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2010年11月13日 (土) | Edit |
リスニング位置(距離70cm)の音場補正用に測定を行いました。距離が離れると測定時のボリュームを上げなければならないため、ある程度エージングが済むまでは測定を控えていた次第です。

下図はA6Pの測定結果です。
628.jpg
黒が第1報に載せた前方10cmでの結果。緑がリスニング位置(70cm)での結果です。たったこれだけの距離で随分凸凹になる事が分かります。

下図は以前測定した80cm位置での部屋の特性です(参考記事)。横軸のスケールが異なるので注意してください。
602_20101017124212.jpg
リスニング位置ではこの特性をモロに被っている事が分かります。

今までは10cmでの測定結果を基にして補正していたため、特に約70Hzのディップの影響を受けた低音を聞いていた事になります。今回の結果をイコライザへ反映する事によってこれが補正され、重みのあるベースの低音がよりハッキリと聞こえるようになり、改めて音場補正の恩恵を体感することができました。やはり手放せません。これは。。。。

下は3つのドライバの比較です。
625.jpg
黒がA5、緑がA6P、赤がA6Mです。FrieveAudioは高域(たぶん2kHz以上)のレベルに基づいてグラフを自動調整します。200Hzのレベルを合わせると下図のようになります。
626.jpg
参考のために、10cm位置での比較結果を再掲します。
616.jpg

さらにマークオーディオからの公表データを下に掲載します。

A6P
623.jpg

A6M
624.jpg

200Hzでレベルを合わせて重ね書き
629.jpg

測定条件は大きく異なりますが、2つのドライバの相対的な特性差はメーカー公表値とよく一致していると言えます。公表値では300~100Hzがやや盛り上がり、100Hz近辺からロールオフしますが、これはドライバの機械的共振による効果です(参考記事)。ハチマルは小さな箱に吸音材をタップリと入れてこの効果を殺しているので、ロールオフは高めになります。このためfoの違いもほとんど表れません(メーカーデータではf0の低いMの方がロールオフが低域側へ少し伸びているが、ハチマルデータでは共振効果を殺しているのでMとPのロールオフはほとんど同じ)。

大ざっぱに2つのドライバの特徴を挙げれば、
Pはややハイ上がりで、A5に似た特性。Mの特性はPに比べると低域寄りの特性(このためPやA5と直接聴き比べると、やや籠もった(こもった)ような音に聞こえた)。未補正で聴き比べれば、ブラインドでも明らかに聞き分けられると思います。

しかし周波数特性を揃えてしまえば、印象の違いは僅かとなります。敢えて聴き比べれば音色的にはPの高域はやや華やかで軽い感じ(真空管アンプの音のイメージかな?)。Mの高域はナチュラルでPに比べるとややソリッドな感じ。しかしハチマルの耳では、ブラインドで聞き分けられるかどうか自信はありません(というか強い意志を持ってそのへんの差を聞き分けようという気が興らない。それがそれほど重要とは思えないため)。

Mは高域に対して低域が相対的に出ているため、馬鹿ブーストには向いていると思います(補正量を少なくできる)。また、普通にバスレフ型として使用する場合でも、Mの方がf0が低いため低域を延ばしやすく、低音を重視する方にはMが向いているかもしれません。ただ、同じ箱で直接聴き比べた場合のその場での印象では、音色的にPの方を好む方が多いのではないかと思います。

この程度のf特の違いでも音の印象が大きく変わる事が今回よく分かりました。その意味でも、FrieveAudioデジタルイコライザの恩恵を再認識した次第です。デジタルイコライザを前提とすれば、スピーカーに対する考え方が大きく変わると思います。

次回は、お約束の内部音の透過性を比較してみます。お楽しみに。

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2010年11月07日 (日) | Edit |
Alpair6のP(紙コーン)とM(メタルコーン)をAlpair5用のポチ2型(2.5L密閉)に取り付けて、仕事しながら聴き比べていました。例によって吸音材はタップリと詰め込んでいます。1個づつ使用しているので、FrieveAudioでR/L信号をミックスしてモノラル信号を生成し、出力チャンネルをRのみまたはLのみに切り換えながら比較しました。

