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2011年04月04日 (月) | Edit |
Alpair6 MとPを録音で比較してみました。

箱は例によって2.5L密閉型+吸音材タップリ仕様(ポチ2型)ですので、ブーストしないと低音は出ませんが、箱自体の癖はほとんど皆無ですからドライバの裸の音を聴けると思います。なお、吸音材によってドライバの機械的共振を殺しているので、fo(ドライバの最低共振周波数)の差はほとんど出ていません。カタログデータが測定された標準状態とは条件が全く異なりますのでご注意ください。

今回はできるだけ条件を揃えて録音するために、バイノーラル録音ではなく、1ch (ユニット1本)のモノラル録音としました。FrieveAudioでR/Lをミックスした信号を1本のSPで再生しています。2本のマイクロフォンをSP前方20cmに設置して録音しているので左右の音は基本的に同じです(マイクの感度差によってR側のレベルがやや低め)。

例によってまずは周波数特性
下図はFrieveAudioが自動的に左(M)/右(P)のレベル調整をした状態です。黒がM、赤がP。録音データのR/Lレベルはほぼこの状態です。
713.jpg

Pのグラフを上にずらして低周波側でレベルを揃えてみました。
714.jpg

大まかに言うと、PはややHigh上がりの特性(バッフル面積が小さい事(バッフルステップ)が影響していると思われる)。Mは2kHzくらいまでほぼPと同じ傾向で、それ以上の高域で3~6dB減衰させたような特性になっています(前記事のマークさんのコメントによると、これは意図的に狙った特性)。このためMとPを直接比較すると、Mが高域不足のように聞こえてしまうのは否めません。この小さな箱では、PはややHigh上がり気味になるため、マークさんが言うようにMの方がフラットな特性と言えなくもありませんが、Pに対して2kHzから上だけを削り取ったような特性になっているため、結果としてMは800Hz~2kHzが盛り上がったカマボコ型傾向となっています。この中域の盛り上がりがフラットになっていれば、高域の不足感もかなり和らぐと思われます。今回使用した小さな箱(ポチ2型)での測定結果に限って言えば、高域不足というよりは中域出過ぎと言えなくもありません。また、大きめの箱を使用した場合、800Hz以下の落ち込みが和らぐ(バッフルステップと機械的共振の効果)ため、相対的にさらに高域不足に聞こえる可能性もあります。スピ研さんのAlpair6Mバスレフの測定結果が参考になると思います。マークさんも言うように、6Mには低音の出すぎない(大きすぎない)デスクトップ用の小さめの箱が適していると言えそうです。

では録音データを添付します。各曲でMとPの未補正の音と、FrieveAudioでフラットにした音を録音しました。今回はAlpai6を一般的なバスレフボックスで使用した場合を想定して50Hz/-3dBまでブーストし、50Hz以下を急峻に減衰させています。ご試聴には、できるだけ癖のないイヤフォンかヘッドフォンまたはモニタスピーカをご使用ください。

マドンナ/American Dream
M 未補正
P 未補正
M 補正あり
P 補正あり

マイルス/Freedum Jazz Dance
M 未補正
P 未補正
M 補正あり
P 補正あり

ベートーベン/交響曲No.5
M 未補正
P 未補正
M 補正あり
P 補正あり

ベートーベン/ピアノソナタNo.32
M 未補正
P 未補正
M 補正あり
P 補正あり

補正なしでは、MはPに比べて高域が伸びない感じを受けると思います。また、僕には籠もり気味の「癖」が少し感じられます。これは1~2kHzにある中域の盛り上がりの影響ではないかと思われます(これはポチ2型特有、大きい箱だとスピ研さんのように段差になると思われる)。Mはトーンコントローラかデジタルイコライザで高域を少し上げるなり、中域を少し落とすなりすると、印象がかなり変わると思います。そのような装置をお持ちの方は積極的に試してみてください。

さらに、FrieveAudioイコライザの自動音場補正でフラットにしてしまえば、MもPも差はほとんどなくなります。微妙にPの方が音が明るくMの方が大人しめに聞こえるような気もしますが、ブラインドで聞きわけられるか僕には自信がありません。また、その差が音楽を聴く上で僕にとってはさほど重要だとは思えません。今回のMとPの比較に限って言えば、両者の個性の違いの大部分は周波数特性の違いによるものではないかと思われます。いずれにせよPでもMでも未補正よりもフラットに補正した音の方が僕には自然に聞こえ、非常に音楽を聴きやすく感じます。という事で、デスクトップの馬鹿ブースト用には、ブースト係数を低く抑えられ(相対的に低域が出ているため)かつブースト耐性の若干高いMを基本的に選択しています。近いうちにPを使用したバスレフのスタディを開始する予定です。

追記
僕は別にスピーカーを始めとする装置の音の個性を楽しみたいという気は毛頭なく、できるだけ自然かつ明瞭な音で音楽を楽しみたいだけなので、デジタルイコライザを非常に重宝しています。デジイコを前提とするならば、ユーザー側のスピーカーの選択だけでなく、製造者側の設計面(サイズ、コスト含む)でも極めて大きな自由度が得られると思います。ヴィンテージSPの音を愛でるのも良いと思いますが、そいうのだけがオーディオではないと思います。原点に戻って「生活の中で音楽を聴くための装置」という観点から、新しいオーディオのあり方をもっと考えるべきだとハチマルには思えてなりません。

追記2
録音データを細かく頻繁に切り換えながら聴いてみたら、補正あり同士でも違いが結構はっきりと分かりますね。やはりPは明るめ、Mはシットリ大人しめのキャラクタ。


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2011年03月30日 (水) | Edit |
日本市場ではメタルコーン(6M)の控えめな高域がイマイチ受け入れられていないように見受けられます。設計者であるマークさん(Mr. Mark Fenlon)から下記のようなコメントを頂きました。ちなみに海外(たぶん欧米)ではMの方が人気があると以前聞いた事があります。

以下、マークさんからのコメントです

Alpair 6Mを比較的広いお部屋でご使用になっている日本の一部のお客様が6Mの高域にやや不足を感じておられるという事を伺いました。私は駆動系の設計によって6Mの高域を敢えて控えめにしています。これはA6Mをコンパクトなニアフィールドリスニングに適するようにと意図したためです。このようなアプリケーションでは、大部分のお客様がよりフラットな(訳注: 低域側に伸びたという意味だと思う)周波数特性を望まれます。また、高音がきつすぎないため、お仕事をしながらニアフィールドで長時間音楽を聴かれる方にも適していると思います。さらに、小容積ボックスに適するように6MではVasとQTSの値を低く抑えています。6Mは2m以内のリスニング距離で非常に良好なバランスを発揮します。

これに対して6Pはトラディッショナルな小径ドライバを狙って設計しています。比較的大容積のボックスに適合するようにVasとQTSを大きめに設定し、高域も延ばしています。ボックスの設計にもよりますが、6Pは広さが4mx4mくらいの部屋まで良好にご使用頂けます。私は6PをPencil 6型ボックスに組み込んで4mx7mの部屋で聴いています(真空管アンプを使用)が、特にクラシック音楽で非常に良い印象を受けます。とてもクリアでクリーンかつ小径ながら良好な低音が得られていると思います。


以上

という事で、僕が両方を試聴した上でデスクトップ用に6Mを選んだのも頷けますね。最近、A6Pを使用して大きめ(7Lくらい)のバスレフボックスのスタディに入ろうかと考えていたのですが、これもPの設計思想からして妥当な狙いだったようです。例によって「スピーカー設計プログラム アプレット版」を使用した計算結果をご覧ください。ポートを極端に細くて短くしていますが、これはポートの共振音(筒っぽ臭い音)を抑えるための対策です(短いと筒っぽ音は高域側に移動してレベルも下がる。でも細いので風切り音が問題になると思う)。

まずは6P。だいたい7Lくらいで50Hzまでフラットな特性が得られます。
710.jpg

このままドライバを6Mに変更しました。
711.jpg
共鳴点がポッコリと出てしまいます。ポートを延ばしてみましたが、ポッコリがそのまま低周波側へずれて100Hzと共鳴点の間が落ち込んでしまい、綺麗なフラット特性にはなりませんでした。

ドライバを6Mのまま容積を5Lに落としてポートを調整しました。
712.jpg
50Hzまで綺麗にフラットな特性が得られましたね。4Lでもそれほど遜色ありませんでした。

やはりマークさんの言う通り、6Mには小さめの箱の方が具合が良いようです。

追記
以前勤めていた会社の研究成果ですが、自動車室内音の感応評価を日本人と欧州人を対象に実施したところ、日本人は高域のシャープな音に対して比較的寛容であり(あるいは好感を持ち)、低域の唸りのような音を極端に嫌うのに対し、欧州人は高域のシャープな音を嫌う傾向が強く、また低域の唸り音に対して比較的寛容な(あるいはパワフルに感じる)傾向にあります。このため、以前の日本製乗用車は高域ノイズの遮蔽対策が比較的甘く、欧州人には好まれなかったと聞きます(最近の日本車はちゃんと対策されていると思う)。米国と欧州あるいは欧州内の地域や国によって多少傾向は異なりますが、日本人との違いに比べればそれらの違いは非常に微小です。他のアジア人はどうなんでしょうね(たぶん調査済みだと思います)。

6Mが欧米で好まれ、6Pが日本で好まれるというのも分かるような気がしますね。次回はバイノーラル録音で比較してみたいと思います。

追記2
「だから日本人向けオーディオ装置は低音をあまり重視しなくても良い」なんて事は考えません。そういう欧州人が築きあげた西洋音楽であればこそ、低音をしっかりと聴く事が西洋音楽を心底楽しむ上でムチャクチャ重要だとハチマルは考えます。

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2011年02月18日 (金) | Edit |
バイノーラル方式でデスクトップ システムの再生音を録音してみました。

