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2012年08月11日 (土) | Edit |
シリーズ最終回です。今回は、源信号波形とスピーカ出力音響波形の比較による、主として超低域の再生能力の評価方法について考えてみます。

スピーカによる音楽再生において最も困難なのが低音再生であり、スピーカであれアンプであれ、この領域の再生能力に比較的顕著な差が現れると思われます。100Hz以上の帯域では、常識的なレベルで真っ当に作られた装置であれば、安価であっても実用的に十分なクオリティの音楽再生を達成しているでしょう。如何に高額なハイエンド装置であっても、この帯域では、実用的な音楽再生性能における差異は微小であり、もはや単なる好み(オンガクセー、ナンタラカン)の問題と言って良いレベルにあるように思えます。100Hz以上の領域において、高額な装置でナンタラカンの好み以外のアドバンテージが見られるとすれば、さして必要とは思えぬ超音波領域の再生能力と、一般家庭ではとても現実的とは思えぬようなPA級の爆音再生能力くらいではないでしょうか。

以下で紹介する計測は、僕が実用的音楽再生における下限周波数と考える40Hzでのスピーカ音響出力を評価対象としています。30~80Hzの範囲の複数の周波数で評価しても良いでしょう。スピーカだけでなく、アンプの評価においてもスピーカからの音響出力に基づいて評価を行います。アンプとはスピーカを実際に駆動して音を出してナンボのものであり、固定抵抗負荷でアンプ単体の性能を計測したとて余り意味は無いと考えるためです。

以下の評価は、異なる機種を同一条件で評価するために、例えば基準信号(ホワイトノイズ等)を再生した時に500Hz~5kHzの平均音圧レベルが同じになるようにアンプのボリュームを調整した後に実施する必要があります。

1) 40Hzの定常正弦波波形
例えばアンプに40Hz/-6dBの定常正弦波信号を入力し、ウーハー前方に設置したマイクロフォンで波形の歪みを評価します。

まずは、同一のアンプ(NuForce Icon AMP)を使ったスピーカ比較の例です。
sine_20120811045720.jpg
僕の実用最大ボリューム近辺で計測した結果です。黒がAlpair6Mx2本(またはDayton 13cmウーハー1本相当)の40Hz再生波形です。3次の高調波歪みが顕著に見られます。これくらい歪むと耳でもはっきりと分かります。赤と青はAlpair10の結果です。音量を上げても良好な波形が保たれている事がわかります。このように、スピーカによって超低域の再生能力がはっきりと異なります。

次は、同じスピーカ(Alpair 6M)を使ってアンプの低音再生能力を比較した例です。
ICON 40 copy copy
上からNuForce Icon AMP(24W/4Ω)、ONKYO F-905FX(60W/4Ω)、TU870R改(2W/8Ω)です。歪みはIconが最も少なく、TU870Rがもっとも多い事がわかります。また、ONKYOの方がICONよりも定格出力が高いにもかかわらず、スピーカの低域駆動性能はIconよりも劣る事が分かります。この他のテストでも、小さくて安価なIcon AMPのスピーカ駆動性能は極めて高い事が判明しています。

小出力の真空管アンプでは、このような超低音の正確な再生は難しいようです。ただし、このような低音再生においては、高調波成分が多い方がかえって量感(音の大きさ)が豊かに聞こえるという現象が生じると思われます。なぜならば、低音領域では、周波数が低いほど人間の聴覚の感度が低下するためです(低い周波数成分は聞こえにくい)。ただし高調波歪みが多いと、本物のズシンと重い低音は聞こえません。「良質な低音は静かだ」と言われるのはこのためです。ちなみに、超低音域の再生クオリティに優れるAlpair10の場合、30Hzの正弦波を再生すると、振動板がブリブリ動いているのが見えるのに音は殆ど聞こえません。なんか不思議な感じ。。。

定常評価は、波形を観測しなくとも、FFT解析によって歪み率何%、位相シフト何度という数値を簡単に導き出せます。しかし、開発屋としての経験から、波形を視覚的に観察する事は、フィーリングやインスピレーションを得る上で極めて重要であると僕は考えます。

2) 低音の過渡挙動
バスドラやピチカートベース等の低音ビートの再生クオリティは、上記の定常波形だけでは評価できません。また、バスレフ型の場合、定常波形は極めて良好に見えるのですが、そのような急激な過渡信号の再生時に波形が大きく崩れます。

下は、40Hzの正弦波が急激に始まって急激に終わる場合のスピーカ再生音響波形です(Alpair 6M)。
波形の始まり
40Hz始め
波形の終わり
40Hz 終わり
グレーがソース信号です。いきなりマイナスピークから始まって、いきなりプラスピークで終わります。
緑がNuForce Icon AMP、青がNuForce IA7E、赤が業務用アンプのClassic Pro CP400です。ここでもIcon AMPが最も位相遅れが少なく良好な追従性を見せています。20万円を超えるハイエンドのIA7Eは100W以上、CP400は100Wです。業務用のCP400はダンピングファクタ200をカタログに掲げ、IA7Eも高DFを謳っています。しかし、定格たった24WのIcon AMPが最も良好な挙動を示しているのは驚きに値します。このようにカタログ「データ」はあまり当てにはなりません。実際にスピーカを駆動してみてナンボのモンというのはそういう事です。

