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2011年03月30日 (水) | Edit |
日本市場ではメタルコーン(6M)の控えめな高域がイマイチ受け入れられていないように見受けられます。設計者であるマークさん(Mr. Mark Fenlon)から下記のようなコメントを頂きました。ちなみに海外(たぶん欧米)ではMの方が人気があると以前聞いた事があります。

以下、マークさんからのコメントです

Alpair 6Mを比較的広いお部屋でご使用になっている日本の一部のお客様が6Mの高域にやや不足を感じておられるという事を伺いました。私は駆動系の設計によって6Mの高域を敢えて控えめにしています。これはA6Mをコンパクトなニアフィールドリスニングに適するようにと意図したためです。このようなアプリケーションでは、大部分のお客様がよりフラットな(訳注: 低域側に伸びたという意味だと思う)周波数特性を望まれます。また、高音がきつすぎないため、お仕事をしながらニアフィールドで長時間音楽を聴かれる方にも適していると思います。さらに、小容積ボックスに適するように6MではVasとQTSの値を低く抑えています。6Mは2m以内のリスニング距離で非常に良好なバランスを発揮します。

これに対して6Pはトラディッショナルな小径ドライバを狙って設計しています。比較的大容積のボックスに適合するようにVasとQTSを大きめに設定し、高域も延ばしています。ボックスの設計にもよりますが、6Pは広さが4mx4mくらいの部屋まで良好にご使用頂けます。私は6PをPencil 6型ボックスに組み込んで4mx7mの部屋で聴いています(真空管アンプを使用)が、特にクラシック音楽で非常に良い印象を受けます。とてもクリアでクリーンかつ小径ながら良好な低音が得られていると思います。


以上

という事で、僕が両方を試聴した上でデスクトップ用に6Mを選んだのも頷けますね。最近、A6Pを使用して大きめ(7Lくらい)のバスレフボックスのスタディに入ろうかと考えていたのですが、これもPの設計思想からして妥当な狙いだったようです。例によって「スピーカー設計プログラム アプレット版」を使用した計算結果をご覧ください。ポートを極端に細くて短くしていますが、これはポートの共振音(筒っぽ臭い音)を抑えるための対策です(短いと筒っぽ音は高域側に移動してレベルも下がる。でも細いので風切り音が問題になると思う)。

まずは6P。だいたい7Lくらいで50Hzまでフラットな特性が得られます。
710.jpg

このままドライバを6Mに変更しました。
711.jpg
共鳴点がポッコリと出てしまいます。ポートを延ばしてみましたが、ポッコリがそのまま低周波側へずれて100Hzと共鳴点の間が落ち込んでしまい、綺麗なフラット特性にはなりませんでした。

ドライバを6Mのまま容積を5Lに落としてポートを調整しました。
712.jpg
50Hzまで綺麗にフラットな特性が得られましたね。4Lでもそれほど遜色ありませんでした。

やはりマークさんの言う通り、6Mには小さめの箱の方が具合が良いようです。

追記
以前勤めていた会社の研究成果ですが、自動車室内音の感応評価を日本人と欧州人を対象に実施したところ、日本人は高域のシャープな音に対して比較的寛容であり(あるいは好感を持ち)、低域の唸りのような音を極端に嫌うのに対し、欧州人は高域のシャープな音を嫌う傾向が強く、また低域の唸り音に対して比較的寛容な(あるいはパワフルに感じる)傾向にあります。このため、以前の日本製乗用車は高域ノイズの遮蔽対策が比較的甘く、欧州人には好まれなかったと聞きます(最近の日本車はちゃんと対策されていると思う)。米国と欧州あるいは欧州内の地域や国によって多少傾向は異なりますが、日本人との違いに比べればそれらの違いは非常に微小です。他のアジア人はどうなんでしょうね(たぶん調査済みだと思います)。

6Mが欧米で好まれ、6Pが日本で好まれるというのも分かるような気がしますね。次回はバイノーラル録音で比較してみたいと思います。

追記2
「だから日本人向けオーディオ装置は低音をあまり重視しなくても良い」なんて事は考えません。そういう欧州人が築きあげた西洋音楽であればこそ、低音をしっかりと聴く事が西洋音楽を心底楽しむ上でムチャクチャ重要だとハチマルは考えます。

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