その前に現在のデスクトップの状況です。
以前の記事「最も手っ取り早い音質改善法」に書いたように、スピーカーをできるだけ耳に近付けるために、現在は下記のようなレイアウトになっています。仕事に差し障りのない範囲で、できるだけスピーカーを手前に移動しました。デスクに頬杖をついて音楽に聴き入っている状態で、耳までの距離は約40cmです。
670.jpg

単なる台として使用している下側のウーハーを出来るだけ手前に移動し、さらにポチ型ボックスをサブウーハーから前方にオーバーハングして載せています。また、低音時振動を抑えるために、ポチの上には2.5Kgのウェイトを載せています。オーディオテクニカの比較的低周波を吸収するタイプのインシュレータをウーハーの脚とポチの下に3個ずつ(片Ch2段で計6個)使用していますが、それでもバスドラ等で振動が手に伝わって気になります。音にも影響していそうな気がします。なのでデスクから完全に独立したスタンドを検討中です。
671.jpg

距離40cmでの測定結果です。
672.jpg
黒がL、赤がRです。70cmでの測定結果に比べると、特に100Hz以下で特性が大幅に改善されています。以前の記事と比較してみてください。スピーカーは近いに超した事はない。というやつです。

今さらお見せする必要もないですが、一応今回の録音条件という事で。。。
673.jpg
30Hzフルフラットの馬鹿ブーストの測定結果です。もちろん下側のウーハーはOFFです。30Hzから20Hzにかけて急峻なローカットフィルタを適用しています。

さて、バイノーラル録音の方ですが、SANYO製のPCMレコーダICR-PS004M(製品ページ)とバイノーラルマイク(製品ページ)を使用しました。どちらも音楽録音用としてはチョット不安ですが、合計で11K円程度だったので、まあこの値段ならばモノは試しと考えて思い切って購入してみました。

今回はバイノーラルマイクを耳に装着した状態で、机の前端に頬杖をつく姿勢をとって録音しています。WAVファイルに記録し、必要箇所を切り出してレベルをノーマライズしてから、MP3ファイルに変換しています。エンコーダにはLameを使用し、ビットレートは192kbpsに設定しました。このブログではファイルサイズが500Kバイト以下に制限されるため、WAVファイルを直接添付する事はできません。

サンプル楽曲には、マイルスの Freedom Jazz Dance (Miles Smiles)から約20秒、ブロムシュテット指揮ベトベン交響曲No.5 第一楽章から約12秒を選びました。

では以下にサンプルを添付しますので、ご試聴ください。

バイノーラル録音は原理的にヘッドフォンまたはイヤフォンで聴く事を前提としています(参考記事)。
極低音まで再生可能なそこそこの性能のカナル型イヤフォンでのご試聴をお薦めします。小さなスピーカーでは肝心の低音がよく聞こえません。PCにオーディオ用DACを接続していない方は、ファイルをMP3プレーヤーにコピーしてご試聴になる事をお薦めします。PCのサウンドボードは一般的に音質がかなり劣ります。

1) Freedom Jazz Dance /Miles Davis
ソース: Freedom Jazz_SOURCE
イコライジングなし: Freedom Jazz_NO EQ
イコライジングあり(30Hzまでフラット): Freedom Jazz_EQ30
イコライジングあり(50Hzまでフラット): Freedom Jazz_EQ50

2) ベートーベン交響No.5、第1楽章/ブロムシュテット指揮
ソース: Beethoven SOURCE
イコライジングなし: Beethoven NO EQ
イコライジングあり(30Hzまでフラット): Beethoven EQ30
イコライジングあり(30Hzまでフラット、マイクをSP前方20cmに設置): Beethoven EQ30 20cm

如何ですか?
バイノーラルで録音しても、僕には別に音が前から聞こえるようには感じません。もっとリアルな感じを期待していたのですが。ちょっと期待外れかな?

以下、気付いた点を上げてみます。
● Freedom Jazz Danceの場合、ソースをイヤフォンで聴くとベースのロンさんが完全に左端に寄ってしまうのに対し、バイノーラル録音では実際に耳できくのと同じクロストークが発生するので少し中央よりに定位します。

● マイクの性能のせいか、低音は実際に耳で聴くよりも少しコモリ気味に聞こえます。

● ジャズの場合50Hzフラットで十分という感じです。

● No.5でも、バイノーラル録音の方が全体的に中央寄りに定位します。低音がこもり気味に聞こえるので、左右のマイクを手持ちでSP前方20cmに置いて録音してみました。こちらの方が実際の聞こえ方に近いような気がします。別にバイノーラルでなくてもエーンチャウという気もしますね。

これからイロイロと遊んでみようかな?
Alpari6 M 対 P の時に、このような録音サンプルを添付できれば良かったかな?
そのうちM対Pも録音してみたいと思います。

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2011年02月11日 (金) | Edit |
気が付いたらブログ開設(2009年2月5)から2周年を過ぎていました。この2年間「音楽の聴きやすさ」を求めてアレコレとイヂッテきたわけですが、デスクトップ システムとしてはAlpair6 M + FrieveAudioの30Hzフラット馬鹿ブースト(アンプはIcon AMP)で行き着いた感があります。あとは箱の補強(または新作)と超ニアフィールド用スタンドの導入くらいですね。今の箱は実験用にアチコチ穴が空いており、エアコン用の充填パテを詰め込んで塞いでいるので、綺麗にお化粧してやりたいと思いつつ、例のジルコンサンドを大量に使って全く新しい工法で箱を新作してみるかなぁとも思案中です。

馬鹿ブーストすると当然ですが振動板は低周波数で大きく動きながら高域音も発生せねばならないため、高域の音質では不利になると思うのですが、音楽の全体的な聞こえ方を重視する僕には全く問題を感じません。バイアンプ駆動の13cmウーハーを100Hz以下だけで駆動させる新システムも悪くはないのですが、どうしても「自然さ」では馬鹿ブーに一歩及びません。いわゆる微細な「音質」の違いではなく、全体的/総合的な「音楽の聴きやすさ」「自然な聞こえ方」「違和感のなさ」という点で、馬鹿ブーストの方へ無意識に手が伸びるという感じです。言い換えれば、細かい「音質」ではなく総合的な「音楽再生クオリティ」に優れているという事です。

こと「音楽を鑑賞する」という目的において、コンポのスピーカーを破壊してオーヂオイヂリに手を染めた当初に望んでいた「音楽再生クオリティ」にほぼ到達したのではないかと思います。これは、小径フルレンジ一本で反転ポートも使用せずに耳元に30Hzまでフラットなレスポンスを位相遅れなく届ける事によって実現できたという事になります。

もう以前のように「違和感」や「フラストレーション」を覚える事もなくなりましたし、これ以上の「音質?」を望む気も毛頭ありません(箱の鳴りだけはもう少し抑えてみようとは思う)。オーヂオイヂリを始めた頃は一時期「音質」ばかりがが気になって閉口しましたが、今は全く「音質」を気にせずに「音楽」を楽しめます。僕の望む「音楽を再生するための実用的道具」として満足できるレベルに達したと言うことだと思います。

このシステムのコストは、Alpair6 M: 17K、SPボックス(自作): 約3K、Icon AMP: 27K、FrieAudio: 3.2K、DAC: 12K相当ですからPC抜きで約6万5千円くらい、ONKYOのPC(DAC内蔵、約50K)を入れて約10万円になります。これでも以外とお金がかかっているなぁ。。というのが実感です。このレベル(一般向けは50Hzフラット、30Hz/-9dB でよいと思う)のシステムがPC抜きで5万円以下で出回るようになると良いなぁ。。と思いますね。

これとは別にベッドサイド用として、またミニマムな音楽再生装置のスタディとして作製したケロにも大いに満足しています。こちらはiPod Classic(非圧縮)+ i-Trans(エレキットの昇圧トランス) + TU870改 という組み合わせで使用しています。AURAの1"ドライバのおかげか、あるいはデスクトップの反射を受けないせいか、はたまた箱の制振を徹底したおかげか、音の「明瞭さ」ではこちらの方が上かもしれません。ほんとに「よく」聞こえます。また、サブウーハーが8cmと小径であるためか、あるいは3つのSPが近接しているためか、帯域分割の不自然さも感じません。「音楽聴くだけならケロで十分」と言うに十分以上の「音楽再生クオリティ」を備えていると思います。コスト的には上記システムとほぼ同等になるかと思います。

今までにも再三申しましたが、装置の変更による「音質」の微細な変化を敢えて聞き分けたりする事や、ソースに含まれない響きや音場感やナントカ感を創出したりする事にはさして興味のない「本当に好きな音楽をよりよく聴きたいだけ」のリスナーのために(参考記事)、製造者として本来最も注力すべき「リーズナブルな価格の真っ当な音楽再生装置」の根本的な音楽再生性能の改善に努めないと、オーディオ業界はますますニッチになるでしょう。マニアは別にそれで良いのでしょうが、世の中にとって、あるいは民生向け工業製品として、あるいは技術者的観点から、それは決して健全な事とは言えないというのがハチマルの考えです。なぜならば、より多くの人がより安価により手軽によりクオリティの高い音楽再生を楽しめるようにできる極めて容易に実現可能な技術的余地が明らかにそこに存在するからです。これを無視するのは製造者の怠慢としか言いようがありません。オーディオ装置とは何もそれ自体を趣味とするニッチなマニア達のためだけにあるのでは無いという事をもう一度真剣に考えてみてはどうかと思うのだが。

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2011年02月03日 (木) | Edit |
前の記事に続いて今回はプロ用スタジオモニタのご紹介。このブログでも度々取り上げてきたBlue Skyの製品です。
669.jpg
Blue Sky / eXo2 (製品サイト)
8cmウーハーを使用する密閉型2ウェイメインスピーカー
20cmの密閉型サブウーハー(35Hz/-6dB)
クロスオーバーは140Hz
35W x 2 + 90Wのアンプを内蔵
別体のボリュームコントローラ付き
で、お値段は
59,800円
(ゴマンキューセンハッピャクエン)!