ちなみに、FrieveAudioで位相遅れと周波数特性を補正すると下図のようになります(Alpair6Mフル馬鹿ブースト、アンプはIcon)。上の図とは極性が反転しているので注意してください。
40 パルス 始め 補正
40 パルス 終わり 補正
青が補正なし、赤が補正ありです。補正をONにすると立ち上がり/立ち下がりともに源信号に忠実に追従する事が分かります。実はこれは音楽再生において夢のような事なんですよ。。。それがたったの3200YENのソフトでできちゃうのに、どして未だに注目されないのか???どして未だにバスレフなのか??不思議です。ホンマニ。。。ナンデヤネン。。。

例えば、凄まじい電源装置を備えた超ハイエンド アンプはIconAMPを遙かに凌ぐような優れたスピーカ駆動力を発揮するのかどうか、また、その効果を明らかに体感するには一体全体どの程度の再生音量が必要なのか、その音量は一般家庭での使用において現実的なレベルなのかどうか、このような計測を行えば一発で分かるはずです。

3) 低音以外の波形観測
低音以外でも、スピーカの音響出力と源信号波形(楽曲データまたは生成波形)を比較する事によって、再生クオリティを明確に視覚化できます。

下は何度か紹介したベース(ロンさん)とトランペット(マイルス)が重なった部分の波形です。スピーカはAlpair6MアンプはIconです。グレーが源信号、赤が実測音響波形です

FrieveAudio補正なし
位相 OFF OFF

FrieveAudio補正ON
位相 ON ON

ヘッドフォン
ヘッドフォン

このように、スピーカ再生波形と楽曲の源信号波形を比べる事により、再生クオリティを明確に視覚化できます。例えば、位相的にかなりの問題を抱えると思われる一般的なマルチウェイ/バスレフ型スピーカがどの程度正確に楽曲の波形を再生できているのか、非常に興味深いところではあります。

下は生成波形による高音域の比較です。
5kHzの正弦波の一部を間引く事により、ピークからピークへ一気に変化する波形を2箇所挿入しています。これはCDデータで表現できる最も高速な信号変化に相当します。

wave copy
グレーが源信号。各点はソースのサンプリング点です(レートは44.1kHz)。赤がIA7E、青がICON、Alpair6Mからの再生音響波形です(オシロのサンプリング周波数は48kHz)。このデータでは、アンプによる差は全く見られません。このような高音域を解析するには、オシロのサンプリングレートをもっと上げる必要があるかもしれません。

まとめ
以上のように、システムの入力である源信号波形と、システムの出力であるスピーカの音響波形を比較する事により、多くの貴重な情報が得られます。ハサミとデータは使いようっちゅうやつです。今回のような計測は毎回行う必要はありませんが、このようなアプローチを重ねる事により、音楽再生技術に関する読者の理解を深める事ができるでしょう。機械イヂリ趣味である以上、そのような知識を読者に地道に提供し続ける必要があります。さもなくば、徒に表層的/感覚的/微視的なプラシーボの魔境への傾倒から脱する事はできぬでしょう。

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2012年08月04日 (土) | Edit |
今回はレビュー記事に役立つと思われる計測データについて書いてみます。

もちろんデータが全てでは決してありません。しかし、データを「正しく」活用すれば、読者により多くのより精度の高い客観的判断材料を提供する事ができます。また、現象のメカニズム(理屈)に関する理解を深める事ができるため、その先のさらなる改善のヒントともなります。これらのデータはユーザのみならず、製造業者にとっても貴重な情報となるでしょう。当然ですが、誌面では、それらのデータを「正しく」解釈するための「知識」を読者に繰り返し提供しなければなりません。データを扱うにはいかなる場合も慎重な配慮が必要です。「正しく」扱わないと、全く逆効果になってしまう可能性すらあるからです。データを「正しく」活かそうとする努力を怠り、「データでは音が伝わらない」などと安易に片付けてしまう体質は、工業製品を扱う機械イヂリ趣味を対象とする雑誌として、早急に改善すべきであると思います。このような体質が魔境化の大きな一因となり(だって、何の裏付けもなく言いたい放題でやたら高価でしょう)、多くの人々に胡散臭さを感じさせて門戸を狭め、ひいてはオーディオ趣味の衰退を招いているように僕には思えます。

前回はバイノーラル録音データの添付について提案しました。試聴条件を厳密に揃えた上で、優れた資質と的確な表現力を持つ評者のコメント(ブラインドが好ましい)とバイノーラル録音データを組み合わせれば、かなり有用な情報を読者に伝えられると思いますが、今回は、それらを補足する情報として、どのような計測データが役立つのか、僕が実際に計測したデータを例として挙げながら、考えてみます。

