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2013年10月06日 (日) | Edit |
高校時代からの愛聴盤シリーズ最終回として、今回はビリー ハーパーさんの Loverhood というナイスな作品をご紹介します。全曲ガッツリ聴かせてくれる充実した作品ですが、特にB面に1曲だけ収められた「ソーラン節」が最高にイケテマス。

Loverhood (Soran-Bushi, B.H.) (1977)
SoranBushi.jpg

ビリーさんはポスト コルトレーンの硬派サックス奏者として当時期待されていました。ジョンさんに負けず劣らずとても真面目で誠実なビリーさんは特に日本で人気があり、本国よりも先に日本で注目されたと記憶しています(例によって頼りない記憶ですが)。このアルバムも日本の DENON レーベルからリリースされています。

そのように日本に縁の深いビリーさんならではの「ソーラン節」です。例によってFMで聴いて、レコード屋さんに駆けつけました。日本のジャズファンなら、このソーラン節は必聴ですよ。ビリーさんの「ヤサエーエンヤー、ドッコイショ」のかけ声も微笑ましい。

このように非常に貴重な作品なのですが、なかなかCD化されず、この1枚のためだけにレコードプレーヤを買おうかと考えた程です(でも邪魔だし。。)。当ブログのコチラの記事(2009年6月)でも、この事をぼやいています。これが奏功したのか? 同年11月に日本コロムビアからHigh Quality CDの形態で発売され、僕は2010年12月にHMVで購入しています。あーなんと長年にわたって待ち望んだ事か。。。。しかし、このCDも現在は販売されておらず、入手は困難かもしれません。ナンデヤネンと言いたい。

ソレヂャァあんまりだと調べてみたところ、iTunes Storeからダウンロードできる事が分かりました(1,500YEN)。「ラヴァーフッド」で検索してください。試聴もできますよ。どこぞのハイレゾ屋でも扱っているかも知れません。オンシツを気になさる方は探してみてください。

amazonでは高値でCDが取り引きされているようです


という事で、ハチマル愛聴盤ご紹介シリーズは今回をもってオッシマイ。相変わらずオヂオネタは無いし。。。ドシタモノカ。。。

追記
今後の音楽配信はCD販売からダウンロードへと急激に移行して行くのでしょうが、その際、このアルバムのような貴重な作品が抜け落ちたりせぬよう切に願います。これからの配信会社には、殆ど売れないようなマイナーな作品でも提供し続けるという態度が望まれます。商業主義の前に音楽文化への敬意と愛情が疎かにされてはナリマセヌ。それが企業としての社会的責務というものでしょう。

全人類にとっての宝物であるアーチストさん達の貴重な行為の記録を、営利主義の下に雲散霧消させてはナリマセヌ。レコードが発明されて以来世に出された膨大な音楽作品を、国際的な非営利団体が系統立ててアーカイブ化する事が必要な時期に来ているのかもしれません。まぁ、僕なんかが心配するまでもなく、既にそのようなプロジェクトが始まっているのかも知れません。そうであって欲しいと願います。


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2013年10月05日 (土) | Edit |
今回のハチマル推奨盤は、あのジョン コルトレーンさんの作品です。

ウルトラ級の名盤がずらっと並ぶジョンさんの作品群の中では目立たない存在かと思いますが、とても味わい深い一枚としてお薦めします。

Duke Ellington & John Coltrane (1964)
Duke Ellington John Coltrane
デューク エリントン(65才)とジョン コルトレーン(38才)の共演作です。

エリントンさんは当時の多くのジャズマンから偉大なる先達として深く尊敬され敬愛されていたようです。プロ野球界の王・長嶋のような存在であったのかもしれません。そしてジョンさんもただならぬ尊敬の念をお持ちであったのでしょう。

緊張と嬉しさでジョンさん昨晩は一睡もできなかったんじゃないの?と想像してしまうほど直立不動最敬礼の粛々としたジョンさんの演奏からは、彼のエリントンさん(すなわちジャズそのもの)に対するどこまでも真摯な態度と微笑ましい師弟関係のようなものが強く感じられます。うまく言えませんが、師弟のプライベートな会合を、遠目にそっと覗かせてもらって、エーモン見せてもらいましたぁ。。。的な感じ。。かな。