オペアンプを換装したグレードアップ型も12台限定で発売中だそうな
(お値段は+9,250円、コチラ)。

コンパクトサイズ + リーズナブル価格!
35Hz/-6dBの十分な低音再生能力
オール密閉型の正確な音楽再生
さすがプロ用
音楽を聴くための肝心のところをシッカリと押さえています。

やっぱり、この値段でできるやん。

メインスピーカーをAlpair5にしてDACを内蔵すればハチマル好みだね。
サブウーハーも13cmで十分だな。もっとコンパクトにできる。
FrieveAudioの無償版でもバンドルすれば完璧。
それともDACと併せてデジタルのチャンデバとイコライザも内蔵しちまうか
(設定はPCから)。

リビングルーム用にサイズアップしても二十万円程度まで。
液晶TVの価格と比較しても、そのへんがリーズナブル帯ではないかな。

同じオーディオでもピュアオーヂオ以外の領域では製品価格は極めてリーズナブルだと思うぞ。

リスナーズオーディオもこうあって欲しいね。

こちらも読んでね→2.1システムの優位性
でもハチマルはやっぱり馬鹿ブー方式の方が好きだけど。。。

Blue Skyのサイトには他にも色々勉強になる記事が満載です(コチラだよ)。

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2011年02月01日 (火) | Edit |
PC用のオーディオボード「サウンドブラスター」シリーズや、PC用のパワードSPを精力的に展開しているCREATIVE社(メーカーサイト)から、注目の製品をご紹介。。

667.jpg
Zii Sound T6 (詳細はコチラ)
PC用Bluetoothアダプタ付き(USBダイレクト接続も可)で
お値段はナント
37,800円
(サンマンナナセンハッピャクエン)!

やりゃ出来るじゃん

メインスピーカーは5cm?クラスをダブルで使用し、上側のは首振り可能
サブウーハーは16cmくらいかな
2つのドロンコーンを側面に設置した密閉型のように見える?位相補正もしてるらしい
668.jpg

もちろん純粋な音楽再生用というよりはゲームやDVDの鑑賞も想定したモデルだが、注目すべきは
この構成をこの価格で実現できる
ということ。

例えば、信号伝達系とアンプはそのままで、スピーカーをAlpair5とまで言わずともAuraやTangbandのしっかりとした5cm~2.5cmドライバー1本に(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)、サブも13cm~10cmクラスのしっかりとしたオーディオ用ウーハー1本(当然コンパクトでシンプルな密閉箱)にするだけで、十分に音楽鑑賞に耐えるデスクトップ オーディオが組めます(一体型のミニマムがケロ級)。これにFrieveAudioクラスのDSPソフトウェアをバンドルすれば完璧でしょう。こと「音楽再生能力」に関しては、そんじょそこらのご立派なオーヂにも負けませんよ。ゴマンエンでどうよ?ゴマンエンで。bluetoothはオプションで良いから。できるっしょ。

ドライバとアンプやDACを多少グレードアップしても10マンエン出せば、こと「音楽を鑑賞する」には十分以上の品位が得られるはずです。

どうよ。老舗のオーヂオメーカーさん。「安価」で「ちっちゃく」ても「低音まで正確に聴き取れる」真っ当な「音楽再生装置」が必要だと思うんだけど。。。やたらコマケー事は普通の人は気にしないからさ。。。肝心のところをシッカリと押さえたの作ってよ。「音楽を聴くために」肝心のトコロをさ。。。

追記1
メインドライバに多少お金をかければ、ソフトウェアによる低音ブースト(馬鹿ブーストのこと)ができるので、そちらの方が2.1ch型より低コストにできる可能性もある。ただし信号振幅制限アルゴリズム(過大な低音信号を抑制するロジック)を組み込む必要があるが、そんなもん簡単でしょう。

追記2
おそらく「コスト」対「音質」で最もせめぎ合いになるのが、スピーカーボックスだと思う(特にサブの)。しかし、ここをケチると音質はテキメンに低下する(音楽が聴きにくくなる)。材料と構造の工夫が開発屋の腕の見せどころでしょう。ガッシリと重く作って欲しい。ローエンドクラスでは、アンプはオーディオ用として最低限のクオリティを確保できていれば良しとしたい。実際、Icon AMP以上のクオリティが必要だとは全く感じない。

追記3
あとは外観のデザインかな。女の子向けは当然として(ビーズをイッパイ貼り付けたやつ、外装をぬいぐるみみたいに着せ替えできるやつナンテネ)、小中学生向け(運動靴の駿足みたいなのはドウヨ?ちょっとメカっぽいのとか、ポケモン仕様とか)、とにかく誰もが何も気にせずに当たり前にキチントした音楽再生を楽しめるようになって欲しいぞ。ベト7もちゃんと低音まで楽しんでね!

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2011年01月21日 (金) | Edit |
A6Mにしてからブーストしても低音が破綻しないので、ボリュームもつい上げ気味になります。そうすると箱表面が手で触れてはっきりとわかるくらい振動します。どの程度音に影響しているのか分かりませんが、とにかく箱には鳴って欲しくないというハチマルなので制振とマス付加をかねて内部にパテか何か盛ろうかと思案中でした。

で、だいぶ以前にコイズミ無線さんで「ジルコンサンド」なる制振用の「砂」を5kgも購入したまま未使用だったので、これをなんとか活用しようというのが今回のアイデア。

昨晩ふと思い付いて、このジルコンサンドに普通の白い木工ボンドを少量加えてコネコネと。。。ちょうどそば粉に水を加えながら混ぜる感じかな。様子を見ながらボンドを少量ずつ加えて、ちょっとパサ付き気味のペースト状にしました。これを試しに端材の合板の上に5mmくらいの厚さになるよう盛りつけて放置したところ、一晩でしっかりと堅く固まりました。木から剥がれそうにもありません。これは使えそうかな。。という感触。。ポチ2型の補強作戦に採用してみたいと思います。1kgくらいはぶち込みたいなぁ。。まあ、そのうちに。。

<以下コイズミ無線さんの商品説明です>
666.jpg
【ジルコンサンド/5kg】
振動対策のポイントと言える「比重」「硬性」「内部損失」のバランスが良く、
音は抜群に良いジルコンサンド。
塩分と鉄分が極端に少なく、オーディオ用途に最適。
スピーカースタンドの充填材などに使用すると、低域も高域も分離がよくなり、
ワイドでダイナミックなサウンドに一変、我が耳を疑いたくなること間違いなし!
主成分………Zro₂…65%  Sio₂…約35%
1㍑あたり…約2.7kg
重量…………5kg

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2011年01月17日 (月) | Edit |
前記事に引き続いて、今回はオーディオ装置の本来の目的である「音楽再生」の理想状態について考えて見ます。

以前の記事に書いたステレオフォニック方式の原理的な問題により、ここでは「音場の再生」という観点を含めません(原理的に「理想的音場再生」を想定できないため)。

で、あくまでハチマル独自の見解としては、「記録されている全ての音の信号波形をそのまま正確に耳に届けられるに超した事はない」という事になります。当然と言えば当然。。。。ただしこれはあくまで「観念的理想」であって好みの問題はモチロン別です。

しかし、そのような再生音では「音がツマラナイのでは?」と思われる方が多いかな? ハチマルも当初はそう思っていました。が、LEANAUDIOトライアルを通して経験を深めるにつれ、結局それが最も「音楽が聴きやすく、楽器音/響きも自然に聞こえ、すなわち音楽を楽しめる」状態ではないかと確信するに至りました(再三書きましたが、普通に考えれば至極当然)。モチロン好みの問題を完全に排除するつもりはありません。しかし「好みの部分」を徒に追いかけ回す前に、まず理想状態にできるだけ近付けた上で、そこに適度な好みを反映するくらいのアプローチで良いのではないかなぁ。。と考えています(ハチマルはね)。ハチマルの経験では「好み」の部分は気分や楽曲その他外的影響によって結構フラフラと変動します(イヂリたくなる→イロイロカエル→堂々巡りして一巡→元の状態に、、キリが無いので最終的に気にしない事にする)。しかし上記の理想状態へ近付けるという根幹的部分は気分や条件が変わっても頑として揺るぎません。

よく言われるのが「音楽は芸術だから(数値的に正確にというのではなく)「芸術的?」に再生すべきだ」「アーチストの「情感」を熱く伝えられるのが良い音だ」という考え方です。

でもチョット待ってください。アーティストが命懸けで獲得した独自の「表現」(情感とかいうとベタベタだから。。)を記録した媒体は「芸術作品」であるわけですが(何を以てゲージツとするかは難しいが、ともあれ)、これを、こと音楽に関してはそのアーティストの足下にも及ばない我々鑑賞者が(だからこそ時間を割いて聴くわけですが)、上記のように正確に再生する以上に「芸術的?に」(何をもってゲージュツテキと言うか?)「情感たっぷりに」(アーティストの表現以上に切々と熱く?)再生するとはどういう事なのか?優れた音楽家が遺したこの上もなく貴重な「芸術」であるからこそ、正確に再生して素直に聴きたいなぁ。と思います。ハチマルは。というか、そうやって聴くのが一番楽しいし気持ち良いし音ソノモノも自然に聞こえるし長時間聴いても疲れないし何よりも音楽が聴きやすい。あくまでハチマルはね。

もし正確に素直に再生しただけではツマラナイと感じるのであれば、何もワザワザその作品を聴かなければ良いだけの事ではないのか(時間の無駄でしょうというか苦痛でしょう)?

