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2012年10月28日 (日) | Edit |
英語版用にデータを追加したり、見やすくまとめたりしたので、掲載しておきます。

1) Dynavox PPウーハとAlpair10の4L密閉箱での比較
このウーハにはスケールステッカーを貼る場所が無いので振幅は計測できませんでした。なので4L密閉箱同士の比較です。IconAMPもパッシブプリもボリューム全開で、40Hz信号のレベルを変化させています。

PP vs A10 18

PP vs A10 14

PP vs A10 10

PP vs A10 8

PP vs A10 6
DynavoxもDayton同様3次歪みが多いですね。

2) オープンエアでの結果をまとめました。
左上(i)が1/2Xmax、下の(iii)がXmax、(iV)がXmax超えです。
Alpair 6M
A6M  40 matome copy

Dayton
Dayton matome copy

Alpair 10
Alpair 10matome copy
DaytonはAlpairに比べると4次、5次歪みも顕著に発生していますね。これに対し、どちらのAlpairも、そのような高次の歪みは殆ど見られません。

これらは下限周波数での結果ですが、そのドライバの素性の善し悪しをモロに露わにしてくれます。つまり、磁気的限界(Xmax)以内のこのように優れた振動板の運動特性は主に機械的ロスの少なさ(サスペンションが振動板の動きを邪魔しないという事、機械的コンプライアンスの高さ)に由来するものと思われ、従って全域に影響するであろうという事です。F80からAlpair5に交換した時に、「音楽」の聞こえ方の明瞭さにおいて全く次元が違うぜ!と感じさせられたのは、恐らくこのように優れた基本的素性によるものと思われます。F80では、どうしても、どこかベールが掛かったような不明瞭さ(音楽の聴きたい部分が時々聞こえ難くくモドカシイ)を覚え、ツイータやスーパーツイータを追加したりしましたが改善されませんでした。要は、Alpair5は入力信号に対してちゃんと真面目に動いてくれたという事なのだと思います。きっとね。。。

これから英語の記事を書きます。ではでは。。。

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2012年10月20日 (土) | Edit |
お待たせしました。

今回は振動板の振幅と波形の計測結果をお見せします。

なお当ブログを今回初めて読まれる方は、1つ前の記事を必ず先にお読みください。でないとチンプンカンプンかもしれません。

写真は振幅を計測するための実験君セットアップです。あいかわらず超雑。お仕事の休憩中にチョコチョコっとやるだけですから。。。
test config
iPadのカメラなので写りは最悪ですがご容赦くださいませ。写真のドライバは、マークさんが送ってくださった保護機構(Arrestor)付きの改良型Alpair 10シルバーです。Arrestorとは、早い話が機械的に振幅を制限する(底打ちさせる)シリコン製のストッパです。僕が以前ブリバリっとA10を一台破壊したのを知って送ってくださいました。。。。あれは全く当方のアホなミスで壊れたのですが、他にもブリっとやってしまった方もいらっしゃるようで、ユーザ思いのマークさんは早速この保護機構を採用されたようです。

今回の一連の試験はArrestorの評価も兼ねています。評価の結果、A10のArrestorは丁度良く作動している事を確認できました。今後のロットに順次投入されるのではないでしょうか。ただし、前進側には何のリミッタもありませんので過信はなりませぬよ。1台ずつ大切に組み上げられたドライバです。正しく使いましょう。。。と言える立場ではないですが。。

上の写真でご覧の通り、ドライバを箱に取り付けないオープンエア状態で評価しました。使うのはカメラ、照明、マイクロフォンです。

<計測方法>
ボビンに2mmおきのスケールと三角マークを印刷した紙を貼り付けます。
ラベル1 copy
まず静止状態で撮影し、PhotoShopでスケールの画像からピクセルあたりの長さを計算しておきます。次に正弦波信号をドライバに入力して振動板を上下させてシャッター速度1秒で撮影します。当然画像はブレますが、上死点と下死点では一瞬運動が停止するため、三角マークの残像?が比較的はっきりと写ります。それらの位置をPhotoShop上の座標で読み取って、実際の移動量に換算するという算段。。。。
アーーーーーメンドクサ。。。
でもね。。途中からそんな面倒臭い事しなくても良い事がわかりました。なんと運動中のスケールを目で簡単に読み取れるのですよ。2mm、4mm、6mm...の振幅では、2mmおきのスケールの線が重なってハッキリと見えます。慣れてくると目分量で奇数mmの振幅にも調整できました。楽勝じゃん! カメラは不要ですね。。。今度やる時は1mmおきに長短のスケールを印刷した紙を貼り付けようと思います。。

それでは結果をご覧ください。

1. Alpair 6M 40Hz
Alpai6M 40Hz copy
上の写真はブリブリが始まる直前の状態です。これ以上振幅を上げると、波形の中腹の平らな所が凹み始めて、1周期3山の波形(ハチマル用語の「ブリブリ」)になります。で、このブリブリ一歩手前の状態の写真から読み取った振幅は4.3+4.1=8.4mmでした。つまりA6Mのコイル長=7.2mmを既に超えています。ただし、コイルはまだ完全にギャップの外に飛び出していません(11.2mmを超えると完全に飛び出す)。
ふーーーん。こういう状態だったんだぁ。。。よくわかりました。実験てオモシロイですね。

では振幅の小さい方から見て行きます。
A6M 40 2mm A6M  40 3mm
図中の振幅の値は両振幅(pp)です。A6Mの最大線形片振幅Xmax=1.6mm (両振幅で3.2mm(pp))ですから、右側の3mm(pp)がほぼ線形限界状態に相当します。3次高調波の増加にともなって波形が少し尖り始めています。

A6M  40 4mmA6M  40 6mm
Xmaxを超えて4mm(pp)になると3次高調波成分は2次よりも高くなり、波形は三角形になります。聴感上3次高調波は耳触りです。右側の6mm(pp)はまだコイル長(7.2mm)以内の振幅ですが、波形は大きく変形しています。良質なトーンを得るにはやはりXmax=1.6mm (3.2mm(pp))あたりを正味の限界と考えた方が良さそうですね。

大した事ないように思われるかもしれませんが、次のDaytonウーハの結果をご覧になれば、Xmaxまでまともに振動板を運動させる事がそう簡単ではない事をお分かりいただけると思います。また、50Hz以下の超低域で大信号が入るのはバスドラくらいなので、そのような音ではブリらない限りあまり気になりません。経験上、40Hz/-6dB信号で6mm(pp)程度振動しても実用上は許容範囲であろうかと思われます。

2. Dayton Woofer 40Hz
次にDaytonの13cmアルミコーンウーハ(DA135-8)の結果です。このドライバのコイル長は12mm、ギャップ高は6mm、Xmaxは3mm(片振幅)です。これは一般的に売られている13cmクラスウーハの標準的スペックです。
Dayton 40 3mmDayton 40 4mm
なんだか最初から2次よりも3次が高くて三角形気味です。Xpp=4mmで既に殆ど三角に見えます。

Dayton 40 6mmDayton 40 8mm
Xmaxに相当する6mm(pp)では既に相当歪んでいます。実力的には4mm(pp)程度が限界という感じでしょうか。Xmaxが約半分のAlpair 6Mと大して変わりません。以前の聴感評価では、A6M 2本とDayton 1本がほぼ同等の限界性能でしたし、音質的にはA6Mの方が良好に聞こえましたから、まぁ、こんなもんだと思います。磁気回路の寸法から単純に計算したXmaxだけでは、実力の程は分からないと言えましょう。2つ前の記事に載せたDyanavox製LW5002PPR-S 13cm PPコーンウーハの歪み具合もDAYTONウーハと似たようなものでしたから、このあたりが平凡な13cmウーハの実力と考えて良さそうです。

3. Alpair 10 40Hz
Alpai10 40Hz copy
これは、限界ギリギリの大振幅状態です。これ以上振幅を上げると、例のArrestorにヒットします。薄いブルーの波形がArrestorに接触した時の波形です。この時の写真から読み取った両振幅は7.4+6.3=13.7mmです。A10のコイル長=16mmと最大線形片振幅Xmax=5.5mm (両振幅で11mm)のほぼ中間ですから、Arrestorが効き始める位置としては丁度良いのではないでしょうか。

Alpair 10 40 4mmAlpair 10 40 8mm
右側のXpp=8mmをDaytonの8mmと比べれば、Alpair 10の優位性は一目瞭然です。

Alpair 10 40 10mmAlpair 10 40 12mm
Xmax=5.5mm (両振幅で11mm)に近付くと、さすがに2次成分が目立ってきます。しかし3次成分が2次成分より低いままなので、さほど耳障りではありません。また波形は右方に傾き始めますが、大きく破綻せずにXmax超えの12mm(pp)を経て最終的に上のXpp=約14mmでArrestorにヒットします。僕の常用音量では明らかに過剰性能です。なんだか凄いですね。20kHzまで極めてフラットな特性を持つフルレンジドライバなのに。。。

このようなサイズの振動板を、10mmを超える振幅で、どこにも接触させずに正常に往復させるのは並大抵の事ではないでしょう。ほとんどアクロバティックです。。。これは、ご自慢の超薄スパイダーと非常にソフトなエッジ、それと、ラインに流さず1個ずつ日本人技術者がラボで組み上げるという高い組み立て精度のなせる技と言えます(量産型のCHRはラインに流している。Alpairはガンダムですか?)。先日、「これじゃあ儲からないでしょう?」とお伺いしたとろこ「いゃもう、パッション(情熱)だけでやってるから。。」との事。正に「事」に「仕える」といった感のあるマークさんでした。ナカジマさん、大変ですねぇ。。。Alpairとマークさん、尋常ではないと思います。僕としてはCHRがOEMで大量に売れる事を切に願います。

なお、このように良好な大振幅特性は、元々ブーストを想定したものではなく、常用域のリニアリティとコンプライアンスを徹底的に追究した結果であると思われます。それが僕のブーストコンセプトにたまたま適していたという事でしょう。もしAlpair5を使っていなかったら、このコンセプトには多分辿り付かなかったと思います。だいたい、サブウーハの100Hz以下の低音よりも小さなA5をブーストした低音の方がクオリティが高く聞こえたわけですから。たぶんサブウーハの高調波歪みが高かったのだと思います。平凡なドライバをブーストしても、そらアカンでしょう。。。。F80(多分Xmaxは0.5mm程度)を使っていた頃も、絶対にブーストを試したはずなのですが、記憶に残っていないところを見ると、ちょっとやってみて直ぐに止めたのではないかと思います。

このような実験を重ねるたびに、Alpairというドライバはつくづく特別であるように僕には感じられます。高域性能に注目が集まり気味ですが、Alpairの真価は音楽再生の土台たるべき低音再生クオリティにあると言って良いでしょう。つまり、このような大振幅での優れた特性があればこそ常用振幅域で高いクオリティが得られるという事です。これは、表層的なオンシツを徒に追い求めた小手先の手業ではなく、モノゴトの根本/本質を見据えた真に真当/真正直な技術的アプローチであると言え、そこにこそAlpairのヒミツがあると言えます。このようなアプローチを取らない限り真の「良い」結果(音)には辿り付きません(手業で表層的な面ばかりを追い求めたのではグルグル回るだけなのです)。技術開発とはこうでないとイケマセン。。技術屋としての僕のマークさんに対する尊敬の念はますます高まりました。

次回は密閉箱でArrestorの効果を確認するために行った超ブリブリ限界再生の結果をお見せする予定です。いやぁ。。最初はビクビクもんでしたが、スピーカってそう簡単には壊れないものですねぇ。。。

追記
マークさんに、こんな企業秘密的な情報を公開しても良いのですか?と確認したところ、むしろ積極的に公開を望まれておりました。何でも書け、全部書け。と。。英語版ブログへの掲載もお約束しました。向こうのフォーラムでも驚くほどオープンに情報を公開しておられます。

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2012年10月19日 (金) | Edit |
シリーズ2回目の今回は、Xmaxとはナニなのか? について書きます。計測データは次回の記事に掲載します。スミマセン。。。

下はドライバの断面図です。
Xmax 1
赤丸の部分を拡大したのが下図です。
Xmax2.jpg
この図には2つの重要な寸法を記載しています。1つはコイルの長さ(当ブログでは「Hc」とする)、もう1つはギャップを形成するワッシャの厚さ=ギャップ高(当ブログでは「Hg」とする)です。

下図は、ギャップに対するコイルの位置関係と、各状態で発生する力の大きさを示しています。
Xmax1.jpg
A: コイルの上端がギャップの下端に一致(コイルがギャップから完全に出てしまった状態)
B: コイルの上端がギャップの中心に一致
C: コイルの上端がギャップの上端に一致
D: コイルの下端がギャップの下端に一致
E: コイルの下端がギャップの中心に一致
F: コイルの下端がギャップの上端に一致(コイルがギャップから完全に出てしまった状態)

C~Dの範囲では、ギャップの全幅にコイルが存在するため、一定の入力から得られる力は一定です(線形領域)。コイルの運動がこの領域内に収まっていれば、概ね理想的やね?と言える領域です。ただし、実際にはギャップの外側のコイルもある程度の範囲で影響するため、実際に発生する力は細線で示したような形状になるはずです。

さて、Xmaxの値ですが、全く公表していないメーカもありますし、公表していても定義が異なる場合もあるため、なかなか厄介です。いろいろ調べてみましたが、上記の線形可動範囲の1/2(片振幅)をXmaxとする場合が多いようです。つまり、中心からCまたはDまでの距離をXmaxとするという事です。仕様表に「Maximum Linear Excursion」と書かれていれば、まずこの定義に従うと考えて良いと思います。片振幅で示される場合が多いのですが、両振幅(pp)で表記しているメーカーもあるので注意が必要です。コイル長とギャップ高の値が記載されている製品もあり、そのような場合はXmaxを簡単に計算できます。

以降、当ブログでXmaxという言う場合は、この定義に従い、「最大線形片振幅」と呼ぶ事にします。
Xmaxは下式により求まります。

Xmax = [コイル長(Hc) - ギャップ高(Hg)]/2

Mark Audioが公表しているXmax値は、この定義には従わず、概ねコイル長の半分(Hc/2)に一致します。上図で言えば、中心からBまたはEまでの距離に相当します。ちなみにB~Eの距離はコイル長に一致します。つまり、Mark Audioでは、コイルの端がギャップの中心に達するまでを有効可動範囲と考えているという事です。従って、上記の標準的なXmax値よりも1/2Hg大きな値となります。

