません。少々ガッカリ。。。

このシステムの一番の利点は、マイクロフォンのシリアル番号に基づいてホームページからキャリブレーションファイルをダウンロードして校正できるため、絶対的な音圧レベルを正確に把握できる点にあります。ですから各種フィルタを内蔵した騒音計としても使えます。ソフトウェアの信号解析機能については、おいおい当ブログでご紹介しますので、ご購入を検討中の方は暫くお待ちくださいませ。

ちょこっと計測してみた例です。
Dayton OMNI
高調波歪みの解析画面です。上記のFrieveAudioチャンデバによる再生。この計測では、リスニング位置で75dBA程度になるようボリュームを調整しています。縦軸のdB値は絶対的な値ですが、まだマイクの校正ファイルをDLしていないので正確ではありません。

先週は旧PCで仕事しながら並行して新しいPCのインストール作業を進めたので少々疲れ気味。最近はソフトウェアのライセンス管理が厳しくて、ライセンスキーが不明とか、インストールディスクが見つからなかったりとか、イロイロ大変で疲れてしまいました。もうイヤ!。。。今度PCをアップグレードする頃はもう60才かもしれません。なんだかショック。。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してます にほんブログ村ランキング参加中

スポンサーサイト



テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2011年04月20日 (水) | Edit |
考えて見ると凄いと思いません?

FrieveAudioというソフトウェア1つで、巨大なタップ数を持つ極めて正確なデジタルイコライジング/位相補正と先の記事で書いた大幅なリサンプリングが、PCとしては現在最も非力であろうAtomプロセッサ搭載機で実現してしまうのですから。。

さらにCPUパワーに余裕があれば、デジタルチャンデバ、超高域ランダム信号の付加、最大7.1chのマルチCHの調整機能、コンボルバ等も必要に応じて使用できます。似たような機能を持つ単機能のハードウェアを全部揃えたらエライ事になります。それがたった3千数百円のソフトウェア1つでできてしまうのですから、よく考えてみると凄い事ですよ。これは。。。

上記は、どの処理であっても基本的には全て同じデジタル音楽信号を使用するわけですから、ソースデータからDACの入口までの間に1つのソフトウェアで必要な処理を全部済ませてしまうのが一番効率的ですよね。信号クオリティの面でも有利なはずです。箱物も増えないし、鬱陶しいラインを引っ張り回さなくて良いし、なによりコストがかからないし、バージョンアップや機能追加もソフトウェア書き換えだけで済むし。

信号増幅(アンプ)と音響出力(スピーカー)以外の全てのハードウェア機能は、1つのPCとソフトウェアを使用してDACより前段で全て処理できるはずです。他にはナーンニモ要りません。イコライザ、チャンデバ、AVコントローラ、リサンプリング、スーパーツイーター用のノイズ追加、ホール残響の追加等々。。。。。こういう音源に思いっきり趣味性の高い真空管アンプやスピーカーを組み合わせるというのもオツかもしれません。

この分野は殆ど未開拓の分野です。PCは音が悪いとか言う前に(ホンマに?)、音の良いPC、本当の意味でのオーディオ専用PCというかインテリジェント オーディオ マシン、最初からAV用に特化した軽量OSとユーザインターフェイス、ノイズの少ない電源、静音化等々。。普通のPCにオーディオ用ソフトウェアをインストールしただけではない、真のデジタル オーディオ マシン。そいうのはどですか?
PCをCDプレーヤーの代わりだけに使うのはモッタイナイと思うんですよね。ハチマルは。

追記
専用のDSPハードウェアを追加すればさらに性能は向上する。あるいは最小限のCPUパワーで全てソフトウェア処理するのであれば、重い処理をリアルタイムではなくオフラインで事前処理し、処理済みデータを保存しておいて再生時にリスニング環境やリスナーの心理的変化に対応するための最小限の処理(音場補正等)だけ行う方法も考えられる(ソースファイル以外に処理済みファイルが増えるのでHD容量はたくさん必要だけど、一番安心な方法)。