心から尊敬するアーティストの、本当に「聴きたいと思う」音楽であれば、素直に聴いても十分に楽しめるどころか、逆に要らぬ事をせずに聴きたくなるのではないのか?(だって、正確に再生して要らぬ事をしない方がアーティストの表現/行為を労せず細部まで聴き取りやすいし)

もしかして「音楽聴くだけならラジオで十分」とは「本当に好きな音楽を聴く時はオイラだってラジオとかラジカセ的普通の音で聴くよ」という意味なのか? では、それ以外の場合にはイッタイ何を聴いているのか? あるいは何を成しているのか?

装置を調整して好みの音を創出するという一種の創造行為なのか? なるほど。先ほどの「ゲージュツテキ」とはそういう意味か?アーティストの表現に素直に耳を傾けるのではなく、自分勝手に熱くゲージツ的に「盛り上げる」という事か?

であるとするならば、素直に表現者の表現/行為を鑑賞する事を望む者のための装置と、そのように装置または音ソノモノを趣味とする者のための装置は全く別物と考えた方が良くはないか? そもそも目的が全く異なる。そのへんがしっかりと区別/認識されていないのではないか?

しかし現在「オーディオ」というと後者向けの物という考え方に偏りすぎていないだろうか? あるいは思い込まされてはいないだろうか?音楽とはそういう風に聴くもの。オーヂオとはそういう風に嗜むためのもの。。。と。どうも画一化され過ぎているような気がしてならない。何者かによって恣意的に操作されているのではないかと疑いたくもなる。

「音楽を聴く」という事において、後者の方がどちらかと言うとニッチだと思えるのだが(あくまでハチマルにはね)。

いや、根本的なところがつい気になってしまうのが僕の悪いクセ。ハチマルの疑問を素直に書いただけですので。。。。


追記1
もちろん、往々にして音楽が媒体に理想的な状態で記録されているとは言えない場合がある(というか真の理想状態はあり得ない)。何もガチガチに信号通りに聴かなければならないと考えているわけではない。あくまでも必要十分なレベルでということ。しかし、我々には媒体以上に「正」の状態を知る術はないというのは確か。

追記2
もちろん個人的に音楽をどう聴こうが個人の勝手である。しかし、目的の違いを業界全体として(製造側も消費者側も)きっちりと認識しておく必要があるのではないか?例えば「リスナーズ オーディオ」と「エンスージアスティック オーディオ」として。互いに悪影響を及ぼし合わないためにも。

追記3
もしかして「リスナーズ オーディオ」を望む人間の方が少数派なのだろうか? 見渡すと寂しい。まあしかし、以前からこの手のオーディオに対する根本的な疑問を投げかける記事を書くとテキメンにランキングのINPOINTが増加する。と言うことは少なくとも何名かは同じように感じている人々が存在するというのも確か。かな?

追記4
オーヂオイヂリをやってみて、好みの部分をイヂルのは「エンドレス」だと痛感した。「好みの部分」とは基本的な音楽再生クオリティの向上とは別の部分。単に「好み」に関係する部分のこと。「どっちでも良いけで、どっちかというとコッチかな」というやつ。気分や環境条件や楽曲によって「好み」の部分はコロコロ変動する。しかも基本クオリティの向上とは異なり、「絶対コレ」というのが無い。まあ、だから「好み」なのだが、こいつを追いかけ回すとキリが無い。同じところをぐるぐる回りだす(富士の樹海か?)。だからアクセサリはよく売れる?

追記5
ハチマルの場合、基本クオリティ部分の例としては「ニアフィールドリスニング」「密閉型」「吸音材タップリ」「デジイコによる30HzまでのF特/位相フラット」といったところか。これらは頑として揺るがない。これらは「好み」ではなく2年かけて「音ではなく音楽を聴いている時に半ば無意識に覚える違和感やフラストレーション」を排除してきた結果として得られたもの。
これに対して「好みの部分」は、「Icon vs TU-870」(最近ドッチデモ良いと思う)、「Alpair6 M vs P」(これもドッチデモ良い)あたりかな? 楽曲によってはコッチの方がチョット良いかな?と思う時もあるが、別にわざわざつなぎ換える程の事でもないなぁ。たぶん気分や体調によっても気が変わるし。音楽を楽しむ上でそんな違いは大して重要だとは思えないし。。なによりメンドクサイし。。。という程度のもの。

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2011年01月13日 (木) | Edit |
何でもそうですが、何かを良くしようとするときは、究極の理想状態を想定してみるのが役立ちます。思考実験というやつです。当然ですが、現実世界では完全な理想状態を実現する事は不可能であり、必ず妥協が必要になります。がんじがらめの制約条件の中で、重要な要因そうではない要因を見極めて、いかに上手に妥協点を見つけるかというのが大切だと思います。夢中でアレコレやっているとつい迷走しがちになりますが、常に理想状態(イッタイ何のためにやっているのか)を念頭に置く事によってそのような事態を避ける事ができます。

たとえば、アクセサリとして代表的なケーブルとインシュレータについて考えてみます。

1) ケーブル
ケーブルは無いに超した事はない。というやつですよね。LもCもRも全くゼロの状態が理想状態だと考えて良いと思います。ですから最も手っ取り早くて最も効果が直接的なのは、極限まで短くする事ではないでしょうか。長さに余裕がある1mのケーブルの無駄な長さを切り詰めて例えば50cmに短縮できたとして、1mのまま2倍の値段のケーブルに交換するのとどちらの方が効果が高いのかなぁ。。なんて考えてしまいます。まあでも、本当に効果を聞き分けられたとしての話ね。
例えば、モノラルのDAC内蔵アンプをスピーカーの直近に置くか内蔵するかして、デジタルソースとの接続には光ケーブルを使用する方法が考えられます。するとまた、光ケーブルのガラスの材質や透過率がアーダコーダというのが始まるのは眼に見えてますが、少なくともLCRの影響は極小にできます。なんだったら、モノラルにして信号ソースもSPの近くに置きますか? これでケーブルにアレコレ悩まされる事もなくなるのかな? それとも癖がなさ過ぎてツマラナイというやつかな?
スピーカーの振動がアンプに伝わるのを問題視される方も居られるでしょうね。そこで理想的なインシュレータが必要になります。

2) インシュレータ
機械的振動を一切周囲へ伝えずにしかも全く動かないに超した事はない。。。となりますね。これはスピーカが空間の一点に他と接する事なく完全にポッカリと浮かび、しかも押しても引いても微動だにしないという状態です。リニアカー用の強力なマグネットで四方八方(正確には三方六方?)から固定しちゃいますか?でも一方のマグネットを床や壁に固定したのでは意味ないしねぇ。。。それに強力な磁力はスピーカーにもろ影響するし。。。現実的なのは床下の基礎からゴツイコンクリート製のマウントを床をぶち抜いて立ち上げて、そこにスピーカーボックス(できればドライバを直接)マウントにガッチリと固定してしまう方法が考えられます。それともコンクリートで直接ハコ作っちまうか? 一部のマニアさん達が似たような事をやっていると思います。もう少し現実的にやるならば、振動遮断/吸収性の高い柔らかい材質でマウントし、ドライバまたはボックスに思いっきりマスを付加する方法が考えられます。例のタイムドメイン スピーカーはドライバに直接マスを付加してボックスからフローティングしていますよね。2倍重くすると移動量は単純に1/2に減ります。

理想のスピーカーってのはどうなんでしょうか?いろいろ考えてみると面白いかもしれません。
ダイナミック型に限定するならば、今までのハチマルのアプローチでは、
- 音は振動板の前面だけから出るに超した事はない
- できるだけ小さい振動板1つだけで全域の音を出せるに超した事はない
- 振動板は耳に近いに超した事はない
ということで、今のところイヤフォンが一番理想的と言うことになっちゃいます。。。。ね。
全く別の原理で(例えばレーザーで?)空気を直接振動させる方法とか無いでしょうか?

あ、それと電源ね。これはもうバッテリー以外考えられないですよね。ハイブリッドカーやEVのおかげでバッテリー技術は飛躍的に進化しています。自動車をバッテリだけで200kmも走らせる事ができるんですから、オーディオ用大容量バッテリがあっても良いんじゃない?もう市販されてる? ヒャクマンエンだったら買う人いるよね。

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2011年01月12日 (水) | Edit |
小杉英了著、シュタイナー入門、ちくま新書272 より抜粋

。。。。高級官僚と政界の重鎮、トップ企業のリーダーたちが、どのような思考をめぐらしたか、金融財政危機が現出した今日の状況を、考えて見るとよい。
また、「勝ち組」以外の大半の人々はどうかというと、あらゆる種類の「癒し」を求めて、思考力を萎えさせている。チャネリングからポジティブシンキング、アロマセラピからカウンセリングまで。
おおかたそこで流通する言説はここちよく(だって癒されたいんだもん)、誰にでも簡単に理解できるやさしい言葉で(だって癒されたいんだもん)、読んだり聞いたりするだけですぐに心から納得できる内容になっている。当たり前だ。彼・彼女らには、気前よく支払ってもらわなきゃならないんだから。
はたして、シュタイナーが思考を強調しすぎなのだろうか。それとも私たちが、人生のあらゆる局面において、真剣な思考を、なおざりにしすぎなのだろうか。


年末の大掃除で妻が古本屋に出そうとした中から本書を見つけた。え。この本、俺まだ読んでないよ、と譲り受けて帰省の新幹線の中で読んだが、骨太の内容で読み応えがあったし、自分なりのシュタイナーに関する理解と共感できる点も多かった。本書をいきなり読んでもアレだが、シュタイナーの著書を何冊か通読した後に読んでみるのは良いと思う。シュタイナーの主要な著作は今までに数回読み直した事があるが、まだ1/3も血肉として理解できていない(そりゃ当然、一生かかっても無理)。本書を読んだのをきっかけに、懲りずに再挑戦しているところ。