1) リスニング環境
製品の評価を行うに際して、可能な限り条件を揃えるべきなのは当然です。でないとデータのみならずそのレビュー記事そのものの意味は大きく損なわれてしまいます。特にスピーカの位置とリスニング位置は大きく影響するため、毎回できるだけ正確に条件を揃える必要があるでしょう。そして、そのような標準位置で計測した部屋自体の周波数特性を毎回必ず掲示すべきであると思います。これは、20Hzまで完全にフラットに再生できる密閉型ウーハー(FrieveAudioで完全フラットに補正)を音源に使って計測できます。ディップやピークだらけの状態では、また、毎回設置位置やリスニング位置が異なるようでは、読者に正しくその製品の特徴を伝える事などできるわけがありません。「その場その時に聞いた」印象を伝えるのが目的ではなく、その製品本来の特徴を読者に伝える事がレビューの目的であるはずです。再三申しているように、音楽再生において部屋の影響は絶大であり、ユーザの部屋の環境はそれこそ千差万別であるという大前提を念頭に置いてレビューを作成すべきであるという事です。でなければ、それらの記事は単なる読み物に過ぎぬでしょう。

603_20120804063707.jpg
上図は、現在のZAP BASSの位置に置いた密閉型13cmウーハをFrieveAudioで20Hzまでフラットに補正し、これを音源として計測した部屋の特性です。青が補正済み13cmウーハの前方約20cmでの特性(20Hzまでほぼフラット)、赤が部屋の中央のやや後方で計測した結果(距離約1.4m)です。100~50Hzでディップ、50Hz以下でゲインが発生しています。僕の部屋(狭い部屋に大量の本と簡易ベッドを詰め込んでいるのでかなりデッド)の計測結果では、部屋の中央より前寄りで聞かない限り、まず例外なくこのような約±12dB程度の顕著なディップとゲインが発生します。同じ部屋であっても、スピーカの設置場所を変えると、ディップとピークの発生周波数も変化します(コーナー設置のTONO君では250Hzにディップ、70Hzにピークが発生)。また、位置関係を相似のまま部屋を大きくすると、ピーク/ディップ周波数は低周波側へ移動します。

100Hz以下の定在波は、本格的な無響室でもない限り、大きくは改善できません。試聴室においては、このようなピーク/ディップが極力発生しない位置関係を選定し、全ての製品の評価を同じ位置関係で行うべきでしょう。最大限の努力を払っても除去しきれなかったピーク/ディップを試聴時にデジタルイコライザで補正すべきかどうかの判断も必要かと思われます(スピーカの特性補正ではなく、部屋だけの特性補正)。

製品の特徴が表れやすように部屋はデッド傾向がよろしいかと思います。基本的に、その場その時に評者の主観的「良い音」で鳴らす事が目的ではなく、製品の特徴を読者に伝える事が目的であるという事を常に念頭におく必要があるでしょう。でないと単なる読み物になります。

部屋のサイズも製品クラスに応じて変更できると良いかもしれません。通常、部屋が小さいほどピーク/ディップが発生する周波数は高くなる傾向にあります。このため、低域特性が伸びていない小型スピーカの場合、広い部屋では低音不足に聞こえても、狭い部屋では部屋による低音ゲインのおかげで丁度良く聞こえる等の現象が生じると思われます。たとえば、上図のような特性の部屋では、50Hzまフラットな密閉型スピーカでほぼ30Hzまでフラットな特性が得られます(ディップはイコライザで補正する必要あり)。逆に、30Hzまでフラットに特性が伸びた大型スピーカをこのような部屋で使うと、50Hz以下の超低音が過多となるでしょう。このように、スピーカは部屋の影響をもろに被ります。その意味でも、スピーカ位置と試聴位置を慎重に選択し、全ての評価でこの位置関係を可能な限り一定とした上で、試聴環境の特性を公表する事は極めて重要であると言えます。

また、温度と湿度はスピーカの振動板の物理特性に大きく影響するでしょうから、エアコンディショニングは年間を通して必須です。当然ですが、暗騒音も時間帯や季節によって変化があってはなりません。微小なオンシツの差や印象など、これらの環境条件の変動に完全に埋もれてしまうでしょう。

2)スピーカの周波数特性
オーディオシステムの評価において周波数特性は最重要です。何度でも言いますが、非常に安価な電気回路でも音楽再生には必要十分な周波数特性、S/N、歪特性を達成できている現代において、音楽再生に最も強く影響するのはスピーカと部屋の周波数特性です。部屋の特性は主に500Hz以下の低音領域で支配的となりますが、スピーカの特性は主に中域(500Hz~5kHzくらいかな?)の印象に強く影響するように思われます。3dB程度の差でも随分印象が変わります。評者の主観的コメントとこの領域の周波数特性曲線の形状を照らし合わせて見れば、かなり強い相関性が見られるでしょう。周波数特性は、読者がそのスピーカのキャラクタを伺い知る上で最も有用な不可欠の情報であると言えます。

616_20120802075734.jpg
黒: Alpair 5(メタル)、赤: 6M(メタル)、緑:6P(紙)の比較(2.5L密閉箱、距離20cmで計測)
振動板の材質は5と6Mがメタルで6Pが紙ですが、200Hz~10kHzのF特は5と6Pが極めて類似しているため、材質が異なるにも関わらず、両者の音には非常に近い印象を受けました。これに対し、6MはF特形状が異なるため、他から明らかに異質に聞こえて驚かされました。このように、スピーカの中域の周波数特性は大きく音の印象に影響します。F特差に比べれば、振動板材質差による印象の違いは非常に微小に感じられました。人間の聴覚は約1~5kHzで最も感度が高くなるため、この音域の差は特に大きく感じられるのではないでしょうか。

