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2014年03月17日 (月) | Edit |
久しぶりにヨガのオハナシ。

相変わらず、週に3~4回ほどジムのフロアでのたうち回っています。スムースにポーズを取れるようになってきたので、1回の時間は以前よりも短めの1.5時間程度です。

柔軟性も確実に向上し(ホントに着実に向上します)、今では大きく足を開いて立った状態から前屈し、頭頂を完全に床に置く事ができます。
kaikyaku.jpg

さらに、先週は、この状態から3点倒立に持って行けるようになりました。

倒立は非常に気持ちが良いです。特に頭立ち(肘を床に付く倒立)は数多あるヨガのアーサナ(ポーズ)の中でも「王様」と呼ばれる重要なポーズだそうです。僕にとっては三点倒立よりもコチラの方が簡単でした。
逆立ち


倒立した状態でバランスを保つには体幹を上手に使う必要があります。倒立に限らず、ヨガの様々なポーズでは体幹を使って上手にバランスを取る必要があるため、ランニングを始めとするあらゆる運動にも良いトレーニングになるはずです。例えば、ランニングは正に片足立ちの連続であり、着地した脚に対して常に正しく重心を置かないと効率良く走れません。

昨日は天気が良かったので、ジムで軽くヨガをやった後に、思い切って外へ走り出てみました。今年の初走りです。外を走るのは実に5ヶ月ぶり(寒がりなので)。いつものように、野川公園の雑木林の中を大きく一周する約16kmのコース(公園までの往復8km、公園内8km)を走りましたが、梅の花がたくさん咲いており、春の香りも満喫できました。ジムでは時々30分/5kmほど走っていましたが、外で長い距離を走るのは本当に久しぶりです。ヘタレルかな?と様子を見ながら走りだしたのですが、そんな事は全くなく、むしろ以前よりも楽に速いペースで走れる事に驚きました。ヨガの効果でしょうか。例年の春の初走りでは、かなりヘタレたのですが。。。

マラソン大会に出場していた頃は、むやみに距離を走って脚のアチコチを傷めましたが、ヨガやピラティス等の体幹を鍛える(上手に使う方法を身に付ける)トレーニングを適度に取り入れた方が、効率が良かったかもしれません。
この調子だと、またウルトラマラソンに挑戦してみても良いかなぁ。。とフト思ったのですが。。。

それよりも、こんなに効果のあるヨガを身近な人達に正しく教えてあげられるよう、インストラクタのコースを受講してみようと思い立ち、さっそく新宿のスクールに見学の申込をしました。男性でも受講できるかどうか電話で確認したところ、男性受講者も数名いるとの事で、ひとまず安心。

60才までしっかり働いた後は、何かボランティアをできないだろうかと最近よく考えます。ヨガを正しく人々(特に高齢者とオヂサン)に伝える事ができると良いナァ。。頑張ってみるカナ?イッチョウ。ウン。

追記
ヨガを始めて暫くたった頃に、ウェイトトレーニングでもその効果は体感できました。多くの部位で10回上げられる重量が大きく増加したからです。特にスクワットの場合、50kg以上は怖くて上げられなかったのですが、今では80kgで12回できます。これも、筋力が向上したわけではなく、体幹を上手に使えるようになったためだと思われます。

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2014年01月04日 (土) | Edit |
帰省の際に新幹線の車中でサウンドブラスターEVO ZxRのアクティブ ノイズ キャンセラー(ANC)の効果を確認しました。

オウチではANCの効果は全く感じられず、ホンマニ効くんかいな?と半信半疑だったのですが、新幹線の車中では確かに効果を実感できました。特にゴーーーという低い唸り音はかなり効果的に消音してくれます。しかし、ヒトの話し声等はよく聞こえるため、総合的な効果は期待した程ではないナァ。。というのが実感です。ANCなしのEVO Zxを買った方が良かったかな?というのが正直なトコロ。。。。おそらく安全のために人声や車のクラクション等は消音しないように設計しているのだと思います。

カナル型イヤフォンに遮音性の高い低反発イヤピースを使った方が音楽を聞きやすいかもしれません(ただし人声や警笛等も聞こえ難くなるので、歩行中等の使用では安全性に問題アリ)。喫茶店や車中の座席等、安全性に問題の無い使用条件では、これにANCを組み合わせるのがベストではないでしょうか。今使っているBluetoothイヤフォンが駄目になったら、今度はANC付きのイヤフォンを試してみようかな。

