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2010年12月23日 (木) | Edit |
このブログを立ち上げる以前は、ハチマルも4Lのバスレフ型から始めて、ポート長/径はもちろん、断面形状、開口端のファンネル形状/風切り音対策、内部音の直射を防ぐためのボックス内外の仕切り板、吸音材の量等々、それはそれは片っ端から試したのですが、何をやっても長時間聴いているとそのうち癖が耳に付きだして結局ポートに吸音材をドンドン詰めて密閉型にナッチッタ。。の繰り返し。
締まりのない低音を嫌って容積を2.5Lへ縮小し、それでも駄目で結局密閉型にして市販のパワードサブウーハー(密閉型に改造)を追加、さらにサブウーハーなしのAlpair5馬鹿ブースト、Alpair5だと時々低音がズッコケルのでバイアンプ駆動の密閉型13cmウーハーによる低音アシスト。。。。を経て、Alpair6 Mの馬鹿ブースト一発が今一番のお気に入りというトコロで落ち着いています。結局全ての帯域の音を振動板の「前面」だけから発生するというのが最もシンプルで最も自然に聞こえるという事だと思います。「音」自体がツマラナイとかツマルとかの問題ではなく、記録されている「音楽」をできるだけ自然な音で明瞭に正確に聴き取って、「音楽のツマルところ」を存分に楽しみたいというのがハチマルの願いです。

。。。。。と偉そうに言ったものの。。。。。思うに。。。チョット脱線しますが、
MarkAudio Alpairシリーズの恩恵が大きいのではないかと最近ふと思います。というのは音が非常に明瞭かつ自然であるため、付帯音を徹底的に取り除いても音が際だつのではないのか? 付帯音を落とせば落とすほど響きが自然で美しく聞こえるのって、もしかしてAlpairのおかげかもしれないゾ?とね。以前使っていたF80/AMGだと音が沈んでしまって確かに「音がツマラン」かったコトを思い出しました。あの頃は吸音材なしで戸澤を入れただけだったし。もうちょっと音に艶が欲しいとか言ってゴニョゴニョとイヂッタ記憶が。。(背圧を抜くためのポチの尻尾とかアホなコトをした)。


で本題に戻りますが、
どのくらいまで低域特性を延ばす必要があるのか?。。。というのも今までにイロイロ試してきました。FrieveAudioイコライザを使えば周波数特性を如何様にも調整できるのでそのへんはトッテモ簡単です。
結論としては
● 50Hzまでフラット(43Hz/約-3dB、30Hzで-9dB)であれば十分
● でも交響曲を聴くと30Hzまでフラットにした方がホンノリ嬉しいゾ
というところかな?

部屋全体の空気を動かすような大ボリュームで再生すれば違ってくるかもしれませんが、それはハチマルの目指すトコロではありません。

下図はA6 Mの馬鹿ブーで20Hz、30Hz、50Hzまでフラットに修正した時のF特です。
655.jpg
赤の測定データはA6 Mの未補正特性、赤の直線は-12dB/Octの減衰ラインです。A6Mは吸音材をタップリ入れて機械的共振を殺しているので50Hzまでは-12dB/Octラインには乗らずにダラ下がりの特性になっています。ピンクのラインは50Hzに共鳴点を合わせた場合のバスレフ型の減衰特性です。2つ前の記事の計算結果を反映しています。

50Hzフラット(-3dB/43Hz)であれば、前の記事の黄色帯域(40Hzまで)を十分に再生できます。また密閉型であるため、それ以下の周波数のレスポンスもなだらかに減衰するので30Hz/-9dBを確保できます。市販の立派なスピーカーと比べても遜色の無い特性だと言えます。
664 copy
カタログデータで30Hz/-10dBの特性を持つFOSTEX G200 (20cmウーハー2本使用した4Wayスピーカー)との比較。13cmドライバを+6dBするだけで、ほぼ同等の特性が小容積の密閉型で得られます。もちろん最大音量では負けますが、一般家庭で常識的な音量できく分には十分だと思います。左側のラインは30Hzフラットの特性。

普通サイズの部屋では、50Hz以下で部屋の音響特性によるゲインが発生するので、一般向け市販品であれば30Hzまでフラットに延ばさない方がかえって良いかもしれません。極低音でブーミーになる可能性があります。音場補正を前提とするか、ハチマルのように1m以内のニアフィールドリスニングを前提とするのであれば30Hzフラットでも良いけれど。。。

609.jpg
ハチマル部屋の距離1.4mでの特性(参考記事)。50Hzから25Hzにかけて約+12dB/Octのゲインが発生しています。小さめの部屋で1m以上離れて聴く場合は50Hz以下をブーストしない方がかえって良いかもしれませんよ。お部屋の影響はとにかくデカイのでご注意!

