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2011年10月21日 (金) | Edit |
と、当ブログを読んでいて思われる方も多いのではないでしょうか?

この点については、Mark Audio Alpair吸音材タップシ密閉箱で十分に僕が満足できるレベルに達しているという事です(カナル型イヤフォンと聴き比べても違和感や遜色を覚えるところがなく、自然かつ明瞭に「音楽」を聴く事ができる)。不満がないので、書く事もない。。。というコト。

Alpair 5に出会うまでは、巷で評判の良かった各社の3インチドライバを色々試した後に、最も音がナチュラルに聞こえたF80AMGという当時人気のメタルコーン ドライバを気に入って使用していました(「ハチマル」の名前はこのドライバ名に由来する)。しかし、どうもディティールが全体的に聴き取りにくく(ベールのかかったようなちょっと重くて鈍くてモドカシイ感じ)、ツイータやスーパツイータを追加したりもしましたが満足できませんでした。高音が足りないとかの問題ではなかったようです。また、その頃は吸音材も最低限しか入れていませんでした(例の戸澤を入れただけ)。というのはF80で吸音材を増やすと、ますます音が鈍くなってしまって、さらにディティールを聴き取りにくく感じたからです。そういえば、密閉型だと内圧が振動板の動きを邪魔してディティールを殺しているのかも知れないと考えて、ポチに圧抜きの長い尻尾を付けたりとかもしました。思い返せばアホな事をしたもんです。

その後Alpair 5に出会い、音を出した瞬間にゼンゼンチャウヤン!というくらい「音楽」が「よく」聞こえるのに驚きました。しかもナチュラル。。次元が違うぜ!ホンマニ。。というヤツです。僕はその頃既に紙やPPのキャラの立った音を嫌っていました。キャラが立つと一部のディティールが「よく」聞こえるような気がするのですが、全体的な音楽の聞こえ方(主に低めの周波数帯域だと思う)にはなにがしかの違和感を覚えたからです。F80で吸音材を入れない方がディティールがよく聞こえるような気がしたのも、定在波によるキャラが出て「よく」聞こえるような気がしただけだと思います。

で、A5のおかげで中高域にそこそこ満足できた時点から馬鹿ブーストによる低音再生へのトライが始まります。これは、その頃使っていた安物のパワードサブウーハーでは音がダルくて、シャープなAlpair5と釣り合わなかったためです(音がダル気味だったF80とでは特に違和感なく聞けたのですが)。そして、ブースト時の低音のダンピングを改善するために吸音材を段々に増やしてゆくという段階に入ります。Alpair5では、吸音材を増やしても音が鈍くなるどころか、付帯音が減って逆にますます磨きがかかった(より澄んだ、より自然な、より明瞭な、より聴き取りやすい)ように聞こえました。つまり、もともと周波数の全域で「よく」聞こえるので付帯音は邪魔なだけという事みたいです。特にブースト時の50Hzまでの低域音が安物サブよりもシッカリと良質に聞こえるのには驚かされました(それ以下はブリブリ気味)。だからこそ馬鹿ブーなどというキチガイじみた事にも挑戦する気になったという事です。また、「吸音材タップリ」というのも、実はAlpairだからこそなのかもしれません。

現在は低域限界が大幅にタフなAlpair 6Mを愛用しています。こいつはAlpairシリーズ中唯一ある磁気回路部品を使っていないというやや異色のドライバであり、高域が他のAlpairに比べると控えめであるため一聴しただけではジミヘン(地味でちょっと異色)に聞こえるのですが、長く使っていると自分でも気付かないうちに惚れ込んでしまっているという、ちょっと不思議なドライバなようです(僕はもうA5には戻れない)。同じ事を感じているA6M愛用者が僕以外に少なくとも2名居るという事を最近知りました。

という事でですね、僕は決して低音マニアというワケではないのですが、現在のところ中高域で違和感を覚える現象がないので、圧倒的に問題が多くて技術的に困難な低音再生にどうしても話題が偏ってしまうという事です。

中高音域に関して最近行った対策としては、左右のスピーカ距離をケロ並に縮めた事くらいですね。でも、これは効果大でした。ケロ級に音楽を聴きやすくなったので、「スピーカ開発もそろそろ終結かな?」と考えるきっかけとなりました。それくらい決定的だったという事です。

