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2013年12月03日 (火) | Edit |
ヘッドフォン3種類のF特を計測してみました。

今回は下記の2通りの方法で計測しました。
1)ヘッドフォンを頭に装着した状態で、イヤパッドの隙間からマイクロフォンの先端を耳穴近辺まで突っ込んで計測(ちょっとコツが要ります)
2)中央に穴を開けた丸い板にマイクロフォンを差し込み、この板をイヤパッドにギュッと強く押しつけて計測

以下が結果です。赤が装着状態の耳位置、黄色が丸板ギュッと押しつけです。

MDR-Z1000 (密閉型モニタ)
F Z100 p

Evo ZxR (密閉型メカトロ、Surround 100%、イコライザON)
F Zxr p

密閉型の場合、イヤパッドをギュッと押し付けると低音が強くなります。これには2つの理由が考えられます
1)イヤパッドの接触面の気密性(シール性)が向上して低音の圧漏れが減った
2)イヤパッドの内面よって低音の圧力変動が吸収されてしまう度合が減った

密閉型の場合、密閉度が高くて、薄くて、堅くて、内周の小さいイヤパッドを使うほど低音を出しやすくなります。そうする事で、小径ダイアフラムでも十分な低音を耳に届ける事ができます。その究極がトップマウント式カナル型イヤフォンです。

Z1000に比べると柔らかくて分厚いイヤパッドを採用し、しかもイヤパッドの締め付け力が弱いZxRでは、パッドをギュっと押し付けると、装着状態よりも低音が大きく増加する事が分かります。つまり、装着状態では、柔らかくて分厚くて締め付けの弱いパッドによって低音が随分減衰してしまっているという事です。でも、そのおかげで、長時間装着しても苦になりません。また、分厚いイヤパッドで多少低音が減ったってヘッチャラです。ドライバ自体がタップリと低音を出してくれるので、イコライザで減衰させているくらいですからね。

MDR-F1 (完全オープンエア型)
F F1 p
完全にオープンな構造を持つMDR-F1では、頭部に装着した方が低音が出ています。計測に使った小さな丸板よりも、実際の頭部の方が大きいので、バッフル効果に差が出たのかも知れません。

装着状態のF特を重ねてプロットしました。
mix2.jpg
- 緑がZ1000、青がF1、赤がZxR(Surround100%、イコライザON)、白がDSPをOFFにした素のZxRの特性。
- オープンエア型のF1(青)では、圧力変動が逃げてしまうため、密閉型に比べると低音は弱くなります。このため、僕はサウンドカードのBassブースト エフェクタを使っていました。
- Z1000(緑)では、約80Hzを中心に低音が少し盛り上がっており、ちょっとブワッと感が気になるので、サウンドカードのイコライザで63Hzバンドを少し落としていました。
- DSPをONにしたZxR(赤)はほぼフラットな特性になっており、僕には音楽を「聴きやすい」状態です。一方、素の状態のZxR(白)では、明らかに低音が出すぎです。買って最初に聴いた時には驚いてしまいました。イコライザによる調整を前提とした製品であると考えるべきでしょう。

データは以上です。
Z1000では、低音に圧迫感があって長時間聴くのは辛いのですが、DSPで調整したZxRの低音には、そのような圧迫感を感じません。イヤパッドが分厚くて柔らかくて締め付けが弱い事が奏功しているのかもしれません。低音の聞こえ方だけでなく全体のF特および左右音のセパレート(音場感)を含めて、ZxRはZAPで聴いている状態に最も近いと言えます。おかげで、ZAPまで殆ど使わなくなってしまいました。。。。。

分厚くて柔らかいイヤパッドでは、装着状態(ユーザの頭部の大きさや形状および装着位置等)によって、耳に届く低音の特性が変化しやすいかもしれません。しかし、イコライザの使用が前提なので、ユーザ各自が調整すれば良いでしょう。内部にF特計測用のマイクロフォンを仕込み、低音のバランスを自動補正できるようにすると良いかもしれませんね。

このようにDSPを内蔵する事で、イヤパッドの設計にも自由度が得られ、低音を確保しながら装着感を改善できます。これを突き詰めれば、オープンエア型でも十分な低音特性が得られるはずです。音漏れを気にしなくて良い自宅専用に使うなら、MDR-F1のような完全オープンエア型の方が長時間の使用に適しているでしょう(特に夏期)。超低音までバッチリピッチシ再生可能なDSP内蔵完全オープンエア型ZxRを作って欲しいですね。SONYのMDR-F1+ZxR DSPって感じのヤツをさ。。。そしたら、また買っちゃうぞ。。きっとね。

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2013年11月28日 (木) | Edit |
Evo ZXRのSurroundエフェクタを使うと、すこぶる良い具合にステレオソースを聴けるのですが、「離れた前方にあるスピーカ」から聞こえるように感じるわけではありません。左右が適度にミクスされて、自然なセパレーションで快適に音楽を聴けるようになるというだけであって、音はあくまでもヘッドフォンから聞こえます。いわゆる「アタカモメノマエニ」とか「アタカモソノバニ」といった「リンヂョカン」を求めない僕には、これで全く問題アリマセン。

ところで、人間はどのようにして音源(スピカ)との距離を判別するのでしょうか?

視覚の場合、両眼の視差によって物体の遠近を判別します。これを利用したのがステレオ写真とか、飛び出る映画です(いわゆるステレオスコープ)。また、遠近によってピント位置が異なるため(水晶体の厚みを変化させている)、片目でも遠近を判別できます。このように、視覚は方向と遠近を極めて正確に認識できます。さらに、幾何学的情報(遠くの物体ほど小さく見える)や、空気の不透明さ(遠くの物体ほどぼやけて見える)等も補助的に利用します。平面に描く絵画では、これらを利用して遠近感を表現していますし、騙し絵はこれを逆手に取ったトリックです。

視覚に比べると、聴覚の空間認識能力は遙かに劣ります。左右は比較的正確に知覚できますが、前後や上下の方向感覚はあまり頼りになりません。音源との距離を聴覚だけで直接的に判別する事は殆ど不可能であり、視覚や経験および補足的聴覚情報に頼って「距離感」を得ていると思われます。補足的聴覚情報としては、音の大小関係(特に環境騒音または反響音に対する対象からの直接音の大小関係)や、音の時間的遅れ(遠くからの音ほど視覚情報に対して遅れる、ホールが大きいほど反響音は遅れる)等が挙げられます。
例えば、僕の持っているベトベン全集の録音にはホールトーンが多く(僕にとっては過剰に)含まれているため、ステージがなんだか遙か遠くに感じられて僕にはもどかしく思えます(オンガクがよく聞こえへんやないか!ベトベン聞かせんかい!ベトベンを!オイラはアタカモその場に居たいなんて微塵も思わないんだからさ!。。とね )。

全く暗闇の無響室では(つまり視覚情報も補足的音響情報も皆無の環境では)、果たしてどの程度音源(スピカ)の遠近を知覚できるのでしょうか。頼れるとすれば、極端な大音量において頭部以外で感じられる空気の振動(音圧)くらいしかありません。裸になったり、極端な厚着をしてみたりして実験するとオモシロイかもしれませんね。