前の記事のスペクトルを見る限り、交響曲の30Hz以下の信号レベルは大して高くないのですが、どういうワケか30Hzフラットで聴いた方が微妙に嬉しく感じます。理由はよく分かりません。普通のオーケーストラでは、ソンナニ低い音を出す楽器は使っていないと思うのだけれど。。。ホールの残響?それとも多数の楽器によるモジュレーション?

大概の楽曲では50Hz以下の信号レベルは高くないので、別にフルブーストしても振幅レベルは大した事にならないため、普段は30Hzフラットを標準設定としています。しかし、マドンナの曲(前の記事のBad Girlのスペクトルを見てね)ではモロ30Hzまで高い信号レベルが記録されており、これを30Hzフルブーストで再生するとデスクの振動が手に伝わって気色悪いのでブーストを落とします(A6M自体はこの低音でも破綻せず平気で再生してくれるんだけどね)。

低域応答をフラットにするために必要なイコライザ係数を下図に示します。
658.jpg
赤がAlpair6 M+2.5L密閉、青が13cmウーハー+4.0L密閉です(共に吸音材タップリ)。縦軸は200Hzを0dBとしてプロットしています。この図から、A6 Mでは+12dB、13cmウーハーではたったの+6dBで50Hzまでフラット(43Hz/-3dB、30Hz/-9dB)の特性が得られるコトが読み取れます。

FrieveAudioは内部演算を64bit分解能で行い、DACに合わせて24bitで出力するため、+48dBを超えるブーストをしない限り、オリジナルの16ビットデータの最小ビット情報を失う事はありません。また、ビットのオーバーフローが発生すると、自動的にレベルを調整してくれます。iTuneとかのオマケのイコライザとはワケが違います。+12dB程度のブーストで果たしてどの程度の音質劣化が感じられるのか?分かりませんが、バスレフ型に比較した場合の「総合的な音楽再生クオリティの向上」に比べれば、そのような「音質」の劣化は「屁」みたいなものだと思います。

デジタルブーストがどうしても受け入れられない場合は、

バイアンプ駆動の密閉型ウーハーによる低音アシストでも良質な低音再生が得られます(いわゆる新システム: 参考記事)。ただしアナログフィルタを使用する場合にはどうしても位相の問題を避けられません。下図は、アナログチャンデバの位相遅れによる波形の崩れを示しています(ピチカートベース音: 赤がCDの信号、青が再生音波形)
565_20101219084943.jpg
位相遅れによって波形は崩れますが、バスレフのようにトランジェント部で波形が大きく崩れる事がないので、ピチカートベースではほとんど気になりません。ただし、このような波形ではポールチェンバースのアルコ(弓引き)のソロパートで違和感を覚えた経験があります。
FrieveAudioは位相も補正してくれます(ON/OFF可能)。上と同条件で位相補正をONにした波形を下に示します。
564_20101219084914.jpg


。。。。。という具合に、8cmクラスのドライバでも、小容積密閉箱に入れて100Hz以下を約+12dB/Octの傾きで+12dB程度までデジタルイコライジングするだけで、いとも簡単に位相まで含めて極めて正確で十分な低音再生能力が得られます。中高域の音をイヂリたくないというのであれば、全域の音場補正をせずに200Hzなり100Hz以下の低域だけブーストすればヨロシイ。一般にアタリマエのように使用されているアナログ式の-12dB/Octフィルタは、クロスオーバー点で位相が180°もずれます(だから普通はツイータを逆相でつなぐ)。そんな代物が平気で使われているワケですから、デジタルフィルタによる多少のブーストくらい「屁」でもないでしょう。。。と思うのですが。そもそも音源は最初っからデジタルデータなんだし。。。

もちろんブースト領域の最大振幅によって音量的な制限を受けますが、Alpair6 Mにしてからは低音が破綻せず全く音量的な不足を感じません。さすがにAlpair5では無理があったなぁ。。と反省。
ブースト量を+12dB程度に抑えておけば、音量的な制限は大した問題にはならないでしょう。6畳クラスのマンションの小部屋であれば10~8cmクラス一発で全くOKだと思います。13~16cmクラスのドライバを使用すれば、一般家庭のリビングでも快適音量で聴く分には十分ですよ。きっと。