例えば、Alpair 6M のコイル長は7.2mm、ギャップ高は4mmです(マークさんが教えてくれた)。これに従うと、最大線形片振幅 Xmax = 1.6mm となります。これに対しMarkAudioが公表しているXmax値は3.4mmです。随分大きいですね。なぜMarkAudioがこのような定義のXmax値を使うのか?は分からないでもありません。機械的運動性能に優れるMarkAudioドライバはXmax内で掛け値無しに動いてくれるのですが、そのへんの設計がエーカゲンなドライバでは、Xmax内でもかなり歪むようです。つまり、そのようなドライバの実質的なXmaxは公称値よりもずっと低いという事です。そのへんのデータは次回の記事でお見せします。

Alpair 6MのXmax = 1.6mmという値は、TangBand等のトラディッショナルな3"ドライバ(Xmax = 0.5~1mm)に比べると大きいですが、最新のかなりアグレッシブな設計の小径フルレンジ ドライバの中には同等以上のXmax値を持つ物もあります。例えばVifa NE95W-04のXmaxは1.75mmですからA6Mとほぼ同等です。

Alpair 10のコイル長は16mm、ギャップ高は5mmです。これに従うと、最大線形片振幅 Xmax = 5.5mmとなります(MarkAudio公表値は7.5mm)。市販されている13cmウーハのXmax値を調べてみましたが、僕が調べた範囲では最大で4mm、平均的には3mm前後でした。Xmax = 5.5mmというのは、同等サイズのウーハに比べて非常に大きな値です。しかも、Alpair10は、この線形範囲内で掛け値無しにガシガシ動いてくれます。凄まじいと言えるかもしれません。これについても次回または次々回の記事でデータお見せします。

実験君は振動板の振幅を簡単に計測する事ができました。次回は、振動板振幅と再生波形を照らし合わせながら、Xmaxがどのように波形に影響するのかを、お見せする予定です。オッタノシミニ!

追記
なお、Alpari 6Pのコイル長は6Mに比べて随分短く、低音ブーストのような使い方には適さないと、マークさんがおっしゃっていました。従って、6Pは今回の検討対象から除外します。ちなみに、TONO君に6Pを使っていますが、部屋がブーストしてくれるので、イコライザの63Hzバンドは-12dBです。つまり振幅をブーストするのではなく12dBも減衰させているという事です。従って低音苦手コンビである6P+TU-870でも特に問題を感じません。信号ブーストを必要としない「お部屋でブースト」は、ある意味理想的かもしれません。いやマジで理想的かも。よく考えてみましょう。。

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2012年02月06日 (月) | Edit |
当ブログの最初の記事の日付が2009年2月5日ですので、昨日で丁度3周年を迎えた事になります。開設当初は、こんなに続くとは思いもしませんでしたし、こんなに沢山の方に読んで頂けるとも予想だにしませんでした。ご愛読、本当にありがとうございます。月間アクセス数も年々増加し、先月は初めて2万を越えました。

検索語では相変わらず「frieve audio 設定」が首位の座を守っています。Frieve Audioの最終リリースが2007年ですから、そろそろバージョンアップが望まれます。また、類似のフリーまたはシェアウェア ソフトウェアも今後、雨後の竹の子のごとく出てきて欲しいものです。「オンシツ」や「ナンチャラカン」や「ソーチノコセイ」ではなく本当に「音楽」を楽しみたいのであれば、この手のソフトウェアは必須となるでしょう。コレマヂホント。せっかく優れた技術があるのですから、使わない手はありません。というか、現時点で、アタリマエのように普及していないのが不思議で仕方アリマセン。ナンデヤネン?

今時のデジタルアンプは超低コスト/超コンパクト/低消費電力で十分に高いクオリティを備えています。ドライバごとにアンプを持たせるマルチアンプ構成にしてもコスト/サイズ的に大した事にはならぬでしょう。手軽にマルチアンプ化できるデジタルチャンデバ機能内蔵の安価でコンパクトなマルチch DAC (または、それを内蔵したプリアンプ、プリメインアンプ)が欲しいですね。ハチマルの場合2+1chで十分なので、大層な業務用のデジタル スピーカマネジメントシステムを使う気にはどうしてもなれません。オーディオマニアの間でも結構評判の良いベリンガ製のデジタルマネジメントシステムは超多機能ですが、価格はサンマンエンもしません。民生用に機能を限定すれば、かなりコンパクト/安価に作れるはずです。このデジタル時代において、民生用オーディオ分野だけが、とかく問題の多いアナログフィルタを未だにアタリマエのように多用している事には驚かされます。音源がデジタル化された時に、まずヤタッ!っと小躍りして喜んでも良いポイントだと思うのですが。。。。これまたナンデヤネン?

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2011年12月29日 (木) | Edit |
エフェクタの3回目。最終回です。
今回は、Frieve Audioが備えるその他のエフェクタについて書きます。最後に「まとめ」も書き加えました。

1) ステレオコントローラ
stereo-1.jpg
これは純粋にリスナ用に作られたものだと思います。

上段の4本のスライダを調整する事により、センターと左右のレベルを自由に調整できます。上の図はセンターを強めて左右を弱めた状態です。逆に左右を強める事もできますし、強める範囲も自由に調整できます。僕はこの機能を使用しません。

重宝しているのが最下段のスライダです。これでステレオ音場の拡がり具合を調整します。
stereo-2 copy
100%で通常のステレオ、0%でモノラルです

スタジオ録音されたジャズ等をヘッドフォンで聴いていると、完全に片方のチャンネルだけに割り振られた楽器が聴き辛くなります。そのような場合、音場の拡がりを狭める(100%より小さくする)と聴きやすくなります(上図の最上段)。0%にすると完全にモノラルになります。スライダをさらに左へ移動してRとLを反転する事もできます。Frieve Audioの「マトリクス」機能を使っても同じような事をできますが、ステレオコントローラではスライダひとつで調整できるので、とても便利です。

スライダを100%よりも右に移動すると、音場を通常のステレオよりも拡げる事ができます(上図の最下段)。原理はよく分かりません。一方のチャンネルの位相を反転した成分を他方のチャンネルに混ぜる等の処理をしているのかもしれません。ZAP君はスピーカの左右間距離が狭いので、交響曲を聴くと若干窮屈に感じるのですが、このエフェクタで適度に拡げてやると具合良く聞こえます。僕は人工的に演出されたステレオによる空間表現を嫌います(聴覚による不自然な空間認識を強いられたくない)。この方式だと、もともとスピーカの配置が狭いので空間表現(定位)は曖昧なまま、なんとなく音がぼやっと左右に拡がるので僕には丁度良く聞こえます。

2) コンボルバ
Frieve Audioにはエフェクタ以外に「コンボルバ」という機能が備わっています。これは、実際のホール等で計測したインパルス応答に基づいて残響音を付加する機能です。リバーブを使用するよりもリアルな残響効果が得られるのかもしれません。しかし、通常我々の手元に届く音楽ソースには、録音した実際のホールの残響音なり、スタジオでエフェクタやコンボルバを使用して付加された残響音が既に含まれているわけですから、リスナ側でコンボルバを使用する事には疑問を感じます。

コンボルバを使用するには、実測されたインパルス応答のWAVファイルをダウンロードする必要があります。世界中の著名なホールのデータも入手できるようですが、それらは有料です。無料のを見付けて使って見ましたが使い物になりませんでした。

例えば、理想的に整えられたリスニングルームのインパルス応答をバイノーラルで計測したものを使えば、ヘッドフォン再生に利用できるかもしれません。

3) まとめ
Frieve Audioで使えるエフェクタは以上です。7.1チャンネル サラウンドの各チャンネルの位相調整やレベル調整機能も備わっています。さらに、例の超高域音付加機能(HSC)や、アップサンプリング/ダウンサンプリング機能も使用できます。しかし、自動音場補正が可能な「イコライザ」こそが、「音楽再生クオリティ」の面で最も重要で最も基本的な機能である事は言うまでもありません。これらはは全て64bit分解能で内部処理されます(ソースは192kHz/32bit WAVまで対応)。しかも、このように高機能/高性能でありながら、2chステレオ再生であればAtomプロセッサ搭載の非力なPCでも、全ての重要機能が十分に作動します。このようなソフトウェアがたったの3,200円。ダウンロードはコチラ

このソフトウェアの最初のバージョンは2005年にリリースされていますが、世間で大して話題にも登らないし、正当に評価されているようにも思えないのが残念です。単なる再生ソフトウェアとして、たまにオーヂオ雑誌で小さく記事が載るようですが、その真価が全く読者に伝えられていません(オンシツはロック向きだとか、アホみたいな事しか書かない)。ナンチャラ感やカンチャラ感ではなく、真っ当に「音楽」を楽しみたい方には強力にお薦めします。是非お試しくださいませ。ホンマニ

PCはどんどん高性能化するでしょうし、ソースはハイレゾ化するでしょう。そうすると、DSPによる音質劣化も少なくなるため、ユーザ側でのエフェクタ使用というのも今後は普及するかもしれません。オリジナルのDSPプラグインを自作(プログラミング)するような新しいタイプのオーディオマニアが現れる可能性もあります。電線や真空管トッカエヒッカエのかわりにアルゴリズムとパラメータをチョメチョメ。。やってる事は全く同じです。ハードでやるかソフトでやるかの違いだけ。ただソフトでやった方がお金もかからないし、無駄なブツも増えない消費しない。

キチガイじみた高度成長期を体験した僕達オヂサン世代とは異なり、最近の若者はブツに対する執着や憧憬が希薄だと言われます。僕は時代の流れに則した自然な傾向だと思いますよ。僕達大消費時代を経験した日本人のブツに対する執着が異常だと考えた方がヨロシイカト思います。同世代の欧州人に比べると、日本人は必要以上あるいは分相応以上にデカイの高価なのを持ちたがる傾向は明らかです(僕も若い頃はロレックスデートナとかフェラーリ348が欲しいとかマヂで思った事もあるよ)。ケーザイは成長し続けるものというオッタンの論理はモハヤ通用しませぬ。オッタン達の勝手な思惑とは関係なく、時代は既に大きく舵を切っています。

それはさておき、何度でも言いますが、「音楽」を真っ当に聴こうと思うなら、音を好みに合わせて好き勝手にイヂル以前に、システム全体(ソースからリスニング位置まで)の基本中の基本的な物理特性(F特と位相)を必要十分なレベルで達成する事がまず重要です。何故ならば、そうする事によって「アーチストさんがやらはった事」をより明確/正確に聴き取ってより深く楽しむ事ができるからです。これマヂホント。。音楽で癒されたりとか、音楽で野菜や家畜が育つような、そんなレベルの「ゴリヤク」みたいなのを求めるのではなく、「音楽」をとことん楽しみたいのであれば、これは全く当然です。今時PCがあれば誰でも簡単に計測できます。マイクなんか絶対精度を求めないならパソコン用でも十分です。音楽再生をツイキューするマニアを自称するのであれば、最低限の計測は極めてアタリマエであると言えましょう。雑誌では計測方法とか紹介しているのかな??

モチロンそれが全てだとは決して申しません。しかし、それは表現者が世に問うた状態であり、鑑賞者がまず尊重すべき状態であり「基準」である事に異論を挟む余地は無いはずです。それを知った上でイヂルのと、端から無視して全く好き勝手イヂルのでは雲泥の差があります。ナンチャラ感やカンチャラ感を求めてエフェクタをイヂルにしろ装置やアクセサリをトッカエヒッカエするにしろ、基準状態に対して自分は一体何を、どうのような方向で、どの程度イヂッテいるのかを(つまり自分は一体全体ナニをやっとるのかを)ある程度認識しておかないと、泥沼の富士の樹海を一生グルグルと彷徨い続ける事になるでしょう。彷徨っている事を本人が自覚した上で楽しんで彷徨っているなら、まあそれはそれで本人は幸せかもしれませんが。。。。

最近のこの業界では「ブツリトクセーはジューヨーではない」という風潮があからさまに見られます。「ブツリトクセーを重視して設定したのでは「オトガツマラナイ」云々。。」と堂々と宣う専門家すらいます(彼らは例外なく「オト」と言う。「オト」が○△×。。。「オト」が※◎◇。。「オンガク」はどうなのよ?)。しかしそれは、そのオッチャンの個人的な音楽の聴き方/接し方/音楽に対する価値観に基づくそのオッチャンの個人的感想を述べたに過ぎません。そのオッチャンにとっては「ツマラナイ」というだけです。社会に対して全く責任を負わない一般ユーザがこれを口にする分には全く問題ありません。しかし「音楽を大衆に伝達する装置」を扱うプロフェッショナルとして社会的責任を負い、広く一般ユーザに影響力を持つ立場の人間は、口が裂けてもコレを言ってはならないとハチマルは思います。何故ならば、これを言った瞬間に、オーディオ装置が本来担うべき第1の目的「表現者から鑑賞者への音楽の伝達」が根底から危うくなるからです。

何ら責任を負わない趣味のマニアと、社会的責任を負うべきプロフェッショナルの立場は全く異なります。それを職業とすると言う事は、社会に対して責任を負うという事です。「まあ、本職さんはあんな事を言うてはるけど、オイラはこの方が楽しいから好きにやるわ」とユーザが好き勝手に楽しむのには全く問題ありません。どこの業界でもそうです。しかし、本職さんや評論家というのは、常にユーザより高い見地に立って「基本はこうなんだよ。好きにやるのも良いけれど、大切な基本の事もしっかりわきまえて楽しんでね」と啓蒙する事を怠ってはならないはずです。それが玄人さんというもの。「楽しければ良い」で済まぬのが玄人さんの辛いトコロであるはずです。にもかかわらず、その玄人さん達がこぞってマニアと一緒になって(というか率先して)、好き勝手に遊んでしまうと、これはもう業界全体が魔界へと突き進むしかありません。本来の目的が疎かにされ、誰も抑制しないんですから無法地帯と化すのは当然です。

