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2013年03月11日 (月) | Edit |
という事で、あり合わせのパーツを使って手っ取り早くステレオ信号のセパレーションを弱める(適度にミクスする)アダプタをでっち上げてみました。昨日スポーツジムでも使ってみましたが聞こえ具合はスコブルヨロシ。

例によって超雑な作りです。。。
adapter0.jpg
adapter01.jpg
構造はいたって簡単。ステレオミニプラグ用延長コードのRとLの信号線を適当な抵抗で接続するダケ。抵抗にはアンプのダミー負荷用として持っていた4Ω抵抗を使用しました(8Ωも試した上で4Ωを選択)。この抵抗値が大きいほど信号はセパレートされて音は左右に拡がり、小さいほど信号はミクスされて音はセンターに集まります(短絡すると完全にモノラル)。可変抵抗を使って調整可能にしてもよいでしょう。なお、効果の度合にはヘッドフォン・イヤフォンのドライバのインピーダンスが影響するはずです。同じセパレーション(ミクス)の効果を得たい場合、ドライバのインピーダンスが高いほど挿入する抵抗値も大きくする必要があると思われます。

カタログ値によると、密閉型のMDR-Z1000が24Ω、オープンエア型のMDR-F1が12Ω、カナル型イヤフォン(Victor HA-FXD70)が20Ωです。この3つで色々な曲をを聞いてみた結果4Ωを選びました。これで左右のセパレーションが弱まって音楽が断然聴きやすくなります。これは手放せないかもしれません。

このようなセパレーションを調整する場合、当然イロイロな曲を聞いてみるわけですが、僕は1つのリファレンスとしてオーネット・コールマンのFree Jazz(1961)というアルバムを参考にします。KERO君の左右SPの配置を決める際にもこの作品を参考にしました。
FreeJazz.jpg
このアルバムは2つのバンド(カルテット)を左右のチャンネルに振り分けて延々とフリージャズを演奏とするいうかなりアバンギャルドな作品です。ヘッドフォンでダイレクトに聴くと2つのバンドが左右の真横に居るように聞こえますが、4Ωを接続した状態では左右のバンドがギュッと中央に集まり、なんとなく左右を聞き分けられる程度になります。スピカを60°に配した教科書的レイアウトよりもステレオ効果は相当弱く、KEROやZAPに近い聞こえ方と言えるでしょう。僕の場合、KEROでもZAPでもヘッドフォンでも、自然な聞こえ方を求めて調整すると結局このような最小限のステレオ効果になってしまいます。

外出時にもなんとか使えるようブチルゴムテープで束ねてみました。
adapter2.jpg
雑。。。ミイラ状態。。。。
adapter4_20130310092537.jpg

何もこんなに馬鹿デカイ抵抗を使う必要はなく、1/4Wのを使えば大幅に小型化できます。秋葉原に行くついでがあればパーツを入手してウルトラコンパクトなヤツを何個か作ってみましょう。姪にもプレゼントしないと。。ソノウチね。。。というかAudioTechnicaさんあたりが製品化してくれると助かるのですがねぇ。。。数百円でできるでしょう、コンナモン。。作るのメンドクサイし。。もしかしたら既に市販されているのかな???。。。。と、それよりも何よりも、iPodのファームウェアに信号ミクス(または擬似サラウンド機能)を組み込んでもらった方が更にアリガタイのは言うまでもアリマセン。

追記
このような接続をすると負荷のインピーダンスが低下します。例えば抵抗を使わずに短絡した場合、12ΩのMDR-F1の負荷抵抗は6Ωになり、SONY製ポタアンの対応インピーダンスは8~600Ωですから下限を下まわる事になります(iPodの対応インピーダンスは不明)。本当は各チャンネルのラインに適当な直列抵抗を挿入した方が良いのかもしれません。僕の場合とりあえず今のところ問題はアリマセンが、一応ご注意くださいませ。

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2012年06月07日 (木) | Edit |
ビートルズのモノラル録音盤を集めたボックスが販売されています(コチラ)。欲しいなぁ。。とは思うのですが、高価だし、すっかり記憶にインプットされてしまったビートルズを今さら聴き直すかどうか甚だ疑問なので、いつもポチ寸前で手が止まってしまいます。

「実際にビートルズが立ち会って、ジョージ・マーティンが時間をかけて作り上げたのはモノラル・ミックスだけ」「当時はステレオの再生装置がさほど普及していなくて、ステレオ・ミックスは重要視しされていなかった」「だから、モノラルミックスこそが、ビートルズの求めていた音」

だとのこと。欲しくなりますねぇ。。。ステレオ盤をモノラル再生したのとは違うのでしょうかねぇ。。ハチマルがビートルズを集中して聴いた中高生の頃は、いずれにせよ装置がモノラルラジカセでしたけどね。

とある方のご感想:
「モノラルだとステレオのような広がりがない、だから迫力がない」と考えるのは間違いです。音が同心円上に広がってきます。左右に分かれていないだけ、オーディオではなく音楽そのものと対峙している感じになります(現実世界の楽器もすべてモノラルの音ですしね)。
ですよねぇ。。。ハチマルもそう思います。モノラルの方がかえって音にリアリティというか実体感があるようにも思えますし。

