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2011年02月01日 (火) | Edit |
PC用のオーディオボード「サウンドブラスター」シリーズや、PC用のパワードSPを精力的に展開しているCREATIVE社(メーカーサイト)から、注目の製品をご紹介。。

667.jpg
Zii Sound T6 (詳細はコチラ)
PC用Bluetoothアダプタ付き(USBダイレクト接続も可)で
お値段はナント
37,800円
(サンマンナナセンハッピャクエン)!

やりゃ出来るじゃん

メインスピーカーは5cm?クラスをダブルで使用し、上側のは首振り可能
サブウーハーは16cmくらいかな
2つのドロンコーンを側面に設置した密閉型のように見える?位相補正もしてるらしい
668.jpg

もちろん純粋な音楽再生用というよりはゲームやDVDの鑑賞も想定したモデルだが、注目すべきは
この構成をこの価格で実現できる
ということ。

例えば、信号伝達系とアンプはそのままで、スピーカーをAlpair5とまで言わずともAuraやTangbandのしっかりとした5cm~2.5cmドライバー1本に(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)、サブも13cm~10cmクラスのしっかりとしたオーディオ用ウーハー1本(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)にするだけで、十分に音楽鑑賞に耐えるデスクトップ オーディオが組めます(一体型のミニマムがケロ級)。これにFrieveAudioクラスのDSPソフトウェアをバンドルすれば完璧でしょう。こと「音楽再生能力」に関しては、そんじょそこらのご立派なオーヂにも負けませんよ。ゴマンエンでどうよ?ゴマンエンで。bluetoothはオプションで良いから。できるっしょ。

ドライバとアンプやDACを多少グレードアップしても10マンエン出せば、こと「音楽を鑑賞する」には十分以上の品位が得られるはずです。

どうよ。老舗のオーヂオメーカーさん。「安価」で「ちっちゃく」ても「低音まで正確に聴き取れる」真っ当な「音楽再生装置」が必要だと思うんだけど。。。やたらコマケー事は普通の人は気にしないからさ。。。肝心のところをシッカリと押さえたの作ってよ。「音楽を聴くために」肝心のトコロをさ。。。

追記1
メインドライバに多少お金をかければ、ソフトウェアによる低音ブースト(馬鹿ブーストのこと)ができるので、そちらの方が2.1ch型より低コストにできる可能性もある。ただし信号振幅制限アルゴリズム(過大な低音信号を抑制するロジック)を組み込む必要があるが、そんなもん簡単でしょう。

追記2
おそらく「コスト」対「音質」で最もせめぎ合いになるのが、スピーカーボックスだと思う(特にサブの)。しかし、ここをケチると音質はテキメンに低下する(音楽が聴きにくくなる)。材料と構造の工夫が開発屋の腕の見せどころでしょう。ガッシリと重く作って欲しい。ローエンドクラスでは、アンプはオーディオ用として最低限のクオリティを確保できていれば良しとしたい。実際、Icon AMP以上のクオリティが必要だとは全く感じない。

追記3
あとは外観のデザインかな。女の子向けは当然として(ビーズをイッパイ貼り付けたやつ、外装をぬいぐるみみたいに着せ替えできるやつナンテネ)、小中学生向け(運動靴の駿足みたいなのはドウヨ?ちょっとメカっぽいのとか、ポケモン仕様とか)、とにかく誰もが何も気にせずに当たり前にキチントした音楽再生を楽しめるようになって欲しいぞ。ベト7もちゃんと低音まで楽しんでね!

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2011年01月21日 (金) | Edit |
A6Mにしてからブーストしても低音が破綻しないので、ボリュームもつい上げ気味になります。そうすると箱表面が手で触れてはっきりとわかるくらい振動します。どの程度音に影響しているのか分かりませんが、とにかく箱には鳴って欲しくないというハチマルなので制振とマス付加をかねて内部にパテか何か盛ろうかと思案中でした。

で、だいぶ以前にコイズミ無線さんで「ジルコンサンド」なる制振用の「砂」を5kgも購入したまま未使用だったので、これをなんとか活用しようというのが今回のアイデア。

昨晩ふと思い付いて、このジルコンサンドに普通の白い木工ボンドを少量加えてコネコネと。。。ちょうどそば粉に水を加えながら混ぜる感じかな。様子を見ながらボンドを少量ずつ加えて、ちょっとパサ付き気味のペースト状にしました。これを試しに端材の合板の上に5mmくらいの厚さになるよう盛りつけて放置したところ、一晩でしっかりと堅く固まりました。木から剥がれそうにもありません。これは使えそうかな。。という感触。。ポチ2型の補強作戦に採用してみたいと思います。1kgくらいはぶち込みたいなぁ。。まあ、そのうちに。。

<以下コイズミ無線さんの商品説明です>
666.jpg
【ジルコンサンド/5kg】
振動対策のポイントと言える「比重」「硬性」「内部損失」のバランスが良く、
音は抜群に良いジルコンサンド。
塩分と鉄分が極端に少なく、オーディオ用途に最適。
スピーカースタンドの充填材などに使用すると、低域も高域も分離がよくなり、
ワイドでダイナミックなサウンドに一変、我が耳を疑いたくなること間違いなし!
主成分………Zro₂…65%  Sio₂…約35%
1㍑あたり…約2.7kg
重量…………5kg

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2011年01月17日 (月) | Edit |
前記事に引き続いて、今回はオーディオ装置の本来の目的である「音楽再生」の理想状態について考えて見ます。

以前の記事に書いたステレオフォニック方式の原理的な問題により、ここでは「音場の再生」という観点を含めません(原理的に「理想的音場再生」を想定できないため)。

で、あくまでハチマル独自の見解としては、「記録されている全ての音の信号波形をそのまま正確に耳に届けられるに超した事はない」という事になります。当然と言えば当然。。。。ただしこれはあくまで「観念的理想」であって好みの問題はモチロン別です。

しかし、そのような再生音では「音がツマラナイのでは?」と思われる方が多いかな? ハチマルも当初はそう思っていました。が、LEANAUDIOトライアルを通して経験を深めるにつれ、結局それが最も「音楽が聴きやすく、楽器音/響きも自然に聞こえ、すなわち音楽を楽しめる」状態ではないかと確信するに至りました(再三書きましたが、普通に考えれば至極当然)。モチロン好みの問題を完全に排除するつもりはありません。しかし「好みの部分」を徒に追いかけ回す前に、まず理想状態にできるだけ近付けた上で、そこに適度な好みを反映するくらいのアプローチで良いのではないかなぁ。。と考えています(ハチマルはね)。ハチマルの経験では「好み」の部分は気分や楽曲その他外的影響によって結構フラフラと変動します(イヂリたくなる→イロイロカエル→堂々巡りして一巡→元の状態に、、キリが無いので最終的に気にしない事にする)。しかし上記の理想状態へ近付けるという根幹的部分は気分や条件が変わっても頑として揺るぎません。

よく言われるのが「音楽は芸術だから(数値的に正確にというのではなく)「芸術的?」に再生すべきだ」「アーチストの「情感」を熱く伝えられるのが良い音だ」という考え方です。

でもチョット待ってください。アーティストが命懸けで獲得した独自の「表現」(情感とかいうとベタベタだから。。)を記録した媒体は「芸術作品」であるわけですが(何を以てゲージツとするかは難しいが、ともあれ)、これを、こと音楽に関してはそのアーティストの足下にも及ばない我々鑑賞者が(だからこそ時間を割いて聴くわけですが)、上記のように正確に再生する以上に「芸術的?に」(何をもってゲージュツテキと言うか?)「情感たっぷりに」(アーティストの表現以上に切々と熱く?)再生するとはどういう事なのか?優れた音楽家が遺したこの上もなく貴重な「芸術」であるからこそ、正確に再生して素直に聴きたいなぁ。と思います。ハチマルは。というか、そうやって聴くのが一番楽しいし気持ち良いし音ソノモノも自然に聞こえるし長時間聴いても疲れないし何よりも音楽が聴きやすい。あくまでハチマルはね。

もし正確に素直に再生しただけではツマラナイと感じるのであれば、何もワザワザその作品を聴かなければ良いだけの事ではないのか(時間の無駄でしょうというか苦痛でしょう)?

心から尊敬するアーティストの、本当に「聴きたいと思う」音楽であれば、素直に聴いても十分に楽しめるどころか、逆に要らぬ事をせずに聴きたくなるのではないのか?(だって、正確に再生して要らぬ事をしない方がアーティストの表現/行為を労せず細部まで聴き取りやすいし)

もしかして「音楽聴くだけならラジオで十分」とは「本当に好きな音楽を聴く時はオイラだってラジオとかラジカセ的普通の音で聴くよ」という意味なのか? では、それ以外の場合にはイッタイ何を聴いているのか? あるいは何を成しているのか?

装置を調整して好みの音を創出するという一種の創造行為なのか? なるほど。先ほどの「ゲージュツテキ」とはそういう意味か?アーティストの表現に素直に耳を傾けるのではなく、自分勝手に熱くゲージツ的に「盛り上げる」という事か?

であるとするならば、素直に表現者の表現/行為を鑑賞する事を望む者のための装置と、そのように装置または音ソノモノを趣味とする者のための装置は全く別物と考えた方が良くはないか? そもそも目的が全く異なる。そのへんがしっかりと区別/認識されていないのではないか?

しかし現在「オーディオ」というと後者向けの物という考え方に偏りすぎていないだろうか? あるいは思い込まされてはいないだろうか?音楽とはそういう風に聴くもの。オーヂオとはそういう風に嗜むためのもの。。。と。どうも画一化され過ぎているような気がしてならない。何者かによって恣意的に操作されているのではないかと疑いたくもなる。

「音楽を聴く」という事において、後者の方がどちらかと言うとニッチだと思えるのだが(あくまでハチマルにはね)。

いや、根本的なところがつい気になってしまうのが僕の悪いクセ。ハチマルの疑問を素直に書いただけですので。。。。


追記1
もちろん、往々にして音楽が媒体に理想的な状態で記録されているとは言えない場合がある(というか真の理想状態はあり得ない)。何もガチガチに信号通りに聴かなければならないと考えているわけではない。あくまでも必要十分なレベルでということ。しかし、我々には媒体以上に「正」の状態を知る術はないというのは確か。

追記2
もちろん個人的に音楽をどう聴こうが個人の勝手である。しかし、目的の違いを業界全体として(製造側も消費者側も)きっちりと認識しておく必要があるのではないか?例えば「リスナーズ オーディオ」と「エンスージアスティック オーディオ」として。互いに悪影響を及ぼし合わないためにも。

追記3
もしかして「リスナーズ オーディオ」を望む人間の方が少数派なのだろうか? 見渡すと寂しい。まあしかし、以前からこの手のオーディオに対する根本的な疑問を投げかける記事を書くとテキメンにランキングのINPOINTが増加する。と言うことは少なくとも何名かは同じように感じている人々が存在するというのも確か。かな?

