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2013年08月27日 (火) | Edit |
ネットラジオ局は星の数ほどありますが、僕が最もお勧めするのは AccuRadio(コチラ)です。全てのジャンルを極めて多数のチャンネルで網羅しており、完全無料サービスですが鬱陶しい宣伝も殆ど入りません。

最近またAccuRadioをよく聴くのですが、なんだか以前よりも音質が良くなったような気がします。

ラジオ局によっては、比較的高いビットレートでも、特にクラシック曲(バイオリン等)で音質の劣化に違和感を覚える事があります。しかし、AccuRadioでは、クラシック チャンネルをモニタヘッドフォン(有線)で聞いても、そのような違和感を殆ど覚えた事がありません。交響曲でも十分ヤン!という感じ。ただし、この局のクラシック チャンネルでは、1曲の全楽章が通しで流れないので滅多に聴きません。これは改善して欲しいですね。

AccuRadioのビットレートやコーデックは明確には公表されていないのですが、同局のFAQページを見ると、32kbpsでストリーミングしているという局側からのコメントが見つかりました。たったの32kbps???音質が良いので、ちょっと俄には信じがたい値ですが、HE-AAC等の高度なコーデックを使用しているものと思われます。

これらのコーデックの音質評価には、ITU-R (国際電気通信連合 無線通信部門)が定義する各種の主観品質評価法(多数の被験者によるブラインドテスト)が使われます。特に、オーディオの圧縮コーデックの評価にはMUSHARA (ITU-R BS.1534)という評価法が使われるそうです(詳しくはコチラ参照、以下抜粋)。

MUSHRA法では、一度にリファレンス音(原音)と複数の評価対象音、隠れ基準(リファレンス音)、隠れアンカー(最も劣化の大きな音)を提示でき、評価者が自由に切り替えて聞くことができる。リファレンス音以外の提示の順番はランダムに変わり、どれが隠れ基準/隠れアンカーかも分からない。評価は5段階の連続品質尺度を用い、平均オピニオン評点の「非常に良い(Excellent)」~「非常に悪い(Bad)」までの段階を 100 から 0 までの連続値で表す。

以下はジャズ専門ラジオ局JazzRadio (コチラ)の設定画面に記載されていた各コーデックの音質レーティングです。
40kbps HE-AAC: Good (無料サービスはコレのみ、他のは有料)
64kbps HE-AAC: Good
128kbps HE-AAC: Excellent
256kbps MP3: Excellent

MP3 256kbpsはExcellentに格付けされています。以前にも書きましたが、僕はモニタヘッドフォンで真剣に比較視聴してもWAVと256kbps MP3の違いは分かりませんでした。なのでこの「Excellent」ランクには納得できます。128kbps MP3はなんとか聞き分けられましたが192kは試していないので分かりません。

HE-AACだと128kbpsでExcellentにランク付けされています。このように、HE-AACは高い圧縮比でも主観的音質の劣化は少ないとされます(詳しくはコチラ、以下抜粋)。

HE-AAC v1 では、そのレートより若干低いAAC音声データに SBR と呼ばれる部分を追加して記録している。 行程は、はじめに高周波数部分において、圧縮後のサンプリングレートで失われる周波数以上を抜き出す。このとき、エンコード部分に収まる部分との関連性を調べ、SBR部分の情報として圧縮する。その後、低サンプリングレートで通常通りAACとして圧縮を行う。 そして、この二つのデータをセットにして記録する。 デコードする時にはまず、AACをデコードした上で、SBRを使い高音域を予測して生成したデータを合成し、再生を行う。
「48kbps程度のレートでCDの音質を実現している」とされる。48kbpsでMUSHRAが80点 (Excellent) である。24kbpsでは HE-AAC v2 で Good である。全てのビットレートで AAC < HE-AAC v1 < HE-AAC v2 と音質が改善されている。


HE-AACにはv1とv2があり、v2では48kbps以下の音質が改善されているそうです(上記によると48kbpsでCDレベルのExcellent、ホンマ?)。上記の内容からすると、JazzRadioのHE-AACはv1かもしれません。また、AccuRadioがv2を採用しているとすると、32kbpsという値も十分に現実的であるように思えます。AccuRadioの音質がなんだか良くなったように聞こえるような気がしないでもないような気がするのは、v1からv2に変わったからなのかな???それとも単なる気のせいかな???

