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2009年03月31日 (火) | Edit |
以前にもコメントをいただいた Fidelitem Sound (Markauido-Japan) 様からAlpair10に関する貴重な情報をメールで頂きましたのでご紹介します。

内容は著名なスピーカービルダー Martin King氏からMarkaudioのMark Fenlon氏に宛てられたメールの和訳です。その要約版は英国のDIYAUDIOフォーラムにも掲載されています(コチラ)。

(以下 Fidelitem Sound様からのメール)--------------------------

Martin King氏という例のトランスミッションラインの理論(Martin King 式)を作った方が、先週末Alpair10のペアを手にし、T/Sパラメーターの実測をした結果です。
和訳をお付けします。ジョーダンのJX92Sは海外でトランスミッションラインのスピーカーが随分はやった様で、Jim Griffin 同様JX92sを良く知るオーディオ大家です。

( 以下 訳文) --------------------------------
週末を通して、先週受け取ったAlpair10のT(hiele) / S(mall)性能を測りました。

ジョーダンJX92sと同様にAlpair10ペアの製品のバラつきは殆ど無く大変安定しています。しかしジョーダンと違うのは、Alpairのドライバーは表示されている性能表示の数値に極めて近い内容であることです。

私は20年以上スピーカーユニットを手にして来て、またスピーカーを設計製作して来て、このペアのAlpair10ほどメーカーの性能表示に近い例を見たことがありません。

私がずっとこの仕事をしていて、私が手にしたほぼすべてのユニットのメーカー表示は実測に比べ誇張されたり手が加えられたししていました。

この正確さについては価格は全く関係なく、$1500/ペアのローサーなどは最悪の例であり、$4,99/ペアのRadio Shackで売っている廉価ユニットがもっとも正確で安定したスペックであったりします。

アルペアシリーズはどんどんよくなっていますね。

実測結果
Alpair 10 Driver Measured T/S Parameters
178.jpg

(訳文以上) ------------------------------

彼の理論は、http://www.quarter-wave.com/

(2)は、おまけでMarkが全くオーディオの素人さんで音楽好きの方にAlpair10のブラインドテストをした結果です。先週私もテストしましたがTBは同じような印象でした。

(以上 Fidelitem Sound 様からのメール)--------------------------

という事で、そのリスナー達 (ミュージシャンとライブコンサート愛好家の二名) のコメントは僕が訳してみました。

試聴CDは2009 Daniel Barenboim concert とのことです。
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Markaudio Alpair10
オーケストラ全体を通して非常に正確。ほんの僅かに重低音寄りだが全てがバランスしている。ディティールに優れ、非常にスムースな音。とてもナチュラルに聞こえる。
Very accurate across all the orchestra. Everything in balance with only slight preference for extra bass. Detail excellent, very smooth delivery. Sounds so natural.

Jordan JX92S
ちょっと面白いサウンド。ディティールに優れるが快活(bright)。中高域が出すぎる。オーケストラの高音ストリングとパーカッションが前に出すぎるので、生のコンサートを聴くのとは違った感じ。
Interesting sound, fine detail but bright. Over plays the middle and high range. Orchestra high strings and percussion too forward so music is not like real concert listening.

/以上が14cmフルレンジどうしの比較、以下が10cmフルレンジどうしの比較になります/

Markaudio CHR-70
バランスが良い。ナチュラルなサウンド。生の音楽により近い。
Well balanced, natural sound, more like real music.

TangBand 1337 (チタン コーン)
快活(bright)すぎ。高域が出過ぎるが非常にクリア。
Too bright, over extension of the high range but very clear.