追記4
オーヂオイヂリをやってみて、好みの部分をイヂルのは「エンドレス」だと痛感した。「好みの部分」とは基本的な音楽再生クオリティの向上とは別の部分。単に「好み」に関係する部分のこと。「どっちでも良いけで、どっちかというとコッチかな」というやつ。気分や環境条件や楽曲によって「好み」の部分はコロコロ変動する。しかも基本クオリティの向上とは異なり、「絶対コレ」というのが無い。まあ、だから「好み」なのだが、こいつを追いかけ回すとキリが無い。同じところをぐるぐる回りだす(富士の樹海か?)。だからアクセサリはよく売れる?

追記5
ハチマルの場合、基本クオリティ部分の例としては「ニアフィールドリスニング」「密閉型」「吸音材タップリ」「デジイコによる30HzまでのF特/位相フラット」といったところか。これらは頑として揺るがない。これらは「好み」ではなく2年かけて「音ではなく音楽を聴いている時に半ば無意識に覚える違和感やフラストレーション」を排除してきた結果として得られたもの。
これに対して「好みの部分」は、「Icon vs TU-870」(最近ドッチデモ良いと思う)、「Alpair6 M vs P」(これもドッチデモ良い)あたりかな? 楽曲によってはコッチの方がチョット良いかな?と思う時もあるが、別にわざわざつなぎ換える程の事でもないなぁ。たぶん気分や体調によっても気が変わるし。音楽を楽しむ上でそんな違いは大して重要だとは思えないし。。なによりメンドクサイし。。。という程度のもの。

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2011年01月13日 (木) | Edit |
何でもそうですが、何かを良くしようとするときは、究極の理想状態を想定してみるのが役立ちます。思考実験というやつです。当然ですが、現実世界では完全な理想状態を実現する事は不可能であり、必ず妥協が必要になります。がんじがらめの制約条件の中で、重要な要因そうではない要因を見極めて、いかに上手に妥協点を見つけるかというのが大切だと思います。夢中でアレコレやっているとつい迷走しがちになりますが、常に理想状態(イッタイ何のためにやっているのか)を念頭に置く事によってそのような事態を避ける事ができます。

たとえば、アクセサリとして代表的なケーブルとインシュレータについて考えてみます。

1) ケーブル
ケーブルは無いに超した事はない。というやつですよね。LもCもRも全くゼロの状態が理想状態だと考えて良いと思います。ですから最も手っ取り早くて最も効果が直接的なのは、極限まで短くする事ではないでしょうか。長さに余裕がある1mのケーブルの無駄な長さを切り詰めて例えば50cmに短縮できたとして、1mのまま2倍の値段のケーブルに交換するのとどちらの方が効果が高いのかなぁ。。なんて考えてしまいます。まあでも、本当に効果を聞き分けられたとしての話ね。
例えば、モノラルのDAC内蔵アンプをスピーカーの直近に置くか内蔵するかして、デジタルソースとの接続には光ケーブルを使用する方法が考えられます。するとまた、光ケーブルのガラスの材質や透過率がアーダコーダというのが始まるのは眼に見えてますが、少なくともLCRの影響は極小にできます。なんだったら、モノラルにして信号ソースもSPの近くに置きますか? これでケーブルにアレコレ悩まされる事もなくなるのかな? それとも癖がなさ過ぎてツマラナイというやつかな?
スピーカーの振動がアンプに伝わるのを問題視される方も居られるでしょうね。そこで理想的なインシュレータが必要になります。

2) インシュレータ
機械的振動を一切周囲へ伝えずにしかも全く動かないに超した事はない。。。となりますね。これはスピーカが空間の一点に他と接する事なく完全にポッカリと浮かび、しかも押しても引いても微動だにしないという状態です。リニアカー用の強力なマグネットで四方八方(正確には三方六方?)から固定しちゃいますか?でも一方のマグネットを床や壁に固定したのでは意味ないしねぇ。。。それに強力な磁力はスピーカーにもろ影響するし。。。現実的なのは床下の基礎からゴツイコンクリート製のマウントを床をぶち抜いて立ち上げて、そこにスピーカーボックス(できればドライバを直接)マウントにガッチリと固定してしまう方法が考えられます。それともコンクリートで直接ハコ作っちまうか? 一部のマニアさん達が似たような事をやっていると思います。もう少し現実的にやるならば、振動遮断/吸収性の高い柔らかい材質でマウントし、ドライバまたはボックスに思いっきりマスを付加する方法が考えられます。例のタイムドメイン スピーカーはドライバに直接マスを付加してボックスからフローティングしていますよね。2倍重くすると移動量は単純に1/2に減ります。

理想のスピーカーってのはどうなんでしょうか?いろいろ考えてみると面白いかもしれません。
ダイナミック型に限定するならば、今までのハチマルのアプローチでは、
- 音は振動板の前面だけから出るに超した事はない
- できるだけ小さい振動板1つだけで全域の音を出せるに超した事はない
- 振動板は耳に近いに超した事はない
ということで、今のところイヤフォンが一番理想的と言うことになっちゃいます。。。。ね。
全く別の原理で(例えばレーザーで?)空気を直接振動させる方法とか無いでしょうか?

あ、それと電源ね。これはもうバッテリー以外考えられないですよね。ハイブリッドカーやEVのおかげでバッテリー技術は飛躍的に進化しています。自動車をバッテリだけで200kmも走らせる事ができるんですから、オーディオ用大容量バッテリがあっても良いんじゃない?もう市販されてる? ヒャクマンエンだったら買う人いるよね。

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2011年01月12日 (水) | Edit |
小杉英了著、シュタイナー入門、ちくま新書272 より抜粋

。。。。高級官僚と政界の重鎮、トップ企業のリーダーたちが、どのような思考をめぐらしたか、金融財政危機が現出した今日の状況を、考えて見るとよい。
また、「勝ち組」以外の大半の人々はどうかというと、あらゆる種類の「癒し」を求めて、思考力を萎えさせている。チャネリングからポジティブシンキング、アロマセラピからカウンセリングまで。
おおかたそこで流通する言説はここちよく(だって癒されたいんだもん)、誰にでも簡単に理解できるやさしい言葉で(だって癒されたいんだもん)、読んだり聞いたりするだけですぐに心から納得できる内容になっている。当たり前だ。彼・彼女らには、気前よく支払ってもらわなきゃならないんだから。
はたして、シュタイナーが思考を強調しすぎなのだろうか。それとも私たちが、人生のあらゆる局面において、真剣な思考を、なおざりにしすぎなのだろうか。


年末の大掃除で妻が古本屋に出そうとした中から本書を見つけた。え。この本、俺まだ読んでないよ、と譲り受けて帰省の新幹線の中で読んだが、骨太の内容で読み応えがあったし、自分なりのシュタイナーに関する理解と共感できる点も多かった。本書をいきなり読んでもアレだが、シュタイナーの著書を何冊か通読した後に読んでみるのは良いと思う。シュタイナーの主要な著作は今までに数回読み直した事があるが、まだ1/3も血肉として理解できていない(そりゃ当然、一生かかっても無理)。本書を読んだのをきっかけに、懲りずに再挑戦しているところ。

シュタイナーについては、そのうち何か書きたいと思うが、当分無理ムリむり。。。コチラを参照されたし。

追記1
シュタイナーが探求した分野は「オカルティズム」とされ、前の記事から「オカルト」繋がりになったが、この点においては他意はない。しかし上の抜粋記事の内容と当ブログの前記事の内容は密接に関連していると考えて掲載した。オーディオに限った事ではないが、昨今のやたら「癒し」を求める傾向には嫌悪すら感じる。ことに芸術は必ずしも肌(耳)触りが良く平明なものばかりではない。高みにある物になんとか近付こうと真摯に求めるのではなく、「癒し」にせよ過剰な「リンジョーカン」にせよ、分かりやすい卑近なレベルへ手っ取り早く引きずり下ろそうとする安易な傾向が見られないだろうか。また、装置の基本的な原理の解説/究明(理解するにはそれなりの努力を要する)をおろそかにし、やたら主観的/感覚的な麗句ばかりを並び立てる現在のオーヂオに通じるところがないだろうか?
なお、オカルト(occult)とは元来は「隠されたもの」という意味のラテン語に由来する表現であり、目で見たり、触れて感じたりすることのできないことである。そのような知識の探求とそれによって得られた知識体系は「オカルティズム」と呼ばれている。ただし何をもって「オカルト」とするのかについては時代や論者の立場等により見解が異なる(出典)。

追記2
使い方を誤りやすい表現「なおざり/おざなり」
「なおざり」は「おろそかにして放っておくこと」の意味。「おざなり」は「誠意のない、その場かぎりの間に合わせであること」の意味。どちらも「いい加減にする」という点では共通しているが、放ったままの「なおざり」に対して、「おざなり」はその場かぎりであっても何らかの対応を行うことを意味する点で使い分けに注意が必要(出典: ATOK)。
気を付けねば。。

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2011年01月10日 (月) | Edit |
現在のオーディオをとりまく状況に対して僕が抱く違和感を見事に代弁してくれる上記表題のコメントを見つけました。

詳しくは「オーディオ ~ なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?」をご覧ください。

以下抜粋
なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?それは、人を感動させる本当の技術革新が妨げられるからです。
もし、我々がアンプやCDプレイヤーで音質の向上がほとんどあり得ないと気づき、それらを購入しなくなったら、いやでも、発展途上なスピーカー(もしくはマイク)に開発が集中するのではないかと考えます。


同サイト内の「オーディオの部屋」も是非ご覧ください。ホームページは「楽譜の風景」です。

このブログでも再三述べたように、ハチマルはこの業界の下記の点に対して強い違和感を禁じ得ません。

● 明確な原理の説明やデータの開示も一切無く、ただ絶大な効果だけを高らかに謳う製品が目の玉が飛び出るほどの価格で売りに出され、それが商売として成り立っている事(すなわち一定数以上の購入者が存在する事)