以上の事から、ヘッドフォンで距離感を表現しようとする場合、特定の広さと反響特性を想定した反響音を人工的に加えると良いでしょう。しかし、それでも、離れた前方のスピカから聞こえるようには感じられないと思います。何故ならば「自分はヘッドフォンでき聞いている」という事を自覚しているからです。

なんなら、前方に実際のスピカを置いておけば良いでしょう(空間認識において視覚情報の影響が圧倒的に大きい)。また、ヘッドフォンを装着しているという事を感じさせない装着感も重要でしょう(触覚情報の影響も大きい)。最終的には「自分はヘッドフォンではなく前方のスピーカの音を聞いているのだ。。」と自己暗示にかけるのが最も効果的でしょう(ヘッドフォンを装着しているという自覚の影響が最も大きい)。純粋な聴覚の空間認識なんて、その程度のもんです。所詮は。。

まあ、それでも、反響音を加えた方が多少の距離感は演出できるでしょう。反響音の加え方にはいくつか考えられます。
1つは、リバーブ等のDSPエフェクタを使って後から追加する方法です。これはFrieveAudioでも簡単にできます。
もう1つは、著名ヒヨロンカセンセご自慢のリスニングルームなり(可能であれば丹精込めた自分のリスニングルーム)で、ダミーヘッドをリスニング位置において、左右スピカ位置から左右耳へのインパルス応答を計測し、そのデータをDSPのコンボルバに適用する方法です。FrieveAudioにはコンボルバ機能が備わっているので、インパルス応答データさえ入手できれば簡単に試せます。さらにFoober 2000なら、そのようなデータを含むプラグインを実際に入手できるようです。お試しあれ。。(なお、後者の方法では、当然ですが部屋の定在波の影響もそのまま再現されます)

また、無響室でも同様のレイアウトでインパルス応答を計測しておけば、リスナの好みに応じて反響音の強度を調整できます。そもそも殆どのステレオソースにはホールトーンなり人工的リバーブが既に加えられているので、ワザワザ再生場(部屋)で反響音を追加する必要性はあまり無いように思いますし、逆に重要な情報(せっかくのホールトーンやディティール)を損なうようにも思えます。ヘッドフォンにどうしてもスピカと同等の距離感等を求める(ヘッドフォンをスピカの代替と考える)方々や響かせ好きの方々には喜ばれるかもしれません。

追記
どのように理想的にバイノラル録音しようが、所詮は聴覚情報しか記録/再生できません。ですから、バイノラルのリンヂョ感に過剰な期待を寄せるのは危険です。あくまでも、耳位置におけるスタジオでの音響現象を、再生場の影響を全く受けずに、リスナの耳位置で正確に再現できるというに過ぎません。バイノラル録音/再生の最大の利点は、制作時と鑑賞時の環境を容易に近付ける事ができるという点にあります(部屋やソーチの影響を完全または大幅に排除できる)。
マニア達が強く求める、いわゆる「リンヂョ感」というやつには聴覚情報以外の様々な主観的要素が含まれます(全く個人的な好みの問題)。どんな機械でもそうですが、出来ること(アルモン)と出来ない事(ナイモン)を明確に理解し、アルモンを存分に楽しみ、ナイモンを徒に追い求めない事が重要です。でないと永遠にグルグルです(それを自覚した上でソレ自体を趣味として楽しむ分にはもちろん問題アリマセン。マニアとはそいうものですから。しかし業界のクロートさん達が率先してグルグルしてはアキマセン)。

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2013年11月23日 (土) | Edit |
前の記事では、Evo ZXRのSurroundエフェクタの効果を周波数ドメイン解析(F特計測)で確認しましたが、今回は時間ドメイン的に解析しました。はやい話が、位相を波形で観測したという事です。

バイノラル録音用のマイクを両耳に付けて、サインスイープ信号を右チャンネルだけに入力しました。Surround効果は100%です。

下のグラフでは、水色が右耳、赤が左耳での波形です。時間軸の1目盛りは10ms、図中の黄色四角の横幅は約1msです。

約50Hz~約120Hzの波形
delya1.jpg
前の記事で書いたように、500Hz以下の低音では左右の信号が均等に混ぜられて、左右の音の大きさはほぼ同じになります。しかし、単純に混合してモノラル化するのではなく、反対側(左耳)の信号を1ms弱遅らせている事がわかります。

約260Hzから1.4kHzの波形
delay2.jpg
前の記事で書いたように、500Hz以上の高音では左右信号の混ぜ具合は弱まります(セパレーションの度合が強まる)。右耳の遅れ時間は低音よりも若干小さくなるようですが、大きくは変わりません。

以上のように、このエフェクタは、左右の信号を単純に混ぜるのではなく、反対側の信号を1ms弱遅らせています。1msは距離にすると約34cmに相当します。僕の顔の横幅を測ってみると約20cmでした。ですから、このエフェクタは、ほぼ人間の耳の左右の間隔に相当する距離(時間)分だけ、反対側の音を遅らせているという事になります。要は、「右側スピカから左耳に届く音は右耳よりも少し遅れる」という現象をシミュレートしているという事です。

という事で、前の記事の結果と併せて、周波数ドメインおよび時間ドメイン的にほぼ予想通りの処理をしている事が分かりました。つまり、頭部における音の回析現象とスピカから左右耳への距離差を考慮して信号を改変しているという事です。

ステレオスピカ再生用に制作された音楽ソースをヘッドフォンで聴く場合、本来このようなDSPエフェクタは(少なくとも周波数ドメイン的処理は)必須であり、ヘッドフォン自体に内蔵されるなり、携帯型プレーヤやヘッドフォンアンプに内蔵されるべき機能であると言えます。今や、ヘッドフォン・イヤフォンが家庭における音楽再生の主役を占めつつある現在、このような信号処理技術は、「音楽」を自然に快適に楽しむ上で、ヤッタラコマケーオンシツの違いよりもヒャックオックマンバイ重要な事であるように僕には思えます。

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2013年11月20日 (水) | Edit |
Evo ZXRをすっかり気に入ってしまい、最近では他の装置をほとんど使っていません。他の装置ではなくコイツに自然と手が伸びてしまうという事です。コマケーオンシツがドーノコーノではなく、音楽再生クオリティと利便性を含めて総合的に、コイツで聴くのが最も快適に感じるという事でしょう。

ZXRの良い点としては、
- F特さえフラットにしてしまえば、音に意図的でヘンテコリンな味付けがなくナチュラル
- 40Hzまでしっかりとした低音をフラットに再生してくれる
- イヤパッドの締め付けが弱いため長時間着用しても苦にならない
- Surround効果のおかげで音場が自然で、音楽を聴きやすい

といったトコロでしょうか。
他のヘッドフォンでは、iPodで聴く場合はもちろん、PCで聴く場合もBluetoothで無線化するとZXRサウンドカードのSurroundエフェクタを使えないため、抵抗入りアダプタを使わざるを得ません。DSPをヘッドフォンに内蔵してしまえば、ソースを選ばず常に同じエフェクタを使えるという大きな利点が得られます。Bluetooth + DSP内蔵は最強のコンビネーションと言えるでしょう。これはヘッドフォンに限らず、スピカにも言える事です。

