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2012年12月16日 (日) | Edit |
今回は、あの余りにも有名な密閉型スタジオモニタYAMAHA NS-10M(1978年頃発売)の激安レプリカモデルをご紹介します。最小限の投資で密閉型スタジオモニタの音が手に入ります。時々耳をリセットするためのリファレンス用としてもヨロシイかと思いますよ。とにかく安価な事に驚かされます。

サウンドハウスさんのオリジナルブランドClassic Proからの製品です。
cp_ex10mb.jpg
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / EX10M
価格はなんとペア19,800YEN(イチマンキューセンハッピャクエン)なり。今のいままで1本の値段だと思っていました。ネットで評判も調べてみましたが、十分にNS10の代替として使えそうです(マニアのようにコマケー事を言わなければね)。
以下メーカーさんの説明(コチラ)
あの定番モニターに匹敵すると、発売当初より大絶賛のモニター。癖の無いまさにモニター然としたピュアな音質と、アンプを選ばない調和性が好評の秘密です。
■スタジオモニタースピーカー
■密閉型2ウェイ
■スピーカー:20cmウーハー、2.5cmドライバー×1
■周波数特性:63Hz-20kHz
■許容入力:120W(RMS)
■インピーダンス:8Ω
■クロスオーバーポイント:3.2kHz
■コネクター:バインディングポスト、バナナプラグ対応
■効率:90dB
■サイズ:25W×42H×21.3Dcm
■重量:9kg(1本)
■2本セットでの販売です。
■フロントネット取り外し可

明記はしていませんが、明らかにYAMAHA NS-10Mのレプリカですね。NS-10Mは未だに多くのスタジオで重用されているようですが、状態の良い中古が手に入りにくくなっているため、そこをなんとか。。。というクリエータさん達の要望にサウンドハウスさんが応えたというカタチでしょう。それにしても、この価格はショッキングです。

オリジナルのNS-10Mについて、いつもの「オーディオの足跡」さんで調べてみました(コチラ)。「ビッグベンの愛称で世界中でスタジオモニターとして使用され、30万台を越えるセールスを達成しました。」 とのこと。世界標準ですね。

オリジナルNS-10Mの吸音材タップリの内部
ns-10m(1).jpg

周波数特性
ns-10mpro(4).jpg
特性図は1987年にバージョンアップされたNS-10M PROのもの。

足跡さんに記載されていたスペックです。
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:18cmコーン型
高域用:3.5cmドーム型
再生周波数帯域 60Hz~20000Hz
クロスオーバー周波数 2kHz、12dB/oct
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 90dB/W/m
定格入力 25W
最大入力 50W
外形寸法 幅215×高さ382×奥行199mm
重量 6kg


スペックを比べると、EX10Mの方が一回り大きくて重いですね。仕様上のウーハーサイズもNSが18cmに対してEXは20cmです。全くソックリに作ったというわけではないようですが、ユーザレビューによると、NSに近いサウンドをよく再現できているようです。

プロ達はかなり過酷な使い方をするようで、ウーハがボコッっと飛び出たり、ツイータが焼き切れたりは普通に起こるようです。このためサウンドハウスさんでは交換用のドライバも扱っています(リコーンキットと言うらしい)。驚いた事に、YAMAHA純正のNS-10M用交換ドライバも購入できます。未だに多く使われているので、YAMAHAさんも交換ユニットを供給し続けているという事でしょうか。素晴らしい!

Classic Pro EX10M用交換ドライバ
cp_ex10mlfb.jpgcp_ex10mhf.jpg
ウーハが2,500YEN、ツイータが2,100YEN

こちらはNS-10M用YAMAHA純正ドライバ
yamaha_ja180100.jpgyamaha_xc712aa0.jpg
ウーハが6.380YEN、ツイータが6,800YEN
双方で互換性はあるのでしょうかね?