計測は、そのスピーカ自体の特性を見るための近接測定(できれば無響室が理想的)と実際のリスニング位置で行うべきでしょう。メーカの公表値や特性グラフは条件が不明であるため何の役にも立たぬと考えた方が良いと思います。また、上で書いたように、読者の実使用環境に合わせるために、スピーカのサイズに応じて異なるサイズの試聴室を用意できると理想的でしょう。

以上の周波数特性(リスニング位置の部屋の特性、リスニング位置のスピーカの特性)は、全ての試聴記事に添付すべき必須データであると言えます(たとえアンプやプレーヤの評価記事であっても常に必須です)。

今回は、ここまで。。。。次回は、スピーカだけでなくアンプの評価にも使える主に超低域の波形観察(定常歪みと動的挙動)について書きます。

追記
僕は水虫君とは殆ど無縁なのですが、ジムで貰ったと思われる足の小指にできた小さな水虫君から質の悪いばい菌君が入ってしまったみたいで、数日前からリンパ腺が酷く腫れ、全身に蕁麻疹が発生して、オシゴトも半ば休業中です。どういうわけか両手両足が腫れ上がってしまい、キーボードも打ちずらい状態が続いています。お医者で点滴と注射をしてもらったのですが、なかなか改善の兆しが見られません。トホホです。痒いし痛いし怠いし。。。最近ジムでアホみたいに毎日泳いでいたため、皮膚が水でふやけて菌が侵入しやすくなったのではないかと、お医者さんは言ってました。同じような症例は結構多いそうです。小さな水虫君でも侮れませんね。ホンマニ。。。当分水泳は禁止です。最近スピードを上げるコツを掴んだのに残念です。。

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2012年07月28日 (土) | Edit |
前の記事からの続きです。

review (英辞朗より抜粋)
【名】
再調査{さい ちょうさ}、再検討{さいけんとう}、再考察{さい こうさつ}
〔過去{かこ}の出来事{できごと}の〕報告{ほうこく}、説明{せつめい}、総括{そうかつ}
・Could we have a quick review of your progress so far? : これまでの進捗についてザッと説明していただけますか?
〔評価{ひょうか}のための〕検査{けんさ}、点検{てんけん}、審査{しんさ}
《法律》〔上級審{じょうきゅうしん}の〕再審理{さい しんり}
〔作品{さくひん}や公演{こうえん}の〕批評{ひひょう}、書評{しょひょう}、レビュー
《印刷》批評{ひひょう}[評論{ひょうろん}]誌
〔テストの前の〕復習{ふくしゅう}、おさらい
《軍事》閲兵(式){えっぺい(しき)}、観兵(式){かんぺい(しき)}
〔ミュージカルの〕レビュー◆【同】revue


今回も、評者の主観的感想を綴った「読み物」ではなく、工業製品たるオーディオ機器の特徴(例えばオンシツ)や性能(例えば音楽再生クオリティ)を可能な限り正確かつ客観的にレポートし、読者が貴重なお金を費やして購入する製品の選択に最大限に役立つ真に有用な情報を提供するための「レビュー」について考えてみます。

今回はバイノーラル録音(と、それを収録したCDの付録)についての続きです。

バイノーラル録音は、製品同士の比較だけでなく、各種の条件比較(スピーカ位置(部屋)の影響、バスレフと密閉の低音の比較、音場補正の効果比較、生演奏と再生音の比較等の各種実験君)を読者に体験してもらうためにも活用できます。使いようによっては、非常に有効なマテリアルになるのではないかと思います。

特に興味深いのは生演奏と再生音の比較です(「原音再生」というのを冷静に評価してみようじゃぁないか。。とね)。例えば、音楽家にスピーカ位置で生演奏してもらい、これを近接マイクとリスニング位置のバイノーラルヘッドで同時録音します。そして、今度は近接マイクの音を装置のスピーカから再生して再びバイノーラル録音します。この2つのバイノーラル録音を聴き比べる事により、その装置がどの程度「原音」に近い音を再生しているのかが概ね分かります。楽器の演奏だけでなく、アナウンサーに何かを読み上げてもらった音声なんかも、装置の評価に使えると思います(ニュースが不自然に聞こえるオヂオを僕は嫌う)。あるいは身近な色々な音(お茶碗の割れる音、黒板を引っ掻く音、バケツを叩く音等)も試して見るとオモシロイのではないでしょうか。このような各種生録音データをストックしておけば、以降の全ての装置の評価に使えます。このような評価により、装置間の差ではなく、その装置の絶対的な癖(カラーレーション)を知る事ができるでしょう。活用方法は、この他にもいくらでもあると思いますよ。