1982年にCDが発売されてからもうすぐ30年になろうとしています。音源がデジタルで配布されるようになって30年。。。。どしてコンナニ簡単な方法が未だに普及していないのか? ハチマルには不思議で不思議で不思議でと百回言っても足りないくらい不思議でなりません。

もしかして簡単過ぎてマニアにはツマライから???
オーディオってのは電線の違いを聞き分けるようなマニアだけのためにあるのではアリマセン。
鉄道だって、前照灯のちょっとした位置の違いで型式を見分ける鉄道マニアのためにあるのではないのと同じです。アタリマエだけど。。

やたらコマケー事は置いといて (前照灯の位置の違いなんか興味ないから)、普通のリスナーに (普通の通勤客を) 必要十分な音質+適正価格で肝心の音楽を低音までマヂメにキチンと聴かせてチョ (低料金で乗り心地よく安全に運んでチョ、鉄道会社はマジメに頑張っていると思うけど)。。と言いたいぞ。ハチマルは。

以上で「シツコイけど」3回シリーズはオシマイ。

追記
LEANAUDIOコンセプトにとって極めて重要なFrieveAudioMarkAudio Alpairについては、あらためてキチントした記事を書きたいと考えています。ただ書くことが多過ぎてまとまらないのよ。あと、ジャコのコトもね。

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2009年05月21日 (木) | Edit |
相変わらず馬鹿ブーストで音楽を聴いていますが、「春の祭典」やマドンナ以外は特に問題なく聴けています。しかし、このようにヤクザな方法でほんとうにまともな音が聴けているのかどうか多少不安もあるため、フリーソフトを使用してちょっとした測定を行ってみました。

方法:
1) 単一周波数の正弦波信号ファイル(16bit WAVE)を作成 (WaveGene Ver.1.40を使用)
2) このファイルを再生してスピーカー直前に置いたマイクロフォンで録音 (Windowsのボイスレコーダを使用)
3) 録音されたWAVEファイルの波形を観察 (WAVANA Ver.0.10を使用)

アンプのボリュームは日ごろ音楽を聴く時の標準位置としました(イコライザのベースレベルを-13.5dBとした場合の標準位置: アンプのボリューム調整範囲[7:00~5:00]に対して約8:50の位置(1/5弱)、アンプ最大出力: 60W)。ちなみにイコライザを使用しない場合の標準ボリューム位置は8:00(1/10弱)くらいになります。

以下に測定波形を示します。
0dB信号 (すなわちCDのダイナミックレンジをフルに使用した最大レベルの信号) をスピーカーで再生してマイクロフォンで測定した波形を黒で示しています。赤は上記に対して-6dBの信号の測定波形です。比較のために波形の表示振幅を同一に揃えています。

243.jpg 70Hz 0dB

244.jpg 50Hz 0/-6dB

245.jpg 40Hz 0/-6dB

246.jpg 30Hz 0/-6dB

70Hzでは0dBでも綺麗な正弦波になっていますが、50Hz以下の0dB波形には明らかな歪みが見られ、周波数の低下とともに歪みは大きくなります。-6dBでは30Hzでも大きな歪みは見られません。

以前の記事にも書きましたが、「春の祭典」等の特殊な事例を除くほとんどの楽曲(主にクラシック、ジャズ)では、50Hz以下の信号レベルはもともと低く (多くの場合はピークで-20dB以下)、ごく稀に-10dBに達するピークが発生するに過ぎません。従って現在使用しているイコライザ設定(下図、50Hz以下で約+10dBのブースト)では、デジタルオーバーフローによるAVCの作動は非常に稀にしか発生しません (このブースト設定では50Hz以下のピーク信号レベルは通常-10dB程度)。
248.jpg

このため通常のボリューム位置で音楽を聴いている限り低域に明らかな歪みを感じる事はありません。「春の祭典」もこのボリューム位置で聴く限り問題は無いのですが、あの爆発的ティンパニを収録するために録音レベルが低く(つまり録音ダイナミックレンジが広く)、従ってアンプのボリュームを上げて聴く必要があるために問題が生じるわけです。ベース好きの僕はベースソロのパートでボリュームを9:15くらいまで上げたりするのですが、そのような場合にも歪みを感じる事があります。