● 業界全体(売り手も買い手も)がそれらに代表される極めて微細な(あるいは皆無とさえ思われる)効果ばかりを追い求め、未だ改善の余地の残された根本的な音楽再生クオリティの向上に極めて無頓着である事

● 業界全体がそのように極めて狂信的/近視眼的なマニアックな方向へ強く偏向され、家庭で真っ当に「音楽」を楽しむ事を望む本来最も重視されるべき一般リスナー向けのリーズナブルな価格の音楽再生装置が根本的に進化していない事(iPod、イヤフォン関連除く)

● プロフェッショナルな専門家として一歩高い見地に立ち、一般大衆の行き過ぎた傾向に対して警鐘を鳴らすべきジャーナリズムが、逆に先頭を切ってそのような傾向を促進しているとしか思えない事(売り手の謳い文句をそのまま伝えるのではなく、可能な限りの計測やブラインド評価を実施して、読者に公正で客観的な情報を提供すべきではないのかな?他の業界の雑誌はやれる範囲でアタリマエにやっている)

音楽をはじめとする芸術が人類にとって極めて重要であると認識するハチマルは、音楽芸術の大衆への伝達に大きな役目を担うオーディオ業界がもっと健全であって欲しいと切に願いますですよ。ホンマニ。

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2009年05月21日 (木) | Edit |
相変わらず馬鹿ブーストで音楽を聴いていますが、「春の祭典」やマドンナ以外は特に問題なく聴けています。しかし、このようにヤクザな方法でほんとうにまともな音が聴けているのかどうか多少不安もあるため、フリーソフトを使用してちょっとした測定を行ってみました。

方法:
1) 単一周波数の正弦波信号ファイル(16bit WAVE)を作成 (WaveGene Ver.1.40を使用)
2) このファイルを再生してスピーカー直前に置いたマイクロフォンで録音 (Windowsのボイスレコーダを使用)
3) 録音されたWAVEファイルの波形を観察 (WAVANA Ver.0.10を使用)

アンプのボリュームは日ごろ音楽を聴く時の標準位置としました(イコライザのベースレベルを-13.5dBとした場合の標準位置: アンプのボリューム調整範囲[7:00~5:00]に対して約8:50の位置(1/5弱)、アンプ最大出力: 60W)。ちなみにイコライザを使用しない場合の標準ボリューム位置は8:00(1/10弱)くらいになります。

以下に測定波形を示します。
0dB信号 (すなわちCDのダイナミックレンジをフルに使用した最大レベルの信号) をスピーカーで再生してマイクロフォンで測定した波形を黒で示しています。赤は上記に対して-6dBの信号の測定波形です。比較のために波形の表示振幅を同一に揃えています。

243.jpg 70Hz 0dB

244.jpg 50Hz 0/-6dB

245.jpg 40Hz 0/-6dB

246.jpg 30Hz 0/-6dB

70Hzでは0dBでも綺麗な正弦波になっていますが、50Hz以下の0dB波形には明らかな歪みが見られ、周波数の低下とともに歪みは大きくなります。-6dBでは30Hzでも大きな歪みは見られません。

以前の記事にも書きましたが、「春の祭典」等の特殊な事例を除くほとんどの楽曲(主にクラシック、ジャズ)では、50Hz以下の信号レベルはもともと低く (多くの場合はピークで-20dB以下)、ごく稀に-10dBに達するピークが発生するに過ぎません。従って現在使用しているイコライザ設定(下図、50Hz以下で約+10dBのブースト)では、デジタルオーバーフローによるAVCの作動は非常に稀にしか発生しません (このブースト設定では50Hz以下のピーク信号レベルは通常-10dB程度)。
248.jpg

このため通常のボリューム位置で音楽を聴いている限り低域に明らかな歪みを感じる事はありません。「春の祭典」もこのボリューム位置で聴く限り問題は無いのですが、あの爆発的ティンパニを収録するために録音レベルが低く(つまり録音ダイナミックレンジが広く)、従ってアンプのボリュームを上げて聴く必要があるために問題が生じるわけです。ベース好きの僕はベースソロのパートでボリュームを9:15くらいまで上げたりするのですが、そのような場合にも歪みを感じる事があります。

下図はボリュームをほんの少し上げて測定した40Hz / 0dBの波形です(ボリューム位置: 9:00)。極端に歪みが増加して「ブー」という音が「ブリブリ」という音に変わるので、はっきりと限界が分かります。しかし振動板やコイルがどこかにぶち当たる音はしないので、スピーカーの機械的な限界に達しているのではなさそうです。このボリューム位置でも上記のベースソロの一部を除くとほとんどの曲では問題を感じません (実際に信号レベルが0dBに達するのは極めて稀であるため)。特にクラシックを聴く場合にはまだ余裕がありそうです。
247.jpg 40Hz 0dB, ボリュームUP

実際の楽曲の信号には様々な周波数成分が重畳されるため、50Hz以下の周波数成分だけで0dBに達する事は考えにくいですが、いずれにせよAlpair5をほぼ限界近くの状態で使用している事は確実です。つまり低域の限界ブーストとは、ユニットを限界入力で駆動している状態から中高域だけを減衰させる事に他なりません。

正直言って音量的にもう少し余裕が欲しいところですが、本来ツイーター的な用途を狙っているAlpair5には酷な要求だと言えます。以前にも書きましたが、サブウーハーなしで低域ブーストを行う場合はAlpair6またはCHR-70以上を推奨します。

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2009年05月10日 (日) | Edit |
前記事の楽曲信号レベルを参考にしてイコライザー設定を2種類作成しました。ほとんど全ての楽曲に適用可能なフルブースト仕様(30Hzフラット)と、「春の祭典」用のブースト制限仕様(50Hzフラット)です。
230.jpg
赤がフルブースト、青がブースト制限仕様
イコライザのベースレベルは-12dB(ピンクのライン)
一般的にデジタルイコライザーで極端なブーストを行うとデジタル信号のオーバーフローが発生します。再生中にそのようなオーバーフローが発生すると、Frieve AudioのAVC機能(自動ボリューム制御機能)が作動してトータルゲインが自動的に下げられます (言いかえれば、ダイナミックレンジが拡大されます)。演奏の途中でAVCが作動するとボリュームが急に下がってしまうため、通常は予めAVCを下げておくか、あるいはイコライザーのベースラインを下げておく必要があります。

このようなゲインダウン (ダイナミックレンジの拡張) を16bitデータのままで行うと、最下位の数ビットの情報が失われますが、Frieve Audioは内部演算を64bitで行い、かつ使用しているDACが24bitデータ入力に対応しているので、理論的には下位bitの情報が失われる事はまずありません (16->24bitであれば48dB(8bit=256倍)まで大丈夫)。ただしアナログ変換後のS/N比は当然低下します (同じ音量で聴くにはアンプのボリュームを上げる必要がある)。僕のオーディオPC (ONKYO HDC-1L) は特に高S/N比 (120dB) を売りにしているので、アンプのボリュームを上げてもノイズはほとんど聞こえませんが、オンボードのサウンドポートを使用するとはっきりとノイズが増えるのが分かります。大ブーストを行う場合はDACの入力bit数とS/N比が非常に重要になりますので、機器選びの際には注意してください。


フルブースト仕様では、イコライザのベースレベルを-13.5dBに設定しています。イコライザの最大係数が約+10dBとなるため、通常の曲であればACVが作動する事はまずありません (前の記事を参照してください)。また極まれに作動したとしても1~2dB程度なので音量の低下はほとんど感じません。

下図は補正後の周波数特性です。
229.jpg
赤がフルブースト(30Hz)仕様、青がブースト制限(50Hz)仕様
黒の線はFOSTEX G2000のカタログデータ
232.jpg
FOSTEX G2000
20cmウーハーx2, 4way

もちろんG2000は広いリスニングルームにおける大音量再生を想定して設計されているので、フェアな比較とは言えませんが、ニアフィールドによる小音量再生だからこそ可能な芸当であるとも言えます。

直径たった5cm程度の振動板だけで反転ポートも使用せずに30Hz~30kHzの音がフラットに再生できてしまいます (20kHz以上はマイクの感度がないので測定できていません)。この状態を一度経験すると、もはやサブウーハーやマルチウェイではどうあがいても絶対に満足できないのではないかと思えてなりません。大振幅による歪みの増加やS/Nの低下はそれ相応にあるのでしょうが(僕の耳では問題は感じない)、そんな瑣末な事はどうでも良いと思わせるほどの根本的な「自然さ」「聴きやすさ」「心地よさ」を感じます。

欲を言えばAlaprir5ではなくAlpair6にしておいた方が良かったかなとは思います。
もともとサブウーハーの使用を前提にAlpari5を選択したわけですが、サブを使用しないのであれば低域特性に優れるAlpair6の方がブースト量が下げられるので有利です (計算では約6dB分下げられる)。「春の祭典」もフルブースト可能かもしれません。

これからやってみようと思っている方には
Alpair6(fs=74Hz)かCHR-70(fs=70Hz)をお薦めします。


さらにデスクトップ使用ではなくブックシェルフ型として1mを超える距離で相応の音量を確保したい方には、Alpair10フルレンジまたはALpair10ウーハー+Alpair5の2wayをお薦めします(ブースト量は約10dB下げられる)。
お試しアレですよ、ホンマニ。

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2009年05月10日 (日) | Edit |
以前にも少し紹介しましたが、もっと多数の楽曲の低域信号レベルを調べたので、その結果をあらためてご紹介します。

下は計45枚のCDで50Hz以下のピーク信号レベルを測定した結果です。
231.jpg

50Hz以下の信号レベルが低い順に左から並べています。
左から
-ピンクフロイド「狂気」全曲
-ベートーベン 交響曲第1から第9全曲、ブロムシュテット指揮
-マイルスデイビス 21枚のCDから全曲、エレキ含む
-ウェザーリポート 12枚のCDから全曲、全てエレキ
-ストラビンスキー「春の祭典」、シャイー指揮
-マドンナ「エロチカ」全曲

縦軸は飽和信号レベルを基準(0dB)としています。
例えばピンクフロイド「狂気」の場合だと、50Hz以下を+11dBまでブーストしても信号飽和は生じません。それ以上ブーストするとFrieve AudioのAVC(自動ボリューム調整)が作動して全体のゲインが下げられます。以前にも紹介したように「春の祭典」と「エロチカ」の低域信号レベルが他に比べて非常に高くなっています。