後期作品と言えるホワイトアルバムまで、彼らはモノラルミックスで作品を完成させていたらしく、その後の工程で(彼らがどの程度関与したのか知りませんが)ステレオミックスが派生的に作られたとか。ホワイトアルバムのリリースが1968年ですから、ステレオ盤が出回り始めてから10年以上たっています。当時音楽界において最大の存在であり、ライブ活動を一切止めてスタジオに籠もり、最先端の録音機材を駆使して再生音楽による表現の可能性を開拓していた、あのビートルズが、モノラルを前提に作品を作っていたという事です。

一般家庭へのステレオ装置の普及がそれほどユックリとしたものであったという事なのでしょうが、「ステレオ」を「バッタモン」的に見る風潮も業界にはあったのではないでしょうか。僕には、未だに「ステレオ」がバッタモンのように感じられます。

ただ、マイルスのKind of Blue (1959)は既にステレオ録音されていますから、このへんはアメリカとイギリスのお国柄(技術力、大衆の消費力、新しい物好き、エンターテイメント性重視、メーカの利益重視等)の違いなのか、あるいはビートルズ(またはジョージマーチン)が強くモノラルに拘っただけなのか、確たる事は調べて見ないと何とも言えません。

最近、家電業界は3D TVを盛んに売り込もうとしていますが、あれだって、どう見ても「バッタモン」ですよね。3Dといったって、昔からあるステレオ写真(位置を少しずらして撮影された2枚の写真を横に並べたやつ)と同じなわけで、所詮は駄菓子のオマケみたいな子供騙しに過ぎません。確かに、遠景から近景(人物等)が浮かび上がるように見えますが、浮き上がった近景自体は平板に見えるため、なんだか舞台の書き割りのように見えてしまいます。そもそもTV画面が立体的に見えたからって、ドナイヤッチューネン?です。へぇーー。飛び出して見えるねぇ。でオシマイ。チャンチャン。でしょう(あ、ポールの声が右から聞こえるねぇ。へぇーーー。でオシマイ。チャンチャン。と同じ)。もっとマシな番組作らんかい!です。ホンマニ。不自然ですから長時間見ていると気分悪くなりそう。。

これはステレオスコープと呼ばれる一種の騙し絵みたいなものですが、ステレオフォニックもこれと似たようなもんです。テーイがドータラ、オンジョーの拡がりがアータラとやたら細かく拘って音楽を聴くのって、3D TVの輪郭がドーダ奥行きがアーダってやたら気にしながらテレビ見るのと大して変わらんでしょう。なんか滑稽にすら思えます。ハチマルにはどちらも全然重要だとは思えませんし、やはり不自然ですから、効果がはっきりし過ぎると「内容」を楽しむのには邪魔にしかならぬような気がします。まぁ、オマケ程度に考えて、邪魔にならない程度になんとなく左右に拡がって聞こえるかな?くらいにしておいた方が宜しいのではないでしょうか。深追いは禁物でしょう。

追記
「バッタもん」とは、正しくは「正規の流通ルートで仕入れたものではない商品のこと。」ですが、ハチマルは「バッタモン」を「大衆の購買意欲を煽る怪しげなモノ」という意味で使っています。オヂオって「バッタモン」がやたら多いような気がするんですけど。

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2011年06月02日 (木) | Edit |
臨場感: あたかもその場に臨んでいるような感じ。(大辞林)

今日は「臨場感」について考えてみようかな。

オーディオに限らず、映画、TV、ゲームでもサラウンド音響に加えて3D映像による「臨場感」がやたらと叫ばれています。しかし、ハチマルには再生音楽や映画を鑑賞する上で「臨場感」とやらがそんなに重要だとは思えないので、どうも腑に落ちません。

極たまに映画館で映画を見ると、その音のデカサと演出の派手さ(重低音ってんですか?)に驚かされ、慣れるまでに暫く時間がかかります。なんでこんな派手な演出が必要なのか全く理解できません。最近はオマケに飛び出す画像ですか? 映画ってのはソモソモ、ペッタンコのスクリーンに映像を映し出して物語りを見せるものであって、仮想体験をするためのものではないと思うぞ。時に登場人物達(あるいは監督が伝えようとしたメッセージ)に深く感情移入し感動を受けますが、少なくとも僕は画面の中の仮想世界の中に感覚を置きたいなどと考えた事もありません。感情だけ置ければそれで良い(臨場感ばかりで感情を置けない映画が多いようだが)。台詞を字幕で追っかけてるのに仮想空間もヘッタクレモ無いし。。。そんなくだらん演出よりも、もっと丁寧に映画作らんかい! 金返せ! と言いたくなる鳴り物入り大作映画が最近多いような気もするぞ。。。

で、オウチで音楽を聴く際も、この「リンジョーカン」ってやつをトント求めた事が無いので、なんでソレがそんなにジューヨーなのか全く理解できません。CDやLPってのはオウチの自分のお部屋のスピーカーで音出して聴く事を前提に作られた媒体であるわけで、そもそも仮想体験を狙った媒体ではないわけで、そもそもそんなのは無理なわけで、目の前のスピーカーまたは耳に装着したイヤフォンから音が出てくるのは全くアタリマエで自然に受け入れられる現象であるわけで、そこに何のモンダイがあるというのか? そもそも生演奏を会場で体験するのとは全く異なる体験であるわけで、そこにソレと同じモノを求めても詮ない事なわけで、そもそも違うものの違についてアーダコーダ追いかけるよりも、ソレハソレコレハコレと受け入れて(というか普通の人は普通に受け入れている)、生で聴こうがスピーカで聴こうがイヤフォンで聴こうが変わりようのない部分(ソイツが最も重要な部分だと思うのだが)を素直に楽しんだ方がズーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーットお得だと思うぞ。。目の前のスピーカーから聞こえる音楽を聴いてスッゲー!と舞い上がったりズドーンと恐れ入ったりしているその瞬間が重要なのであって、それがリアリティなのであって、それこそが大切な実体験なのであって、それ以上を求めようもないし、それが何より大切だと思うのだが。。生で聴きたい時は会場へ行けば良い。と言っても、高い金払って生で聴きたいと思うアーチストはほとんどあの世だしなぁ。。。