下図はボリュームをほんの少し上げて測定した40Hz / 0dBの波形です(ボリューム位置: 9:00)。極端に歪みが増加して「ブー」という音が「ブリブリ」という音に変わるので、はっきりと限界が分かります。しかし振動板やコイルがどこかにぶち当たる音はしないので、スピーカーの機械的な限界に達しているのではなさそうです。このボリューム位置でも上記のベースソロの一部を除くとほとんどの曲では問題を感じません (実際に信号レベルが0dBに達するのは極めて稀であるため)。特にクラシックを聴く場合にはまだ余裕がありそうです。
247.jpg 40Hz 0dB, ボリュームUP

実際の楽曲の信号には様々な周波数成分が重畳されるため、50Hz以下の周波数成分だけで0dBに達する事は考えにくいですが、いずれにせよAlpair5をほぼ限界近くの状態で使用している事は確実です。つまり低域の限界ブーストとは、ユニットを限界入力で駆動している状態から中高域だけを減衰させる事に他なりません。

正直言って音量的にもう少し余裕が欲しいところですが、本来ツイーター的な用途を狙っているAlpair5には酷な要求だと言えます。以前にも書きましたが、サブウーハーなしで低域ブーストを行う場合はAlpair6またはCHR-70以上を推奨します。

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2009年04月30日 (木) | Edit |
前の記事では25Hzで+30dBというとんでもないブーストが可能だとお話しましたが、なぜそのような事が可能なのかを考察してみたいと思います。

基本的な前提条件は以前の記事「極端なイコライジングを行う場合の注意点」を参照してください。

前の記事を書いた時点では、ここまで極端なブーストが可能だとは思いもよりませんでした。+30dBということは信号レベルを約31倍にする事を意味します。「いくらなんでも。。」と普通は思いますよね。

そこで楽曲データの低域信号レベルをFrieve Audioを使用して検証してみました。簡単にいうとバンドパスフィルタを使用して極端なブーストをかけた時にどの程度オーバーフローが発生するか (AVCがどの程度作動するか) を調べたわけです。方法を詳しく書くとややこしくなるので結果だけをお見せします。

今回は50Hz以下、50から100Hz、100Hzから1kHzの3つの帯域のピーク信号レベルをいくつかの曲で調べてみました。下図がその結果です。縦軸はリニアスケールの信号レベル(%)です。100%でダイナミックレンジを完全に使い切った状態に相当します。青が50Hz以下、赤が50-100Hz、黄が100-1kHzです。
228b.jpg

横軸の楽曲は50Hz以下のレベル順に並べています。
左から
-ベートーベン チェロソナタ第3番 第1楽章、チェロはヨーヨーマ
-ベートーベン 交響曲第8番 第1楽章、ブロムシュテット指揮、ティンパニがクール
-ポールチェンバース Yesterday (Jazz)、ベースはアルコ(弓弾き)です
-ベートーベン 交響曲第5番 第4楽章、チェリビダッケ指揮、ライブ、冒頭の一発がピーク
-マイルスデイビス So What (JAZZ)、チェンバースのイントロのベースが大好き
-ウエザーリポート Volceno for Hire (JAZZ, エレキ)、冒頭のドラムがピーク
-マドンナ Erotica (Pop) ズンドコですが他の曲の方がもっと強烈みたいです
-ストラビンスキー 春の祭典 パート1、シャイー指揮、ティンパニーが爆発です
-参考としてピンクフロイドのアルバム「狂気」冒頭の心臓音、ある年代には有名ですよね

こうやってみるとクラシックの交響曲やアコースティック ジャズって意外と50Hz以下の信号レベルが弱いことが分かります。だから馬鹿ブーストしてもスピーカーが限界振幅まで飛び出さないわけです。交響曲もジャズもピークはほとんどドラム(ティンパニ)で決まります。ただしチェンバースのYesterdaysだけはアルコ ベースがピークとなっている模様です。

今回の結果を見る限りエレキ系の方が50Hz以下のレベルが高いようです。基本的にエレキ系はブースト控えめで聴いた方が良いかもしれません。フルブーストするとズンドコし過ぎに聞こえる場合が多いです。特にマドンナの場合はEroticaはまだ大丈夫としても曲によっては明らかに破綻するものもあります。まあ何もマドンナをフルワイドレンジで聴く必要もないですし、どっちにしろほとんど聴かないし。。

