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2011年12月20日 (火) | Edit |
その後も仕事中に時々アンプをつなぎ変えながら聞いていたのですが、IA7-Eで聞いていると、Frieve AudioのHSCをOFFにしても、前頭葉のあたりがシュワシュワしてくるというか、締め付けられるような圧迫感を感じるというか、とにかく気分が悪くなるので、これ以上は使えないという判断です。これは体調にもよるようで、そうでもない場合と、今朝のように聴き始めて直ぐに気分が悪くなる場合があります。

超音波がタクサン出ているのでしょうか??
スピーカをオデコの正面(距離約60cm)に置いているために特に敏感に感じるのでしょうか?
それともアンプ本体からスイッチングによる強い電磁波でも出ているのでしょうか?

原因はよく分かりませんが、「耳」で感じる「音」ではなく「気分」がどうも優れません。ハチマルには体質的に合わないという事のようです。もうハイエンドの領域に手を出すのは止めた方が良いかもしれません。

普通に可聴帯域の「音楽」を聴くだけであれば、Icon AMPなりCP400で十分な再生クオリティを確保できているように思えます。ハイエンドというのは、高額な価格なりの何らかの効果(例えばシズル感とか?)をユーザが体感できるようにするために、余計なナニカが付加されているのでしょうか。

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2011年12月11日 (日) | Edit |
民生用アンプに比べると、業務用パワーアンプは驚くほど安価です(コチラをご覧ください)。以前から興味があったので、SOUND HOUSEさんで一番安価なパワーアンプを試しに購入してみました。

cp_cp400a.jpg
Classic Pro製 CP400
価格はなんと15,800円なり!(ゼロの桁数にご注意)
■タイプ:パワーアンプ、2ch
■ステレオ出力:100W+100W(8Ω)、130W+130W(4Ω)
■ブリッジ出力:280W(8Ω)
■周波数特性:20~20,000Hz(0.5dB)
■スルーレート・ステレオ:20 V/us
■高調波歪率: <0.05%
■入力感度:+4dBu
■入力インピーダンス:11KΩ
■ダンピングファクター:200
■ハム&ノイズ:> 100dB
■クロストーク:> 60 dB (TYPICAL @ 1 KHz)
■消費電力:110W
■寸法:48.3W×4.4H×27.1D cm
■重量:6.6kg
内部
うるさいファンを止めるためにカバーを開けました。
耐久性が重視されるプロ用なので内部の作りもしっかりとしています。
結構大きなトロイダルトランスを使っています。

仕事中に暫く使ってみましたが、ハチマルにはこれで十分という感じがします。ICON AMPと比べた場合、IA7-Eは少しジョートー風というか微妙なオーヂオ臭というか、微かな味付けを感じるのですが、このCP400には全くそのような癖を感じません。ハチマル好みと言えましょう。無信号時のノイズも他の民生用アンプと同等レベルです。逆にIA7-Eは回路が特殊であるため、無信号時に独特のノイズが出ます(信号が入るとノイズは消えるとメーカは言っている)。Icon AMPおよびCP400と比べた場合、IA7-Eではブラスが若干金臭く聞こえます。反面、ピアノの響きにハッとさせられる事があります。しかし、いずれにせよ、その差は、ハチマルが「音楽」を聴く上でさして重要であるとは感じられません。Alpair 6のMとPをフラットに補正して聴き比べた時の違いに似ているかもしれません。ハチマルは結局地味なメタルコーンを選択しました。

それにしても、CP400のこの低価格ぶり(15.8K円)は一体全体どういう事なのでしょうか? 入力切り換えやリモコンが無いにしても、民生用に比べるととんでもなく低価格です(Icon AMPと機能的に同等)。プロ用ですので、筐体も頑丈ですし、シャンパンゴールドの分厚いフロントパネルには高級感すら漂います。

ハチマルは、やたら微妙なオンシツの違いをワザワザ苦労して聞き分ける気など毛頭ありませんので、「音楽」を聴いている時に違和感や不快感を感じさせない自然さと正確さを何よりも重視します。そういう意味で、CP400は全く十分な音楽再生クオリティを備えていると思います。極々真っ当に信号を増幅してくれているという事です。たかだか20数kHz程度の電気信号増幅では、今時のアンプに大きな性能差は無いでしょう。