「音楽」は表現者が命懸けで世に問うた尊いものです(と、声高に言うと恥ずかしくなるような現在の音楽界ですが、トモアレ)。オーディオ装置とは、マニアが最終的にそれをどう使おうが関係なく、その音楽を大衆に伝達するための装置です。「芸術」を尊ぶ社会的風潮が衰退するのは恐ろしい事です。そんな事では良い作品も出てきません。

マニアの狭い領域だけでそれをやっているのなら、まだ問題ありません。しかし、業界の専門家に率先してソレをやられると、割を食うのがオーディオに趣味性をさして求めず、ただ「音楽」を真っ当に聴きたい一般「音楽」リスナです。だって、根幹的音楽再生クオリティの部分で装置が全然進化しないのに、やたら高価でデカイ。恐竜ですよね、こうなると。。。普通、進化しないのであれば周辺技術の進歩によって性能を維持したまま年々価格が下がるか、小型化します。同じ価格であれば、年々基本性能なり機能性が向上します。他の業界の製品を見れば一目瞭然でしょ。ブツとしてのソンザイカンたらショユーする喜びたら言うのは、それを趣味とするマニアの論理/価値観であって、我々一般リスナにはソンナモン通用しません。

ということで最近の一般リスナはヘッドフォンに走る。コチラの分野は最近すごく活気がありますね。新製品もどんどん出るし、正常に進化してるようにも見えますし、低価格で良い品も多いようです。新規参入メーカも多いのではないでしょうか。一般リスナ向けオーディオの主流は既にそっちにシフトしているように思えます。場所取らないし、アンプとかのデザインもコンパクトでクールだし、周囲に気兼ねしないし、何処ででも聴けるし、ハイエンドでも価格はリーズナブルだし、オンナノコが付けてると可愛いし、エラソーなマニアのオッチャンもいないし、何よりも、苦労せずに圧倒的に良好な音質(再生クオリティ)が得られるし。彼らは普段からシッカリとしたクオリティの音楽再生(例え圧縮音源であっても音楽の構造的再生クオリティは高い)を聴いているので基本的に耳も自然と肥えているでしょう(デンセン聞き分けるナンチャラ感の耳ではないよ)。そいういう人達にこそ、スピーカ再生用にFrieve Audioを試してみて欲しいな。それとコンパクトな非接触型ヘッドフォンLEANAUDIO方式もね。

従来はスピーカシステムがメインであって、音量を上げられない時に仕方なくヘッドフォンを使うというのが一般的な使い分けでしたが、この関係は逆転しつつあるように思えます。つまり、普段真剣に聴く時はヘッドフォンを使用し、装着に疲れてBGM的に聴きたい時、家事や仕事等で動き回らないといけない時、誰かと一緒に聴きたい時にコンパクトなスピーカシステムをサブ的に使うという具合です。最近ハチマルも慣れてきたのか、ヘッドフォンの使用比率が徐々に増えています。周囲に一切気兼ねしなくて良いのがアリガタイ。ヘッドフォン再生でもFrieve audioは大活躍してくれますよ(イコライザによる低域補正はモチロン(Sonyのは低域出過ぎなのでフラットに削る)、ステレオコントローラと微妙なリバーブはヘッドフォン再生で特に効果的です)。

ソースの方もヘッドフォン用とスピーカ用の両方でリリースして欲しいなぁ。。ソロソロそいう時代じゃないかな?

追記
Frive Audio (Mクラスではない)を息子のEeePC (Windows 7)にインストールしてみましたが、問題無く動作しました。今度はMクラスをインストールしてみて完全動作するか確認してみますね。Frieve Audioは2007年以来アップデートされていないので、今後のOSの進化にどこまで対応できるのか、そろそろ不安になってきました。

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2011年12月27日 (火) | Edit |
今回はリバーブについてです。

リバーブやディレイは、音に残響効果を与えて空間的な拡がりを作り出すために、ミクスダウンの過程で広く用いられる代表的エフェクタです。このような効果はデジタル信号処理(DSP)で簡単に加える事ができますが、アナログ時代には特殊な部屋を使用したり、鉄板やスプリング等の機械的振動を利用した装置が使われたそうです。鉄板式は独特な質感を出せるため、デジタル時代の今でもスタジオで使われているとの事です(鉄板のサイズは4~5畳程度の巨大なものらしい)。

僕のコレクションは、80年代初頭(ジャコ)までのジャズと、父のクラシックLPコレクションの中から気に入ったのをCDで集めたものが殆どです。つまりアナログ時代に録音されたものが殆どだと言う事です。なので、最近買ったベトベン全集の録音には正直驚かされました。僕の耳には異様と思えるほど残響効果が加えられていて、肝心の偉大なるベトさんが作らはった「音楽」が非常に聴き辛く感じられたからです(ベトさんご自身にアクセスし辛い、不自然に感じるほど音がキレイ、生演奏の音はそんなにやたらキンキラしていない)。最近のクラシックCDは、ほぼ例外なくDSPで残響効果が加えられていると聞いた事があります。聴衆がそのような録音を好むというのもあるのでしょうが、プロである製作側がしっかりと抑制を効かせて欲しいと思います。聴覚に対する「エコー」というやつは味覚に対する「ウマ味」と同じで、慣れてしまうと物足りなくなって、どんどんエスカレートするような気がします。

と、前置きはそれくらいにして、Frieve AudioにはReverb G2とその簡易版であるReverb G2 Lite、さらにサラウンド用のReverbが付属しています。これらはいずれも非常に多機能で自由度の高い本格的なものです。今回は、Reverb G2を使用してみました。Liteも全く同じ機能を備えていますがCPU負荷を軽くできるようです。しかし、Atomプロセッサ搭載の非力なPCでもLiteではない普通のG2を問題無く使用できました。

下がReverb G2のパラメータ設定画面です。
3 copy
4種類の定義済み設定が用意されています。「Default」は各種パラメータを分かりやすく配置しただけのもの、「Ambient」は一般的な空間の残響特性をシミュレートしたもの、「Long」は残響時間を極端に長くしたもの、「Plate」は上記の鉄板式をシミュレートしたものだと思われます。

以下、マニュアルの説明です。
[スライダー]
Diffusionはリバーブをぼかす強さです(上図の1)
Sizeは部屋のサイズです(2)
Spreadはリバーブの広がりの大きさです(3)
Colorはリバーブの質感です(4)
Densityはリバーブ音の密度です。100%に近いほど豊かなリバーブ音が得られ
ますが、多くのCPUパワーを消費します(5)
E.R.Denstyは初期反射音の密度です(6)
Wet Gainはリバーブのレベルです(7)
Dry-Wetは、直接音とリバーブ音の割合です(8)


下はグラフの部分を拡大したものです。マウスのドラッグでこれらのパラメータを簡単に変更できます。
1 copy

以下はマニュアルの説明です。
[上のディスプレイ]
リバーブの先頭をドラッグしてプリディレイ、直接音の大きさを調節します(上図のA)
リバーブの後方をドラッグしてリバーブタイムを調節します(B)

[下のディスプレイ]
下のポイントをドラッグしてLPF、HPFの周波数を調節します(DE)
上のポイントをドラッグして減衰を開始させる周波数を調節します(F)
バーを上下にドラッグして、高域のフィードバックレシオを調節します(G)


マニュアルには(C)の説明がありませんが、これはER(初期反射音)の強さを設定するものです。
これについては、コチラが参考になります。以下抜粋です。
間接音には、遅れとして感じられるものと、響きとして感じられるものがあります。遅れと感じられる間接音は初期反射音(アーリーリフレクション)と呼ばれ、響きと感じられる間接音は残響音(リバーブ)と呼ばれます。「ウァーン」というリバーブの、「ウ」の部分が初期反射音、「ワーン」の部分が残響音だと考えればわかりやすいと思います。

FGは、一般的なホールの残響特性を表現するためのパラメータです(ホールでは高域の方が吸収されやすく残響時間が短い)。Gのバーを下げる事によって、Fより高い周波数の残響時間をBで設定した残響時間より短くできます(上の図では約50%に短縮している)。

このように、Frieve Audioのリバーブ エフェクタは、極めて多数のパラメータを持つ本格的なものです。しかし余りにもパラメータが多すぎるため、影響の大きなパラメータだけを使用して、できるだけ簡単かつ汎用的に使える設定を探してみました。それが下の図です。
2 copy
僕はホールの残響をシミュレートして空間効果を演出したいわけではなく、音に微妙な響きを加えて少しだけ「軽やか」あるいは「メロー」な感じを出したいだけなので、「Plate」の設定を基本としました。従ってER(初期反射音)(C)はゼロ、高域の残響時間(G)は100%です。

Diffusion: リバーブをぼかす強さ(1)、Spread: リバーブの広がり(3)、Color: リバーブの質感(4)の効果は微妙すぎて僕にはよく分からないので、とりあえず全てゼロとしました。つまりソース信号(直接音)に単純に数回のディレイをかけて減衰させるという事です。Size: 部屋のサイズ(2)は最小の20mとしました。

Density(5)は高いほど質感が向上するという事なので最大としました(CPU負荷が増加しますが、Atomプロセッサでも問題なく処理できました)。E.R Density(6)は関係ないのでゼロです。

低域はあくまでもビシッとバシッとさせたいので、下限周波数(D)を2kHzまで上げました。高域の調整はしないのでGは100%です。

Dry-Wet: 直接音と反響音の割合(8)は100%:100%としました。このスライダを右端まで移動すると反響音だけを聞くことができます。

以上の設定は基本的に変更しません。効果の強さは下記の2つのパラメータだけで調整します。

1) Bで残響時間を調整します。これを右に移動すると残響時間が長く(すなわちライブに)なります。僕には1.5~2.0sくらいで具合良く聞こえます。

2) Wet Gain(7)で残響音のレベルを調整します。0dBを標準とし、±3dB程度の範囲で調整します。

このようにして微妙な響きを加えると、音が少し「軽やか」で「メロー」な感じになります。真空管アンプの効果に似ているかもしれません。あくまでも最小限だけホンノリと効かせるのがコツです。はっきりとわかる程度に効かせると、明らかにディティールが失われます(例えばピアノのアタックが鈍る)。

最適な設定は盤によっても異なります。これは製作時のリバーブのかけ具合が盤によって異なるからかもしれません。例えば、総じて録音がシャープなマイルスクインテット(Nefertiti)で丁度よく響いても、同時代のハビハンコックのリーダーアルバム(Speak like a child)では「メロー」になりすぎます。さらに、ソースで十分以上に響かせているベトベン全集ではリバーブは全く不要です。

今までLEANAUDIOでやってきた「音楽再生クオリティ」の領域とは異なり、このへんの「好み」の領域になると、普遍的最適条件というのはソモソモ存在し得ないという事です。この領域を細かく追いかけ回すとキリがありません。上で紹介したハチマル標準設定は、常時効かせっぱなしにしても大概の盤で概ねOKヤネという設定です。録音に合わせてイチイチ微調整する気なんぞ、ハチマルは全く持ち合わせていません。メンドクサイ事は大嫌いなのよ。

ただし、基本的にクラシックを聴く時にはリバーブを使用したくありません。というのは、クラシックでは(特に交響曲では)、製作時にかなり気を遣って残響音を収録(あるいは調整/付加)しているように思われるからです。カナル型イヤフォンでじっくり聴くと、そのへんの事がよく分かります。携帯電話+カナル型イヤフォンでフルトベングラさんのベトベン交響曲を聴いたのがLEANAUIDOに着手する大きなきっかけとなったわけですが、響きの気持ち良いところで鳥肌が立つくらい感動しました。フルさんがホールの響きに合わせて音を止めたり出したりしている様子もよくわかりました(たとえ50年代のモノラル録音であっても、ケータイ電話でもあっても、圧縮した音源であってもです)。ですから、下手に好き勝手に響かせたり、好き勝手な帯域だけを強調したりすると、せっかくソースに含まれているそのへんの醍醐味が台無しになってしまうような気がします。

そのように慎重に記録された「音楽」を構成する全ての音(重要な残響音を含む)を、可聴帯域の下限近くまで正しい位相でしっかりと耳に届ける事がまずは何よりも肝要であって、今回のエフェクタ効果や装置をトッカエヒッカエしてツイキューとやらをするナンチャラ感とかカンチャラ感は、あくまでもその後の、好みや気分や体調に合わせた最小限の味付け程度に留めておいた方が、そこに記録されたせっかくの「音楽」の醍醐味をより深く楽しめるようにハチマルには思えます。

次回は、その他のエフェクタと、まとめを書く予定です。オタノシミに!