しかし「春の祭典」は完全にお手上げですね。ティンパニが半端ではなく、振動版がビロローンと制御不能な感じで暴れてしまいます。スピーカーが壊れそうで二度とやりたくありません。これだけはサブウーハーが欲しくなります。
226.jpg
春の祭典
シャイー指揮
クリーブランド

というわけでアコースティック系であればフルにブーストしてもあまり問題は無さそうです(春の祭典は除く)。ただしむやみに25Hzまでフラットで頑張る必要もなく、40Hz(コントラバスの最低音)くらいまでフラットで、あとはなだらかに減衰するくらいで十分かもしれません(最大+18dB程度)。聴感上もフルブーストとほとんど変わりませんし、スピーカー保護の観点からもその方が安心です。

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2009年04月30日 (木) | Edit |
英語のブログの方に先に掲載したAlpair5の最終セッティングをご紹介。

結局サブウーハーは使わなくなってしまいました。

あんなにサブウーハーの有効性を強調していた割にはあっさりと寝返りです。たは。。

225.jpg
現在の状態です、サブウーハーはもはやありません
F80AMGは単なるスピーカー台となってしまいました(線つながってない)
というのはサブウーハーなしで25Hzまでフラットにブーストしても、ごく一部の曲を除いて問題無く聴ける事が分かったからです。今までそんな極端なブーストはやった事がなかったのですが、やってみると意外や意外スピーカーの振幅限界以下で再生できてしまいました。ベートーベンの交響曲もNo.1から9まで聴いてみましたが特に問題は感じません。低域の歪みはある程度大きくなってはいるのでしょうが、サブウーハーに比べて劣るどころかより自然でタイトに聞こえます。しかも低域の量感は変わりません。
222.jpg
25Hzまでフラットにする時のイコライザ係数です
ベースラインを-4.5dBしてプロットしているので、
実際には最大で+30dB のブーストを行っています
こんな事してもヨイノデショウカ?

Alpair5はブーストした100Hz以下の低域でも中高域と同様に非常に明確な輪郭のはっきりとした音を出してくれます。F80AMGだとサブとの繋がりに不自然さはそれほど感じないのですが、Alpair5の場合だと中高域の明確さが際だつために、どうしてもサブの鈍い低音に違和感を感じてしまうようです。サブウーハーの低音よりもAlpair5の無理矢理ブーストした低音の方が断然自然でタイトに聞こえるとは恐るべしAlpair5です(サブが安物過ぎるとも言えるか?)。やはりたった1つのしかも極めて小径で反転ポートも何も持たないスピーカー振動板だけから全域の音が出るというのは何物にも代え難いという気がします(特に近接距離で聴く場合にはね)。

上で「ごく一部の曲を除いて」と書きましたが、それは強烈なティンパニーを含む比較的新しいオーケストラ曲です。特にストラビンスキーの「春の祭典」は凄いですね。強烈なティンパニが入ると振動版がボコボコ飛び出して完全に音が歪みます。この場合さすがにブーストは50Hzまでで諦めざるを得ませんが、かといって今持っている安物のサブウーハーじゃAlpair5に全く釣り合わないため、もっと高品位のサブを作る必要がありそうです。やっぱりAlpair10ウーハーが必要かな?でもクラシックはほとんどベトベンしか聴かないし。。。結局不用かも。。うーん。。

次回は、このようなブーストが可能な理由について書いてみたいと思います。

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2009年04月19日 (日) | Edit |
サブウーハーを使用せずにイコライザによる低域ブーストだけでもそこそこ十分な低域特性が得られるようになった事は以前の記事で紹介しました。おかげで以前ほど劇的にはサブウーハーの効果が感じられなくなってきました。

210.jpg
黒がサブウーハー無しで低域ブーストした場合
赤がサブウーハーありで低域ブーストした場合
特性的な差はもはやそれほど大きくありません

Frieve Audioのイコライザで50Hz以下だけを通す急峻なローパスフィルタを設定して聴いてみると、楽器の「音」というよりはウナリのような音が断続的に小さく聞こえるだけです(イヤフォンでも確認)。
それでもサブウーハーを使用すると交響曲(とくにティンパニー)とジャズ(ウッドベース、バスドラ)の響がより豊かになり、音楽全体の厚みが増します。通奏低音のような連続的な音よりもパルシブな音(打楽器、ピッチカート)の方により多くの効果が感じられます。特に交響曲のティンパニー高速連打には大きな効果が見られます。