でもですね、終結を一端決断したのですが、先日Alpair 10を1個だけ購入してしまいました。こいつの低音タフネスがどれくらいあるのか、早く知りたくなったという技術的好奇心だけなんですけどね。。。。近いうちにご報告できると思います。オタノシミニ。。。またポチ箱の改造か。。メンドクサ。

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2010年11月15日 (月) | Edit |
最後に吸音材の有り無しと、測定距離/バッフル効果について測定してみました。最後に「まとめ」も書きました。

1) まず吸音材の有無比較。
A6P
631.jpg

A6M
630.jpg
黒が吸音材タップリ、赤が吸音材ナシです。800Hzのピークが箱の前後方向の定在波です(参考記事1)。

各種8cmドライバーを同一箱で比較した過去の経験から、コーンの材質によって内部の定在波の前面への透過性が異なるのではないかと予測していました。今回はそれを確かめる良い機会なので測定してみたのですが、予測していた程の差は見られませんでした。上の2つの図を比べると僅かにPの方が影響が大きいように見えますが、大した差とは言えません。A5とFE87も同一箱で比べたのですが、やはり同程度でした(データを保存し忘れたので図はありません)。

「紙コーンの「紙臭さ」は定在波の透過に起因するのではないか?」というハチマル仮説は覆されてしまいました。

箱内部の3面に吸音材を1層ずつ貼る事によって定在波をほぼ完全に除去できる事は、以前の記事で確認しました(参考記事2)。ただし、箱のサイズが大きくなると、定在波の周波数も下がるため、吸音材の吸音率も低下する点には注意が必要です(波長が長くなると吸音効果は激減する)。大きい箱ではそれなりに吸音材の厚みを増やす必要があるかもしれませんので、ご注意ください。

ストリングやボーカルでは定在波が多少あった方が響き感が加わったように聞こえるので、そのような音を好まれる方には吸音材が毛嫌いされる傾向にあるようです。しかし僕の場合、ベートベンのピアノソナタをよく聴くのですが、吸音材を入れないとピアノの音が不自然に聞こえてとても耐えられません。

2) さて、吸音材の効果については、定在波以外にもうひとつ注目すべき点があります。
上の図では、吸音材を無くすと300Hz~50Hzのレスポンスが増加する事がわかります。これは密閉箱に特有の機械的共振による低音増強効果です。A6Pの方がこの効果が大きく出るようです。A6Mではあまり大きく変化しません(ということは、吸音材をあまり入れなくてもダンピングの効いた低音が聴けるかもしれません)。ちなみに、箱容積をある程度まで増やすとこの効果はもっと顕著に表れ、しかも低域側へシフトします。従って低域限界を延ばす事ができますが、大容積の密閉型では吸音材を適度に入れないと往々にしてダンピングの不足した低音になりがちです。

密閉箱では内部の空気はバネとして働くため、ドライバとこのバネの組み合わせによって機械的な共振現象が発生します(ドライバ単体でも共振は発生する)。これはインピーダンスのピークとして表れます(参考記事3)。この領域では、小さな信号入力でも振動板が大きく振動します。特にダンピングファクタ(DF)の低い小型真空管アンプではこの影響が大きく現れ、締まりの無い低音になる傾向があります。
540.jpg

以前に掲載したA5での測定結果(吸音材なし、約5cmの距離)。赤がiCon AMP、黒がTU-870。

僕はジャズのピチカートベースの聞こえ方を重視するため、ダンピングの効いた低音を好みます。仕事しながらでも、無意識にベースラインを追いかけながら聴くのが僕の習性です(これは中学生の頃にジャズを聴き始めた頃からずーっと続いている癖)。そのようにして長時間聴いていると、半導体アンプの場合でも時々ベース音が微妙にズッコケ気味に聞こえる事があり、その都度吸音材を少しずつ増量しているうちに、とうとう現在のような満杯状態に至りました。新システム用の13cmウーハーやケロでも、最初は吸音材控えめで始めたのですが、結局今は満杯状態で落ち着いています。

通常の場合、密閉箱でこのように吸音材を増やすと低音の出力レベルが下がってしまいますが、僕の場合はデジタルイコライザでブーストするので全く問題ありません。吸音材をたっぶりとぶち込んで共振現象を抑え込む事によって、制動の効いたタイトな低音再生を得る事ができます(すなわち、信号通りの正確な低音が得られる = ベースラインが聴きやすくなるトイウコト)。このように、デジタルイコライジングを活用する事によって、バスレフ型のみならず通常の密閉型ですら抱える低音増強にまつわる問題を回避する事ができます。