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2011年12月24日 (土) | Edit |
今回から何回かにわたって、Frieve Audioに付属しているデジタル エフェクタについて書いてみます。最近まで全く使っていなかったのですが、スピーカ開発がほぼ終結した事もあり、少しイヂッテみました。なかなか使えそうなのでご紹介しますね。

Frieve Audioの作者はセンスの良い非常に優秀な方だと想像しているのですが、音楽製作畑の方のようで、Frieve Audio以外に単体のデジタルエフェクタ ソフトウェアもいくつかリリースしていた模様です。Frieve Audioにはそれらのエフェクタが最初から付属しており、必要に応じて使用できるようになっています。

下はFrieve Audioの「エフェクタ」タブです。ここで各種のエフェクタを選択してON/OFFします。
effector.jpg
Frieve Audioには最初から5種類のエフェクタ(Dyanamics、3種類のReverb、Stereo Controller)が付属しています。また、追加のエフェクタをダウンロードしてプラグインする事もでき、最大8種類のエフェクタを同時に使用できます。上の図には、そのうちの3種類のエフェクタの設定画面を表示しています(画像は全てクリックで拡大表示できます)。

我々リスナには余り馴染みがありませんが、製作現場ではアナログ領域およびデジタル領域で様々なエフェクタが使われており、上記の付属エフェクタはいずれもプロが使用しているデジタルエフェクタと同等の機能を備えています。

エフェクタに関してはコチラが参考になります。これらのエフェクタは本来製作者用に作られたものですが、我々リスナにも一部のエフェクタを有効に利用できるかもしれません。

という事で、Frieve Audioのオマケエフェクタを試しに使った結果をご報告します。今回はDyanamics(ダイナミクス)についてです。

このダイナミクスには3つの機能(コンプレッサ、エキスパンダ、ゲート)が組み込まれています。製作現場でのこれらの使い方については、コチラ(コンプレッサ)コチラ(エキスパンダ/ゲート)を参考にしてください。

まずはコンプレッサから試してみました。上記の参考サイトによると、ギタリストたちはこのコンプレッサを使用して「音をパキパキにしたり、アタックを強調したり」するそうです。

僕はこれを例の「春の祭典」の最強バスドラの信号ピークだけを弱めるために使ってみました。この最強バスドラは全曲中たった1発だけ発生し、馬鹿ブー方式では、僕の全コレクション中この曲のこの1発だけ低音が顕著に歪みます。
Dynamic wave 1
例のバスドラの信号波形です(スピーカの音響波形ではありません)。グレーが馬鹿ブーストを適用した波形です。馬鹿ブーした時の最強ピークの振幅は24bitの出力レンジを完全に使い切ります。赤がこれにコンプレッサを適用した時の波形です。振幅の大きな波形だけが圧縮(コンプレス)され、その他の波形はほとんど変化していない事がわかります。全曲中、コンプレッサがはっきりと効果を発揮するのはこの3山だけです。

下はマドンナのエロチカのズンドコです。
ero wave
マドンナのズンドコ程度ではエフェクタはほとんどかかりません。

下がそのパラメータ設定です。
Dyanamic 1
コンプレッサ以外の部分はグレーで隠しています。

まず右端のグラフを見てください。横軸は入力、縦軸は出力を表します。PhotoShop等の画像処理ソフトウェアのトーンカーブの調整と同じです。この設定では、信号入力の大きい右端で右上がりの直線の傾きが緩やかになっています。つまり、最大入力レベル付近の信号出力を少しだけ抑えている(圧縮している)という事です。各パラメータについて、もう少し詳しく説明します。

Threshhold: -6.2dB
0dBはCDの最大信号レベルです。「基本的に」-6.2dBよりも大きな入力信号に対してエフェクタを効かせるという事です。
Ratio: 9.0:1
上記のレベルを超えた入力信号をどの程度圧縮するのかを設定します。
Attack: 3.1ms
入力信号が上記のレベルを超えても即座にエフェクタを効かせるのではなく、3.1msの遅延後にエフェクタを効かせます。
Release: 21ms
エフェクタが効き始めてから21msの遅延後にエフェクタの効果をOFFにします。
Knee: 8.2dB
補正カーブをどの程度滑らかにするのかを設定します。これを0にすると、補正カーブは折れ線になります。

とりあえず波形を観察しながら上記のように設定しました。これが最適な設定かどうかは、しばらく実際の音楽を聴いてみないと何とも言えません。思わぬ弊害が潜んでいるかもしれませんね。

馬鹿ブーストする場合、このような大振幅信号は必ず超低音でしか発生しません。従ってエフェクタも大きな超低音信号が発生した時にのみ発動します。このような補正をアンプのボリュームと連動させる事により、どのような音量でもドライバの限界以内でブースト効果を最大限に効かせる事ができます。

次はエキスパンダと組み合わせた使用例をご紹介します。
Dynamic wave 2
同じ「春の祭典」の波形です。コンプレッサだけの場合と異なり、ピーク部の振幅はソースと同等ですが、それ以外の波形の振幅がソースよりも大きくなっています。つまり、大音部と小音部の音量差が小さくなって、音量が全体的に均一化されたという事です。

下はそのパラメータ設定です。
Dyanamic2.jpg
右端のグラフを見ると何をやっているのか一目瞭然だと思います。小信号部の傾きを強く(エキスパンド)して、大信号部の傾きを弱く(コンプレス)しています。これにより、小さな音が大きく聞こえ、大きな音は相対的に小さく聞こえます。また、全体的なゲインを右端のダイヤルで+18dBにしているため、全体の音量も上がります。

この設定例では極端に効果を強めているため、音楽は明らかに不自然に聞こえます。しかし、適度に調整する事によって、例えば交響曲を小音量で聴く場合等に有効に利用できるかもしれません (交響曲を小音量で聴く場合、静かなパートが聞こえにくくなります。かといって、小音パートが聞こえるようにボリュームを調整すると、大音部であわててボリュームを絞る必要があります)。

下はベト4第1楽章全曲の信号です。
bet4_20111224070301.jpg
僕は冒頭の静かなパート(千秋君が失敗したよね)が大好きで、ついついボリュームを上げてしまいます。なのでスピーカで聴く場合、大音量になる直前にすかさずボリュームを絞ります(家族とご近所様に気兼ねするので)。そういう事情もあり、最近は交響曲用に専らヘッドフォンを愛用しています。しかしコンプレッサを適度に使えば、不自然に感じない範囲で小音パートの音量を相対的に大きくする事ができるかもしれません。

最近のポップス系では、コンプレッサを積極的に効かせて音量感を高めているそうです(同じボリュームでも音がのべつくまなく大きく聞こえる)。しかし、音楽の微妙なニュアンスが失われるため、最近の行き過ぎた傾向を危惧するアーチストさんも居られるようです。

下はマドンナのエロチカ全曲の信号です。
madona_20111224070302.jpg
最初さから最後まで信号がびっしりですね。最近のJポップ等ではコンプレッサをバリバリ効かせているので、このように信号を表示するとほとんど長方形にしか見えないくらいだそうですよ。

最後の「ゲート」エフェクタは、あるレベル以下の信号をカットしてノイズを除去する場合等に使用するそうです。再生時には不要かと思います。

次回は「リバーブ」についてご紹介する予定です。オッタノシミニ!

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2011年12月04日 (日) | Edit |
Frieve Audioの自動音場補正は、「周波数特性」と「位相特性」の両方を補正してくれます。すなわち周波数ドメインと時間ドメインで補正してくれるという事です。これらの補正は別々にON/OFF可能です。「周波数特性」の補正効果はF特グラフを見れば直ぐに確認できますし、聴覚でも比較的容易に効果を実感できます。これに対し「位相特性」の補正効果は簡単には確認できません。

アナログチャンデバを介する2.1システムやバスレフ型では、位相の遅れによって特にピチカートベース音で違和感を覚え、波形でも簡単に確認できました。しかし、密閉型馬鹿ブー方式では位相特性の補正をOFFにしても違和感を殆ど感じません。今回の実験君レポートでは、馬鹿ブー方式で位相補正がどの程度影響しているのかを検証すると共に、比較のためにヘッドフォンで初の計測を試みました。

以前は、ベースソロの信号を使用して密閉、バスレフ、サブウーハー方式で位相遅れ補正効果を確認しましたが、今回は密閉型馬鹿ブー方式だけを対象に、高音楽器の音も混じった信号を使用して、より明確に補正効果を確認しました。

サンプルに使用したのはマイルスのMadnessという曲です。ロンさんのベースとマイルスのトランペットがうまく重なっている部分を抽出しました。下がその波形とスペクトルです。
波形
Madness.jpg
約55Hzのロンさんベース音に、約520Hzを基音として綺麗な倍音を含むマイルスのペット音が重なっています。

部屋の反射波の影響を小さくするために、マイクロフォンはスピーカ前方約10cmに設置しました。下はFrieve Audioが計測したAlpair 6Mの位相遅れ特性です。
位相遅れ
密閉形であっても、周波数が下がるほど位相が遅れます。バスレフ型の場合はもっと大きく遅れます。500Hz近辺の位相の乱れは主にデスクトップからの反射によるものです。

それでは、波形を比較してみます。グレーが信号波形、赤がスピーカ出力波形です。再生音量はハチマルの実用上限音量です。クリックで拡大してご覧ください。

● まずは全く補正していない波形です。
位相 OFF OFF
なんだかゼンゼン違いますね。


● 周波数特性と位相遅れの両方の補正をONにしました。補正範囲は20Hz~20kHzです。
位相 ON ON
嘘みたいにバッチリ合っています。ここまで一致するとは、ちょっと予想していませんでした。


● 位相遅れ補正だけをOFFにしてみました。
位相 ON OFF
低周波数のベース音がトランペット音に対して遅れている事がよくわかります。ペットの波形もなんだか変ですね。


● 今度は位相補正をONにして周波数特性補正をOFFにしてみました。
位相 OFF ON
ペットの波形はかなりソース波形に近付きましたが、低域がブーストされないのでベース音が弱まって、全体的に平らな波形となっています。


● 最後に、SONYの高級密閉形モニタ ヘッドフォンMDR-Z1000でも計測してみました。マイクロフォンは例のバイノーラル録音用です。初のヘッドフォン再生での計測です。
ヘッドフォン
さすがですね。もちろん全くの未補正です。何の苦労もありません。再三申しているように、ヘッドフォン/イヤフォン再生はスピーカ再生に比べて「圧倒的に高音質」であるという事をご理解いただけると思います。でも、波形を詳しく見るとベースが若干進み気味です。

下はFrieve Audioで測定したヘッドフォンの位相遅れ特性です。
HP位相遅れ copy
やはり低域で位相がわずかに進んでいます。こんな事ってあるのね?

下はヘッドフォンのF特です。
HP F
このバイノーラル用マイクの周波数特性はあまり信用できません。特に高域の特性は全く信用できません(マイクの表と裏の両方で音を拾う構造であるため、耳穴の気柱振動が影響している模様)。聴感では、カナル型イヤフォンや馬鹿ブーフラット再生よりも低音がブワッと出過ぎる気がしていたのですが、やはり低音が盛り上がり気味ですね。しかし、そのおかげで、40Hzまで中域と同等レベルのレスポンスが確保されています。Frieve audioで500Hz以下をフラットに補正すれば、馬鹿ブーやカナル型イヤフォンとと比べて違和感のない低音を聴けるかもしれません。

と言う事で、Frieve Audioの音場補正により、周波数ドメインだけでなく時間ドメインでも、密閉形モニタヘッドフォンに匹敵する非常にクオリティの高い音楽再生を実現できるという事を再確認できました。非接触型ヘッドフォンを標榜するLEANAUDIOニアフィールド方式の面目躍如ってとこですね。

Alpair5を使っていた頃は、アナログチャンデバを介してサブウーハーを使用すると、大幅にウーハーの位相が遅れたため、位相遅れ補正をOFFにすると時々違和感を覚える事がありました。しかし、密閉型の馬鹿ブー方式の場合、OFFにしても殆ど違和感を覚えた事がありません。ですので、OFFにするとこんなに波形が崩れてしまうという今回の結果には逆にちょっと驚きました。ONにした場合の弊害というのも特に感じませんし、CPU利用率もほとんど増えないめ、今後も位相遅れ補正ONを標準設定にしたいと思います。

オーディオを趣味とされる方々は、こんなのツマラナイと思われるかもしれませんが、このように「音楽再生クオリティ」を高める事によって、「音楽」(アーチストさんがやらはった事)を非常に聴き取りやすくなります。また、僕には「音」自体も癖や違和感のない素直で自然な、従って美しい、「響き」方に聞こえます。これはマイクで拾った波形が素直にそのまま耳に届くからだと思われます。例えば、録音されたストラディバリの響きを本当に味わいたいのであれば、倍音をタップリ含んだ精妙極まりない波形を出来るだけ正確に耳に届ける以外に方法はないはずです。

今回驚いたのは、密閉型スピーカであっても、位相を補正しないと、トランペットの各倍音成分の波形の時間的順番がソースとは異なっているよう見える事です(スペクトルは同じはずですが、波形が全然違って見える)。僕の耳では同じようなペットの音にしか聞こえませんが、電線の違いを聞き分けられるくらい耳の良い方には違いが分かるかもしれません。例えば、ストラディバリの微妙な響きを真剣に聞き分けようとする場合、このへんの波形の崩れはどの程度影響するのでしょうか? (僕にはそこまで聞きわけようという熱意はありませんが。。。)

スピーカとしては最もシンプルなフルレンジ1発でも、スピーカの位相特性によって、このように大きく波形が変形しているというのは驚きです。アナログフィルタを介したマルチウェイ方式の状態は「推して知るべし」ではないでしょうか。

対して、ヘッドフォンでは、何の苦労もなく非常に正確な波形を耳に届けられるという事が、今回の計測で実証されました。ヘッドフォン/イヤフォン再生は、テーイがドータラコータラを無視してしまえば、めっちゃ気持ち良いですよ。ホンマニ。特にベトベン交響曲はヘッドフォンで聴く方が好きだな、未だに。。。。真面目なバイノラル盤出ないかなぁ。。でも、長時間の装着が鬱陶しいのよね。。。

LEANAUDIOでは、常にカナル型イヤフォンの聞こえ方をリファレンスとしてきました。そこそこ上等のカナル型イヤフォンなり密閉型モニタヘッドフォンを真剣に聴いた事のない方には、一度じっくりと聴いてみる事をお薦めします(あんまりジョートーなやつはジョートー感を演出している可能性があるので、イヤフォンなら1マンエン前後のクラスが適当かと思います)。僕はジョートーすぎるヘッドフォンを買ってしまった事を少し後悔しています(超特価を見付けて衝動的にポチしてしまったのよ)。多くのスタジオで愛用されているMDR-CD900STくらいにしておけば良かったかもしれません。ハチマルはVictor製のダイアフラムがトップマウントされたタイプのカナル型イヤフォン(HA-FXC71、6K円くらい)をリファレンスとして使用しています。外出時およびジョギング中も、いつもこいつを愛用しているので、ボロボロになってきました。値段も手頃ですのでお薦めします。

ヘッドフォン/イヤフォンで定位に違和感を覚える方は、モノラルにして「オンジョー」とか「テーイ」を気にせずに「オンガク」を聴いてみてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。ハチマルもソースによってはモノラルで聴いています。

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2011年12月03日 (土) | Edit |
仕事中に時々リサンプリングの設定を変えながらIA-7Eで音楽を聴いていました。例のシュワシュワ感はアップサンプリング自体に原因があるのではなく、Frieve Audioの超高域ノイズ付加機能(HSC)が効いているように思えてきました。これをOFFにすれば、アップサンプリングしてもシュワシュワしないような気がするような気もしないでもないかもしれないような、そんな気がします。。。。切り換えて直ぐに分かるわけではないので、確たる判断は難しい。。

