FC2ブログ
2012年12月22日 (土) | Edit |
マークさんに約束していた3"ドライバの低音性能に関する比較テストを行いました。本当は先月中にご報告する予定だったのですが、ぐずぐずしているうちに年末になってしまいました。この後、黒ケロも作らないといけないし、年内の予定を早めに終わらせて、年末はユックリ過ごしたいものです。。。

今回比較したドライバは以下の通りです
名称 : 有効面積 、 能率 、 Xmax(コイル長/ギャップ高)
MarkAudio Alpair 6M : 36.3cm2, 85.2dB, Xmax 1.6mm(7.2mm/4mm)
MarkAudio Alpair 6P : 36.3cm2, 86.7dB, Xmax ?mm(4.7mm/?mm)
MarkAudio Alpair 5 : 27.3cm2, 84.5dB, Xmax ? (?/?)
AuraSound NS3-193-8A: 31cm2, 80dB, Xmax 3.1mm (6.5mm/12.7mm)
Fostex FE83E : 28.3cm2, 88dB, Xmax 0.15mm (4mm/ ?)

これらはメーカ公表値(一部マークさん情報)に基づきます。Xmaxは公表値ではなくコイル長とギャップ高から計算したリニア片振幅です。FE83EのXmaxはメーカ公表値ですが定義は不明、コイル長は壊れたやつから僕が計った実寸です。

ケロ君のウーハに使っているAuraSound NS3-193のXmaxが3.1mm(A6Mのほぼ2倍)と非常に大きい事が分かります。メーカデータによるとコイル長よりもギャップ高の方が大きくなっています。これとは対称的にFEのXmaxは0.15mmしかありません。さて実力の程は???

全て2.5L密閉のポチ箱(吸音材タップリ)で計測しました。

まずはF特です。計測距離は30cm。クリックで拡大してご覧ください。
Ftoku-2 copy
赤がA6M、青がA6P、ピンクがA5、緑がAura、黒がFEです。絶対レベルは波形計測結果を基に推定しました。正確なデータではありませんのでご注意ください。大雑把に言えば、Aura以外のSPLはほぼ同等であり、Auraのみ他から6dB程度低めです(メーカ値80dB)。

下は200~500Hzでレベルを揃えたグラフです。
Ftoku-3 copy
FE83は低音が全然出てません。A5も低めです。Auraは2つのA6とほぼ同等であり、振動板面積の割に低音がよく出ていると言えます。能率を落として低音を稼いだという事でしょうか。他のTSパラメータメータを比べてみればナニか言えるかもしれませんが、メンドクサイので止めときます。今回は低音大振幅時の挙動についてのみ評価しますね。

以下、40Hzの正弦波を入力した時の波形です。信号のdBはフルスケールを0dBとした値です(dBFS)。10cmの距離で計測しました。Icon AMPのボリュームはFULLですが、サウンドブラスタのDACの出力レベルは今まで使っていたのより低いようです。
6M 40Hz copy copy

A6P 40Hz copy copy
マークさんはA6PはXmaxが小さいから。。。とおっしゃっていましたが、意外と頑張りますね。

A5  40Hz copy copy
以前はコイツで馬鹿ブーやっていたのですよ。。。。

aura 40Hz copy copy
A5よりは低音能力は高いですが、巨大なXmax値の割には期待外れです。-9dBあたりから異音が出始めて高調波歪みが増加します。ボビンがどこかに接触しているのかもしれません。

FE 40Hz copy copy
低音性能の評価にFE83を含めるのはチョット酷かもしれません。Xmaxはたったの0.15mmですから、いくらパワーをかけても振幅は増えません。

次に、Alpair 6MとAuraをほぼ同一音圧振幅で比較してみました。Auraは能率が低いので、振幅を揃えるには信号レベルを約6dB高くする必要があります。左がA6M、右がAuraです。
6M - Aura copy copy
Auraの方が振動板面積が小さいのでやや不利ではありますが(同一音圧振幅を得るには振動板振幅を増やす必要がある)、-9dBから異音が発生して高調波歪みが激増するのは頂けません。個体差もあるので全ての製品でこの現象が発生するかどうかは分かりません。今まで6.5セット(13ユニット)のAlpairを評価しましたが、極端なブリブリになっても(またはArrestorにヒットするまでは)そのような異音が発生した事はありません。

最後に、FE以外の4つのユニットを、ほぼ同一音圧振幅で比較しました。
Compare all copy
Alpair 6Mは優秀ですね。3次歪みを見る限り、Auraは異音さえ出なければA6Pと同等の実力と言って良いかもしれません。これも良く頑張っていると思います。さすがケロ君のウーハ。。。ちなみに、ケロ君で使っていて異音が出た事はありません。これらはかなり厳しい限界条件での評価である事をご理解くださいませ。

ブースト方式はコンパクトでコストも下げられる商品性の高い魅力的な方式であると思います。特に大音量を必要としないデスクトップまたはニアフィールド アプリケーションに適するでしょう。また、メカトロ化と機械的設計の最適化によってその可能性は飛躍的に広がるはずです。

次回はAlpair 6Mのブースト方式がどの程度の音量まで使えそうなのか? 検討を加えてみたいと思います。オッタノシミニ!

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してます にほんブログ村ランキング参加中
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用