SONYのMDR-EX31BNというのが良さそうですね。周囲の騒音の種類に応じてANCのモード(3種類)を選択できるようです。
y_MDR-EX31BN_008.jpg


屋外で使う場合、コマケー音質がドータラコータラなんかよりも暗騒音の低減の方が遙かに決定的で効果的ですからね。ソラモーアンタホンマニ。また、何度か書いたように、暗騒音が下がれば快適音量も下がるため、ANCはお耳の健康のためにもヨロシイはず。

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2013年11月17日 (日) | Edit |
EVO ZXRは期待していた以上にエー具合です。仕事中もZAPを使わずに、ほとんどコイツで聴いています。イヤパッドの締め付けが弱いため、長時間着用でも苦になりません(ただし、うつむくと落ちてしまいます。外出時は注意が必要そう)。

イコライザやDSPの設定もほぼ固まりました。という事で、今回はDSPがどのようにF特に影響するのか、簡単に調べてみました。マイクを挿入するコツを掴んだので、高域まで安定して計測できるようになりましたよ。

まずはSurroundエフェクタの効果から。
普段は効果を最強(100%)に設定しています。ですから、イコライザもSurround 100%でほぼフラットになるように設定しています。
SR.jpg
赤がSurround(効果100%)、水色がSurround OFFです。効果をOFFにすると約1kHzを中心とする中域が盛り上がります。これはSurround 100%の状態を基準にしてイコライザを設定した場合の結果ですから、逆にOFF状態を基準にすると、Surround効果によって低域と高域が強調される(ドンシャリ化される)と言えます。

次にCrystalizerというエフェクタの影響を調べてみました。
説明には「自然なダイナミックレンジを適切に最適化します」と書いてありますが、具体的にどのような処理をしているのかは不明です。
Cr1.jpg
赤がCrystalizer OFFです(Surround 100%)。緑がCrystalizer効果を30%に設定した場合、黄が100%に設定した場合です。F特で見る限り、約1kHzを中心に低域と高域を盛り上げる「ドンシャリ化エフェクタ」のように見えます。ほとんど使いませんが、音に少しメリハリ感が欲しいと感じた時等にこのエフェクタを20~30%効かせています。

基本的に、どちらのエフェクタも、効果を効かせるとF特はドンシャリ化されるようです。僕は、Surround 100%でF特がほぼフラットになるようイコライザを設定し、必要に応じてCrystalizerでメリハリを付けるといった使い方をしています。

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2013年09月04日 (水) | Edit |
超高域音をヒトが弁別可能かどうか?については、学術的にも未だ明らかにされていないというのが現状のようです。いずれにせよ、そのくらい効果は微小で微妙だと言えるかもしれません。

学術的にどうであれ、重要なのは、それによって「ヒトビトが音楽をより善くより豊かに楽しめるようになるのかどうか?」という事です。ドコマデモ分別なくチガイを追究しても実用的な意味はありません。

可聴帯域を超える音を再生する事で、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
今回はそのアタリについて考えて見たいと思います。

バイオリン、ピッコロ、ピアノの最高音階は概ね4kHzであり、様々なジャンルの音楽のスペクトルを解析すると、一般的に10kHz以上でレベルは急激に減衰します。また、多くのクラシック曲では3kHz前後から約-12dB/Octの傾きで高音が減衰する傾向が見られます。一方、ヒトの耳の感度は、年齢にもよりますが、10kHz以上で極めて急激に低下します(下図参照)。ですから、一般的な音楽を再生した時に20kHzを超えるような超音波領域の音が「耳に聞こえない」のは当然であるように思えます。

超音波1
超音波

超高域音は「音楽の内容」(音楽家の表現意図)には含まれないと言って良いでしょう。実際、前記事の論文では、音源の演奏者達自身(バイオリニスト(30代の女性)を含む)も被験者として含まれていましたが、彼らは超高域音を弁別できませんでした。つまり、彼らが楽器を演奏する際、超高域音は彼らの表現意図には含まれていない、あるいは、少なくとも彼らにとって表現上の重要な要素では無いと言えるでしょう。