上で述べた主観評価(ブラインドテスト)では、被験者がサンプルを自由に切り換えながら何度でも試聴を繰り返す事ができます。以前の記事で紹介した自動車の車室内音の主観評価試験でも、そのような方法を採りました。このような評価方法は、学術目的等、正確で公正な結果を公にする場合には当然必要となります。ヂャナリズムもね。

しかし、ご存じのように、僕はトッカエヒッカエによる直接的な相対比較を嫌います。「音」ではなく色々な「音楽」を長時間聴いてみて違和感を覚えず快適に楽しめれば基本的にOKと判断します。だって、それが「目的」ですからね。

その意味で、AccuRadioとBluetoothは「僕にとって」全く「OK」です。そりゃぁアンタ、FrieveAudioのWAV再生と直接比較したら、多少の違いはあるでしょうが、単独で聴いて特に違和感や不快感あるいは不自然さとか聴きにくさを感じなければ、つまり十分快適に音楽を楽しめれば、ヨシとするという事です。つまり最終的に、相対比較ではなく単独で絶対的に評価して「OKヤン」とか「エーントチャウ」と判断する事を重視します。このような「自分なりの」絶対的評価軸をある程度持たないと、グルグル相対評価を永遠に続ける事になるでしょう。

LEANAUDIO初期の経験によると、トッカエヒッカエによる直接的相対比較を繰り返すと、非常に微小な差違に必要以上に囚われてしまい、オトの違いをキキワケル事自体が目的になってしまいがちになります。比較すればするほど微小な違いが気になりだし、しまいにはドッチが良い/悪いではなく単に「違う」という領域に突入するでしょう。そして、本来の目的である「音楽をより快適により深く楽しむ」という目的からどんどん離れてしまうでしょう。頂上(大目的)の方向を見失った樹海内の彷徨(相対比較)に陥るという事です。僕は、ある段階でその事に気付き、以来トッカエヒッカエを殆ど止めました。

これは、オーディオに限らず、人間がある目的をもって行動(例えば開発等のプロジェクト)を開始した後、ある段階まで進むと陥りやすい状況です。これを僕は「泥沼」とか「富士の樹海」と呼びます。彷徨する事自体を趣味として楽しむのでなければ、つまりオーディオ装置を「音楽を日常的により良く楽しむための実用道具」として使うのであれば、その轍を踏む必要はないでしょう。

追記
いわゆる「ハイレゾ」の音質に関しても、上記のような明確な定義に則った評価が行われているのでしょうか?「コーオンシツ」を高らかに謳っているようですが、実際のトコロどうなのでしょうか? CD規格の策定においては、大々的な音質評価が行われたと聞きます。新しい規格のメディアを立ち上げるに際して、それは当然でしょう。ドナンデショウカ???ハイレゾって。

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2013年08月10日 (土) | Edit |
Bluetoothは音質的にどうなんでしょうか?

以下のサイトを参考にさせて頂きました。
ウィキペディア「Bluetooth」
Bluetoothのオーディオ機器を高音質で楽しむための「AAC」と「apt-X」
Bluetoothという名称ですが、これは、10世紀頃に実在したバイキングの王様の名に由来しているそうです(規格を初めに提唱したのはスウェーデンのエリクソン社)。

さて、音質面ですが、
現在のBluetooth仕様ではCD音質のWAVファイル(16bit/41kHz/2ch)をそのまま転送する事はできません。元の音楽ファイルが非圧縮のWAVであっても、転送前に圧縮されて音質的に劣化します。

BluetoothではA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)というプロファイルが標準的に使われ、データの圧縮にはSBC (SubBand Codec)というコーデックが使われます(ビットレートは推奨設定の高音質モードで345kbps/ジョイントステレオ)。基本的に、全てのソースはSBCに変換されてから転送されます。SBCは圧縮率が高く、他のコーデックに比べて音質の劣化が大きいと言われており、これが「Bluetoothは音質が悪い」と言われる大きな要因となっているようです(まぁ、例によって業界筋が言う事ですから、果たして実用的に(一般音楽愛聴者にとって)どの程度知覚できる音質劣化なのかは不明です)。

これを改善すべく、最近ではより高音質なコーデック(AACまたはapt-X)に対応した製品が出回っています。このような製品では、例えばソースがAACであればAACのまま転送できるという事です(しかし、実際に一切の変換(音質的劣化)なく転送されるのかどうかは怪しいかも?)。