EX10Mに組み合わせると良さそうなClassic Pro製のパワーアンプとグライコもピックアップしてみました。

僕も以前使っていた100Wステレオパワーアンプ
cp_cp400a_20121216031345.jpg
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CP400 (製品ページ)
15,800YENなり!
当ブログの関連記事もご覧ください(コチラ)。20万円超のNuForce IA7Eとも比較してみましたが、何ら遜色を感じませんでした。

部屋の特性補正と低音ブースト用にグライコも必須です
cp_ceq1215_20121216031343.jpg
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CEQ1215 (製品ページ)
8,980YENなり!
ステレオ15バンド、RCA入出力付き
カットオフが調整可能なサブウーハ用モノ出力も付いています。
cp_ceq1215b_3.jpg
これは便利かも。
でもね、僕のようにサウンドブラスタの5.1ch DACを使えばグライコもサブウーハ用ローパスフィルタも不要です。PCを音源とするなら、そちらの選択もアリでしょう。

モニタスピーカ+アンプ+グライコが総額約4万5千円(ヨンマンゴセンエン)で揃います。
サウンドハウスさんには是非、民生オヂオ業界に殴り込みをかけて欲しいものです。クリエータさん達との繋がりも強いですから、彼らの意見を尊重した、ナンチャラカンのオッチャン達用では断じてない、クリエータさんから見ても超クールな(業界標準のApple製品(Mac)にマッチするような)、本当に音楽を楽しむための、本当に実用的な、本当の民生用音楽再生装置を、本当にリーズナブルな価格で提供してください。世界中が同じ音質で聞けるように。オネガイシマッス!

さて、EX10Mは密閉型ですから低音信号ブーストが可能です。上のF特図を参考にすると、グライコで+4dB程度ブーストすればで63Hzまでフラットにできます。古典ジャズ/ロック/ポップであれば、これでも僕には十分に思えます。しかし、クラシック(特に交響曲)とビートのヘビーなヒップホップ系には不足を感じる事があります。そのような場合、常用再生音量で高調波歪みが顕著にならない範囲で40Hzバンドを適当にブーストしてもヨロシイかと思います。20Hzバンドはウーハ保護のために-12dBにすると良いかもしれません。非常に大音量で使う場合は、グライコのHPF(45Hz以下をカット)も保護用に使えます。

僕の3x3m(4.5畳+α)程度の部屋であれば、たった3"のAlpair 6Mでも63Hzバンドを+9dBした状態で1m程度の距離で破綻なく十分な再生音量を確保できます。20cmウーハのEX10Mであれば、低音ブーストに対して相当に余裕があるはずです。また、このスピーカはスタジオのコンソールの上に置いてニアフィールドで使用するのが標準的な使い方でしょうから、部屋が広くてもあまり距離をとらず、1~1.5m程度で聴いてみるのが良いのではないかと思います。

標準的なニアフィールド モニタリングのイメージ
Overdubv1_08_jp.jpg
これだと1m以内ですね。大概は部屋を長手方向に使って背面壁との距離を確保します(部屋の中央より前寄りで聞く)。僕の環境もこれに近い。低音の定在波の面で有利です。

それでも低音性能に不足を感じるようであれば、グライコのサブウーハ出力を利用して自作のサブウーハを追加しても良いかもしれません。市販品に適当なのが見つからないので、自作がお薦めだと思います。必要音量に応じて、上の交換用ウーハを2~4本購入し、頑丈な箱に組み込めば、音の繋がりも最高にヨロシイのができあがると思います。なんなら、EX10Mを2セット買って、1セットをサブウーハ用に使った方が箱を自作するよりもお安く上がるかもしれません。

という事で、一度スタジオモニタの音をお安く手軽に聴いてみたいと思われる方には、ナカナカヨロシイのではないかと思います。いかがでしょうか?僕も1セット欲しいなぁ。。。

次回は、スタジオではどれくらいの音量でモニタしているのか?について書いて見たいと思います。オッタノシミニ!