ただし、密閉型スピーカ+デジタル低音ブーストを愛用するハチマルの場合、アンプには低音再生の正確さを強く求めます(低音時のスピーカー駆動の正確さ、巷ではスピード感と言われているヤツかな?、ハチマル用語では「ビシッとバシッとした」低音)。このような特性を得るには、一般的にアンプのダンピングファクタ(DF)が重要であるとされます。

以下Audio Designというアンプメーカのダンピングファクタに関する説明です(コチラからの抜粋です)。

ダンピングファクター
ダンピングファクター(DF)が大きいことはパワーアンプの出力インピーダンスが小さいことを意味しています。DFが大きいパワーアンプはスピーカーからの逆起電力を抑制する力が大きい事を意味しており、ダンピングの効いた低音が期待できます。

ダンピングファクターとは
ダンピングファクター(DF)とはパワーアンプのスピーカーに対する制動力を表すと考えられている指標で、一般にパワーアンプの出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの比で表されます。
         DF=Zsp(Ω)/Zamp(Ω)
ここでZspはスピーカーのインピーダンス、Zampはパワーアンプの出力インピーダンスです。
一般的なに半導体アンプで100程度の値を示します。この場合スピーカーのインピーダンス8Ωに対して、パワーアンプの出力インピーダンスは80mΩである事を意味しています。

ダンピングファクターの音質に与える影響
一般的にダンピングファクターに関しては次に様なことが言われています。

DFが大きいほうが低音に締りが出てくる。
DFが極端に小さいと(>10)低音の量感は増す(実際に低音の音圧レベルが上がる

ダンピングファクターが音質に与える効果についての考察
DFが1と10では音質も大きく違うかもしれませんが、100を超えると例えば低音の締りが良くなるということを必ずしも実感できるわけでないかもしれません。ただ数百以上のDFの効果というのは低音域の大信号に対して高音域が濁らないですとか、低音域の音階がはっきりわかる、低音が静かに聞こえるという様な聴感上の効果があるように感じます。


普及品民生用半導体アンプのDFは概ね100以下のようです。駆動力が高い事で評判のONKYO A-7VLでもカタログのDFは60となっています。NuForce社は、同社のアンプ回路は特殊であるため一般的なDFの定義をそのまま適用する事はできないとしながらも、IA7-Eのスピーカ端子で計測されるDFは約160に相当するとアナウンスしています。これは民生用としては非常に高い値であると言えます。

真空管アンプのDFは一般的に10以下しかないと言われます。このため、スピーカのインピーダンス変化の影響を受けやすく、ハチマルもTU-870での実測で下図のような影響を確認しています。
540_20111210043939.jpg
吸音材なしのポチ型ボックスでの比較。赤がIcon AMP、青がTU-870改(出力トランスを大きめのに交換)です(参考記事)。約150Hzにスピーカのインピーダンスピークがあるため、DFの低いTU-870ではレスポンスが増加しています。上のコメントにあるDFの低いアンプを使用すると「低音の量感が増す」というのは、こういう事だと思われます(ただし締まりのない低音になる)。

業務用アンプでは、長いスピーカケーブルを引っ張り回したり、複数台のスピーカを駆動する必要があるためか、総じてダンピングファクタが重視されるようです。大概の業務用アンプはDF 200以上をカタログで掲げており、CP400のカタログ値も200です。民生用でもかなり高級なアンプになるとDFが100を超える物もありますが、15.8K円という超低価格でこのDFは驚異的と言えます。以下で実験君データをお見せしますが、CP400の低音時のスピーカ駆動能力はIA-7Eに全く引けを取らず、カタログのDF値は伊達ではないと思われます。

50Hz以下の正弦波の歪みに関しては、CP400とIA7-Eは全く同等でした。やはりIcon AMPが極わずかに優れています。コチラの記事で使用した5kHz正弦波の一部データを間引いた波形でも3者は全く同等でした。48kHzの計測サンプリングレートでは、スピーカ出力の高域特性に違いは殆ど見られなかったという事です。これらのデータの掲載は省略します。

新しい評価方法を試してみましたので、その結果をお見せします。

今回の実験君では、40Hzの正弦波に1発/1サイクルのパルスを重畳した信号を使用しました。パルスの位値は毎サイクル同じです。これにより、パルスに対して40Hzのスピーカ出力波形がどの程度遅れるのかを見る事ができます。マイクはスピーカ前方約10cmに設置しました。スピーカはAlpair 6Mです。

グレーが信号波形、緑がIcon AMP、青がIA7-E、赤がCP400です。スピーカの出力音量を全て同じに揃えています。
40Hz アンプ位相 copy
IA7-E(青)とCP400(赤)は殆ど同じですが、驚いた事にIcon(緑)が飛び抜けて良好な結果を示しています。