シュタイナーについては、そのうち何か書きたいと思うが、当分無理ムリむり。。。コチラを参照されたし。

追記1
シュタイナーが探求した分野は「オカルティズム」とされ、前の記事から「オカルト」繋がりになったが、この点においては他意はない。しかし上の抜粋記事の内容と当ブログの前記事の内容は密接に関連していると考えて掲載した。オーディオに限った事ではないが、昨今のやたら「癒し」を求める傾向には嫌悪すら感じる。ことに芸術は必ずしも肌(耳)触りが良く平明なものばかりではない。高みにある物になんとか近付こうと真摯に求めるのではなく、「癒し」にせよ過剰な「リンジョーカン」にせよ、分かりやすい卑近なレベルへ手っ取り早く引きずり下ろそうとする安易な傾向が見られないだろうか。また、装置の基本的な原理の解説/究明(理解するにはそれなりの努力を要する)をおろそかにし、やたら主観的/感覚的な麗句ばかりを並び立てる現在のオーヂオに通じるところがないだろうか?
なお、オカルト(occult)とは元来は「隠されたもの」という意味のラテン語に由来する表現であり、目で見たり、触れて感じたりすることのできないことである。そのような知識の探求とそれによって得られた知識体系は「オカルティズム」と呼ばれている。ただし何をもって「オカルト」とするのかについては時代や論者の立場等により見解が異なる(出典)。

追記2
使い方を誤りやすい表現「なおざり/おざなり」
「なおざり」は「おろそかにして放っておくこと」の意味。「おざなり」は「誠意のない、その場かぎりの間に合わせであること」の意味。どちらも「いい加減にする」という点では共通しているが、放ったままの「なおざり」に対して、「おざなり」はその場かぎりであっても何らかの対応を行うことを意味する点で使い分けに注意が必要(出典: ATOK)。
気を付けねば。。

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2011年01月10日 (月) | Edit |
現在のオーディオをとりまく状況に対して僕が抱く違和感を見事に代弁してくれる上記表題のコメントを見つけました。

詳しくは「オーディオ ~ なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?」をご覧ください。

以下抜粋
なぜ、オカルトにお金を費やしてはいけないか?それは、人を感動させる本当の技術革新が妨げられるからです。
もし、我々がアンプやCDプレイヤーで音質の向上がほとんどあり得ないと気づき、それらを購入しなくなったら、いやでも、発展途上なスピーカー(もしくはマイク)に開発が集中するのではないかと考えます。


同サイト内の「オーディオの部屋」も是非ご覧ください。ホームページは「楽譜の風景」です。

このブログでも再三述べたように、ハチマルはこの業界の下記の点に対して強い違和感を禁じ得ません。

● 明確な原理の説明やデータの開示も一切無く、ただ絶大な効果だけを高らかに謳う製品が目の玉が飛び出るほどの価格で売りに出され、それが商売として成り立っている事(すなわち一定数以上の購入者が存在する事)

● 業界全体(売り手も買い手も)がそれらに代表される極めて微細な(あるいは皆無とさえ思われる)効果ばかりを追い求め、未だ改善の余地の残された根本的な音楽再生クオリティの向上に極めて無頓着である事

● 業界全体がそのように極めて狂信的/近視眼的なマニアックな方向へ強く偏向され、家庭で真っ当に「音楽」を楽しむ事を望む本来最も重視されるべき一般リスナー向けのリーズナブルな価格の音楽再生装置が根本的に進化していない事(iPod、イヤフォン関連除く)

● プロフェッショナルな専門家として一歩高い見地に立ち、一般大衆の行き過ぎた傾向に対して警鐘を鳴らすべきジャーナリズムが、逆に先頭を切ってそのような傾向を促進しているとしか思えない事(売り手の謳い文句をそのまま伝えるのではなく、可能な限りの計測やブラインド評価を実施して、読者に公正で客観的な情報を提供すべきではないのかな?他の業界の雑誌はやれる範囲でアタリマエにやっている)

音楽をはじめとする芸術が人類にとって極めて重要であると認識するハチマルは、音楽芸術の大衆への伝達に大きな役目を担うオーディオ業界がもっと健全であって欲しいと切に願いますですよ。ホンマニ。

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2010年10月11日 (月) | Edit |
ご存じのように、僕のスピーカーは吸音材をたっぷりと詰め込んだ密閉型を基本とします。これによってバスレフポートによる位相の乱れやポートからの内部音の放射、コーンを透過して聞こえる箱内部の定在波の音、密閉型に特有の機械的共振によるダンピングの不足した音を抑え込んでいます。オーヂオイヂリを始めて以来、自分の嗜好が明確になるにつれてこの傾向もよりハッキリとしてきました。

一般的にスピーカー自作派(あるいはオーヂオを趣味とする方々)の間では、このような音は「ツマラナイ」音として毛嫌いされる傾向にあるようで、多くの場合吸音材は極力少なくするか全く入れなかったり、箱を適度に響かせたりする事が好まれるようです。そのようにして自分の好みの「音」を追求されるワケですが、これはスピーカーを半ば楽器のように扱うという事かもしれません。

僕はあくまでも装置を「音楽を聴くためのトランスデューサ」として扱うため、そのような傾向のスピーカーを好みません。「音楽」が聴き取りづらくなるため、長時間聴いているとフラストレーションが溜まるためです。僕が求めるのは、「音」に意識を集中しなくても、あるいは半ば無意識でも、「音楽の全体と細部が自然に脳に流れ込む」ような音です。この場合、再生音に明確な「癖」があると、気に障ってフラストレーションを感じ始めます。で。。仕事の合間にデスクトップのスピーカのチューニングを少しイヂル(例えば吸音材を少し増やす)。。。を繰り返して現在に至っています。

つまり、基本的に再生音自体は「水」のように「無味無臭」であって欲しいワケです。しかし、お酒でもお茶でも、適度にミネラルを含んだ名水が珍重されるように、「味覚」としてはほとんど感じられないが酒なり茶なりの風味を引き立てる何らかの特性が重要であるのもまた確かだと思います。僕は「味」ではなくそのような「おいしい水」を求めてドライバーを各種試した上で最終的にAlpair5を選択し、時として多少ガス(炭酸)を含む水がおいしく感じられるように、状況に応じて真空管アンプを使用したりしています。

と、このような事を書いたのは、これから行うAlpair6のコーン比較でも、主にそのような観点から好みのコーンを選ぶ事になると思うからです。

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2010年05月27日 (木) | Edit |
今回はリスニング位置での測定値です(スピーカーからマイクロフォンまでの距離は約75cm)。

526.jpg
前回紹介した20cmでの測定値との比較です(L側、Icon AMPを使用)。スピーカーの位置は同じで、マイクロフォンの位置だけが異なります。このようにスピーカーから少し離れただけで特性が随分凸凹になりますが、1m以上離れると低域がさらに激しく歪みます。

128_20100527142932.jpg
これは以前に測定した参考データです。この時はF80AMGをデスクトップの前端に置いて、スピーカー軸上で測定しています。135cm離れただけで500Hz以下が凄まじい事になります。

528.jpg
再び今回のデータです。リスニング位置で測定したR/Lスピーカーのデータを比較しています。500Hz以下の低域では、R/Lが一緒に上下する周波数領域と、R/Lで明らかに異なる変化を示す周波数領域が存在します。単純に考えれば、前者は前後壁または上下壁(天井/デスク)の反射の影響、後者は左右壁の反射の影響によるものと推察できます。500Hz以上の凸凹はデスクトップの影響と思われます(スピーカーをデスク前端に置いて測定した場合、500Hz以上の凸凹はほとんど発生しない - 1つ前の参考グラフ参照)。

近いうちに新聞紙か何かで巨大な戸澤式レゾネータを作って部屋の特性を改善できるかどうか試してみる予定です。市販されている音響調整用ボードは随分高価ですが、新聞紙でこれに挑戦してみたいと思います。

なお、TU-870のデータは割愛します。アンプによる違いはほとんどありません。

529.jpg
新システムのイコライザ係数とおなじみAlpair馬鹿ブーストのイコライザ係数を示します。新システムでは全域で±6dB程度の補正だけで、30Hzまで完璧にフラットな特性が得られます(というか補正しなくても十分な特性が得られます)。補正後の測定データはお見せするまでもないと思いますので割愛します。

次回は、このようなコンセプトの利点について考えてみたいと思います。

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2009年04月19日 (日) | Edit |
という事でセッティングも全て終了して毎日Alpair5で音楽を楽しんでいます。

「F80AMGと比較して音質はどうか?」ですがヒトコトで言って

次元が違います

まあお値段的にも結構違いますが。。。
Alpair5ペアがLinfof工房で14,175円
F80AMGペアがコイズミ無線で7,680円

ちょっと値が張るように見えますが、たった7,000円差でこの音質差が得られると考えると妙にお得にも感じられます。

193.jpg
音質には関係ないのですがオマケ情報
TSパラメータで見ると両者の振動板面積は異なる(F80の方が大きい)のですが、
コーンの直径だけを測定するとほとんど同じです(約54mm)。
エッジのどの部分までを有効面積として考えるかはメーカーによって異なるようです。


F80AMG
Alpair5を聴いた後にF80AMGを聴くと全体的に鈍く重たく感じます。角がとれたマイルドな音とも言えるかもしれませんが、やはりダンピングが効き過ぎているように感じられます。以前から音にもう少し艶が欲しいなと思っていましたし、ダンピングを弱めるために例の尻尾を付けたりもしました。ただ、低域から高域にわたって全体的に構造のしっかりとした音を出してくれるという点が何よりも気に入って使用していました。
例えば同じ曲を聴いてもF80AMGは反響の少ないデッドなホールで録音したように聞こえますし、マイルスのミュートトランペットの音もチョークが効き過ぎている(なんか脱脂綿をトランペットに詰めた)ような感じを受けます。