また、超高域音は提示時間を長くすると関知されやすいという説もあります。実際、例の論文の結果でも、提示時間を長くした場合にのみ(85~120秒)、2名の被験者が琵琶の超高域音をなんとか弁別しました。この2名でも、20秒では琵琶の超高域音を弁別できていません。つまり、長時間の提示によって超高域音を関知できたとしても、それは一時たりとも留まらずに激しく変化する「音楽の内容」にリアルタイムに連動しているわけではないと言えます。実際、ランダムな超高域信号(ノイズ)を「擬似的」に生成する機器が売られていますし、FrieveAudioにもそのような機能が備わっています。

さらに、超高域音を弁別した上記2名の被験者の聴覚感度(純音、22kHz)は、琵琶の超高域音を「聞き取れる」レベルではありませんでした(SPL感度は90dBを超えていた-上図の縦スケールを超えている)。彼らは超高域音を「耳」で「聞き」分けたとは言えず、彼らが超高域音を弁別したメカニズムは不明であると著者は結論付けています。これに関しては、「ヒトは超音波を聴覚器官以外の部位(皮膚の表面等)で感じ取る事ができる」という説があります。この説も、まだ学術的に証明されたわけではありません。しかし、その可能性はあるように思えます。

さて、以上から僕が勝手に推測するに。。。
- 音楽再生における超高域音は「音楽の内容」(表現者の意図)には直接関係しない一種の環境騒音のようなものであろう
- ヒトはそれを耳ではなく身体のドコカで感じる事ができるのかもしれない
- 超高域音には、オヂオマニア達がやたらと執心する「ケハイ」とか「クーキカン」とかの「場」を演出する効果があるのかもしれない

特に、スタジオでピュアに録音されたソースの場合、ソースに含まれるランダムな環境騒音は皆無に近くなります。そのようなソースを閉め切った暗騒音の低い部屋で1人静かに聞く場合、再生音楽にライブ感を強く求める傾向にあるマニア達には寂しく感じられるのかも知れません。例えば、CDよりもLPを好む方が居られますが、これも、LP再生の方が超高域までランダムノイズを大幅に多く含む事が理由の1つではないでしょうか。

以前にも書きましたが、自然界の暗騒音のスペクトルは1/f 分布に従い、時間的にも1/f 的に揺らいでいます。ヒトはそのような暗騒音に囲まれて普段生活しています。ですから、暗騒音が極端に低い完全無響室に入ると異様な圧迫感を覚えます。

閉め切った暗騒音の低い部屋で、暗騒音の少ないソース(例えばスタジオ録音盤)を、S/Nの高い媒体で(例えばCDで)、S/Nの高いコーキュシステムを使って再生した場合、「音楽の音」(部屋の反射音を含む)に対する部屋のランダムな暗騒音の比率は非常に低くなります。この傾向は、再生音量が大きい程顕著となるでしょう(部屋の暗騒音に対して音楽の音の相対強度が極端に高くなる)。これは実質的に無響室に近い状態と言え、通常の感覚の持ち主であれば、閉め切った部屋で快適音量を大きく超えるような大音量で再生すると、圧迫感を覚えて耐えられないはずです。おそらく心拍数も上がり、健康上望ましくないでしょう。

大きな装置を所有するせいか比較的大音量で、閉め切ったリスニング専用ルームの1点にマンヂリともせずにヂット留まって再生したがる傾向の強いマニア達が、真空管やLPやその他諸々の装置由来のヒビキ等、付帯的音現象(ノイズの付加)にエラクご執心な理由は、この辺りにもあるように思えます。雑味ってやつですか? なんだかワザワザ苦労しているような気もしないではない。。。

以前の記事で紹介した日本のさる機関によるヘッドフォン・イヤフォンの音量に関する調査報告では、周囲の騒音レベルが低い静かな環境では80%上の被験者が80dBA以下を快適だと感じ、周囲の騒音レベルが上がると同じ被験者の快適音量レベルは顕著に増加するとしています。つまり、周囲が静かだと快適音量は下がり、環境騒音が増加するにつれて快適音量も増加するという事です。ヒトは、環境騒音とのバランスで音楽の音量を快適なレベルに調整するという事でしょう。このバランスを敢えて無視して静かな環境で徒に音量を上げると、何らかの付帯的オト(ヒビキとかザツミとかのノイズ成分?)が恋しくなるという事でしょうか。。。。やっぱりワザワザ苦労しているように見える。

このようなリスナには、例えば、コンサートホールの客席での「シーン」と静まりかえった状態での暗騒音(超高域成分と時間的揺らぎを含む)を模した環境音をリスニングルームで再生する別体の装置があると良いかも知れません。この場合、暗騒音は音楽に連動する必要はアリマセン。あるいは、環境音(海の音、森の音、滝の音等)のCDを最小限の音量で流しておいても効果があるかもしれません。これらを行う場合、音楽を邪魔せぬよう、適度なフィルタ処理(例えば10kHzハイパス等)が必要かもしれません。かな?