という事で、実験君としてはこのへんを検証するために、アップサンプリングの効果を波形とスペクトルで確認してみました。

今回はベト3第1楽章冒頭のジャンジャンの2発目を抜き出してテスト信号としました。また、Lameエンコーダを使用して128kbps/44.1kHzのMP3信号も作成しました。

以下はFrieve Audioのスペクトル表示です。横軸はリニアですのでご注意ください。

リサンプリングなし(44.1kHz)
41 copy
横軸は44.1/2=約22kHzまでです。青がWave(CDのまま)、赤がMP3です。MP3では約13.5kHz以上の信号が含まれていない事がわかります。2本のグレーは、曲が始まる前の無信号区間(非常に微小なノイズが含まれる)と、第1楽章終了後の音が完全に静まった後のスタジオ暗騒音(録音機材のノイズを含む)です。無信号区間が約-108dB、暗騒音が約-96dBです。CD信号は22kHzで完全に途切れてしまいますが、本当の音は暗騒音レベルに達するまで、自然に減衰するはずです。恐らく30kHz程度までは伸びていると思われます。

x3アップサンプリング/96kHz出力
Frieve Audioは44.1kHz信号を3倍(132.3kHz)にアップサンプリングしてから、96kHzにリサンプリングします。
96 copy
横軸のスケールは96/2=48kHzです。上図とスケールが異なるので注意してください。WAVEもMP3も、元の限界周波数以上の成分は見られません。

x5アップサンプリング/96kHz出力
これはFrieve Audioで設定可能な最大のアップサンプリング(5倍、220.5kHz)です。Icon AMPでは、この設定がなんとなく良く聞こえました。以前のハチマル標準設定です(参考記事)。
96_2 copy
22kHz以上にCDの無信号ノイズレベルを少し超える成分が見られます。何故このような成分が現れるのか、よくわかりませんが、ノイズのようなものでしょうか。

3xアップサンプリング+HSC
3倍にアップサンプリングして、超高域ノイズ(HSC)をONにしました。
96_3 copy
超高域成分がドカンと付加されます。IA-7Eを初めて使用した時、このHSCがONである事に気付きませんでした。Icon AMPでは、これがONでもシュワシュワしないので気付かなかった模様です。いろいろ試した結果、アップサンプリングしても、HSCをOFFにすれば、IA-7Eでもシュワシュワしないような気がします。IA-7EはICONに比べて超高域の特性が伸びているからかもしれません(100kHzを軽く超えているというのがNuForceの自慢)。

次は波形を比べてみます。
ベト3のジャンの、極一部の区間だけを拡大して比較します。高域信号の違いを分かりやすくするために、8kHzの最大急峻なハイパスフィルタを適用しました。今回はスピーカで出力せず、DACの出力波形を直接オシロで比較しています。オシロのサンプリングレートは48kHzです。

MP3 hakei copy
グレーが元の44.1kHz信号、青がアップサンプリングなしのMP3、赤が5倍アップサンプリング(96kHz出力)のMP3波形です。8kHz以上の成分だけで比較すると、MP3波形はオリジナルからかなり崩れている事がわかります。アップサンプリングしても、オリジナル波形に近付くわけではなく、どちらかというと、尖ったピークが少し丸くなるような傾向が見られます。

追加実験として、WAVエンコーダを使用して、オリジナルデータから22kHzのWAVファイルを作成して比較してみました。このファイルの限界周波数は約11kHzです。これならば、48kHzの計測レートでもアップサンプリングの効果を確認できるはずです。
22k hakei
青がリサンプリングなし、赤が5倍アップサンプリング(96kHz出力)です。波形は128kbpsのMP3よりもマシですね。やはり、アップサンプリングしてもオリジナル波形に近付くわけではなく、尖ったピークが少し丸くなる傾向が見られます(と言っても、逆にもっと尖ってることろもある?)。

なお、3倍アップサンプリングの波形は、5倍と生の中間程度でした。3つ重ねると見にくくなるので掲載を省略しました。

以上のように、アップサンプリングしても、オリジナルのA/Dで失われた高域成分が復元できるわけでも、従ってオリジナル波形に近付くわけでもないと言えます。よく言われる波形の立ち上がりがシャープになるという事もなく、逆に低サンプリングレートで尖ってしまった波形ピークが少し丸くなるというのが効果と言えば効果と言えるかもしれません。ちょっと高音がマイルドになるという感じでしょうかね。

という事で、以前の関連記事に書いたハチマルのコメント:
信号再生クオリティとしては決して良い状態とは言えないんだけど、ナンカ良く聞こえる。という感じかな。。。。「音質」が向上したワケでは無い。むしろ「音質」は落ちている?
を裏付けるような結果であったと言えます。モトモトナイモンハナイノヨってやつです。NuForceの言う事もわかるけど、聴感ではなんとなく5倍アップサンプリングがホンの少し良く聞こえるような気がしないでもないような気もするような気がするので、従来通りこれを標準設定にしようと思います。HSCは絶対OFF。

IA-7Eは100kHzオーバーまで完全にフラットな特性を持っているそうですが、これを生かすには、超高域まで感度のあるマイクロフォンを使用して高サンプリングレートでデジタル化した音源を、それなりのスーパーツイータを使用して再生しない限り、その恩恵は感じられないのではないでしょうか。ハチマルのようにCDレベルのソースを聴くだけであれば、いくらアップサンプリングしても、可聴帯域さえしっかりと再生できれば十分という事かもしれませんね。Alpairフルレンジ + ICON AMPで必要十分という事でしょう。

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関連記事
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2011年10月21日 (金) | Edit |
と、当ブログを読んでいて思われる方も多いのではないでしょうか?

この点については、Mark Audio Alpair吸音材タップシ密閉箱で十分に僕が満足できるレベルに達しているという事です(カナル型イヤフォンと聴き比べても違和感や遜色を覚えるところがなく、自然かつ明瞭に「音楽」を聴く事ができる)。不満がないので、書く事もない。。。というコト。

Alpair 5に出会うまでは、巷で評判の良かった各社の3インチドライバを色々試した後に、最も音がナチュラルに聞こえたF80AMGという当時人気のメタルコーン ドライバを気に入って使用していました(「ハチマル」の名前はこのドライバ名に由来する)。しかし、どうもディティールが全体的に聴き取りにくく(ベールのかかったようなちょっと重くて鈍くてモドカシイ感じ)、ツイータやスーパツイータを追加したりもしましたが満足できませんでした。高音が足りないとかの問題ではなかったようです。また、その頃は吸音材も最低限しか入れていませんでした(例の戸澤を入れただけ)。というのはF80で吸音材を増やすと、ますます音が鈍くなってしまって、さらにディティールを聴き取りにくく感じたからです。そういえば、密閉型だと内圧が振動板の動きを邪魔してディティールを殺しているのかも知れないと考えて、ポチに圧抜きの長い尻尾を付けたりとかもしました。思い返せばアホな事をしたもんです。

その後Alpair 5に出会い、音を出した瞬間にゼンゼンチャウヤン!というくらい「音楽」が「よく」聞こえるのに驚きました。しかもナチュラル。。次元が違うぜ!ホンマニ。。というヤツです。僕はその頃既に紙やPPのキャラの立った音を嫌っていました。キャラが立つと一部のディティールが「よく」聞こえるような気がするのですが、全体的な音楽の聞こえ方(主に低めの周波数帯域だと思う)にはなにがしかの違和感を覚えたからです。F80で吸音材を入れない方がディティールがよく聞こえるような気がしたのも、定在波によるキャラが出て「よく」聞こえるような気がしただけだと思います。

で、A5のおかげで中高域にそこそこ満足できた時点から馬鹿ブーストによる低音再生へのトライが始まります。これは、その頃使っていた安物のパワードサブウーハーでは音がダルくて、シャープなAlpair5と釣り合わなかったためです(音がダル気味だったF80とでは特に違和感なく聞けたのですが)。そして、ブースト時の低音のダンピングを改善するために吸音材を段々に増やしてゆくという段階に入ります。Alpair5では、吸音材を増やしても音が鈍くなるどころか、付帯音が減って逆にますます磨きがかかった(より澄んだ、より自然な、より明瞭な、より聴き取りやすい)ように聞こえました。つまり、もともと周波数の全域で「よく」聞こえるので付帯音は邪魔なだけという事みたいです。特にブースト時の50Hzまでの低域音が安物サブよりもシッカリと良質に聞こえるのには驚かされました(それ以下はブリブリ気味)。だからこそ馬鹿ブーなどというキチガイじみた事にも挑戦する気になったという事です。また、「吸音材タップリ」というのも、実はAlpairだからこそなのかもしれません。

現在は低域限界が大幅にタフなAlpair 6Mを愛用しています。こいつはAlpairシリーズ中唯一ある磁気回路部品を使っていないというやや異色のドライバであり、高域が他のAlpairに比べると控えめであるため一聴しただけではジミヘン(地味でちょっと異色)に聞こえるのですが、長く使っていると自分でも気付かないうちに惚れ込んでしまっているという、ちょっと不思議なドライバなようです(僕はもうA5には戻れない)。同じ事を感じているA6M愛用者が僕以外に少なくとも2名居るという事を最近知りました。

という事でですね、僕は決して低音マニアというワケではないのですが、現在のところ中高域で違和感を覚える現象がないので、圧倒的に問題が多くて技術的に困難な低音再生にどうしても話題が偏ってしまうという事です。

中高音域に関して最近行った対策としては、左右のスピーカ距離をケロ並に縮めた事くらいですね。でも、これは効果大でした。ケロ級に音楽を聴きやすくなったので、「スピーカ開発もそろそろ終結かな?」と考えるきっかけとなりました。それくらい決定的だったという事です。

でもですね、終結を一端決断したのですが、先日Alpair 10を1個だけ購入してしまいました。こいつの低音タフネスがどれくらいあるのか、早く知りたくなったという技術的好奇心だけなんですけどね。。。。近いうちにご報告できると思います。オタノシミニ。。。またポチ箱の改造か。。メンドクサ。

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2011年07月30日 (土) | Edit |
ベト5のスペクトルをニンゲンの等ラウドネス特性で大まかに補正してプロットしてみました。大ざっぱに言えば、ニンゲンの耳には低音が聞こえ難いという特性を補正して、実際に耳で知覚しているスペクトルがどのような形になるのかを極簡単に求めてみたという事です。
ベートーベン交響曲第5番第1楽章(ブロムシュテッド盤のみ)
bet5 copy
緑が40Hzを基準に補正した特性です。ホール中央席付近で聴いても、CDを真っ当にフラット再生しても、ニンゲンの耳にはこのように聞こえるという事です。40Hzと10kHzの間でカマボコ型になっている事がわかります。例の「40万ヘルツの法則」に従って40Hzから10kHzまでフラットに再生できれば、このカマボコを低音/高音バランス良く再生できると言えます。

他のジャンルの曲も調べてみました。

マイルスのRiot
Miles Riot copy copy
ベト5と同じように、40Hzと10kHzがほぼ同じレベルに聞こえ、やや右下がりですが約60Hz~約8kHzがほぼフラットです。

マドンナのBad Girl
Madonna Bad Gir copy
補正しても40Hzの方が10kHzよりも6dB以上高くなっています。流石ズンドコ。。40Hz~約10kHzを直線で結ぶと、右下がりながらもほぼ直線的である事がわかります。この帯域をほぼいっぱいに使っているという事です。欲を言えば30Hz~13kHzの再生帯域が欲しくなります(青の直線)。時代が進むにつれて音楽が広帯域化していると見えなくもないですね(電子楽器はいくらでも帯域を延ばせる)。。もっとサンプル数を増やさないと定かな事は言えませんが。。

サンプルは少ないですが、今回の結果を見る限り、西洋音楽は「耳」で聴いた時に低音と高音がバランス良く聞こえるように、左上がりの(低音が大きい)スペクトルになっていると考えられなくもありません。また、ジャンルを問わず、40~10kHzというのが主要帯域であると考えても良さそうです。このバンドをビシッと位相の乱れなく正確に再生する事が、音楽再生における第一の基本課題であると言えるのではないでしょうか。

フラットに再生するというのは「ドン・シャリ」に再生するのとは全く異なります。低音を持ち上げるのではく、低域限界を下にフラットに伸ばしても決して「ドン」にはなりません。効果は意外と地味なのよ。シアター用の馬鹿低音とは全く別モノです。本来聞こえるべき音が聞こえるようになる、本来の音楽のフォルム(バランス、調和)が正しく耳に届くようになるというだけの事です。ソノヘン努々誤解なきよう。。。「ドン」にしようと思えば200Hz前後を持ち上げるヨロシ。

また、無響室で計測して40Hzまでフラットに再生する立派な特性の古典的大型スピーカーを何も対策していない普通の住居サイズのお部屋にぶち込んでも、定在波の影響でブーミーに聞こえる事が多いと思います。ましてや、とてつもない大音量で鳴らせば、ニンゲンのラウドネス特性もフラットに近付くため、さらに低音過多に聞こえるかもしれません。以前の記事に書きましたが、ホール中央席で聴くベトベン交響曲の最大音圧レベルは80dBAを大きくは超えません。装置単体の周波数特性だけでなく、部屋のサイズに見合った適度なリスニング距離(すなわち適度なSPサイズと低音増強)と適度な耳位置音量も音楽再生には重要なファクタであると言えます。

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2011年07月06日 (水) | Edit |
僕は事あるごとに「可聴帯域の下限近くまでフラットに位相遅れなく」を強調します。これはLEANAUDIOトライアルを通して「音楽の聴きやすさ」(違和感やフラストレーションなく音楽の全体構造と細部を自然に聴ける事)をアレコレ試した結果として得た結論です。今回は、このへんについて。。。シツコイけど。

僕もFrieve Audioを使い始めた当初は、耳元の特性を一端フラットに補正した上でイコライザをアレコレ弄りましたが、現在はフラットのまま殆ど弄りません。弄ると、弄った当初は良く聞こえるのですが、いろいろな曲を長時間聴いていると、結局なにがしかの不自然さを感じるためです。