さて、このSurroundエフェクタの具合がナカナカ良いわけですが、今回は左右の信号をどんな風に混ぜているのか、簡単にF特を計測して調べてしました。

全てSurroundを100%に設定しています。
Surround_20131120111101736.jpg
- 黄色は、左右チャンネルに同じ(モノラルの)サインスイープ信号を入力して、右耳で計測した結果です。
この条件で特性がほぼフラットになるよう、イコライザを調整しています。

- 赤は、右チャンネルにだけスイープ信号を入力して、右耳で計測した結果です。
通常は(エフェクタがOFF)ならば、F特は全く変化しません。しかし、エフェクタを効かせた事で、500Hz以下の出力だけが減衰しています。つまり、低音成分だけが一部左側に割り振られたという事です。

- 青は、右チャンネルにだけスイープ信号を入力して、左耳で計測した結果です。
通常は(エフェクタがOFF)ならば、反対側(左)のチャンネルに音は全く出力されません。しかし、エフェクタを効かせる事で、かなり大きな音が左チャンネルにも出力され、特に500Hz以下では右耳とほぼ同じレベルになっています。これはつまり、500Hz以下の低音はほぼモノラル状態だという事です。一方、500Hz以上の出力は直線的に減衰しており、高音ほど左右のセパレートが強まる事がわかります。

「低音はたくさん混ぜて、高音はあまり混ぜない」という、正に前の記事に書いた通りの混ぜ方ですね。

抵抗入りアダプタの場合は、周波数に関係なく一律に混ざってしまうのに対し、DSPを使うと、このようにより実際の現象に近い混ぜ方ができます。

今回はF特(周波数ドメイン)だけで解析しましたが、左右間の位相差(遅延)に関しても(時間ドメイン的に)ナニカやっているかもしれません。そのうち調べてみたいと思います。

追記
ZXRは100Hz以下の低音もエー感じです。SONYのMDR Z1000の場合、イヤパッドの密閉性が高いためか、低音に圧迫感があるのですが、パッドの締め付けが弱いZXRでは、耳位置のF特が同程度でも圧迫感をそれほど感じません。イヤパッドの気密性が下がると、圧が漏れて低音のレスポンスは下がるのですが、ZXRではドライバ自体で低音を強く出しておいて、イヤパッドの密閉性を下げるという考え方かも知れません。このへんについても、そのうち実験君してみますね。。PC屋さんの製品ですが、侮れませんよ。。。ホントに。

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2013年11月12日 (火) | Edit |
実家の父母も年老いて、そろそろ介護が必要になりそうです。今は、近所に住んでいる妹に頼りっぱなしなのですが、これから大変になるかもしれないので、僕も実家にちょくちょく滞在して、妹と2人体制でお世話をさせて頂こうと準備中です。

という事で、実家に滞在中もオシゴトできるようにと、ノート型PCを購入しました。DELLの法人向けキャンペーンとクーポン(1万円)を使ったので、十分に高性能な機種を驚くほどお安く購入できました。なので余った予算を使って、以前から注目していたサウンドブラスターのメカトロヘッドフォンを購入しちゃいました! というオハナシです。

100000001001889821_10204_001.jpg
SOUND BLASTER EVO ZXR
アクティブ ノイズキャンセラー付きのシリーズ最上級型です!(製品ページ)

EVO ZXRはBluetoothレシーバ(AAC、aptx対応)、ヘッドフォンアンプ、DSP、アクティブ ノイズキャンセラーを内蔵しており、現在最も先進的なヘッドフォンであると言えます。一番の売りは、なんと言ってもPCやスマホから自由に設定可能な高機能DSPを内蔵している事でしょう。

愛用中のPC内蔵型5.1ch サウンドカード(DAC)とほぼ同じDSP機能をヘッドフォン本体に内蔵しています(コチラの記事参照)。
100000001001889821_10204_001.jpg
SoundBlaster ZXRサウンドカード

特に、左右の信号を適当に混ぜてくれる「Surround」機能はヘッドフォン再生には必須であると言えます。もちろん、グライコも内蔵しているため、再生機側でいちいちイコライザを設定する必要はありません。色々な再生装置に接続して使う場合は、とても便利です。

DSPは、PCからUSBケーブル経由で、またはスマートフォン等からBluetooth経由で設定できます。同時に2系統のBluetooth接続が可能であるため、PCからBluetooth経由でiTuneを再生しながら、スマートフォンで設定を変更できるため非常に便利です。なかなか良く出来ています。

DSP機能の詳細については、アクティブノイズキャンセラーを内蔵していないEVO Zxの詳しいレビュー記事(コチラ)を参照してください。

さて、音質の方ですが、デフォルトのDSP設定では低音が出すぎて驚いてしまいました。

このヘッドフォンは、DSPを完全にOFFにした状態でも低音が出すぎる傾向にあります。デフォルトの設定では、さらにBASSブーストまでONになっていたため、普段ほとんどフラットな特性で聴いている僕には非常に不自然に聞こえました。そこで、聴感を頼りにイコライザを調整したところ、下記の設定でとりあえず自然に聞こえるようになりました。
31Hz: 0dB
62Hz: -3dB
125Hz: -6dB
250Hz: -6dB
500Hz: -3dB
1kHz以上は0dBで補正なし

ごく大雑把に計測してみましたが、そこそこフラットでした(これでも、やや右下がりですけど)。一応、この状態を標準として、気分やソースに合わせてiPodTouchでチョコヨコと調整しています。そのうち、ドコカに落ち着くでしょう。

その他の音質に関しては、僕には全く十分です。スイッチ類は非常に操作しやすいですし、仕事中に長時間装着しても苦になりません。ソフトウェアも含めて、全体的に非常に良く造り込まれていて、好感が持てます。音楽再生以外にムービー用とゲーム用のDSP機能や設定もあるため、幅広く使えるのではないでしょうか。ヘッドセットなので、高性能な通話用のマイクも内蔵しています。あとは、帰省する際の新幹線の中でノイズキャンセラがどの程度効果的なのかを確認してみます。

今後は、Bluetoothはもちろん、このようなDSP機能を内蔵した音楽再生用ヘッドフォンが増えると思います。最近JBLも、有線式ですが、DSPとアンプを内蔵したヘッドフォンを発売しました(製品ページ)。スピーカ再生用に制作されたステレオソースをヘッドフォンで快適に聴くには、DSPが非常に効果的です。必須と言ってよいかもしれません。

ノイズキャンセラーが不要な方には、1つ下のグレードのEVO Zxをお薦めします。DSP機能は全く同じです。ダイアフラム径はZxRが50mmに対してZxが40mmと小さくなりますが、ZxRでは低音が出すぎるくらいですので、Zxの方がかえってバランスは良いかも知れません。オウチの中ではキャンセラーは全く不要です(何の効果も確認できませんでした)。

オヂオ界の泥沼に全く毒されていないPC屋さん系の自由な発想によるオーディオ装置に今後ますます期待したいと思います。

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2013年09月06日 (金) | Edit |
ヘッドフォンのBluetooth化作戦は大成功でした。今回はそのまとめです。

結局レシーバ(黒いの)をもう1個購入しました。
BT_1000345.jpg
これでバッテリ切れを心配しなくて済みます。快適カイテキ。レシーバがヘッドフォンに内蔵された市販タイプよりも、この点では有利ですね。