追記
最近ずっとモノラルで聴いているのだが、ステレオってホンマノホンマノホンマノホンマニ必要なのか?ホンマのホンマのホンマに左右にSPが必要なのか?という疑問がますます強まっている(というモンダイについては僕が中高生の頃のオーヂオ専門誌で激論が交わされていたような記憶もある)。情報がシンプルになるためか気が散らずに聴きやすい。モノラルに耳が慣れてからたまにステレオに戻すとナンカチャウンチャウ?と不自然に感じる。そもそも普段気楽に音楽を楽しんでいるヒトは、スピーカーの真ん中なんかでじっと聴いてないし、スピーカーがやたら離れていたりくっついていたりするし、そんなだったらモノラルの方がずっと音楽聴きやすいのではないかと思う。ステレオなんかよりも低音をきっちりと気持ち良く聴かせてあげる事と高域の指向性を広くしてあげる事の方がどれだけ重要か。。家庭用オーディオ装置を根本から見直したくなってきた。

追記2
最近、フルトベングラのベトベン交響曲をオートグラフでモノラル再生して聴いてみたいとよく思うのよね。というのは交響曲をモノラルで上手に再生する方法というのがちょっとテーマかな?と。

追記3
映画はあまり好きな媒体ではないが、最近TVでパイレーツオブカリビアンを3週連続で放映したのをムスコが録画したので見たが、モノタリナイ。ワンピースの方がずっと面白く味わい深い。ワンピースをハリウッドで真面目に実写化した方がずっとオモシロイ作品ができると思う。大幅に変脚しても良い。ルフィーのゴムゴムの能力とかも無しで良い。あの物語の根本にあるルフィーと仲間達の魅力(作者のメッセージ)さえフィルムで表現してくれればそれで良い。監督さえ良ければSTAR WARSシリーズ(駄作エピソード2,3を除く)に匹敵するシリーズになると思う。それだけのメッセージを原作は持っている。全巻ご一読あれ。

追記4
お昼にTVを付けたらハンニバルをやっていた。これは僕としては珍しく入れ込んだ映画。といっても劇場で見たわけではなく出張中のビジネスホテルのケーブルTVで初めて見て衝撃を受けた。次の週も同じホテルに泊まったので再度見た。ストーリーもさることなががレクタハンニバルを演じた役者(アンソニーなんとかだっけ)、全体的な画像の色調階調等(西洋文明の裏側のドロドロした感じがよく表現されていた)、ツボにはまった。即原作も読んだがラストは映画の方がずっと良いと思う(こういうのは珍しい)。記憶に残ってたクラリスってもっと美人だったような気がするのだが。。あと吹き替えは最低だね。

追記5
映画ついでに。映画はあまり好きではないのでビデオ/DVDまで買った作品は少ない
STAR WARS (エピソード4、5、6)これはもうハリウッドというかアメリカが人類に残した偉大なる遺産でしょう、ブレードランナー(原作者FKディックの大ファンだがこの映画は良い、原作より良いかも)、ブルースブラザーズ、七人の侍、ローマの休日、イエローサブマリン、以上。。。。最近ムスコがSTAR WARS初期三部作のDVDを買えとうるさい。VHSプレーヤが壊れちゃったのよ。

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2011年05月29日 (日) | Edit |
音楽鑑賞時の音場とか空間再現についてイロイロ考察したあげくに、フロント3チャンネルが良いのでは?というところに行き着いたわけですが、例によってネットで検索してみたところ、実際にその効果を楽しんでいる方も居られるようです。

下記のリンクをご参照ください。
真空管とマルチチャンネルで聞く音楽
3チャンネルか、4チャンネルか、5チャンネルか?

「音場」に拘るのであれば、マルチチャンネルでいろいろ試してみると楽しいと思いますよ。フロント3チャンネルであれば、2チャンネルのソースでも試せるはずです。

サウンドブラスターのコイツを使えばUSBから簡単に5.1ch出力が得られます。お値段も手頃。
814.jpg

Frieve Audioのマトリクス機能を使えばRにR信号、センターにR+L信号、LにL信号を出力できます。さらに例えばRにR-α*L (RからLの成分を適度に差し引いた信号)等の出力も可能ですし、センターに対するR/L信号の位相関係も変更できます。