最近は、今まで敬遠しがちであったジョンさん最晩年のアッバンギャルドなヤツを集中的に聴き直していますが、たまにこのアルバムを聴くと、なんだかホコホコして自然と微笑んでしまいます。良い作品です。

このアルバムも高校時代に購入しました。
当時からヒヨロンカの推奨盤というのにあまり頼らず、通常はFMでエアチェックして本当に良いと思ったレコードだけをポチポチと買い集め始めていました。まだ2枚かそこらしか持っていなかった頃の事だと思います。たまたま臨時収入があり、特にそのようなお目当てもなくレコード屋さんへ行って、当時の僕でも聞き知っていた2つのビッグネームが並んでいるという全く幼稚なお買い得感でこのアルバムを選んだ事を覚えています。僕にとっては、これが最初のコルトレーン作品でした。

マイルスのKind of Blueでジャズを聴き始めたばかりの僕でしたが、コルトレーンという名前からは相当にガッツリ来る演奏をなんとなく期待していました。ですから、オウチに帰ってホッコリホンワカなこのアルバムを聴いてみて随分ガッカリ。やっぱり少しはジャズ雑誌で情報を仕入れないと駄目かと、その後本屋で立ち読みして、次のお小遣いで「至上の愛」を買ったのを覚えています。こいつはガッツリですからね。

しかし、その後様々なジャズを聴いて歳を重ねるにつれ、この作品を好んで聴くようになりました。今では大の愛聴盤です。ジャズを一通り聴き込んだアッダルトな貴兄に如何でしょうか?

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追記
社会人になってから、それほど多くないLPと莫大なテープコレクションのCDへの移行を進めたわけですが、その際にコレクションを大幅に絞り込みました。それが現在のコレクションの母体です。今までにご紹介した推奨盤はどれも最初期にCDへ移行した物ばかりです。

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2013年10月04日 (金) | Edit |
今回はチャーリーヘイデンさん(ベース)の Closeness という、とびっきり素敵なアルバムをご紹介します。これも高校時代からの愛聴盤です。

Closeness (1976)
Closeness 1
このアルバムは、僕のお気に入りベーシストの一人であるチャーリー ヘイデンさんが、親交の深かった4人のジャズプレーヤを招いて録音した4つの珠玉のデュオ曲が収められています。ヘイデンさんはオーネット コールマンさんの作品にも参加していたフリージャズ系のベーシストです。

1曲目がキースジャレット(ピアノ)、2曲目がオーネット コールマン(アルトサックス)、3曲目がアリス コルトレーン(ハープ、あのジョンさんの奥さん)、4曲目がポール モチアン(パーカッション)とのデュオ。

どの曲も、フリーなジャズを通してお互いに深く打ち解け、理解しあい、心を開いた本当に素敵な会話のように聞こえます。このアルバムを聴くたびに、僕も楽器を演奏できたらナァ。。。と思ってしまいますよ。クソ。

2曲目以外は、全体的に静かでしっとりとした対話です。ジャズには聞こえないかもしれません。素敵な音楽。。。イージーリスニングあるいはBGM的に聴く事もできますので、ジャズが苦手な方にも是非聴いて欲しいですね。

2曲目のコールマンさんとの対話は、あの怒濤の60年代を共に駆け抜けたジャズ仲間同士が久しぶりに顔を合わせて、ジャズ談義に花を咲かせているといった感じで、ジャズ(特にフリージャズ)を聴き慣れていないと辛いかもしれません。僕にとってはこの曲が一番聴きごたえがあります。

高校生の時に、FMでA面の2曲(だったと思う)がオンエアされたのを聴いてすっかり気に入ってしまった僕は、翌日学校の帰りに阿倍野から心斎橋へと大きなレコード屋さんを巡って、やっと輸入盤を見付けたという、思い出深いアルバムです。ラジオで名前をよく聞き取れなかったので苦労しましたが、ジャケを見た瞬間にきっとコレだ!と分かりました。

オリジナル盤のジャケットは、雰囲気が内容と良く一致しており、A day in the lifeに次ぐ僕のお気に入りデザインだったのですが(上の写真)、CD盤にはガッカリさせられます(下のamazonリンク)。LP好きの方はLP盤を探してみてください。ジャケも含めて本当に素敵なアルバムです。これからの季節、静かな夜に、控えめの音量で楽しむのも味わい深いと思いますよ。久しく合っていない旧友に合いたくなるかもしれません。