これらの値は多数の楽曲の中の瞬間的なピーク信号レベルを示しており、平均的にはこれより遙かに低くなります。

下図は1トラックづつピックアップして測定した結果です。
233.jpg

1曲だけ抜き出して測定してみると、上図に比べて信号レベルが遙かに低いことがわかります。
一般的に言って、ジャズ、クラシック、ロックを含めて50Hz以下の信号レベルが-10dBを超える楽曲は極めて稀であり、また超えるとしても極瞬間的な信号ピークでしかありません。このためフルブーストで聴いていても聴感上はほとんど問題を感じません。ただし「春の祭典」と「エロチカ」内の特定の曲だけは極めて例外的に大きな低域信号レベルを持っているため、フルブーストでは明らかな歪みを感じます。

聴感とこれらの測定結果を基に、標準的なイコライザー設定を決めました。

イコライザ設定は次の記事で紹介します。

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2009年04月19日 (日) | Edit |
サブウーハーを使用せずにイコライザによる低域ブーストだけでもそこそこ十分な低域特性が得られるようになった事は以前の記事で紹介しました。おかげで以前ほど劇的にはサブウーハーの効果が感じられなくなってきました。

210.jpg
黒がサブウーハー無しで低域ブーストした場合
赤がサブウーハーありで低域ブーストした場合
特性的な差はもはやそれほど大きくありません

Frieve Audioのイコライザで50Hz以下だけを通す急峻なローパスフィルタを設定して聴いてみると、楽器の「音」というよりはウナリのような音が断続的に小さく聞こえるだけです(イヤフォンでも確認)。
それでもサブウーハーを使用すると交響曲(とくにティンパニー)とジャズ(ウッドベース、バスドラ)の響がより豊かになり、音楽全体の厚みが増します。通奏低音のような連続的な音よりもパルシブな音(打楽器、ピッチカート)の方により多くの効果が感じられます。特に交響曲のティンパニー高速連打には大きな効果が見られます。

細かい事を抜きにして言えば音楽を聴く楽しみがぐっと深まるという感じでしょうか。という事でサブウーハーは常時ONにしています。

サブウーハーONとOFFの比較です。Alpair5の音をできるだけ残したいのでサブウーハーのカットオフは50Hz、ボリュームも最低限としています。
206.jpg
黒がサブウーハーOFF、赤がサブウーハーON

これをFrieve Audioの音場補正でフラットにします。
208.jpg
黒がL、赤がR

この時のイコライザ係数です。50Hz以下をブーストしています。
209.jpg
黒がL、赤がR

サブウーハーなしの時と同様に最大で約+18dBのブースト係数となっていますが、Frieve AudioのAVC(自動ボリューム制御)はほとんど作動しません(デジタル信号が飽和しない)。元々ソースに含まれる50Hz以下の信号のレベルはそれほど大きくないという事ですね。この点ではサブウーハーONの方が有利だと言えます。

サブウーハーのボリュームを抑え気味にした事で50HzくらいまではAlpair5の音が結構含まれるようになり、低音の輪郭が随分明確になったような気がします。しばらくはこの状態で満足できそうです。
将来的にはAlpair10ウーハー1本またはCHR-70 2本でサブウーハーを作製してフルMarkAudioシステムを構築してみたいと思ってます。ちなみにAlpair10ウーハーは1本だけで購入可能な事をLinfofさんに確認済みです。値段的にはCHR-70二本の方が圧倒的に安上がりですし、振動板面積も稼げます(A10 =90cm2、CHR-70=50cm2x2)のでそちらの方が面白いかも。。

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2009年04月17日 (金) | Edit |
Alpair5搭載ポチ2型をまずはサブウーハーなしで低域ブーストしてみました。

結論から言うとFriebe Audioによる音場補正を使用して50Hzまでブーストしても僕の耳では全く問題を感じません。非常にタイトでスピード感のある低音が楽しめます。さすがにサブウーハーをONにした状態を聴き慣れていると全体的な響(ひびき)の豊かさとか音楽の構造的な分厚さに不足を感じますが、サブウーハーONの状態を知らなければ十分に満足してしまうレベルだと思います。
Alpair5恐るべしです。もっとツイーター的な性格かと思っていましたが立派にフルレンジをカバーしてくれます。Alpair5ですらこれですから、Alpair6とかCHR-70だといったいどういう事になるんでしょうか? まじでサブウーハー不要かもしれません。

以前の仮組状態での試聴ではマイルスのSo Whatのイントロでベースの低音が不安定になると書きましたが、その現象も今は出ていません。これはアンプをKENWOOD KA-S10 (12W/8Ω)からONKYO A-950FX (60W/4Ω)にパワーアップしたのが効いていると思われます。

標準リスニング位置で測定(スピーカーからマイクまでの距離は約80cm)
204.jpg
黒がL、赤がR

Frieve Audioを使用して50Hzから20kHzの範囲で音場補正
202.jpg
50Hzまで難なくフラットになります

その時のイコライザ係数
203.jpg

かなり極端なイコライジングを行っていますが音質に破綻は感じません。バスレフタイプではどうしても許容できなかった低音の不自然さも全く感じません。ベースラインがばっちり聴き取れます。もちろんF80AMGでも全く同様の周波数特性が得られますが、明らかに音の明瞭さが異なります。Alpair5を聴いてからF80AMGを聴くと全体的に鈍く(あるいは重苦しく、ベールがかかったように)感じます。

と良い事ずくめですが、
このように極端なイコライジングを良好に行うにはそれなりの条件が必要です。
次回はその条件について書いてみたいと思います。

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2009年03月10日 (火) | Edit |
このブログではデジタル信号処理による音場補正の有効性を紹介していますが、長年普通のオーディオ装置を愛用されてきた方にはPC上でマウスとキーボードを使用して音楽を再生したりイコライジング処理を行うのには抵抗があるかもしれません。

そんな方でも一度はご自分のリスニング位置の音響特性を簡単に測定してみてはいかがでしょうか。
もし特性が激しく凸凹している場合は、測定しながらスピーカーを移動したり、リスニング位置を変えたり、絨毯やカーテンで部屋の音響特性を改善したりすると結構大きな効果が得られるかもしれません。

128.jpg
スピーカーからの距離による音響特性の変化(40cmと135cmの比較)
スピーカーから離れるにつれて部屋の音響特性の影響が強くなり特性は凸凹になります。


PCさえあれば測定はお金をかけずに簡単に行えます。
このブログをご自宅でご覧になっている方はコンピューターをお持ちだという事ですよね。であれば1000円くらいの安物のマイクを購入するだけで誰でも簡単に測定が行えます。

マイクはパソコン用の安物で十分です。
087.jpg
ELECOM MS-STM54
定格 20~16,000kHz
1,312 YEN
先端の穴あきキャップとスポンジ状のフィルタを外して
ユニットむき出しの状態で使用しています。
いろいろな条件で測定してみてわかりましたが
20kHzまでほぼフラットな特性を持っているようです。
音場補正の目的であればこれで十分だと思います。
いたずらに高級なマイクを使用する必要はありません。

.
コンピューターも高性能なものは必要ありません。
僕は性能的には現在最低クラスに相当するネットブック(EeePCとか)と同じAtomプロセッサを搭載したONKYO HDC-1Lという音楽用PCを使用していますが、問題無く測定も音場補正も行えます。

ソフトウェアも無料でダウンロードできます。
僕が愛用しているWAVファイル再生ソフトウェアFrieve Audioには音場補正ができないフリー(無料)版があります。フリー版は音場補正はできませんが、音響測定だけなら可能です。測定を行うにはASIOまたはASIO4ALLというサウンドドライバのインストールも必要となるので注意してください。
Frieve Audioのダウンロードサイトはコチラ

音響測定はPCに内蔵のサウンドデバイスを使用して行えます。
サウンドデバイスのフロントスピーカー出力(緑のジャック)またはヘッドフォン出力から「ステレオミニプラグ-RCAx2」ケーブルでアンプの入力へ接続します。もちろんマイクもPCのマイクロフォンジャック(ピンクのジャック)へ接続してください。

測定方法やASIO4ALLドライバの入手方法はこのブログのカテゴリ「Frieve Audioによる音場補正」内に詳しく記載していますのでそちらを見てください。
「補正結果の測定」以外はフリー版もシェアウェア版も操作方法は全く同じです。マイクロフォンについてもそこに書いてありますが、僕は1000円くらいの安物をちょっと改造して使っています。それで十分。

もしFrieve Audioを本格的に音楽再生に使用したいとお考えであれば、音場補正が可能なシェアウェア版(M-Class: 3,200円)を強く推奨します。それと外付けのDACも必要です。PC内蔵のサウンドデバイスは音質的にはかなり劣りますから。

Frieve Audioの本来の用途はWAVファイルの再生であり音響測定は補助的な機能ですが、スピーカーの音響測定用に専用設計された「MySpeaker」というソフトウェアも無料で入手可能です。
MySpeakerのダウンロードサイトはコチラ
MySpeakerはスピーカーの詳細な性能測定が行える多機能な測定ソフトウェアです。もちろんリスニング位置の測定にも使用可能です。僕は使った事がありませんが、なかなか良くできていそうです。興味のある方はどうぞ。

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2009年02月27日 (金) | Edit |
通常はリスニング位置の音場しか測定しないのですが、今回は場所と距離を変えて測定してみました。

現在の標準的なリスニング位置を始めて正確に計ってみたのですが、左右のスピーカー間の中心距離が85cm、スピーカーからリスニング位置までの距離も左右のスピーカーの中心から約85cmで、ちょうど正三角形に近い教科書通りの配置になっていました。スピーカーは約15°だけ内側に向けているので、軸上から約15°ずれた位置で聴いている事になります。部屋はマンションの5.5畳なので、かなり狭いです。

下図はスピーカーをデスクの前端に置いて、中心軸上約20cmの距離で測定した結果です。ほぼスピーカーの素の特性と考えて良いと思います。今回の測定は全てサブウーハーと音場補正をOFFにしています。
125.jpg
200~800Hzに特性の落ち込みありますが、20kHzまでほぼフラットな特性が得られています(マイクの定格は16kHzまで)。スピーカーには例のノーチラス尻尾を付けているので、100Hz以下は約12dB/octで綺麗に減衰する典型的な密閉型の特性を示しています。