3)ついでに、測定条件にまつわる影響を簡単に調べてみました。

このブログの過去のデータを見ると、同じA5のグラフでも微妙に特性が異なっている事に気付かれるかもしれません。通常、何かを比較するために測定を行うため、その記事内で比較するもの同士の条件は徹底的に揃えるのですが、異なる記事間では毎回スピーカーの置き場所やマイクの位置が微妙に異なります。このため、同じスピーカーでも記事によってF特グラフが微妙に異なる場合があります。ホントはいつも同じに揃えれば良いのですが、ついつい手持ちで測定したり、ディスプレイの横に置いたまま測定したりするので、記事が異なると厳密な比較はできませんのでご注意ください。

下図はマイクの距離を変えた場合の影響です。
632.jpg

黒が5cm、赤が10cm、緑が20cmです。いずれも中心軸上で測定しています。波長の長い低音は、バッフルの後方へ回り込むため、バッフル サイズと同等以内の距離で測定すると、ある程度以上離れた場合に比べて低音が高めに測定されます。

次に、20cmの距離で、バッフルの左右と上にA4サイズのハードカバーの本を置いて、擬似的にバッフル面積を増やしてみました。
633 copy

緑は通常の状態(デスク前端に置いて測定)、ピンクがバッフル面積を増やした場合の結果です。約500Hz以下で明らかにレスポンスが増加する事が分かります。この効果もさらに離れれば低下すると思われます。僕の場合、実用状態では幅約60cmのディスプレイの左右にピッタリとくっつけてスピーカーを配置し、約70cmの距離で聴いているため、ディスプレイが結構バッフルとして作用しているかも知れません。

さらに言えば、スピーカー後方の壁との距離も低音特性に影響します。そしてもちろん、お部屋の定在波や反射の影響も被ります。このような諸条件により、無響室内で規定標準箱で測定されたメーカー公表データと自宅での測定データは大幅に異なりますのでご注意ください。当然ですが、最終的には普段のリスニング位置でどのような周波数特性になるかが重要です。

4)まとめ
以上でAlpair6 M(メタル)とP(紙)の比較を一応終えます。
昨日、左右ともMに換装しました。片方は慣らしが付いていないため、完全ブースト状態ではありませんが、なかなか好印象です。音がしっとりと落ち着いたという感じかな。暫くこの状態で使用して慣らしが付いたら、今度は両チャンネルをPに換装してみますね。

最終結論はそれからかな?結局、年内一杯はかかりそうかも。

とりあえず現在の僕の印象を以下に要約します。
PやA5と直接比較すると低音よりに聞こえるM (f0も低く低音よりの特性です。素の状態だとA5愛用者には高音が物足りなく感じられるかも。)
●A5に近い高音特性を持つP (A5愛用者でも満足できる高音。A5に比べれば低音も随分出てます。素のF特バランスがGOOD)
●デジイコ愛用者にはブースト耐性の高いM (デジタルイコライジングすればバッチシよ。ホンマに。素材しとしてGOOD。デジタル時代のSPはこうあるべき。。という感じ。Mも出してくれてありがとう。マークさん!)
●音調がニュートラルなM (ナチュラルです。例えばお店でPと比較試聴する場合には、試聴アンプにトーンコントロールが付いていたらMだけTREBLE(10kHz)をちょっと上げて聴いてみてね。随分印象が変わるはず。Mだけ単独で聴くと高域不足には感じないんだけど、Pと直接比較すると印象がそちらに引きずられるみたい。)
●適度に鳴りの良いP (Mに比べてほんのりブリリアント。イコライザ無しでMと直接比較試聴したらPの方を好む人が多いはず。デジイコなしで素のまま聴くならハチマルだってPを選びますよ!)
●はじめて自作するので自分の好みが分からない方にはP (F特が好バランスで音が綺麗なので、どんな箱に付けても満足できそう。Pと直接比較すると、イコライザなしのMだとちょっと地味に聞こえるかもね。普段使っているスピーカにもよると思いますが)

てとこですかね。あくまでもシャープなAlpair5を聴き慣れた者としての印象ですのでご注意。耳がちょっと「高域より」にバイアスしているかもしれませんので。。A5の高音がキツメに感じられる方にはM6の方が好みに合うかもしれません。

A6 MかPかでお悩みの方。。ご参考になりましたでしょうか?