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2012年02月25日 (土) | Edit |
ZAP BAS君の2本のドライバを使った方式についてネットで調べたところ、やはり製品化されていました。

一般的に「プッシュプル方式」と呼ぶようです。

主な狙いは、予想通り2次高調波成分の除去にあるようです。振動板/コイルの前進時と後退時で、サスペンション特性(ダンパ/エッジのバネ特性)とコイル-マグネット間の磁気特性が異なる事によって生じる2次歪みを効果的に除去できるとされています。

画像検索の結果(コチラ)をご覧ください。違う形式のも含まれているのでご注意。

下は製品化された例です。
MK_MX350.jpg
MK Sound製(コチラ)

SUB212-1_web.jpg
BlueSky製 (コチラ)

共に12"(30cmクラス)のウーハを2本使った大きめの業務用スタジオモニタです。民生用では見かけないですね。

ZAP BAS君の方はとりあえず聴感で適当に調整して聴いていますが、特に問題も感じません。もともと1本でも余裕があったので、2本にしたからといって明らかに良くなったと感じる事はありませんが、まあヨロシイのではないでしょうか。

明日計測予定。。気が乗ればね。。

追記
ハチマルには業務用製品の方が魅力的に見えます。
きっと音もナンチャラカンチャラと要らぬ事をしていないでしょうし。。。
民生用ハイエンドは絶対に胡散臭いし。。。
価格なんか絶対納得できないし。。。
真っ当に音楽を聴くなら、ケーブルやアクセサリを含めて全て業務用を使ってみる価値は十分にあると思います。
魔のトライアングル(ザッシ-ヒヨウロンカ-マニア)の勢力圏外ですしね。。。
安心かもしれません。いや、きっと安心です。
プロ用だから当然シロート臭いヘンテコリンなオンガクセーもないでしょうし。。
もしハチマルが、これから一切自作せずに一式揃えるなら、業務用にしますね。
きっと。。。
BlueSkyのチッチャイやつなんか魅力的だし。

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2009年03月06日 (金) | Edit |
僕のLEAN AUDIOコンセプトに似たコンセプトを持つスタジオモニタースピーカー システムを見つけました。Blue Skyというプロ用のオーディオ ブランドですが、多分アメリカの会社ではないかと思います。

156.jpg
Blue Sky Media Disk
これは同社の中で最も小型のシステム
価格は約9.5万円

<メーカーの説明>
Media DeskはデスクトップDAWシステムのためにデザインされています。
コンパクトなサテライトスピーカーはCRTモニターの脇に置くのに最適です。
サブウーハーはデスク下のスペースにちょうど良い大きさです。
自宅スタジオやプロジェクトスタジオなどのアプリケーションで活躍します。

<仕様概略>
メインスピーカー: 10cm 2way 密閉型 110Hz~20kHz(±3dB)
サブウーハー: 20cm 密閉型 35Hz~110Hz(±3dB)
取り扱い: セカンドスタッフ

< LEAN AUDIOとの比較 >
○ サブウーハーの設置場所
Blue Sky: 部屋の音響特性に合わせてピーク/ディップの出にくい設置場所(床面等)を選択
LEAN AUDIO: 低音といえども直接音を主体とするためにデスクトップに設置

○ 特性の調整
Blue Sky: 
サブウーハーの設置場所を選択した後にボリュームと位相(正相/逆相)を調整
LEAN AUDIO: 
ボリュームと正相/逆相を調整した上でFrieve Audio音場補正で位相/周波数特性をフラット化

○ メインスピーカー
Blue Sky: 10cm 2way 密閉型
LEAN AUDIO: 8cmフルレンジ 擬似的密閉型(超ロングダクト)

Blue Skyは床面や机の下への設置を薦めています。僕もサブウーハー導入時は床面に置いてみましたが、デスクトップに設置した方が低音のダイレクト感が圧倒的に優れます。その理由として下記が考えられます。
------------
サブウーハーをデスクトップに置く利点は、サブウーハー設置面の高さ(すなわち反射面)を耳の高さに近づけられる点にあります(床面よりデスクトップ面の方が耳に近い)。つまり、リスニング位置においてはサブウーハーからの直接音と、耳のすぐ近くにあるデスクトップ面からの1発目の反射音が支配的となり、効率良く低音が耳に届くため、サブウーハーのボリュームを下げる事ができます。この原理によりリスニング位置における部屋の反射の影響を極めて低く抑える事ができるわけです。実際に測定した特性を見ても、100Hz以下に顕著な部屋の影響を見る事はできません。さらに、サブウーハーのすぐ横に置いてあるディスプレイからの反射も相当有効に働いていると考えられます。このようにして得られる超低音は極めてダイレクト感の高いものとなります。
--------------