センタースピーカーを追加すると、音が中抜けしないので左右のスピーカーのスパンをさらに拡げて音場を左右に拡大できるそうです。ハチマルとしては、オーケストラの直射音が高密度でセンターからドーンと直撃してくれて、間接音が左右から適度に漂ってくれるくらいの雰囲気を狙ってみるかな。各楽器パートの分離はさして望まない。間接音を演出するR/Lの音も別にモノラルに近くても全然構わない。だいたいホールで聴いている時には左右の違いなど全然意識にも登らないと思うぞ(というかホール中ほどの席では左右耳で音はあまり変わらないと思う。だからバイノーラル録音でも左右は大して分離しないだろう。ステレオソースは左右に分離しすぎの気がする)。ソースの録音条件に合わせてR/Lのレベルを変更しても良いかもしれない(DSPでキンキラのやつはR/Lを弱める等)。小編成のコンボやボーカルであればR/Lの音量を落としてほぼセンタ-だけで聞いても良いと思う。まずはモノラル+αの基本コンセプトをとりあえずのスタート地点としたい。

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2011年05月25日 (水) | Edit |
ここ最近、音場あるいは聴覚による空間認識について考察を重ねました。

どう考えてもステレオ方式で表現される音場というのは、あくまでも「それらしく」聞こえる程度の「演出」に過ぎず、その程度のものと認識してそれなりに受け入れ、深追いせずに素直に音楽を聴いた方が良かろうというのが今のところの僕の理解です。

このステレオ方式では、装置をどう調整しようが、部屋をどう対策しようが(部屋の影響が大きい)、どんなに追求しても普遍的理想状態というのはそもそも存在せず、またソースが変われば録音状態も千差万別であるため、結局は好みの問題、気分の問題を追いかけ回す事に終止したあげく、富士の樹海をさまよう事になるだけのような気がします。まあ、それが楽しいのかもしれませんが。ソコソコでコンナモンと受け入れるのが肝要かと。。。。

音楽を鑑賞する上でそれほどまでに音場が重要というのであれば、ステレオ方式などとっとと廃れているはずです。しかし過去に4chブーム、バイノーラルブームがあり、最近ではサラウンド方式というのもありますが、あい変わらずステレオ方式が主流を占めている事から、広く一般の人々は、普通に音楽楽しむんやったらこんなもんでエーントチャウと受け入れているという事だと思います。もし、全く同じ性能の装置をモノラル バージョンとステレオバージョンで選べるとしたら、そしてモノラルの値段がステレオの半額だとしたら、皆さんどうします?例えば20万円のステレオセットをモノラルにして10万円で買えるとしたら、ステレオ効果と10万円を天秤にかけて、どっちが得と感じるか?(実際に半額になるのはスピーカだけ、アンプは電源部があるので半額にはならない、プレーヤ部の減額分はさらに小さかろう)

本当に音場に拘りたいと言うのであれば、少なくともサラウンド方式の方が現実的でしょう。スピーカーの配置や、信号処理(遅延)の設定にも大きな自由度があるため、ステレオ方式よりもずっとイヂリ甲斐があって楽しいのではないかと思います。PCを音源としてFrieve Audioのようなソフトウェアを使用すれば、結構ディープに楽しめるのではないでしょうか。でも、サラウンド方式を徹底的に弄っているオーヂオマニアというのを余り見かけないのも、不思議といえば不思議です。サラウンド方式でも再生場の音響特性に影響を受けるという点では、ステレオ方式とたいして変わりません。

もし家庭で音楽鑑賞するに際して音場再現がそれほど重要であるというのであれば、最も理に適ったバイノーラル方式の開発を進めるべきだと思います。とにかくそのホールで生演奏を聴いた時の耳位置での音場をそのまま正確に収録でき、再生時に部屋の影響を全く受けないという点で原理的に極めて優れています。ただし、ホールの観客席で単純にダミーヘッドで収録しただけでは、現在の演出されたステレオソースほど定位感はないでしょうから(ヒトは物足りなく感じるでしょうから)、多少演出するために補助的な近接マイクの使用や、ミキシングおよびデジタル信号処理技術等、録音技術にももまだまだ改善の余地があるでしょう。また、既存のステレオソースをバイノーラル再生用に信号処理する方式の開発も必要かもしれません。それらがうまくできれば、かなり魅力的なソースになるはずです。

近年、iPodの普及に伴い、ヘッドフォンやイヤフォンおよびヘッドフォンアンプ等が以前にも増して市場を賑わしており、家庭でもこれらをメインに使用して音楽を楽しむ人口が確実に増えていると思われます。そういう意味でも、ヘッドフォン再生に適したバイノーラル録音というのは、今後真剣に考えるべき技術ではないかと思います。最も厄介な部屋の影響を全く受けず、小さなダイアフラムで極低音まで再生できるため、原理的にスピーカー方式よりも音質面(ナンタラ感の音質ではない)でも優れます。

追記
現在のオーディオ装置は基本的にステレオ再生を前提に設計されているが、ホンマにステレオは必要なのか? と考えてしまう事がある。そもそもスピーカーを何個使おうが、てんで勝手な再生条件(お部屋)で音場を表現しようとしても端から無理がある。オウチでスピーカから音だして音楽聴いてナニが悪いと言うのよ? なにもムリクソ臨場感演出せんでもエーヤン。。中途半端な事するくらいなら、居直ってモノラル再生をもっと真面目に考えてみても良いかもしれない。スピーカー間の干渉も生じないため、かえって潔く聴きやすいような気もする。例えばタンノイの有名なオートグラフというやつは1953年の設計。ステレオレコードが本格的に普及したのが1957年だから、本来モノラル再生を前提としたスピーカーだと思われる。そいえばモノラルでホールの響き感を演出する事を狙った設計であると聞いた事もあるような気がする。そう考えればあのような設計にも納得できるか(45°の角度ってステレオ配置には向かないのでオッカシーナ?と以前思っていたのよ)。1本だとコストも半分だし。場所も半分だし。ホンマノホンマニ ステレオって必要なのか?