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2010年11月13日 (土) | Edit |
リスニング位置(距離70cm)の音場補正用に測定を行いました。距離が離れると測定時のボリュームを上げなければならないため、ある程度エージングが済むまでは測定を控えていた次第です。

下図はA6Pの測定結果です。
628.jpg
黒が第1報に載せた前方10cmでの結果。緑がリスニング位置(70cm)での結果です。たったこれだけの距離で随分凸凹になる事が分かります。

下図は以前測定した80cm位置での部屋の特性です(参考記事)。横軸のスケールが異なるので注意してください。
602_20101017124212.jpg
リスニング位置ではこの特性をモロに被っている事が分かります。

今までは10cmでの測定結果を基にして補正していたため、特に約70Hzのディップの影響を受けた低音を聞いていた事になります。今回の結果をイコライザへ反映する事によってこれが補正され、重みのあるベースの低音がよりハッキリと聞こえるようになり、改めて音場補正の恩恵を体感することができました。やはり手放せません。これは。。。。

下は3つのドライバの比較です。
625.jpg
黒がA5、緑がA6P、赤がA6Mです。FrieveAudioは高域(たぶん2kHz以上)のレベルに基づいてグラフを自動調整します。200Hzのレベルを合わせると下図のようになります。
626.jpg
参考のために、10cm位置での比較結果を再掲します。
616.jpg

さらにマークオーディオからの公表データを下に掲載します。

A6P
623.jpg

A6M
624.jpg

200Hzでレベルを合わせて重ね書き
629.jpg

測定条件は大きく異なりますが、2つのドライバの相対的な特性差はメーカー公表値とよく一致していると言えます。公表値では300~100Hzがやや盛り上がり、100Hz近辺からロールオフしますが、これはドライバの機械的共振による効果です(参考記事)。ハチマルは小さな箱に吸音材をタップリと入れてこの効果を殺しているので、ロールオフは高めになります。このためfoの違いもほとんど表れません(メーカーデータではf0の低いMの方がロールオフが低域側へ少し伸びているが、ハチマルデータでは共振効果を殺しているのでMとPのロールオフはほとんど同じ)。

大ざっぱに2つのドライバの特徴を挙げれば、
Pはややハイ上がりで、A5に似た特性。Mの特性はPに比べると低域寄りの特性(このためPやA5と直接聴き比べると、やや籠もった(こもった)ような音に聞こえた)。未補正で聴き比べれば、ブラインドでも明らかに聞き分けられると思います。

しかし周波数特性を揃えてしまえば、印象の違いは僅かとなります。敢えて聴き比べれば音色的にはPの高域はやや華やかで軽い感じ(真空管アンプの音のイメージかな?)。Mの高域はナチュラルでPに比べるとややソリッドな感じ。しかしハチマルの耳では、ブラインドで聞き分けられるかどうか自信はありません(というか強い意志を持ってそのへんの差を聞き分けようという気が興らない。それがそれほど重要とは思えないため)。

Mは高域に対して低域が相対的に出ているため、馬鹿ブーストには向いていると思います(補正量を少なくできる)。また、普通にバスレフ型として使用する場合でも、Mの方がf0が低いため低域を延ばしやすく、低音を重視する方にはMが向いているかもしれません。ただ、同じ箱で直接聴き比べた場合のその場での印象では、音色的にPの方を好む方が多いのではないかと思います。

この程度のf特の違いでも音の印象が大きく変わる事が今回よく分かりました。その意味でも、FrieveAudioデジタルイコライザの恩恵を再認識した次第です。デジタルイコライザを前提とすれば、スピーカーに対する考え方が大きく変わると思います。

次回は、お約束の内部音の透過性を比較してみます。お楽しみに。

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2010年11月11日 (木) | Edit |
今回は馬鹿ブースト時の低音再生能力について比較してみました。

以前にも度々書きましたが、Alpair5で馬鹿ブーストして聴いていると、大きな低音信号を含む極一部の楽曲で振動板の異常振動が起こって「ブリブリ」と変な音がします。例えばストラビンスキーの「春の祭典」のバスドラ、マドンナの一部のズンドコ(打ち込み?)、ロンカーターの最近録音された盤のソロベース音等で、そのような現象が発生します(参考記事)。で、それを解消すべく100Hz以下だけを受け持たせたバイアンプ駆動のウーハーを導入したというのが今までの経緯です(いわゆる新システム)。