Alpair5
一方のAlpair5は中高域は言うまでもなく、低域(ブースとした時の100Hz以下)も含めて非常に明瞭で輪郭のはっきりした、しかもF80と同様に全域にわたって構造のしっかりとした音を聴かせてくれます。明るすぎたり軽すぎたりする事も決してありません。当初はもっとツイーター的な性格を予測していたのですが、極端なブーストを行っても50Hzまで破綻する事なくソリッドな低音が得られます。F80AMGも低音の「頑丈さ」では他の8cmユニットに比べて優れていると思うのですが、それに負けない重みのある、しかもより明瞭でスピード感のある低音を聴かせてくれます。中高域の素晴らしさは定評通りですので僕が敢えて繰り返す必要はありませんね。特にオーケストラの弦楽器の高音パートの響きが美しく感じられます。今まで試した8cmユニットとははっきりと一線を画すといって良いかもしれません。

しかしAlpair5で最も気に入っている点は「音楽を聴くのがより楽しくなる」と言う事です。細かい事は置いといてそれがイチバン重要な事だと思います。

ちなみに上記は全て音場補正で特性をフラットにした上で比較しています。周波数特性が全く同じでも聞こえてくる音ははっきりと異なります。

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2009年04月17日 (金) | Edit |
Alpair5搭載ポチ2型をまずはサブウーハーなしで低域ブーストしてみました。

結論から言うとFriebe Audioによる音場補正を使用して50Hzまでブーストしても僕の耳では全く問題を感じません。非常にタイトでスピード感のある低音が楽しめます。さすがにサブウーハーをONにした状態を聴き慣れていると全体的な響(ひびき)の豊かさとか音楽の構造的な分厚さに不足を感じますが、サブウーハーONの状態を知らなければ十分に満足してしまうレベルだと思います。
Alpair5恐るべしです。もっとツイーター的な性格かと思っていましたが立派にフルレンジをカバーしてくれます。Alpair5ですらこれですから、Alpair6とかCHR-70だといったいどういう事になるんでしょうか? まじでサブウーハー不要かもしれません。

以前の仮組状態での試聴ではマイルスのSo Whatのイントロでベースの低音が不安定になると書きましたが、その現象も今は出ていません。これはアンプをKENWOOD KA-S10 (12W/8Ω)からONKYO A-950FX (60W/4Ω)にパワーアップしたのが効いていると思われます。

標準リスニング位置で測定(スピーカーからマイクまでの距離は約80cm)
204.jpg
黒がL、赤がR

Frieve Audioを使用して50Hzから20kHzの範囲で音場補正
202.jpg
50Hzまで難なくフラットになります

その時のイコライザ係数
203.jpg

かなり極端なイコライジングを行っていますが音質に破綻は感じません。バスレフタイプではどうしても許容できなかった低音の不自然さも全く感じません。ベースラインがばっちり聴き取れます。もちろんF80AMGでも全く同様の周波数特性が得られますが、明らかに音の明瞭さが異なります。Alpair5を聴いてからF80AMGを聴くと全体的に鈍く(あるいは重苦しく、ベールがかかったように)感じます。

と良い事ずくめですが、
このように極端なイコライジングを良好に行うにはそれなりの条件が必要です。
次回はその条件について書いてみたいと思います。

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2009年04月05日 (日) | Edit |
昨日からAlpair5をチューニングもせずに聴いていますが、ますます気に入ってきました。特にオーケストラのストリングの響きが素敵です。F80AMGでは何を聴いても全体的にどっしりとしていて反響の少ないホールで録音したように聴こえるのに対して、Alpair5ではもう少しライブなホールで録音したように聴こえます。f特は両方ともフラットにして比較しているのですが、やはりユニットの性格の違いがはっきりと聴き取れます。これからエージングが進むのが楽しみです。

今回は昨日測定したデータを紹介します。エージングもチューニングもほとんど行っていない状態でのデータですが、とりあえず全く問題なくシステムに組み込めそうである事が分かってひと安心。結局今日は聴きほれてしまって、塗装は明日以降から開始です。

それでは測定結果をどうぞ

まずは軸上20cmの距離で測定。スピーカーは通常の位置ではなくデスクの前端に置いているので周囲の影響は最も少ない状態です。
186_20090825181046.jpg

いわゆるバッフルステップの影響と思われる段差が1kHz前後にあります。10kHz以上の盛り上がりはカタログ特性どおりです。ピーク前後のディップは慣らしと共に少なくなっていくと思われます。密閉型なので120Hz以下の低域が素直に低下しています。

標準のリスニング位置での測定値です。赤がA5、黒がF80。全く同一形状(2.5L)のボックスによる比較です。
190_20090825181119.jpg

ユニット自体の最低共振周波数FsはF80が89Hzに対してA5 Grayが136Hzなのでもっと差がでるかと思ったのですが、80Hzくらいまではほとんど差がありません。結構やるやん。。
Mark Audioのホームページではサブウーハーとの併用を容易にするためにQtotalを高めに設定して低域をシャープに減衰させている旨の説明がありますが、確かにそのような特性になっています。
軸から約15°ずれた位置で測定していますが、Alpairの高域はフラットに伸びています。マイクの定格が16kHzまでなので20kHz以上は全くゲインがありません。
この状態ではスピーカー横のディスプレイやデスクトップ面のバッフル効果によってバッフルステップはほとんど見られません。スピーカーというのは単体で評価してもあまり意味がないことが分かります。

以下は全てAlpair5の測定値です。
サブウーハーなしで無理を承知で50Hzまでフラットになるように音場補正しました。赤が補正OFF,黒が補正ON。
187_20090825181207.jpg

これが驚いたことに平気で鳴ってくれます。しかも低域まで非常にクリアでタイトです。ただし僕がいつも低域のチェックに使用しているマイルスデイビス So What(Kind of Blue、1997リマスター)イントロ部のウッドベースで音が不安定になります。アンプが原因かと思って4Ωの抵抗を入れてみましたがあまり改善されない様子。しかし、それ以外の曲では特に目だった問題は感じられません。さすがにシンフォニーではバスドラ等に不足を感じますし、ジャズのコントラバスの胴鳴りでは上記のような問題が稀に気になりますが、エレキ系であればサブウーハーなしで十分以上に楽しめるはずです。僕はデスクトップ上にフルサイズ以上のf特を求めるので要求が厳しいですが、密閉箱でイコライジングを行えば一般的なデスクトップスピーカーとしては全く問題なくフルレンジをカバーしてくれます。どこがツイーターやねん。ですよ。。。

最後にサブウーハーとのマッチングです。低域特性がF80と大きく異ならないので普通にマッチングできました。赤がサブウーハーONでイコライジングなし、黒がイコライジングONです。
188_20090825181347.jpg

F80と全く事情は変わりません。普通に30Hz/-3dBが達成可能です。もしサブウーハーを経験していなかったら上記の50Hzフラットの状態でも大満足だったと思うのですが、一度味を占めてしまうとサブなしでは特にオーケストラは聴けません。ジャズのウッドベースの聴こえ方も全く違います。

しかしA5の低域音の魅力には捨てがたいものがあります。いっそサブウーハーもAlpair10(ウーハー)で作ってしまおうかと考え初めてしまいました。ペア売りなので左右に置いて1台のプレートアンプでモノラル駆動するのも悪くないかも。

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2009年04月02日 (木) | Edit |
本日昼前にホームセンターで板を購入して、仕事中の気分転換を兼ねて作製してます。
小さな密閉箱なのでいたって簡単。現在接着中。。。

184.jpg
板厚15mmのラワン合板(900x450mm)を使用。カット代込みで2190円。
寸法は現在使用中のF80AMG用の箱と全く同じです。容積は2.5L。

今日中にバッフルを接着して、明日は穴加工してちょっとだけ試聴後すぐに下地塗装。
明後日に仕上げ塗装して。。。来週月曜日か火曜日にはエージングを兼ねて本格的に鳴らす事ができそうです。

コイズミ無線にはターミナルを注文済み。ついでにちょっとお試しにハイパス用のコンデンサ100μFを4個購入。計算カットオフは200μFで200Hz (4Ω)。
実は英語版LEANAUDIOでAlpair5には解放バッフルは薦めないというコメントをいただきました。ダンパがないので1000Hz以下の領域を使用する場合はダンピングを効かせるために密閉にした方が良いだろうとのご意見です。やっぱり基本的にツイーターなんですかね。で、ちょっとコンデンサかましても良いかなと思った次第です。

ただし海の向こうでは限界近くのボリュームで鳴らす方が多いようですから、僕のように小音量であれば全く問題無いかもしれません。以前の記事でJordanの金属フレームにクラックが入ったというような記載がありましたが、いったいどんだけパワーかければそうなるんでしょうね?????
マッチョ オーディオ?

さて、Alpair5を鳴らしてみました!