追記2
調べたらやっぱりオートグラフはモノラル用なので45°のコーナー角度に設計されているとのこと。作家の五味康祐氏が初めて日本に輸入して以来、日本のオーディオマニアの憧れになったとか。このスピーカーをステレオで鳴らすのは日本人くらいではないか?とか書いてあった。似たような構造でステレオ用に設計しなおしたと思われるウェストミンスターというのが今も売られているが、こちらはイマイチ話題に上らないみたいね。

追記3
お部屋で音楽を普通に聞くならモノラル、臨場感楽しみたいならバイノーラル、ってとこが無理なくストンと腑に落ちるような気がしてきた。暫く片方のスピーカだけでモノラルで聞いてみようっと。モノラルを前提とした無指向性スピーカの実験をしたくなってきたゾ。。。

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2011年05月19日 (木) | Edit |
人間は主に視覚と聴覚の組み合わせによって空間を認識すると言われます。また、これら2つの感覚は互いに補い合って機能するとされます。

聴覚は視覚よりも時間認識分解能に優れると言われ(であるからこそ、このように複雑で高度な音楽を楽しめる)、また一般的に聴覚の刺激に対する反応の方が速いとされます。これは情報処理量の違いによるものかもしれません。また、視覚は視野の範囲しか知覚できませんが、聴覚は全方向の音を知覚できます。これに対し、視覚は空間認識分解能に優れると言われます。聴覚よりも細かく正確に位置(方向/距離)の違いを見分ける事ができるという事です。この点で、聴覚は視覚に対して大幅に劣ります。

私達はこれらの感覚を上手に組み合わせて使用しています。例えば、森の中を歩いていて不意にどこかでガサッと音がした時、人はまず聴覚によって素早く反応し、音の方向を大まかに認識してそちらに眼を向け、眼をこらして正確な位置(距離と方向)と音の原因が何なのか(危険なのかどうか)を知ろうとします。

オーディオのステレオフォニック方式もサラウンド方式も元々は映画館用に実用化されたものであり、音(聴覚)と映像(視覚)の組み合わせによる臨場感の「演出」を狙いとしています。これらは正確な「空間」を再現する事を目的とするものではなく、あくまでも映像のショーアップを目的とするものです。ステレオ方式が導入された当初、馬が画面を左から右に横切ると、パッパカ音も左から右に移動するという事で、客も単純に喜んだのでしょう。最近では3Dですか。これも3D TVによって一般家庭に浸透しつつあるようです。

さて音楽を生演奏で楽しむ場合、ヒトは聴覚だけではなくその他の感覚、主には視覚と併せて体験しています。例えば、フルオーケストラのバイオリンの音は、はっきりとバイオリン奏者が見える方向から聞こえるような気がするでしょう。しかし眼を閉じてしまうと、聴覚の空間認識分解能は視覚に比べて大きく劣るため、その方向感覚は極めてあやふやになります。実際に眼を閉じて試された方から全く方向を認識できなかったという体験談も聞いた事があります。

恐らく、生演奏と同じ音場をどのように正確に再現したとて、視覚情報を欠いた(というかむしろ全く異なる視覚情報/環境条件を伴う)体験は実体験とは全く別物として感じられるでしょう。バイノーラルで録音して自宅でそのまま聴いてもなんだかモノタリナイと感じるはずです。むしろ、家庭で楽しむ事を前提にある程度演出された現在のステレオソースの方がリアルっぽく聞こえるのではないでしょうか(ソースは単なる記録ではないということ)。これをさらに無理矢理、実体験の輝かしい記憶/印象に近付けようとすると、果てしのない徒労となるばかりでなく、(視覚)情報の欠落分を聴覚だけで補おうとするあまりに(無理矢理リアルっぽくライブっぽくしようとするあまりに)、過剰な演出によって、本来の音楽再生が疎かになりがちです。また、幸運にしてあるソースでイメージ通りの聞こえ方が得られたとしても、ソースによって録音条件がマチマチであるため(マイクの位置とか分離とか残響時間等について規格はない)、他のソースでも良好に聞こえるとは限りません。このように現在のオーヂオ装置は「生演奏疑似体験装置」あるいは「音場再現装置」などではなく単なる「蓄音機」と言っても良い程度のものに過ぎません。しかし、再三申しているように、それは生演奏体験に準ずる低級な代替体験手段でもありません(また空間再現性が音楽を楽しむ上でさして重要であるとも思えない)。生演奏体験とは端から異なる、さらに言えば生演奏よりも高度な表現が可能ですらある音楽体験/音楽表現手段として、その独自の良さを素直に受け入れた方が、せっかくソースに記録されている貴重この上ない音楽作品をより深く楽しむ事が出来るはずです。