スイッチONで簡単に起動し、PCである事を意識させずにタッチ画面等で簡単に操作できること。コンパクトであること。静かであること。フリーズしないこと。アップデートが簡単にできること。等が重要なのは言うまでもない。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月13日 (金) | Edit |
使い始めた頃は低域(200Hz以下)の補正がうまくできませんでした。

部屋の影響で約150Hzに左右とも大きなピークが発生し、左のみ約75Hzに大きな穴が発生するんですが、今のように綺麗にフラットには補正できませんでした。

これはイコライザのタップ数を増やす事で解決できました。タップ数は「環境の設定」内の「フィルタ」タブで行えます。このタップ数のデフォルトは確か2047でしたが現在は8191に設定しています。
低域が綺麗に補正できない方は試してみてください。
 
以下ではタップ数2047と8191で比較してみます。ちなみに以前の記事のデータは全てタップ数=8191によるものです。

DSPの「イコライザ」画面で「イコライザ係数の確認」ボタンをクリックすると、実際に適用されるイコライザ曲線を見る事ができます。イコライザ画面に青でプロットされている曲線がそのまま補正に適用されるわけではないので注意が必要です。

「イコライザ係数の確認」ボタンを押すと下のようなグラフが表示されます。
067_20090807202612.jpg
068_20090807202628.jpg

これが実際に適用されるイコライザ係数のグラフです。全く同じ測定データに基づいています。
上がタップ数=8191で、下がデフォルトのタップ数=2047です。補正範囲はともに0~20kHzにしています。

こちらが補正結果です。
065_20090807202656.jpg
066_20090807202719.jpg

同様に上が8191、下が2047です。2047では150Hzのピークがポッコリ残ります。現在のスピーカーは例の尻尾を付けてバスレス効果を出していませんが、以前のバスレフタイプではもっと激しい凸凹が低域に出ていました。

低域ほどタップ数の影響が大きくなりますが、これは周波数領域がリニアに分割されているためだと思われます。周波数特性は通常横軸を対数にしますが、リニアで考えれば100Hz幅のピークなどは高域では単なる線になってしまいますから。

タップ数を4倍に増やしてもCPU消費率が顕著に増加する等の弊害は見られませんので、現在はタップ数に8191を設定しています。ただし少ないに超した事はないので、デフォルトで問題がない場合は変更しない方が良いと思います。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月13日 (金) | Edit |
補正を反映した結果を測定して、その効果を確認します。

まずDSPのイコライザ画面でイコライザの設定を行います。
062_20090807202852.jpg

これはR側です。
 
「周波数特性の補正」と「位相特性の補正」をONにします。どんなスピーカーでもついてまわる低音側の位相遅れも補正してくれます。

「補正の強さ」は通常100に設定します(補正量を100%反映)。

「補正範囲」の低音側はスピーカーの性能によって決まります。極端な補正量にならないように、このスピーカーでは50Hzに設定しています。僕は+12dBを大きく超えない事を目安にしています。高音側はマイクロフォンの定格周波数以下にすべきですが、ここでは試しに20kHzに設定しています(通常は10kHzに設定しています)。L側の結果を見る限りこのマイクは20kHzまでかなりフラットな特性を持っているようです。

「ピーク重視」の効果はいまいちよく分かりません。いつも0に設定しています。

「平滑化」はイコライザの平滑化の程度を設定します。この値を大きくするとイコライザ曲線がなまされて細かい凹凸は補正されなくなります。僕は通常0に設定しています。これを0に設定しても、グラフに示されているイコライザ特性がそのまま反映されるわけではなく、タップ数の設定によってかなり平滑化されます。「イコライザ係数の確認」を押すと実際の補正特性を見る事ができます。これは別の機会に説明します。

「終端」は上記周波数範囲外の補正量を決めます。0にすると範囲外の補正量は全て0になります。最大の200にすると、境界周波数の補正量がそれより上または下の周波数に一律に適用されます。

