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2013年02月03日 (日) | Edit |
前の記事からの続きです。

FrieveAudio + ASIO4ALLで再生するとサウンドブラスタのチャンデバ機能が働かずサブウーハから音が出ないという件ですが、結局それがアタリマエなのかもしれません。FrieveAudio自体は全く問題なく動作しています。

いろいろやってみたところ、ASIO4ALLで出力すると、サウンドブラスタのソフトウェア設定が全く効果を持たない事がわかりました。チャンデバだけでなくグライコも各種エフェクタ(SmartVolume等)も一切効きません。つまりソフトウェア処理が全てバイパスされているという事です。ただし、DAC本体のマスタボリュームだけは使えます。

考えて見れば、ASIOは本来、途中の処理を全てバイパスして遅延を少なくしようというのが狙いのはずですから、今の状態が正しいのではないか?という気もしないではありません。以前のXP PCではFrieveAudio + ASIO4ALLでもサウンドブラスタ ソフトウェアの全ての効果を使えたので便利だったのですが、そちらの方がASIOの働きとしては変と言えば変なよう気もします。便利だったのですがねぇ。

という事で新しいWin7環境でFrieveAudioを使って2.1ch再生するには、ASIO4ALLを経由せずに標準ドライバに出力してサウンドブラスタ ソフトウェアのチャンデバ機能を使うか、それとも、FrieveAudioのチャンデバ機能を使って帯域分割した後の3チャンネル信号をASIO4ALL経由でDACへ直接出力する事になります。

FrieveAudioでの計測にはASIO4ALLが必須であるため、サブウーハを同時に作動させながらRとLの全域F特を計測する事はできず、L/R/SWを別々に計測する必要があります(参考記事)。これが結構面倒クサイ。

ZAP君は以前から何も変わっていないため、今のところ以前のPCで計測したデータをそのまま使ってFrieveAudioで帯域分割してASIO4ALLで直接DAC入力へ信号を送るという方法で聴いています。理屈上はこの方法が信号クオリティ的にはベストであろうと思われますが、まぁ、例によってワザワザシューチューして聞き分けようとしないので、本当に良いのかどうか僕には違いがヨックワカリマセン。。。。。

ハナシは変わって、
例のDAYTON計測システムが届きました。少しだけ使ってみましたが、ソフトウェアはマイクのオマケ程度の出来という感じです。なんとソフトウェアにテスト信号生成機能が組み込まれていないため、添付CDのテスト信号(サインスイープ等)を再生しながら計測する必要があります。余りにお粗末。。。さっそくリッピングしておきましたが、信号を別のソフトウェアで再生してから計測ソフトウェアの計測開始ボタンを押す必要があるため、とても面倒クサイです。ソフトウェアのUIもあまり良い出来であるとは言えません。少々ガッカリ。。。

このシステムの一番の利点は、マイクロフォンのシリアル番号に基づいてホームページからキャリブレーションファイルをダウンロードして校正できるため、絶対的な音圧レベルを正確に把握できる点にあります。ですから各種フィルタを内蔵した騒音計としても使えます。ソフトウェアの信号解析機能については、おいおい当ブログでご紹介しますので、ご購入を検討中の方は暫くお待ちくださいませ。

ちょこっと計測してみた例です。
Dayton OMNI
高調波歪みの解析画面です。上記のFrieveAudioチャンデバによる再生。この計測では、リスニング位置で75dBA程度になるようボリュームを調整しています。縦軸のdB値は絶対的な値ですが、まだマイクの校正ファイルをDLしていないので正確ではありません。

先週は旧PCで仕事しながら並行して新しいPCのインストール作業を進めたので少々疲れ気味。最近はソフトウェアのライセンス管理が厳しくて、ライセンスキーが不明とか、インストールディスクが見つからなかったりとか、イロイロ大変で疲れてしまいました。もうイヤ!。。。今度PCをアップグレードする頃はもう60才かもしれません。なんだかショック。。

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2013年01月07日 (月) | Edit |
今日はZAP 2.1ch用に使っているサウンドブラスター製DACのSmart Volumeという便利なソフトウェア機能をご紹介します。

僕は仕事中に特に聞きたい曲が思い浮かばない時、全コレクションをBGMとしてランダム再生する事があります。コンプレッションのかかったマドンナも一般的に録音レベルの低い交響曲もランダムに再生されるため、その都度ボリュームを調整する必要があります(半ば無意識にやっている)。このような場合、iTuneの「サウンドチェック」(録音レベルの異なる曲の再生音量を自動的に同じレベルに調整する機能)を有効にすると、ボリューム調整の手間をある程度省けます。