そのようなバイノーラル評価を採用する場合、まず、この方式でどの程度微小な音の違いを識別できるのかを検証しておく必要があります。このため、装置を直接試聴した時のブラインド評価結果と、バイノーラル録音を試聴した時のブラインド評価結果の相関性を確認する必要があるでしょう。これにあたっては、ヒヨロンカではなく本当に聴覚を鍛え上げたプロフェッショナルな被験者(スタジオでマスタリングをやっておられる方々が非常に敏感な耳をお持ちらしい)に協力を仰ぎ、ブラインド評価で有意な結果が得られる何らかの条件の下に試験を行う必要があります。彼らが装置からダイレクトに試聴してギリギリ有意なブラインド結果が得られる条件を探す必要があるという事です。彼らがブラインドで確実に電線を聞き分けられるのであれば、電線を使っても良いでしょう。電線ではまともに評価できないようであれば、ビットレート違いの圧縮データを使う事も考えられます。そのようにして、バイノーラル録音で評価できる事できない事をまず明確にする必要があります。

また、読者が試聴する際に使用すべき推奨ヘッドフォン/イヤフォンも指定しておいた方が良いでしょう。その機種の選定も、彼らプロフェッショナルの協力を得て事前に行っておく必要があります。装置から直接聞いた時とバイノーラル再生を聞いた時の聞こえ方ができるだけ近く感じられる機種を選定するという事です。多くの読者が購入できるよう、あまり高価な機種は避けるべきでしょう。多くのスタジオで愛用されているSONYのMDR-CD900STや、ハチマル推奨のVictor製トップマウント型イヤフォンあたりが適しているのではないでしょうか。オヂオ用の超高級品は余計なオンガクセーとやらが演出されている可能性があるため適さぬのではないかと思います。

以上のような事前検証で判明したバイノーラル録音では伝えきれない現象については、データで補足すれば良いでしょう。例えば、20kHzを超えるような超音波は、鼓膜で感知するというよりは、顔等の皮膚表面で感じていると言われますし、僕もIA7Eを評価した時にそのように感じました。ですから、超音波領域に感度を持つマイクロフォンと計器を使って、そのような領域の強度を測定できれば参考になると思います(参考: このような計器が売られています)。

その他にも、掲載すべき基本的計測データがいくつか考えられます。それらについては、僕が今まで計測したデータを例として挙げながら、次回の記事で紹介したいと思います。その次のシリーズ最後の記事では、真のオーディオ評論家には何が求められるのかについて考察したいと思います。オタノシミニ。。。

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2012年07月25日 (水) | Edit |
雑誌ネタが続きます。

例えば写真雑誌では、毎月新型機種を取り上げ、大学かどこかの機関に依頼して計測した非常に正確なデータを含むレポートを、もう何十年も継続して掲載しています。また、そのような計測で見つかった問題点は包み隠さず公表し、それに対してメーカーから得られた回答もレポートに掲載しています。僕の目から見ても、そのようなデータは、多くの一般ユーザにとって最早ほとんど意味が無いようにも思えます。しかし、それは、工業製品を客観的に評価して読者に正確で公正な情報を伝達するという、創刊以来のジャーナリズムとしての責任をしっかりとワキマテイル事の現れとして、僕には非常に好ましく感じられます。そのような何十年にも及ぶ地道なデータの蓄積は、写真工業界にとっても貴重な財産となるでしょう。

さてオーディオ雑誌ですが、やはり工業製品の評価を主たる内容とする雑誌でありながら、何故そのように客観的データを忌み嫌うのか?これは大きな疑問です。

「データでは音は伝わらない」。。。とかなんとか申しますが、ヒヨロンカのその場その時の主観的/感覚的コメントだけで「音」とやらは十分に伝わるのでしょうか??その場その時のヒヨロンカの心理状態、健康状態、その他諸々の拘束条件(シガラミ)を、我々に知る術はありません。

彼らは一体どうのような訓練を積み、どのように優れた聴覚を持ち、どのような音楽的素養を持ち、どのように的確な表現力を持ち、そしてイッタイゼンタイその能力を誰によって認められた者達なのでしょうか?認定された資格でもあるのでしょうか?(コーヒーとかでも鑑定士の資格がある)?権威のあるコンテストで認められたのでしょうか?(ソムリエの田崎さんとかみたいに)?彼らは関連する全ての営利団体から全く自由で独立した全く利害関係を持たない公正な立場にあるのでしょうか??何故、彼らはそれほどまでにブラインドテストを忌み嫌うのでしょうか?????(通常、鑑定(テイスティング等、いわゆる感応評価)はブラインドが常識です。聞き酒でもそうでしょ)。

彼らは一体全体どのような音響特性を持つ環境で試聴してそのコメントを書いたのでしょうか?(音楽再生において部屋の影響は絶大です)?どのようなサイズの部屋なのでしょうか?どのような位置関係で聞いたのでしょうか?どの程度ライブな部屋なのでしょうか?定在波によるディップやピークは無かったのでしょうか??再生音量は毎回揃えているのでしょうか???毎回、どの程度条件を揃えて試聴しているのでしょうか(スピーカの位置が少し変わっても音は随分変わるよね)??彼らが新型機のレビューの中で言及している彼らの記憶に残る旧型機種や他機種の印象は、果たして厳密に同じ環境で試聴されたものなのでしょうか???随分細かい事を言うようですが、技術が成熟して装置間の差(コセイ)が黎明期に比べて微小化した現代において、彼らはそれほど細かいチガイをキキワケテ製品を評価しているのですから、評価環境もそれに合わせて厳密であるべきなのは当然です。そして、その時の試聴環境条件を示す計測データを必ずコメントに添付すべきでしょう。