2個目でもやはりRチャンネルだけから「シュルルル」ノイズが聞こえたので、アルミテープを貼りました。個体差ではないようですね。アルミテープは確実に効果があります。ネットで調べたら、同じレシーバで全く同じ症状が出て、全く同じ対策をされたという事例が見つかりました。

BT_1000347.jpg
このように取り付ける事もできるのですが、こちらのモニタヘッドフォンでもラインが極端に短いと「シュルルル」とは異なるノイズが発生する事を確認できました。適度なライン長を確保する事が重要みたいです。MDR-F1ではライン長を約50cmにしています。

以上2つの対策でノイズを感じる事は全くなくなり、僕が音楽を楽しむに全く十分なクオリティを達成できました。
尚、このような対策が他のレシーバでも効果的かどうかは不明です。

USB延長コードを買ってトランスミッタをディスプレイの上端に取り付けました。
BT_1000344.jpg
以前はPCの筐体の右側面下端にあるUSBソケットに直指ししていました。これでは電波の放射状態は悪かろうと思い、1.5mの延長コードを買って高い位置まで持ち上げてみたところ、ベランダでも実用的なレベルで音楽を聴けるようになりました。月を見上げながら月光ソナタ。。。なんて乙かも知れません。

ついでに、お蔵入りにしていたBATPUREという小さなスーパーツイータをヘッドフォンとの併用で試してみました。
BT_1000348.jpg
以前はスピカにパラで接続したのですが、メーカ(TAKET)のサイト(コチラ)を見るとヘッドフォン・イヤフォンとの併用で効果があると書かれていたので、ソレデハとガラクタ箱から引っ張り出してきて、モニタヘッドフォン(有線接続)にパラで接続してみました。

コイツをデスク上の正面に置いてお試し中です。。。。が、効果はやはりヨックワカリマセン。超音波は皮膚で感じるというので、オデコやホッペに近付けてみたりもしたのですが、サッパリです。面の皮が厚いのでしょうね。きっと。。。もう少し気長に使ってみたいと思います。

という事でした。
不要なヘッドフォンがあったらBluetooth化を是非お試しアレ。トッテモカイテキですよ。

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2013年08月20日 (火) | Edit |
3年ほど愛用しているオープンエア型MDR-F1の長いコード(3m)を最小限の長さに切り詰めて、Bluetoothレシーバを直接ヘッドフォンに固定しました。

BT F1
レシーバはマジックテープでヘッドフォンに固定。
デンセンは最小限の長さしかありません。ボリュームの操作も手探りで難なくできるのでコイツはゴッキゲンです。

レシーバのボディはアルミテープで覆っています。
時々ですが、「シュルルル・・・」というFMのチューニングが少し外れた時に聞こえるようなノイズがR側だけから聞こえました。レシーバのボディ前面を覆うように指を置くとノイズが消える事から、クッキング用のアルミホイルを巻き付けてみたところノイズは聞こえなくなりました。感度は多少落ちるような気もしますが、実用上全く問題ない事を確認した後に、流し台補修用のアルミテープを貼り付けて最終的な対策としています。今のところ問題のノイズは発生していませんし、リビングでも十分に聞こえる感度は確保できています(ベランダは無理)。

あ、それと、レシーバのボディに付いていたクリップは簡単に壊れてしまいました。このへんは一流家電メーカ品のようには参りませぬ。

BT Z1000
密閉型モニタMDR-Z1000にもマジックテープでレシーバを固定できるようにしました。
低音がしっかりと聞こえるMDR-Z1000は主に交響曲等のオーケストラ曲用に愛用しています。基本的に有線で使用する予定なのでデンセンは切り詰めていません(コード長は1.2m)。

ワイヤレス ヘッドフォンの最大の欠点は充電が必要だという事です。レシーバをもう1個買って交互に使おうかな?と思ったところ、ソフマップの特価品(白)は既に売り切れでした。2,980YENで購入したのですが、今は黒しかなく4,860YENもします。これだったら次の新型が出るのを待った方が良かろうと判断し、購入を見送りました。

使わなくなったヘッドフォンが手元にあるのなら、試しにBluetooth化してみるのも良いのではないでしょうか。断然快適ですよ。移動しないスピーカの無線化は部屋の美観の向上が主なメリットですが、ヘッドフォンを無線化すると身体にまとわりつく鬱陶しいデンセンから完全に解放されるので、その恩恵は遙かに大きいでしょう。ホンマニ快適です。今後、お手軽品から高級品まで、各社から豊富にワイヤレス ヘッドフォンが出回るようになると良いですね。音質やバッテリの寿命も日進月歩で向上するはずです。

追記
ヘッドフォンでは音質と同等(音質が横並びであればそれ以上)に装着感が重要です。MDR-F1は耳の周囲を完全にオープンにするというユニークな構造を持ち、非常に軽量で装着時の開放感に優れるため、僕のように長時間使用するには最適です。昨年に生産終了となったのが惜しまれます。LEANAUDIO以前に愛用した高級一体型CDプレーヤZS-F1('94発売、「過去に最も愛用したオーディオ製品」参照)と同様、SONYらしい良い製品だったと思います。どちらも「F1」と命名され、カラーリングも似ていますね。このMDR-F1には根強いファンが多く、ヘッドフォンとしては異例の長寿命機種('97~2012?)でした。後継モデルとして、ダイアフラムを大径化して低音の強化を図ったMDR-MA900という機種が売られていますが、僕にはあまり魅力的に見えません。MDR-F1を精々大切に使いたいと思います。

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2013年03月11日 (月) | Edit |
という事で、あり合わせのパーツを使って手っ取り早くステレオ信号のセパレーションを弱める(適度にミクスする)アダプタをでっち上げてみました。昨日スポーツジムでも使ってみましたが聞こえ具合はスコブルヨロシ。

例によって超雑な作りです。。。
adapter0.jpg
adapter01.jpg
構造はいたって簡単。ステレオミニプラグ用延長コードのRとLの信号線を適当な抵抗で接続するダケ。抵抗にはアンプのダミー負荷用として持っていた4Ω抵抗を使用しました(8Ωも試した上で4Ωを選択)。この抵抗値が大きいほど信号はセパレートされて音は左右に拡がり、小さいほど信号はミクスされて音はセンターに集まります(短絡すると完全にモノラル)。可変抵抗を使って調整可能にしてもよいでしょう。なお、効果の度合にはヘッドフォン・イヤフォンのドライバのインピーダンスが影響するはずです。同じセパレーション(ミクス)の効果を得たい場合、ドライバのインピーダンスが高いほど挿入する抵抗値も大きくする必要があると思われます。

カタログ値によると、密閉型のMDR-Z1000が24Ω、オープンエア型のMDR-F1が12Ω、カナル型イヤフォン(Victor HA-FXD70)が20Ωです。この3つで色々な曲をを聞いてみた結果4Ωを選びました。これで左右のセパレーションが弱まって音楽が断然聴きやすくなります。これは手放せないかもしれません。