以上の設定はLとRそれぞれで行う必要がありますが、シフトを押しながら設定するとR/L同時に変更できます。

最後にイコライザをONにするのを忘れないでください。

測定を始めます。
メニュー「設定」から「音響特性補正結果の測定」を選びます。後の操作は最初の測定と全く同じです。マスターの設定が反映されるので、今度は測定結果テーブルのレベルと遅延はほぼゼロで共に正相となります。「STEP4」に進んでテーブルをクリックして測定結果を確認します。特性がフラットになっているはずです。OKであれば忘れずに測定結果を保存します。
064_20090807202926.jpg
065_20090807202938.jpg
上図が補正された特性です。上がL、下がR。50Hzから20kHzまで見事にフラットになります。しかもL/Rのレベル差と遅延も補正されます。

ダイアログを閉じたら、もう一度イコライザ画面上段の「測定結果」フィールド横のフロッピー アイコンをクリックします。お忘れ無く。名前を変更する必要はありません。

以上で終了です。イコライザ画面内の「測定結果の確認」と「補正結果の確認」ボタンでいつでも測定結果が見られます。

最後にイコライザ画面最上段の「プリセット」に適当な名前を入力してフロッピー アイコンをクリックすると、全ての設定がプリセットとして保存されます。これは便利です。

以上でリスニング位置の周波数特性がフラットになりましたが、最後にイコライザーのMasterチャンネルで最終調整を行います。一旦フラットになった特性を基準として、自分の聴感に合わせたイコライザ調整が行えます。音場補正を行わない凸凹の特性から聴感だけをたよりに調整するのに比べて格段に効率と精度が上がります。僕は曲だけでなく体調やその日の気分に合わせて結構こまめに調整してます。

このチャンネルは全てのチャンネルに対して適用されます。

DSPの「イコライザ」画面の「チャンネル」リストボックスで、一番上にある「Master」を選択します。
最初は0dBでフラットな設定となっています。

この画面上で各種のマウス操作(クリック、ダブルクリック、スクロールダイヤルの回転)を行う事により、フィルタが自由自在に設定できます。マウス操作だけで全ての設定が行えます。非常に良くできています。
一例を下に示します。
070_20090807202345.jpg

これは極端な例ですが、低域側のローカットと高域側の減衰は現実的な設定です。
中域の凸凹は見本としてわざと設定してみました。

 
この状態でLチャンネルを表示すると下のようになります。
071_20090807202414.jpg

マスタの設定を重畳したイコライザ特性が青線で示されます。緑がLチャンネル本来の特性です。
このLチャンネル上で同様ににフィルタを追加する事もできます。この場合は他のチャンネルへは影響しません。

Frieveの作者は特性をフラットにすると高域がきつく感じる場合があるので、2kHzから20kHzにかけて適当に減衰させる事を薦めています。クラシックでは僕もそのように設定する場合があります。ジャズの場合は逆に5kHzくらいから上をフラットに3dB程度ブーストしてシンバルのチッチキチを聞こえやすくしたりもします。このへんはお好み次第です。

僕が特に重視しているのは低域の急峻なカットです。下に例の尻尾付きスピーカーの計算結果を示します。
072b_20090807202443.jpg

スピーカーの振幅(紫色の線)に注目してください。共鳴周波数(40Hz)以下では振幅が激増し、かつ出力が激減します。つまり、これより低周波の信号が入ってもスピーカーがバタバタ動くだけで音が出て来ない事を意味します。フルレンジは働き者で、低域信号でバタバタしながらも20kHzの音を出してくれます。しかし無駄に大振幅でバタバタ動けば高域音に良いはずありません。という事で、このようなスピーカー設定では40Hz以下を急激にカットします (サブウーハーを使用しない場合)。デジタルフィルタであれば、こんなのお手の物です。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月13日 (金) | Edit |
カナル型イヤフォンの聴きやすさをスピーカーで再現する事を目標にしてきた僕には、この音場補正が決定的な効果を上げてくれました。

この機能を使用するにはシェアウェア版Frieve Audio (M-Class)とASIOドライバ(またはASIO4ALL)に加えてマイクロフォンが必要となります。僕はスカイプとかで使用する1000円くらいの安物を使用しています。カタログ上の帯域は16kHzまでとなっていますが、20kHzまでフラットなのは上等なやつでも少ないみたいです。特性の凸凹をとりあえずフラットにするのには問題なかろうと考えています。最終的には聴感によるイコライジング調整を行いますから。