ただ、フルレンジ1発で極低音まで再生してしまう馬鹿ブースト方式の自然な聴感は捨てがたく、Xmaxの大きなAlpair6を導入して「ブリブリ」の発生しない馬鹿ブーストの実現を目指したのが今回のトライアルです。で、目論見通り、Alpair6 MでもPでも上記の問題楽曲を全く「ブリブリ」発生なしで再生できるという事は、既に聴感で確認できました。今回は波形の測定によって、この事実を検証してみます。

下図は、普段聴いている標準的アンプ ボリューム設定で、16ビットの最大振幅40Hz正弦波信号を再生した時の出力音波波形です(SP前方10cmで測定)。一般的に、このような低域でこのような大振幅信号が記録されている事は極めて稀です(参考記事)。
620.jpg
黒がA5です。「ブリブリ」が発生し始めた状態です。波形が正弦波から大きく崩れています。水色は新システムの13cmウーハー、赤がAlpari6 M(メタル)、青がAlpair6 P(紙)です。これら3者は綺麗な正弦波を描いています。なお、各波形間の時間方向の位置関係(位相関係)は不明であるため、波形立ち上がり部で適当に揃えています。

以上から、標準的なボリューム位置では、A6PもA6Mも40Hzフル信号を問題無く再生できる事が分かります。

さらに、ちょっと危険なのですが、
勇気を持ってボリュームを思い切って上げてみました(標準状態からパワーで約2倍強、振幅で約1.5倍)。
621.jpg
13cmウーハーは、全く問題無く正弦波を維持していますが、2つのA6の波形はかなり崩れます。波形の崩れ方はアナログ式のフィルタまたはトーンコントロールを使用した時の崩れ方に似ています。この状態でもA5のように「ブリブリ」と鳴るには至っていません。A6M(赤)とA6P(青)を比較すると、Mの方が若干波形の崩れ方が少ないようです。

最後に、この大ボリューム状態で、以前にも使用したマイルス/Foot Prints冒頭のベースソロ音の再生波形を比較してみました(参考記事)。ポポポポーン4音のうちの最も周波数の低い1音目の波形を下図に示します(中心周波数=約64Hz)。
622.jpg
水色はここではCDの原信号波形です。13cmウーハーの波形はアナログチャンデバによってかなり崩れるので、今回は掲載していません(チャンデバ外して測定するのが面倒だったのよ)。A6M(赤)とA6P(青)は非常に忠実に原信号をトレースしています。このボリュームだとA5の波形は少し崩れていますが、バスレフポートやアナログフィルタによる崩れに比べれば全く大した事はなく(参考記事)、聴感上も問題を感じません。

以上のように、A6MもA6Pも、僕の普段聴く音量であれば余裕を持って馬鹿ブーストに対応できる事が分かりました。これで時々「ブリブリ」に悩まされる事もなくなり、メデタシメデタシというところです。A5は4Lのウーハー箱に組み込んでバイアンプ駆動専用の2Wayスピーカーにする予定です。これだとイコライザなしでも40HzまでほとんどフラットなのでiTuneやDVD再生用に最適ですし(参考記事)、真空管アンプで聴きたい場合にも重宝します(馬鹿ブーでは真空管がすぐに駄目になるのよ)。

さて、馬鹿ブー用にメタルと紙のどちらのA6を選ぶかですが、はやい話、イコライザでフラット化すればドッチデモOK。現在L側/紙、R側/メタルでステレオ再生していますが別に違和感なく聴けます。メンドクサイので当分このママかもしれません(R/Lのレベル差もFrieveAudioは自動調整してくれる)。切り換えながら集中して聞き分けようと努力すれば、前の記事に書いたような多少の違いはあるようですが、音楽を聴いてる時は全く忘れてしまうレベルの差ですし、ブラインドで聞き分けられるかどうかも自信ありません。また、それが聞き分けられたとしても、音楽を聴く上ではあまり重要な違いとは思えません。どちらも長時間試聴しましたが、無意識に気に障るような不自然な癖がなく、必要十分以上のナチュラルでクリアで正確な音楽再生を確保できていると思います。

で、
結論-2: イコライザ使用が前提の馬鹿ブー用にはA6Mを選択し、A6Pは素の鳴りの良さを楽しめるようにと、あるプランを検討中
です。どんなプランかはまだヒミツ。。

次回は、吸音材を少なくした場合の比較結果をご報告する予定です。紙コーンは箱内部の定在波の透過量が大きいと予測しており、これが紙コーンの音キャラクタに大きく影響しているのではないかという仮説を立てています。で、そのへんを検証してみますのでオタノシミニ。。

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