下は信号の先頭部です。ゼロからいきなりマイナス側最大まで信号が変化します。上の図は安定した状態での波形です。
40Hz始め
ここでもIconが非常に良好な追従性を見せています。IA7-EとCP400はほぼ同等ですが、CP400の方が若干優れているように見えます。

次は、信号の終端部です。プラス側最大からゼロまでいきなり信号が変化します。
40Hz 終わり
やはりIconが最も俊敏な反応を示しています。しかし、その分マイナス側へのオーバーシュートも大きめに出ます。IA7-Eの波形はどういうわけか歪みが大きくなってしまいました。再計測が必要かもしれませんが、スピーカ出力の収束性はCP400の方が若干優れているように見えます。

という事で、上記の結果を見る限り、超低音のスピーカ駆動性能としてはIcon AMPが明らかに優れており、IA7-EとCP400は殆ど同等か若干CP400が優れていると言えそうです。値段、定格出力、大きさから考えると、完全に裏切られた形の結果となりました。

しかしIcon AMPのビシバシさには驚かされます。正に馬鹿ブーのためのアンプであると言えましょう。これがNuForceの原点というやつでしょうか? それに比べるとIA7-Eにはもっと頑張って欲しいですね。多分初代V1はIcon以上だったのでしょう。。。そして超低価格のCP400の性能にも驚かされました。やっぱりハチマルにはハイエンドなIA7-Eは不要かなぁ。。。。

なお、HSC(超高音信号付加機能)をONにした時のシュワシュワ感は、IA7-E程ではないにしろ、CP400でも感じました。超高域はIconよりも出ているように思われます。

以下はNuForce社のハイエンドのサイトからの抜粋です。
NuForceはこの方式をアナログスイッチングアンプと名付けました。NuForceアンプは超広帯域幅再生(20~80kHz)を位相シフト無しで実現します。出力段は十分にコントロールされ、極めて高いダンピングファクターを獲得し、低域周波数まで再生を前例の無いレベルでコントロールしています。
Icon AMPこそ正にそのようなアンプであると言えましょう。それに比べるとIA7-EがCP400と同等という結果には正直ガッカリさせられました。やはり世間様の嗜好に合わせて、バージョンが進むにつれてマイルド化しているのでしょうか?低音のブワッと拡がる感じの味付けのせいでしょうかねぇ?

とはいえですね、アンプをつなぎ変えながら実際に音楽を聴き比べても、ハチマルには大して重要な違いがあるようには感じられません。結論としては「ドレデモエーンチャウ?」ってところかなぁ。。。ハチマルにはハイエンドなアンプは宝の持ち腐れのようです。

さて、大概の業務用ステレオパワーアンプは、2つのアンプを並列に使用して大出力のモノラルアンプとしても使用できるようになっています。これを「ブリッジモード」と呼ぶようです。CP400の場合、ステレオモードとブリッジモードを背面のスイッチで切り換えるようになっており、8Ωでの出力はステレオで100W x2、ブリッジで280W x1となります。4Ω負荷での使用は保証されていませんが、実験君としては試さないわけに行きません。

上と同様に、パルス入り40Hz正弦波でのスピーカ出力波形で比較してみました。
ブリッジ copy
赤がステレオモード、青がブリッジモードです。波形の歪みは全く変わらなかったのですが、ブリッジモードでは位相遅れが若干改善されました。とはいえ、Iconには遠く及びません。このアンプはAlpair 10をアシストウーハとして駆動するために購入したのですが、その際にはブリッジモードを使えます。はやくAlpair10の箱をつくらないとね。。

以上のように、民生用装置の価格に関して、改めて考えさせられる結果となりました。コーキュー感を演出したようなオーヂオ臭いナンチャラ感や、蝙蝠さん的超音波領域の再生によるクーキ感とかを求めず、音楽を高い「クオリティ」で「素直」に聴きたいだけなら業務用アンプで全く問題無いように思われます。というか、癖が無いので「音楽」を聴きやすいように思えます。また、少し「味」が欲しいという場合は、安価で駆動力のある業務用パワーアンプに真空管プリアンプやラインアンプ、あるいはサンバレーさんとこの真空管組込みDAC等を組み合わせると、優れたスピーカ駆動力を確保しながら「オンシツ」を好みに合わせる事ができるかもしれません。