087.jpg
ELECOM MS-STM54
定格 20~16,000kHz
1,312 YEN
先端の穴あきキャップとスポンジ状のフィルタを外して
ユニットむき出しの状態で使用しています。
いろいろな条件で測定してみてわかりましたが
20kHzまでほぼフラットな特性を持っているようです。
音場補正の目的であればこれで十分だと思います。
いたずらに高級なマイクを使用する必要はありません。
 
手順を説明します。前回の記事で説明した設定が行われた状態を前提とします。

DenDACにはマイク入力がありませんので、測定にはオンボードのサウンドデバイスを使用します。従って予めマイクとアンプの入力ラインをサウンドデバイスへ接続しておく必要があります。DACに入力がある場合は当然そちらを使用します。

まずオンボードサウンド デバイスをASIOで使用できるようにします。
メインメニューの「設定」から「環境の設定」を選択して環境設定ダイアログを開きます。

「ASIOドライバ」タブで「ASIOコントロールパネル」ボタンをクリックしてASIOの設定ダイアログを開いて、オンボードのサウンドデバイス(僕のPCではIDT High Definition Audio CODEC)を選択します。僕の場合バッファのサイズを変更する必要はありませんが、以降の動作で問題が出る場合は大きめの値に変更してみてください。
056_20090807203624.jpg

このASIO設定の変更を有効にするために、「環境の設定」ダイアログの「OK」ボタンをクリックして一度閉じます。

再度メニューから「環境の設定」ダイアログを開いて「ASIOドライバ」タブを開きます。「出力デバイスのアサイン」で「L,R」に対してオンボード サウンドデバイスのフロントL/Rチャンネルを割り当てます(僕のPCではIDT Audio 1)。
その下の「入力デバイスのアサイン」ではオンボード サウンドデバイスのマイク チャンネルを割り当てます(これもIDT Audio 1)。
057_20090807203708.jpg

「音響特性の測定」タブでは測定に関する設定変更ができますが、デフォルトで特に問題が無いので一切手をつけていません。

以上で設定は終わりです。

アンプのセレクタを切り換えるのも忘れないようにします。

それでは実際に測定を行います。
通常はマイクを実際のリスニング位置に設置します(僕の場合左右から均等に約1mの距離)。
しかし今回はマイクをわざと左側へオフセットして置きました(左が約80cm、右が約1mの距離)。
さらに、右側のスピーカーをわざと逆相に接続しました。
というのはFrieve Audioはこれらを全て補正してくれるからです。

では測定を始めます。

前の記事の設定が済んだら、DSPのイコライザ画面を表示して、「音響特性の測定」ボタンをクリックすると、下のダイアログが開きます。この図は測定が終了した状態を示しています。
058_20090807203231.jpg

 
最初は「STEP1」タブが表示され、右側のテーブルは空白になっています。「測定信号のプロット」ボタンを押すと、測定に使用する信号の特性が表示されます。デフォルトでは-3dB/octで高音側を減衰した特性になっています(多分ツイーター保護のため)。この設定はユーザによる変更が可能ですが、僕はデフォルトのまま使用しています(前回説明した環境の設定で変更可能)。

アンプのボリュームを絞ってから「STEP2」タブを開くと、左右のチャンネルへ交互に信号が送られます(デフォルトでは自動切り替え)。マイクの入力レベルが表示されるので、これがL/Rともに-30dB前後となるようにアンプのボリュームを調整します。

ボリュームを設定した後に「STEP3」タブを開くと、自動的にLチャンネルから測定が始まります。信号が環境設定で定義された回数だけ繰り返し再生されます。再生回数も環境設定内で変更できます。ボリュームが適正であれば、右側のテーブルに測定結果が自動的に表示されます。自動的に表示されない場合はボリュームを少し上げてみてください。Lチャンネルの測定が終わると自動的にRチャンネルの測定が行われ、その後信号が自動的に停止します。
テーブル内の測定結果を見ると、スピーカーからの距離が大きいRがLに対してレベルが4.8dB低く、0.6ms遅れている事がわかります。また、位相はLが逆、Rが正になっています。どういうわけかスピーカーを正相(アンプの赤をスピーカーの赤に接続)した状態ではFrieveは逆相として認識します。従って逆相で接続したRが正として認識されています。
以上で測定は終わりです。