実際、雑誌には随分散財させられたというユーザの苦言も聞かれます。本当に読者のためを思うのであれば、そのような感覚的/主観的評価を補足するために、出来うる限りの客観的データと、それらの情報を正しく理解するための知識を継続的に読者に提供すべきであると思います。

一例として、ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音によるデータをCDで添付するくらい今時造作ないはずです。この方式は、完全ではないにしろ現在最もリアリティのある音響(音場)記録/再生方式として、各種のプロフェッショナルな研究/開発分野で使われています(参考記事:自動車開発分野におけるバイノーラル録音の実施例)。そしてイヤフォン/ヘッドフォン再生は、現在一般ユーザが手に入れられる最もクオリティの高い音響再生方式です。

この方式を使って厳密に一定の条件でホワイトノイズとサンプル楽曲の再生音を録音し、それを継続して蓄積すれば、貴重な音のデータベースにもなるでしょう。数年前の旧モデルとも全く同じ条件で比較試聴できるでしょう。簡単に切り換えて比較試聴できるため、大規模なブラインド評価にも極めて有用です(上の実施例では、そのように多数のブラインドテストを実施しました)。また、試聴室で生演奏をステレオ録音とバイノーラル録音し、それを装置でステレオ再生してバイノーラル録音すれば「原音忠実度」も読者に伝える事ができます。もちろん、そのようなデータは判断材料として完全ではありません。そもそも完全に伝えられる手立てはこの世に存在しません。しかし、どれほど信用して良いのか、極めてあやふやなヒヨロンカの主観的/感覚的コメントや記憶を補完する上で、極めて有用な情報となるでしょう。それらの情報を基にどう判断すべきかは読者に委ねれば良いでしょう。データが嫌いな読者はヒヨロンカのコメントだけ信じれば良いのです。

つづく

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2009年04月19日 (日) | Edit |
という事でセッティングも全て終了して毎日Alpair5で音楽を楽しんでいます。

「F80AMGと比較して音質はどうか?」ですがヒトコトで言って

次元が違います

まあお値段的にも結構違いますが。。。
Alpair5ペアがLinfof工房で14,175円
F80AMGペアがコイズミ無線で7,680円

ちょっと値が張るように見えますが、たった7,000円差でこの音質差が得られると考えると妙にお得にも感じられます。

193.jpg
音質には関係ないのですがオマケ情報
TSパラメータで見ると両者の振動板面積は異なる(F80の方が大きい)のですが、
コーンの直径だけを測定するとほとんど同じです(約54mm)。
エッジのどの部分までを有効面積として考えるかはメーカーによって異なるようです。


F80AMG
Alpair5を聴いた後にF80AMGを聴くと全体的に鈍く重たく感じます。角がとれたマイルドな音とも言えるかもしれませんが、やはりダンピングが効き過ぎているように感じられます。以前から音にもう少し艶が欲しいなと思っていましたし、ダンピングを弱めるために例の尻尾を付けたりもしました。ただ、低域から高域にわたって全体的に構造のしっかりとした音を出してくれるという点が何よりも気に入って使用していました。
例えば同じ曲を聴いてもF80AMGは反響の少ないデッドなホールで録音したように聞こえますし、マイルスのミュートトランペットの音もチョークが効き過ぎている(なんか脱脂綿をトランペットに詰めた)ような感じを受けます。

Alpair5
一方のAlpair5は中高域は言うまでもなく、低域(ブースとした時の100Hz以下)も含めて非常に明瞭で輪郭のはっきりした、しかもF80と同様に全域にわたって構造のしっかりとした音を聴かせてくれます。明るすぎたり軽すぎたりする事も決してありません。当初はもっとツイーター的な性格を予測していたのですが、極端なブーストを行っても50Hzまで破綻する事なくソリッドな低音が得られます。F80AMGも低音の「頑丈さ」では他の8cmユニットに比べて優れていると思うのですが、それに負けない重みのある、しかもより明瞭でスピード感のある低音を聴かせてくれます。中高域の素晴らしさは定評通りですので僕が敢えて繰り返す必要はありませんね。特にオーケストラの弦楽器の高音パートの響きが美しく感じられます。今まで試した8cmユニットとははっきりと一線を画すといって良いかもしれません。

しかしAlpair5で最も気に入っている点は「音楽を聴くのがより楽しくなる」と言う事です。細かい事は置いといてそれがイチバン重要な事だと思います。

ちなみに上記は全て音場補正で特性をフラットにした上で比較しています。周波数特性が全く同じでも聞こえてくる音ははっきりと異なります。

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2009年03月27日 (金) | Edit |
以前ご紹介した「Alpair 6の評価記事」と同じ著者Dr. Jim GriffinによるAlpair 10フルレンジの評価記事をざっと翻訳してみました。正確には原文(コチラ)を参照してください。

174.jpg

Alpair 10の日本語メーカーサイトはコチラ
Alpair 10の有効振動板面積(90cm2)から推定して一般的な公称径は約14cmになると思います。最低共振周波数f0が40Hzと極めて低く、かつ高域が軸上で30kHzまで伸びているのでとんでもない超ワイドレンジ ユニットといえます。これぞまさしくフルレンジスピーカーですね。
僕のデスクトップシステムにはちょっと大きすぎますが、フルレンジ一発でシンフォニーまで楽しもうと思ったら迷わずコレですよコレ!密閉箱にいれてDSPで低域ブーストすれば30Hzは楽勝かな?

