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2011年12月24日 (土) | Edit |
今回から何回かにわたって、Frieve Audioに付属しているデジタル エフェクタについて書いてみます。最近まで全く使っていなかったのですが、スピーカ開発がほぼ終結した事もあり、少しイヂッテみました。なかなか使えそうなのでご紹介しますね。

Frieve Audioの作者はセンスの良い非常に優秀な方だと想像しているのですが、音楽製作畑の方のようで、Frieve Audio以外に単体のデジタルエフェクタ ソフトウェアもいくつかリリースしていた模様です。Frieve Audioにはそれらのエフェクタが最初から付属しており、必要に応じて使用できるようになっています。

下はFrieve Audioの「エフェクタ」タブです。ここで各種のエフェクタを選択してON/OFFします。
effector.jpg
Frieve Audioには最初から5種類のエフェクタ(Dyanamics、3種類のReverb、Stereo Controller)が付属しています。また、追加のエフェクタをダウンロードしてプラグインする事もでき、最大8種類のエフェクタを同時に使用できます。上の図には、そのうちの3種類のエフェクタの設定画面を表示しています(画像は全てクリックで拡大表示できます)。

我々リスナには余り馴染みがありませんが、製作現場ではアナログ領域およびデジタル領域で様々なエフェクタが使われており、上記の付属エフェクタはいずれもプロが使用しているデジタルエフェクタと同等の機能を備えています。

エフェクタに関してはコチラが参考になります。これらのエフェクタは本来製作者用に作られたものですが、我々リスナにも一部のエフェクタを有効に利用できるかもしれません。

という事で、Frieve Audioのオマケエフェクタを試しに使った結果をご報告します。今回はDyanamics(ダイナミクス)についてです。

このダイナミクスには3つの機能(コンプレッサ、エキスパンダ、ゲート)が組み込まれています。製作現場でのこれらの使い方については、コチラ(コンプレッサ)コチラ(エキスパンダ/ゲート)を参考にしてください。

まずはコンプレッサから試してみました。上記の参考サイトによると、ギタリストたちはこのコンプレッサを使用して「音をパキパキにしたり、アタックを強調したり」するそうです。

僕はこれを例の「春の祭典」の最強バスドラの信号ピークだけを弱めるために使ってみました。この最強バスドラは全曲中たった1発だけ発生し、馬鹿ブー方式では、僕の全コレクション中この曲のこの1発だけ低音が顕著に歪みます。
Dynamic wave 1
例のバスドラの信号波形です(スピーカの音響波形ではありません)。グレーが馬鹿ブーストを適用した波形です。馬鹿ブーした時の最強ピークの振幅は24bitの出力レンジを完全に使い切ります。赤がこれにコンプレッサを適用した時の波形です。振幅の大きな波形だけが圧縮(コンプレス)され、その他の波形はほとんど変化していない事がわかります。全曲中、コンプレッサがはっきりと効果を発揮するのはこの3山だけです。

下はマドンナのエロチカのズンドコです。
ero wave
マドンナのズンドコ程度ではエフェクタはほとんどかかりません。

下がそのパラメータ設定です。
Dyanamic 1
コンプレッサ以外の部分はグレーで隠しています。

まず右端のグラフを見てください。横軸は入力、縦軸は出力を表します。PhotoShop等の画像処理ソフトウェアのトーンカーブの調整と同じです。この設定では、信号入力の大きい右端で右上がりの直線の傾きが緩やかになっています。つまり、最大入力レベル付近の信号出力を少しだけ抑えている(圧縮している)という事です。各パラメータについて、もう少し詳しく説明します。

Threshhold: -6.2dB
0dBはCDの最大信号レベルです。「基本的に」-6.2dBよりも大きな入力信号に対してエフェクタを効かせるという事です。
Ratio: 9.0:1
上記のレベルを超えた入力信号をどの程度圧縮するのかを設定します。
Attack: 3.1ms
入力信号が上記のレベルを超えても即座にエフェクタを効かせるのではなく、3.1msの遅延後にエフェクタを効かせます。
Release: 21ms
エフェクタが効き始めてから21msの遅延後にエフェクタの効果をOFFにします。
Knee: 8.2dB
補正カーブをどの程度滑らかにするのかを設定します。これを0にすると、補正カーブは折れ線になります。

とりあえず波形を観察しながら上記のように設定しました。これが最適な設定かどうかは、しばらく実際の音楽を聴いてみないと何とも言えません。思わぬ弊害が潜んでいるかもしれませんね。

馬鹿ブーストする場合、このような大振幅信号は必ず超低音でしか発生しません。従ってエフェクタも大きな超低音信号が発生した時にのみ発動します。このような補正をアンプのボリュームと連動させる事により、どのような音量でもドライバの限界以内でブースト効果を最大限に効かせる事ができます。

次はエキスパンダと組み合わせた使用例をご紹介します。
Dynamic wave 2
同じ「春の祭典」の波形です。コンプレッサだけの場合と異なり、ピーク部の振幅はソースと同等ですが、それ以外の波形の振幅がソースよりも大きくなっています。つまり、大音部と小音部の音量差が小さくなって、音量が全体的に均一化されたという事です。

下はそのパラメータ設定です。
Dyanamic2.jpg
右端のグラフを見ると何をやっているのか一目瞭然だと思います。小信号部の傾きを強く(エキスパンド)して、大信号部の傾きを弱く(コンプレス)しています。これにより、小さな音が大きく聞こえ、大きな音は相対的に小さく聞こえます。また、全体的なゲインを右端のダイヤルで+18dBにしているため、全体の音量も上がります。

この設定例では極端に効果を強めているため、音楽は明らかに不自然に聞こえます。しかし、適度に調整する事によって、例えば交響曲を小音量で聴く場合等に有効に利用できるかもしれません (交響曲を小音量で聴く場合、静かなパートが聞こえにくくなります。かといって、小音パートが聞こえるようにボリュームを調整すると、大音部であわててボリュームを絞る必要があります)。

下はベト4第1楽章全曲の信号です。
bet4_20111224070301.jpg
僕は冒頭の静かなパート(千秋君が失敗したよね)が大好きで、ついついボリュームを上げてしまいます。なのでスピーカで聴く場合、大音量になる直前にすかさずボリュームを絞ります(家族とご近所様に気兼ねするので)。そういう事情もあり、最近は交響曲用に専らヘッドフォンを愛用しています。しかしコンプレッサを適度に使えば、不自然に感じない範囲で小音パートの音量を相対的に大きくする事ができるかもしれません。

最近のポップス系では、コンプレッサを積極的に効かせて音量感を高めているそうです(同じボリュームでも音がのべつくまなく大きく聞こえる)。しかし、音楽の微妙なニュアンスが失われるため、最近の行き過ぎた傾向を危惧するアーチストさんも居られるようです。

下はマドンナのエロチカ全曲の信号です。
madona_20111224070302.jpg
最初さから最後まで信号がびっしりですね。最近のJポップ等ではコンプレッサをバリバリ効かせているので、このように信号を表示するとほとんど長方形にしか見えないくらいだそうですよ。

最後の「ゲート」エフェクタは、あるレベル以下の信号をカットしてノイズを除去する場合等に使用するそうです。再生時には不要かと思います。

次回は「リバーブ」についてご紹介する予定です。オッタノシミニ!

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