細かい事を抜きにして言えば音楽を聴く楽しみがぐっと深まるという感じでしょうか。という事でサブウーハーは常時ONにしています。

サブウーハーONとOFFの比較です。Alpair5の音をできるだけ残したいのでサブウーハーのカットオフは50Hz、ボリュームも最低限としています。
206.jpg
黒がサブウーハーOFF、赤がサブウーハーON

これをFrieve Audioの音場補正でフラットにします。
208.jpg
黒がL、赤がR

この時のイコライザ係数です。50Hz以下をブーストしています。
209.jpg
黒がL、赤がR

サブウーハーなしの時と同様に最大で約+18dBのブースト係数となっていますが、Frieve AudioのAVC(自動ボリューム制御)はほとんど作動しません(デジタル信号が飽和しない)。元々ソースに含まれる50Hz以下の信号のレベルはそれほど大きくないという事ですね。この点ではサブウーハーONの方が有利だと言えます。

サブウーハーのボリュームを抑え気味にした事で50HzくらいまではAlpair5の音が結構含まれるようになり、低音の輪郭が随分明確になったような気がします。しばらくはこの状態で満足できそうです。
将来的にはAlpair10ウーハー1本またはCHR-70 2本でサブウーハーを作製してフルMarkAudioシステムを構築してみたいと思ってます。ちなみにAlpair10ウーハーは1本だけで購入可能な事をLinfofさんに確認済みです。値段的にはCHR-70二本の方が圧倒的に安上がりですし、振動板面積も稼げます(A10 =90cm2、CHR-70=50cm2x2)のでそちらの方が面白いかも。。

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2009年04月19日 (日) | Edit |
前の記事でAlair5を50Hzまでフラットに音場補正をしました。その結果たった8cmのフルレンジスピーカーと2.5Lの小さな箱で30Hz/-10dBという特性が得られました。これはFOSTEXのG2000 (20cmウーハーx2)のカタログ値に匹敵する低域特性です。
205.jpg
FOSTEX G2000のカタログデータ

しかしこのような極端なイコライジングは、あくまでもニアフィールドで聴いている(すなわち小音量で聴いている)からこそ可能になるテクニックです。
普段からスピーカーの限界近くの大音量で聴いている場合には適用できませんので、ご注意ください。

今回は、このような極端なイコライジングを行う場合に必要な条件について考えてみたいと思います。

1) 基本的に小音量であること
低域をブーストするという事は、低域だけボリュームを上げるという事です。
僕はスピーカーから約80cmの距離でアンプのボリュームは1/4以下で聴いていますが、この場合+20dBくらいまでブーストしても顕著な破綻は見られません。+20dBは信号(電圧)レベルで10倍に相当します。スピーカーへの入力パワーは100倍となります。つまり、スピーカーの振動板振幅や耐入力に十分な余裕が無いと大きなブーストは行えないという事です。既にスピーカーを限界近くの音量(振幅、入力)で鳴らしている場合に極端なブーストを行うとスピーカーを壊してしまうかもしれません。

つまり、小音量のニアフィールドリスニングだからこそこのようなブーストが可能だということです。

2) アンプにも余裕が必要
上で書いたように+20dBのブーストを行うと、その周波数に対しては100倍のパワー(10倍の電圧と10倍の電流)をスピーカーへ供給する必要があります。従って瞬間的な大入力に対してスピーカーを十分に駆動できる余裕が必要となります。KENWOOD KA-S10 (12W/8Ω)を使用していた頃はブースト量は+12dBくらいに自粛していました。それ以上ブーストしても測定上はフラットになるのですが聴感ではあまり効果が感じられず、逆に音が苦しげに感じられたためです。特にインピーダンス4ΩのAlpair5では低域の音が不安定になる傾向が見られました(KA-S10は6Ωまでしか動作保証していない)。
そこで60W/4Ωの定格を持つONKYO A-905FXを購入したわけですが、おかげで4ΩのAlpair5を+20dBまでブースとしても十分に楽しめるようになりました。デジタルアンプの利点を活かした設計思想も有利に働いているのかもしれません(以下ONKYOの製品説明より)。
A-905FXは、デジタルアンプの特長である「電力効率の高さ」を、「スピーカードライブ能力の向上」のために最大限に引き出すという目標のもとに開発しました。電力効率が約70%程度である従来のアナログアンプに対して、「0」と「1」のみで信号伝送されるデジタルアンプは約90%という高効率化が可能。オンキヨーでは、この電力効率の向上を、アナログアンプに対しての最大のアドバンテージである「スピード感やエネルギー感の再現能力の高さ」の追求、例えば「全くの静寂から瞬時に立ち上がる躍動感」や「空間の広がりを表現するレンジ幅の広い力強さ」に内在する「スピード感」や「エネルギー感」を求めることに結び付けました。デジタルアンプの潜在的なポテンシャルを、これまで培ったさまざまな回路/実装技術で引き出し、圧倒的なスピード感とエネルギーでスピーカーをエモーショナルにドライブする。これがオンキヨーの考える「デジタルアンプ」のコンセプトです。

