FC2ブログ
--年--月--日 (--) | Edit |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011年08月21日 (日) | Edit |
前の記事からの続きです。「圧倒的」高音質なんてタイトルを付けてしまったので、カウントが一気に跳ね上がって驚きました。内容を見てがっかりされた方も多いと思います。ハチマルの言う「音質」とは「音楽再生クオリティ」の事です。またイヤフォン/ヘッドフォンは、この面で「原理的に」圧倒的に有利であるという意味ですのでご理解ください。オーヂオ関連では「至高の」とか「究極の」とかヤタラ多く使われるようなので、相対的表現である「圧倒的」くらい使っても良いかなと。。。

今回は、通常のステレオソースをイヤフォンやヘッドフォンで聞きやすくするための方法について考えて見ます。通常のCDやLPは前方に置いた左右のSPで再生する事を前提に製作されているため、ヘッドフォン再生では不自然に聞こえ、これを嫌う方も多いと思います。最初からヘッドフォン再生を前提として製作されたソースが出回るようになるのが理想的ですが、現存するソースは殆どステレオ盤であるわけで、これらをもっと快適に聴けるようにしたいものです。

下はスピーカーでステレオ再生を聴いている時の模式図です。
611_20110821063759.jpg
話を単純にするために、以下では無響室(壁からの反射ゼロ)を想定します。
前方に2つのSPを置いて聴くステレオ再生の場合、L側(R側)の音は右耳(左耳)にも聞こえます。クロストークが発生するという事です。また、反対側の耳に届く音の位相は若干遅れます。さらに、クロストークの発生度合は周波数によって異なります。波長の長い音ほどクロストークは強くなるはずです(音の回析現象)。ステレオソースは、このようにクロストークが発生する事を前提に調整/製作されています。

このように製作されたステレオソースをヘッドフォンやイヤフォンで再生した場合、クロストークは一切発生しません。例えば、図のトランペットが独立したブースで録音されて、Lチャンネルだけに割り振られている場合、この音は左耳にしか聞こえません。これは、例えばそのプレーヤーの演奏に意識の焦点を合わせようとしたときに非常に聴き辛く感じます。このため、自宅で深夜/早朝にヘッドフォンで聴く場合、FrieveAudioのマトリクスを使用して左右チャンネルを少しミックスしています(図ではLchにRch-12dB、RchにLch-12dBをミックス)。このミックス度合によって、音場の拡がり度合を自在に調整できます。完全にL/Rをミックスするとモノラルとなって全てセンターに定位します。しかもSPによるステレオ再生とは異なり、左右音波の干渉は一切発生しません。
644_20110821071308.jpg

僕には適度なL/Rミックスで十分なような気もしますが、例えば周波数ごとにミックスする度合と位相差を調整する事によって、あたかも前方のスピーカーでステレオ再生して聴いているような感じに近付ける事も可能なはずです(左右だけを考慮した疑似的なバイノーラル化)。つまり、左右スピーカーを点音源と考え、それぞれのSPから左右の各耳までの伝達関数(各周波数で耳に届く音の大きさと位相)を求め、これを基に再生信号をデジタル処理すれば良いわけです。それほど精密に補正する必要はないはずです(ニンゲンの聴覚による空間認識はかなり曖昧なので)。ホンノリと効果を効かせるだけで十分でしょう。この種の補正はあまり厳密にやるとかえって不自然に聞こえる事が多いかと思います。

パラメータで仮想SPの左右距離を好みに応じて変更したり、あるいは適度な反響を持つ理想的な仮想リスニングルームを想定した伝達関数を使用する事も可能なはずです。この場合もデッド/ライブ、部屋の広さ等をパラメータで調整できるようにしておけば、好きな人には結構楽しめるかもしれません。

このような信号処理機能がiPod等の携帯型プレーヤーに実装されると、非常にありがたいとハチマルは思います。少なくとも左右の単純なミックス機能だけでも早急に採用してくれないかなぁ?

ヘッドフォン/イヤフォンをメインで使用して音楽を愛聴するリスナーの数は確実に増えています。ソース製作および再生技術において、この方面での取り組みにも期待したいと思います。オーヂオ業界が取り組むべき技術的課題はたくさんあると思うのだが。。。

お役に立てたらクリックしてください。ランキングに参加してますにほんブログ村
テーマ:オーディオ
ジャンル:趣味・実用

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。