TangBand 657S (アルミ/マグネシウム コーン)
バランスが良い。1337モデルに比べてよりナチュラルだがディティールはそれ程ではない。
Well balanced, more natural than 1337 model but not so much detail.
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Mark Fenlon氏はAlpair10の好評にいたくご満悦のようです。

「正確なディティール」「バランスの良いナチュラルさ」がやはりAlpairシリーズのキーワードという感じですかね。

ああはやくAlpair 5を聴いてみたい。最近ちょっと忙しくてまだ製作に着手できてません。。。

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2009年03月14日 (土) | Edit |
Mr. Mark Fenlonすなわちマークオーディオのマーク氏からCHR-70のユーザーレビュー(英文)を紹介していただきましたので、今回は超意訳版を掲載します。

CHR-70はAlpairシリーズの廉価版として低価格設定で発売されたいわば戦略的機種と思われ、お金をかけずに良い音が欲しいと思っているスピーカー自作派(DIY home builder)をターゲットとしているようです。

117ba.jpg
CHR-70の詳細に関してはコチラの記事を見てください。
読んで頂ければ分かりますが、レビュー著者はスピーカー自作初挑戦の多分学生さんだと思います。元の文章もそんな感じだったので、自然と訳もそんな感じになってしまいました(少々悪のりが過ぎたかもしれません。普段堅い技術文章ばかり訳していると、こういうのも楽しくてついつい。。。。)

マーク氏はこのレビューがいたくお気に入りのようで、これこそ彼がCHR-70のターゲットとして望んでいた新しいタイプのユーザーだとコメントしておられます。

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MarkAudio CHR-70を使ってスピーカー自作に初挑戦

ここんとこ何週間かこのスレッドをチェックしまくって、WinISDの使い方を覚えて、設計を何回かやりなおして、工具も集めて、なんだかんだでついに僕の自作第1号が完成。すごく気に入ってます。

スピーカーにはCHR-70を選んだんだけど、その時は正直ちょっと冒険かなとも思ったんだよね。MarkAudioのAlpairシリーズはみんな高く評価してるみたいだけど、同じメーカーとはいえ「廉価版」のスピーカーがどんな性能かちょっと興味あり(訳者: 不安?)でしたね。できるだけお金をかけずにスゲー サウンドを手に入れるという方針でやってる僕にはペアで$70という価格はすごく魅力的だったのは確かだけど。

今回のボックスは結構でかいですよ。低域を極限まで伸ばす「数学的最適設計」とは言えないけど、そこそこ理想的なサイズにはしてある。というのは、この試作1号では十分なサイズの箱でスピーカーそのものがどんな音を出すのかを確かめたかったからね。

でも次の段階では音が極端に萎んでしまわないない範囲でどこまで箱を小さくできるかやってみたいんだよね。そんでもって今は使ってなくて転がしてあるAdire Extremis 6.8sで小さなサブウーハーを組んで5.1システムを試してみたいなと思ってる。

でCHR-70だけど、今のところもっぱらルームメイトのB&W 602sと比較している。この602sはなかなかイカシタやつなんだけど価格はペアで$600。とりあえずの評価ではCHR-70はクリアさではチョット負けるかもしれないけど、大差ないと言っていいんじゃなのかな。両方のスピーカーを同じ部屋に置いて同じアンプを使用してできるだけ同じ条件で比較しているけど、今のところこいつのサウンドにはベリーハピーだね。なにせペアで$100しないスピーカーで僕もコイツも大健闘だと思うな。ホント。

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お粗末でした。。なんか僕自身と似たようなところもあって感情移入してしまったかもしれません。
ちなみに箱は12.4Lのバスレフタイプと思われます。共鳴点は45Hzとの事です。文中にもありますが、今回は意図的に大きめの箱を作ったようです。吸音材には枕用のクッション材かなんかを適当に突っ込んだようで、僕も高校生の時に作ったFE103の箱にお袋からもらった古着を突っ込んだのを思い出して嬉しくなりました。
原文はコチラです。

でもこういう感じで若い人が自由な発想でオーディオを楽しめるようになればオーディオ業界ももっと活気づくのではないかと思います。そのためにもやはり価格はリーズナブルなレベルに抑えるべきであり、マーク氏の狙いは極めて的を得ていると思います。