しかしFrieveAudioにはそのような機能がありません。最近、FrieveAudioによる真フラット再生の聴きやすさを再認識したため、コレクションはFrieveAudioで聴く事が多いのですが、ランダム再生する場合はサウンドブラスターのSmart Volumeが便利ではないかと考え、その効果を確認してみました。。というのが今回のオハナシです。

この機能の説明には「曲ごとに異なる音量レベルの違いを自動測定し、音量の変化に対して自動的に最適なレベルへ調整する優れたスマートボリュームです。」と記載されており、iTuneの「サウンドチェック」と効果は似ているかのように読み取れます。

しかし、動作を計測して確認したところ、Smar Volumeの効果はiTuneのサウンドチェック機能とは根本的に異なる事がわかりました。

iTuneの場合、ライブラリに楽曲データを登録する際にソフトウェアが曲の信号レベルを解析してその情報(ノーマライゼーション情報)をデータベースに保存します。サウンドチェック機能を有効にすると、iTuneはこの情報を基に音量を自動調整します。従って、音量の調整量は一曲の再生中一定です。これに対してSmart Volumeでは一曲中にボリュームがダイナミックに変化します。

下はベト4第1楽章の再生波形を比較したものです。DACのアナログ出力を同じDACのライン入力に入力し、WRECというソフトウェアを使ってWAVファイルとして記録しました。ベト4の第1楽章の冒頭はとても静かに始まり(千秋君が失敗したとこ)、突然大音量になります。僕はこの静かなパートが好きなので、深夜等、音量を上げられない場合は冒頭だけボリュームを上げて聴き、大音量になる直前にボリュームを絞ります。

iTuneでの結果
itune.jpg
上がLチャンネル、下がRチャンネル。グレーがサウンドチェックOFF、赤がON。
ONにすると全体的に音量レベルが少し下がります。右端が突然大音量になるパートです。

Smart Volumeでの結果
Smart Volumeでは、スライダで効果の強さを調整できます。
smart vol
下図ではグレーがOFF、青が50%、緑が75%、赤が100%です。
bet4_20130107053017.jpg
Smart Volumeの場合、信号レベルが低いパートだけ振幅が増加し、元々信号レベルが高いパートの振幅は殆ど変化していません。つまり、小音量パートだけ音量が上がるという事です。これはコンプレッサと似たような効果ですが、単純なコンプレッサというのでも無さそうです。

コンプレッサであれば振幅の大小関係が逆転する事は通常ありません。しかし、上図の100%のLch波形を見ると、大音量になる直前の方が元々大音量であったパートの振幅よりも大きくなっています。この事から、Smart Volumeは楽曲データを逐次解析しながらダイナミックに音量を調整しているものと思われます。

Smart Volumeを使うと、小音量パートと大音量パートの音量差が圧縮されるため、交響曲のようなダイナミックレンジの広い楽曲を小音量で再生する場合に聴きやすくなります。人間の聴覚は音量があるレベルより下がると全く聞こえなくなります。また、聞こえたとしても周囲のバックグラウンド ノイズに埋もれてしまう場合もあります。このため、交響曲等を小音量で再生する場合、一部のパートが殆ど聞こえないか非常に聴き取り辛くなる事があり、そのような場合にはSmart Volumeが非常に有効です。

あるいは、例の「春の祭典」のように極端にダイナミックレンジの広いソースも再生しやすくなります。全曲中たった1発のあの超絶バスドラ以外の大部分のパートの音量が大きくなるため、バスドラの信号強度が相対的に下がり、スピーカへの負担を軽減できます(バスドラの信号強度は変わらないが、再生時のアンプのボリュームを下げられる)。

以上のように、Smart Volumeは曲ごとに異なる音量を揃えるだけでなく、一曲中の音量変化を圧縮する効果も有する事がわかりました。

なお、Smart Volumeのスライダ設定は、100%では効き過ぎで不自然に聞こえ、50%以下では効果を余り実感できないため、50%~70%程度が適度であろうかと思われます。

下は深夜/早朝時に使っているラウドネス補正用のFrieveAudioマスタイコライザ曲線です。
loud.jpg
深夜や早朝等、小音量での再生を強いられる場合、このようなラウドネス補正だけでなく、Smart Volumeによるコンプレッサ的補正も有効であると言えるでしょう。深夜/早朝やランダム再生に精々活用してみたいと思います。

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