これを基準に、通常のリスニング位置と、もっと離れた位置での周波数特性を比較してみました。

. 
下が標準的リスニング位置の特性です。スピーカーはテーブル前端ではなく通常通り奥の方に置いています。従ってテーブルトップと背面の壁からの反射を受けると考えられます。
127b.jpg
50Hzのピークと75Hzの落ち込み、および1kHz以上の領域の凸凹が目立ちます。また、軸上から約15°ずれているために10kHz以上の高域が減衰しています。この位置では200~800Hzの落ち込みはありません。

次にスピーカーを再びテーブル前端に置いて、軸上135cmの距離で測定したのが下の図です。
128.jpg
今度は40cmの結果と重ね合わせています。
75Hzがさらに酷く落ち込み、逆に50Hzのピークはレベルが増加しています。200~800Hzではいくつかのピーク/ディップが見られます。部屋が狭いとはいえ、たかだか1mちょっと離れただけでこのように大きく変化するとは予想していませんでした。距離が増えるとS/Nの低下によって細かいピークの振幅が増えますが、高域側は平均的なラインで見る限りほとんど重なっています。標準リスニング位置のような高域の凸凹も見られません。距離が離れてもスピーカーの真正面で聴く限り高音はそのまま耳に届くと言って良いと思います。

<注意>
アンプのボリュームは全て一定で測定しています。従ってマイクの入力レベルは距離が増えるほで低下します。しかしFrieve Audioは縦軸の0dB位置を信号レベルに合わせて自動調整するため、全体的な音圧レベルの違いはグラフには現れませんが、距離が離れるとS/Nが低下するのでヒゲ状の細かいピークが目立つようになります。ですからグラフの細かいギザギザは気にせずに見てください。今度やるときはマイク入力がほぼ同一となるようにアンプ側で調整した方が良いかも知れません。

このように、スピーカーから出る音の特性がフラットであっても、実際のリスニング位置の特性は部屋の影響を受けて激しく変化します。 一度でも音場補正でフラットな特性の音を聴くと、もう以前の音は聴けなくなります。如何に今まで癖のある音を聴いていたかが身にしみて分かるはずです。

しかし極端に強い反射の影響は音場補正でも補正しきれないでしょうし、また無理矢理補正したとしても正しい結果が得られるとは思えません。多くのベテラン オーディオ マニアが口を酸っぱくして言うように、高級なオーディオセットを購入する以前に部屋の音響特性を整える事が重要であると言えます。

ただしそれも専用のリスニングルームがあればそれ相応の吸音対策もできるでしょうが、一般のリビングルームでは限界がありますし費用もかさみます。これに対して今回の結果を見れば明白ですが、スピーカーに近づいて聴く事が最も簡単で効果的な対策であることがお分かりいただけると思います。

スピーカーに近づく事によって直接音に対する反射音の比率が下がって周波数特性がフラットに近づくだけでなく、同一音圧を得るのに必要なアンプ出力も下がり、従ってスピーカーの振幅も下げられます。音場補正の量も最小限に抑えられます。これらは音質的にも装置コスト的にも有利な方向に働きます。音が拡散する前に耳に届くため小さなスピーカーでも低音が聴き取りやすくなります(究極のニアフィールドリスニング装置であるカナル型イヤフォンがあのように小さなダイアフラムで超低音を再生している事を考えてください)。サブウーハーも近接して聴く限り極めて小さな出力でダイレクト感のある低音が得られます。
装置を大きくして離れて聴くと上記の利点が全て反対に働きます。

本当に快適かつ経済的に音楽を楽しみたいのであれば、
是非 ニアフィールドリスニング + 音場補正 を試してみてください。

これが僕の提案する LEAN AUDIOです。

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2009年02月16日 (月) | Edit |
LEAN AUDIOの概念
通常の部屋でステレオ再生する場合、スピーカーから出る音がどんなに完璧な特性を持っていても、壁からの反射音によって実際に耳に届く音の特性(周波数、位相)は醜く歪みます。これを改善するために部屋の音響特性を整える事は、一般家庭においては簡単ではありません。

128.jpg
スピーカー正面の周波数特性 距離40cmと135cmの比較、サブウーハーOFF

しかしスピーカーに近づく事によって直接音に対する反射音の比率を下げれば、それらの影響を軽減する事ができます。その上でデジタル信号処理による音場補正を行えば、理想に近い周波数/位相特性をリスニング位置に実現する事ができます。

デジタル信号処理は極めて精密で位相誤差のない補正を可能とします。音源がほぼ100%デジタル化されている現代において、信号をアナログ化する以前にデジタル処理を最大限に活用すべきであると考えます。

また、近距離で聴くため同一音圧を得るのに必要なアンプ出力(ボリューム)も下がり、従ってスピーカーの振幅も下げる事ができます。これらは音質的にも装置のコスト/サイズ的にも有利な方向に働きます。

音が拡散する前に耳に届くため、小さなスピーカーでも低音が聴き取りやすくなります(究極のニアフィールドであるカナル型イヤフォンがあのように小さなダイアフラムで超低音を再生している事を考えてください)。

さらにサブウーハーをデスクトップに設置する事によって、耳の高さに近いデスクトップ面からの反射が有効に利用でき、部屋の反射の影響を最小限におさえたダイレクト感のある低音が得られます。そして音場補正を使用する事によって極低域まで極めてフラットな周波数/位相特性を簡単に実現する事ができます。

130.jpg
サブウーハー使用時の音場補正ON/OFF比較
ハイエンド指向 → 装置を大きくしてスピーカーから離れる → 音量を上げる / 反射の影響がますます増える
リーン指向 → 装置を小さくしてスピーカーに近づく → 音量を下げる / 反射の影響がますます減る

システム構成は、
音源装置として、非圧縮PC音源 + デジタル信号処理ソフトウェアFrieve Audio
出力装置として、小出力アンプ + 小径フルレンジスピーカー + デスクトップサブウーハー
が基本となります。

カナル型イヤフォンに迫るワイドレンジで明瞭なニアフィールドサウンドをデスクトップ上に実現する事がLEAN AUDIOの目標です。

現在のシステム構成
- スピーカー -
8cmフルレンジ (F80AMG、自作ボックス)
デスクトップ サブウーハー (Victor SP-DW1)
超小型スーパーツイーター (TAKET BATPURE)

- 再生ソフトウェア -
Frieve Audio M-Class (シェアウェア)

- 音源 -
オーディオPC (ONKYO HDC-1L)

- アンプ -
KENWOOD KA-S10

- リスニング位置の周波数特性 -
088.jpg
Frieve Audio M-Classの音場補正機能を使用
サブウーハー ON
補正範囲: 30Hz~10kHz

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2009年02月14日 (土) | Edit |
当初は仕事用のPC(自作、Core2、2.13GHz)でFrieve Audioを使用して音楽を聴いていました。このPCでFrieve Audioを使用すると、設定にもよりますが再生時のCPU使用率は25%を超えます。翻訳支援ソフトとワープロで作業を行う程度であれば特に問題ないのですが、Adobe PhotoShopとBridgeで写真の編集を行う場合はさすがに厳しく、曲が途中で途切れたり、PhotoShopの演算に時間がかかったりします。またIE等のアプリケーションの起動/終了時にも曲が一瞬途絶えます。
そのころコンペ用に大量の作品(写真)の作成中であったこともあり、ハードディスクも余裕が無くなってきました。

それで音楽専用にPCを1台追加する事にしました。
073.jpg
ONKYO/SOTEC HDC-1L

当初は安価なベアボーンでも組もうかと思ったのですが、それなりのCDドライブの追加や静音化を考えると結構値がかさみそうだったので、タイミング良く新発売されたONKYO/SOTECのHDC-1Lを購入しました。このPCはONKYO製の高性能DAC(24bit/96kHz)を搭載し、ドライブやHDの振動対策や静音化に気を配ったオーディオ用PCです。しかもCPUにAtomプロセッサを搭載する事によって価格はネットブック並に抑えられています。

検討の時に唯一気になったのがCPUパワーです。

Atomプロセッサは性能的にはかなり見劣りします( おかげで安価)。CPU喰いのFrieve Audioが動作可能かどうか不安だったのでネットで検索したのですが、Frieve AudioもHDC-1Lも世間ではあまり注目されてないようで満足な情報が得られず、しばらく躊躇した後に思い切って購入してみました。

幸いFrieve Audioは問題無く作動し、肝心の音場補正も難なく実行できました。ASIOドライバ(実際にはASIO4ALL)も作動します。仕事PC上での使用に比べて操作はかなり緩慢になりますが許容範囲内です(例: 再生中に停止ボタンを押しても数秒間は止まらない、再生中にイコライザを変更すると数秒間再生が途切れる)。
ただしASIOを使用すると出力が48kHz以下に限定されます(標準ドライバでは96kHzまで可能だが、ASIOで2倍の88.2kHZ出力にすると再生がスロー(多分1/2速度)になってしまう。どして?)。
48kHz出力と96kHz出力の音質差が僕には分かりませんので通常はASIOドライバを使用しています。

通常のステレオ再生において唯一機能的に制限されるのがHSCという超高域(20kHz以上)に信号を擬似的に付加する機能です。タイプA,B,Cの3種類が選択可能ですが、このPCではタイプAしか使用できません(B,Cを使用すると音がブチブチ途切れる)。ちなみにFrieve作者はタイプCを推奨しています。詳しい事はFrieve Audioのカテゴリを参照してください。HSCタイプA使用時の音楽再生中のCPU使用率は50%を超えます。このHSC機能はスーパーツイーターを使用しない場合は不要です。

プリインストールされているONKYO製の再生ソフトウェアを使用すればASIOと同様にカーネルミキサーをバイパスしてダイレクトに信号を出力できるようですが、音場補正はできませんので全く使用していません。使い勝手も最悪そうです(センスなし)。

仕事PC + DenDAC(16bit/48kHz)と同一曲/同一ソフトウェア設定で聞き比べましたが、音質的に顕著な差は感じませんでした。まあ多少の違いはあるのでしょうが、僕が求めるレベルの音質はどちらもクリアしているので◎。オンボードのサウンド出力はさすがに僕でも一発NGですが。

静音性ですが今のところファンの音は全く気になりません(ただし購入したのが涼しくなってからなので夏場のことは分かりません)。時々聞こえるHDの動作音(回転音ではない)の方が少し気になるくらいです。十分に静音と言えるのではないでしょうか。デスクトップには置かずに、机の下のラックに置いています。