「STEP4」タブを開いて、テーブル内のLまたはRをクリックすると、測定結果のグラフが表示されます。
059_20090807203259.jpg
060_20090807203310.jpg
上がL下がRです。マイクの位置がスピーカー正面に近いL側では、補正の必要もないくらいフラットになっていますが、R側は凸凹が目立ちます。特に高域の低下と150Hzのピークが目立ちます。

おかしなところがなければ、「周波数特性を保存」ボタンをクリックして測定結果を保存します。さらに「マスターに反映」をクリックすると左右のレベル/遅延の補正値がDSPの「マスター」へ反映されます。「終了」を押してダイアログを閉じます。

下図に結果を反映した「マスタ」の状態を示します。
061.jpg
ここではLチャンネルのレベルを4.8dB下げて、0.63msec遅らせています。この0.63msecは距離にして213mmに相当する事が示されています。これはほぼ実際の距離差に一致します。さらにLチャンネルの位相を反転させています(φマークが赤になる)。

「イコライザ」画面を開くと、測定値に基づいたイコライザ特性が表示されます。黒の線は位相遅れを示しています。通常は低音側で遅れが発生します。
063_20090807203446.jpg
これはL側のイコライザ曲線です。当然ですが測定された特性曲線を上下逆さまにした形状となります。

この状態では測定結果はまだ完全には保存されていません。イコライザ画面最上段の「測定結果」フィールドに適当な名前を入力してからフロッピー アイコンをクリックすると、測定結果ファイルが作成/保存されます。お忘れ無く。。。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月12日 (木) | Edit |
今回はFrieve Audioの各種設定方法を紹介します。

メインメニューの「設定」から「環境の設定」を選択して各種の設定を行います。ここではASIO4ALLがインストールされてASIOドライバが使用可能となっている状態を想定しています。

まず「オーディオ出力」タブで標準ドライバとASIOドライバのどちらを使用するのかを選択します。せっかくASIOが使用できるのでASIOを選択します。その下では使用周波数を選択します。DenDACでは48kHzまでしか選択できません。
053a_20090807203809.jpg

次に「ASIOドライバ」タブでASIOドライバの設定を行います。
ASIO4ALLが既に認識されています。
051_20090807203842.jpg

「ASIOコントロールパネル」ボタンをクリックすると、ASIOの設定ダイアログが開きます。
052_20090807204027.jpg

オンボードのサウンドデバイスとDenDAC(USB Audio DAC)が認識されています。USB DACの方を選択してから下のスライダでバッファサイズを調整します。このバッファサイズを小さくするほど遅延(レイテンシ)を小さくできます。ただし小さくしすぎるとプチプチと再生音が途切れるので、この現象が出ない範囲で設定する必要があります。再生だけであれば頑張って小さくする必要もないかと思います。デフォルトが512サンプルだったのでそのままの設定で使用しています。スパナのアイコンをクリックすると詳細設定画面が開きますが、通常は全く気にする必要はないようです。

元のダイアログへ戻って「出力デバイスのアサイン」でL.Rチャンネルに対してUSB DACを選択します。
音響特性の測定を行う場合はちょっと設定が異なってきます。それは次回に説明します。

標準ドライバ」タブはASIOを使用しない場合の標準ドライバの選択を行います。ASIOを使用する場合はここでの設定は関係ありません。

リサンプリング(1)」タブではアップサンプリング/ダウンサンプリングの設定を行います。
054_20090807204141.jpg

まだどういう設定がベストなのかよく分かっていませんが、DenDACは48kHzまで出力可能なので出力周波数を48kHzに固定しています。「元の周波数の整数倍にアップサンプリング」は選択してもしなくても整数倍にしかアップサンプリングされないようなので、直接44.1から48へアップサンプリングされるのではなく一旦2倍の88.2kHzまでアップサンプリングされます。別に一切アップサンプリングせずに44.1kHzで出力しても僕の場合違いはよくわかりませんが、せっかくなのでこういう設定にしています。Frieveは192kHzまでのアップサンプリングをサポートしています。やってみましたが、もちろん可能でした。アップサンプリングは後述のHSC程CPUパワーを消費しないようです。