このようなセパレーションを調整する場合、当然イロイロな曲を聞いてみるわけですが、僕は1つのリファレンスとしてオーネット・コールマンのFree Jazz(1961)というアルバムを参考にします。KERO君の左右SPの配置を決める際にもこの作品を参考にしました。
FreeJazz.jpg
このアルバムは2つのバンド(カルテット)を左右のチャンネルに振り分けて延々とフリージャズを演奏とするいうかなりアバンギャルドな作品です。ヘッドフォンでダイレクトに聴くと2つのバンドが左右の真横に居るように聞こえますが、4Ωを接続した状態では左右のバンドがギュッと中央に集まり、なんとなく左右を聞き分けられる程度になります。スピカを60°に配した教科書的レイアウトよりもステレオ効果は相当弱く、KEROやZAPに近い聞こえ方と言えるでしょう。僕の場合、KEROでもZAPでもヘッドフォンでも、自然な聞こえ方を求めて調整すると結局このような最小限のステレオ効果になってしまいます。

外出時にもなんとか使えるようブチルゴムテープで束ねてみました。
adapter2.jpg
雑。。。ミイラ状態。。。。
adapter4_20130310092537.jpg

何もこんなに馬鹿デカイ抵抗を使う必要はなく、1/4Wのを使えば大幅に小型化できます。秋葉原に行くついでがあればパーツを入手してウルトラコンパクトなヤツを何個か作ってみましょう。姪にもプレゼントしないと。。ソノウチね。。。というかAudioTechnicaさんあたりが製品化してくれると助かるのですがねぇ。。。数百円でできるでしょう、コンナモン。。作るのメンドクサイし。。もしかしたら既に市販されているのかな???。。。。と、それよりも何よりも、iPodのファームウェアに信号ミクス(または擬似サラウンド機能)を組み込んでもらった方が更にアリガタイのは言うまでもアリマセン。

追記
このような接続をすると負荷のインピーダンスが低下します。例えば抵抗を使わずに短絡した場合、12ΩのMDR-F1の負荷抵抗は6Ωになり、SONY製ポタアンの対応インピーダンスは8~600Ωですから下限を下まわる事になります(iPodの対応インピーダンスは不明)。本当は各チャンネルのラインに適当な直列抵抗を挿入した方が良いのかもしれません。僕の場合とりあえず今のところ問題はアリマセンが、一応ご注意くださいませ。

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2013年03月09日 (土) | Edit |
通常のステレオソースはリスナの前方に置かれた2本のスピーカを使って再生する事を前提に制作されています。この場合、L(R)側SPの音は右(左)耳にも届きます(つまりクロストークが生じる)。そのような状態で一応自然に聞こえるように作られているという事です。

そのように制作されたソースをヘッドフォンで再生すると、左右耳のクロストークが一切発生しないため、ソースによっては聴きにくくなる事があります。例えば60、50年代のジャズの録音では、各奏者をほぼ完全に左右どちらかのチャンネルに振り分けてしまっている場合があり、僕には少し聴き辛く感じられます。

例えばマイルスのアルバムMiles Smiles(1966)に納められているFootprintsという僕の大好きな曲(ショタさん作曲)では、ロンさん(b)、ハビさん(p)、ショタさん(sax)は殆ど左のSPからしか聞こえず、トニさん(Dr)は殆ど右のSPからしか聞こえません。そして御大マイルス様が中央に陣取っています。ジャズでは個々の奏者の演奏をよく聴き取って楽しみたいので、中途半端に振り分ける事を嫌った結果このような配置になったのかも知れません。

余談になりますが、帝王マイルス様が左右合成のゴースト(錯覚)というのもモッタイナイハナシですよね。僕には2chスッテレオという方式が単に2倍売り上げるためのエーカゲンで中途半端な方式に思えて仕方アリマセン。こんな中途半端なコトするくらいならモノラルにするか、オンジョーとやらがそんなに欲しいなら、あくまでも主役をセンターSPに割り振る事ができるフロント3ch方式(モノラル+オマケのオンジョー用サテライト)にすべきだと思います。

ハナシは戻って、
ヘッドフォン再生では左右音源間で干渉は一切生じず、また音源と耳の位置関係は完全に固定されるため、スピカによる2chステレオ再生とは事情が異なります。しかし、スピカ再生を前提として録音された通常の2chソースをヘッドフォンで再生すると、バンドメンバーが殆ど180°左右に広がるため散漫に聞こえる事があります。ベースのロンさんが左の真横に居てドラムスのトニさんが右の真横に居るワケですからね。ベースとドラムス(特にベース)に他の楽器が乗っかるという感じでジャズを聴く癖がある僕にはあまり聴きやすい状態とは言えません。人間というのは興味のあるものに正対しようとする習性がありますから、バンドがあまり左右に拡がり過ぎるのはどう考えてもヨロシクアリマセン。

なので、以前にも紹介したように、FrieveAudioでヘッドフォン再生する場合はマトリクスで左右チャンネルをミクスするか、ステレオ効果を調整するエフェクタを使って殆どモノラルに近い状態にしていました(参考記事:ステレオソースのバイノーラル化その他のエフェクタのまとめ)。

最近はアルバムアートワークが嬉しくてiTuneをよく使いますが、iTuneは上記のようなエフェクタを備えていません。さてどうするか。。。

1) サウンドブラスタDACソフトウェアのSurround効果を使う
このソフトウェアはTHX TruStudio Proという高機能なエフェクタを備えており、その中の「Surround」という機能を利用できます。この機能は2chソースとステレオ再生装置(ステレオスピーカまたはヘッドフォン)を使って擬似的なサラウンド効果を生成します。ZAPではスピーカ間距離が極端に狭いため、このエフェクタの効果は殆ど感じられません。

しかしヘッドフォン再生ではなかなか有効に使えます。別段サラウンド(囲まれた)ようには感じませんが、調整スライダを50%くらいにしておくと各奏者が少し中央に寄ってくれて具合がヨロシイ。別段不自然な感じもなく全体的な周波数バランスも殆ど変化しません。なかなかの優れものだと思います。あ、テーイの明瞭さは全く気にしない(というか嫌う)ので、そのへんの影響についてはコメントできません。

また、このDACが内蔵しているヘッドフォンアンプの音質自体にも特に不満を感じません。ただヘッドフォンで聴くときにDACの設定をイチイチ変更するのが面倒臭いという理由でDAC内蔵ポタアンを導入したまでです。
Surround.jpg

2) Windowsの「ヘッドホンによる立体音響化」を使う
せっかく買ったSONYのポタアンで内蔵DACを介して再生する場合、当然ですがサウンドブラスタのエフェクタは使えません。この場合、Windows(Vista以降のバージョン)が標準で備えるサウンド機能を利用できます。この機能にはスクリーンの右下隅にあるタスクバー内のスピーカアイコン(ボリューム調整に使うアイコン)経由で簡単にアクセスできます(コントロールパネルからアクセスする事も可能)。

「音の明瞭化」タブ内の「ヘッドホンによる立体音響化」を有効にします。
Surround Win

サウンドブラスタのように効果の強度をスライダで調整する事はできませんが、「設定」ボタンをクリックすると「スタジオ」「ジャズクラブ」「コンサートホール」のいずれかを選択できます。
Surround Win 2
これらによって残響効果が多少異なるようですが、お察しの通り僕は残響効果が最も少ないと思われる「スタジオ」を選択しています。音源の空間的配置に関する効果はサウンドブラスタの「Surround」(50%)と似たようなものだと思います。効果を有効にすると少し音量が上がり周波数特性も少し変化するように感じられますが、そのまま聴き続けていれば特に不自然さも感じません。僕としては残響効果と空間効果を別々に設定できるようにして欲しいですね。