結局素直にソノママ再生する(注: ヘンに響かせたりせず、源信号に近い波形が耳元に到達するようSPや部屋の特性を修正する、すなわち可聴帯域の下限近くまでフラットに位相遅れなく再生するという意味)のが一番「音楽」を聴きやすい。結局一番「音楽」が自然に聞こえる。結局一番「音」も自然に聞こえる(元の波形に近付くので当然、それに生音はそんなにヤタラ響かない)。結局一番美しく「音楽」がココロに響く(「音」が耳に響くのではナイ)。結局一番スムースに「音楽」が意識に流れ込む。結局一番「音楽」を深く楽しめる。という事です。「音」がツマルとかツマラナイとか言うのではなく、様々な「音」で複雑に構成された「音楽」をより深く楽しめるという事です。「音」ソノモノは「音楽」を伝達するための「媒体」または構成するための「素材」に過ぎません。

僕には、「音楽再生」(特に西洋音楽の再生)において「最も基本的で最も優先されるべき」この課題(可聴帯域の下限近くまでフラットに位相遅れなく)があまりにも軽視されているように思えてなりません。「(西洋)音楽」を真に楽しむ上でメッチャ重要だと思うのだが。。。ナンデヤネン? ヤタラコマケー事をアーダコーダする前に、ヤタラ勝手にアレコレ弄る前に、これって基本中の基本ちゃうの??どう考えても。。 やたら微視的な「音」のコマケー音質?よりも、「音楽」の全体的/総合的な音楽再生クオリティの方が、「音楽」を聴く上ではずーーーーーーーっと重要だと思うぞ。。

媒体に記録されている「音楽」は、音楽家が表現の結果として世に問うた「ほぼ可聴帯域全域に分布する音の時間変化」の記録です。普通、大好きな音楽家の作品を聴く時、できるだけ全ての音をできるだけ素直に再生したいと思うはずです。何故なら、そうする事によって彼の遺した「表現」の結果(ジョーカンとやらも全てココに含まれる。含まれないベタベタなジョーカンとやらをドシロートなオッチャンが勝手にムリヤリ創出する必要はナイ。全くナイ。断じてナイ)を聴き取りやすくなるからです。すなわち、より多くより深く「彼」を感じ取れるからです。といっても、いわゆるマニアックな「原音再生」の事ではアリマセン。今時、たかが100kHz以下の電気信号の増幅なんて廉価なアンプでも十分にこなします。

録音において、音楽家と録音エンジニアという「音楽の専門家」達は、音響特性が整えられた部屋で、周波数特性の「フラット」なモニタースピーカを使用して、録音された多チャンネルの生信号に様々な処理を施して2チャンネルにミクスダウンします。彼らが作り上げた「作品」をより良いカタチで僕達に「伝達」するために、「俺様の感じたコト伝えたいコトがより良くミンナに伝わりますように」という願いを込めて。。。。多分、「ココハコンナモンチャウ?」「イヤ、モーチョット」「ソウソウ、ソンナモンヤネ」「オ、イーネー!」てな具合に「音楽」を練り込んでゆくはずです。ちなみにジャコは、ベース演奏だけでなくコンソールでのミキシング作業にも尋常ではない集中力を見せたと聞きます。

オウチで素直に(すなわちフラットに)再生するという事は、彼ら専門家が「コンナモンヤネ」と最終的に承認した音を素直にそのまま聴くという事になります。で、僕がLEANAUDIOでアレコレやって最終的に思ったのは、結局、専門家が調整してくれたのをソノママ、フラットに耳元に再生して聴くのが概ね一番「聴きやすいネ」という事です。

注: ここで言う「ソノママ素直」にというのは、イコライザを通さずという意味ではありません。イコライザで修正して耳元で彼らが聴いた音に概ね近付けるという意味です。

多少好みに合わせて再生音をイヂルにしても、こと音楽に関しては我々よりも遙か高いレベルにある音楽の専門家達が「ドーヨ?」って世に問うた作品を、まずは尊重してスナオニ拝聴してみてはどうでしょうか。結局、大概の場合、それが一番聴きやすい、彼らの目指した表現を感じ取りやすい、すなわち、「音楽」をより深く楽しめると思います。

それでは「音」が「ツマラナイ」というのであれば、まずは、自分にとってそのように再生しても「ツマラナクナイ」と感じる「音楽」(「音」がツマルとかツマラナイとか気にせずに聴き込んでしまう本当に好きな「音楽」)を聴いてみてはどうでしょうか。

それがどんな音楽であっても構わない(サブチャンでもアキナちゃんでもなんだって構わない、あたしゃマエカワ先生(トーキョーサバックってね)とジュリー(片手にピストルッてね)のファンだぞ、オータヒロミチャンもよく聴くし(コッイビットヨーてね)、セーコチャンは真のプロだと思う、キャンディーズにはいまだに胸がキュンとするし(青春だー)、あの頃のキョンキョンは大好きだな(怪盗ナントカ最高だったな)、なによりもヒバリさんは世界レベルだぞ、ビリーホリデーにも負けないぞクソッ、マジ、ジャズ歌ってりゃアメリカでもダイセーコーダ、コノヤロー。アー。もー。10年後にはヒバリ全集買うぞ(なんで10年後?)。こらアッコ。バラエティばかり出てんじゃねー。天与の才を無駄にするな。バカヤロー。バチアタルゾ。あたしゃモッタイナクテ、泣けてくるぞ。ホンマニ)。

「真に自分が好きな音楽を聴く」それが音楽を本当の意味で楽しむたのめ第1歩だと思う。ゾ。と。そして「オーディオ装置」とは、本来、そのようにして音楽を楽しむヒトのための装置だと思うぞ。

さて本題に戻って、
優れた音楽家は、僕達ドシロートには想像を絶する極限的な状態で全生命を注ぎ込んで僕達のために作品を遺してくれたわけで、それに対して畏敬の念を持たずして、また真摯に素直に接せずして、「音楽」の凄さ(ひいてはモノゴトに真に帰依したニンゲンのみが成し遂げ得た行為の凄さ)を本当に楽しむ事はできないと思います。本来オーディオ装置とは、そのような「音楽」を家庭で日常的に楽しむための装置です。「音楽」をネタに「音」を出して弄って楽しむという「趣味」があっても一向構わないと思いますが、業界全体がソチラにばかり引きずられていては困ります。また、特に「音楽」の凄さにまだ目覚めていないまたは目覚め始めた若い子達には、そのように低音まで素直に再生された本当の意味での良質な「音楽再生音」で「音楽」に接して欲しいと思います。あの頃にケロみたいな装置があれば。。。こんなに遠回りしなくで済んだのに。。。クソ。

以上は、僕の「音楽再生装置」に対する極めて個人的な基本的理念です。オーディオ装置の開発に携わる者は、ひとりひとりが「音楽」とはナニなのか?「音楽」をどのように大衆に伝達すべきなのか?という事を、常に自分なりに真剣に掘り下げて考える必要があると思います。

ハヤイハナシ、音楽を楽しむ上でさして重要ではないやたらコマケー事はマニアに勝手にやらせておけばヨイので、大手メーカーは「音楽」を低音までキチントマトモに再生できるコンパクトで良質なオーディオ装置を、貧乏学生やギャルでも買えるリーズナブルな価格で広く世の中に普及させて欲しいのよ。。。こいつが技術屋としても最もチャレンジングでやり甲斐のある仕事だと思うよ。例えばホンダ(本田宗一郎)の最高傑作は絶対にスーパーカブです。。より良質な製品をより安価により多くのヒトビトのために。。。世の中のオーディオに対する認識を根底から是正するのも企業としての責務だね。

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2011年05月29日 (日) | Edit |
音楽鑑賞時の音場とか空間再現についてイロイロ考察したあげくに、フロント3チャンネルが良いのでは?というところに行き着いたわけですが、例によってネットで検索してみたところ、実際にその効果を楽しんでいる方も居られるようです。

下記のリンクをご参照ください。
真空管とマルチチャンネルで聞く音楽
3チャンネルか、4チャンネルか、5チャンネルか?

「音場」に拘るのであれば、マルチチャンネルでいろいろ試してみると楽しいと思いますよ。フロント3チャンネルであれば、2チャンネルのソースでも試せるはずです。

サウンドブラスターのコイツを使えばUSBから簡単に5.1ch出力が得られます。お値段も手頃。
814.jpg

Frieve Audioのマトリクス機能を使えばRにR信号、センターにR+L信号、LにL信号を出力できます。さらに例えばRにR-α*L (RからLの成分を適度に差し引いた信号)等の出力も可能ですし、センターに対するR/L信号の位相関係も変更できます。

センタースピーカーを追加すると、音が中抜けしないので左右のスピーカーのスパンをさらに拡げて音場を左右に拡大できるそうです。ハチマルとしては、オーケストラの直射音が高密度でセンターからドーンと直撃してくれて、間接音が左右から適度に漂ってくれるくらいの雰囲気を狙ってみるかな。各楽器パートの分離はさして望まない。間接音を演出するR/Lの音も別にモノラルに近くても全然構わない。だいたいホールで聴いている時には左右の違いなど全然意識にも登らないと思うぞ(というかホール中ほどの席では左右耳で音はあまり変わらないと思う。だからバイノーラル録音でも左右は大して分離しないだろう。ステレオソースは左右に分離しすぎの気がする)。ソースの録音条件に合わせてR/Lのレベルを変更しても良いかもしれない(DSPでキンキラのやつはR/Lを弱める等)。小編成のコンボやボーカルであればR/Lの音量を落としてほぼセンタ-だけで聞いても良いと思う。まずはモノラル+αの基本コンセプトをとりあえずのスタート地点としたい。

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2011年05月03日 (火) | Edit |
バスレフ型のチューニングを一通り終えたので、これから数回にわたって3種類のAlpairシステムについて比較してみたいと思います。

ハチマルは3"クラスのAlpairフルレンジ ドライバを使用して、低音増強方式の異なる下記の3システムを構築しました。

- システム1: Alpair 6M (2.5L密閉) : 馬鹿ブースト
- システム2: Alpair 5 (1L密閉) + 13cm PPウーハー(3L密閉) :バイアンプ駆動
- システム3: Alpair 6P (11L バスレフ) :共鳴部はR/L共有

今回は、ハチマルにとって非常に重要な音質評価指標であるピチカートベースの再生について比較してみました。ざっと聴いてみた限りでは、今回のバスレフ型のベースラインの聞こえ方はハチマルの許容範囲に入ったと言えそうです。3年前にDENON製MD/CDコンポの13cm/6Lバスレフの低音に激怒し、その箱を使用してバスレフ型をさんざんトライした末に断念してLEANAUDIOを始めたというのがソモソモの経緯ですが、今回のバスレフ トライアルには満足できそうな予感がしています。マダワカリマセンケド。。。

で、今回は、そのピチカートベースの再生波形を確認してみました。

まず、以前にも使用した Footprints 冒頭のロンさんのベースソロ波形を比較してみました(詳細はコチラを参照してください)。
ソース: Footprints ベースソロ
今回はボ・ポ・ポ・ポーンの最初の「ボ」の音に注目します。基本周波数は約65Hzです。R/Lをミックスしてモノラルで再生し、普段のリスニング位置で1本のマイクロフォンを手持ちして録音しました。

下はシステム2(バイアンプ方式)の波形です(システム1は今までに数回測定して確認済み)。
784.jpg
赤がCDのソース信号、青がリスニング位置での実測波形です。FrieveAudioで10kHz~30Hzをフラットにイコライジングし、位相補正を適用しています。相変わらず嘘みたいに良く一致しています。

下は、出来たばかりのシステム3(バスレフ方式)の波形です。以前作成した小容積バスレフ型に比べるとベース音の違和感も随分改善されたと思うのですが。。。果たしてどうでしょうか?
785.jpg
この場合もFrieveAudioの自動音場補正を使用して、8kHz~45Hzをフラットにイコライジングしています(50Hz以下は急激にレスポンスが低下するので補正できない)。青が実測波形です。出だしの音で波形がやや崩れ、その後も細かい凹凸が鈍っていますが、以前の小容積型では100Hzでももっと大きく崩れましたから、確実に改善されていると言えそうです(今回使用した65Hz音は小型ボックスの共鳴点以下であったため比較すらできなかった)。

以上の比較では時間軸の絶対基準がないため、波形を重ね合わせる際の横の水平(時間)方向の置関係(位相関係)は波形を見ながら適当に調整しました。ですから波形の形状は比較できますが、位相の遅れ度合を正確に知る事はできません。そこで、他の楽器音も含まれるパートを録音する事によって再生波形の位相関係を明確にできないか試してみました。

Footprintsでは、ロンさんのソロイントロ(Lチャンのみ)に続いてトニさん(ドラムス、Rチャンのみ)、とハビさん(ピアノ、両チャンネル)が加わるので、トニさんのシンバル音を基準にして位相関係を割り出す事にしました。Rチャンでは、シンバル以外の区間の信号を消去(無音化)しました。
ご試聴ください: Footprints トリオ.mp3

この信号をモノラル再生し、上記と同じ方法で録音した波形から、シンバル音(シャープな波形ピーク)を基準にして位相関係を正しく合わせました。以下の図では、赤がソース信号、青が位相補正なし、緑が位相補正ありです。全て上記と同じ周波数範囲でイコライジングしています。

システム1 (馬鹿ブー方式)の結果
781.jpg
密閉型でも位相は遅れますが、FrieveAudioの位相遅れ補正を適用するとソース信号と殆ど一致します(数ヶ月前に測定した係数を使用しているので、補正精度は高くないです。直前に測定したデータで補正して、同じマイク位置で録音するとピッタリ一致します)。

システム2 (バイアンプ方式)の結果
782.jpg
位相遅れ補正なしだと激しく位相が遅れます。これはアナログ式チャンデバによるものと思われます。手軽に使えるデジタルチャンデバ内蔵DACが欲しいですね。とはいえ位相補正を適用すると殆ど信号波形に一致します(こちらのスピーカーボックスは動かないようにネジで完全に固定しているためか補正精度が良いですね)。こういうデータを見るとアクティブ フィードバックは要らないなぁ。。と思います。

システム3 (バスレフ方式)の結果
780.jpg
補正なしの位相遅れは密閉型より大きいですが、システム2よりはずっとマシです。位相遅れ補正を適用しても完全には補正されませんが、補正なしの密閉型とほぼ同等まで改善されます。なんで補正しきれないのか? は良くわかりません。。。。多分、振動板以外(ポート)からも音が出るからだと思うけど。。あ。それと、シミュレーションによると、共鳴点が50Hzの場合、65Hzくらいまでであれば位相は密閉型に対して大きくは遅れず、ここから共鳴点(50Hz)に近付くに従って急激に遅れる模様です(下図参照)。

786.jpg
黄色の線が密閉型。緑の線がバスレフ型の位相遅れ。

コンクライの遅れなんか大した事ではないと思いますし、短時間「音」に集注して聴き比べても別に問題を感じないのですが、「音」を気にしないで「音楽」を半ば無意識に追いかけているうちに「音」に癖があると違和感が溜まってポートに吸音材を詰めてしまう。。というのが過去のバスレフトライアルでの経験です。さて、今回のはどうでしょうか?

