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2011年03月06日 (日) | Edit |
自分の快適再生音量が分かったので、一般的に多くの人はどの程度の音量で音楽を聴いているのかが気になってネットで調べてみました。

スピーカー再生によるオーディオルームでの再生音量に関しては精度の高いデータが見つかりませんでしたが、イヤフォン関係では信ぴょう性の高いデータをいくつか見つける事ができました。

携帯型音楽プレーヤーの普及に伴い、聴覚障害や屋外での使用による事故等の危険性がとりざたされ、音量規制等の動きがあるのはご存知だと思います。EUは2009年に聴力障害や難聴を予防するため、携帯型音楽プレーヤーの音量に上限を設ける規制安全基準を策定する方針を発表しました(その後どうなっているのでしょうか?)。我が国でも各種の調査が行われた模様です。このような事情からイヤフォンでの再生音量についてはいくつかの貴重な調査結果が見つかりました。

700.jpg
上記データの出典はこちら: 独立行政法人産業技術総合研究所

これは41名の被験者が4機種のイヤフォン/ヘッドフォンを使用して音楽を試聴した結果です(サンプル総数41x4=164)。青は周囲が静かな時の結果、赤は73.2dBの環境騒音の中で試聴した時の結果です。環境が静かであれば70~80dBを快適と感じる人が最も多く(僕もこの階級に属しますね)、また80%以上の人が80dB未満の音量で快適であると感じるようです。

快適音量は環境騒音に顕著に影響される事が分かります。この点からも、多数の聴衆の中で音楽を聴くライブよりも静かな個室で一人で聴く場合の方が快適音量が相応に低くなるのが自然かと思われます。イヤフォンで音量が問題になるのは、環境騒音の大きな屋外(特に電車内)で使用する頻度が高いという点にあると言えます。

冒頭のEUの基準では、デフォルトの音量設定として、音量80dB(デシベル)で視聴するなら1週間に40時間、89dBなら同5時間以内にすることを規定し、メーカーに対しては、設定を超えて視聴する際に警告を表示させるよう義務付けるとしています(出典)。やはり80dBを超えないというのが、健康上でも1つの目安となりそうです。

ということで、自分は概ね人並みのそこそこ安全なレベルで音楽を聴いているという事が分かりました。

追記1
前々記事のホールでの音圧測定結果と照らし合わせると興味深い点が見えて来る。もし、かのホールの中央付近の席でベト5を聴いた時の騒音レベルが本当に最大80dBAを大きく超えないとするならば、かのホールの各座席での音量の分布は上図の快適音量の分布に似た形状を示すはずである。すなわち、中央席周辺の音量が多くの人にとって快適と感じる音量になり、従ってホール内の可能な限り多くの人が快適音量に近い範囲で音楽を聴けるという事である。さらに言えば、交響曲の音量は当時のホールに見合った音量になるように作曲され、現在のホールはそのようにして作曲された交響曲が快適に聴けるように設計されているとも考えられなくはないかもしれないかもしれない。かな?

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2010年06月13日 (日) | Edit |
先の記事にも書いたように、僕は耳位置での周波数特性のフラット化(30Hzまで)と音質的な癖の無さを重視します。その理由は、そうする事によって僕の求める音楽全体の見通しの良さと明瞭さ/自然さが得られるからですが、もうひとつの理由としてアーティストとその作品に対する「敬意」という意味も含んでいます。

僕は高校生の時に部活で写真を始め、10年程前からはかなり真剣に写真作品の製作に取り組んで来ました。一昨年まで毎年なにかしらコンペに出品するなり個展を開くなりの活動を続けてきたのですが、最近は次のステップへ進む方向が見えないため休止中です。で、写真展やコンペ用の外に対して発表するための作品では、僕に限らず同様の活動をしている仲間達も、自分が納得できる色調やトーンを求めて他人が見でも分からないような小さな差にも拘って神経をすり減らしながらセレクションとプリントに没頭します。作品が全てできあがった後の没プリントと空インクカートリッジの山(僕はデジタル)を見ると、その費用を考えて愕然とするのが常です。たかがアマチュアの僕らでもそんなですからねぇ。ましてや天才達がアルコールや麻薬に逃げ場を求めざるを得ない程に自分を追い込んで刻み込んだ音ですから、「自分が組むオーヂオ装置では作品に最大限の敬意を払って、できるだけ全ての音をできるだけそのまま聴けるようにしたい」と、カナル型イヤフォンで初めて音楽を聴いた時にそのように感じた次第です。

で今日は、可聴帯域(20Hz~20kHz)を可視光域(赤~紫)にみたてて、周波数特性をフラットにして聴く事の大切さを考えてみたいと思います。

original.jpg
画像1 ori.jpg

この画(画像1)は有名なモネの「睡蓮」の一部です(適当にネットで拾って来た画像なのでホントにモネの「睡蓮」なのか確かではありません)。色が本物にどれだけ近いのかも分かりませんが、とりあえずこの画像1をCDまたはLPに刻まれた「モネ演奏」のソース音に見立てる事にします。まあCD/LPでも厳密な「原音」は「不明」である点では同じです。。(しかし作家がクレジットしている点に意味がある)

No red
画像2 red.jpg

画像2は、画像1の波長の長い(従って周波数の低い)「赤」の彩度だけを落とした画像です。これは低域の不足したスピーカーで聴いた時の状態に相当します。左上の赤い花の色が見えなくなって(聞こえなくなって)しまいました。この画(音楽)にとって非常に重要な情報が欠落してしまったと言えます。

Green.jpg
画像3 gre.jpg

画像3では、可視域(可聴域)の中では中間的な波長(周波数)を持つ「緑」の極狭い範囲の色域(音域)だけ彩度を上げてみました。これは定在波や箱鳴り等による特定周波数の付帯音に相当します。

これらの画像では、分かりやすいように大げさに彩度を変化させていますが、多かれ少なかれ再生装置の周波数特性がフラットではない状態で音楽を聴くと言う事を絵画で例えればこのようになります。

オーディオ装置を「音楽を聴くための装置」とするならば(って、そうですよね?)、十分に低域までフラットな周波数特性を耳の位置で実現する事がまず達成されるべき基本的要件あるいは基準条件と考えるのが極めてアタリマエではないでしょうか? 少なくともこの状態がどのように聞こえるのかを認識しておく必要があると思います(高性能カナル型イヤフォンで聴いてみるのが一番手っ取り早い)。

とはいえ、ここから音色を自分の好みに合わせてイヂルのがオーヂオの楽しみでもあります。僕は比較的小音量で聴くので細部(細かい輪郭線)が明瞭に聞こえるAlpair5をメインスピーカーとして選択し、輪郭線のまわりにすこし色(音)を滲ませるために真空管アンプ(TU-870)を使用しています。

tube_20100614062130.jpg
画像4 TU copy
画像1に対して輪郭強調処理を施した画像と、ぼかし処理を施した画像をレイヤで重ね合わせた画像です。ちょっと微妙過ぎて分かりにくいかもしれません。

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