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2013年05月18日 (土) | Edit |
今回の実験君では、2次歪み低減テクニックとして知られる「プッシュプル方式」を試してみました。

プッシュプル方式についてはコチラの記事をご覧ください。
この方式は以前Alpair10で試したのですが、明確な効果を確認できませんでした(コチラの記事参照)。その時は40Hz一点で簡単に評価しただけでしたので、今回はAlpair 6を使ってスイープ方式で評価してみました。

実験君セットアップです。
PP Pic
右側のドライバを前後逆向きに取り付けました。

簡単に原理を説明しておきます。
2次歪みは、振動板に働く磁力と機械的バネ力が前進方向と後退方向で対称にならないために発生します。プッシュプル方式は、2つのユニットを互いに前後逆向きに取り付ける事によって、そのような前後の非対称性に由来する2次歪みを相殺する事を狙いとします。この場合、左右のユニットは逆の極性で接続する必要がある事に注意してください。

さて結果です。
グラフには2次と3次だけをプロットしました。見にくいですが、赤が2次、紫(マゼンタ?)が3次です。

まずノーマル状態
pp OFF

右側のドライバを逆にしたプッシュプル状態
PP ON
プッシュプルにすると65Hz付近の2次のピークが激減(というか消滅)します! メッチャ効果あるやん!

Alpair 10でももっと真面目に実験君すれば良かったですね。ホンマ、セッカチ君やから。

グラフを重ね合わせて見ました。
2次
PP 2nd effect
赤がノーマル、青がプッシュプル。2次歪みのピークは激減!

3次
pp 3rd effect
紫がノーマル、水色がプッシュプル。3次は少し増える傾向かもしれません。

Alpair 10でも、あの特徴的な50~70Hzの2次歪みの山を大幅に削減できるかもしれません。ウーハをダブルにするだけでも効果がありますし、元々3次は低いですから、プッシュプルがうまく働くと素晴らしい歪み特性を達成できるでしょう。そうしたら、もうカンペキですよ。カンペキっ!カンペキのペキちゃん!。。。。でも、通常の音量ではノーマルでも歪み特性は非常に良好ですから、実用的な効果は殆ど感じられないでしょう。超オーバースペックですからね。。。。まぁ、しかし、Alpair 10が1個余っている事だし、気が向いたら再挑戦してみたいと思います。ソノウチね。。。

追記
以前のAlpair10のトライでは40Hzでしか評価しなかったため、判断を誤ってしまったようです。セッカチ君はイケマセンね。反省。。。

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2011年12月03日 (土) | Edit |
仕事中に時々リサンプリングの設定を変えながらIA-7Eで音楽を聴いていました。例のシュワシュワ感はアップサンプリング自体に原因があるのではなく、Frieve Audioの超高域ノイズ付加機能(HSC)が効いているように思えてきました。これをOFFにすれば、アップサンプリングしてもシュワシュワしないような気がするような気もしないでもないかもしれないような、そんな気がします。。。。切り換えて直ぐに分かるわけではないので、確たる判断は難しい。。

という事で、実験君としてはこのへんを検証するために、アップサンプリングの効果を波形とスペクトルで確認してみました。

今回はベト3第1楽章冒頭のジャンジャンの2発目を抜き出してテスト信号としました。また、Lameエンコーダを使用して128kbps/44.1kHzのMP3信号も作成しました。