以上、バスレフ型にはちょっと酷な比較でしたが、以前の小容積型に比べると聴感上も格段に改善されています。最終的にFrieveAudioでイコライジング(極小バッフルによるハイ上がり傾向の補正)と位相遅れ補正を適用する事によってハチマルの許容範囲に入ったかなぁ。というのが現在の実感です。共鳴容積を十分に大きくしたので、吸音材を十分に入れて筒っぽ臭い音や箱臭い音を抑えてもバスレフ効果を維持できた事が改善の主な要因だと思われます。以前の小容積型では、音の癖を嫌って吸音材を増やしてゆくうちに結局密閉型にナッチッタの繰り返しでしたから。。。。ハチマルの場合、デスクトップサイズだとバスレフ型は厳しいかもしれません。これから暫くオシゴト中にイロイロな曲を長時間聴いてから最終的な結論を出したいと思います。

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2011年02月03日 (木) | Edit |
前の記事に続いて今回はプロ用スタジオモニタのご紹介。このブログでも度々取り上げてきたBlue Skyの製品です。
669.jpg
Blue Sky / eXo2 (製品サイト)
8cmウーハーを使用する密閉型2ウェイメインスピーカー
20cmの密閉型サブウーハー(35Hz/-6dB)
クロスオーバーは140Hz
35W x 2 + 90Wのアンプを内蔵
別体のボリュームコントローラ付き
で、お値段は
59,800円
(ゴマンキューセンハッピャクエン)!

オペアンプを換装したグレードアップ型も12台限定で発売中だそうな
(お値段は+9,250円、コチラ)。

コンパクトサイズ + リーズナブル価格!
35Hz/-6dBの十分な低音再生能力
オール密閉型の正確な音楽再生
さすがプロ用
音楽を聴くための肝心のところをシッカリと押さえています。

やっぱり、この値段でできるやん。

メインスピーカーをAlpair5にしてDACを内蔵すればハチマル好みだね。
サブウーハーも13cmで十分だな。もっとコンパクトにできる。
FrieveAudioの無償版でもバンドルすれば完璧。
それともDACと併せてデジタルのチャンデバとイコライザも内蔵しちまうか
(設定はPCから)。

リビングルーム用にサイズアップしても二十万円程度まで。
液晶TVの価格と比較しても、そのへんがリーズナブル帯ではないかな。

同じオーディオでもピュアオーヂオ以外の領域では製品価格は極めてリーズナブルだと思うぞ。

リスナーズオーディオもこうあって欲しいね。

こちらも読んでね→2.1システムの優位性
でもハチマルはやっぱり馬鹿ブー方式の方が好きだけど。。。

Blue Skyのサイトには他にも色々勉強になる記事が満載です(コチラだよ)。

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2011年02月01日 (火) | Edit |
PC用のオーディオボード「サウンドブラスター」シリーズや、PC用のパワードSPを精力的に展開しているCREATIVE社(メーカーサイト)から、注目の製品をご紹介。。

667.jpg
Zii Sound T6 (詳細はコチラ)
PC用Bluetoothアダプタ付き(USBダイレクト接続も可)で
お値段はナント
37,800円
(サンマンナナセンハッピャクエン)!

やりゃ出来るじゃん

メインスピーカーは5cm?クラスをダブルで使用し、上側のは首振り可能
サブウーハーは16cmくらいかな
2つのドロンコーンを側面に設置した密閉型のように見える?位相補正もしてるらしい
668.jpg

もちろん純粋な音楽再生用というよりはゲームやDVDの鑑賞も想定したモデルだが、注目すべきは
この構成をこの価格で実現できる
ということ。

例えば、信号伝達系とアンプはそのままで、スピーカーをAlpair5とまで言わずともAuraやTangbandのしっかりとした5cm~2.5cmドライバー1本に(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)、サブも13cm~10cmクラスのしっかりとしたオーディオ用ウーハー1本(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)にするだけで、十分に音楽鑑賞に耐えるデスクトップ オーディオが組めます(一体型のミニマムがケロ級)。これにFrieveAudioクラスのDSPソフトウェアをバンドルすれば完璧でしょう。こと「音楽再生能力」に関しては、そんじょそこらのご立派なオーヂにも負けませんよ。ゴマンエンでどうよ?ゴマンエンで。bluetoothはオプションで良いから。できるっしょ。

ドライバとアンプやDACを多少グレードアップしても10マンエン出せば、こと「音楽を鑑賞する」には十分以上の品位が得られるはずです。

どうよ。老舗のオーヂオメーカーさん。「安価」で「ちっちゃく」ても「低音まで正確に聴き取れる」真っ当な「音楽再生装置」が必要だと思うんだけど。。。やたらコマケー事は普通の人は気にしないからさ。。。肝心のところをシッカリと押さえたの作ってよ。「音楽を聴くために」肝心のトコロをさ。。。

追記1
メインドライバに多少お金をかければ、ソフトウェアによる低音ブースト(馬鹿ブーストのこと)ができるので、そちらの方が2.1ch型より低コストにできる可能性もある。ただし信号振幅制限アルゴリズム(過大な低音信号を抑制するロジック)を組み込む必要があるが、そんなもん簡単でしょう。

追記2
おそらく「コスト」対「音質」で最もせめぎ合いになるのが、スピーカーボックスだと思う(特にサブの)。しかし、ここをケチると音質はテキメンに低下する(音楽が聴きにくくなる)。材料と構造の工夫が開発屋の腕の見せどころでしょう。ガッシリと重く作って欲しい。ローエンドクラスでは、アンプはオーディオ用として最低限のクオリティを確保できていれば良しとしたい。実際、Icon AMP以上のクオリティが必要だとは全く感じない。

追記3
あとは外観のデザインかな。女の子向けは当然として(ビーズをイッパイ貼り付けたやつ、外装をぬいぐるみみたいに着せ替えできるやつナンテネ)、小中学生向け(運動靴の駿足みたいなのはドウヨ?ちょっとメカっぽいのとか、ポケモン仕様とか)、とにかく誰もが何も気にせずに当たり前にキチントした音楽再生を楽しめるようになって欲しいぞ。ベト7もちゃんと低音まで楽しんでね!

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2011年01月21日 (金) | Edit |
A6Mにしてからブーストしても低音が破綻しないので、ボリュームもつい上げ気味になります。そうすると箱表面が手で触れてはっきりとわかるくらい振動します。どの程度音に影響しているのか分かりませんが、とにかく箱には鳴って欲しくないというハチマルなので制振とマス付加をかねて内部にパテか何か盛ろうかと思案中でした。

で、だいぶ以前にコイズミ無線さんで「ジルコンサンド」なる制振用の「砂」を5kgも購入したまま未使用だったので、これをなんとか活用しようというのが今回のアイデア。

昨晩ふと思い付いて、このジルコンサンドに普通の白い木工ボンドを少量加えてコネコネと。。。ちょうどそば粉に水を加えながら混ぜる感じかな。様子を見ながらボンドを少量ずつ加えて、ちょっとパサ付き気味のペースト状にしました。これを試しに端材の合板の上に5mmくらいの厚さになるよう盛りつけて放置したところ、一晩でしっかりと堅く固まりました。木から剥がれそうにもありません。これは使えそうかな。。という感触。。ポチ2型の補強作戦に採用してみたいと思います。1kgくらいはぶち込みたいなぁ。。まあ、そのうちに。。

<以下コイズミ無線さんの商品説明です>
666.jpg
【ジルコンサンド/5kg】
振動対策のポイントと言える「比重」「硬性」「内部損失」のバランスが良く、
音は抜群に良いジルコンサンド。
塩分と鉄分が極端に少なく、オーディオ用途に最適。
スピーカースタンドの充填材などに使用すると、低域も高域も分離がよくなり、
ワイドでダイナミックなサウンドに一変、我が耳を疑いたくなること間違いなし!
主成分………Zro₂…65%  Sio₂…約35%
1㍑あたり…約2.7kg
重量…………5kg

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2011年01月17日 (月) | Edit |
前記事に引き続いて、今回はオーディオ装置の本来の目的である「音楽再生」の理想状態について考えて見ます。

以前の記事に書いたステレオフォニック方式の原理的な問題により、ここでは「音場の再生」という観点を含めません(原理的に「理想的音場再生」を想定できないため)。

で、あくまでハチマル独自の見解としては、「記録されている全ての音の信号波形をそのまま正確に耳に届けられるに超した事はない」という事になります。当然と言えば当然。。。。ただしこれはあくまで「観念的理想」であって好みの問題はモチロン別です。

しかし、そのような再生音では「音がツマラナイのでは?」と思われる方が多いかな? ハチマルも当初はそう思っていました。が、LEANAUDIOトライアルを通して経験を深めるにつれ、結局それが最も「音楽が聴きやすく、楽器音/響きも自然に聞こえ、すなわち音楽を楽しめる」状態ではないかと確信するに至りました(再三書きましたが、普通に考えれば至極当然)。モチロン好みの問題を完全に排除するつもりはありません。しかし「好みの部分」を徒に追いかけ回す前に、まず理想状態にできるだけ近付けた上で、そこに適度な好みを反映するくらいのアプローチで良いのではないかなぁ。。と考えています(ハチマルはね)。ハチマルの経験では「好み」の部分は気分や楽曲その他外的影響によって結構フラフラと変動します(イヂリたくなる→イロイロカエル→堂々巡りして一巡→元の状態に、、キリが無いので最終的に気にしない事にする)。しかし上記の理想状態へ近付けるという根幹的部分は気分や条件が変わっても頑として揺るぎません。

よく言われるのが「音楽は芸術だから(数値的に正確にというのではなく)「芸術的?」に再生すべきだ」「アーチストの「情感」を熱く伝えられるのが良い音だ」という考え方です。

でもチョット待ってください。アーティストが命懸けで獲得した独自の「表現」(情感とかいうとベタベタだから。。)を記録した媒体は「芸術作品」であるわけですが(何を以てゲージツとするかは難しいが、ともあれ)、これを、こと音楽に関してはそのアーティストの足下にも及ばない我々鑑賞者が(だからこそ時間を割いて聴くわけですが)、上記のように正確に再生する以上に「芸術的?に」(何をもってゲージュツテキと言うか?)「情感たっぷりに」(アーティストの表現以上に切々と熱く?)再生するとはどういう事なのか?優れた音楽家が遺したこの上もなく貴重な「芸術」であるからこそ、正確に再生して素直に聴きたいなぁ。と思います。ハチマルは。というか、そうやって聴くのが一番楽しいし気持ち良いし音ソノモノも自然に聞こえるし長時間聴いても疲れないし何よりも音楽が聴きやすい。あくまでハチマルはね。

もし正確に素直に再生しただけではツマラナイと感じるのであれば、何もワザワザその作品を聴かなければ良いだけの事ではないのか(時間の無駄でしょうというか苦痛でしょう)?

心から尊敬するアーティストの、本当に「聴きたいと思う」音楽であれば、素直に聴いても十分に楽しめるどころか、逆に要らぬ事をせずに聴きたくなるのではないのか?(だって、正確に再生して要らぬ事をしない方がアーティストの表現/行為を労せず細部まで聴き取りやすいし)

もしかして「音楽聴くだけならラジオで十分」とは「本当に好きな音楽を聴く時はオイラだってラジオとかラジカセ的普通の音で聴くよ」という意味なのか? では、それ以外の場合にはイッタイ何を聴いているのか? あるいは何を成しているのか?

装置を調整して好みの音を創出するという一種の創造行為なのか? なるほど。先ほどの「ゲージュツテキ」とはそういう意味か?アーティストの表現に素直に耳を傾けるのではなく、自分勝手に熱くゲージツ的に「盛り上げる」という事か?

であるとするならば、素直に表現者の表現/行為を鑑賞する事を望む者のための装置と、そのように装置または音ソノモノを趣味とする者のための装置は全く別物と考えた方が良くはないか? そもそも目的が全く異なる。そのへんがしっかりと区別/認識されていないのではないか?

しかし現在「オーディオ」というと後者向けの物という考え方に偏りすぎていないだろうか? あるいは思い込まされてはいないだろうか?音楽とはそういう風に聴くもの。オーヂオとはそういう風に嗜むためのもの。。。と。どうも画一化され過ぎているような気がしてならない。何者かによって恣意的に操作されているのではないかと疑いたくもなる。

「音楽を聴く」という事において、後者の方がどちらかと言うとニッチだと思えるのだが(あくまでハチマルにはね)。

いや、根本的なところがつい気になってしまうのが僕の悪いクセ。ハチマルの疑問を素直に書いただけですので。。。。


追記1
もちろん、往々にして音楽が媒体に理想的な状態で記録されているとは言えない場合がある(というか真の理想状態はあり得ない)。何もガチガチに信号通りに聴かなければならないと考えているわけではない。あくまでも必要十分なレベルでということ。しかし、我々には媒体以上に「正」の状態を知る術はないというのは確か。

追記2
もちろん個人的に音楽をどう聴こうが個人の勝手である。しかし、目的の違いを業界全体として(製造側も消費者側も)きっちりと認識しておく必要があるのではないか?例えば「リスナーズ オーディオ」と「エンスージアスティック オーディオ」として。互いに悪影響を及ぼし合わないためにも。

追記3
もしかして「リスナーズ オーディオ」を望む人間の方が少数派なのだろうか? 見渡すと寂しい。まあしかし、以前からこの手のオーディオに対する根本的な疑問を投げかける記事を書くとテキメンにランキングのINPOINTが増加する。と言うことは少なくとも何名かは同じように感じている人々が存在するというのも確か。かな?