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2009年02月13日 (金) | Edit |
使い始めた頃は低域(200Hz以下)の補正がうまくできませんでした。

部屋の影響で約150Hzに左右とも大きなピークが発生し、左のみ約75Hzに大きな穴が発生するんですが、今のように綺麗にフラットには補正できませんでした。

これはイコライザのタップ数を増やす事で解決できました。タップ数は「環境の設定」内の「フィルタ」タブで行えます。このタップ数のデフォルトは確か2047でしたが現在は8191に設定しています。
低域が綺麗に補正できない方は試してみてください。
 
以下ではタップ数2047と8191で比較してみます。ちなみに以前の記事のデータは全てタップ数=8191によるものです。

DSPの「イコライザ」画面で「イコライザ係数の確認」ボタンをクリックすると、実際に適用されるイコライザ曲線を見る事ができます。イコライザ画面に青でプロットされている曲線がそのまま補正に適用されるわけではないので注意が必要です。

「イコライザ係数の確認」ボタンを押すと下のようなグラフが表示されます。
067_20090807202612.jpg
068_20090807202628.jpg

これが実際に適用されるイコライザ係数のグラフです。全く同じ測定データに基づいています。
上がタップ数=8191で、下がデフォルトのタップ数=2047です。補正範囲はともに0~20kHzにしています。

こちらが補正結果です。
065_20090807202656.jpg
066_20090807202719.jpg

同様に上が8191、下が2047です。2047では150Hzのピークがポッコリ残ります。現在のスピーカーは例の尻尾を付けてバスレス効果を出していませんが、以前のバスレフタイプではもっと激しい凸凹が低域に出ていました。

低域ほどタップ数の影響が大きくなりますが、これは周波数領域がリニアに分割されているためだと思われます。周波数特性は通常横軸を対数にしますが、リニアで考えれば100Hz幅のピークなどは高域では単なる線になってしまいますから。

タップ数を4倍に増やしてもCPU消費率が顕著に増加する等の弊害は見られませんので、現在はタップ数に8191を設定しています。ただし少ないに超した事はないので、デフォルトで問題がない場合は変更しない方が良いと思います。

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2009年02月13日 (金) | Edit |
補正を反映した結果を測定して、その効果を確認します。

まずDSPのイコライザ画面でイコライザの設定を行います。
062_20090807202852.jpg

これはR側です。
 
「周波数特性の補正」と「位相特性の補正」をONにします。どんなスピーカーでもついてまわる低音側の位相遅れも補正してくれます。

「補正の強さ」は通常100に設定します(補正量を100%反映)。

「補正範囲」の低音側はスピーカーの性能によって決まります。極端な補正量にならないように、このスピーカーでは50Hzに設定しています。僕は+12dBを大きく超えない事を目安にしています。高音側はマイクロフォンの定格周波数以下にすべきですが、ここでは試しに20kHzに設定しています(通常は10kHzに設定しています)。L側の結果を見る限りこのマイクは20kHzまでかなりフラットな特性を持っているようです。

「ピーク重視」の効果はいまいちよく分かりません。いつも0に設定しています。

「平滑化」はイコライザの平滑化の程度を設定します。この値を大きくするとイコライザ曲線がなまされて細かい凹凸は補正されなくなります。僕は通常0に設定しています。これを0に設定しても、グラフに示されているイコライザ特性がそのまま反映されるわけではなく、タップ数の設定によってかなり平滑化されます。「イコライザ係数の確認」を押すと実際の補正特性を見る事ができます。これは別の機会に説明します。

「終端」は上記周波数範囲外の補正量を決めます。0にすると範囲外の補正量は全て0になります。最大の200にすると、境界周波数の補正量がそれより上または下の周波数に一律に適用されます。

以上の設定はLとRそれぞれで行う必要がありますが、シフトを押しながら設定するとR/L同時に変更できます。

最後にイコライザをONにするのを忘れないでください。

測定を始めます。
メニュー「設定」から「音響特性補正結果の測定」を選びます。後の操作は最初の測定と全く同じです。マスターの設定が反映されるので、今度は測定結果テーブルのレベルと遅延はほぼゼロで共に正相となります。「STEP4」に進んでテーブルをクリックして測定結果を確認します。特性がフラットになっているはずです。OKであれば忘れずに測定結果を保存します。
064_20090807202926.jpg
065_20090807202938.jpg
上図が補正された特性です。上がL、下がR。50Hzから20kHzまで見事にフラットになります。しかもL/Rのレベル差と遅延も補正されます。

ダイアログを閉じたら、もう一度イコライザ画面上段の「測定結果」フィールド横のフロッピー アイコンをクリックします。お忘れ無く。名前を変更する必要はありません。

以上で終了です。イコライザ画面内の「測定結果の確認」と「補正結果の確認」ボタンでいつでも測定結果が見られます。

最後にイコライザ画面最上段の「プリセット」に適当な名前を入力してフロッピー アイコンをクリックすると、全ての設定がプリセットとして保存されます。これは便利です。

以上でリスニング位置の周波数特性がフラットになりましたが、最後にイコライザーのMasterチャンネルで最終調整を行います。一旦フラットになった特性を基準として、自分の聴感に合わせたイコライザ調整が行えます。音場補正を行わない凸凹の特性から聴感だけをたよりに調整するのに比べて格段に効率と精度が上がります。僕は曲だけでなく体調やその日の気分に合わせて結構こまめに調整してます。

このチャンネルは全てのチャンネルに対して適用されます。

DSPの「イコライザ」画面の「チャンネル」リストボックスで、一番上にある「Master」を選択します。
最初は0dBでフラットな設定となっています。

この画面上で各種のマウス操作(クリック、ダブルクリック、スクロールダイヤルの回転)を行う事により、フィルタが自由自在に設定できます。マウス操作だけで全ての設定が行えます。非常に良くできています。
一例を下に示します。
070_20090807202345.jpg

これは極端な例ですが、低域側のローカットと高域側の減衰は現実的な設定です。
中域の凸凹は見本としてわざと設定してみました。

 
この状態でLチャンネルを表示すると下のようになります。
071_20090807202414.jpg

マスタの設定を重畳したイコライザ特性が青線で示されます。緑がLチャンネル本来の特性です。
このLチャンネル上で同様ににフィルタを追加する事もできます。この場合は他のチャンネルへは影響しません。

Frieveの作者は特性をフラットにすると高域がきつく感じる場合があるので、2kHzから20kHzにかけて適当に減衰させる事を薦めています。クラシックでは僕もそのように設定する場合があります。ジャズの場合は逆に5kHzくらいから上をフラットに3dB程度ブーストしてシンバルのチッチキチを聞こえやすくしたりもします。このへんはお好み次第です。

僕が特に重視しているのは低域の急峻なカットです。下に例の尻尾付きスピーカーの計算結果を示します。
072b_20090807202443.jpg

スピーカーの振幅(紫色の線)に注目してください。共鳴周波数(40Hz)以下では振幅が激増し、かつ出力が激減します。つまり、これより低周波の信号が入ってもスピーカーがバタバタ動くだけで音が出て来ない事を意味します。フルレンジは働き者で、低域信号でバタバタしながらも20kHzの音を出してくれます。しかし無駄に大振幅でバタバタ動けば高域音に良いはずありません。という事で、このようなスピーカー設定では40Hz以下を急激にカットします (サブウーハーを使用しない場合)。デジタルフィルタであれば、こんなのお手の物です。

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2009年02月13日 (金) | Edit |
カナル型イヤフォンの聴きやすさをスピーカーで再現する事を目標にしてきた僕には、この音場補正が決定的な効果を上げてくれました。

この機能を使用するにはシェアウェア版Frieve Audio (M-Class)とASIOドライバ(またはASIO4ALL)に加えてマイクロフォンが必要となります。僕はスカイプとかで使用する1000円くらいの安物を使用しています。カタログ上の帯域は16kHzまでとなっていますが、20kHzまでフラットなのは上等なやつでも少ないみたいです。特性の凸凹をとりあえずフラットにするのには問題なかろうと考えています。最終的には聴感によるイコライジング調整を行いますから。

087.jpg
ELECOM MS-STM54
定格 20~16,000kHz
1,312 YEN
先端の穴あきキャップとスポンジ状のフィルタを外して
ユニットむき出しの状態で使用しています。
いろいろな条件で測定してみてわかりましたが
20kHzまでほぼフラットな特性を持っているようです。
音場補正の目的であればこれで十分だと思います。
いたずらに高級なマイクを使用する必要はありません。
 
手順を説明します。前回の記事で説明した設定が行われた状態を前提とします。

DenDACにはマイク入力がありませんので、測定にはオンボードのサウンドデバイスを使用します。従って予めマイクとアンプの入力ラインをサウンドデバイスへ接続しておく必要があります。DACに入力がある場合は当然そちらを使用します。

まずオンボードサウンド デバイスをASIOで使用できるようにします。
メインメニューの「設定」から「環境の設定」を選択して環境設定ダイアログを開きます。

「ASIOドライバ」タブで「ASIOコントロールパネル」ボタンをクリックしてASIOの設定ダイアログを開いて、オンボードのサウンドデバイス(僕のPCではIDT High Definition Audio CODEC)を選択します。僕の場合バッファのサイズを変更する必要はありませんが、以降の動作で問題が出る場合は大きめの値に変更してみてください。
056_20090807203624.jpg

このASIO設定の変更を有効にするために、「環境の設定」ダイアログの「OK」ボタンをクリックして一度閉じます。

再度メニューから「環境の設定」ダイアログを開いて「ASIOドライバ」タブを開きます。「出力デバイスのアサイン」で「L,R」に対してオンボード サウンドデバイスのフロントL/Rチャンネルを割り当てます(僕のPCではIDT Audio 1)。
その下の「入力デバイスのアサイン」ではオンボード サウンドデバイスのマイク チャンネルを割り当てます(これもIDT Audio 1)。
057_20090807203708.jpg

「音響特性の測定」タブでは測定に関する設定変更ができますが、デフォルトで特に問題が無いので一切手をつけていません。

以上で設定は終わりです。

アンプのセレクタを切り換えるのも忘れないようにします。

それでは実際に測定を行います。
通常はマイクを実際のリスニング位置に設置します(僕の場合左右から均等に約1mの距離)。
しかし今回はマイクをわざと左側へオフセットして置きました(左が約80cm、右が約1mの距離)。
さらに、右側のスピーカーをわざと逆相に接続しました。
というのはFrieve Audioはこれらを全て補正してくれるからです。