以前にも数回にわたってさる演奏家のコメント「空間表現の追求など不可能を無理して求めているだけであって失うものの方がはるかに大きい、そもそも現代のオーディオは完全に間違った方向に走っている」を取り上げましたが、その趣旨は概ねハチマルが上に書いたような事ではないかと思います。また、オーディオマニア達が、音楽家は概して再生音楽の空間再現性に無頓着であるという点において自分達の指向するオーディオとは乖離していると結論付けたお話しもご紹介しました(これも不思議な話で、逆に音楽に関してはドシロートの自分達の音楽との接し方の方が乖離していると真摯に受け止めようとしないのか?)。僕の個人的見解でもありますが「音楽のイチバンオイシイところはそんなところにはナイ」というコトだと思います。音楽を聴いていて、いまだかつてソコが重要だと感じた事は一度もありません。というか意識に登った事すらありません。

オーティオ趣味のイチバンオモシロイところはソコにアルという方もいらっしゃるでしょう。楽しみ方はヒトそれぞれです。どの分野でもそうですが、それがマニア、それが趣味というものでしょう。しかし、一方で業界全体としてそれは実用的音楽鑑賞装置の本来の用途ではないという事をしっかりと認識する必要もあるのではないでしょうか。一部のマニアックな傾向によってオーディオ装置の正常進化が阻害されてはなりません(正常進化とは根本的な音楽再生性能(やたらコマケー音質やナンタラ感ではない)の向上、コンパクト化、低価格化、利便性の向上等)。例えば鉄道マニアは、例えばクラシックカーマニアは、そしてそれらの関連業界および一般ユーザーはそんな事はアタリマエとして認識しています。現在のオーディオ業界の動向を見るに付け、そのあたりの認識が疎かにされているような気がしてなりません。

追記
僕は今、全盲の方の再生音楽に関する考え方、感じ方に凄く興味があります。もともと実体験から視覚情報が全く欠落しているわけですから、音だけの再生でもリアルに感じる事ができるのだろうか? バイノーラル再生が凄くリアルに聞こえるのだろうか? ステレオ再生音はどのように感じるのだろうか? リアル感やライブ感を演出するために響かせた音が果たしてリアルに自然に聞こえるのだろうか?等々。。。

追記2
あたかも眼の前に居るような、口のカタチや大きさが、ミニチュアのステージが目の前に展開するような等、視覚情報の欠如を音から補おうとする意識が伺えますね。これはオーディオを「趣味」とされる方々の特徴のようにも思えます。そのように聞こえるように(あるいは聞こえるような気がするように)装置を調整するのが楽しいという事なのでしょうか。僕はいまだかつてそのような事を思っても見なかったので、ちょっと驚きました。ステレオで初めて聴いた時、ポールの声が左右に移動するので、なるほどこれがステレオか。。と納得した後、ドーッテコトナイヤンと、現在に至るまでほとんどステレオ感を意識していません。ケロの実験中に、左右スピーカー間の距離を拡げてゆくと、ほんとに何もない空間にポッカリと音像が浮かび上がる事がありました。こういうのがオモシロイのかなぁ。とも思いましたが、僕には気色悪く感じて音楽に集中できないので、結局あのように狭いスパンを選択しました。マイルスが目の前に浮かんだらコワイし。。。ス、スンマセンデシタ!って逃げ出したくなる?

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2010年10月21日 (木) | Edit |
オーディオ愛好家の間では音場再現性が非常に重視されるように見受けられます。
そこで、音楽再生における音場の再現性について3回シリーズで書いてみたいと思います。

1.ステレオ方式
2. バイノーラル方式
3. 音場再現の必要性

という構成になると思います。

ということで、今回はステレオ方式について考察します。

1.ステレオフォニック(一般にステレオ)方式
実用的なステレオ方式がはじめて営業的に一般公開されたのはディズニー映画の「ファンタジア」(1940年)だそうです。その後まずハリウッド映画で普及し、ステレオ盤レコードが大量生産されるようになったのは1957年からだそうです(出典)。

下図はステレオ録音を模式的に示したものです。緑の楕円が複数の楽器で構成されたステージ上の楽団だと思ってください。簡略化のために、以降はこの楽団内で左寄りに配置されたトランペットだけを取り上げます。
610.jpg
ステージ前方に立った人間は、左右の耳の聞こえ方の違いによって、各楽器の方向を認識する事ができます。両耳の聞こえ方の違いは、両耳穴が横を向いている事、両耳穴間が離れている事、両耳穴の間に頭部が存在する事等によって発生します。さらに、頭部形状、耳たぶの形状、上半身(特に肩)の形状等による聞こえ方の違いから、左右だけでなく前後および上下の方向も認識できる(すなわち三次元的に音場を認識できる)と言われます。

ステレオ方式は専ら左右方向の聞こえ方の違いを表現するために発明された方式です。上図には2種類の録音方法を示しています。

最初の方法はステージの中央前方に2本のマイクを配置して録音する最もシンプルな方法です。現在の音楽ソースにおいて、このような方法が採られるのはクラシックの場合でも稀だそうです。適度な指向性を持つマイクロフォンを適度な角度で左右に開いて設置する事によって、その場に立った人間の左右耳の聞こえ方を簡易的に模倣しようというのが狙いです。単純に言うと、左寄りの音源の音は右側マイクよりも左側マイクの方に大きく録音されるという事です。マイクロフォンの指向性と配置角度によって左右の分離度も当然異なりますが、特に標準的な規格は定められていない模様です。また、人間の頭部形状等の影響を表現できないため、ヘッドフォンで再生してもバイノーラル方式のような立体感は得られません。この方式の場合、ホール壁面からの反響音も比較的多めに録音されるはずです。