以下はFrieve Audioのスペクトル表示です。横軸はリニアですのでご注意ください。

リサンプリングなし(44.1kHz)
41 copy
横軸は44.1/2=約22kHzまでです。青がWave(CDのまま)、赤がMP3です。MP3では約13.5kHz以上の信号が含まれていない事がわかります。2本のグレーは、曲が始まる前の無信号区間(非常に微小なノイズが含まれる)と、第1楽章終了後の音が完全に静まった後のスタジオ暗騒音(録音機材のノイズを含む)です。無信号区間が約-108dB、暗騒音が約-96dBです。CD信号は22kHzで完全に途切れてしまいますが、本当の音は暗騒音レベルに達するまで、自然に減衰するはずです。恐らく30kHz程度までは伸びていると思われます。

x3アップサンプリング/96kHz出力
Frieve Audioは44.1kHz信号を3倍(132.3kHz)にアップサンプリングしてから、96kHzにリサンプリングします。
96 copy
横軸のスケールは96/2=48kHzです。上図とスケールが異なるので注意してください。WAVEもMP3も、元の限界周波数以上の成分は見られません。

x5アップサンプリング/96kHz出力
これはFrieve Audioで設定可能な最大のアップサンプリング(5倍、220.5kHz)です。Icon AMPでは、この設定がなんとなく良く聞こえました。以前のハチマル標準設定です(参考記事)。
96_2 copy
22kHz以上にCDの無信号ノイズレベルを少し超える成分が見られます。何故このような成分が現れるのか、よくわかりませんが、ノイズのようなものでしょうか。

3xアップサンプリング+HSC
3倍にアップサンプリングして、超高域ノイズ(HSC)をONにしました。
96_3 copy
超高域成分がドカンと付加されます。IA-7Eを初めて使用した時、このHSCがONである事に気付きませんでした。Icon AMPでは、これがONでもシュワシュワしないので気付かなかった模様です。いろいろ試した結果、アップサンプリングしても、HSCをOFFにすれば、IA-7Eでもシュワシュワしないような気がします。IA-7EはICONに比べて超高域の特性が伸びているからかもしれません(100kHzを軽く超えているというのがNuForceの自慢)。

次は波形を比べてみます。
ベト3のジャンの、極一部の区間だけを拡大して比較します。高域信号の違いを分かりやすくするために、8kHzの最大急峻なハイパスフィルタを適用しました。今回はスピーカで出力せず、DACの出力波形を直接オシロで比較しています。オシロのサンプリングレートは48kHzです。

MP3 hakei copy
グレーが元の44.1kHz信号、青がアップサンプリングなしのMP3、赤が5倍アップサンプリング(96kHz出力)のMP3波形です。8kHz以上の成分だけで比較すると、MP3波形はオリジナルからかなり崩れている事がわかります。アップサンプリングしても、オリジナル波形に近付くわけではなく、どちらかというと、尖ったピークが少し丸くなるような傾向が見られます。

追加実験として、WAVエンコーダを使用して、オリジナルデータから22kHzのWAVファイルを作成して比較してみました。このファイルの限界周波数は約11kHzです。これならば、48kHzの計測レートでもアップサンプリングの効果を確認できるはずです。
22k hakei
青がリサンプリングなし、赤が5倍アップサンプリング(96kHz出力)です。波形は128kbpsのMP3よりもマシですね。やはり、アップサンプリングしてもオリジナル波形に近付くわけではなく、尖ったピークが少し丸くなる傾向が見られます(と言っても、逆にもっと尖ってることろもある?)。

なお、3倍アップサンプリングの波形は、5倍と生の中間程度でした。3つ重ねると見にくくなるので掲載を省略しました。

以上のように、アップサンプリングしても、オリジナルのA/Dで失われた高域成分が復元できるわけでも、従ってオリジナル波形に近付くわけでもないと言えます。よく言われる波形の立ち上がりがシャープになるという事もなく、逆に低サンプリングレートで尖ってしまった波形ピークが少し丸くなるというのが効果と言えば効果と言えるかもしれません。ちょっと高音がマイルドになるという感じでしょうかね。

という事で、以前の関連記事に書いたハチマルのコメント:
信号再生クオリティとしては決して良い状態とは言えないんだけど、ナンカ良く聞こえる。という感じかな。。。。「音質」が向上したワケでは無い。むしろ「音質」は落ちている?
を裏付けるような結果であったと言えます。モトモトナイモンハナイノヨってやつです。NuForceの言う事もわかるけど、聴感ではなんとなく5倍アップサンプリングがホンの少し良く聞こえるような気がしないでもないような気もするような気がするので、従来通りこれを標準設定にしようと思います。HSCは絶対OFF。

IA-7Eは100kHzオーバーまで完全にフラットな特性を持っているそうですが、これを生かすには、超高域まで感度のあるマイクロフォンを使用して高サンプリングレートでデジタル化した音源を、それなりのスーパーツイータを使用して再生しない限り、その恩恵は感じられないのではないでしょうか。ハチマルのようにCDレベルのソースを聴くだけであれば、いくらアップサンプリングしても、可聴帯域さえしっかりと再生できれば十分という事かもしれませんね。Alpairフルレンジ + ICON AMPで必要十分という事でしょう。

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2011年05月09日 (月) | Edit |
連休最後の実験君として、2.5Lのポチ型ボックスで遊んでみました。

今回の眼目は、如何に少量の吸音材で効率良く付帯音を除去するか?