業務用アンプを使用する場合、下記の点に注意が必要です。
1) コネクタの形状が民生用と異なる
信号ラインのコネクタは基本的にXLR(バランス)です。また、スピーカ出力端子にも「スピコン」と呼ばれる特殊な形状を採用しているアンプも多くあります。幸い、CP400のスピーカ端子は民生用でおなじみのタイプでした。アンプ購入時に、民生用機器と接続するためのアダプタなりラインなりも併せて購入する必要があります。業務用の場合、アクセサリ類の価格も極めてリーズナブルです。僕が使用しているXLR/ピン変換コネクタは1個250円でした。

2) ファンがうるさい
大概のパワーアンプはファンを内蔵しています。CP400のヒートシンクは筐体の両サイドに露出しており、内部はそれほど高温にならないため、買って直ぐにファンのコネクタを抜きました。暫く使っていますが、筐体内部の温度はそれほど上がらないようです。側壁のあるラックケース等に組み込まない場合、設置場所に配慮すればホームユースではファンを止めても大丈夫かもしれません。温度は電解コンデンサの寿命に影響しますが、アンプ自体の価格がこれなので、まいっか。。あるいはカバーにドリルで穴を開けるか、パンチングメタルに交換しても良いかもしれませんね。

3) 左右のボリュームが独立している
僕は手元にパッシブプリを置いているので、特に不便を感じませんが、そうでない場合は少し煩わしいかもしれません。CP400のボリュームはクリックを備えているため、左右を同じ位置に揃えるのは容易です。ボリューム位値を同じにした場合の左右の音圧差はほとんどありませんでした。

4) ラック収納が前提
CP400にはシールで貼り付けるゴム脚が付属していましたので、単独の据え置きでも問題ありませんが、例えば電源モジュール、複数台アンプ、チャンデバに全て業務用を使用する場合、レールマウントにすると「プロ」の雰囲気が楽しめるかもしれません。

僕は次に電源モジュールを狙っています。
cp_pd12ii.jpg
CLASSIC PRO製 PD12II
7,980円なり
■ACコンセント前部4(その内、常時ON:1)・後部8
■リアライト端子(XLR)
■使用電源:AC100V±10%、 50/60Hz
■最大電流:14.9A/ユニット
■最大消費電力:2000W/ユニット
■サージ電圧:5,000V
■サージ電流:20,000A
■ノイズ減衰:トランスバース >20dB、1.5kHz~200mHz
■サーキットブレーカー
■保護回路:スパイク・サージ、ノイズフィルター、過剰電源保護回路
■電源ケーブル長:3.0m、3ピン、2ピン変換アダプター付属
■寸法、重量:48.3(W)×4.45(H)×31(D)cm、4.9kg
スパイク、サージフィルター、ノイズフィルター保護回路、過剰電源保護回路、サーキットブレーカー

別に「音質」に期待するわけでなく、ごちゃごちゃの電源ラインをすっきり格好良くまとめたいというのが狙いです。価格が手ごろなので、高級テーブルタップのノリで使って見たいと考えています。

業務用には他にも使えそうな機器があるかもしれません。とにかく価格がリーズナブルなので、気楽に試してみても良いかもしれません。サウンドハウスさんが価格と品揃えの面でお薦めです。

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2011年11月29日 (火) | Edit |
IA-7Eを長時間聴いていると、妙な響き感があって前頭葉のあたりがシュワシュワして来ると書きました。

ところがネットラジオを聴いていると、そのような違和感を覚えません。と言う事は、10数kHz以上の超高域音の影響が怪しいと考えられます。前の記事のF特比較で見る限り、20kHz以下の高域レスポンスにアンプの差は全く見られません(マイクの定格は16kHzまで)。IA-7Eでは、それ以上の帯域の超音波が強く出ているという事なのでしょうか? ホンマニ????ちなみにメーカ発表のAlpair 6Mの超高域特性は20kHzに対し30kHzで10数dB落ち程度です。IAE-7は20Hz(-0.3dB)~120kHz(-3dB)、Iconは20Hz~20kHz(+/-1dB)だそうです。

よくわかりませんが、ともあれ、Frieve Audioのリサンプリング(96kH出力)や超高域信号の追加(HSC)を全てOFFにして、44.1kHzストレートで再生してみたところ、シュワシュワ感が薄れて聴きやすくなったような気がします(あくまでも「気」がするだけですけどね)。それでも高域がキツク聞こえるのでイコライザで少し調整しました。超ニアフィールドで長時間聴く場合、超高域が出過ぎると鬱陶しく感じるようです。クーキ感とかケハイ感とやらは一切要らんし。邪魔だし。。