2番目の方法は、ステージ上の各楽器の近くまたは楽団内部の各所に多数のマイクを設置するか、あるいは各楽器を独立したブースで録音して、後で2chへミキシングする方法です。ほとんどの音楽ソースがこのような録音方式を採用しているようです。この場合、各マイクの音をコンソールで適当に左右チャンネルへ振り分ける事によって、人工的に音源を配置します。この場合、録音に含まれる反響音は上記に比べて少なくなり、各楽器の音が細部まで聞き取りやすくなるはずです。最近はデジタル信号処理(DSP)によってホールの反射を人工的に追加したりもされるようです(ホールの各壁面の距離/反射率等から遅延量/減衰量を計算し、これに基づいて直接音に対して遅延した人工的反射音(エコー)を追加する)。

いずれの場合も、特に定められた規格もなく、また基準となる原則もなく、音を左右に適当に振り分けているだけだと言えます。従って、録音ごとに条件もまちまちです。また、記録された内容には、左右方向のみの一次元的な音場(と言えるのか?)情報しか含まれません。

下図は、そのようにして録音された音を自分の部屋で再生している状態を示しています。
611.jpg
機械的手段(すなわち2本のマイクロフォンを使用)または電気的手段(すなわちミキシングコンソールを使用)を用いて振り分けられた左右の音を、前方に設置した2本のスピーカで再生します。スピーカからリスナの耳の間には、部屋の音響特性(反射、定在波)が介在し、従って実際にリスナの耳に届く「音場」も、これまた千差万別です。また、左側スピーカから出た音は右耳にも届きます(クロストークが発生する)。

この方式では、左右で同音量に録音された楽器は真正面に定位し、例えば左チャンネルだけに音が含まれる楽器は表現可能な音場?の左端に定位します。この時、その楽器は左側ツイーター位置に定位するはずです(その楽器は左スピーカーからのみ聞こえる = その位置に定位する)。つまり、音場は原理的に左右スピーカの間に展開される事になります。

部屋の反響特性によっては、音場がさらに左右に広がったり、あるいは上下に広がってすら聞こえるそうですが、これらは部屋+スピーカー+リスナーの条件によってタマタマ生じる音場感であって、ソースに含まれるものではありません(ソースには左右方向の情報しか含まれない)。ましてや原音場の「再現」と言えるものでは全くありません。

以上のように考えると、ステレオ方式は原理的に「音場を再現する」とはとても言えず「音場を模造する」あるいは「音場を演出する」という程度のものに過ぎない事が分かります。

これを改善する方法として、ホール内の特定位置を中心とする例えば半径1mの球面上に指向性マイクロフォンを多数配置し、再生時にはこれと同じように配置した多数のスピーカに囲まれた球の内部で聴くという方法が考えられます(1m以内の半径であれば部屋の影響も低く抑えられる)。この方式を大幅に簡略化したのが、マルチチャンネルのサラウンドシステムだと言えます(前後左右の二次元的音場再生)。ご存じのようにサラウンドもハリウッド発の技術ですね。

次回は、原理的にはもっとマトモに音場を「再現」できると考えられるバイノーラル方式について考察します。

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2010年07月09日 (金) | Edit |
僕はステレオ再生をモノラル再生に対する「グリコのオマケ」程度にしか考えていません。この方式は原理的に「オウチで多少それっぽく音楽が楽しめるように」というレベルのものに過ぎないからです。もともと「音空間(音場)の再現」を目的としたものではありません。モノラル方式よりなんかちょっとエーンチャウ?という程度のものだと考えて良いと思います。僕なんか「ステレオ方式の最大のメリットは真正面にスピーカーを置かなくても良いというレイアウト上の利点にある」とすら考えています。

ところが、オーヂオ趣味に首を突っ込んでみて「コンサートホールを自分の部屋に再現」「ライブと同じ音圧で聴くのが理想」「あたかも目の前に奏者が浮かび上がるような」という音場の「再現」による「リアル感」「ライブ感」をこのステレオシステムに求めて拘泥している方々が多いという事に驚きました。まあ、このようなユーザのニーズに応えるためにメーカーはマルチチャンネル方式を開発したのだと思います。当然こちらの方が「音場の再現」という面ではステレオ方式より数段優れていると思いますが、再生場(部屋)の影響を受ける事に変わりはありません。恐らく最も現実的なのはバイノーラル方式だと思います。

それはさておき、
僕が常々不思議に思うのは『再生音楽を鑑賞する上で「臨場感」や「ライブ感」がそれほど重要なのか?』という事です。例えばマイルスの古い録音やフルトベングラはモノラルですが全く問題を感じません。別にモノラルでもエーンチャウ?というのが僕の率直な感想です。

たとえば映画を例にして考えてみましょうか。映画というのはリアル役者の演技をフィルムに記録して編集して2次元スクリーンに映し出される再生可能/複製可能な全くの虚構ですよね。人々はそれを虚構と受け入れた上で鑑賞する訳ですが、優れた映画は人々に大きな感動を与えてくれます。最近「臨場感」を出すために3Dなんてのが出てきましたが、これって「マァスゴイ!」ってちょっとしたエンターテインメント性が付け加わるだけで、映画本来の持つ本質的な表現内容にはゼンゼン重要じゃないですよね。しょせんは2次元の虚構なんだし、鑑賞者もそれを承知で見ているわけですから。。。映画=再生音楽、役者=奏者、演技=演奏、フィルム=CD、スクリーン=スピーカー、3D=ステレオ に置き換えてみてください。3D画像は「ステレオ」スコープと呼ばれ、ホログラムのように完全な3次元再生ではなく目の視差を利用した擬似的なものである点で、オーディオの「ステレオ」フォニックと原理的に似たようなものです。