噂に違わず全域きわめてクリアです。F80AMGの音にはもう少し艶とかキラメキ間が欲しいなと思っていたので丁度良い感じかもしれません。
185.jpg
驚いたことにサブウーハーなしで100Hz以下をイコライザでブーストした時の低域音までとてもタイトでクリアです。50Hzまでフラットにブーストしても大きく破綻しません。どこがツイーターやねん。という感じ。音質に関しては十分にエージングが済んでから詳しくコメントしたいと思います。

吸音材は戸澤式1個から始めたのですが、ダンピング不足気味だったので吸音材(ミクロンウール)をかなりの量詰め込みました。さらにもう少し追加した方が良いような気がしています。ちなみにF80AMGは吸音材がなくてもダンピング不足は全く感じません。

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2009年03月31日 (火) | Edit |
以前にもコメントをいただいた Fidelitem Sound (Markauido-Japan) 様からAlpair10に関する貴重な情報をメールで頂きましたのでご紹介します。

内容は著名なスピーカービルダー Martin King氏からMarkaudioのMark Fenlon氏に宛てられたメールの和訳です。その要約版は英国のDIYAUDIOフォーラムにも掲載されています(コチラ)。

(以下 Fidelitem Sound様からのメール)--------------------------

Martin King氏という例のトランスミッションラインの理論(Martin King 式)を作った方が、先週末Alpair10のペアを手にし、T/Sパラメーターの実測をした結果です。
和訳をお付けします。ジョーダンのJX92Sは海外でトランスミッションラインのスピーカーが随分はやった様で、Jim Griffin 同様JX92sを良く知るオーディオ大家です。

( 以下 訳文) --------------------------------
週末を通して、先週受け取ったAlpair10のT(hiele) / S(mall)性能を測りました。

ジョーダンJX92sと同様にAlpair10ペアの製品のバラつきは殆ど無く大変安定しています。しかしジョーダンと違うのは、Alpairのドライバーは表示されている性能表示の数値に極めて近い内容であることです。

私は20年以上スピーカーユニットを手にして来て、またスピーカーを設計製作して来て、このペアのAlpair10ほどメーカーの性能表示に近い例を見たことがありません。

私がずっとこの仕事をしていて、私が手にしたほぼすべてのユニットのメーカー表示は実測に比べ誇張されたり手が加えられたししていました。

この正確さについては価格は全く関係なく、$1500/ペアのローサーなどは最悪の例であり、$4,99/ペアのRadio Shackで売っている廉価ユニットがもっとも正確で安定したスペックであったりします。

アルペアシリーズはどんどんよくなっていますね。

実測結果
Alpair 10 Driver Measured T/S Parameters
178.jpg

(訳文以上) ------------------------------

彼の理論は、http://www.quarter-wave.com/

(2)は、おまけでMarkが全くオーディオの素人さんで音楽好きの方にAlpair10のブラインドテストをした結果です。先週私もテストしましたがTBは同じような印象でした。

(以上 Fidelitem Sound 様からのメール)--------------------------

という事で、そのリスナー達 (ミュージシャンとライブコンサート愛好家の二名) のコメントは僕が訳してみました。

試聴CDは2009 Daniel Barenboim concert とのことです。
----------------------
Markaudio Alpair10
オーケストラ全体を通して非常に正確。ほんの僅かに重低音寄りだが全てがバランスしている。ディティールに優れ、非常にスムースな音。とてもナチュラルに聞こえる。
Very accurate across all the orchestra. Everything in balance with only slight preference for extra bass. Detail excellent, very smooth delivery. Sounds so natural.

Jordan JX92S
ちょっと面白いサウンド。ディティールに優れるが快活(bright)。中高域が出すぎる。オーケストラの高音ストリングとパーカッションが前に出すぎるので、生のコンサートを聴くのとは違った感じ。
Interesting sound, fine detail but bright. Over plays the middle and high range. Orchestra high strings and percussion too forward so music is not like real concert listening.

/以上が14cmフルレンジどうしの比較、以下が10cmフルレンジどうしの比較になります/

Markaudio CHR-70
バランスが良い。ナチュラルなサウンド。生の音楽により近い。
Well balanced, natural sound, more like real music.

TangBand 1337 (チタン コーン)
快活(bright)すぎ。高域が出過ぎるが非常にクリア。
Too bright, over extension of the high range but very clear.

TangBand 657S (アルミ/マグネシウム コーン)
バランスが良い。1337モデルに比べてよりナチュラルだがディティールはそれ程ではない。
Well balanced, more natural than 1337 model but not so much detail.
------------------------

Mark Fenlon氏はAlpair10の好評にいたくご満悦のようです。

「正確なディティール」「バランスの良いナチュラルさ」がやはりAlpairシリーズのキーワードという感じですかね。

ああはやくAlpair 5を聴いてみたい。最近ちょっと忙しくてまだ製作に着手できてません。。。

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2009年03月27日 (金) | Edit |
以前ご紹介した「Alpair 6の評価記事」と同じ著者Dr. Jim GriffinによるAlpair 10フルレンジの評価記事をざっと翻訳してみました。正確には原文(コチラ)を参照してください。

174.jpg

Alpair 10の日本語メーカーサイトはコチラ
Alpair 10の有効振動板面積(90cm2)から推定して一般的な公称径は約14cmになると思います。最低共振周波数f0が40Hzと極めて低く、かつ高域が軸上で30kHzまで伸びているのでとんでもない超ワイドレンジ ユニットといえます。これぞまさしくフルレンジスピーカーですね。
僕のデスクトップシステムにはちょっと大きすぎますが、フルレンジ一発でシンフォニーまで楽しもうと思ったら迷わずコレですよコレ!密閉箱にいれてDSPで低域ブーストすれば30Hzは楽勝かな?

Alpair 10にはfo 35 Hzのウーハー版もあります。メーカーはこのウーハーとAlpair 5 Grayの2wayコンビネーションを推奨しています。

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Mark Audio Alpair 10 フルレンジのMLTLデザイン
Dr. Jim Griffin

私はMarkAudioのAlpari10新型フルレンジ ドライバーを使用したMLTLを設計し、つい先日完成させました。Alpair 10はJordan JX92Sドライバーのクローンだと思われがちですが、各所に違いを見いだす事ができます。まず目に付く違いはフレームです。Alpairの複合材フレームはJordanの鋳造金属製フレームに比べて径が大きく厚みもあります。バスケットも明らかに異なり、AlpairのバスケットはJordanドライバーに比べてがっしりとしています。私は以前Jordanドライバーでフレームのクラックを経験しましたが、Alpair 10ではそのような問題は発生しないと思われます。さらにAlpair 10のエッジは凹型(FOSTEX FEと同じタイプ)ですが、JX92Sのエッジは標準的な凸型になっています。結局両者は共にスパン加工されたアルミ製コーンを使用するという点で似てはいるものの、その構造には明確な差異が見られます。

今回のAlpair 10 MLTL の設計にはMartin J. King?氏の優れたワークシート(MJKワークシート)を使用しました。このワークシートにはユニットのT/Sパラメータと設計初期値(ボックス寸法およびユニットからポートまでの距離)を入力し、欲しい応答特性が得られるまで設計値を変更しながら繰り返し計算を行います。初期値としてはGreg Monfort氏がJX92S 48用に設計し後に私のリボン付きJordan MLTLバージョンに使用した寸法を採用しました。Alpair 10ドライバーのSdとVasのパラメータ値はJordanより大きいため、今回のMLTLエンクロージャの断面積を変更する必要がありそうだと予測しました。しかし両ドライバーのその他のパラメータは総じて大きく変わらないため、比較的短時間で低域応答として34HzのF3が得られる設計に収束する事ができました。4インチのポート長で同調は37Hzとなります。ポート長を5インチまで伸ばす事によってF3をさらに数Hz下げる事ができますが、今回のプロトタイプでは4インチを採用しています。

このAlpair 10 MLTLプロトタイプでは、天板と側板に堅いウオールナットの無垢板を使用し、前面と背面および底面にはMDF材を使用しました。ボックスの完成外寸は[高さ47インチx幅7.5インチx奥行き6.75インチ]です(板厚は0.75インチ)。

内部寸法: 長さ(上面から底面までの距離)=45.5インチ、上面からユニットまでの距離=15.5インチ、上面からポートまでの距離=44インチ、ストレート断面の寸法=6インチx5.25インチ、詰め物(吸音材)の密度=0.50lbs per cubic feet、ポート半径=1.03インチ、ポート長=4インチ

1週間前に完成した後、最初は一切の補正回路(フィルタ)なしで使用してみました。このAlpair 10 MLTLはバッフルステップ補正なしの状態でも最初から素晴らしいサウンドを聴かせてくれたので大変満足でした。ボックスを壁に近づければバッフル補正が無くても適度な低域音量が得られました。その後ボックスを部屋の内側へ移動して2-3 dBの補正を追加しました(1.5 mHのコイルと3Ωの抵抗によるパラレルネットワークを片方のターミナルに直列接続)。このネットワークは私の古くからのお気に入り曲に対してスイートでありながらニュートラルなミックスをもたらしてくれました。ボーカルは男性/女性を問わず極めて正確(spot on)で、エコーも歯擦音(sililant)も全くありません。高域も出ていますが、エージング後に測定を行ってフィルタの追加が必要かどうかを見極める予定です。

「Alpair 10はJordan JX92Sと比較してどうなのか?」にご興味がおありかもしれませんね。密閉、バスレフ、MLTLモデルに関するシミュレーション結果を見る限り、Alpair 10はJordanドライバーに比べて少し大きめのエンクロージャを必要とする傾向にあります。Alpair 10はJX92Sに比べてXmaxが大きいため、低域と総合SPLで少し有利となります。さらにAlpair 10の方がフレームが大きいためバッフルの改造が必要となります。バッフルステップの必要補正量は明らかに小さくなります。
結局、大きな違いは両者の価格にあります。Alpair 10はJX92Sに対して価格的に優れていると言えます。Alpair 10のサウンドは十分にJordanに匹敵するものであり、従って多くのユーザがあのシングルドライバー マジックをより低コストで手に入れられる事になります。

原文はコチラ
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文中に聞き慣れない用語が出てきますが、これらに関しては当ブログの「Alpair 6の評価記事(翻訳版)」を参照してください。著者のプロフィールもそちらに記載しています。

ちなみに比較対象となっているJordan JX92Sはコイズミ無線さんで48,500円(ペア、内税)で販売されています。対してAlpair 10フルレンジはLinfofさんで35,700円(ペア、税?)の価格となっています。確かにAlpair 10はお買い得かもしれません。