と、以上のようにPCでヘッドフォン再生する場合は必要に応じてステレオ効果を調整できます。しかーーーーし、iPod Classicにはそのような機能はアリマセン。ちなみにiPod TouchやiPadでは音声出力をモノラルに設定できるようになっています。このような機能は片耳の聴力に問題があるユーザ向けに追加されたものと思われますが、モノラル好きの僕としてはファームウェアの更新でiPod Classicにも是非追加して欲しい機能です。贅沢を言えば、擬似サラウンドまでは不要としても左右音声のミキシング度合を調整できるようにして欲しいトコロです。

しかしナイモンは仕方ありません。1つの方法としてiTuneライブラリ内のソースをモノラルにしてしまう事が考えられます。ZAPで聴いている時も殆どモノラルに近い状態ですから、この方法でも良いかもしれません。それに、ソースをモノラルにすればファイルサイズも半分になるので、WAVのままでも全てのコレクションをiPod Classicに格納できます。でも、いまさら面倒クサイしなぁ。。。

もう1つの方法は、iPodのR/Lの出力を短絡してしまう事が考えられます。イヤフォン用の短い延長コードがあるので、途中で左右のラインを短絡してしまえば簡単にデキアガリ。あるいは、単純に短絡せずに適当な抵抗を介して左右のラインを接続すると適度なステレオ効果を残せるかもしれません。。。どうなんでしょうか? ものは試しです。今週末はそのへんでチョット遊んでみたいと思います。

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2012年07月01日 (日) | Edit |
本題の前に、前の記事の追記。。。

アーチストさんは往々にして破滅します。既に書いたように、追い込み過ぎて限界を超えたがために精神的に持ちこたえられなくなるというのも1つのパターンだと思いますが、恐らく、彼らが最も恐怖するのは「テンゴクトツナガラナクナル」という事でしょう。ミューズが降りてこなくなるという奴です。ある日突然、もしかしたら今この瞬間にも、降りてこなくなるんじゃないか。。。という恐怖。。。怖いですねぇ。。成功するまでは怖いものなしですが、大きな成功を収めた後は、それはそれは恐怖でしょう。。。オシマイですもん。他にできる事はナニモナイシ。ヤリタクモナイシ。死んだ方がマシだし。。。。ジャコもマイルスもたぶんジミさんも、そんな恐怖と戦って、ボロボロになったのでしょうねぇ。で、アルコールかドラッグによる束の間のテンゴクに逃げる。。。キッツイですよねぇ。。。アーチストさんという職業は。。。でも、カッコエーなぁ。。。ゆめゆめおろそかには聴けませぬよ。彼らが遺した命懸けの行為の結果を。。。

さて本題です。

今回は、普通に音楽を楽しむための装置が備えるべき基本中の基本性能について書きます。今まで散々書いてきた事の繰り返しになりますが、まぁ、一通り読んでやってください。

LEANAUDIOでアレコレやってみた結論は、

最も聴きやすく、最も楽に、最も自然に、最も飽きることなく、最も深く、全体も細部もバランス良く最もオイシク「音楽」の「内容」を楽しもうとした場合、結局「全く普通に再生」するのが基本である

という事です。

「全く普通に再生する」とは「記録されている音の波形をそのままに近いカタチで耳に届ける」という事です。これは「音楽再生装置」たるオーディオ装置にとって、今さら言うまでも無い、全くアタリ前の基本機能であると言え、ある時代までのオーディオ技術は、専らこれを目指して進んできたはずです。ある時代までは。。。。どこかの時点で再生音楽本来の目的を忘れ、あるいはソモソモ出来もしない事をツイキューとやらし始め、「趣味道楽」の機械として進化の袋小路に彷徨い込んだと思われ、これについては、その経緯を考察してみる価値は十分にあると思います。

逆に、ウォークマンに始まり、音源のデジタル化とPCおよびインターネットの普及/進化の結果としてiPodに代表される携帯型デジタルプレーヤが爆発的に普及し、既に極めて高い音楽再生クオリティを達成している(すなわち既に「全く普通に再生」できる)イヤフォン/ヘッドフォンが、もはや一般民生用オーディオの主流になった感があるのも、極めて妥当な成り行きのように思えます。巨大化/肥大化/趣味化/目的不明化/高額化/高齢化?し、進化の袋小路(根本的再生クオリティは全く進化せず、小型化せず、低価格化しない)にはまり込んだ恐竜に対して、新たな時代の担い手として登場した哺乳類というふうに見えなくもありません。

かくいうLEANAUDIOデスクトップシステムも、元々カナル型イヤフォンでの衝撃的体験から始まり、それを目標として開発を進めてきたわけですが、これからのスピーカ式オーディオというのは、そのように非常に高音質なイヤフォン/ヘッドフォンの音を聴き慣れた人々をターゲットにして開発されるべきでしょう。アチラの進化の方向を修正するのではなく、コチラから改めて進化の枝分かれをした方がもはや現実的であろうかと思えます。既にコチラがオーディオの基準であるという気がします。

「全く普通に再生する」とは、早い話が、「リスナの耳に、音楽帯域のほぼ全域でフラットな周波数を持ち、位相遅れのない音を届ける」という事です。そうする事により、ソースの波形を正確に再現できます。これについては、FrieveAudioで周波数特性と位相特性の両方を補正する事によって、ソース波形にほとんどドンピシャの音を届ける事ができる事を実証済みです(参考記事)。また、ヘッドフォンでは、何も補正せずとも、いとも簡単にそのような再生が可能である事も、同じ記事で実証しています。ハチマルの実感では、密閉型を使うかぎり、位相についてはそれほど神経質になる必要はなかろうと思います。従って、周波数特性が最重要特性であると言って良いのではないでしょうか。

なぜ、それが重要なのか。。。について、シツコイですが、もう一度おさらいします。

再三述べたように、西洋音楽というのは、楽聖ベトベンだろうが帝王マイルスだろうがポップスの女王マドンナ嬢だろうが、ジャンルに関係なく、ほぼ可聴帯域の全域(主要帯域としては40Hz~10kHz)で、人間が耳で感知できる音のスペクトル(ラウドネス補正済みのスペクトル)が、高い方にも低い方にも極端に偏ることなく、ほぼ左右対称またはほぼ均等に分布しています(参考記事)。これが、教会音楽に始まり、いわゆる我々がクラシックと呼んでいる時代に飛躍的に高度化し、その後、より大衆化マスプロダクト化された現代にも引き継がれている西洋音楽の基本構造、あるいは基本の調和だという事です。