容積が小さいバスレフ型では、付帯音を嫌って吸音材を入れるとバスレフ効果が大きく低下します。平面の反射を吸収したい場合、吸音材の吸音率は厚さに大きく影響を受けるようなので、容積が小さい箱では吸音材の入れ方を工夫する必要があります。

で、Alpair 6Pでのトライアルで気付いたのですが、ドライバの背面からの高域音を十分に吸収してやれば、箱自体には吸音材は不要なのではないか? という事です。例えば、箱の定在波の周波数が1kHzであったとして、ドライバ背面から1kHzの音が出てこなければ、定在波はほとんど発生しないのではないのか? という事。

という仮定の下に、下図のように吸音材を入れてみました(いつものミクロンウール(25mm厚)を使用)。
805.jpg
ポチ型は最小限のバッフルしか持ちません。マグネットまわりの小さな空間に軽く吸音材(ミクロンウール)を充填し、その背後に80x80x25mmの吸音材を1枚だけあてがいました。これでドライバ背面からの高域音を吸収してしまおうというのが狙いです。

558_20110509071803.jpg
ドライバにはTangbandのW3-971SCを使用しました。写真はポートを塞いだ状態です。

以下に各種測定結果を示します。
青(または濃紺)が吸音材なし、赤が上図の吸音材ありです。ポートはφ26x80mm (共鳴f=約75Hz)です。

前方20cmくらいで測定した総合出力です。緑はポート塞ぎ。
799.jpg

フェイズコーン前方数センチで測定した振動板からの出力です。
801.jpg

ポート直前で測定したポート出力です。
803.jpg

ポートからマイクを突っ込んで測定した箱の内部音です。
802.jpg

以上のように、最小限の吸音材だけを使用して、バスレフ効果を大きく落とさずに、かなり効果的に付帯音を取り除く事ができるようです。ただし、ポートの筒っぽ共振音を吸音材で取り除く事はできません。

ついでに例のピチカートベース音(ボポポポーン)も録音してみました(詳細はコチラ)。
800.jpg
赤がソース信号、青がバスレフ、緑がポート塞ぎです。最初の「ボ」の音(基本周波数65Hz)の波形です。共鳴点以下なので、バスレフ型の波形はかなり大きく崩れます。周期(周波数)がソースとは異なるように見えます。今回はイコライザでフラットにしていないので、密閉型(ポート塞ぎ)でも波形の細かい凸凹はソースに一致しませんが、明らかにバスレフ型よりも良好な追従性を示しています。

下はシミュレーション結果です。
809.jpg
黄色はAlpair 6Pの11Lバスレフの特性です。小容積だと共鳴点を高くせざるを得ず、その結果低域限界が伸びないだけでなく、位相遅れも大きくなる事が分かります。ですから、可能であれば容積には余裕を持たせたいところです。しかしドライバによっては、大きめの箱に入れると低音がボン付いて好ましくない場合もあります。僕の経験ではF80AMGを4Lに入れると、ベース音がボン付いて駄目でした。なので2.5Lのポチを作ったのよ。。。

という事で、特にコンパクトさが求められるデスクトップまたはニアフィールド向けには、小容積の密閉型+デジタルブーストを強くお薦めします(50Hzまでブーストできれば大概は十分でしょう、交響曲だけは何故か30Hzフラットの方が嬉しいけど。ダイゴミらしい)。最悪アンプのトーンコントローラやiTuneのオマケイコライザでも結構聴けますよ。バスレフ型の場合、やはりある程度の箱容積とドライバサイズを確保したいですね。

最後に、バッフルが比較的広い一般的なボックス形状を想定したアイデアを載せておきます。
808.jpg
吸音材を効果的に使うために、ドライバ背面を囲む短い管を取り付け、そこに吸音材を充填します。さらにマグネットの背後に図のようなコーンを取り付けると、吸音材の量を節約できます。でもコーン分の実効容積が減るので逆効果か?結局不要ですね。忘れてください。

追記
という事で、四角い箱は音響的に「無謀」か?と以前に書きましたが、ドライバ背面からの高域音さえ吸収してしまえば、箱が四角であっても高域の定在波は大して発生しない模様です。

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2010年05月30日 (日) | Edit |
吸音材は必要悪のように言われる事が多いようですし、吸音材なんぞ全く不要という極端なご意見まで聞かれますが、はたしてそうでしょうか?