追記4
オーヂオイヂリをやってみて、好みの部分をイヂルのは「エンドレス」だと痛感した。「好みの部分」とは基本的な音楽再生クオリティの向上とは別の部分。単に「好み」に関係する部分のこと。「どっちでも良いけで、どっちかというとコッチかな」というやつ。気分や環境条件や楽曲によって「好み」の部分はコロコロ変動する。しかも基本クオリティの向上とは異なり、「絶対コレ」というのが無い。まあ、だから「好み」なのだが、こいつを追いかけ回すとキリが無い。同じところをぐるぐる回りだす(富士の樹海か?)。だからアクセサリはよく売れる?

追記5
ハチマルの場合、基本クオリティ部分の例としては「ニアフィールドリスニング」「密閉型」「吸音材タップリ」「デジイコによる30HzまでのF特/位相フラット」といったところか。これらは頑として揺るがない。これらは「好み」ではなく2年かけて「音ではなく音楽を聴いている時に半ば無意識に覚える違和感やフラストレーション」を排除してきた結果として得られたもの。
これに対して「好みの部分」は、「Icon vs TU-870」(最近ドッチデモ良いと思う)、「Alpair6 M vs P」(これもドッチデモ良い)あたりかな? 楽曲によってはコッチの方がチョット良いかな?と思う時もあるが、別にわざわざつなぎ換える程の事でもないなぁ。たぶん気分や体調によっても気が変わるし。音楽を楽しむ上でそんな違いは大して重要だとは思えないし。。なによりメンドクサイし。。。という程度のもの。

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2011年01月13日 (木) | Edit |
何でもそうですが、何かを良くしようとするときは、究極の理想状態を想定してみるのが役立ちます。思考実験というやつです。当然ですが、現実世界では完全な理想状態を実現する事は不可能であり、必ず妥協が必要になります。がんじがらめの制約条件の中で、重要な要因そうではない要因を見極めて、いかに上手に妥協点を見つけるかというのが大切だと思います。夢中でアレコレやっているとつい迷走しがちになりますが、常に理想状態(イッタイ何のためにやっているのか)を念頭に置く事によってそのような事態を避ける事ができます。

たとえば、アクセサリとして代表的なケーブルとインシュレータについて考えてみます。

1) ケーブル
ケーブルは無いに超した事はない。というやつですよね。LもCもRも全くゼロの状態が理想状態だと考えて良いと思います。ですから最も手っ取り早くて最も効果が直接的なのは、極限まで短くする事ではないでしょうか。長さに余裕がある1mのケーブルの無駄な長さを切り詰めて例えば50cmに短縮できたとして、1mのまま2倍の値段のケーブルに交換するのとどちらの方が効果が高いのかなぁ。。なんて考えてしまいます。まあでも、本当に効果を聞き分けられたとしての話ね。
例えば、モノラルのDAC内蔵アンプをスピーカーの直近に置くか内蔵するかして、デジタルソースとの接続には光ケーブルを使用する方法が考えられます。するとまた、光ケーブルのガラスの材質や透過率がアーダコーダというのが始まるのは眼に見えてますが、少なくともLCRの影響は極小にできます。なんだったら、モノラルにして信号ソースもSPの近くに置きますか? これでケーブルにアレコレ悩まされる事もなくなるのかな? それとも癖がなさ過ぎてツマラナイというやつかな?
スピーカーの振動がアンプに伝わるのを問題視される方も居られるでしょうね。そこで理想的なインシュレータが必要になります。

2) インシュレータ
機械的振動を一切周囲へ伝えずにしかも全く動かないに超した事はない。。。となりますね。これはスピーカが空間の一点に他と接する事なく完全にポッカリと浮かび、しかも押しても引いても微動だにしないという状態です。リニアカー用の強力なマグネットで四方八方(正確には三方六方?)から固定しちゃいますか?でも一方のマグネットを床や壁に固定したのでは意味ないしねぇ。。。それに強力な磁力はスピーカーにもろ影響するし。。。現実的なのは床下の基礎からゴツイコンクリート製のマウントを床をぶち抜いて立ち上げて、そこにスピーカーボックス(できればドライバを直接)マウントにガッチリと固定してしまう方法が考えられます。それともコンクリートで直接ハコ作っちまうか? 一部のマニアさん達が似たような事をやっていると思います。もう少し現実的にやるならば、振動遮断/吸収性の高い柔らかい材質でマウントし、ドライバまたはボックスに思いっきりマスを付加する方法が考えられます。例のタイムドメイン スピーカーはドライバに直接マスを付加してボックスからフローティングしていますよね。2倍重くすると移動量は単純に1/2に減ります。

理想のスピーカーってのはどうなんでしょうか?いろいろ考えてみると面白いかもしれません。
ダイナミック型に限定するならば、今までのハチマルのアプローチでは、
- 音は振動板の前面だけから出るに超した事はない
- できるだけ小さい振動板1つだけで全域の音を出せるに超した事はない
- 振動板は耳に近いに超した事はない
ということで、今のところイヤフォンが一番理想的と言うことになっちゃいます。。。。ね。
全く別の原理で(例えばレーザーで?)空気を直接振動させる方法とか無いでしょうか?

あ、それと電源ね。これはもうバッテリー以外考えられないですよね。ハイブリッドカーやEVのおかげでバッテリー技術は飛躍的に進化しています。自動車をバッテリだけで200kmも走らせる事ができるんですから、オーディオ用大容量バッテリがあっても良いんじゃない?もう市販されてる? ヒャクマンエンだったら買う人いるよね。

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2011年01月12日 (水) | Edit |
小杉英了著、シュタイナー入門、ちくま新書272 より抜粋

。。。。高級官僚と政界の重鎮、トップ企業のリーダーたちが、どのような思考をめぐらしたか、金融財政危機が現出した今日の状況を、考えて見るとよい。
また、「勝ち組」以外の大半の人々はどうかというと、あらゆる種類の「癒し」を求めて、思考力を萎えさせている。チャネリングからポジティブシンキング、アロマセラピからカウンセリングまで。
おおかたそこで流通する言説はここちよく(だって癒されたいんだもん)、誰にでも簡単に理解できるやさしい言葉で(だって癒されたいんだもん)、読んだり聞いたりするだけですぐに心から納得できる内容になっている。当たり前だ。彼・彼女らには、気前よく支払ってもらわなきゃならないんだから。
はたして、シュタイナーが思考を強調しすぎなのだろうか。それとも私たちが、人生のあらゆる局面において、真剣な思考を、なおざりにしすぎなのだろうか。


年末の大掃除で妻が古本屋に出そうとした中から本書を見つけた。え。この本、俺まだ読んでないよ、と譲り受けて帰省の新幹線の中で読んだが、骨太の内容で読み応えがあったし、自分なりのシュタイナーに関する理解と共感できる点も多かった。本書をいきなり読んでもアレだが、シュタイナーの著書を何冊か通読した後に読んでみるのは良いと思う。シュタイナーの主要な著作は今までに数回読み直した事があるが、まだ1/3も血肉として理解できていない(そりゃ当然、一生かかっても無理)。本書を読んだのをきっかけに、懲りずに再挑戦しているところ。

シュタイナーについては、そのうち何か書きたいと思うが、当分無理ムリむり。。。コチラを参照されたし。

追記1
シュタイナーが探求した分野は「オカルティズム」とされ、前の記事から「オカルト」繋がりになったが、この点においては他意はない。しかし上の抜粋記事の内容と当ブログの前記事の内容は密接に関連していると考えて掲載した。オーディオに限った事ではないが、昨今のやたら「癒し」を求める傾向には嫌悪すら感じる。ことに芸術は必ずしも肌(耳)触りが良く平明なものばかりではない。高みにある物になんとか近付こうと真摯に求めるのではなく、「癒し」にせよ過剰な「リンジョーカン」にせよ、分かりやすい卑近なレベルへ手っ取り早く引きずり下ろそうとする安易な傾向が見られないだろうか。また、装置の基本的な原理の解説/究明(理解するにはそれなりの努力を要する)をおろそかにし、やたら主観的/感覚的な麗句ばかりを並び立てる現在のオーヂオに通じるところがないだろうか?
なお、オカルト(occult)とは元来は「隠されたもの」という意味のラテン語に由来する表現であり、目で見たり、触れて感じたりすることのできないことである。そのような知識の探求とそれによって得られた知識体系は「オカルティズム」と呼ばれている。ただし何をもって「オカルト」とするのかについては時代や論者の立場等により見解が異なる(出典)。

追記2
使い方を誤りやすい表現「なおざり/おざなり」
「なおざり」は「おろそかにして放っておくこと」の意味。「おざなり」は「誠意のない、その場かぎりの間に合わせであること」の意味。どちらも「いい加減にする」という点では共通しているが、放ったままの「なおざり」に対して、「おざなり」はその場かぎりであっても何らかの対応を行うことを意味する点で使い分けに注意が必要(出典: ATOK)。
気を付けねば。。

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2011年01月10日 (月) | Edit |
現在のオーディオをとりまく状況に対して僕が抱く違和感を見事に代弁してくれる上記表題のコメントを見つけました。

詳しくは「オーディオ ~ なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?」をご覧ください。

以下抜粋
なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?それは、人を感動させる本当の技術革新が妨げられるからです。
もし、我々がアンプやCDプレイヤーで音質の向上がほとんどあり得ないと気づき、それらを購入しなくなったら、いやでも、発展途上なスピーカー(もしくはマイク)に開発が集中するのではないかと考えます。


同サイト内の「オーディオの部屋」も是非ご覧ください。ホームページは「楽譜の風景」です。

このブログでも再三述べたように、ハチマルはこの業界の下記の点に対して強い違和感を禁じ得ません。

● 明確な原理の説明やデータの開示も一切無く、ただ絶大な効果だけを高らかに謳う製品が目の玉が飛び出るほどの価格で売りに出され、それが商売として成り立っている事(すなわち一定数以上の購入者が存在する事)

● 業界全体(売り手も買い手も)がそれらに代表される極めて微細な(あるいは皆無とさえ思われる)効果ばかりを追い求め、未だ改善の余地の残された根本的な音楽再生クオリティの向上に極めて無頓着である事

● 業界全体がそのように極めて狂信的/近視眼的なマニアックな方向へ強く偏向され、家庭で真っ当に「音楽」を楽しむ事を望む本来最も重視されるべき一般リスナー向けのリーズナブルな価格の音楽再生装置が根本的に進化していない事(iPod、イヤフォン関連除く)

● プロフェッショナルな専門家として一歩高い見地に立ち、一般大衆の行き過ぎた傾向に対して警鐘を鳴らすべきジャーナリズムが、逆に先頭を切ってそのような傾向を促進しているとしか思えない事(売り手の謳い文句をそのまま伝えるのではなく、可能な限りの計測やブラインド評価を実施して、読者に公正で客観的な情報を提供すべきではないのかな?他の業界の雑誌はやれる範囲でアタリマエにやっている)

音楽をはじめとする芸術が人類にとって極めて重要であると認識するハチマルは、音楽芸術の大衆への伝達に大きな役目を担うオーディオ業界がもっと健全であって欲しいと切に願いますですよ。ホンマニ。

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2009年04月19日 (日) | Edit |
サブウーハーを使用せずにイコライザによる低域ブーストだけでもそこそこ十分な低域特性が得られるようになった事は以前の記事で紹介しました。おかげで以前ほど劇的にはサブウーハーの効果が感じられなくなってきました。

210.jpg
黒がサブウーハー無しで低域ブーストした場合
赤がサブウーハーありで低域ブーストした場合
特性的な差はもはやそれほど大きくありません

Frieve Audioのイコライザで50Hz以下だけを通す急峻なローパスフィルタを設定して聴いてみると、楽器の「音」というよりはウナリのような音が断続的に小さく聞こえるだけです(イヤフォンでも確認)。
それでもサブウーハーを使用すると交響曲(とくにティンパニー)とジャズ(ウッドベース、バスドラ)の響がより豊かになり、音楽全体の厚みが増します。通奏低音のような連続的な音よりもパルシブな音(打楽器、ピッチカート)の方により多くの効果が感じられます。特に交響曲のティンパニー高速連打には大きな効果が見られます。

細かい事を抜きにして言えば音楽を聴く楽しみがぐっと深まるという感じでしょうか。という事でサブウーハーは常時ONにしています。

サブウーハーONとOFFの比較です。Alpair5の音をできるだけ残したいのでサブウーハーのカットオフは50Hz、ボリュームも最低限としています。
206.jpg
黒がサブウーハーOFF、赤がサブウーハーON

これをFrieve Audioの音場補正でフラットにします。
208.jpg
黒がL、赤がR

この時のイコライザ係数です。50Hz以下をブーストしています。
209.jpg
黒がL、赤がR

サブウーハーなしの時と同様に最大で約+18dBのブースト係数となっていますが、Frieve AudioのAVC(自動ボリューム制御)はほとんど作動しません(デジタル信号が飽和しない)。元々ソースに含まれる50Hz以下の信号のレベルはそれほど大きくないという事ですね。この点ではサブウーハーONの方が有利だと言えます。

サブウーハーのボリュームを抑え気味にした事で50HzくらいまではAlpair5の音が結構含まれるようになり、低音の輪郭が随分明確になったような気がします。しばらくはこの状態で満足できそうです。
将来的にはAlpair10ウーハー1本またはCHR-70 2本でサブウーハーを作製してフルMarkAudioシステムを構築してみたいと思ってます。ちなみにAlpair10ウーハーは1本だけで購入可能な事をLinfofさんに確認済みです。値段的にはCHR-70二本の方が圧倒的に安上がりですし、振動板面積も稼げます(A10 =90cm2、CHR-70=50cm2x2)のでそちらの方が面白いかも。。

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