では測定を始めます。

前の記事の設定が済んだら、DSPのイコライザ画面を表示して、「音響特性の測定」ボタンをクリックすると、下のダイアログが開きます。この図は測定が終了した状態を示しています。
058_20090807203231.jpg

 
最初は「STEP1」タブが表示され、右側のテーブルは空白になっています。「測定信号のプロット」ボタンを押すと、測定に使用する信号の特性が表示されます。デフォルトでは-3dB/octで高音側を減衰した特性になっています(多分ツイーター保護のため)。この設定はユーザによる変更が可能ですが、僕はデフォルトのまま使用しています(前回説明した環境の設定で変更可能)。

アンプのボリュームを絞ってから「STEP2」タブを開くと、左右のチャンネルへ交互に信号が送られます(デフォルトでは自動切り替え)。マイクの入力レベルが表示されるので、これがL/Rともに-30dB前後となるようにアンプのボリュームを調整します。

ボリュームを設定した後に「STEP3」タブを開くと、自動的にLチャンネルから測定が始まります。信号が環境設定で定義された回数だけ繰り返し再生されます。再生回数も環境設定内で変更できます。ボリュームが適正であれば、右側のテーブルに測定結果が自動的に表示されます。自動的に表示されない場合はボリュームを少し上げてみてください。Lチャンネルの測定が終わると自動的にRチャンネルの測定が行われ、その後信号が自動的に停止します。
テーブル内の測定結果を見ると、スピーカーからの距離が大きいRがLに対してレベルが4.8dB低く、0.6ms遅れている事がわかります。また、位相はLが逆、Rが正になっています。どういうわけかスピーカーを正相(アンプの赤をスピーカーの赤に接続)した状態ではFrieveは逆相として認識します。従って逆相で接続したRが正として認識されています。
以上で測定は終わりです。

「STEP4」タブを開いて、テーブル内のLまたはRをクリックすると、測定結果のグラフが表示されます。
059_20090807203259.jpg
060_20090807203310.jpg
上がL下がRです。マイクの位置がスピーカー正面に近いL側では、補正の必要もないくらいフラットになっていますが、R側は凸凹が目立ちます。特に高域の低下と150Hzのピークが目立ちます。

おかしなところがなければ、「周波数特性を保存」ボタンをクリックして測定結果を保存します。さらに「マスターに反映」をクリックすると左右のレベル/遅延の補正値がDSPの「マスター」へ反映されます。「終了」を押してダイアログを閉じます。

下図に結果を反映した「マスタ」の状態を示します。
061.jpg
ここではLチャンネルのレベルを4.8dB下げて、0.63msec遅らせています。この0.63msecは距離にして213mmに相当する事が示されています。これはほぼ実際の距離差に一致します。さらにLチャンネルの位相を反転させています(φマークが赤になる)。

「イコライザ」画面を開くと、測定値に基づいたイコライザ特性が表示されます。黒の線は位相遅れを示しています。通常は低音側で遅れが発生します。
063_20090807203446.jpg
これはL側のイコライザ曲線です。当然ですが測定された特性曲線を上下逆さまにした形状となります。

この状態では測定結果はまだ完全には保存されていません。イコライザ画面最上段の「測定結果」フィールドに適当な名前を入力してからフロッピー アイコンをクリックすると、測定結果ファイルが作成/保存されます。お忘れ無く。。。

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2009年02月12日 (木) | Edit |
今回はFrieve Audioの各種設定方法を紹介します。

メインメニューの「設定」から「環境の設定」を選択して各種の設定を行います。ここではASIO4ALLがインストールされてASIOドライバが使用可能となっている状態を想定しています。

まず「オーディオ出力」タブで標準ドライバとASIOドライバのどちらを使用するのかを選択します。せっかくASIOが使用できるのでASIOを選択します。その下では使用周波数を選択します。DenDACでは48kHzまでしか選択できません。
053a_20090807203809.jpg

次に「ASIOドライバ」タブでASIOドライバの設定を行います。
ASIO4ALLが既に認識されています。
051_20090807203842.jpg

「ASIOコントロールパネル」ボタンをクリックすると、ASIOの設定ダイアログが開きます。
052_20090807204027.jpg

オンボードのサウンドデバイスとDenDAC(USB Audio DAC)が認識されています。USB DACの方を選択してから下のスライダでバッファサイズを調整します。このバッファサイズを小さくするほど遅延(レイテンシ)を小さくできます。ただし小さくしすぎるとプチプチと再生音が途切れるので、この現象が出ない範囲で設定する必要があります。再生だけであれば頑張って小さくする必要もないかと思います。デフォルトが512サンプルだったのでそのままの設定で使用しています。スパナのアイコンをクリックすると詳細設定画面が開きますが、通常は全く気にする必要はないようです。

元のダイアログへ戻って「出力デバイスのアサイン」でL.Rチャンネルに対してUSB DACを選択します。
音響特性の測定を行う場合はちょっと設定が異なってきます。それは次回に説明します。

標準ドライバ」タブはASIOを使用しない場合の標準ドライバの選択を行います。ASIOを使用する場合はここでの設定は関係ありません。

リサンプリング(1)」タブではアップサンプリング/ダウンサンプリングの設定を行います。
054_20090807204141.jpg

まだどういう設定がベストなのかよく分かっていませんが、DenDACは48kHzまで出力可能なので出力周波数を48kHzに固定しています。「元の周波数の整数倍にアップサンプリング」は選択してもしなくても整数倍にしかアップサンプリングされないようなので、直接44.1から48へアップサンプリングされるのではなく一旦2倍の88.2kHzまでアップサンプリングされます。別に一切アップサンプリングせずに44.1kHzで出力しても僕の場合違いはよくわかりませんが、せっかくなのでこういう設定にしています。Frieveは192kHzまでのアップサンプリングをサポートしています。やってみましたが、もちろん可能でした。アップサンプリングは後述のHSC程CPUパワーを消費しないようです。

リサンプリング(2)」タブではリサンプリング フィルタの設定が行えますが、詳しい説明もないので一切手を付けていません。作者も分からなければ変更しないように勧めています。

フィルタ」タブです。
055_20090807204231.jpg

問題がなければバッファサイズを変更する必要はないと思います。音が途切れるようであれば大きめに設定にします。図では最大値が設定されていますが、間違って変更してしまったようです。大きくすると操作の反応が遅くなります。
イコライザの「タップ数」とは周波数分割の数に対応しているようです(グライコのバーの数?)。これを大きくするほど急峻な補正が可能になります(分割がより細かくなる)。低音側の凸凹を綺麗に補正するにはデフォルトでは少なすぎたのでかなり大きくしています(リニアスケールで分割される模様)。

「Hyper Sonic Creation」(HSC)は、デジタル化によって失われた高音域(CDの場合は22kHz以上)の信号を擬似的に生成する機能です。昨今スーパーツイータの必要性が取りざたされ、ハーモネータという名称で20kHz~100kHz+αのランダムノイズをソース信号の強弱に同調させながら発生する装置が話題となっているようですが、それに似たような機能をDSPで行ってくれる有り難くも安上がりな機能です。装置一式を買うと10万円以上の出費となります。
スピーカーには小さなスーパーツイータを付けているので、この機能を使用しています。
ただし、この機能はCPUパワーを相当消費するため、CPUに余裕がないと使えません。A,B,Cの三種類が選択可能ですが、Aに比べてB,CはCPUにより大きな負担がかかるようです。作者はCの使用を推奨しています。ただしA,B,Cでアルゴリズムがどう異なるのか一切の説明はありません。Cはソースとの連携がより精密になっているような気がします。

だいたい以上でASIOによる再生が可能となります。
操作とか表示はお好みに合わせてカスタマイズ可能です。

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2009年02月12日 (木) | Edit |
Frieve Audioは各種のダイアログ エレメントで構成され、メイン ウィンドウ内で自由にレイアウト可能となっています。

全体レイアウトは以前の記事を参考にしてください。

以下ではFrieve Audioの様々なダイアログ エレメントの機能を紹介します。

コンダクタ
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コンダクタはプレーヤーの操作部です。ボリューム(Master)の下のAVC(自動ボリューム制御)をONにすると、イコライザでブーストを行った際にデジタル信号が飽和しないように全体のゲインを自動調整してくれます。これをONにすると、再生の途中で大きな信号が入った時に勝手にボリュームが下がります(一度下がるとそのまま維持)。それが鬱陶しい場合は、イコライザの最大補正量が+12dBであればMasterボリュームを最初から-12dBに設定してAVCをOFFにすればOKです。
右側のボタンは各種DSP機能のON/OFFボタンです。僕の場合通常はイコライザ(EQ)と、スーパーツイータを付けているので高域補完(HSC)を使用します。

ブラウザ
045.jpg

普通にファイルブラウズします。アーチスト名等で分類する機能はないので、フォルダ構造で分類しておく必要があります。フォルダを選択すると、そのフォルダ内の全てのファイルがプレイリストへ挿入されます。特に説明の必要はないと思います。ブラウザは半透明にして表示する事ができます。透過率も設定可能です。シンプルなだけにかえって使いやすいです。

プレイリスト
これは説明は不要ですね。

情報
046.jpg

ここには信号処理に関する情報が表示されます。
特に重要なのはリサンプラの情報です。
この例の場合、ソースの44.1kHzを3倍にアップサンプリングしてから48kHzへダウンサンプリングしています。

スペクトル
047_20090807204407.jpg

各チャンネルのスペクトルがほぼリアルタイムで表示されます。
楽器や声の帯域と倍音の分布が見られるので結構おもしろいです。
マイルスのミュートトランペットとかマリアカラスの声なんか綺麗に倍音の分布が見られます。

DSP
このソフトウェアの心臓部であるデジタル信号処理(DSP)の設定を行います。
各種のタブ上で様々な設定が行えます。

「イコライザ」では出力の周波数特性の補正が極めて精密に行えます。タップ数(周波数分割の細かさ)は選択可能です。通常のステレオ再生では「イコライザ」しか使用しません。自動音場補正もイコライザのページで行います。
048_20090807204442.jpg

「エフェクタ」を使用すると信号の動特性(立ち上がり特性?)とかも調整できるようですが、マニュアルに詳しく書かれていないので使い方がわかりません。多分DTMをやっておられる方々には常識なんでしょうが。