Alpair 10にはfo 35 Hzのウーハー版もあります。メーカーはこのウーハーとAlpair 5 Grayの2wayコンビネーションを推奨しています。

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Mark Audio Alpair 10 フルレンジのMLTLデザイン
Dr. Jim Griffin

私はMarkAudioのAlpari10新型フルレンジ ドライバーを使用したMLTLを設計し、つい先日完成させました。Alpair 10はJordan JX92Sドライバーのクローンだと思われがちですが、各所に違いを見いだす事ができます。まず目に付く違いはフレームです。Alpairの複合材フレームはJordanの鋳造金属製フレームに比べて径が大きく厚みもあります。バスケットも明らかに異なり、AlpairのバスケットはJordanドライバーに比べてがっしりとしています。私は以前Jordanドライバーでフレームのクラックを経験しましたが、Alpair 10ではそのような問題は発生しないと思われます。さらにAlpair 10のエッジは凹型(FOSTEX FEと同じタイプ)ですが、JX92Sのエッジは標準的な凸型になっています。結局両者は共にスパン加工されたアルミ製コーンを使用するという点で似てはいるものの、その構造には明確な差異が見られます。

今回のAlpair 10 MLTL の設計にはMartin J. King?氏の優れたワークシート(MJKワークシート)を使用しました。このワークシートにはユニットのT/Sパラメータと設計初期値(ボックス寸法およびユニットからポートまでの距離)を入力し、欲しい応答特性が得られるまで設計値を変更しながら繰り返し計算を行います。初期値としてはGreg Monfort氏がJX92S 48用に設計し後に私のリボン付きJordan MLTLバージョンに使用した寸法を採用しました。Alpair 10ドライバーのSdとVasのパラメータ値はJordanより大きいため、今回のMLTLエンクロージャの断面積を変更する必要がありそうだと予測しました。しかし両ドライバーのその他のパラメータは総じて大きく変わらないため、比較的短時間で低域応答として34HzのF3が得られる設計に収束する事ができました。4インチのポート長で同調は37Hzとなります。ポート長を5インチまで伸ばす事によってF3をさらに数Hz下げる事ができますが、今回のプロトタイプでは4インチを採用しています。

このAlpair 10 MLTLプロトタイプでは、天板と側板に堅いウオールナットの無垢板を使用し、前面と背面および底面にはMDF材を使用しました。ボックスの完成外寸は[高さ47インチx幅7.5インチx奥行き6.75インチ]です(板厚は0.75インチ)。

内部寸法: 長さ(上面から底面までの距離)=45.5インチ、上面からユニットまでの距離=15.5インチ、上面からポートまでの距離=44インチ、ストレート断面の寸法=6インチx5.25インチ、詰め物(吸音材)の密度=0.50lbs per cubic feet、ポート半径=1.03インチ、ポート長=4インチ

1週間前に完成した後、最初は一切の補正回路(フィルタ)なしで使用してみました。このAlpair 10 MLTLはバッフルステップ補正なしの状態でも最初から素晴らしいサウンドを聴かせてくれたので大変満足でした。ボックスを壁に近づければバッフル補正が無くても適度な低域音量が得られました。その後ボックスを部屋の内側へ移動して2-3 dBの補正を追加しました(1.5 mHのコイルと3Ωの抵抗によるパラレルネットワークを片方のターミナルに直列接続)。このネットワークは私の古くからのお気に入り曲に対してスイートでありながらニュートラルなミックスをもたらしてくれました。ボーカルは男性/女性を問わず極めて正確(spot on)で、エコーも歯擦音(sililant)も全くありません。高域も出ていますが、エージング後に測定を行ってフィルタの追加が必要かどうかを見極める予定です。

「Alpair 10はJordan JX92Sと比較してどうなのか?」にご興味がおありかもしれませんね。密閉、バスレフ、MLTLモデルに関するシミュレーション結果を見る限り、Alpair 10はJordanドライバーに比べて少し大きめのエンクロージャを必要とする傾向にあります。Alpair 10はJX92Sに比べてXmaxが大きいため、低域と総合SPLで少し有利となります。さらにAlpair 10の方がフレームが大きいためバッフルの改造が必要となります。バッフルステップの必要補正量は明らかに小さくなります。
結局、大きな違いは両者の価格にあります。Alpair 10はJX92Sに対して価格的に優れていると言えます。Alpair 10のサウンドは十分にJordanに匹敵するものであり、従って多くのユーザがあのシングルドライバー マジックをより低コストで手に入れられる事になります。