現在主流のオーディオ装置は「録音した音を、再生場所の状態がどうであれ、そこに置かれたスピーカーで再生する」というだけの極めてシンプルなものです。ですから聴く側も「記録された音を自分のスピーカーで「余す事なくきっちり」と耳に届かせて素直に聴く」以外に何も求めようはありません。僕は音楽という芸術をオウチで鑑賞するにはそれで十分だと思います。「無い物」は求めずに「有る物」をできるだけ「余す事なくソノママ」受け止めれば良いのではないかと。もともとそのような意図で製作された媒体なのですから。

再生された音楽はリアル(現実)ではなくバーチャル(虚構)ですが、目の前のスピーカーから流れる音楽を聴いて感動しているその瞬間の体験そのものは、まごう事なき「現実」な訳ですから。その「現実」を大切にすれば良いわけで、端っからの「虚構」を無理矢理「本物っぽく」しなくても良いのでは無いのかなぁ。。。ヘンな事すると余計にヘンな事になると思うのですよね。ハチマルは。どでしょうか?

どうも「生演奏至上主義」的なあるいは「再生音楽を聴くという行為にまつわるコンプレックス」的な根深い信仰みたいなのが未だにあるのでしょうかねぇ。

ま、iPod世代にはそんな拘泥は全く無いでしょうから心配は無用だと思いますが。

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2010年05月29日 (土) | Edit |
「新システム」と偉そうな事を言っていますが、早い話がフルレンジ スピーカーにステレオ式のパワード サブウーハーを追加しただけのものです。

サブを2本にした一番の理由は「メインスピーカーのスタンドが2本必要だから」と「使ってないちょうど良い大きさの箱が2つあったから」です。

以前は右側にパワード サブウーハーを置いて、片方には使用していないガラクタのスピーカーボックスをスタンドとして使用していました(下の写真)。
504_20100529061323.jpg
旧レイアウト。右側にサブ。左のボックスは単なる台に使用。

「では、2本にした事によって何かメリットはあったか?」ですが、下記の点でメリットが得られたと思います。

1) 一般的に100Hz以下等の低域では波長が長いため(100Hzで3.4m)、サブウーハーは(庶民レベルの一般的サイズの)部屋のどこに置いても良いと言われます(人間は低い音の出所を耳で聞き分けられない)。
ところが、前回の記事で出てきたロンさんの曲みたいに信号レベルの高いベースソロを聴いた場合、メインスピーカーからの倍音を聴く事によってロンさんはR/Lの中央に定位するのですが、デスクトップから手に伝わる微妙な振動がマウスを持った右手でしか感じられないため、かなり違和感を憶えました(ちょっと気色悪い感じ)。

つまり、人間は、両耳で低い音の方向を識別する事が出来なくても、振動あるいは風圧の方向は身体で感じる事ができるという事です。この違和感はウーハーを2本にする事によって解消されました。
僕の場合、デスクトップにサブウーハーを置くという、かなり特殊な条件ではありますが、スピーカー システムが比較的身体に近い場合、あるいは逆に部屋が大きくてR/Lのスピーカー間距離が広い場合は、サブをできるだけR/Lの中央に置くに超した事はありません。中央に置けない場合は2本にするのも有効な手だと思います。

2) 1本から2本にする事によって、当然ですが1本あたりの負荷が下がって振動板の振幅を下げる事ができます。これは歪みを低減し低音のスピード感に有利に働きます。大振幅に対応したサブ専用のドライバを使用しない場合は、特に有利に働くと思います。音楽専用にサブを使うのであれば、ドライバには振動板の軽い普通のウーハー用ユニットを使用した方が良いと思います。ただしシアター用に使うと壊れるかもしれません。

3) 音質とは関係ありませんが、R/Lが対称になるのでレイアウトしやすいというのも大きなメリットです。多くの場合、R/Lの中央には映像用のディスプレイや装置類を置くため、サブを中央に置く事は困難でしょうからね。

蛇足ですが、サブを使いこなすには測定が必須です。特に、既にある程度の低域性能を持った大型スピーカーにサブを追加する場合の調整は難しいと思います。

普通のアコースティック音楽を聴く場合、正しく調整されたサブはそれ程大きくは働きません(効果は意外と地味なんです)。特に大型のメインシステムに追加するような場合(カットオフが50Hz以下になるような場合)には、余程気を付けて聴かない限り効果は認識しづらいと思います(元々ソースの低域レベルが低い)。このような低カットオフ設定でサブをONにしてすぐにそれと分かるようであれば、明らかにボリュームを上げすぎです。正しく調整すれば、普段はいるのかいないのか分からないけれど、例えば「春の祭典」の35Hz超絶ティンパニー等の大入力が入った瞬間に大活躍してくれるはずです。
269_20100529082015.jpg
春の祭典のティンパニーの信号。CDの最大レンジの振幅で35Hzの信号が記録されています(参考記事)。

測定には計測器クラスのたいそうな装置は全く不要です。最低性能のパソコンと1000円くらいのPC用マイクロフォンがあれば、フリーソフトを使用して簡単に測定できます。コチラを参考にしてください。

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