リサンプリング(2)」タブではリサンプリング フィルタの設定が行えますが、詳しい説明もないので一切手を付けていません。作者も分からなければ変更しないように勧めています。

フィルタ」タブです。
055_20090807204231.jpg

問題がなければバッファサイズを変更する必要はないと思います。音が途切れるようであれば大きめに設定にします。図では最大値が設定されていますが、間違って変更してしまったようです。大きくすると操作の反応が遅くなります。
イコライザの「タップ数」とは周波数分割の数に対応しているようです(グライコのバーの数?)。これを大きくするほど急峻な補正が可能になります(分割がより細かくなる)。低音側の凸凹を綺麗に補正するにはデフォルトでは少なすぎたのでかなり大きくしています(リニアスケールで分割される模様)。

「Hyper Sonic Creation」(HSC)は、デジタル化によって失われた高音域(CDの場合は22kHz以上)の信号を擬似的に生成する機能です。昨今スーパーツイータの必要性が取りざたされ、ハーモネータという名称で20kHz~100kHz+αのランダムノイズをソース信号の強弱に同調させながら発生する装置が話題となっているようですが、それに似たような機能をDSPで行ってくれる有り難くも安上がりな機能です。装置一式を買うと10万円以上の出費となります。
スピーカーには小さなスーパーツイータを付けているので、この機能を使用しています。
ただし、この機能はCPUパワーを相当消費するため、CPUに余裕がないと使えません。A,B,Cの三種類が選択可能ですが、Aに比べてB,CはCPUにより大きな負担がかかるようです。作者はCの使用を推奨しています。ただしA,B,Cでアルゴリズムがどう異なるのか一切の説明はありません。Cはソースとの連携がより精密になっているような気がします。

だいたい以上でASIOによる再生が可能となります。
操作とか表示はお好みに合わせてカスタマイズ可能です。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月12日 (木) | Edit |
Frieve Audioは各種のダイアログ エレメントで構成され、メイン ウィンドウ内で自由にレイアウト可能となっています。

全体レイアウトは以前の記事を参考にしてください。

以下ではFrieve Audioの様々なダイアログ エレメントの機能を紹介します。

コンダクタ
044_20090807204318.jpg
コンダクタはプレーヤーの操作部です。ボリューム(Master)の下のAVC(自動ボリューム制御)をONにすると、イコライザでブーストを行った際にデジタル信号が飽和しないように全体のゲインを自動調整してくれます。これをONにすると、再生の途中で大きな信号が入った時に勝手にボリュームが下がります(一度下がるとそのまま維持)。それが鬱陶しい場合は、イコライザの最大補正量が+12dBであればMasterボリュームを最初から-12dBに設定してAVCをOFFにすればOKです。
右側のボタンは各種DSP機能のON/OFFボタンです。僕の場合通常はイコライザ(EQ)と、スーパーツイータを付けているので高域補完(HSC)を使用します。

ブラウザ
045.jpg

普通にファイルブラウズします。アーチスト名等で分類する機能はないので、フォルダ構造で分類しておく必要があります。フォルダを選択すると、そのフォルダ内の全てのファイルがプレイリストへ挿入されます。特に説明の必要はないと思います。ブラウザは半透明にして表示する事ができます。透過率も設定可能です。シンプルなだけにかえって使いやすいです。

プレイリスト
これは説明は不要ですね。

情報
046.jpg

ここには信号処理に関する情報が表示されます。
特に重要なのはリサンプラの情報です。
この例の場合、ソースの44.1kHzを3倍にアップサンプリングしてから48kHzへダウンサンプリングしています。

スペクトル
047_20090807204407.jpg

各チャンネルのスペクトルがほぼリアルタイムで表示されます。
楽器や声の帯域と倍音の分布が見られるので結構おもしろいです。
マイルスのミュートトランペットとかマリアカラスの声なんか綺麗に倍音の分布が見られます。