僕は今まで聴感だけを頼りに吸音材の量を決めてきましたが、今回は測定でその効果を確かめてみたいと思います。

まずは、僕の聴感による吸音材調整方法を書いてみます。

ハチマルの吸音材チューニング法
1) 中高域では主にピアノの音を重視します。ストリングだと分かりにくい (定在波があった方が華やかに聞こえてしまう事すらある) のですが、打撃音のピアノを聴くと違いが分かりやすいように思います。それに、ジャズ聴き始めのころに妹のピアノを借りて理論書みたいなのを読みながらコードをイヂッテでさんざん遊んだ事もあるので、記憶音としても一番確かだからです。吸音材を入れない場合、ピアノの音が不自然な響きに聞こえます。
僕はこういう音を箱くさい音と言って嫌います。

2) 低域は例によってウッドベースの聞こえ方を重視します(これもやはり弦を弾くパルシブな音ですね)。この場合、吸音材を増やすにつれて低域がタイトに引き締まります。僕は「ボゥン」とか「ボン」ではなくて「ボン・」と聞こえるダンピングが効いた音が好きなので、結局何度やっても箱の内部を吸音材で隙間無く埋める事になってしまいます。これは密閉箱限定の手法です。もう少し容積を減らしても良いのかもしれません。

542.jpg
臓物を出してみました。聴感を頼りにだんだんと増やしていったのですが、引きずり出してみて改めて驚きました。
コイズミ無線で売っている「ミクロンウール」を使っています。

僕のスピーカーはご存じのように密閉型ですが、バスレフでこんなに入れたらポートの効果がなくなってしまいます。
オーヂオイヂリを始めた当初は僕もバスレフのチューニングに散々トライしたのですが、何度やっても、好みの方向にチューニングしてゆくとポートと箱内部の吸音材の量がどんどん増えて「結局密閉と変わらんやん」という結末になりました。

それでは測定で確認してみましょう。。。。。

測定データ
非常に微妙な測定であるため、マイクロフォンはスピーカーの前方約5cmの位置に置きました(S/Nを上げるため)。スピーカーはいつものAlpair5 2.5L密閉型です。アンプにはIcon AMPを使用しました。はたして定在波の影響はスピーカー前方でも観測できるのでしょうか?

1) まず吸音材を全て取り出して測定しました。
536.jpg
おやおや、それらしきピークが800Hz~2kHzの領域に見られます。

2) 次にサーモウールを左側面/底面/背面に一枚ずつ貼り付けてみました。
538.jpg
見事にピークが消えましたね。やはりピークは箱の定在波だったようです。箱の内寸から定在波の周波数を予測すると、前後(210mm: 810Hz)、上下(140mm: 1.2kHz)、左右(85mm: 2kHz)となります(音速=340m/sec)。前後と上下はほぼ計算に一致するみたいですが、左右方向のピークは2kHz前後に分散して発生しています(ナンデ?)。あと、スピーカー軸方向(前後)の定在波の影響が一番大きく出ていますね。ちなみに箱をいくらゴツク作っても無駄ですよ。これはいわゆる「箱鳴り」ではなくて内部の定在波が薄い振動板を通して(あるいは動かして)出てくる音ですから。

これで箱内部の定在波の影響が振動板前方の音にも表れるという事が分かりました。こいつが「箱くささ」の原因だと思われます。また、対面する壁の一方に吸音材を貼れば、かなり効果的に定在波を抑え込める事も分かりました。苦労して丸いエンクロージャ作る必要もないかな??
3kHzのディップは定在波ではなくてユニット/バッフル/部屋のいずれかの影響のようです。