3) DACの入力が24bit以上に対応していること
Frieve Audioのデジタル イコライザで極端なブーストを行って信号飽和が発生すると、自動ボリューム制御(AVC)によってゲインが自動的に下げられます。CDのデータは16ビットですが、単純にこのようなゲインダウンを行うと下位のビット(微小レベルの情報)が切り捨てられてしまいます。例えば-18dB (1/8)のゲイン調整を行った場合、下位の3ビットが切り捨てられます。
Frieve Audioは64bitの分解能で内部演算を行うので微小レベルの情報は内部的には失われませんが、DACの入力が16ビットに制限される場合は結局それらの3bit分の情報は失われてしまう事になります。
ONKYO HDC-1Lは24bit入力のDACを搭載しているので、理論的には-48dBのゲインダウンを行わない限り元の16ビットデータの最下位ビットの情報は失われません。
しかし結局は出力アナログ信号のレベルが全体的に低下するので、DAC以降のS/N比の低下はある程度免れません。音が消え入る瞬間の再現性を重視される方にはもしかしたら問題が感じられるかもしれません。

補足
実際のCDでは全周波数でフルにダイナミックレンジを使用している訳ではないので、例えば50Hzで+18dBのブーストを行っても、AVCによるゲインダウンは-12dB(1/4)を超える事はまずありません。

4) 密閉型スピーカーであること
バスレフタイプの場合、ポートの共鳴周波数以下ではポートからの音とスピーカー前面からの音が逆位相となるため出力が急激に減衰します。また、スピーカー振動板の振幅も急激に増加します。このような事から、イコライザによるブーストには密閉型スピーカーの方が適しているといえます。


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2009年04月17日 (金) | Edit |
Alpair5搭載ポチ2型をまずはサブウーハーなしで低域ブーストしてみました。

結論から言うとFriebe Audioによる音場補正を使用して50Hzまでブーストしても僕の耳では全く問題を感じません。非常にタイトでスピード感のある低音が楽しめます。さすがにサブウーハーをONにした状態を聴き慣れていると全体的な響(ひびき)の豊かさとか音楽の構造的な分厚さに不足を感じますが、サブウーハーONの状態を知らなければ十分に満足してしまうレベルだと思います。
Alpair5恐るべしです。もっとツイーター的な性格かと思っていましたが立派にフルレンジをカバーしてくれます。Alpair5ですらこれですから、Alpair6とかCHR-70だといったいどういう事になるんでしょうか? まじでサブウーハー不要かもしれません。

以前の仮組状態での試聴ではマイルスのSo Whatのイントロでベースの低音が不安定になると書きましたが、その現象も今は出ていません。これはアンプをKENWOOD KA-S10 (12W/8Ω)からONKYO A-950FX (60W/4Ω)にパワーアップしたのが効いていると思われます。

標準リスニング位置で測定(スピーカーからマイクまでの距離は約80cm)
204.jpg
黒がL、赤がR

Frieve Audioを使用して50Hzから20kHzの範囲で音場補正
202.jpg
50Hzまで難なくフラットになります

その時のイコライザ係数
203.jpg

かなり極端なイコライジングを行っていますが音質に破綻は感じません。バスレフタイプではどうしても許容できなかった低音の不自然さも全く感じません。ベースラインがばっちり聴き取れます。もちろんF80AMGでも全く同様の周波数特性が得られますが、明らかに音の明瞭さが異なります。Alpair5を聴いてからF80AMGを聴くと全体的に鈍く(あるいは重苦しく、ベールがかかったように)感じます。

と良い事ずくめですが、
このように極端なイコライジングを良好に行うにはそれなりの条件が必要です。
次回はその条件について書いてみたいと思います。

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