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2009年03月08日 (日) | Edit |
前回の記事でお約束したAlpair 6ユニットの評価記事の翻訳版を掲載します。

マニアの掲示板のようなところに掲載されている文章なので、仲間うちの符丁みたいなのも多く、論文とは違って文脈的にもあまり明確ではありませんが、なんとか訳してみましたので参考にしてください。かなりのスピード意訳でエイヤのところもありますのでご了承願います。原文のリンク先も載せましたので、正確にはそちらをどうぞ。

コメント著者のDr. Jim Griffinはもう退職されていますが、ハイエンドスピーカー システムの設計に多年の経験を持つエンジニアだそうです。スピーカービルダー(自作派?)には世界的に名の知られている方だそうで、多数の設計を発表されているそうです。欧米における長岡鉄男氏のような存在かもしれません。
海の向こうでは工学博士はそれこそザラにいますので、長岡鉄男氏レベルの実力であれば十分に工学博士として通用する事を付け加えておきます。

下はMr.Mark Fenlon(マークオーディオのマークさん)によるDr. Griffinの紹介文です。
"Jim Griffin (PhD) is an engineer, now retired he spends much of his
> time on high-end speaker systems. Jim's expertise and passion for
> audio speaker design is recognised by many system builders around the
> world. Jim has published many of his designs and is a regular
> contributor on the most popular audio forums. Jim Griffin is
> considered by many in the audio world to be a lead expert on
> loudspeaker system designs"

原文は「コチラ」からどうぞ。
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Mark Audio Alpair 6用の小型MLTLボックス
Dr. Jim Griffin

Alpair10(以下A10)用の新設計MLTLボックスについては先日レポートしましたが、実はこれと同時にAlpair6(以下A6)を使用したMLTLボックスも開発しました。Alpair6ユニットの構造はA10とそっくりで、スピン加工されたアルミ製コーンとこれを囲む頑丈なコンポジットポリマー フレームによって構成されます。A6は非常に小型のユニットであり、そのコーン径は約6cm(2.36インチ)しかありません。A6もA10同様にコーン径に比べて大きなフランジを持ちます(A6のフランジ径は4.5インチ)。これもA10と同じですが、A6の振動板エッジはよくある凸タイプではなく、凹タイプとなっています(訳者: FOSTEX FEシリーズと同じように、奥へ引っ込むタイプのエッジ)。A6の定格インピーダンスは4Ωであるため、一部のアンプでは使用できないかもしれません。

多くの方は小径のA6は小型のサラウンドスピーカーやデスクトップ コンピュータ モニタ用だと思われるでしょう。確かにA6のSPL値は86 dBですから、場内放送用にはもちろん適しません(片振幅Xmaxは5mmありますが、小さなコーンで大量のエアをドライブする事はできませんから)。このような小型スピーカーは多くの場合狭い部屋には十分であり、圧迫感も与えないSAFフレンドリーなスピーカーと言えます。しかし今回は少しばかりサイズの限界を伸ばして、A6がフルレンジMTLTでどのような性能を示すかを見てみる事にしました。このA6用MLTLの設計にはMartin J. King?氏の優れたワークシート(MJKワークシート)を使用しました。このワークシートにはユニットのT/Sパラメータと設計初期値(ボックス寸法およびユニットからポートまでの距離)を入力し、欲しい応答特性が得られるまで設計値を変更しながら繰り返し計算を行います。初期値としては数年前に行ったTangBand製ユニットを使用したMLTLプロジェクトの値を採用しました。今回のA6プロジェクトの低域応答性としてF3を45Hzに設定し、ポートの同調周波数は51 Hzに合わせました。ポートの長さを3インチから4インチへ伸ばせば、周波数応答特性への影響を最小限にとどめながらポートの同調周波数とF3を数Hz下げる事ができると予測されます。

このAlpair 6 MLTLプロトタイプは、天板と側板に堅いウオールナットの無垢板を使用し、前面と背面および底面にはMDF材を使用して作製しました。ボックスの完成外寸は[高さ35.25インチx幅5.5インチx奥行き5.5インチ]です(板厚は0.75インチ)。ユニットの高さをリスニング位置に合わせるために底上げしています。

MLTL内部のアクティブポートの寸法: 長さ(上面から底面までの距離)=30インチ、上面からユニットまでの距離=10インチ、上面からポートまでの距離=27インチ、ストレート断面の寸法=4インチx4インチ、詰め物(吸音材?)の密度=0.50lbs per cubic feet、ポート半径=0.75インチ、ポート長=4インチ、底上げ高さ=5.25インチ
バッフル前面にはグリル取り付け用のマグネットを埋め込みました。

このような小さなスピーカーは適度なボリュームで良質の音楽を聴く分には問題ない事は知っていましたが、限界近くでは負担が大きいだろうと予測していました。

しかし、このかわいいユニットがお気に入りの曲を極めて印象的に鳴らしてくれたのには驚きました。ユニット自体の周波数特性のおかげでバッフル ステップ フィルタも必要ありません。マークオーディオが公開しているA6の特性グラフを見ると175~550Hzの領域に3~4dBのハンプ(こぶ)があります。バッフルの幅が5.5インチなので、このハンプがちょうどバッフルステップ補正の役割を果たしてくれます。

このスピーカーで低音SPLコンテストに優勝する事はもちろん不可能ですが、その性能にはきっと驚かれるはずです。ボーカルは男性/女性を問わず全くSibilant(シューシューいう、歯擦音的な)ではありません。高域はシンバルのきらめき感が素晴らしい。

結論として、このかわいいユニットはサイズなりに見事な仕事をし、私が定義したSAFの基準を立派に満たします。壁を揺るがす低音は決して期待できませんが、小型/中型におけるソリッドな音楽再現は素晴らしく楽しいものです。


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ほとんどが箱の説明で、ユニットそのものに関しては最後の方に少しあるだけです。しかし日本のオーディオ評論家のように意味不明の形容詞を羅列せず、いかにも技術屋が書いた文章という感じで僕には好感が持てます。

文中にあるMLTLとは「Mass Loaded Transfer Line」の略で、細長いボックスに吸音材をつめたような構造となっており、海の向こうでは流行中の低音増強法のようです。
日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。
マークオーディオの担当者の方が参考になるサイトを教えてくださいました。
興味のある方は「コチラ」をどうぞ。日本語です。

僕は小型密閉箱+サブウーハー+デジタルイコライジングが一番シンプルで効果的な方法だと思っているので、その辺は全く興味がありませんから解説は控えます。

それと「バッフルステップ」というのが出てきますが、これはバッフルのサイズで決まる特定の周波数で音波の回析現象(いわゆる回り込み)によって周波数特性にステップ(段差)が出来てしまう事を指すようです。これも日本ではあまり話題になりませんが、向こうではわざわざLCR回路を組み込んでこれを補正するのが当たり前のようです。向こうの人は信号ラインにそういう部品をかませる事にあまり抵抗感がないようですね。しかしこれも音場補正してしまえばとっとと片付く話です。

向こうの方々もなかなか凝り性ですね。しかし思うのですが、海のこっちでも向こうでもスピーカーやる人はスピーカーしか見てないという感じを受けます。システム全体を見渡せばもっと楽にシンプルにできる事がいっぱいあると思うんですけど。。

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2009年03月07日 (土) | Edit |
以前の記事「Alapir 5の本来の狙い」に対して、香港にあるマークオーディオでディストリビューションを担当しておられる方から当ブログへ下記のコメントをいただきました。

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Alpairシリーズについて

マークオーディオのディストリビューションをしています。といっても普段はマークと香港で一緒に仕事をしていますが。
日本語のサイトを大分整理しました。
www.markaudio-japan.com というサイトです。もしくはMarkaudioサイトの下に日の丸印がありますのそちらからも入れます。

Mark Fenron がAlpairの開発を始める前から付き合っていますが、良いユニットを作るためには本当に頑固に意思を変えません。
あとで判ったのですが、お父さんは英国ジャガーの12気筒エンジンの設計者だそうです。技術者としてのDNAをぷんぷん感じます。

ところで私は仕事上全部のユニットを使っています。やはり普段はAlpair10をツインで使っていますが、おっしゃる通りに、コストパフォーマンスとしてはAlpair6はものすごくバランスの取れたユニットで、名機の匂いがします。

Alpair 5のシングルサスペンションは技術的には6や10よりずっと大変でコスト的にはあまりペイしていないユニットです。
私は最初のモデルが5ではどうかなと思っていましたが、どうしてどうして日本には5のファンがいっぱいいらっしゃいます。全シリーズあまり儲けを考えないで、音質を求めて作っていますのでMarkをAudiofileの皆さん応援してくださいよろしくお願いします。

ところで、Jim Griffin博士がdiyaudio.comでAlpair6を最高評価したため、この2週間であっという間に欧米にはけてしまいました。
でも日本にはまだ残っていますのでご希望でしたら、LinfofさんでもEL Soundさんでも、直接nakajima@markaudio.comでも取り扱っています。すぴ研さんも始められます。

以上突然で失礼しました。また質問があれば出来るだけお答えします。

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マークオーディオの日本語サイトは鋭意整備中とのことです(コチラ)。

コメント中にありますDr. GriffinのAlpair 6およびAlpair 10に関する評価記事へのリンクも教えていただいたので和訳して次回の記事に掲載します。

英文はコチラから閲覧できます。
>>> Alpair 6: http://www.diyaudio.com/forums/showthread.php?s=&threadid=138750
>>> Alpair 10: http://www.diyaudio.com/forums/showthread.php?s=&threadid=137585

ちなみに最近「Alapir」関連の検索語による当ブログへのヒット数が2位の「Frieve」関連を大幅に引き離してダントツの1位となっています。今一番ホットなユニットと言えましょう。僕もAlpair 5が欲しくてたまりません。

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