最初はFrieveAudioの自動音場補正(イコライザ)を使用せずに、未補正の素の音を聴き比べたのですが、驚いた事にAlpair6 P(紙)はAlpair5に非常に近い聞こえ方がするのに対し、M(メタル)は明らかに他の2つと傾向が異なって聞こえました。Alpair6 M(メタル)は他の2つに比べて、やや籠もった(こもった)、音が前に出て来ない印象を受けました。これに対し、Alpair6 P(紙)では、ハイハット等の微妙なシャープさを除けば、非常にAlpair5に近い好印象を受けました。しかも低音は明らかにA5よりも出ています。

という事で、
結論-1: イコライザによるフラット化を行わないという前提であれば、迷わずP(紙)を選びます。

これは以外な結果でした。当初はM(メタル)の方が同材質のA5に近い音がするだろうと予測していたのですが、完全に裏切られました。さらに言えば、A5とA6Pを比較した場合でも、サブウーハーまたはバイアンプ駆動のウーハーを使用せずにフルレンジ1発(かつイコライザなし)で使用するという前提であれば、高域のシャープ感がA5よりも僅かに劣るものの低音で有利なA6Pを選びます。要は、フルレンジスピーカーとして単体でバスレフボックス等と組み合わせて普通に使うのであれば、この3つの中ではA6Pが総合的なバランスで最も優れているように思います。

A6P。。良いです。

で、慣らしもある程度ついたので、本日計測してみました。続きをご覧ください。

616.jpg
黒がA5、緑がA6P(紙)、赤がA6M(メタル)です。全て同じ2.5L密閉+吸音材タップリです。まだあまりパワーをかけたくないので、前方約10cmの距離で計測しています。規格の標準ボックスで計測されたカタログデータとは特性が異なりますのでご注意ください。バッフルが小さいのでバッフルステップの傾向が出ています。またマイクロフォンが安物のPC用なので、10kHz以上の絶対レベルはあてになりません。FrieveAudioはグラフの絶対レベルを自動修正するので、この図では200Hzを基準にレベルを揃えて重ね書きしています。実際のSPLはA6P>A6M>A5になります。ご注意ください。

A5(黒)とA6P(緑)の200Hz~10kHzの特性は非常によく似ています。200Hz以下ではダイアフラム径の大きいA6Pの方がレベルが高くなり、10kHz以上ではA5の方がレベルが高くなっています。
これに対してA6M(赤)では、約3kHz以上の応答レベルが他の2つに比べて3~6dB低くなっています。その反面、50Hz以下の極低域ではA6Pよりも若干レベルが高くなっています。

これらは上記の聴感による印象を概ね裏付ける結果となっています。

しかーし、僕はA6を1発馬鹿ブーストで使用する予定です(A5はバイアンプ駆動のウーハーと組み合わせる)。ということで、この計測結果を基にして自動音場調整を行い、周波数特性を35Hz~15kHzで完全にフラットに補正して2つのAlpair6を聴き比べてみました。

すると当然ですが、両者の聴感上の差は小さくなり、いつも聴き慣れているA5馬鹿ブーの音に近づきます。A5とA6 P(紙)は200Hz~5kHzの区間でほぼ直線状であるため、補正しても印象は大きく変わらないのですが、A6 M(メタル)は補正によって大きく印象が変わります(というか他の2つに近づく)。吸音材をタップリと入れているので箱内部の定在波の透過音がほとんど無いためか、周波数特性さえ揃えてしまえばコーンの材質違いによる音の違いは思いの外小さいようです。

フラットに補正した状態で比較すると、僅かにA6 Pの方が高域で好印象(明るくてスムースな感じ)ですが、バスドラムはA6 Mの方が好印象です(Pは少しだけ「パコ」と軽い感じを受ける)。僕の耳では差はそれほど大きく感じないので、別にどちらでも良いかなぁ。。と迷うところですが、ベースとドラムを重視するハチマルとしてはA6 M(メタル)に傾きつつあります。ちなみに、A5では「ブリブリ」とコーンの異常振動が発生した「春の祭典」や「マドンナ」等の高信号レベルの低音でも、両方のA6のコーンは変な振動を起こさずに難なく再生してくれました。これは狙い通り。アリガタイ。。。

もう少し慣らしを行って、最終的にリスニング位置で音場補正した上で聴き比べて見たいと思います。

ではでは。。続報をお待ちください。

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