3) では吸音材をたっぷり詰め込んだハチマル チューニングはどうでしょうか?
539.jpg
約150Hzを中心とする盛り上がりが低下して、ビシッとフラットになりました。これによって低音の「締まり」を出している模様です。
この150Hzの盛り上がりは、Alpair5の共振周波数にほぼ一致します(下図)。
543.jpg
スピーカー設計プログラムによる計算結果

この盛り上がりがスピーカーの共振によるものだとすると、ダンピングファクタ(DF)の低い真空管アンプで違いが出るはずです。そこでTU-870につなぎ換えて測定してみると。。。
540.jpg
ビンゴ! 150Hzがポッコリ盛り上がりました。まず間違いなくスピーカーの共振の影響ですね。
注: 僕はTU-870の高域および低域補正用のコンデンサを外しているので、オリジナル回路のTU-870とは特性が若干異なります。イコライザで調整するので特性調整用のコンデンサは不要なんです。。。

より高出力のONKYO F-905FXでも測定してみましたが、Iconとほとんど変わりませんでした。半導体アンプでも共振の影響が結構出るのかなぁ?? アキュフェーズとかの上等のアンプだとどうなんでしょうね?

スピーカーの共振についてちょっと簡単に説明
スピーカーの振動板を手前に引っ張り出してからパッと手を離すと、振動板はしばらく前後に振動してから最終的に中立位置(元の位置)に戻ります(減衰振動と言う)。この時の前後振動の周波数が共振周波数です。共振周波数は運動する物体の質量(振動板の等価質量)とバネ定数(スピーカー内部の機械的バネと密閉箱の空気バネのバネの強さ)によって決まります。このため、箱の容積を小さくすると共振周波数は高くなります(空気バネが強くなるため)。
この周波数を持つ信号入力に対してスピーカーは非常に動きやすく、DFの低いアンプでは制動しきれずに振動板が動き過ぎてしまいます。このためパルシブな信号に対して音が「ボン・」と止まりにくくなります。バネとして働く空気に吸音材を入れる事によって、空気バネの伸び縮みを妨げる効果(ダンピング効果)が得られます。この効果により、スピーカーと空気で構成された振動系全体の共振の強さを緩和する事ができます。


マイクロフォンを20cmまで離して測定してみました。なお、2kHz以上の形状は、マイクロフォン位置が少し変わっただけで大きく変化するので気にしないでください。
541.jpg
S/Nが下がるので見にくくなりますが、この距離でも定在波の影響は明らかに見て取れますね(見やすくするためにグラフを上下にずらしてます)。

最後に吸音材を元に戻してから、Icon AMPとTU-870を比較してみました。
544.jpg

やはりTU-870の方が低域で盛り上がりますが、吸音材なしよりは傾向が弱まっています。新システムをチューニングする際に、メインスピーカーの共振周波数を避けるためにクロスを200Hzまで上げて見た事があるのですが、やはりAlpair5でできるだけベース音を聴いた方がシャープに聞こえるので、最終的に100Hzクロスに落ち着いています。

まとめ
今回の測定から次の事が分かりました。
1) 箱内部の定在波の影響は、スピーカー振動板の前方でも観測できます。つまり密閉型でも定在波の音がスピーカーを透過して聞こえるという事です。ましてや、土手っ腹に風穴の空いたバスレフ型では、吸音材で対策しない限り盛大に定在波を聴く事になります。 (ただし、それがそのスピーカーの個性として好きであれば、別に殺してしまう必要はありません。ワザワザ箱鳴りするように作られた高級スピーカーもあるくらいですから、要は自分の好きな音にチューニングしてしまえば良いという事ですので)

2) 今回試した吸音材(ミクロンウール)で見る限り、対面する壁の一方に1層の吸音材を貼る(つまり3面貼る)だけで劇的に定在波の影響を下げる事ができるようです。通常のバスレフ等ではこれで十分だと思います。

3) 密閉箱の場合、吸音材を増やす事によってスピーカーの共振周波数におけるダンピングを改善できるようです。聴感上もそのように感じます(というか聴感を頼りにチューンしたらこうなった)。

4) 以上から、吸音材の調整はスピーカーのチューニングにおいて非常に重要かつ効果的であると言えます。

如何でしたか。結構貴重なデータをお見せできたと思います。是非ご参考にしてください。最近集中的にブログを更新しましたが、また暫くご無沙汰します(仕事しなくっちゃ!)。ブログ村の応援もヨロシコ!

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