----------以下はメーカーサイトからの抜粋です(赤字はブログ著者)----------

2.1システムの優位性と100Hz以下の音の特性

2本のステレオペアに低域専用のスピーカーを1本追加した2.1と呼ばれるフルレンジシステムは、大口径のウーハーが組み込まれた通常のラージモニターに対して多くのアドバンテージをもっています。特に100Hz以下の音の特性を正しく理解することにより製品選びや使い方を一層高度な領域で認識できるようになります。

通常サブウーハーは2本のメインスピーカーに対して1本のみシステムアップされます。人間の聴覚は150Hz以下の超低域に対しては方向感覚を認識できませんので、ミキシング上のステレオ定位やスピーカーの配置には関係なくメインスピーカーと同じ数を用意する必要がありません。低音楽器のみが再生された場合でもメインスピーカーから聴こえる楽器の倍音成分が音の方向情報を先に認識させ、人間の脳はセパレートに配置されたサブウーハーから超低域が放射されていることには気付かずに、あたかもメインスピーカーから全ての帯域が発せられているように聴こえるのです。この帯域を受け持つサブウーハーはどの場所においても問題ありませんのでまさにこの特徴をどのように生かすかがセッティング上の大きなポイントになります。

サブウーハーからの超低域はあたかもメインスピーカーから発せられているように聴こえる。

そのセッティングを生かすためのルームアコースティックのことについて解説します。
100Hz以下の音の特性はスピーカーからの直接音ではなく部屋のレスポンスに起因する定在波に完全に支配されています。どんなに優れた特性のスタジオでも2つの壁の間や天井と床との間などに起こる定在波は特定の周波数にピークを持たせ、または打ち消し合いを発生させ、正しい周波数レスポンスを不可能にしてしまいます。スピーカーを部屋のコーナーなどに置くと低音が不必要にブーストされたり置き場所によってピークディップの特定周波数は変化しますのでその部屋の癖に合わせた配置を考慮しなければなりませんが、通常はステレオ定位の為と周辺機器の置き方によってメインスピーカーの配置はある程度決定されてしまうものです。
サブウーハーによってこのデリケートな帯域をセパレートさせることによりメインスピーカーは定在波の影響が多い周波数を受け持つ必要がなくなります。そして、たった1本のベースボックスのマネージメントに集中することで「限定された配置による低域のみだれ」から解放されることが出来るのです。

メインスピーカーからの低域の分離はさらに優位な点があります。通常のフルレンジ小型スピーカーは低域を補うためにバスレフポートやパッシブラジエーター型のデザインを採用しボトムエンドまでのワイドレンジ化がされますが、それと同時に正確なトランジェントを妨げ正しくない低域をも再生してしまいます。ブルースカイの場合には完全な密閉型デザインを採用しています。無理な低域を出す必要がなくなり、結果、中~高域までパフォーマンスの高い設計が出来るようになり、全体的な周波数レスポンスを大きく向上させられます。箱のサイズを小さくできることは当然ですが、メインスピーカーの受け持つ帯域が整理されることにより全帯域に渡る高解像度なサウンドを得ることに成功しています。

つぎに左右スピーカー間の音の干渉について考えてみたいと思います。
ラージモニターの場合には左右各々のスピーカーから同じように低域成分が発せられます。2箇所から発生した音の波が1箇所に到達するとそこから波が干渉し合い、位相ずれによるピークやディップが出来ます。特に低音の場合には波長が長いゆえ干渉が大きく、明確にピークスポット、ディップスポットが現われますが、2.1の場合には低域成分の発生するポイントが1箇所のみなので、このような到達距離の違いによる干渉が発生しません。

低域成分が1箇所から発せられるので干渉による位相ずれが起らない。

さらにラージスピーカーの場合には縦方向に大口径のユニットが並び、ニアーフィールドでの使用では低音~高音の定位が分散されてよくありません。つまり、スピーカーまでの距離が近い場合には出来るだけコンパクトなユニットの配置が都合よく、メインスピーカーの箱サイズを小さくできる2.1システムは正しい定位とボトムエンドまでの真のフルレンジを両立できる唯一の手段でもあります。
ニアーフィールドでの使用では直接音がエンジニアまですぐに届き、部屋の影響も受けにくいので、セッティングのしやすさ、ユーザーフレンドリーな特徴も独自の利点であります。

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