ベト5第1楽章の周波数スペクトルの事例についてもう一度振り返ります。ハチマルが所有する、指揮者も楽団もホールも録音年代も全く異なる5枚のCDのスペクトルは非常によく一致しており、さらに、鎌倉のさるホールのほぼ中央席で計測された生演奏のスペクトルも、これらに驚くほどよく一致しています(参考記事)。おそらく、ベトベンが作曲した時点で(彼の頭の中で)既にこれに近いバランスにできており、最終的にはリハで指揮者さんがコンナモンヤネと具合良く調整したら、このようなスペクトルになってしまう。。という事ではなかろうかと思われます。そして、レコーディングのコンソールでの調整においても、スペクトルを計測しながら調整しているとは思えないため、生演奏を何度も聴いたであろう、繊細な専門的感覚を持つレコーディング技術者/アーチストさん達音楽のプロフェッショナルが、耳を頼りにコントロールルームで最終的にコンナモンヤネと調整した結果も、やはりこのようなスペクトルになってしまうという事なのでしょう。

そして、マドンナであれマイルスであれ、やはりスタジオでモニタして、耳で確認して具合エーントチャウ?と最終的に承認した結果も、やはり40Hzと10kHzがほぼ同等の大きさに聞こえ、その間がほぼ均等に分布したスペクトルになっています(参考記事)。音楽の専門家達が「具合エーントチャウ?」という調和を求めると、どのようなジャンルであれ、やはり自然とそのようになってしまう。。という事のようです。

これ以上グダグダ言う必要はないですよね。

「周波数特性なんかジューヨーではない」とか「周波数をフラットにするとオンガクがツマラナクナル」。。。。。なんて、もし、音楽を本当に楽しもうと思ったら(オトじゃないですよ、オトじゃぁ。。音楽ね)、口が裂けても出てくる発言ではありませぬ。そりゃアンタがツマランというだけヤロ!。ドシロートが自分勝手にイヂクリマースのは、それは個人の勝手です。「趣味」ですから。しかし、少なくとも世間に対してそれなりの影響力を持つ業界の玄人さん達が、堂々とそのような発言をしている事には、重大な問題があるとハチマルは激しくそう思います。プリプリ。

さて、ハチマルが以上のような事を書くと、理屈でそんな事を言っているだけだと思われるかもしれませんので、補足しておきます。

以前のハチマルはトランジスタラジオで聴こうがJBLパラゴンで聴こうが「ベトベンはベトベン、ピ○ミGOはピ○ミGO」をモットーとし、再生機械にはゼンゼン拘りませんでした。上等のラジカセ級のやつで十分だと。。。しかし、携帯電話にフルトベングラさんのベトベン交響曲全集とジャコさんの全コレクションをコピーして、そこそこ上等のカナル型イヤフォンで聴いた時にショックを受け(電車の席でトリハダが。。。)。。。そして、DENONコンポのブワブワ スピーカを激怒のあまり破壊し、イヤフォン付けっぱなしで1日中仕事するわけにゆかぬため、また、いろいろ試聴した結果市販品でハチマルの要求を満たせそうな装置が存在せぬため、デスクトップシステムの開発に着手し、試行錯誤の結果ほぼイヤフォン並に聴きやすい現在のZAPの基本ができ上がった時点で、波形計測やスペクトルの解析をして後追いで理論的裏付けを取ったに過ぎません。まぁ、開発屋さんの典型です。

結局、その道の専門家さん達が、具合エーヤロと調整してくれたのを素直に聴くと、概ねどんな楽曲でもバランス良く調和がとれて聴きやすいという事です。アーチストさんの表現の全体と細部を感じ取りやすいという事です(シロートの身勝手なジョーカンとやらではナイヨ)。ウチラのために、そのように作ってくれてはるという事です。アタリ前の事です。そこにドシロートくさいオンガクセーたらナンタラを追加する必要性は感じませんし、あまり露骨にやられると、元々の音楽が聴きにくくって、そのうち激怒してハンマーで破壊したくなります。

以上が、ハチマルが「音楽」を普通に聴くためのスピーカ式オーディオ装置がまず目標とすべきと考える基本中の基本中の基本中の基本の考え方です。

次回から、もう少し具体的なオハナシに入りたいと思います。次回のキーワードは「インテグレイション」の予定です。

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2011年12月04日 (日) | Edit |
Frieve Audioの自動音場補正は、「周波数特性」と「位相特性」の両方を補正してくれます。すなわち周波数ドメインと時間ドメインで補正してくれるという事です。これらの補正は別々にON/OFF可能です。「周波数特性」の補正効果はF特グラフを見れば直ぐに確認できますし、聴覚でも比較的容易に効果を実感できます。これに対し「位相特性」の補正効果は簡単には確認できません。

アナログチャンデバを介する2.1システムやバスレフ型では、位相の遅れによって特にピチカートベース音で違和感を覚え、波形でも簡単に確認できました。しかし、密閉型馬鹿ブー方式では位相特性の補正をOFFにしても違和感を殆ど感じません。今回の実験君レポートでは、馬鹿ブー方式で位相補正がどの程度影響しているのかを検証すると共に、比較のためにヘッドフォンで初の計測を試みました。

以前は、ベースソロの信号を使用して密閉、バスレフ、サブウーハー方式で位相遅れ補正効果を確認しましたが、今回は密閉型馬鹿ブー方式だけを対象に、高音楽器の音も混じった信号を使用して、より明確に補正効果を確認しました。

サンプルに使用したのはマイルスのMadnessという曲です。ロンさんのベースとマイルスのトランペットがうまく重なっている部分を抽出しました。下がその波形とスペクトルです。
波形
Madness.jpg
約55Hzのロンさんベース音に、約520Hzを基音として綺麗な倍音を含むマイルスのペット音が重なっています。

部屋の反射波の影響を小さくするために、マイクロフォンはスピーカ前方約10cmに設置しました。下はFrieve Audioが計測したAlpair 6Mの位相遅れ特性です。
位相遅れ
密閉形であっても、周波数が下がるほど位相が遅れます。バスレフ型の場合はもっと大きく遅れます。500Hz近辺の位相の乱れは主にデスクトップからの反射によるものです。

それでは、波形を比較してみます。グレーが信号波形、赤がスピーカ出力波形です。再生音量はハチマルの実用上限音量です。クリックで拡大してご覧ください。

● まずは全く補正していない波形です。
位相 OFF OFF
なんだかゼンゼン違いますね。


● 周波数特性と位相遅れの両方の補正をONにしました。補正範囲は20Hz~20kHzです。
位相 ON ON
嘘みたいにバッチリ合っています。ここまで一致するとは、ちょっと予想していませんでした。


● 位相遅れ補正だけをOFFにしてみました。
位相 ON OFF
低周波数のベース音がトランペット音に対して遅れている事がよくわかります。ペットの波形もなんだか変ですね。


● 今度は位相補正をONにして周波数特性補正をOFFにしてみました。
位相 OFF ON
ペットの波形はかなりソース波形に近付きましたが、低域がブーストされないのでベース音が弱まって、全体的に平らな波形となっています。


● 最後に、SONYの高級密閉形モニタ ヘッドフォンMDR-Z1000でも計測してみました。マイクロフォンは例のバイノーラル録音用です。初のヘッドフォン再生での計測です。
ヘッドフォン
さすがですね。もちろん全くの未補正です。何の苦労もありません。再三申しているように、ヘッドフォン/イヤフォン再生はスピーカ再生に比べて「圧倒的に高音質」であるという事をご理解いただけると思います。でも、波形を詳しく見るとベースが若干進み気味です。

下はFrieve Audioで測定したヘッドフォンの位相遅れ特性です。
HP位相遅れ copy
やはり低域で位相がわずかに進んでいます。こんな事ってあるのね?