オーディオ趣味ってなんかどうもオヤヂ臭いというか、コーキューぶってるというか、ウンチクが多いというか、なんというか。。。自分もオヤヂだけど。

そいえば女性が居らんですね。オーヂオには。

写真なんか今は女性の方が活躍が目立ちます。ライカやローライぶら下げてる娘はザラにいますし、面白いのは僕も含めてオッサン連中は結構デジタルに抵抗が無いのに、ある世代の男の子女の子たちは銀塩にこだわってたりしてて、ちょっとオーディオ界とは様相が違いますね。

自転車、マラソン、オートバイといった僕も一通り遊んだ分野でも女性の進出が著しいと感じたのは随分昔の事のように思います。最近は鉄道マニアなんかもどんどん女性が増えているようですが、オーヂオ界はどうなんでしょうか?やっぱり団塊狙いなんですかね、今は。音楽愛好者や職業音楽家の数は男女でそんなに変わらんと思うんですけどね。

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2009年02月25日 (水) | Edit |
ALPAIR フルレンジ シリーズはスピーカー自作派の間で関心が高いらしく、「ALPAIR」の検索語でこのブログにヒットされる方が多いようです。

そのALPAIR シリーズのメーカーであるMark AudioのHPでCHR-70という型番の新型フルレンジ ユニットを見つけました。 日本語のリリースはコチラ。 英語のページはコチラ

117b.jpg
これが新型のCHR-70
コーティングの色で価格が異なります
 
この新型ユニットはALPAIR 6より少し大径で低音に有利な特性となっていますが、一番の違いは価格にあります。ALPAIR 6がペアで$144.99 (ゴールド/グレー)に対してCHR-70はペアで$64.99(グレー)/$69.99(ゴールド)と半額以下になっています。コーティングの色によって価格が5$違います。

このモデルにはALPAIRの名称は付けられていないので、ALPAIRシリーズとは別の廉価版という扱いのようです。

118 copy119 copy
コチラがALPAIR 6、グレーは角形フランジになります
性能/価格は同じです


CHR-70とALPAIR 6はよく似ていますが、前者のフレーム形状や端子にコストダウンの跡が伺えます。

特性表をざっと比較すると、
ユニット型番 ALPAIR 6 → CHR-70
有効振動板面積 Sd 38 → 50 cm2
等価振動系質量 Mms 2.93 → 4.80 g
最低共振周波数 f0 74 → 70 Hz

CHR-70は口径が大きくなって振動板が重くなって最低共振周波数が下がっています。
CHR-70の有効振動板面積はほぼFOSTEX FE107と同じなので、一般的な公称径からするとCHR-70が10 cmユニット、ALPAIR 6が9cmユニットという事になります。ALPAIR 5は8cmユニットとしてはやや小さめで3インチ(7.5cm)ユニットというところでしょうか。
CHR-70のfo=70Hzは10cmフルレンジとしては随分頑張った値といえます(ParcAudioの10cmウッドコーンで72.4Hz)。

123.jpg
高域もALPAIR並に30kHzまで伸びています


コストダウンににつながった構造上の最大の違いはコーンの金属材料にあると思われます。ALPAIRは「日本・台湾の素材メーカーとの共同で新しいハイブリッドのアロイ振動板を開発した」とありますが、CHR-70は「航空機グレードのアルミニウム合金」としています。このため、CHR-70の振動板質量はALPAIR 6と比較して面積のわりに重くなっています。

いずれにせよALPAIR 6のほぼ半額というのは随分お買い得感があります。現在のALPAIR 6の販売価格から予測すると、日本ではペアで1万円を切ると思われます。ParcAudioの10cmウッドコーンがペアで14,000円くらいですから、競争力は相当高いんじゃないでしょうか。音がどんなだか楽しみです。

HPにはCHR-70用に6タイプのエンクロージャ設計例が掲載されています。コチラ
ALPAIRではこういう配慮は無かったので、やはり自作派に気軽に使ってもらうのがひとつの狙いなのかもしれません。

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