という事で、とりあえずこの状態で聴いていますが、Icon AMPよりもちょっと太めでパワフルな感じがします。。ジャコのエレキベースも良い感じです。それとピアノで時々ハッとさせられます。。暫くこれで聞いてみましょう。

オーバーサンプリングに関しては、NuForceからの興味深いコメントを見つけました。以下はNuForceのハイエンドD/AコンバータDAC-9の商品説明からの抜粋です。

DAC-9は、卓越したシンプリシティーを基礎としており、その上で複雑なニーズに対応しています。最低限の信号処理と出来る限り短い信号経路がDAC-9の再生音を際立たせます。選択された入力ソースからの信号は、直ちに24-bit/192kHz(USBの場合24bit/96kHz)対応のノンオーバーサンプリングDACによってD/A変換されます。さまざまなテスト試聴の結果、アップサンプリングとサンプルレート変換はNFBのように有害無益であるという結論を得ました。したがって、一切のアップサンプリングやサンプルレート変換は行っていません。

下手な小細工するよりも、CDの信号をそのまま素直に増幅した方がヨロシイという事でしょうかね? 同社のハイエンドCDP (CDP-8)の内蔵DACも44.1kHz/16bitのままアナログに変換していると聞いた事があります。

確かに、信号のクオリティはソースの情報量で決まってしまうわけで、オーバーサンプリングしようがビット数を上げようが、泣いても笑っても、後処理でソースの真のクオリティや情報量を追加できるわけではありません。モトモトナイモンハナイノヨというやつですね。元の信号を改変しているので、真のクオリティは逆に低下していると言えなくもありません。さすがNuForce、徹底していますね。好きですよ、そういうアプローチ。DAC-9が数年後に中古で安く出回るようになったら手に入れても良いかもしれません。

さて、オマケの実験君コーナーです。

今回は、高域の再生波形を比較してみました。

下が信号波形です。クリックで拡大してご覧ください。
signal copy
基本的に5kHzの正弦波ですが、最初の立ち上がりはゼロレベルからプラス側最大まで1サンプリング周期で一気に立ち上がります。最後もマイナス側最大からゼロレベルに一気に変化します。また、途中の2箇所のデータを間引いて、1サンプリング周期でマイナス側最大からプラス側最大(またはその逆)に一気に変化させています。CDフォーマットでは、原理上、これ以上の急激な信号変化は存在しません(22kHzのフル振幅信号に相当)。

下がマイクロフォンで計測した音波波形です(Alpair 6M、モノラル、距離約10cm、ボリュームは相当大きい)
wave copy
赤がIA-7E、青がIcon AMPです。グレーで薄くソース信号波形を重ねています(時間方向のシフトは適当)。アンプ差は全く無いと言えるほどよく一致しています。音波波形は、最初と最後および途中2箇所の急激な信号変化には追従していません。これにはAlpair 6Mのレスポンスとマイクロフォンの感度が影響するため、全てがアンプのせいではありません。ただ、同一条件で比較した場合、アンプによる明確な差は見られないという事です。

聴感ではIA-7Eの高域がシャープに聞こえるため、信号変化の激しいとろころで音波波形に差が出るかもしれないと期待したのですが、予想は裏切られました。計測のサンプリング周波数がCDと同じ44.1kHzなので、これよりも速い現象は観測できません。超音波領域に感度を持つマイクロフォンを使用して、もっと高速な計測を行えば差が出るかもしれませんが、今のところ「可聴帯域の波形を見る限り」明確な差は無いと言えます。

下は信号が停止した後の音波波形の収束状態です。
gensui copy
赤がIA7-E、青がIcon AMPです。いずれのアンプでも、信号が停止した後に弱い振動が見られますが、Icon AMPの方が振幅が小さめです。複数回の信号を比較してみましたが、再現性は良好でした。

今まで波形やスペクトルに明らかな違いが見られた「密閉型とバスレフ型の比較」「デジタル音場補正ON/OFF比較」「デジタル位相遅れ補正ON/OFF比較」「アナログおよびデジタルフィルタの位相遅れ比較」「吸音材あり/なし比較」「Alpair 6 M&P F特比較」等に比べると、前回と今回の実験君結果を見る限り「音楽再生クオリティ」に関する両アンプの違いは極めて微小であると言えそうです。

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