DSP
このソフトウェアの心臓部であるデジタル信号処理(DSP)の設定を行います。
各種のタブ上で様々な設定が行えます。

「イコライザ」では出力の周波数特性の補正が極めて精密に行えます。タップ数(周波数分割の細かさ)は選択可能です。通常のステレオ再生では「イコライザ」しか使用しません。自動音場補正もイコライザのページで行います。
048_20090807204442.jpg

「エフェクタ」を使用すると信号の動特性(立ち上がり特性?)とかも調整できるようですが、マニュアルに詳しく書かれていないので使い方がわかりません。多分DTMをやっておられる方々には常識なんでしょうが。

「コンボルバ」は残響特性の調整のようですが、これもよくわかりません。サラウンド用かな?普通のステレオ再生であれば不要だと思います。

「マトリクス」では各チャンネルの入出力の割り当てとレベル調整が行えます。
049_20090807204522.jpg

ステレオ再生ではLとRだけを使用します。
スピーカーの初期チューニングで片方のスピーカーだけに左右の信号をミックスしたモノラル信号を出力したい場合なんかに便利に使用しています(上図のように設定してONボタンを押すと、左右の信号がミックスされて右チャンネルにだけ出力されます。これってハードウェアでやろうとすると難儀なんですよね)。

チャンネル名は7.1チャンネルシステムに対応した構成となっていますが、チャンネルディバイダとして使用する場合はこれらの中から適当なチャンネルを各ユニットへ割り当てます(例えばLに左ウーハー、SLに左スコーカー、SCLに左ツイーター、SWにサブウーハー)。ただし相当ハイパワーなCPUが必要となります。僕のCore2では2ウェイすらできない。
「φ」をクリックすると信号の位相が反転できます。

「マスター」では各チャンネルのレベル調整と遅延補正ができます。
050.jpg

リスニング位置が左右のスピーカーの中央に位置しない場合は、自動音場補正の結果をマスターに反映すると左右のレベルだけでなく音の到達時間の差(遅延)も自動的に補正してくれます。ほぼ中央で聴くので通常は使用してません。チャンネルディバイダとして使用する場合は、ここで各チャンネルのレベルだけでなく位相も調整できます。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月12日 (木) | Edit |
Frieve Audioで音場補正を行うにはASIO(アジオ)というオーディオ用ドライバーが必要です。

ASIOは特にDTM(デスクトップ音楽作成)用に開発されたものらしく、信号の遅延(レイテンシー)を飛躍的に短縮する事を主たる目的としているようです。多分、ドラムを打ち込んでから音が出力されるまでに遅延があると困るので、その遅延を短縮するといった目的で用いられるのだと思われます。

しかもASIOを使用すると音楽再生の音質面でも効果が得られます。

PCで普通に音楽を再生すると、信号はカーネルミキサーという部分を経由してサウンドデバイスへ送られるのですが、このカーネルミキサーをチンタラ通過する際にジッターノイズによる音質劣化が発生します。ところがASIOはカーネルミキサーをパスして直接サウンドデバイスへ信号を送るので音質が改善できるといった理屈のようです。以上は「アレコレAUDIO」というサイトを参考にさせていただきました。

ASIOを使用するには、これに対応したサウンドカードが必要です。僕のお仕事PCも音楽PCもASIOには非対応です。しかし、このような場合は「ASIO4ALL」というドライバを使えばASIO機能が利用可能となります。ASIO4ALLはコチラから無料でダウンロードできます。

ASIO4ALL使用時のノイズ低減効果が藤本健氏のDigital Audio Laboratoryに掲載されています。リンク先の記事は現在使用しているONKYOのHDC-1Lという音楽専用PCのレビュー記事です。詳しくはそちらをどうぞ。

038.jpg
039.jpg
1kHzサイン波のスペクトルによる比較
上がASIOなし、下がASIO4ALL使用

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用
2009年02月12日 (木) | Edit |
今回から気合いを入れてFrieve Audioを紹介していきたいと思います。

