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2011年11月29日 (火) | Edit |
IA-7Eを長時間聴いていると、妙な響き感があって前頭葉のあたりがシュワシュワして来ると書きました。

ところがネットラジオを聴いていると、そのような違和感を覚えません。と言う事は、10数kHz以上の超高域音の影響が怪しいと考えられます。前の記事のF特比較で見る限り、20kHz以下の高域レスポンスにアンプの差は全く見られません(マイクの定格は16kHzまで)。IA-7Eでは、それ以上の帯域の超音波が強く出ているという事なのでしょうか? ホンマニ????ちなみにメーカ発表のAlpair 6Mの超高域特性は20kHzに対し30kHzで10数dB落ち程度です。IAE-7は20Hz(-0.3dB)~120kHz(-3dB)、Iconは20Hz~20kHz(+/-1dB)だそうです。

よくわかりませんが、ともあれ、Frieve Audioのリサンプリング(96kH出力)や超高域信号の追加(HSC)を全てOFFにして、44.1kHzストレートで再生してみたところ、シュワシュワ感が薄れて聴きやすくなったような気がします(あくまでも「気」がするだけですけどね)。それでも高域がキツク聞こえるのでイコライザで少し調整しました。超ニアフィールドで長時間聴く場合、超高域が出過ぎると鬱陶しく感じるようです。クーキ感とかケハイ感とやらは一切要らんし。邪魔だし。。

という事で、とりあえずこの状態で聴いていますが、Icon AMPよりもちょっと太めでパワフルな感じがします。。ジャコのエレキベースも良い感じです。それとピアノで時々ハッとさせられます。。暫くこれで聞いてみましょう。

オーバーサンプリングに関しては、NuForceからの興味深いコメントを見つけました。以下はNuForceのハイエンドD/AコンバータDAC-9の商品説明からの抜粋です。

DAC-9は、卓越したシンプリシティーを基礎としており、その上で複雑なニーズに対応しています。最低限の信号処理と出来る限り短い信号経路がDAC-9の再生音を際立たせます。選択された入力ソースからの信号は、直ちに24-bit/192kHz(USBの場合24bit/96kHz)対応のノンオーバーサンプリングDACによってD/A変換されます。さまざまなテスト試聴の結果、アップサンプリングとサンプルレート変換はNFBのように有害無益であるという結論を得ました。したがって、一切のアップサンプリングやサンプルレート変換は行っていません。

下手な小細工するよりも、CDの信号をそのまま素直に増幅した方がヨロシイという事でしょうかね? 同社のハイエンドCDP (CDP-8)の内蔵DACも44.1kHz/16bitのままアナログに変換していると聞いた事があります。

確かに、信号のクオリティはソースの情報量で決まってしまうわけで、オーバーサンプリングしようがビット数を上げようが、泣いても笑っても、後処理でソースの真のクオリティや情報量を追加できるわけではありません。モトモトナイモンハナイノヨというやつですね。元の信号を改変しているので、真のクオリティは逆に低下していると言えなくもありません。さすがNuForce、徹底していますね。好きですよ、そういうアプローチ。DAC-9が数年後に中古で安く出回るようになったら手に入れても良いかもしれません。

さて、オマケの実験君コーナーです。

今回は、高域の再生波形を比較してみました。

下が信号波形です。クリックで拡大してご覧ください。
signal copy
基本的に5kHzの正弦波ですが、最初の立ち上がりはゼロレベルからプラス側最大まで1サンプリング周期で一気に立ち上がります。最後もマイナス側最大からゼロレベルに一気に変化します。また、途中の2箇所のデータを間引いて、1サンプリング周期でマイナス側最大からプラス側最大(またはその逆)に一気に変化させています。CDフォーマットでは、原理上、これ以上の急激な信号変化は存在しません(22kHzのフル振幅信号に相当)。

下がマイクロフォンで計測した音波波形です(Alpair 6M、モノラル、距離約10cm、ボリュームは相当大きい)
wave copy
赤がIA-7E、青がIcon AMPです。グレーで薄くソース信号波形を重ねています(時間方向のシフトは適当)。アンプ差は全く無いと言えるほどよく一致しています。音波波形は、最初と最後および途中2箇所の急激な信号変化には追従していません。これにはAlpair 6Mのレスポンスとマイクロフォンの感度が影響するため、全てがアンプのせいではありません。ただ、同一条件で比較した場合、アンプによる明確な差は見られないという事です。

聴感ではIA-7Eの高域がシャープに聞こえるため、信号変化の激しいとろころで音波波形に差が出るかもしれないと期待したのですが、予想は裏切られました。計測のサンプリング周波数がCDと同じ44.1kHzなので、これよりも速い現象は観測できません。超音波領域に感度を持つマイクロフォンを使用して、もっと高速な計測を行えば差が出るかもしれませんが、今のところ「可聴帯域の波形を見る限り」明確な差は無いと言えます。

下は信号が停止した後の音波波形の収束状態です。
gensui copy
赤がIA7-E、青がIcon AMPです。いずれのアンプでも、信号が停止した後に弱い振動が見られますが、Icon AMPの方が振幅が小さめです。複数回の信号を比較してみましたが、再現性は良好でした。

今まで波形やスペクトルに明らかな違いが見られた「密閉型とバスレフ型の比較」「デジタル音場補正ON/OFF比較」「デジタル位相遅れ補正ON/OFF比較」「アナログおよびデジタルフィルタの位相遅れ比較」「吸音材あり/なし比較」「Alpair 6 M&P F特比較」等に比べると、前回と今回の実験君結果を見る限り「音楽再生クオリティ」に関する両アンプの違いは極めて微小であると言えそうです。

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