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追記
当時、レコードを買ったら親父のスッテレオからカセットにダビングして、大概は自室の語学学習用ラジカセで聴いていたわけですが、今から思うと、よくそれでベースラインを聴き取れたものだと我ながら感心します。本当に夢中になって、本当に「音楽」(オトではない)に集中すれば、オンシツや周波数特性なんて大した問題では無いのかもしれません。脳内イコライザかな。

ツベコベ抜かさず、そこに「アルモン」を相当な集中力で一生懸命に聴き取ろうとしていたんでしょう。若いって素晴らしいなぁ。。中2の頃にあんなに欲しかったオヂオコンポにも全く興味が向かわず、とにかく世の中に出回ってるスンゲー奴らの作ったスンゲー音楽をできるだけタクサン見付けて聴いてみたかったんだよね。

でもね、あの当時の僕の机の上にケロ君がチョコンと居てくれたら、どんなにか良かっただろう。。。と思います。

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2013年10月03日 (木) | Edit |
ハチマルお薦め盤の第2弾はジョージベンソンさんの作品です。これも高校時代からの愛聴盤。

前記事で紹介したウェスさんのA day in the Lifeと同じくCTIレーベルのイージーリスニング シリーズです。
ウェスさんのシリーズは好評だったみたいで、CTIは大いに期待していたようですが、1968年6月にウェスさんが急逝し、そのピンチヒッターとして起用されたのがジョージベンソンさん。。。というのが僕の頼りない記憶です。

ベンソンさんは前年にマイルス初の電化作品 Miles in the Skyに参加しています。ベンソンさんといえば、あの大ヒット作 Breezin (1976)のソフト&メロー路線のイメージが強いですが、元は真正ジャズ畑のギタリストさんです。

The Other Side of Abbey Road (1969)
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このアルバムは1969年にリリースされたビトルズのAbbey Roadをアルバムごとカバーしています(ただし全曲ではなく曲順も異なる)。ジャケ写真もさりげなくカバーしてますね。

A day in the lifeもサージェントペパーのリリース直後に制作されましたが、このアルバムもオリジナルのリリース後極めて短期間で制作されたようです(なんと1月後のリリースという情報もある)。オリジナルがヒットチャートでホットなうちにカバーしてしまうというA&Mの戦略でしょうかね。。。

内容はA day in the lifeと同様に、とってもハイクオリティで洗練されています。超一流ドコロを集めたゴジャスなバックと、ハイセンスなアレンジ。。。手抜きは一切アリマセヌ。真正プロフェッショナルなオシゴトです。惜しむらくは、全曲でたった32分しかない事。ベンソンさんのギターとボーカルそして最強のバックを夢中になって楽しんでいると、あっという間に終わってしまいます。エ? これでオシマイ?という感じ。とにかくリリースを急いだのかもしれませんが、この点は惜しまれます。オリジナルを完全にカバーして欲しかったナァ。。。とツクヅク思いますよ。

ベンソンさんと言えば、ギターとボーカル(スキャット)のユニゾンが超エー感じなわけですが、このアルバムでは I Want You でしか聴けません(しかもスキャットではない)。元々オリジナルでジョン君がギターとユニゾンで歌っており、それをカバーしたのがきっかけで、後のベンソン スタイルに発展したのではないか?と勝手に想像しています。どでしょうかね? ベンソンさんがボーカルを吹き込んだのもこのアルバムが初めてという情報もあります。その後のベンソンさんに大きく影響した作品と言えるかもしれません。

ボーカル入りのベンソンさんのギターは大好きなのですが、どうも作品に恵まれないように思います。良いプロヂューサに巡り会えなかったのでしょうかね。惜しい。。。結局、このアルバムが僕にとってのベンソンさんベスト作品です。

前記事のA day in the Lifeと同様、ジャズに馴染みがない方にも聴きやすいと思います。特にビトルズファンにはお薦めします。高度に洗練されたジャズの真髄をビトルズ ナンバーでたっぷりとお楽しみくださいませ。

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