以下はダウンロード サイトからの抜粋です。
重要と思われるところは僕が強調しました。

041_20090807204620.jpg
 
Frieve Audio / Frieve Audio M-Classについて
Frieve Audio(フリーブオーディオ)は、リビングPCでの音楽再生用途などに最適なWav、MP3対応高音質オーディオファイルプレイヤーです。昨今のPCの有り余るCPUパワーをふんだんに利用することにより、これまでにない高音質再生を実現しています。Frieve AudioはフリーソフトウェアのFrieve Audio、上位バージョンであるシェアウェアのFrieve Audio M-Classからお選びいただけます。

主な特徴
-マウスによる簡単な操作で目的のフォルダやファイルを再生できる音楽ファイルブラウザ
-プレイリストの再生が終わると、指定したプレイリストを小音量でランダム再生するBGM機能
-高機能、高音質イコライザ(直線位相FIRフィルタ、特性はマウスによる簡単操作でパラメトリック風に設定、マスター、各チャンネルにそれぞれ独立した特性を設定可能)
-高機能、高音質コンボルバ(任意のインパルス応答を2系統(M-Classは8系統)まで畳み込み可能)
-インターポレーションフィルタの係数を簡単なパラメータでカスタマイズ可能な高品質リサンプラ
-VST/AEP対応プラグインを8系統まで使用可能なエフェクト機能
-マイクを使った音響特性の自動測定機能
-高域の失われたMP3ファイルや、アップサンプリング後の信号の無い高域に擬似的な高域を付加するHyper Sonic Creation機能
-192kHz、32bitWavファイル、MP3他DirectShowで再生可能なフォーマットに対応
-内部処理64bit
-ASIOドライバに標準対応
-ネット上の音楽をキーワード検索して即座にストリーミング再生可能(Friejyu機能)

以上の機能はフリー版でも利用可能ですが、以下はシェアウェア(M-Class、有料版)でしか利用できません。
-直線位相FIRフィルタにより音響特性を補正する自動音響特性補正機能
-8chまでのマルチアウト機能。マトリクス、EQ、エフェクト機能を利用したサブウーファーマネージメント、マトリクス出力、高品質サラウンドエフェクト、直線位相チャンネルデバイダなどを実現可能

------------------------------------

自動音場補正(自動音響特性補正)を行うにはシェアウェア版(M-Class)が必要です(3,200YEN)。
さらにM-Classでは複数のDACと複数のアンプを使用してデジタル チャンネルデバイダを実現可能です。

このソフトウェアはかなりCPUパワーを必要とするので注意が必要です。
僕のお仕事PC (Core2, 2.13GHz, メモリ2GB, XP Pro)でも、チャンネルデバイダをステレオで実現する事はできませんでした。また、音楽再生中にPhotoShopで大きなファイルの作業を行うのはかなり辛いです。

とはいっても性能的にかなり劣るAtom CPU搭載のONKYO HDC-1Lで自動音場補正と音楽再生は普通にできます。従って今はやりのネットブックにDenDACという組み合わせでも使用可能と思われます。ただし高域補完のHSC機能はCPUパワーをかなり消費するので使用が一部限定されます(タイプA,B,Cが選択可能ですが、タイプAしか使用できない。作者はタイプCを推奨)。タスクマネージャのCPU使用率は音楽再生だけで50%を超えます(HSC タイプA使用時)。Core2ではタイプC使用でも約25%の使用率です。

音楽ファイルのブラウズも、メディアプレーヤーやiTune並みとは言えませんが、必要最小限の機能はきちんと備えています。アーティストによる分類などはできませんが、フォルダの階層構造やファイル名を工夫すれば使いやすくなります。僕はジャンル/アーティスト(作曲者)/アルバム名というフォルダ構造でファイルを保存しています。アルバム名の先頭には録音年を付けて、年代順の一気聴きを可能にしています。プレイリストのランダム再生も可能です。

全体的に作者の非常に高いセンスが伺えます。この方は他にFrieve Editorというフリーのアイデアプロセッサも公開されていますが、これもなかなかセンスの光る内容です。ただ者ではないと見ました。

この方の総合サイトはコチラです。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用