原文はコチラ
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文中に聞き慣れない用語が出てきますが、これらに関しては当ブログの「Alpair 6の評価記事(翻訳版)」を参照してください。著者のプロフィールもそちらに記載しています。

ちなみに比較対象となっているJordan JX92Sはコイズミ無線さんで48,500円(ペア、内税)で販売されています。対してAlpair 10フルレンジはLinfofさんで35,700円(ペア、税?)の価格となっています。確かにAlpair 10はお買い得かもしれません。

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2009年03月14日 (土) | Edit |
Mr. Mark Fenlonすなわちマークオーディオのマーク氏からCHR-70のユーザーレビュー(英文)を紹介していただきましたので、今回は超意訳版を掲載します。

CHR-70はAlpairシリーズの廉価版として低価格設定で発売されたいわば戦略的機種と思われ、お金をかけずに良い音が欲しいと思っているスピーカー自作派(DIY home builder)をターゲットとしているようです。

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CHR-70の詳細に関してはコチラの記事を見てください。
読んで頂ければ分かりますが、レビュー著者はスピーカー自作初挑戦の多分学生さんだと思います。元の文章もそんな感じだったので、自然と訳もそんな感じになってしまいました(少々悪のりが過ぎたかもしれません。普段堅い技術文章ばかり訳していると、こういうのも楽しくてついつい。。。。)

マーク氏はこのレビューがいたくお気に入りのようで、これこそ彼がCHR-70のターゲットとして望んでいた新しいタイプのユーザーだとコメントしておられます。

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MarkAudio CHR-70を使ってスピーカー自作に初挑戦

ここんとこ何週間かこのスレッドをチェックしまくって、WinISDの使い方を覚えて、設計を何回かやりなおして、工具も集めて、なんだかんだでついに僕の自作第1号が完成。すごく気に入ってます。

スピーカーにはCHR-70を選んだんだけど、その時は正直ちょっと冒険かなとも思ったんだよね。MarkAudioのAlpairシリーズはみんな高く評価してるみたいだけど、同じメーカーとはいえ「廉価版」のスピーカーがどんな性能かちょっと興味あり(訳者: 不安?)でしたね。できるだけお金をかけずにスゲー サウンドを手に入れるという方針でやってる僕にはペアで$70という価格はすごく魅力的だったのは確かだけど。

今回のボックスは結構でかいですよ。低域を極限まで伸ばす「数学的最適設計」とは言えないけど、そこそこ理想的なサイズにはしてある。というのは、この試作1号では十分なサイズの箱でスピーカーそのものがどんな音を出すのかを確かめたかったからね。

でも次の段階では音が極端に萎んでしまわないない範囲でどこまで箱を小さくできるかやってみたいんだよね。そんでもって今は使ってなくて転がしてあるAdire Extremis 6.8sで小さなサブウーハーを組んで5.1システムを試してみたいなと思ってる。

でCHR-70だけど、今のところもっぱらルームメイトのB&W 602sと比較している。この602sはなかなかイカシタやつなんだけど価格はペアで$600。とりあえずの評価ではCHR-70はクリアさではチョット負けるかもしれないけど、大差ないと言っていいんじゃなのかな。両方のスピーカーを同じ部屋に置いて同じアンプを使用してできるだけ同じ条件で比較しているけど、今のところこいつのサウンドにはベリーハピーだね。なにせペアで$100しないスピーカーで僕もコイツも大健闘だと思うな。ホント。

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お粗末でした。。なんか僕自身と似たようなところもあって感情移入してしまったかもしれません。
ちなみに箱は12.4Lのバスレフタイプと思われます。共鳴点は45Hzとの事です。文中にもありますが、今回は意図的に大きめの箱を作ったようです。吸音材には枕用のクッション材かなんかを適当に突っ込んだようで、僕も高校生の時に作ったFE103の箱にお袋からもらった古着を突っ込んだのを思い出して嬉しくなりました。
原文はコチラです。

でもこういう感じで若い人が自由な発想でオーディオを楽しめるようになればオーディオ業界ももっと活気づくのではないかと思います。そのためにもやはり価格はリーズナブルなレベルに抑えるべきであり、マーク氏の狙いは極めて的を得ていると思います。

オーディオ趣味ってなんかどうもオヤヂ臭いというか、コーキューぶってるというか、ウンチクが多いというか、なんというか。。。自分もオヤヂだけど。

そいえば女性が居らんですね。オーヂオには。

写真なんか今は女性の方が活躍が目立ちます。ライカやローライぶら下げてる娘はザラにいますし、面白いのは僕も含めてオッサン連中は結構デジタルに抵抗が無いのに、ある世代の男の子女の子たちは銀塩にこだわってたりしてて、ちょっとオーディオ界とは様相が違いますね。

自転車、マラソン、オートバイといった僕も一通り遊んだ分野でも女性の進出が著しいと感じたのは随分昔の事のように思います。最近は鉄道マニアなんかもどんどん女性が増えているようですが、オーヂオ界はどうなんでしょうか?やっぱり団塊狙いなんですかね、今は。音楽愛好者や職業音楽家の数は男女でそんなに変わらんと思うんですけどね。

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