AACはApple製品でおなじみのコーデックですね。apt-Xは聞き慣れませんが、「動画の再生に使っても音のずれを感じにくい」と言われているようです(圧縮後のビットレートは352kbps)。

ビットレート的には、SBCでも345kbps(推奨)(上限は512kbps)が確保されているのであれば、携帯型プレーヤで標準的に使われる128kbps~256kbpsのソースには十分ではないかと思います。僕の実験君による経験では、256kbpsのMP3とWAVの音質的違いはモニタヘッドフォンでも聞き分けられませんでした(世間では一般的に192kbpsがWAVとのキキワケの限界と言われているらしい。)。オンシツやオンヂョにシューチュしたりショーヂンしたりしてワザワザ超微細なオトのキキワケに多大な意識と労力を割かない限り(オヂオヒヨロンカゴッコしない限り)、つまり普通に大好きな「音楽」を愛聴するのであれば、ビットレート的にはまず十分であろうと思われます。圧縮音源のクオリティが必要十分レベルに達すれば、オーディオ本体(ヘッドフォン・イヤフォン、内蔵アンプ等)のクオリティの影響の方が大きくなるでしょう。

Bluetooth規格にはいくつかのバージョンが存在し、バージョンを追う毎に通信速度や消費電力が改善されています。現在のところバージョン4が最新のようです(コチラ参照)。

BT速度
基本仕様の通信速度はv3まで同じです(下り723.2kbps/上り57.6kbps)。ただし、v2でEDRという高速オプションが追加され、v3で超高速なHSオプションが追加されています。しかし、動画等ではなく圧縮音楽データの転送だけであれば、今のところ標準速度でも十分ではないでしょうか。将来、非圧縮データの転送に対応するようになれば、高速化オプションを活かせるかもしれません(CDデータの必要ビットレートは1.4Mbps)。

下はSONYの高級ワイヤレスヘッドフォンMDR-1RBTのBluetooth仕様です。
BT MDR1
バージョン3.0を採用し、AACに対応している事が分かります。廉価版のDR-BTN200も同じでした。

僕が購入したロジテックのLBT-MPHP06はバージョン2.1+EDRを採用し、コーデックは標準のSBCにのみ対応しています。僕が使っているソースはiPod Touch(128kbps/AAC)ですが、ジムや屋外で聴く分には全く十分です。僕の感触としては、コーデックよりもイヤフォン(ドライバ)自体をもっと高品位なオーディオ用に変更した方が音質改善の効果は大きいように思えます。この製品のイヤフォン本体は音楽鑑賞用として最低限のものですからね。

ロジテック社の最新型(外観は僕のと全く同じ)であるLBT-AVHP06SEBKはバージョン4.0を採用し、コーデックはSBC以外にAACとaptXにも対応しています。このようにBluetooth規格も日進月歩で高音質化が図られているようです。

現時点では、Bluetoothと言えばスマホ用ヘッドセットという感じで、ドライバ本体やアンプ等にあまり高品位な物は使われていません。オーディオ用としては最低限の物という感じでしょうか。今後より高品位なドライバやアンプがが組み合わされるようになれば、音質は飛躍的に改善されるでしょう。上で紹介したSONYのMDR-1RBTは正にそのような製品の先駆け的存在であると言えます。「Bluetoothは音が悪い」と一般に言われ、インターフェイスそのものが音質的に劣るような印象を与えていますが、他に多くの問題があるように思います。インターフェイスそのものの改善と、オーディオ機器本体の高品位化によって音質はまだまだ向上するでしょう(価格も上がるけどね)。

最後に、ヘッドフォン側だけAAC等の高音質コーデックに対応していても、送信側のBluetoothが対応していなければ標準のSBCで圧縮されて送信されます。たとえプレーヤ本体でAACを再生できたとしても(つまり有線イヤフォンでAACを聞けたとしても)、プレーヤが内蔵するBluetoothがAACに対応していないければ、ワイヤレスヘッドホンにはSBCデータが送信されるという事です。機器を選ぶ際に気を付ける必要があるでしょう(コチラ参照)。

僕のZAPシステムからBluetoothヘッドホンに音を飛ばすにはトランスミッタが必要です。次回はBluetoothトランスミッタについて調べて見ますね。オッタノシミニ!

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