下はヘッドフォンのF特です。
HP F
このバイノーラル用マイクの周波数特性はあまり信用できません。特に高域の特性は全く信用できません(マイクの表と裏の両方で音を拾う構造であるため、耳穴の気柱振動が影響している模様)。聴感では、カナル型イヤフォンや馬鹿ブーフラット再生よりも低音がブワッと出過ぎる気がしていたのですが、やはり低音が盛り上がり気味ですね。しかし、そのおかげで、40Hzまで中域と同等レベルのレスポンスが確保されています。Frieve audioで500Hz以下をフラットに補正すれば、馬鹿ブーやカナル型イヤフォンとと比べて違和感のない低音を聴けるかもしれません。

と言う事で、Frieve Audioの音場補正により、周波数ドメインだけでなく時間ドメインでも、密閉形モニタヘッドフォンに匹敵する非常にクオリティの高い音楽再生を実現できるという事を再確認できました。非接触型ヘッドフォンを標榜するLEANAUDIOニアフィールド方式の面目躍如ってとこですね。

Alpair5を使っていた頃は、アナログチャンデバを介してサブウーハーを使用すると、大幅にウーハーの位相が遅れたため、位相遅れ補正をOFFにすると時々違和感を覚える事がありました。しかし、密閉型の馬鹿ブー方式の場合、OFFにしても殆ど違和感を覚えた事がありません。ですので、OFFにするとこんなに波形が崩れてしまうという今回の結果には逆にちょっと驚きました。ONにした場合の弊害というのも特に感じませんし、CPU利用率もほとんど増えないめ、今後も位相遅れ補正ONを標準設定にしたいと思います。

オーディオを趣味とされる方々は、こんなのツマラナイと思われるかもしれませんが、このように「音楽再生クオリティ」を高める事によって、「音楽」(アーチストさんがやらはった事)を非常に聴き取りやすくなります。また、僕には「音」自体も癖や違和感のない素直で自然な、従って美しい、「響き」方に聞こえます。これはマイクで拾った波形が素直にそのまま耳に届くからだと思われます。例えば、録音されたストラディバリの響きを本当に味わいたいのであれば、倍音をタップリ含んだ精妙極まりない波形を出来るだけ正確に耳に届ける以外に方法はないはずです。

今回驚いたのは、密閉型スピーカであっても、位相を補正しないと、トランペットの各倍音成分の波形の時間的順番がソースとは異なっているよう見える事です(スペクトルは同じはずですが、波形が全然違って見える)。僕の耳では同じようなペットの音にしか聞こえませんが、電線の違いを聞き分けられるくらい耳の良い方には違いが分かるかもしれません。例えば、ストラディバリの微妙な響きを真剣に聞き分けようとする場合、このへんの波形の崩れはどの程度影響するのでしょうか? (僕にはそこまで聞きわけようという熱意はありませんが。。。)

スピーカとしては最もシンプルなフルレンジ1発でも、スピーカの位相特性によって、このように大きく波形が変形しているというのは驚きです。アナログフィルタを介したマルチウェイ方式の状態は「推して知るべし」ではないでしょうか。

対して、ヘッドフォンでは、何の苦労もなく非常に正確な波形を耳に届けられるという事が、今回の計測で実証されました。ヘッドフォン/イヤフォン再生は、テーイがドータラコータラを無視してしまえば、めっちゃ気持ち良いですよ。ホンマニ。特にベトベン交響曲はヘッドフォンで聴く方が好きだな、未だに。。。。真面目なバイノラル盤出ないかなぁ。。でも、長時間の装着が鬱陶しいのよね。。。

LEANAUDIOでは、常にカナル型イヤフォンの聞こえ方をリファレンスとしてきました。そこそこ上等のカナル型イヤフォンなり密閉型モニタヘッドフォンを真剣に聴いた事のない方には、一度じっくりと聴いてみる事をお薦めします(あんまりジョートーなやつはジョートー感を演出している可能性があるので、イヤフォンなら1マンエン前後のクラスが適当かと思います)。僕はジョートーすぎるヘッドフォンを買ってしまった事を少し後悔しています(超特価を見付けて衝動的にポチしてしまったのよ)。多くのスタジオで愛用されているMDR-CD900STくらいにしておけば良かったかもしれません。ハチマルはVictor製のダイアフラムがトップマウントされたタイプのカナル型イヤフォン(HA-FXC71、6K円くらい)をリファレンスとして使用しています。外出時およびジョギング中も、いつもこいつを愛用しているので、ボロボロになってきました。値段も手頃ですのでお薦めします。

ヘッドフォン/イヤフォンで定位に違和感を覚える方は、モノラルにして「オンジョー」とか「テーイ」を気にせずに「オンガク」を聴いてみてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。ハチマルもソースによってはモノラルで聴いています。

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2010年12月05日 (日) | Edit |
ヘッドフォン再生でもFrieveAudioはとっても便利に活用できます。

クラシックだとあまり気にならないのですが、小編成ジャズのスタジオ録音盤だと、左右のセパレーションがはっきりし過ぎて聴きにくい場合があります(例えばベースがほとんど左でしか聞こえない等)。これはヘッドフォン再生では左右耳のクロストークが全く発生しないためですが、このような場合はFrieveAudioの「マトリクス」機能がとても便利です。

この機能を使用すると、計8チャンネルの入力を任意のレベルでミックスして任意の出力チャンネルへ出力できます。もちろん通常のステレオ再生では2チャンネルしか使用しません。

646.jpg
これが通常のステレオ状態です。Lチャンネルの音はL側へ、Rチャンネルの音はR側へ単純に出力されます。「マトリクス」をOFFにすると放っておいてもこの状態になります。ですからスピーカで再生する場合は「マトリクス」をOFFにしています。

645.jpg
この設定では、RとLの信号を完全にミックスしてRとLへ同じ信号を出力します。要は「モノラル」状態です。全ての音は中央に定位し、楽曲によっては非常に聴きやすくなります。

644.jpg
これはステレオとモノラルの中間の設定です。L側出力へはLチャンネル(0dB)と適当に減衰させたRチャンネル(例えば-12dB)をミックスして出力します。R側も同様に調整します。こうすると片耳にも反対チャンネルの音が少し聞こえます。要はクロストークを人工的に作り出した状態です。これにより極端なセパレーションを緩和して、スピーカー再生に近い聞こえ方に調整できます。もちろん反対側チャンネルの混ぜ具合はお好み次第で調整可能です。

イコライザもとても有効です。
デスクトップの馬鹿ブーと近い感じに聞こえるようにイコライザで調整してみました。
648.jpg
100Hzから30Hzにかけて+12dBブーストすると、馬鹿ブーと似た感じに聞こえます。ややダンピング不足に聞こえる点は変わりませんが。。。また、ジャズを聴く場合にはチッチキチーがシャープに聞こえるように15kHzを中心に+6dBすると好みの感じになります(Alpair5のピークをシミュレートした状態)。

そのうち簡単な治具を作って測定してみたいと思います。装着状態をある程度再現しないと何を測っているか分からないので、耳まわりだけでも再現した簡単なダミーヘッドが必要だと思われます。メンドクセー。

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