「コンボルバ」は残響特性の調整のようですが、これもよくわかりません。サラウンド用かな?普通のステレオ再生であれば不要だと思います。

「マトリクス」では各チャンネルの入出力の割り当てとレベル調整が行えます。
049_20090807204522.jpg

ステレオ再生ではLとRだけを使用します。
スピーカーの初期チューニングで片方のスピーカーだけに左右の信号をミックスしたモノラル信号を出力したい場合なんかに便利に使用しています(上図のように設定してONボタンを押すと、左右の信号がミックスされて右チャンネルにだけ出力されます。これってハードウェアでやろうとすると難儀なんですよね)。

チャンネル名は7.1チャンネルシステムに対応した構成となっていますが、チャンネルディバイダとして使用する場合はこれらの中から適当なチャンネルを各ユニットへ割り当てます(例えばLに左ウーハー、SLに左スコーカー、SCLに左ツイーター、SWにサブウーハー)。ただし相当ハイパワーなCPUが必要となります。僕のCore2では2ウェイすらできない。
「φ」をクリックすると信号の位相が反転できます。

「マスター」では各チャンネルのレベル調整と遅延補正ができます。
050.jpg

リスニング位置が左右のスピーカーの中央に位置しない場合は、自動音場補正の結果をマスターに反映すると左右のレベルだけでなく音の到達時間の差(遅延)も自動的に補正してくれます。ほぼ中央で聴くので通常は使用してません。チャンネルディバイダとして使用する場合は、ここで各チャンネルのレベルだけでなく位相も調整できます。

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2009年02月12日 (木) | Edit |
Frieve Audioで音場補正を行うにはASIO(アジオ)というオーディオ用ドライバーが必要です。

ASIOは特にDTM(デスクトップ音楽作成)用に開発されたものらしく、信号の遅延(レイテンシー)を飛躍的に短縮する事を主たる目的としているようです。多分、ドラムを打ち込んでから音が出力されるまでに遅延があると困るので、その遅延を短縮するといった目的で用いられるのだと思われます。

しかもASIOを使用すると音楽再生の音質面でも効果が得られます。

PCで普通に音楽を再生すると、信号はカーネルミキサーという部分を経由してサウンドデバイスへ送られるのですが、このカーネルミキサーをチンタラ通過する際にジッターノイズによる音質劣化が発生します。ところがASIOはカーネルミキサーをパスして直接サウンドデバイスへ信号を送るので音質が改善できるといった理屈のようです。以上は「アレコレAUDIO」というサイトを参考にさせていただきました。

ASIOを使用するには、これに対応したサウンドカードが必要です。僕のお仕事PCも音楽PCもASIOには非対応です。しかし、このような場合は「ASIO4ALL」というドライバを使えばASIO機能が利用可能となります。ASIO4ALLはコチラから無料でダウンロードできます。

ASIO4ALL使用時のノイズ低減効果が藤本健氏のDigital Audio Laboratoryに掲載されています。リンク先の記事は現在使用しているONKYOのHDC-1Lという音楽専用PCのレビュー記事です。詳しくはそちらをどうぞ。

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1kHzサイン波のスペクトルによる比較
上がASIOなし、下がASIO4ALL使用

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2009年02月12日 (木) | Edit |
今回から気合いを入れてFrieve Audioを紹介していきたいと思います。

以下はダウンロード サイトからの抜粋です。
重要と思われるところは僕が強調しました。

041_20090807204620.jpg
 
Frieve Audio / Frieve Audio M-Classについて
Frieve Audio(フリーブオーディオ)は、リビングPCでの音楽再生用途などに最適なWav、MP3対応高音質オーディオファイルプレイヤーです。昨今のPCの有り余るCPUパワーをふんだんに利用することにより、これまでにない高音質再生を実現しています。Frieve AudioはフリーソフトウェアのFrieve Audio、上位バージョンであるシェアウェアのFrieve Audio M-Classからお選びいただけます。

主な特徴
-マウスによる簡単な操作で目的のフォルダやファイルを再生できる音楽ファイルブラウザ
-プレイリストの再生が終わると、指定したプレイリストを小音量でランダム再生するBGM機能
-高機能、高音質イコライザ(直線位相FIRフィルタ、特性はマウスによる簡単操作でパラメトリック風に設定、マスター、各チャンネルにそれぞれ独立した特性を設定可能)
-高機能、高音質コンボルバ(任意のインパルス応答を2系統(M-Classは8系統)まで畳み込み可能)
-インターポレーションフィルタの係数を簡単なパラメータでカスタマイズ可能な高品質リサンプラ
-VST/AEP対応プラグインを8系統まで使用可能なエフェクト機能
-マイクを使った音響特性の自動測定機能
-高域の失われたMP3ファイルや、アップサンプリング後の信号の無い高域に擬似的な高域を付加するHyper Sonic Creation機能
-192kHz、32bitWavファイル、MP3他DirectShowで再生可能なフォーマットに対応
-内部処理64bit
-ASIOドライバに標準対応
-ネット上の音楽をキーワード検索して即座にストリーミング再生可能(Friejyu機能)

以上の機能はフリー版でも利用可能ですが、以下はシェアウェア(M-Class、有料版)でしか利用できません。
-直線位相FIRフィルタにより音響特性を補正する自動音響特性補正機能
-8chまでのマルチアウト機能。マトリクス、EQ、エフェクト機能を利用したサブウーファーマネージメント、マトリクス出力、高品質サラウンドエフェクト、直線位相チャンネルデバイダなどを実現可能

------------------------------------

自動音場補正(自動音響特性補正)を行うにはシェアウェア版(M-Class)が必要です(3,200YEN)。
さらにM-Classでは複数のDACと複数のアンプを使用してデジタル チャンネルデバイダを実現可能です。

このソフトウェアはかなりCPUパワーを必要とするので注意が必要です。
僕のお仕事PC (Core2, 2.13GHz, メモリ2GB, XP Pro)でも、チャンネルデバイダをステレオで実現する事はできませんでした。また、音楽再生中にPhotoShopで大きなファイルの作業を行うのはかなり辛いです。

とはいっても性能的にかなり劣るAtom CPU搭載のONKYO HDC-1Lで自動音場補正と音楽再生は普通にできます。従って今はやりのネットブックにDenDACという組み合わせでも使用可能と思われます。ただし高域補完のHSC機能はCPUパワーをかなり消費するので使用が一部限定されます(タイプA,B,Cが選択可能ですが、タイプAしか使用できない。作者はタイプCを推奨)。タスクマネージャのCPU使用率は音楽再生だけで50%を超えます(HSC タイプA使用時)。Core2ではタイプC使用でも約25%の使用率です。

音楽ファイルのブラウズも、メディアプレーヤーやiTune並みとは言えませんが、必要最小限の機能はきちんと備えています。アーティストによる分類などはできませんが、フォルダの階層構造やファイル名を工夫すれば使いやすくなります。僕はジャンル/アーティスト(作曲者)/アルバム名というフォルダ構造でファイルを保存しています。アルバム名の先頭には録音年を付けて、年代順の一気聴きを可能にしています。プレイリストのランダム再生も可能です。

全体的に作者の非常に高いセンスが伺えます。この方は他にFrieve Editorというフリーのアイデアプロセッサも公開されていますが、これもなかなかセンスの光る内容です。ただ者ではないと見ました。

この方の総合サイトはコチラです。

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2009年02月10日 (火) | Edit |
再生にはFriev Audioというシェウェア ソフトウェアを使用しています。スピーカーと並んで僕のシステムの中核をなす最重要パートです。

このソフトウェアはコチラからダウンロードできます。フリー版とシェアウェア版がありますが、音場補正のできるシェアウェア版(M-Class)が圧倒的にお勧めです。たった3千200円で絶大な効果が得られます。PCで音楽を聴いておられる方は、スピーカーやアンプやDACをチョコマカいぢる前に、音場補正をまずお試しあれですよホンマニ。

032_20090807204729.jpg
操作画面の全体像
この図の設定ではだいたい下記のような事をやってます。
- 44.1kHz/16bitを2倍にアップサンプリングしてから48kHz/24bitでASIO出力
- 22kHz以上の領域の高音補完「HSC」(いわゆるハーモネータのような機能)
- イコライザでR/L別々に音場補正
- 低音側で顕著になる位相遅れも補正
- 40Hz以下をシャープにカット

その凄さの割にネット上であまり話題になってないのが不思議なくらいです。
おそらくこのような機能がデジタルプレーヤーやデジタルアンプに組み込まれるのが当たり前となる日は近いと思います。また、それによってスピーカーの設計も大きく影響を受けるのではないでしょうか。

その高機能ぶりを次回から数回にわけて紹介してみたいと思ってます。

034.jpg
L側のリスニング位置におけるf特です
上が補正前、下が補正後
L/R別々に補正します
自動機能があるので、マイクさえあれば極めて簡単に測定が行えます。

スピーカーの特性がフラットであっても、よほど念入りに設計されたリスニングルームでも無い限り部屋の影響を強く受けてリスニング位置のf特はかなり凸凹になっていると思われます。僕の場合、リスニング位置はスピーカからたった1mしか離れていないにもかかわらず、特性は左右でかなりはっきりと異なります。このソフトウェアを使用すると、リスニング位置の特性を左右別々にフラットに調整する事ができます。

また、原理はよく理解できていませんが、スピーカーからの音は低音になるほど位相が遅れる傾向にあります(下の計算結果を参照してください)。特にバスレフ形式ではその遅れが大きくなる傾向にあるようです。上図の右側のイコライザ画面には測定された位相遅れがグレーの線で示されています。やはり低音になるほど位相遅れが大きくなっています(ただし計算グラフとは符号の取り方が逆)。このソフトウェアでは、このような位相遅れも補正する事ができます。

040.jpg
2.2Lのバスレフタイプの例
20kHzに対して50Hzの位相が約360°遅れている
50Hzで位相反転

この位相遅れに関しては「リンク」内の「スピーカー関連の技術資料」を参照してください。「群遅延特性について」という記事が参考になります。

この音場補正をONにすると最初は全体的に音が温和しくなる(あるいは引っ込む)感じがしますが、イヤフォンで聴くように細部まで聴き取りやすくなります。これで聴き慣れてからOFFにすると、ものすごく癖のある音に聞こえて耐えられなくなります。仕事しながらのBGM的聴感評価でも、OFFにするとすぐにONにしたくなってしまうのでもう手放せません。

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